T-X(ターミネーター)

登録日:2011/09/20(火) 03:24:42
更新日:2023/09/07 Thu 19:54:02
所要時間:約 5 分で読めます




この車、素敵

ターミネーター3』に登場する戦闘用マシーン。
T-シリーズ(当時の)最高傑作。

演:クリスタナ・ローケン
吹替:岡寛恵(ソフト版)、本田貴子(日本テレビ版)

●目次

◆概要

スカイネットにより2029年完成し、ジョン・コナー抹殺のために2032年から2003年に送り込まれた戦闘用マシーン。

動力はプラズマ反応炉。
旧式のT-850と比べスピード・パワー・知性…要するに全てにおいて勝っている。

T-1000と同じく液体金属に覆われており変身可能だが、骨格を持たないT-1000と違い彼女は骨格を持つためか、本編中では他の人間に変装するくらいしかしていない。ただし関節の可動域が異様に広いらしく背後から羽交い絞めにされた際、全身の関節を180度回転させ、胴体の前後を裏返して正面を向くという荒業をやってのける。

耐久性・戦闘力は従来のマシーンをはるかに上回り、T-1000を破壊したように溶鉱炉で溶かすことさえ出来無い。その上戦闘シャーシは重装甲化され外部からの攻撃にも高い耐性がある…とT-850は語っている。
実際、人類側レジスタンス部隊を一瞬で壊滅した。

更に後述の武装から“対サイバネティック生命体(ターミネーター)用ターミネーター”の異名を持つ。

ちなみに、小説版では彼女 (T-X) が完成したおかげで大量のT-1000が投棄されていたらしい。
T-1000涙目。

体重は150kg。


◆武装・機能

それまでのターミネーターと違い、タイムスリップ時でも内蔵されている未来の武装を持ち込める。
体表はT-1000と同様の液体金属なので内蔵武装以外にも腕を剣状にして突き刺したり、チェーンソーのように変形し使用することが出来る。

勿論、現代の拳銃なども使用する。他にも血液を舐め、DNAを解析し人物を特定するなど従来のターミネーターに無い機能を備えている。

また、特別な武器や武装を使わずとも、素手でT-850を破壊できるパワーを持つ。

☆プラズマキャノン
彼女の代表的な武器の一つ。
右拳全体をキャノンに変形させる。

多大なエネルギーを消費するが威力は一級品。一撃でT-850のパワーセルの一つを破壊しノックアウトした。
墓場にてRPG-7の直撃を受け、破損。エネルギーがチャージされていたのが災いし砲口がひしゃげ、使用不能になった。

“多大なエネルギー消費”と言うものの、プラズマ反応炉がほんの数秒で回復する。
弾速は視認出来るほど遅い…何故に……


火炎放射機
破損したプラズマキャノンの代替として選択した。
キャノンに比べ威力は劣るが充分脅威。


☆金属鋸
左腕に内蔵されているダイヤモンド硬度の丸鋸。
車の屋根を容易く引き裂く威力を誇る。


☆液体金属ブレード(仮称)
漫画版で披露した伸縮自在のブレード。
ブレードに変形した片腕が西遊記の如意棒のごとく数メートルぐらい伸びて目標を貫く。
詳細は不明であるが、描写から判断するとブレード状に変化させた液体金属を一体化させていると思われる。


☆ナノテクノロジー・トランスジェクター
本機最大の特徴的な装備
針状にした指を突き刺し、電子機器を思いのままに操ることができる。

作中では自動車やT-850を操っていた。


☆変形
冒頭でも述べたがT-1000と同じように触れたものに変身する能力。

床に化けたり鉄柵をすり抜けたりするT-1000と違い、T-Xは骨格があるので変形には限度がある。
なぜか基本の容姿が設定されているらしく、他者に成りすます場合以外は登場時の女性の姿で、衣服のみ偽装して行動していた。
特定の人間に変装する場合はT-1000と同じく変身対象を殺害するが、任務の優先度により殺害しない場合もある。
作中ではケイトに触れた時、ジョンの居場所を聞き出すためすぐには殺さなかった。

単純に容姿を複製するだけでなく、作中で警官に職質されそうになった際瞬時に巨乳化するなど、場合によって部分的に外見を弄ったりもする。もしかしたら鹵獲されたT-850と同様に心理学をプログラミングされているのかもしれない。




◆作中での活躍

2032年から2003年へジョン・コナーおよび彼の副官、レジスタンス組織の中核となる22人の人物達を抹殺するために送られてくる。
女性と警官を殺し、銃と車を手に入れ次々とターゲットを殺害。

動物病院にてジョンとケイトに遭遇、さらにそこに駆けつけたT-850と交戦。T-850は彼らを逃がすも操ったパトカーを差し向けた。
その後、彼らを追いカーチェイスを繰り広げる。そこに復活したT-850が加わり、あと一歩の所で取り逃がす。

そこで、ケイトの婚約者・スコットの元に向かい彼を殺し、ケイト捜索のためにやって来た警察を利用し、ジョンの母親の墓地に向かった。
再びT-850やジョンと交戦。またしても取り逃がしてしまう。

3人がケイトの父親がいる空軍基地に向かうと推測し先回りする。基地に侵入し、開発中のT-1に細工して破壊活動をさせ、ケイトに変身し気をとられたケイトの父ロバートを混乱に乗じて射殺。直後に三人も現場に到着。

その後ロバートのオフィスへ移動中の三人に遭遇。三度目の交戦に入る。T-850を倒し、二人を殺害しようとするも粒子加速器の磁場で磔にされ、一時行動不能に。

程無く装置を破壊して回復。ヘリを奪ってクリスタル・ピークに向かう。
到着した二人を悪夢に叩き落とすも、直後に復活して後を追ってきたT-850にヘリコプターの下敷きにされる。
両脚を切り離してなおジョンを殺そうとするもT-850に燃料電池を叩き込まれて爆発に呑まれ、破壊された*1


◆余談

クリスタナはこの役を演じるにあたり『目の動き』が苦労したと語っている。常に無表情かつ無駄の無い芝居をするためにパントマイムの動きを取り入れたとのこと。

また、ターミネーターシリーズでは登場シーンは全裸なのだが彼女曰く、
「50歳になって全裸になるよりは、今やっておいた方がいい」
らしい。クリスタナマジ女傑。

ふぅ……

因みにシュワちゃんの方は寒い中全裸になってチ○コが縮こまった所を大勢の女性の前を無表情で闊歩しなければならなかったからかなり辛かったらしい。

他にも、終盤のT-850が格闘シーンで彼女の顔を便器に突っ込むシーンがあるがあれはシュワちゃんが奥様と夫婦喧嘩した時にシュワちゃんが奥様にやられたことであり、それで提案したとのこと。

『3』公開以前に放送されたテレビアニメのこち亀SP『湯けむりポロリ 2001年京都の旅』にてターミネーチャンという、まるで本作を予想していたかのような女ターミネーターが登場するパロディがある。
また、漫画『行け!!南国アイスホッケー部』にもターミネーターパロディであるシーモネーターシリーズ第3回にて女ターミネーターである民ねーさんが登場。もちろん登場シーンは全裸である。


この追記・修正、素敵

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最終更新:2023年09月07日 19:54

*1 この時、顔に液体金属を纏わせて元の顔に戻ろうとしていたが、擬態機能が狂っていたのか元の銀色のままだった