ICEY

登録日:2018/06/18 Mon 02:50:35
更新日:2023/12/13 Wed 22:49:22
所要時間:約 8 分で読めます







【彼女の名は「ICEY」。彼女には記憶も、過去も存在しない。】

【彼女の存在意義。それは――ユダを抹殺する。ただ、それだけ】





ICEY』とは、中国のゲーム会社X.D. Networkが発売した2Dアクションゲームである。



●概要

美少女アンドロイド「ICEY」がナビと共に、襲い掛かる敵マシンを破壊しながら、「ユダ」に支配された世界を救いに行く、近未来SFアクションゲーム。
基本はオーソドックスな2D横スクロールアクションゲームとなっており、素早いアクションと刀状の武器で
敵をスタイリッシュにバッサバッサと切り捨てていくのが特徴となっている。
SteamAndroid・iOS・PlayStation4(海外のみ)・Nintendo Switchで配信中。

評価はおおむね高く、東京ゲームショウ2016ではベストインディーゲームのノミネートを獲得しており、PC版の高評価を受けて他機種でも続々と発売される流れとなった。
総売上は2018年4月時点で200万本を突破しており、スマッシュヒットを記録している。


日本語音声版は当初はNintendo switchのみだったが、現在では他プラットフォームでも実装されている。



●システム

  • 攻撃
弱攻撃・強攻撃の2種類の組み合わせて攻撃でき、またボタンの入力回数によって技となってモーションが変化する。
弱攻撃は振りが速く使いやすいが、堅い敵を怯ませることができず
強攻撃は振りが遅いが、攻撃力が高く、敵のシールドなどを破壊することができる。

  • コア破壊
敵のHPを8分の1ほどに減らすと「コア破壊」を行うことができ、敵を確殺しHPが回復する
HPを回復する手段は、これ以外はセーブポイントにつくことしかないため、非常に重要なアクションになっている。
また「コア破壊」を行うと結晶体が出現し、強力な溜め切りを発動して画面全体の敵に攻撃することができる。
ボスでも「コア破壊」を行うことができるので、アイコンは見逃さないようにしたい。

  • ダッシュ
移動は通常歩行のほか、地上空中問わず使える「ダッシュ」ができる。
「ダッシュ」は回数が残っていれば何回でも連続使用できるため、ステージを縦横無尽に飛び回ることができる。
また敵の攻撃をすり抜けることもできるため、回避にも有効。
技を習得するとタイミングが合えばカウンターを発動することもできるため、戦闘では使える回数には注意しておきたい。

  • 端末
ステージ上に配置されており、ここに到着すると自動セーブとなる。
ここでICEYの強化も行うことができ、各種技の習得やパワーアップ・身体のアップデートを行うことができる。
装甲やバリア、カウンターを行う「ファントムブレード」、コア破壊を行った際のHPとバリアの回復量が増える「リカバリー」辺りは
優先的に取得しておくと攻略が楽になる。



●登場人物

  • ICEY
CV:降幡愛
ユダを倒すという使命を背負ったアンドロイドの少女。
神の神子とも呼ばれている。
ナビの指示に従い、配下の者たちを倒しながら先に進む。


  • ナビゲーター
CV:下野紘
ICEYをナビゲートする謎の声。
基本的に彼の声に従い、設置したマーカーを追って先に進めば問題なくクリアできる。
ナレーターも担当しており、基本的にしゃべらないICEYに変わって周囲の状況解説や心情などを予測して説明してくれる親切な人。


  • ユダ
今作の舞台「コスモシティ」の支配者で、世界を滅ぼす邪悪な存在。
信仰の対象となっており、力と精神両方から街を支配している。
トリニティ・ゴージャー・トール・パーク・カルロス・ジャック・イデ・ダハールといった数多くの配下がおり、ICEYに差し向けてくる。





【編集者は、このゲームへのとても高尚かつ賞賛にあふれた追記・修正を行った。】
【それが自分の使命だと信じていたからだ。】























【ナビゲーターは豚野郎】

【え、ちょ、ま。先があるなんて聞いてないぞ!】





さて本題は、ここから。


このゲームの目的はICEYを操作し、ラスボスであるユダを倒すことである。
が、ぶっちゃけた話そこらへんは添え物にすぎない。


このゲームの真の遊び方は、ICEYでへんてこな行動をとりまくり、ナビゲーターのリアクションを楽しむことである


基本的にマーカー通りに進めばナビのナレーションと共に話は進むのだが、それを無視して寄り道したり、わざとトラップに何度もかかったり
仕掛けをスルーしたりすると、ナビゲーターの反応が少しずつおかしくなり始める
ナレーションを言い直してくる、マーカーに従えば先に進めることを強調してくる、スルーしたことに動揺しつつ無かったことにして話を先に進めるなどなど…。
反応は無駄にバリエーションが多く、口調も徐々に余裕がなくなっていくため、つい弄りたくなってしまうのである。


さらにふざけ続けると、自分の指示通りにICEYが動かないことにものすごい勢いでキレてくる
それはもうキレる。ガンガンキレる。いやマジで。
挙句に言うこと聞かないことがわかると、アドバイスを聞かないことを責めてきたり、進めようとしないプレイヤーを非難して来たり、
ナビを諦めて歌を歌いだしたり、ゲーム作りに費やした苦労を語り始めたりしてくる
なんか愚痴も言い始める、業界やプレイヤーに本音をぶっちゃけたりもしてくる。
他にも自社の他ゲームの宣伝を始めたり、このゲームはプレイヤーに合わないようだと思い至って別のゲームをやらせるなどまさにカオス。
やりたい放題のプレイヤーに合わせて、ナビもやりたい放題し始めるのである。


その反応は明らかに第四の壁を突破しており、プレイヤーに語り掛けてくるメタ発言のオンパレード。
ICEYを操作してナビをいじりまくり、やたら多いバリエーションのネタでゲラゲラ笑うのがこのゲームの醍醐味である。
公式でも『メタ視点のナレーションが笑いを誘う、第四の壁をぶち壊せ』と全く自重していない。
Stanley Parableとかデップーとかあそこら辺を想像した人、大体あっている

なので、そこら辺のギャグやネタが苦手な人は注意。
とはいえ、本編そのものはしっかりシリアスであり、スタイリッシュアクションゲームとしても出来はいいので、
そっち方面でも楽しめるゲームとなっている。


ちなみに日本語版は何故かしもーぬこと下野紘が大ハッスルしており、キレのいいキレ芸や鼻歌・セルフエコーなど
至る所に無駄に力が入っており、腹筋崩壊ものの仕上がりになっている。
そのため日本語版は下野(しもーぬ)の声優魂を楽しむゲーム」「下野(しもーぬ)を困らせるゲーム」との評価も。



●登場人物

  • ナビゲーター
CV:下野紘
ある意味このゲームの真の主役にして、最高のいじられ役。
言葉の端々を見る限り、どうもこのゲームの制作者らしい
このゲームは十年くらい構想した青春を捧げた作品らしく、結構愛着がある様子。

そのためプレイヤー=ICEYがゲーム進行を無視し始めると、途端に不機嫌になる。
アホな行動をとると一回・二回くらいはプルプル震えながら我慢するのだが、三回目くらいで大体キレる。
さらに指示を無視して仕掛けをスルーして突破したり、バグをついて無理矢理突破すると、とてもしょんぼりする。
ついでにこのゲーム、至る所に製作途中で放棄されたような箇所がいくつもあり、マーカーを無視してこれらを発見すると、ものすごい勢いで狼狽する。
またゲーム本来の進め方を無視する実績厨が嫌いらしく、とある実績をとると恨み節を聞くことができる。
じゃあそんな実績用意するなよ

それらのリアクションが無駄に濃いため、大体途中からゲーム進行を放棄されてプレイヤーの玩具にされる悲しき男。
リアクションはキレ芸から、マップデータの書き換え、ナビを放棄してプレイヤーにほかのゲームを勧めてプレイさせてくるなどやたらバリエーションが多い。


ブラック企業体質で部下からの人望はあまりないらしく、ある場所では辞めていった部下のメールが嫌がらせなのか大量に仕込まれており、ブラックっぷりが赤裸々に語られ半泣きになっている。
そのため上司には弱く、社長の「押しているアイドルのPVをゲーム内にいれろ」という無茶な要求にも快く答えるその様はまさに社畜にして人間の鑑。
一方で、見返りにゲーム製作期間を延ばしてもらい、作ってもらった猶予期間で仕事をサボって遊ぼうとするその様はまさに人間の屑。
部下から嫌われるのも納得である。
ちなみに既婚者らしいが、どうも浮気を疑われているらしい。


こんなでも、よほど悪ふざけが過ぎなければナビは続けてくれるし、反応を見ているうちにどことなく愛着がわいてくるので
なんだかんだいいつつ、良い相棒ではあるのかもしれない。



  • ICEY(UCEY)
CV:降幡愛
プレイヤーの操作に従い、ナビゲーターをいじりまくる無口な美少女アンドロイド。
ゲーム中のグラフィックでは少々分かりづらいが、実はかなり立派なものをお持ち。スリットから覗く太ももも眩しい。

本来の目的を忘れて、ナビいじりに没頭する。
なんか途中から名前が「UCEY」に変わってたりするが気にしてはいけない。

ちなみにナビによると、初期構想では銃と近接武器の切り替えができたり、敵の能力を奪って使うことができたらしいが
全部取り入れたらいつまでたってもゲームが完成しないため、ボツになったらしい。

日本語版では上記の通り降幡氏がキャスティングされているが、「ストーリー上」でナビゲーターがICEYの心境をナレーションする事はあっても、彼女自身が言葉を発する事はない。
果たしてそれが意味するところとは…?




+ ネタバレ
実績、及びエンドログを2つ除いてすべて取得すると、このゲームの真のEDに進むための扉が出現する。
そして真EDまでの過程で、このゲームそのものがクトゥルフ神話に関わったあるエピソードを裏テーマとしていることが示唆される。
このゲームの「真実」と「成長」の二つが見られるため、ぜひ目指してほしい。



ロボット物のソシャゲ機動戦隊アイアンサーガとコラボしており、パイロットとしてICEY、専用機として描き下ろしのオリジナル機体ICEY・Xと強化型のICEY・Xseeが参戦。
イベントシナリオや機体の設定ではナビゲーターも出てくる。
ICEY・Xseeは当初射撃武器の設定画を見ることが出来たが、没ったのか装備されておらず設定画も削除された。
なお、コラボなのに機体はイベント報酬のみ、パイロットも好物(イベントで大量に入手可能)を黒猫に与えることで無課金でも容易にゲット可能という、集金要素を投げ捨てたコラボだった。
またコラボ期間でも復刻期間でもない冬にICEYのムッチリしたエロい水着スキンが実装されている。
さらに2020年の春節イベント『武魂大会』では、やはりコラボ期間外なのに新たな春節スキン(チャイナドレス)と共に登場した。



追記・修正はナビゲーターに逆らってお願いします。

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最終更新:2023年12月13日 22:49