ケール(ドラゴンボール)

登録日:2018/06/18 Sun 22:17:50
更新日:2023/12/06 Wed 16:54:08
所要時間:約 10 分で読めます





私には無理だよ……超サイヤ人なんて……。


ケールとは、TVアニメ「ドラゴンボール超」の登場人物である。
声優はゆかな

宇宙サバイバル編ではかねてより「ブロリーのような変身をする女性サイヤ人」の登場が示唆されていたが、ケールこそがそのサイヤ人である。

名前の由来は青汁の原料などで知られる緑黄色野菜の「ケール」。
なお、ケールはブロッコリーの原種の野菜である。


【概要】

「宇宙サバイバル編」で初登場した、第6宇宙のサイヤ人
同じく第6宇宙のサイヤ人であるカリフラの妹分。

ポニーテールに赤い唇、赤いへそ出しの服と黒いスパッツを着用している。肌の色は褐色だが、超サイヤ人化すると白い肌になる。
引っ込み思案な性格で戦闘は得意ではないが、カリフラを「姐さん」と呼んで慕っており、彼女と仲良くする相手には激しい嫉妬を見せる。


【形態】

  • 通常形態
平常時の姿。上述の通り戦闘を好まない気弱な性格。
サイヤ人なのである程度の戦闘力は持っていると思われるが、各宇宙の精鋭が集められた力の大会では苦戦を強いられていた。
漫画版ではこの形態でも高い戦闘力を見せており、ゴールデンフリーザはケールの攻撃の方が超サイヤ人のカリフラの攻撃よりも効いたと語っている。

  • 超サイヤ人(暴走)
ケールが初めて変身した超サイヤ人。キャベへの嫉妬で覚醒した。
大きく逆立った黄緑色の髪に白目、異常に膨張した筋肉など、ブロリーに酷似した姿。気弾の色もブロリーと同じ緑色である。
極めて好戦的かつ凶暴な性格になり、慕っていたカリフラのことも認識できなくなる。

当初はこの形態の正式名は明かされておらず、ゲームなどでは「暴走状態」「制御不能の」と称されていた。
第114話の予告にて悟空の口から伝説の超サイヤ人と明言されたが、その後もゲームなどでは上記の名称が使われているため、伝説の超サイヤ人かどうかは曖昧になっている。

漫画版では伝説のサイヤ人と呼ばれているが伝説の超サイヤ人との違いは不明。
第6宇宙では「千年に一度現れる悪魔のサイヤ人で、覚醒したら最後増幅する自らの力に呑み込まれて自滅するまで暴れまわる」と伝わっていた。
この姿を見たベジータは「パワーだけに頼った変身(いわゆるムキンクス)の究極系」と称しており、破壊力は絶大だが動きが単調で読まれやすく、燃費も非常に悪いというアニメと違って問題を多々抱えた形態とされており、制御状態に変身することもなかった。

  • 超サイヤ人(制御)
伝説の超サイヤ人の凶暴性を抑え込み、制御可能となった姿。カリフラに守られてばかりの自分への怒りで覚醒した。
外見は筋肉質になるが暴走状態よりは小柄で、瞳は青くなる。暴走状態ほどではないものの、快活で好戦的な性格へと変化する。
当初は暴走状態より力が劣るとされていたが、最終的にこの状態を保ったままで暴走状態以上の力を発揮できるようになった。
ゲーム「ドッカンバトル」ではこの形態は超サイヤ人2ということになっている。

【作中での活躍】

第89話にて初登場。この時点では台詞が無く、他の取り巻き共にキャベとカリフラのやり取りを傍観していた。
その後力の大会に向け、カリフラがキャベから超サイヤ人への覚醒の手ほどきを受けているのを陰から見ていたが、カリフラには気づかれており、共に力の大会に参加するように命じられる。

カリフラに超サイヤ人への変身を促されるが上手くいかず、キャベとカリフラが揉めているのを見て「二人が自分の前で姐さんと仲良くしている」と勘違いし、
その嫉妬心から超サイヤ人へと覚醒、キャベを殺そうと襲いかかる。

超サイヤ人のキャベを圧倒する戦闘力を見せ、巨大な気弾で止めを刺そうとするが、
一時的に超サイヤ人2に覚醒したカリフラによって阻まれ、「さすがアタシの妹分だぜ!」と称賛の言葉を受けたことで正気を取り戻し、変身が解除され気を失う。

力の大会では第10宇宙の戦士相手に苦戦していたところをカリフラに助けられ、その後悟空と対峙する。
カリフラが超サイヤ人2への変身方法を通じて悟空と親しくなっていくのを見て、「私から姐さんを取った」と嫉妬し再び超サイヤ人に覚醒。
超サイヤ人2の悟空を圧倒し、「少し本気を出した」超サイヤ人ブルーのかめはめ波を正面から突っ切ると言う驚異的な耐久力を見せる。
だが、この力を完全に制御できていないためか息切れを起こし、全身から無差別に気弾を乱射、
武舞台を滅茶苦茶に破壊するが、その状態を危険視したジレンの放った巨大な気弾で吹き飛ばされ気を失う。

カリフラに連れられて退却したところでプライド・トルーパーズのカーセラルら5人の襲撃を受け、
ココットの能力「ココットゾーン」で異空間に閉じ込められ、さらに「ココットゾーンMAX」でカリフラと共に巨大なドーム状の空間に閉じ込められる。
身動きが取れない中、自分を庇って攻撃を受け続けるカリフラの姿を見たケールは、カリフラに守られてばかりの自分への怒りで自我を保った超サイヤ人へと覚醒、ココットゾーンから脱出。
その後、プライド・トルーパーズとの気功波の撃ち合いの中でカリフラの叱咤激励を受け、
一時的に伝説の超サイヤ人を制御できるようになり、超サイヤ人2のカリフラとの合体気功波で彼らを打ち破り、ココットゾーンMAXも破壊した。
だが力を使いすぎたためかそのまま気絶し、体力回復のためカリフラに背負われてその場を後にした。

その後体力が完全に回復したところでカリフラと共に悟空に挑む。
激戦の中、超サイヤ人3に変身した悟空の力を目の当たりにしたことで「もっと強くなりたい」と改めて感じ、超サイヤ人の力を解放する。
だがまだ完全に制御しきれていなかったため再度暴走状態に陥り、手を差し伸べたカリフラを攻撃しようとするが、
自分のために限界以上の力を出してくれたことを喜んだカリフラの「あたしの隣で一緒に戦えるのはケールだけだ」という言葉に涙を流し、ついに伝説の超サイヤ人を完全に制御できるようになる。

その後はカリフラとの完璧なコンビネーションで悟空を追い込んでいくが、悟空が超サイヤ人ゴッドに変身したことで戦況は一変し、脱落寸前にまで追い込まれる。
だが、大会前に最後の手段として渡されていたポタラを使いカリフラと合体、融合戦士ケフラとなって武舞台に復帰する。

ケフラ

追い詰められたカリフラとケールが、最終手段としてとって置かれていたポタラを使い、合体した姿。
外見は基本的にカリフラと同じである。
通常状態でも超サイヤ人ゴッドの悟空を寄せ付けない高い戦闘力を発揮。
スーパーサイヤ人形態は体つきが一気に筋肉質になり、髪はやや薄い緑色に。疲労しているとはいえ超サイヤ人ブルーの悟空と互角に戦闘能力を見せた。
超サイヤ人ブルー界王拳の悟空には圧倒されるが気弾を迎撃した隙をついて首筋を攻撃して追い詰める。
しかし、ケフラのパワーに触発された悟空が身勝手の極意"兆"に覚醒したことで再び形勢が逆転。ケフラも悟空に触発されて力を増していったが、最後は至近距離からのかめはめ波を受けて脱落した。
脱落後は合体が解除され二人に戻ったが、脱落の際にポタラが破損したせいなのか、或いはベジットブルーのようにパワーを使いすぎたためなのかは不明である。


その後、第6宇宙の戦士が全滅したことで全王の手により消滅させられるが、最終話にて超ドラゴンボールの願いにより復活。
泣きながらカリフラと共に生き返った喜びを分かち合い、カリフラに連れられてキャベと3人で超サイヤ人3への覚醒を目指すのであった。






【ブロリー要素】

ブロリーのような変身をするのは前述の通りだが、それ以外にもブロリー映画をオマージュしたようなセリフや展開が随所に見受けられる。

  • 伝説の超サイヤ人への覚醒が始まった際、キャベは「あの……ケールさん、これ以上気を高めないで!」と発言。

  • 変身が完了した直後、「キャベ……まずお前から血祭りにあげてやる!」と宣言。

  • 止めに入ったキャベを吹き飛ばし、彼の師匠の如く岩盤へ叩きつけてクレーターを作る。

  • 気が高まる……溢れる……」と発言し、ギガンティックミーティアのような技を放つ。

  • 力の大会で伝説の超サイヤ人に覚醒した際にはブロリーの「カカロットォ……」よろしく「孫……悟空!」と悟空の名前を連呼。

  • 暴走する姿を見たベジータが「あれはサイヤ人そのものかも知れんのだぞ!」と発言。

  • 空中に浮かび上がり*1、ブラスターメテオのように無差別に気弾を連射。


……といった具合。
目立ったシーンを抜粋したが、他にもオマージュと思しきシーンが幾つか存在する。
ブロリー映画を見たことがあれば「おや?」と思った人も多いことだろう。

まさに公式がブロリストである。

……もっとも、ブロリーが初登場した映画『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』の公開はケールが登場するより24年も前の事なので、
最近のちびっ子たちにはゲームなどでブロリー自体は知っていても、ブロリー映画の内容までは知らない、という子も多いのかもしれない。

スタッフによると、シナリオ会議の中で「ブロリーって人気だよね」という話題が出たことから、東映アニメーションによってデザインされた。
それを見た鳥山明氏によってカリフラがデザインされ、2人のペアとなった。

【漫画版】

辺境の地でカリフラたちと共に窃盗団紛いの行為を繰り返している。
アニメと違いキャベが誘いに来た時点では超サイヤ人に覚醒していないが、超サイヤ人のキャベに気付かれずに持ち物をすり取るなど高い実力の片鱗を見せていた。
キャベは「頭数が欲しいから」程度の理由で誘っていたが、この時点でその実力を見抜いていた可能性もある。

力の大会本戦では、ゴールデンフリーザと戦うカリフラをひそかに援護していた。
実はカリフラをも凌ぐ戦闘力を秘めていたのだが、カリフラへの恩義から「姉さんには一番であってほしい」とと思っており、その力を隠していた。
だが、カリフラがゴールデンフリーザに叩きのめされているのを見て、カリフラを守るべく伝説の超サイヤ人へと覚醒。
当初はカリフラと戦うフリーザや悟空のみを攻撃していたが、次第に力を制御できなくなり無差別攻撃を開始、それぞれが消耗していたとはいえ第2・第3・第4・第10の4つの宇宙をたった一人で脱落させるというアニメ版以上の暴走ぶりを見せ、さらには仲間であるはずのマゲッタ、ピリナ、サオネルをも場外へ吹き飛ばす。
ここで第11宇宙のプライド・トルーパーズの急襲を受け、動きの単調さを見抜かれて彼らのコンビネーションの前に苦戦。体力も大幅に消耗していたため窮地に陥る。
だが、カリフラが密かにくすねていたポタラを使って彼女と合体、ケフラとなったことで形勢は逆転。プライド・トルーパーズの7人を脱落させる。
そのままジレンと戦おうとしたが、割って入った悟飯と戦うことになり、激闘の末相打ちとなった。

【余談】

ドラゴンボールの世界では「劇場版の出来事は全てパラレルワールド」という一貫した設定があるため、悟空やベジータはブロリーを知らないことになっている。

ケールが初めて覚醒した第93話は、一時的とはいえ悪の帝王フリーザが仲間になるという、
ドラゴンボールの長い歴史の中でも前代未聞の展開に主軸が置かれていたのだが、一部の視聴者(ブロリスト的な意味で)はそれどころではなかった。
血祭りからの一連の流れは全国のブロリスト達の腹筋を破壊し尽くすだけだぁ!!し、ブロリーMADはより一層の盛り上がりを見せることになった。

本家ブロリーを演じた島田敏氏は、ドラゴンボール超では第3宇宙の天使「カンパーリ」や、第11宇宙の戦士「ディスポ」を演じている。
かつて自身が演じたキャラをオマージュしたキャラが登場したのをどんな気持ちで見ていることやら。



ケール、わかってんな?

はい! 何があっても姐さんについていきます!

ちっげぇよ!!

えぇ!?

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最終更新:2023年12月06日 16:54

*1 力の大会のルール上舞空術の類は使えないため、自ら岩の柱を作り上げてその上から。