ネロ(ガンダム・センチネル)

登録日:2011/12/29(木) 15:01:37
更新日:2023/11/22 Wed 13:44:31
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ネロ(ガンダム・センチネル)とは、雑誌企画「ガンダム・センチネル」に登場するMS。
型番:MSA-007



アナハイム社が開発した量産型MSであり、「ガンダム・タイプをベースにした簡易型量産機」であるGM系の系譜にあたる。
λガンダムの上半身とιガンダム(Sガンダム)の下半身の設計データを組み合わせて開発されており、「量産型Sガンダム」と言っていい存在である。(ビームサーベルはSガンダム同様膝に収納されている。)

肩部にムーバブル・フレーム式の多目的ラッチを備えており、肩の外殻ユニットはフレームに接続されている。これによって予備兵装や追加武装(本編では月面降下用デバイスを装着するシーンあり)が携行出来る上、外殻ユニット自体を外してオプション・バインダーを装備するタイプ(ネロ・トレーナー)に換装する事も可能であり、GM系らしく拡張性に優れる。またジェネレーター出力も大きく、胸部ダクトが4つあるのはその証明である。


[劇中での活躍]
α任務部隊の量産機として登場するが、ここでもGM系の呪いから逃れられなかったのか先にエアーズに進行した9機はガンダムMk-Ⅴのインコムの餌食となってしまい、さらにその後の降下部隊はNDが仕込んでいた「論理爆弾(コンピューターウイルス)」によって行動不能になってしまうなどゼク・アインと比較して活躍したシーンはあまりない。
ただし再度の降下作戦においては主力はネロとヌーベルジムⅢであると明言されており、降下成功後はニューディサイズが追い込まれていったため描写されていない所でちゃんと活躍していたと思われる。
その後は全機が出撃不能になるまで消耗し、隊長であるチュン・ユンはΖプラスに乗り換えたため、最終決戦には後述のマニングス機しか出られなかった。


[バリエーション機]
ネロ・トレーナー
型番:MSA-007T
ネロは出力の割に軽量で運動性が良く、ベテランパイロットがアグレッサー機として扱うのに最適とされ、肩に新造のバインダーと専用の肩アーマーが装着された機体。結果、機動性は飛躍的に向上し、180°ロール反転は従来の半分以下の時間で行えるようになった。また、頭部にはバルカンが内蔵されている。(通常は外付け式)
前述のように、本来はアグレッサー機だが、実戦にも対応可能な機動性及び性能を持つ。

[劇中での活躍]
模擬戦でMS隊教官でもあったマニングスが搭乗。その熟練の技量で性能差のあるSガンダムを圧倒し、最後まで勝ちを譲らなかった。(後半での模擬戦では3本勝負の内2本取られたが、ALICEの力であったため「全勝して初めて勝ちと認めてやる」として流された。)
前述のようにネロはこの機体を除き全て出撃不能になったため、終盤でゾディ・アックが襲撃してきた際に出撃。
その機動性で翻弄するも最終的には右足を損失した直後、撃破されてしまった。



EWACネロ
型番:MSA-007E
ネロの偵察仕様。
頭部はレーダーアンテナや識別用アンテナ、マルチセンサーなどを搭載した大型カメラに丸ごと換装されており、また頭部と一体化した背面部にはデータポッドが備え付けられており、緊急時にはデータを暗号化して射出出来る。
武装は防御用の固定武装は持たず、ビームサーベル・ラッチを兼ねた膝のユニットは外され、接続用のフレームが露出している。このため、完全に偵察に特化した機体となっている。(一応手持ち火器でビームライフルを使うことは可能。)
同時期のEWAC機体のアイザックと比較して機体性能が優れているため、運用性や生存性も高い。乗員はパイロットとオペレーターの2人で運用されるため、オペレーターは偵察任務に専念可能。また偵察機の宿命上作戦行動時間は非常に長く、背面にプロペラントタンクが追加されている。

余談だが、偵察機としてはΖプラスE型並に高級である。また頭部形状から「メタルギアみたいだ」というファンもいるとかいないとか。


[劇中での活躍]
ペズン周辺を偵察していた機体が登場。先行したMS部隊が撃破されたため撤退しようとするが見つかってしまい、撃破される。しかしデータポッドの射出には成功し、α部隊に届けられている。




[ゲーム]
  • Gジェネシリーズ
ZEROで初参戦。PS時代の時のみ全種類登場。
どれも基本性能や武装はそれなり。バルカンを装備しているネロ・トレーナーが一番使い易いだろうか。Fでは月面のネロ隊を全滅させたらゲームオーバーなため、迅速な行動が求められる。

魂では通常型のみ登場。しかし射程2から強攻撃ができる貴重な存在である。

  • ギレンの野望 
アクシズの脅威Vにて登場。・・・したのだが、如何せん開発解禁がスペリオルガンダムロールアウト後の為できた直後にジェガンがロールアウトしかねない、製造に2tかかる高級量産型のくせに耐久も運動も中途半端で盾もない、武装の威力も種類もも平凡といいところがまるで無い。更にネロのロールアウト後にはネロ・トレーナーとEWACネロの開発フラグがたつのだが、前者はガンダムクラスが跳梁跋扈する戦場の中で今更レベルのポンコツスペック、後者はエゥーゴ系列待望の索敵S機体なのだが登場がどうしようもなく遅い、と揃いも揃って活躍は期待できない。ライバルのゼグアインの方は結構早い時期に出来て換装で様々な状況に対応できる良機体だというのに・・・。


  • 機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
2021年7月実装の450コスト汎用機。宇宙適正持ちだが地上にも出撃可能。
コスト帯トップの格闘火力、上位の機動力と射撃火力にスキル郡、平均以上の耐久力と基本性能は非常に優秀。
主兵装のビームライフルは燃費、威力共に優秀だが収束しないとよろけが取れない。これはまだいい。
副兵装は投擲式&ダメージ0のフラッシュグレネードと切り替えが遅すぎて追撃にも初動にもイマイチなクラブのみ。
とにかく主兵装以外の武装が使いづらく、その主兵装も収束or複数hitしないとよろけが取れないためタイマンが絶望的に苦手。
格闘を振れれば強いのに自力で格闘に持っていくのが難しい。
450コストは他に使いやすい汎用機がゴロゴロ居るので正直環境に食い込めているとは言い難い。

ネロ・トレーナーは2021年実装、450コストの強襲機。宇宙適正持ちで地上にも出撃可能。
武装はネロにバルカンが追加されたのみだが、このバルカンがDPS、蓄積共にインチキレベルに強力。
なんせ550コスト支援であるガンダム試作2号機[MLRS]のバルカンとほぼ同性能なのである。
強襲機としてマニューバアーマースキルを持ちブースト中はよろけにくいので、バルカンをブースト撃ちしながら近づくだけでまず間違いなく先手のよろけを取れて格闘に繋げることができる。
格闘を振れれば強いのに自力で格闘に持っていくのが難しいと言うネロの欠点をこのバルカン一つで補ってしまった。
更にタッチパッドを押すと一時的な防御低下と引き換えに180度方向転換する「急速旋回」スキルと、いわゆるチャージ格闘である「ヘビーアタック」のシナジーにより、
相手からすると「タックルを当ててカウンターを決めないとヘビーアタックが止められないのに、読み違えて先手タックルを出してしまうと急速旋回で背後を取られる」と言う非常に理不尽な二択を迫ることも可能。
21年に入ってインフレし始めた450コスト環境を象徴する機体であり、22年5月に至る現在でも同コスト強襲のトップに君臨する。


[玩具]
連載当時からガンプラ化はされず、HGでも出ていないため商品化はされないだろうと思われていたが、ROBOT魂のKa.signatureシリーズでEWACネロを皮切りにまさかの全種類立体化がなされた。いずれも可動、付属品ともに良好で全種類並べた際は色や装備の違いが楽しめる。




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最終更新:2023年11月22日 13:44