アスタ(ブラッククローバー)

登録日:2018/06/10 Sun 02:32:33
更新日:2024/04/08 Mon 10:17:56
所要時間:約 23 分で読めます




諦めないのが

俺の魔法だ!!!!


アスタとは、漫画『ブラッククローバー』の主人公。


プロフィール


出身地 恵外界ハージ村
誕生日 10月4日(教会に拾われた日)
星座 天秤座
年齢 15歳
身長 155cm
血液型 A型
好きなもの シスター
等級 三等下級魔法騎士
所属団 「黒の暴牛」
魔法属性 「無」(反魔法)
CV 梶原岳人、藤田奈央(幼少期)

目標は幼馴染でライバルと幼少期から勝負しているクローバー王国の魔法使いの頂点、「魔法帝」になること。

どんな人間も多かれ少なかれ魔力を持つ作中世界で、欠陥とも言える魔力が全く無いという非常に特殊な体質を持つ。

幼いころから差別と偏見に晒され、教会で一緒に住んでいた年下からもアスタと呼び捨てにされるくらい*1馬鹿にされているが、諦めの悪さと努力、周囲の支えもあってそれらを跳ねのけている。

原作第26巻において、自らの魔導書に宿る悪魔と契約を交わし、右腕が真っ黒に変貌した。今まで以上に反魔法の力を出せる半面、一時的に悪魔に右腕そのものを奪われたことも。

人物

外見の特徴は灰色の髪に団のマークが入ったバンダナ。小柄であるが、昔から鍛えていたため非常にムキムキな肉体である。
性格はポジティブかつハイテンションで独断専行したがる者に対しても譲らない明るい熱血バカ

ことあるごとに叫びまくる以外は常識的なので、それ以上にぶっ飛んだ言動をするヤミ団長とかアネゴレオンとかには思わずツッコむ場面も多々ある。

最下級の下民で魔力0という特異体質、傍から見れば大それた魔法帝になるという目標を周りからバカにされているが、彼をよく知る人物からは、そのとにかく真っ直ぐな性格明るく決して諦めない彼が周囲に影響を与える影響力が評価され、なんだかんだで教会の者からも好かれているし、ノエル、ミモザ、レベッカなどの女性陣からも割とモテている。

ただしハージ村のシスター・リリー一筋なアスタ本人は恋愛事に鈍感で、全く気付いていない。
まあ、そのシスターからは家族としてしか見られておらず、「諦めねェェェ」と何度も言って鉄拳制裁されるくらいなので、この恋はアスタが作中で唯一諦めることなんじゃないかって読者から言われるくらい脈がない……




活躍・経歴


ユノと共に魔法帝を目指す日々を送っていたアスタは晴れて15歳になり魔導書を受け取ることができる授与式に行った……のだが、魔導書をもらえないという異例の事態に見舞われる。
ユノから失望されたと思いショックを受けていると、ユノが元魔法騎士”鎖魔法のレブチ”に襲われ、持っていた希少な四つ葉の魔導書を奪われそうになっているのを発見する。
アスタは助けに行くもののレブチにあっさり倒され、自分には魔力が無いという事実を伝えられた。
そのことを知り諦めかけたその時、ユノが自分をちゃんとライバルと見なしていることを知ってユノを助けるために奮起したところで漆黒の謎の魔道書を手に入れる。
その力でレブチを倒し、ユノと改めてどちらが魔法帝になれるかという約束をした。


その半年後、魔法騎士団入団試験では壊滅的な結果を残したが、最後のバトル演習でアスタを滅茶苦茶なめていた対戦相手のセッケを瞬殺。その実力を示す。
しかし魔力が無いというハンデは大きく、どの団からも指名されない…と思われたとき、最低最悪と称される「黒の暴牛」の団長・ヤミから指名され、「黒の暴牛」に入団することが決まった。
それからは個性的な仲間たちと協力して数々の任務をクリア。評価の証である「星」を大量に獲得し、万年最下位だった「黒の暴牛」の序列を二位まで上げる大貢献をした。

その後はクローバー王国を付け狙う白夜の魔眼との戦いから加速度的に進行する、王国外を巻き込んだ戦乱に飛び込むことになる。



魔法「(アンチ)魔法」


魔力が無いアスタが唯一使える魔法。
その魔導書(グリモワール)は黒ずんでおり、背表紙には悪魔が棲むという逸話が残っている五つ葉のクローバーが描かれている。
魔導書を開いた場合、収納されている相手の魔力を無効化する武器「(アンチ)魔法の剣」が飛び出してくる。当初は一本しか収納されていなかったが、激闘の中で徐々に本数が増加している。
この魔導書の中には(アンチ)魔法エネルギーが渦巻いており、他の魔導書にはない特徴に異質な魔法とその成り立ちなどには謎が多い。

基本的な戦法はこの反魔法を活用した防御無視かつ純粋な筋力を活用した近距離戦。ただ、魔力がないせいでミスを犯すと致命的な一撃をもらいやすいこともあってか、アスタは作中頭を使った立ち回りや連携もよく見せている。ごり押しのほうは序盤のユノのほうが割とかましている
実際魔法そのものに関しては滅法強い半面、遠距離攻撃や岩や武具といった魔力ではない物理的な攻撃、肉体強化魔法を使って尋常ではないフィジカルで攻めてくる敵には苦戦しがち。


◎「反魔法の剣」


特殊な剣で相手の魔法を無効化する。
全体的に黒く汚れたような色、柄や剣刃の部分で相手の魔法を無効化、といった性質が共通している。
常人にはその重量と魔力を無効化・吸収する特性故に持ち上げることすら困難な代物だが、昔から身体を鍛えてきたアスタは軽々と扱うことができる。魔法(物理)
二本以上同時に出すこともできるため、作中では二刀流を行使するほか次々に使い分ける描写が多い。

同じ黒の団員のシスコン先輩ゴーシュのミラーズブリゲイドを受け、分身した状態のアスタが斬りまくる数の暴力ミラーズ・スラッシュや、糸魔法や空間魔法の援助を受けて二本の剣を構えて突っ込む暴牛の刺突(ブル・スラスト)など、結構無茶をする合体技も多い。


  • 第一の剣 【断魔の剣】
アスタが最初に入手した反魔法の剣。巨大で幅広な両刃の大剣。
反魔法の剣が持つ魔法の無効化に加え、剣脊の部分で相手の魔法を威力そのままに跳ね返すことができる。
また人間にかけられた魔法は、斬り付けずに鍔で小突く事でも無効化させる事が出来る*2
ただし、魔法そのものではなく「魔法によって発生した事象*3」までは無効化できない。
一応剣ではあるが切れ味は悪く魔法以外の物は切り裂くことができない。よって武器としては刃物というより鈍器に近い。
おまけにかなり重いというデメリットがあるため、扱うには重さに振り回されない術者の強靭な筋力が必須となる。
しかし一撃当てれば容易に相手を骨折させることができるほどに攻撃力が高い。一番のパワーを活用する場合はまず断魔が使われる。
その大きさと重さを活かして穴を掘ったり重石代わりに利用することもできる。



  • 第二の剣 【宿魔の剣】
アスタが入手した二本目の反魔法の剣。
魔宮(ダンジョン)宝物殿の隠し部屋の床に刺さっていた*4もので、魔宮攻略後アスタの魔導書に収納された。
断魔の剣と比べて細身で比較的軽いため小回りが効き、触れている人間の魔力を吸い取る効果もある。
また断魔の剣と違って切れ味もあり、相手を切ったり突き刺したりする事ができる他、味方の魔力を借りることで魔力のこもった斬撃を飛ばすことができる。
エルフの転生魔法が起動してしまった際には一時的に本物のリヒトに奪われたが、争乱終結時には本人から返却された。

スペード王国の漆黒の三極性(ダークトライアド)との戦争の中では、鍛錬の結果もあってか剣に蓄えられた反魔法エネルギーそのものを斬撃として放つことが可能になった

ブラック・スラッシュ
反魔法エネルギーによる鋭く黒い斬撃を放つ。スペード王国編では遠距離攻撃として大いに活用されることになる。

  • 第三の剣 【滅魔の剣】
浮遊魔宮内に眠っていた、アスタが握ることになる第三の反魔法の剣。
当初は本物のリヒトが引き抜いて使用していたが、その交戦中に宿魔の剣と入れ替わりになるような形でアスタの魔導書に独りでに入っていった。*5リヒトが使用する際は光り輝く剣となる。
形は小振りながら丸みを帯びて広がった切先と、刀身に三つ葉のクローバーが刻まれた剣なのだが、この剣の特徴は周囲の魔法およびその効果・影響の結果そのものを強奪・無効化するというもの。たとえば断魔では打ち消せない自身や周囲の人間の体に回った魔法由来の毒を打ち消すことができるのがこの滅魔である。
アニヲタ的には断魔はリフレク・宿魔は魔法剣・滅魔はデスペルといえるのだろうか
禁呪であるエルフの転生魔法や、悪魔由来の一部の呪いすら打ち消せるので、要所要所でかなり活躍している。打ち消し発動時は刀身が真っ黒になるほか、初使用時はその効力の強さから「じゃじゃ馬みてぇだ」とアスタは扱いに苦労していた。


◎「ブラックアスタ」


冷たい湖に入ったみたいな…
ひんやりした感覚…
びっくりするぐらい頭が冴えてやがる…


そんで力が 漲って来る



もはやあらゆる魔法は
オマエの前で意味を成さない

反魔法の剣を持って決まった姿勢を一定時間とることにより発動する、前半のアスタの切り札
反魔法のエネルギーを体内に巡らせた状態で、この状態の時は体の右側に悪魔のような角と翼が生える。右目の瞳は赤く染まり、瞳孔も獣のような形となる。まだ完全に悪魔の力を引き出せてはいないためか、実は形態としては未完成ではある。
本来ならば反魔法エネルギーという劇物は誰にも体内に巡らせることはできないのだが、魔力がないアスタはこのエネルギーを上記の剣たちを経由して体内に反魔法エネルギーを流入・循環できる。*6最初は魔女王の策略もあって強制発動したが、以降はメレオレオナ・ヴァーミリオンによる地獄の火山修行の中で反魔力の存在に気付き、自力発動ができるようになった。

この状態のアスタはアスタ自身が反魔法そのものになったようなものであり、魔力に対しては絶対的な存在となる。
魔力の一番多いものに向かっていく性質があり、その攻撃に触れた者は魔力を限界まで失うことになる。この性質を活用することで空中でも高速で突進できる。反面、制御が難しいため思わず味方を攻撃してしまった場面も。
強力な状態ではあるが体への負担がひどく、当初は一日にインターバルを挟んで二回までという使用制限があるほか、完全に発動するまでに時間がかかっていた。しかし、リヒトたちとの共闘の中で限界を超えたことで発動時間は大幅に短縮され、一回で変身できる時間も延長された。

黒き流星(ブラックメテオライト)
駆け登る 黒い流星

ブラックアスタ時に放たれる一撃。溢れ出る反魔力によって魔力を追尾して敵を凄まじい威力で切り裂く必殺技で、宿魔の剣で放ってもかなりの威力。漫画でもアニメでも発動時は非常に演出がかっこいいためか人気な技であり、特に初回発動時やランギルス戦での行使シーンは必見。
ゴーシュの鏡魔法で分身し、大量に放った場面もある。

片角(ワンホーン)ブル・スラスト
魔力に突っ込む性質を利用し、剣一本で強引に上記の「暴牛の刺突」を再現する。初使用時は制御できずに火山の魔法生物を巻き込みながら強引に火山踏破していた。

ブラックハリケーン
回転斬りの際に反魔力を放出し、広範囲の魔法を打ち消す。非常に強力なのだが燃費も悪く、当初は一発撃ったらそこでブラック化が解除されてしまっていた。

断魔の剣・ブラックディバイダー
エルフ編での最終決戦時、ユノに負けじと発動した断魔の剣の強化形態。反魔法エネルギーを大量に放出・循環させ、断魔の剣を巨大化させる。この状態の断魔の剣はかなり禍々しい模様が浮かび上がり、刃も鋭くなる。
単純に断魔のパワーが大幅に上がっているほか魔力を追尾する性能もかなり向上しており、一度不意打ち気味に大きな一撃を加えた。




◎その他の技術について


  • 剣術
序盤は剣術について全くの素人であったアスタは独学で鍛錬していたが、ノベライズ第一弾においてダイヤモンド王国から逃亡してきた男と接触した際に剣術を習っている。
これを基にし、戦闘の最中ヤミの日本刀技術などを見て学ぶ・ハート王国での半年間のブラック化を絡めた修行も含めた研鑽を積んだ剣術が今のアスタの武器となっている。
ちなみにノベライズ第一弾のキャラはその後本編に当たり前のように出て来たため、ジャンプ本誌だけを追い掛けていた読者は滅茶苦茶混乱することになる。本編だけでもなんとなく経緯は分かるが、今ならノベライズやアニメを見て補完できるため気になるなら目を通してみよう。

  • 氣を読む力
リヒト(パトリ)との一回目の交戦の際、ヤミの適当な指摘を受けた時に、ヤミの故郷の技術である【氣】を読む力をなんとか習得したもの。飲み込みの早さが異常だったためかヤミはドン引きしていた。
氣は「物質や人に宿って発せられる、魔力とは異なる力」を差し、作中外の言葉で例えるとオーラや生気のようなものを関知する。
魔力がなくても氣は関知できるため、ヤミほどの使い手ではないもののアスタは以後この関知能力をフルに活用することになる。
攻撃に使うだけでなく岩などの回避への応用のほか、人命の察知すら可能。


余談

16・5巻に載っている読み切り版「ブラッククローバー」では「スタリア」という苗字がついていた。

人気投票では毎回上位に入っており、第5回人気投票まではなんと毎回1位を取っていた。*7

連載第一話で魔導書が得られず心が折れかける場面があるが、実はそれ以後はまったくメンタルが折れることがなかったりする。意外にも連載第一話が一番の危機だったとも言えるのかもしれない……


こちとら…生まれた時から逆境なんだよ…!!
何人荒らしが来ようが何が起きようが全部追記・修正してやらあ!!!


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最終更新:2024年04月08日 10:17

*1 ユノはユノお兄ちゃん呼び

*2 主に魔法で洗脳された子供、被毒した村人などといった非戦闘員に対して行われる

*3 「魔法で作り出した毒草から受けた、既に体内に回った毒による衰弱」など

*4 ダイヤモンド王国との国境に近い魔宮になぜ隠されていたのかは未だに不明だが、ネロが隠し場所を見つけた際に案内していることから、何らかの理由でだれかか見つけ、隠したものとも思われる

*5 完全に覚醒していないとはいえ、リヒトはこの転生魔法が仕組まれた罠であることと、アスタがこの剣の今の持ち主であることを看破していた。そのためかよく見るとわざとアスタたちを逃がして状況を打開するこの滅魔を託していることが察せられる

*6 当初のアスタは無意識のうちに出力・停止を行うことで味方から発せられる自身への空間魔法や回復魔法を無効化せずに受けることができていた。

*7 第5回人気投票の1位はノエル