園咲霧彦/ナスカ・ドーパント

登録日:2009/11/08 Sun 23:49:10
更新日:2023/04/02 Sun 22:38:05
所要時間:約 6 分で読めます





「やあ、アニヲタWikiのみんな」

「園咲家の自慢の婿、園咲霧彦です」


園咲霧彦(そのざききりひこ)は『仮面ライダーW』に登場する園咲家自慢のお婿さん。

演:君沢ユウキ

●目次

【概要】

黒いスーツと白地に血が滲んだような赤い模様が入ったスカーフを身に付けたガイアメモリの売人。

メモリの売り上げ業績トップを誇り、その功績で園咲冴子と結婚した。
旧姓は「須藤」だが、別に某蟹刑事は関係ない。

また、以前は電王の世界の住人だったらしい。
そして来世では女海賊の幼なじみになったようだ。

この度653の称号を与えられた。


常に落ち着いた紳士的な姿勢で営業スマイルを絶やさない。
また自信に満ちており、装着者が死ぬ可能性がある「ナスカメモリ」を笑顔で受け取り躊躇いなく使用した。
ガイアメモリの売人という職業柄か、仮面ライダーWの持つ「サイクロン」「ジョーカー」「ヒート」といった聞いたこともないガイアメモリに興味を持ち、仮面ライダーに執着するようになる。

「一目キミを見たときから、ずっと想い続けてきたんだ……」

「真っ二つに割ってみたい! とね…」

ガイアメモリ流通という悪行を行いながらも度々「風都を愛している」と発言している。
実際、ガイアメモリを「人類を更なる発展に導くもの、
素晴らしい存在へと進化させるもの」と認識しメモリの販売行為も「人類の進化のため」として相手を選んで売っていた。

実際仮面ライダーのように使う人物とメモリがふさわしければ素晴らしいものだが……
皮肉にも彼の理想を体現しているのは園咲家ではなく敵対する仮面ライダーのほうだった。


【来歴】

番組開始初期には、その自信に満ち溢れた態度や若菜(クレイドール・ドーパント)相手に華麗に立ち回る実力から、かなり“できる”男だと思われていた。
しかし、仮面ライダーとの初戦で翔太郎「この距離ならバリアは張れないな!」的捨て身の戦法(ヒートトリガーの0距離射撃)により敗北。
そこからどんどん株が下がり始め「使えない男」の印象が強くなってしまう。
冴子とは4話で結婚した新婚なのに6話で早くも愛想を尽かされ始めている。
一応、ジョーカーエクストリームを肩のマフラーで止めたり活躍はしているが……。

しかもその後、スミロドン・ドーパントでもある園咲家の飼い猫のミックが、
捜索対象のフィリップを発見するという功績を上げた事で、ネコ以下のムコという残念な状態に。


このままヘタレになるかと思われたが、第9話にて園咲家に張り込んでいた翔太郎を、風都のアイドルである若菜姫のストーカーだと勘違い。
説得にかかり、反論しようとする翔太郎の口を摘まんで黙らせて一方的に説得(という名の自慢話を)し続けるという名護さん的なネタキャラの片鱗を見せ、
園咲家からはともかく視聴者からは多大な期待を集めたが……。

失態を重ねながらも、
16話では冴子のために秘密の特訓でナスカのレベル2に到達し、Wの必殺技を喰らいそうだった彼女を救出していた。

「僕にも意地というものがあってね、訓練を重ねていた。……キミのために」


しかし、第17話にて、人体実験として子供にガイアメモリが流れたことを知り義父と対立。
更に強すぎるナスカメモリのために自分の寿命がもう長くないことを知り、
メモリに飲まれ死ぬ危険があった少女を助けるために仮面ライダーに協力する。

「どういう風の吹き回しだ?」

戦いが終わったあと、自身が幼い頃にデザインした風都のマスコットキャラ「ふうとくん」のキーホルダー(限定品)を翔太郎に渡した。

「この街を……よろしく頼む」

その後、妻である園咲冴子を呼び出し一緒に園咲を出ようと促したが

「分かったわ……。貴方はもう私には必要ないって事が」

逆に愛する妻からも見限られてしまい、冴子が変身したタブー・ドーパントの攻撃を受けて死亡する。

死に際にも彼は「風都……やっぱり、良い風が吹くなぁ……」と呟き、その直後に灰となり己の愛する風都の風となったのだった……。
彼の風都愛を物語る感動シーンであり、彼の再登場の確率が0になった絶望シーンである。
この話の後、セブンイレブンで行われていた一番くじでハズレ扱いされていたふうとくんフィギュアの価値が上がった。


そのまま登場することはないと思われていたが、
第28話にて冴子が井坂に着せたガウン「KIRIHIKO」の文字が縫われており、未だ閉じきっていない視聴者の傷心を痛ませた。

そして第33~34話には彼の妹である須藤雪絵(演:山崎さん)が登場。
命を落とす前に「何かあったら鳴海探偵事務所に行くように」と伝えており、同時に彼のスカーフは雪絵からの贈り物であったことが判明。
ちなみに何の因果か、霧彦の退場回の前はWのパワーアップ回次話がアクセル初登場の回だったのだが、
彼女が登場したこのエピソードも前話がWの最強フォーム変身回、次話がアクセルのパワーアップ回になっている。

その後も脚本家があの人なので、もしかしたらどこかで再登場してくれるのではないか、と一部の視聴者は淡い期待を持っていたが、
第46話にてナスカメモリが破壊されたことにより、その可能性は再び0になった……

【尻彦】

霧彦がナスカメモリを受け取る際に、どこぞの斬鬼さんよろしく全裸で現れた事でついたあだ名。ストレートに全裸とも呼ばれる。
中の人がこのシーンのためだけにジム通いをしていたのはここだけの話。

このシーンのインパクトは絶大かつ好評だったらしく、反響を受けて第10話にシャワーシーンが挿入され、再び尻を晒した。
最終的にWを真っ二つにしてみたいとの実験は出来ないまま退場となったが、視聴者の腹筋を六分割した。

なお、彼の最期を『塵彦』と呼ぶ流れもあるそうだが、屈指の感動回のラストシーンということもあってかこちらはあまり浸透していない。

演じた君沢氏はこの「尻彦」というあだ名を好意的に受け止めており、
漫画風都探偵』のインタビューにて「皆さんの中でこれからも霧彦が『尻彦』と呼ばれ続けることを願うばかりです」と語っている。
また、撮影時には結婚式場を借りたのだが、手違いで実際のカップルが下見に来てしまったのだという。

それから約10年後には『仮面ライダーゼロワン』の登場人物である天津垓がパンイチを晒すシーンがあったのだが、
そのシーンを演じる際に天津役の桜木那智氏が「令和の尻彦になろう」と提案したという逸話で引き合いに出された事で再び話題になった。
ちなみにその時は重度のライダーヲタクでもある岡田龍太郎氏(不破諫役)が「尻彦」について説明したところ、桜木氏は女性陣からこっぴどく叱られたという。当たり前だ。


【ナスカメモリ】

「ナスカ文明の記憶」を宿したガイアメモリ。
園咲家の者に与えられるゴールドのガイアメモリであり、霧彦が園咲家に認められた証。
高いポテンシャルを秘めるがメモリの毒性も強く、人によっては使用すると死に至る事もある。

霧彦は生身のまま殺害されたため、無事だったメモリは冴子が回収し組織で保管してあった。
後に園崎家に見捨てられた冴子が盗み出し使用する。

ちなみに、初変身では自分が捨てた男のメモリを、別の男の名前を呟きながら使用するというあまりにもアレな事態になった。
冴子ェ……。


【ナスカ・ドーパント】


身長:215cm
体重:112kg
特色/力:ナスカウイングによる飛翔能力、ナスカブレードによる剣撃、超加速能力(レベル2」に達すると使用可能)
スーツアクター:渡辺淳

霧彦がドライバーに〈ナスカメモリ〉を挿して変身する騎士のような姿の青いドーパント。武器は青竜刀のような剣「ナスカブレード」で、銃としても使用できる。
Wとの初戦闘時にはどこぞの世界の破壊者みたいに刀身を撫で上げていた。

必殺技(?)使用時は「ナスカの地上絵」の鳥を思わせる翼「ナスカウイング」を展開し、飛翔する。
また、両肩から生えたマフラーは自由に動かす事ができ、ジョーカーエクストリームをWの身体を拘束する事で破った事もある。
レベル2になると『超高速』と呼ばれる音速に達するほどの超高速移動が可能になるが、ガイアドライバーをもってしてもメモリの毒素を中和できず身体に負担がかかるため霧彦は耐えられなかった。


S.H.フィギュアーツ版はネット限定で受注販売された。


【Rナスカ・ドーパント】

ナスカメモリを直挿しして変身した冴子が見せた姿。体色が赤(橙)に変化している。
冴子の適合率が高いため尻彦Ver.とは桁違いに強くなっている。

尻彦……。



風都探偵

sの肖像にて万灯と秀夫が資料を見ながら「ミュージアムは幹部全員が家族だった」と振り返る場面があるが、その敵幹部の園咲家の中に霧彦は含まれていない。
入り婿として園咲家に入りながらも早々に組織を追われ消された霧彦は一家として認められないまま消えたという認識なのだろう。

また掲載誌のスピリッツにて全裸の後ろ姿にドライバーというあのおなじみの姿でグラビアに登場。コミックス5巻発売記念のインタビューに答えている。
そのインタビューによると、例のシーンは結婚式場を貸し切って撮影していたが、リハーサル中に何かの手違いで下見のカップルが入ってきてしまい、式場に尻丸出しの全裸男がいたことが彼らのトラウマになっていないかと心配しているようだ。

単行本5巻にもインタビューとモノクロの尻彦姿の写真が収録されているが、
尻彦写真の直前は翔太郎が悩みながらも自分の負い目であるビギンズナイトについて語る決意をするシリアスな引きの場面であり、あまりの落差に腹筋を破壊された読者も多いと思われる。

なお君沢氏は「もし風都探偵に霧彦が再登場するならどんな形がいいか?」との問いに
「ファンの声があって再登場できたら嬉しい」としつつも「霧彦は風都の風になったので、ページをめくればいつでもそこにいる」と答えた。

さらに後に氏は舞台版の風都探偵で万灯雪侍の役として起用されることになり話題となった。






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最終更新:2023年04月02日 22:38