主役/メインヒロイン降格

登録日:2009/10/04 Sun 18:28:27
更新日:2018/04/18 Wed 21:09:40
所要時間:約 8 分で読めます




主役/メインヒロイン降格とは、文字通り主人公メインヒロインがその役割から格下げされる事、または途中で変更する事である。
主人公は単なる一キャラクターに、メインヒロインはサブヒロインや下手すればモブに成り下がり、酷い場合はキャラそのものが消えていたりする。
理由としてはシナリオの都合、人気投票の結果、制作者に気に入られたなど多岐にわたる。まあロボットものの場合は有名な救済手段があるが。

なお、この手の話は非常に個人的な主観も混じる可能性がありますので、むやみやたらに追加しないようにお願いします。


◎降格された主人公

●松野家の6つ子→イヤミ、チビ太
(おそ松くん)
最初は6つ子が賑やかに駆け回るドタバタコメディだったのだが、イヤミら濃いキャラが続々出てきたせいでギャグ面で「ツッコミ」・「一般人」的な感じに後退。
『オバケのQ太郎』とのコラボ回でメインがチビ太になったり、連載後半でストーリーが「パロディ」・「冒険」面により出すと主役回がさらに減少(ある事はあったが)。
イヤミとバカボンのパパが共演した『週刊少年サンデー』編最終話(掲載は別冊少年サンデー)を経て、『週刊少年キング』編ではイヤミが主役級(いじられ・オチ要員ともいう)に昇格した。
そして「イヤミ・チビ太推し」はカラー版『おそ松くん』でさらに強まり、アニメ版終了後のバカボンとのコラボ編では主人公なのに6つ子がちょっとしか出演せず。
ボンボン版ではサンデー版中盤くらいに主役度が戻ったが。
恐らく主役降格の最初期。つまり『おそ松さん』くらいキャラ付けないと6つ子はイヤミ達に勝てなかったという事で…。

●バカボン→バカボンのパパ
(天才バカボン)
最初期には天然ボケでおバカな父子の呑気なドタバタ漫画だったが、途中から思考回路が振り切れてる親父を主人公にしたシュールでブラックなギャグ漫画に。
赤塚の弟子が連載中の第2部『少年バカボン』ではパパが思いっ切り「主役交代なのだ!!」と発言している。

則巻千兵衛則巻アラレ
Dr.スランプ
第四話までは千兵衛が主役だったが、編集部の意向から本来は一発キャラのはずだったアラレちゃんが主役に昇格し、その結果大ヒット作となった。
ちなみにアニメ版では「やっぱりワシが主人公」というキャラソンが出ていたりする。

美神令子横島忠夫
GS美神 極楽大作戦!!
主役降格⇒ならばメインヒロインに⇒メインヒロインも降格という稀有な例。
詳細はそれぞれの項目で。

シン・アスカキラ・ヤマト
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
途中まではテロップも一番上で主人公扱いだが、終盤に前作主人公のキラにテロップを抜かれ(アスラン・ザラにもテロップを抜かれている)、キラが主人公扱いに。
ガンダムということもあり、恐らく最も有名な主役降格の例だろう。
最もスパロボなどの外部出演では明確に優遇される傾向が強いため、公式外のフォローが強めなのが救いか。

●ゴリ→スペクトルマン
(宇宙猿人ゴリ⇒宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン⇒スペクトルマン)
最初から「ゴリ=悪役」「スペクトルマン=ヒーロー」という形式の作品であり、要は『ゴジラ』等の怪獣映画のタイトルみたいな考えだったのだろう。
しかし、スポンサーから「タイトルが悪役の名前なのは如何なものか」と言われてタイトルが変わっていったのだとか。

橘純一桜井梨穂子
アマガミSS
梨穂子編で突如本来の主人公であるはずの変態紳士から梨穂子に主人公が交代してしまう。
この事は次回予告でもネタにされた。
当たり前だが梨穂子編終了後に変態紳士は主人公に復帰している。

ミカヤアイク
ファイアーエムブレム 暁の女神
前半こそ主人公していたが、部ごとに主人公が変わる構成によりアイクが主人公になると敵として登場。
4部で味方として合流するも女神に体を乗っ取られるなどで出番が激減。
最終的にラスボスにトドメを刺す役割を含む主役としての役割をアイクに全てを持っていかれた。

アレックスリュウ
ストリートファイターⅢ
1st、2ndでは1Pカーソルでさえリュウに譲る始末で、「主人公(笑)」の語源。
ストリートファイターⅣシリーズのプロデューサーにすらはっきり「出しません」とまで宣告された。

剣鉄也兜甲児
グレートマジンガー
作品終盤は鉄也が兜一家に嫉妬し連携を無視するわでピンチになる。最終話に至っては番組が半分すぎるまで気絶していた。
先述の『ガンダムSEED DESTINY』と違い元の主人公がひねたため、相対的には戻ったと言った方が正しい。
実際好意的に協力した永井豪の漫画版ではしっかりダブル主人公で見せ場はちゃんと鉄也がとっている。
アニメ以上にひねてしまった桜多吾作版では、敵本拠地に特攻して戦死するなど悲劇的展開がなされているが、
ちゃんと最初から最後まで主人公としての面目を一貫している。

●レイ・マクドガル→溝口誠
ファイターズヒストリー
デコゲーの主人公にしてはイマイチインパクトに欠けるのに対し、溝口の存在感が大きく主人公と勘違いされてしまった。
そしてSFCで発売された「溝口危機一髪!」では容量の都合上、パンクロッカー、ムエタイ兄ちゃん、キザな体操選手、そしてジャーマン親父共々リストラされてしまった。
ちなみにコミックゲーメストで連載されてた漫画版『ダイナマイト』でも溝口(と李典徳)に主役の座を奪われている。

●リュウ・カン→スコーピオン
(モータルコンバット)
デッドリーアライアンスでは殺害されて出場できず、ディセプションでは隠しキャラ扱い。
しかも最近では、初期カーソルはスコーピオンに合わせられており、更にスコーピオンの方は「インジャスティス」にてDLCキャラとして参戦。
今ではMKシリーズの主人公はスコーピオンのイメージが強くなってしまった…。

●ハム・グレイヴィ→ポパイ
(シンブル・シアタ)
1910年代に存在したアメリカ新聞漫画の主人公。ごく普通の青年で、恋人の名はオリーブ
10年ほど主役を務めていたのだが、ある回で登場した何をやっても死なない、ほうれん草が大好きな水兵というサブキャラがその斬新さから大受けし、ついに漫画の主役の座を乗っ取られ、オリーブも奪われてしまう。
漫画のタイトルもポパイとなり、その水兵はアメリカを代表するキャラクターとして世界中の人気者となった。
主役の座を降ろされたハムはサブキャラとして再登場することもなく、今では彼の人となりを知る者もいない。

●山田のぼる→山田のの子
(となりのやまだ君)
1991年に朝日新聞で連載が始まったいしいひさいち作の生活4コマ漫画の主人公で、平凡な眼鏡中学生。
最初は彼の学校生活を中心にして、家族(特に女性陣)のぐだぐだライフ等をサブに描いていたが、妹のグータラ小学生のの子の学校生活やのの子の自堕落な担任の人気が上がっていき相対的に地位が低下。
結局連載開始から6年後に一部サブキャラの設定が変更された『ののちゃん』へと模様替えされてしまい、現在でも続いている。
その後ジブリ作品として『ホーホケキョ となりの山田くん』が制作されたが、そっちはそっちでメインの座を両親と祖母に取られている(一応のぼるの話もあるが)。

●シーザー・ガブリエル、シュガー・プラム、レパード・ソリッド→クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ
(エロイカより愛をこめて)
1976年にスタートした青池保子作の少女漫画で、恐らく最速の主役交代劇。「エロイカ」と呼ばれる同性愛者の怪盗ドリアン・レッド・グローリア伯爵を中心にした騒動を描いている。
第一話では伯爵を追う側の「主人公」として、ひょんなことから超能力を得た3人の青年が登場し、伯爵がその一人シーザーにべたぼれするなんて展開が描かれていた。
だが作者のスパイ映画好き等から、第2話でNATOの情報将校エーベルバッハ少佐が登場。そしたら一気に3人組は影も形もなくなり、伯爵と少佐が行く先々でかち合うのが定番となり現在まで続いている。


◎降格されたメインヒロイン

●三宅しのぶ→ラム
うる星やつら
実は一話限りのゲストキャラだったラムちゃん。
流れとしては上述の「Dr.スランプ」と同じ感じで、アニメは最初からラムちゃんがメインヒロインとして描かれている。

神楽坂明日菜長谷川千雨綾瀬夕映
魔法先生ネギま!
学園祭辺りから怪しかったが、魔法世界で一気に空気化。立場的には重要なはずなのだが。
千雨はネギ先生の相談役になり、夕映は単独編がアニメ化され最終回のメインキャラに。
更に偽者と刷り変えられた事に半年以上気付かれなかった不遇な扱い……。
さらに言えば、最終話時点で主人公とのフラグが明確に折れている唯一の人
一応単行本版では「明日菜達の卒業式」までが本編で、夕映アフターは「可能性の一つ・ボーナストラック」と扱われているが。
そして「パラレルワールドの続編」と言う扱いであるUQ HOLDER!においてネギま!正史の未来ではネギと千雨が結婚している事が確定した。

●東城綾→西野つかさ
いちご100%
タイトルにも関係する綾が主人公と結ばれる予定だったが、紆余曲折を経てつかさが主人公と結ばれる。
作者も最後まで悩んだらしく、そしてこの結末を選んだとの事。


◎特殊な例

玄奘三蔵→孫悟空
(大唐西域記→西遊記
史実の玄奘は天竺への旅を単独で行ったが、彼の書いた見聞録「大唐西域記」を下敷きにした物語「西遊記」では3人のお供が追加されたばかりか、その一人である孫悟空が主人公に据えられている。
これに伴い、史実ではバイタリティにあふれていた玄奘のキャラクター性も改変された。
更にモチーフにした作品では性別も改変されることも。


追記・修正の役割は奪われたのだ……新たなる主役/メインヒロインにな……。

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