クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ

登録日:2018/05/27 Sun 19:43:38
更新日:2024/01/31 Wed 07:37:20
所要時間:約 10 分で読めます






シリあったら最強!!


2017年4月15日より公開された、映画クレヨンしんちゃんシリーズ第25作目の作品。
キャッチコピーは項目冒頭のものに加え、「野原一家全員こどもに!?ニッポン横断珍道中!いざ出発!」「その夜ふたりはシリあった」の3つ。





【あらすじ】
ある日、野原家に謎のUFOが不時着し、その中から「シリリ」と名乗る小柄な宇宙人が降り立った。
野原家は宇宙人の姿に驚くが、宇宙人もまた野原家に怯えてしまう。
そして、宇宙人の放った不思議な光線によって、ひろしとみさえが子供の姿になってしまった。

シリリは大人を子供にすることはできるが、子供は大人にできないという。
そこでひろしとみさえを元の姿に戻すべく、九州にいるというシリリの父の元へ向かう事となった。
だが、その途中でシリリの存在がバレてしまい、辺りは大騒動に。
そして、宇宙人を狙う謎の人物も現れて……

野原一家は無事にシリリの父の元に着き、ひろしとみさえを元に戻すことができるのか!?


【登場人物】
※物語の核心に触れる内容は、各自展開してご確認ください

野原しんのすけ(声:矢島晶子
ご存知、嵐を呼ぶ園児。
シリリをズボンの中に隠しているため、作中では終盤までを出すことはしなかった。
尻の感触が宇宙に通用するレベルであることが発覚した。

野原ひろし(声:森川智之
野原一家の大黒柱。
シリリによって10才前後の子供に戻された。足もそこまで臭くないらしい。
みさえも子供になったため、年長者として野原家をリードした。
作中でジョジョ立ちらしきなぞのポーズも披露する。
なお、森川氏が映画でひろしの声を担当したのは今作が初。

野原みさえ(声:ならはしみき)
野原一家最強
しんのすけと同じくらいの子供の姿になったことでお肌がピチピチになり、体も軽くなったことに喜んでいた。
親子だけあって、頬の形や寝ている時のしぐさなどがしんのすけにそっくりで、後に髪の毛をちょんまげ状にまとめあげた。
その分グリグリ攻撃などの威力も下がったらしい。
大人の姿に戻ったときのセクシーショットは必見。

◇野原ひまわり(声:こおろぎさとみ)
赤ちゃん離れした赤ちゃん
宇宙人を翻弄するなど、相変わらずすさまじい身体能力を見せる。

◇シロ(声:真柴摩利)
しんのすけの無二の愛犬。
旅に同行するも、なぜか役立たず扱いされていた。
実際今回はそれほど見せ場は……

◇風間トオル(声:真柴摩利)
シリリを見てもなお宇宙人の存在を信じられずにいた。
相当ノリやすい性格で、宇宙船を操縦する頃には勝手に名前までつけるほどノリノリだった。

◇桜田ネネ(声:林玉緒)
しんのすけの服をそのまま着ただけのみさえにオシャレな服を貸し与えた。

◇佐藤マサオ(声:一龍斎貞友)
毎回ながらのチキンっぷりを発揮するも、ネネちゃんの「ホラー映画では~」という例えに怯え、結局ズルズルと同行することに。

◇ボーちゃん(声:佐藤智恵)
宇宙から来た石ということで、隕石に興味心身だった。


◇シリリ(声:沢城みゆき
地球から2万67光年離れているというナースパディ星からやってきた宇宙人
宇宙人らしい黒一色の目に、細長い手足といった宇宙人らしいフォルム。ピンクの尻のような頭をしているのが最大の特徴。
宇宙人ではあるが、原始的な人類の言葉はマスターしており、英語はもちろん中国語やスペイン語、ドイツ語なども流暢に話せる。
高慢な性格で地球人の文化、文明などを見下しているが、旅の道中では地球の文明に実際に触れ、頬を緩ませる場面も見られた。
まだ、子供らしく、恐ろしい存在と聞かされていた地球人に怯えたり、父の期待に応えようとする従順な部分もある。
地球の食事でしょうゆが気に入ったらしく、一番好きなものとして挙げるほどになった。
命の危険を感じたときにだけ、生き物の肉体を子供に戻す「バブバブパワー」を放つことができる。
しかし、旅の道中でその能力をなぜか発動することができなかった。

+ ◎ネタバレを含んだ解説
本来のナースパディ星人が持つスクスクパワーを使えない落ちこぼれであった。
父の期待に必死に応えようとしていたのも、自分が役立たずではないことを証明するため。

苦労して父の元まで辿り着くも、自分の旅が地球人を子供にするための計画であり、父に心から求められていたわけではないと知り絶望する。
そして、自分のバブバブパワーが八尾やみさえを完全に子供にしてしまったことに胸を痛め、父から離反
野原一家と協力し、人類バブバブ化計画を阻止するために戦う。
チチシリがナースパディ星に帰った後も野原家で世話になり、ハハシリが迎えに来るまでの間を過ごしていた。



◇八尾(声:小西克幸久野美咲(子供の姿))
宇宙人フリークの中年男性。
幼い頃に写真に写ったUFOを見て以来、人生をかけて宇宙人を捜し求めている。
そして野原家が宇宙人と行動を共にしていることを知り、甘い言葉で彼らに接触する。
宇宙人への執着は異常と言えるほどで、野原一家をほぼ監禁状態にして屋敷に閉じ込めようとした。
しかしちょっと変だけど悪い人物ではないらしく、ひろしとみさえの事情を知ってからは野原家に協力するようになる。
EDでは無事にシリリとの2ショットを撮れたようだ。


◇モルダダ/カスリー(声:蛍原徹/?)
シリリを付け狙う謎のエージェント。
シリリが眠っている間に腕輪をすり替えるなど、その行動には謎が多い。
なお、モルダダを演じた蛍原氏は、相方の宮迫氏と同様「アッパレ戦国大合戦」でゲスト参加して以来の再登場となる。
カスリーはセリフが一言のみで、クレジットにも無かった為、キャストは不明。

◇サーカス団長(声:大西健晴)
FunFunサーカスの団長。
捕まえたシリリを見世物にしようとした、不気味な面を被った人物

◇チチシリ(声:宮迫博之)
シリリを大きくしたような見事な逆三角の体系のナースパディ星人。
厳格な性格で、シリリにいくつもの「言い付け」を守らせている。
シリリは、宇宙の正義のために働く立派なナースパディ星人として尊敬している。
地球を平和で安全な住みやすい星にするべく、シリリを地球に送り込んだ。
胸をドラミングのように叩く変な拍手が特徴。
なお、チチシリはしんのすけが使った呼び方で、本来の名前はもっとカッコいいとシリリは言う。
だが、劇中でその名が明かされることはなかった。

+ ◎ネタバレを含んだ解説
「暴力、偏見、無関心。ここは危険な危険な星だ。
その原因は何か、我々はすぐに理解した。
それは大人だ!
戦争 犯罪 温暖化。格差 少子化 高齢化。
食品偽装に性差別。パワハラ セクハラ サービス残業。
低賃金に白紙の領収書まで、全て大人が悪い!」

その本性は傲慢そのものであり、地球人を完全に下等生物としか見ていない。
自分の行いが一番正しいと信じ、シリリも自分が一番好きだと思い込んでいる、独善的な性格。
シリリが何度も命の危険を感じるほどの旅を「ドキドキしながら見ていた」と、まるで他人事のように笑いながら言い放つ悪辣な面も見られる。
また、シリリの事も負け犬と見下しており、バブバブパワーを使って始めて世の中の役に立てると考えている。

同じくナースパディ星人が地球人に擬態したカスリーにその動向を見晴らせ、モルダダがさらに擬態した泥棒、他のナースパディ星人のサーカス団などを使って窮地に陥れたのも、全て彼の仕業。
モルダダが摩り替えたシリリのリングはバブバブパワーを集めるための物であり、そのパワーを使って「人類バブバブ化計画」を企てる。
人類バブバブ化計画とは、「シリリから集めたバブバブパワーを秘密要塞ラブスターから地球に放射し、全人類を子供に戻す」というもの。
バブバブパワーも純度を高めることでシリリが扱うものから威力が上がっており、肉体だけでなく記憶まで子供に戻してしまうという強力なものになっている。

彼は7年前にも地球を豊かな星にするために降り立っていたが、その際に人間の大人に邪険に扱われたことで、地球人の大人を危険視している。
また、今は純粋な子供も、悪い大人の教育によって悪い大人になっていく、と危惧している。
そこで彼は、地球の人類全てを子供に戻し、彼自身が再教育を施すことで地球をよりよい星にしようとしていた。
だが、シリリと野原一家、かすかべ防衛隊の活躍によって計画は失敗し、半ばヤケになって地球からは撤退。
その際にシリリも一緒につれて帰ろうとしたが、拒絶されたことで何ともいえない表情を浮かべる。

このとおり、この作品における敵役となっているが、完全な悪役とは言い難い。
彼は彼で、地球のために活動をしてたと言える。
だが、それはあくまで独善的なものでしかなく、正しい、間違い、とは一概には言い切れないだろう。


ちなみに、父さんの言いつけは以下のとおり。

第1条 父さんの言う事は絶対
第3条 地球人を信用してはならない
第19条 地球人から物をもらうの禁止
第27条 ナースパディのものを地球人に使わせるのは禁止
第36条 我々の宇宙船に地球人を乗せるのは禁止
第49条 人間に捕まるの禁止
第129条 地球の物をここ(ラブスター)に持ち込むの禁止。穢れる


◇ハハシリ(声:?)
ED後のエピローグにシリリを迎えるために登場。
セクシーなボディとボイスが特徴の美女で、シリリも彼女には懐いている。

◇志田未来(本人役)
今回のゲスト。
テレビの画面に登場し、シリリを驚かせた。
その後も何度かテレビ画面や写真集として登場している。

カンタムロボ/ジョン少年(声:大滝進矢/松尾佳子)
八尾の屋敷にあったDVDとして登場。
宇宙盗賊ガチガメール団との戦いを繰り広げる。
超カンタムの姿も披露し、太陽スチームアタックでガチガメール団を一掃した。

◇マイク(声:松野康雄)
◇後生掛/指宿(声:引田有美/田村ゆかり
◇編集の山田(声:ゆきのさつき)
過去の作品からゲスト登場し、セリフもあったキャラ達。
詳細は以下にて。


【歴代作品からのゲスト】

クレヨンしんちゃん25周年記念作品として、これまでの歴代作品から数多くのゲストが登場している。
作中に登場した人物の再登場から、キーアイテムのチラ見せまで、その扱いは様々。
中にはほぼ数秒しか画面に映らないもの、画面が暗くて判別しにくい物まで多数存在するため、ノーヒントで全て見つけるのは至難の業。
登場したものは、以下のとおり。

作品 登場キャラ 登場シーン
第1作:アクション仮面VSハイグレ魔王 ハイグレ魔王 しんのすけが持っていこうとしたおもちゃの1つに、仮面とマントをつけたときの姿での登場。
第2作:ブリブリ王国の秘宝 サル 八尾の屋敷付近に生息していた。
第3作:雲黒斎の野望 白い蝶 サーカスを脱出した後の丘に飛んでいた。
第4作:ヘンダーランドの大冒険 ヘンダーくん 八尾の屋敷に向かう途中で、田んぼにカカシとして立てられていた。
第5作:暗黒タマタマ大追跡 ジャークの珠 モブオカマのイヤリングとなっていた。……なんてモン付けてんだ!?
第6作:ブタのヒヅメ大作戦 SMLのロゴ 八尾のパソコンの検索エンジン「SML Search」のロゴとして登場。時として大胆に市民の目に触れるのも、正義の秘密組織の条件……かもしれない。
第7作:温泉わくわく大決戦 後生掛/指宿 長崎の温泉街に客として登場。「金珠湯」で一風呂浴びた後らしく、草津の事も語っていた。
第8作:嵐を呼ぶジャングル サル ブリブリ王国のサルと共に、八尾の屋敷付近の森にいた。ブリブリ王国のものと比べて大柄である事が判明。
第9作:オトナ帝国の逆襲 ケン&チャコ FunFunサーカスの観客として登場。彼らは彼らなりに21世紀を生きているらしい。
第10作:アッパレ!戦国大合戦 戦国時代に持っていったビール エピローグのシーンにて、庭先でひろしが飲んでいた。
第11作:栄光のヤキニクロード 埼玉のタマちゃん シリリの語る無害な子供の動物のイメージとして登場。
第11作:栄光のヤキニクロード トラックの男 静岡でヒッチハイク中のトラックに乗っていた。流石に子供の姿のひろしには気付かなかったか。
第12作:夕日のカスカベボーイズ マイク 春日部駅前でインタビューを受けた。この作品では「水野」という名前となっている。
第13作:3分ポッキリ大進撃 しんのすけマンの帽子 エンディングでシリリと遊ぶしんのすけのおもちゃの中にまぎれて落ちていた。
第14作:踊れ!アミーゴ! サンバのBGM BGMのみの登場という珍しい扱い。稀によく見る曲の流用である。
第15作:歌うケツだけ爆弾 ケツだけ星人の爆弾 八尾のパソコン部屋の掲示板に画像が貼り付けられていた。よく情報が手に入ったものである。
第16作:ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者 キンキン 新幹線でひろしが飲んだお茶「金矛のお茶」のロゴとして登場。
第17作:カスカベ野生王国 四膳守(神獣リオンデス) 長崎の温泉に、マーライオンのようにお湯を出す像として飾ってあった。
第18作:オラの花嫁 金有電気の看板 春日部の商店街に看板が出ていた。小さいながらもビルを持っていて、それなりに儲かっているようだ。
第19作:スパイ大作戦 イツハラ 春日部の川でスワンボートを漕いでいた。
第20作:オラと宇宙のプリンセス ウラナスビン 八尾のパソコン部屋の棚の上に人形らしきものが置いてあった。
第21作:B級グルメサバイバル!! ソースの健/グルメッポーイ 長崎の温泉街に出店を出して登場。グルメッポーイは無事に弟子入りし、仲良くやっているらしい。
第22作:逆襲のロボとーちゃん 段々原照代 静岡の交番に貼られた警察官募集のポスターに登場。出世したのだろうか。
第23作:サボテン大襲撃 サボちゃん シロの小屋に隠しているのキーホルダーとして付けられている。
第23作:サボテン大襲撃 かすかべ防衛隊のバッジ エンディングにてシリリとかすかべ防衛隊がつけていた。シリリもかすかべ防衛隊の一員となれたようだ。
第24作:ユメミーワールド大突撃 編集の山田 新幹線の客として登場。逃げる泥棒に突き飛ばされ、怒りの表情を見せた。

今回の映画は静岡長崎熊本鹿児島と移動している為、ゲスト声優もそれぞれの地元出身の声優が多く起用されている。
なお、熊本はみさえの出身地だが、親族である小山家の面々は登場していない。


主題歌(EDテーマ)
◇ロードムービー(歌:高橋優)
作品自体もロードムービー的な穏やかな歌詞が作品とマッチした良曲。
なお、高橋氏はセリフこそ無いものの、作中にもゲスト出演している。


追記・修正は春日部から種子島まで旅をしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 映画
  • クレヨンしんちゃん
  • アニメ
  • 橋本昌和
  • カンタム・ロボ
  • 宇宙人
  • ナースパディ星人
  • シリリ
  • 高橋優
  • 劇場版クレヨンしんちゃん
  • 25周年記念作品
  • 懐かしいキャラ大集合
  • 鹿児島県
  • 種子島
  • 静岡県
  • 長崎県
  • 熊本県
  • 襲来!!宇宙人シリリ
  • 劇場版
  • 東宝
  • 雨上がり決死隊
  • 志田未来
  • シンエイ動画
  • アニメ映画
  • 2017年

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月31日 07:37