錆びた剣(イベント)

登録日:2018/05/21 Mon 09:18:32
更新日:2024/02/20 Tue 00:41:15
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抜けば錆散る 赤鰯


錆びた剣とは、その名の通り刀身が錆び付いたを指す。
ゲーム等でも、一般的には錆びてボロくて切れ味も鈍い低品質武器の一種として扱われる事が多い。

しかし中には、特殊なイベントアイテムとなっている物も存在する。
当項目ではそうした特別な「錆びた剣」について解説する。



概要

大体中盤以降に手に入る、異様にスペックの悪い武器。
序盤の武器並の性能しかなく、しかも売れない。よって単体での使い道は皆無と言っていい。

だが、RPGに手慣れた人ならこの手の武器を手に入れた時、気付くだろう。
「あ、これはそのままだと使い道がないけど再生させて使う武器だな」と。

イベントをこなして復活させることで、かつての性能を取り戻し、一線級の武器として使用ができるようになるのである。
わざわざ中盤以降にそんな低スペック武器を出す理由が他にないため、ほとんどのゲームでこれは共通していると言っていい。

「錆びている」以外にも「折れている」「封印されている」など類似のイベントも多い。

剣の復活がシナリオ進行に関わる重要なフラグになっていることも多い。

刀匠の魂が込められた鋼鉄製の銘刀ならともかく、伝説の金属や特殊(超)合金で出来たがなぜ錆びるのか。
単なる経年劣化だったり魔王の呪いによるものだったりと様々で、プレイヤーからよく考察される。


有名な錆びた剣イベント

燃えよ剣

司馬遼太郎の名著。錆びた刀を研ぎ直したら、伝説級の名刀であったというイベントがある。
時期的にもこの手の表現の元祖と言えるかもしれない。

あさぎ色の伝説

上記の「燃えよ剣」と同じく新選組を題材にした漫画。作者は「スケバン刑事」の和田慎二。
ある日の出動で刀が折れてしまった沖田総司は新しい刀を探しているところで刀売りだという怪しげな老人と出会うが、この時既に労咳で喀血するようになっていた総司は彼と話すうちに「錆びた命は錆びた刀で守る」という考えを思いつき、すると老人から総司に相応しいという錆びた刀を譲られるのだった。
ところが、それを研ぎ直してみたところ正体は「菊一文字」。当然、そんな名刀だとは思っていなかった総司は老人に刀を返そうとするが……

ドラゴンクエストII(小説版)

ロトの剣
の時代に竜王にとどめを刺した際に、その身体ごとマグマの海に沈んだために朽ち果てた状態で竜王のひ孫から渡される。
その後手に入れたいなずまの剣の魔力を浴びせることで真の力を取り戻すこととなる。
ちなみに、IIにおけるロトの剣(攻撃力40)にいなずまの剣(攻撃力80)の力を与えることでIIIの王者の剣(攻撃力120)と同等の力を取り戻すという
なかなかよくできた展開である。

ドラゴンクエストII(エニックス版ゲームブック)

「ロトの剣」
ローレシアの王子が旅立つ時、大司教から受け取る(アイテム名は「王者の剣」)が、この時は錆びていて銅の剣よりも弱い。
だがアレフガルドまで冒険を進め、マイラの村にいる刀鍛冶(王者の剣を作った刀鍛冶の子孫)の呪文によって輝きを取り戻し強化される(ここでアイテム名が「ロトの剣」に変わる)。
これでも光の剣や稲妻の剣に劣る武器だが、ラスボスとの最終決戦において、ロトの剣と鎧、盾、兜に秘められた力が解放され最強の武具に変わる。

ドラゴンクエストIV

天空の剣
錆びているというわけではないが、それに近いパターン。
伝説の剣という謳い文句の割には市販品のドラゴンキラー以下の攻撃力しかなく、「期待外れ」とトルネコに言われる程度の性能。
だが、天空城でマスタードラゴンに封印を解いてもらうことで一気に攻撃力が跳ね上がり、さらに道具使用でいてつくはどうが使えるようになる。

ドラゴンクエストVI

「ラミアスの剣」
伝説の剣を求めてテリーと競い合いながら手に入れることになるが、発見時には既にボロボロに劣化しており使い物にならない。
なお、錆びてはいても攻撃力は63と結構高い。
とはいえこのままでは伝説の天空城に向かうことはできないので、ロンガデセオのサリイに直してもらうことになる。
修理の完了は他の伝説の防具を集めることなので、それなりに強いこの武器の代替品が見つからないなら全部集めてからサリイに渡すとよい。全部集めてから渡せばもの凄い早技の腕前になり、なかなか全部集まらないとこの剣のサビが強すぎるという
修復後はその後の「天空の剣」になったと思われるが詳細は定かではない。

ドラゴンクエストVIII

「はぐれメタルの剣」。
キーアイテムではないが、シリーズ有数の名剣が今回このポジション。
入手時は「古びたつるぎ」であり、錆びていないだけまだマシだが扱いは他と大体同じ。
これを完全に蘇らせるには錬金釜の力を借りなくてはならない。
つまり厳密には復活イベントではなく、錬金システムの素材と結果という形で再現したあくまで擬似的なもの。
ちなみに 古びたつるぎに逆戻りさせる 錬金もある他、クリア前に一つ入手できるほかに隠しダンジョンでは稀に古びたつるぎをドロップする敵がいるのでその気になれば二本以上入手することも可能。
とはいえ他の錬金素材も貴重品なので実際に複数所持するのはかなり厳しいが。
また、リメイク版ではロトの剣も錬金でサビを落とせるが、アイテムコンプリートを狙う場合はむしろ落とさない方が正解である。

ちなみに、恒例の呪われた装備の解呪用素材「聖者の灰」が登場したことで、今までの「一部のニッチな使い方以外ほぼ役立たず」から「そのままでは微妙だから解呪して使ってね」的な錆びた装備ポジションに収まっている。

ドラゴンクエストIX

「ロトの剣」
「さびついた剣」を錬金で修復することで、ロトの剣として蘇る。
なお、他のロトシリーズの防具も同様に錆び付いているので修復する必要がある。

ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説

「稲妻の剣」「勇者の服」
アベルがザナックからもらった装備。
最初は剣は錆び付いているし、服はかなり汚れていて、仲間達も顔をしかめていた。
アベルはこれらを装備したまま、襲撃してきたドラゴンライダーに立ち向かうも、錆のせいか剣が抜けずに悪戦苦闘、その隙にドラゴンの炎に包まれてしまう。
だがその時、炎が消えると共に、錆の消えた稲妻の剣を持ち、汚れの消えた勇者の服を身に着けたアベルが姿を見せた。
アベルがその後、本来の性能を取り戻した装備で敵を次々と倒していったのは言うまでもない。

クロノ・トリガー

「グランドリオン」
魔王を倒せる唯一の剣、聖剣グランドリオンだが折れてしまっていたため、その修復を製作者であるボッシュに依頼するのが中盤の大きなイベントとなっている。
中盤を過ぎると市販品に劣る程度の性能になるが、その理由は持ち主であるカエルにグランドリオンを振るうことに迷いがあったため、
終盤にその迷いを断ち切ったことで真の力を解放。名実ともに最強の武器となる。
2段階の修復・解放イベントがあるという非常に優遇された武器である。

聖剣伝説

「エクスカリバー」
「さびた剣」という役に立たない武器がエクスカリバーになるお約束のイベントが用意されている。

聖剣伝説2

「マナの剣」
気弱な少年・ランディが村外れの泉で「錆びた聖剣」を引き抜く冒頭から、宿命のラスボス戦に至るまで、物語の根幹に深く関わる最重要アイテム兼メイン武器。
「錆びた聖剣」は鍛冶屋・ワッツに鍛えてもらうことで「ディフェンダー」「クサナギの剣」など8段階で強化され、更にラスボス戦最中に特定の魔法を使うことで
真の姿である「マナの剣」として完全覚醒を遂げる。
バグ技使えばそんな事しなくても完全復活させられるよ!とか言ってはいけない。

泉の脇にある草むらを「錆びた聖剣」で切り払う事により、通路上の障害物を攻撃動作で掃除できることを感覚で理解できたり
「錆びた聖剣」を鍛え直すためにワッツの工房を訪れる場面で、ボス撃破で取得した武器エネルギーの使い方がプレイヤーに説明されたりと
物語上の役目に加え、プレイヤーがゲームシステムを学習する上でも重要な武器と言える。
なお、SFC版の攻略本2冊のうち「基礎知識編」の表紙は白地の中央に「錆びた聖剣」を配したデザインになっている。
(もう一方の「完全攻略編」表紙は白地の中央に「マナの剣」)
ちなみにこの世界では所謂各地に伝わる名剣の伝承(先述の草薙の剣やエクスカリバー)は全てこの聖剣が姿を変えたもの、という設定になっている。

テイルズオブシリーズ

「?SWORD」(同じ法則の他の武器も存在)
ファンタジア及びPS版のデスティニーに登場。
取り敢えず剣であることは判明しているが、実態がわからないためそのままでは使用できない状態で手に入る剣。
他のアイテムを別物に変化させるルーンボトルを使用することで正体が判明し、装備できる様になる。
正体は手に入れた個体毎に決まっており、単なる市販品だったりすることもあるが、貴重な装備に化けることも少なくない。
ちなみにアイコンは剣のシルエットが映った紙のようなもの。
おそらく原型は留めているが、破損していたりしているために使えなかったりするのだろう。

「イクティノス」
デスティニー(PS2版含む)に登場。
1000年前に当時の古代技術で製造された、人間の人格を持った剣の1つ。
元々は代々ウッドロウの王家に受け継がれてきた剣だったが、
反乱を起こしたグレバムに奪われた挙句、窮したグレバムの悪あがきの際に彼諸共、神の眼の強大なエネルギーを浴びて破損してしまう。
PS版ではグレバムは跡形もなく吹き飛び、イクティノス自身も失神させられた挙句修理されるまで剣としても役立たずな状態だったが、
PS2版ではグレバムも恨み節を言い残す程度には生き残っており、イクティノスも断末魔は追加されたが話せなくなるだけで本人の意識はあり、剣としては修理前でも問題なく使えるという救済がされている。

「魔装備シリーズ」
シンフォニアで初登場した、呪われた装備の一面も併せ持つ武器群。
デザイン・名前はタイトル間で統一されていないが、総じて「生物的な見た目」「表記上の攻撃力が0」「関連する裏ボスを倒すことで内部攻撃力が撃破数と同じになる」のが特徴である。
魔装備本体はサブイベントを起こせばすんなり手に入るケースが多いが、問題はこいつに関わる裏ボスの方。
本編ラスボスを大きく超える戦闘力と手加減・自重抜きの術技でこちらを殺しにかかってくるため、生半可な戦力では高確率で全滅する。
特に、シンフォニアのアビシオンやアビスのネビリム先生はテイルズの裏ボス組の中でも極めて凶悪な強さを誇り、多くのプレイヤーにトラウマを刻み込んでいる。

モンスターハンター

「太古武器」
発掘していると稀に見つかる「さびた塊」「太古の塊」から手に入る特殊な武器をひたすら研磨していくことで、昔の姿を取り戻し、非常に強力な武器になる。
詳細はさびた塊/太古の塊(MH)を参照。

FF4

エクスカリバー
幻の鉱石アダマンタイトを見せることで、やる気を取り戻した鍛冶屋のククロに伝説の剣を鍛え直してもらい手に入れる。
ククロ曰く「そなたのその古びた剣を生まれ変わらせてやろう」との事。…復活イベント、というより強化イベントの趣が強いか。実際伝説の剣を手に入れた時点では十分に戦力になる数値である。
鍛え直すのが完了するのは魔導船復活後となるので、最初に月に向かう前に入手できればセシルの株が一気に上がる増やしまくって投げまくろう

ちなみに先に魔導船を復活させてからアダマンタイトを渡すと、階段を下りるまでのわずかな間で鍛え直しており
更にはバブイルの巨人撃破まで進めてからイベント進行すると、エクスカリバーどころか与一の矢や風魔手裏剣まで一瞬で大量生産しているという超絶テクニックを披露してくれる。

FF6

「英雄の盾」。
珍しい剣以外の復活イベント。
そのままでは最強クラスのマイナスアイテムである「血塗られた盾」を我慢して装備したまま256回戦闘に勝利することで「英雄の盾」に変貌する。苦労に見合う防御性能を持つだけでなく最強魔法アルテマの数少ない習得手段でもある。
なお、ほとんど完全な隠しアイテムのような扱いであり、「血塗られた盾を解呪すれば最強の盾になる」という情報は作中で得られるが、どうすれば解呪できるかは一切説明されない。

FF10

「七曜の鏡」と「七曜の武器」。
”武器”の方はパーティーメンバー全員に用意された最終武器であり、その武器に対応した「〇〇の印」「○○の聖印」を使うことで真の力を取り戻すことができる。
アビリティは初期状態では完全なマイナスアビリティ「APなし」がついてくる上、印だけだと「ダブルドライブ」しかついてこないが、
聖印を使うことで最強クラスのアビリティ「ダメージ限界突破」「トリプルドライブ」が各々の武器に装備されるようになる。
通常武器にはない防御無視効果もあり、本作のインフレ具合の象徴にもなっている。
が、キャラによっては印や聖印の入手に鬼畜難度のミニゲーム制覇が要求され、泣く泣く自作品で代用するプレイヤーも少なくない。

また、”鏡”の方も隠された寺院・レミアム寺院で手に入る「くもった鏡」を七曜の聖地にかざして完成するアイテムであり、
七曜の武器の入手にはこのアイテムが必要となる。

ファイナルファンタジータクティクスアドバンス

クランクエストで「さびた剣」「まがった剣」などのクエストアイテムが手に入る事があり、それらを鍛えなおすための別のクエストをクリアする事で強力な武器となる。
ラインナップは「ダバリース」「アダマンブレード」「レンゲンサイブ」「ルーアブレイカー」「オーディンランス」「ナグラロク」「エクスカリバー2」で、どれも他では手に入らない。
ただ「ルーアブレイカー」を除いて追加でそれぞれ別の素材が必要となり、蘇らせているというより「土台にして新しい武器を作っている」と言った方が正しいか。

ロマンシング サガ -ミンストレルソング-

「刀の声」。
8人の主人公の一人グレイの専用イベントで、『ロマンシング サ・ガ』時代には全くの素性不明だった彼のルーツにも関わる物語となっている。(何代も前の御先祖レベルで本人はどうでもよさそうだが)
本物の宝の穴の奥底で見つけた、朽ち果てた「さびた刀」。
だが、グレイが手にすると共に、滅び去ったリガウ王国で己が作られたという、過去の物語を語り出す。
……グレイは刀の声に従い、さびた刀を打ち直し「古刀」とすると、更に各地の鉱物を使って刀を補修しながら数多の敵を切り伏せて行くが……。*1
「古刀+7」まで鍛え上げた後、何処かの街に入ると固有イベント発生。
ここで出現する古刀の声の主である刀鬼を倒すことで、古刀が攻撃力55とSTR+10の効果を持つ専用武器「鬼神刀」に変化する。
他の主人公でも古刀を鍛えることは可能だが、刀の声は聞こえず、刀鬼との戦いも発生しない。

サガ スカーレット グレイス

「五行武器」
名前の通り、五行の属性を持つ五つの武器。2段階の強化を経て真の力を取り戻すが、実は初期段階でも中程度には強い。
入手難度はまちまちで、開始すぐに取ろうと思えば取れなくもない物から仲間を犠牲にする必要がある物ややたら手間がかかる物もある。
決まった武器系統はなく、五行武器が未入手で入手時点で最も技レベルが高い系統の武器が手に入る。
強化することで最高クラスの攻撃力を持つが、大剣と槍はこれよりも強い武器が存在する。

ゼルダの伝説 時のオカリナ

「ダイゴロン刀」
こちらは折れたものを復元する例。ゼルダシリーズ恒例のわらしべイベントのアイテムの一つであり、密猟者のノコギリをカカリコ村の大工の親方に渡すことで手に入れることができる。
それをゴロン族の鍛冶師であるダイゴロンに渡すことでいざ復元…とはいかず、さらに世界中を駆け回ることになる。
苦労して手に入れたその威力は非常に高く、マスターソードの2倍の威力を誇るのだが盾を構えられないというデメリットがある。
また、ラスボスであるガノンへのトドメには使用することができないため、美味しいところはマスターソードに譲る立ち位置。

ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 時空の章

「おれた剣」
こちらも折れた物を復元する例。わらしべイベントゴール一つ手前のアイテムであり、過去と現在を行ったり来たり、世界を駆け巡ったのちにこのアイテムが手に入る。
これはストーリー中に一度はお世話になる復元仙人リペアに渡し、絶妙にめんどくさい試練をクリアすることでホワイトソードへと復元することができる。
…のだが、このシリーズではあいことばを使用することによってわらしべイベントをこなさずにホワイトソードを手に入れることができる。その場合にこの剣から復元されて出てくるのはなんとマスターソード。このマスターソードが他の作品と同一個体かどうかは定かではないが、まさかの折れた状態での登場である。前任者は一体どんな雑な扱いをしたのだろうか

ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド

「旅人の剣~王家の剣」。
「錆びた剣」というそのままでは使い物にならない武器を、岩オクタに吸わせることでランダムに変化。
ただ、「これでしか手に入らない武器」というのはないため、終盤になるとあまり役に立たない武器かも知れない。
また、実際にプレイヤーが関わって復元するわけではないのだがマスターソードは過去の記憶の時点で非常に損傷しており、物語開始時の時点まで自己修復のためにとある森の奥に安置されている。

ウィザードリィ外伝II

この作品では、装備可能な種族と職業が限定となっている強力武器が5つあるのだが、そのうちの一つ、人間の君主のみが装備できる「ベイキングブレード」を入手するためには「さびつきしやいば」の能力を解放する必要がある。
ただしそのためには上級職である君主のキャラが必要で、しかも能力解放後はその君主が灰になるのだが……。

ラングリッサーⅡ/デア・ラングリッサー

「聖剣ラングリッサー&魔剣アルハザード」。錆びてはいないが、剣の悪用を防ぐため両方とも真の力は封印されている。
ラングリッサーはとある場所に安置されており中盤にレオンまたはシェリーとの争いを制して手に入れるが、終盤にアルハザードの封印が解かれるためそこで初めてラングリッサーも真の力が封印されていることが伝えられる。
封印を解いて真の力を引き出すには、光の巫女と闇の巫女に加えてホーリーロッドorダークロッドを用意して儀式を行わなければならない。
ただし片方の封印が解かれた時にもう片方が近くにあれば共鳴して一緒に開放される模様で、更に魔剣の力を解放する儀式は多大な魔力を使うらしく術者は相当に疲労する。
ボーゼルはアルハザードの力を解放し疲労しつつも感慨深げにしていたのだが、その隙を狙われて殺され魔剣を奪われてしまう。似たようなのどっかで見たな…
しかしデアラングリッサーの帝国ルートでは聖剣の力は解放されずボーゼルも取り逃がしてしまい、ラングリッサーはなまくらのままである。
ついでにPCE版ラングリッサーⅠをデアのシステムへリメイクしたPS版以降のラングリッサーⅠでも何故か真の力が解放されておらずなまくらである。何故だ。
ちなみに隠しコマンドを入力すると誰も装備できなくても普通に買える

ヘラクレスの栄光2 タイタンの滅亡

「ゼウスの剣」「ゼウスの盾」
旅立ち時に祖母からもらえる「さびたつるぎ」と「さびたたて」を、鍛冶屋ヘパイトスの前で「つかう」と、それらを最強装備に修理してもらえる。
だがこれらの錆びた武具は売る事ができる上に、敵の装備破壊の特殊攻撃で破壊される恐れがあるため、もらったら、ヘパイトスに会えるようになるまで預り所に預けるのが望ましい。

GB版「ヘラクレスの栄光 動き出した神々」では、このイベントをオマージュしたようなイベントが存在する。
物語の途中で手に入る「ゼウスの剣」。
攻撃力はそこそこだが後に市販される「輝きの剣」に威力が劣るため「魔法の袋」に収められる運命になる。
しかしその後、タイタン族の封印を解いてラストダンジョンに挑む段階になってから、「神々の館」にいるヘパイトスに話すと、「ゼウスの剣」は「神々の剣」という最強の武器に変化するのである。

グランブルーファンタジー

「朽ち果てた○○」
○○の部分には各武器種名が入る。
エンドコンテンツの一つである最強クラスのキャラクターの加入・最終上限開放や強力な武器を手に入れる為に必要になる。
例によって皆が「何かあるだろう」と大事に取っておくのだが、常設コンテンツ「エンジェル・ヘイロー」やプロトバハムート討滅戦などで割と簡単に手に入る為アイテム欄を圧迫する。
そして使う様になるとそれでも足りない程の量を要求される。
しかも全部で10種類もある為、集めようとすると欲しい武器種のものがなかなか手に入らない事も。
基本的に同じ武器を4つ合体させてレベル上限を最大にしないと使えない為、レアアイテムである「玉鋼」を使ってでも上限開放されることも。

ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ

「ヤマノウの剣」
アーケードRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ』に登場する伝説の剣。
会話シーンや入手の際のイベントでは剣の銘がハイスコアランキングトップの名前のものとなる。
そしてこのゲームの電源起動時のデフォルトハイスコアネームが『ヤマノウ』となっているので初回入手時には『ヤマノウの剣』と呼ばれることになる。
なお、入手段階では呪いがかかった剣であり数十回ダメージを受けながら振り続けて呪いを解く必要がある。
故にソロプレイでは入手しても解呪が難しい。

「ホーリーアヴェンジャー」
中盤のステージの腐海で入手できる呪いの剣をクレリックが8回拾おうとすると呪いが解け、低級アンデッドを一撃で倒せる聖なる剣に変化する。
上の伝説の剣は一応ソロでも解呪して使えるが、こちらは完全にパーティープレイ限定品である(解呪担当のクレリック自身は剣を使えないため)。



新桃太郎伝説

「勇気の剣」
主人公である桃太郎の初期装備にして最強装備。そして、先に装備するのは万全な状態というレアなパターン。
これは桃太郎が前作で入手した最強装備を最初から装備しているためである。
ただし負けイベントでいきなり失ってしまい、再発見する頃には土の中で錆びて攻撃力1にまで劣化している。海底に沈められた勇気の鎧は無事だったのだが。
とはいえ錆びた状態でも切れ味以外は健在であり、海を割って鬼ヶ島へ渡ることが可能。鬼ヶ島でアイテムを回収しないとゲームが進められないので、修復前に錆びた状態で使うのが必須となる。*2
この後、月にて青き隕星の力を受けることで輝きを取り戻す……のだが、初期装備の勇気の剣は前作基準での最強装備(攻撃力55)であるのに対し、復活した勇気の剣は今作基準の最強装備(攻撃力130)になっているため、ゲーム的にはむしろ強化されている。

黄金の太陽

水辺のダンジョンやフィールドマップの海上でさびた武器が手に入る。これをある村にある鍛冶屋に持っていくと武器として復元された姿で帰ってくる。
イベントとは無関係なのでスルーすることも可能。鍛冶屋にかなり高額の代金を支払う必要があるので無視した人も多いかもしれない。
復元された武器は「パイレーツサーベル」「船長のオノ」「海鳴りのメイス」 「りゅうぐうのツエ」などそれっぽいものが多く、使用できる武器必殺技も「カサゴポイズン」「サルガッソー」「エージングガス」など海に関連している。

ポポロクロイス物語

「せいきしのけん」
マップの一つである『流され島』にある、『さびたつるぎ』をゴドリフの刀工に打ち直して貰う事で入手出来る。なお、この『さびたつるぎ』の入手直後にとあるダンジョンに突入する事になるので、すぐに使う事は出来ない。本格的に使えるのは『三章』からになる。
……さてこの剣、わざとらしく地面に刺さっており、名前も『せいきしのけん』である為、誰もがこう思っただろう。
「あ、最強武器だ」と。
……が、実際はそこらにある汎用武器でしかなく、この剣よりも強い剣がゴロゴロあるという残念なオチ。……ある意味『錆びた武器を研げばなんでも最強の武器になるんじゃね?』というプレイヤーに対するアンチテーゼともとれるかもしれない。
……とはいえ、完全に無価値かと言われれば、そんな事は無く、この剣だけで『三章通して戦える程強力』であり、一度しか『流され島』は訪れられないので、取り逃がすと普通に後悔する代物である。……というか実質的に三章最強の武器である。(理論上は三章最後に入るジェネラルソードが最強だが、本格的に活躍するのは四章から。一応モンスターも落とすので粘って三章のボス戦に持って行く事は可能)

余談だが、この剣を使うキャラ『白騎士』は序盤にもこのような強力な武器を手に入れられるイベントが存在しており、やたらと武器関係のイベントに恵まれている。

勇者30

「勇者のつるぎ」
クエスト29.呪いと勇者にて入手可能な武器。
……このゲーム、超速RPGの名に相応しく、30秒の間にレベルを上げてお金を貯め、時間を巻き戻しながら魔王討伐を目指す……というゲームな為に一装備品に対する印象は薄い。
……が、この武器に関しては例外であり、特にこのクエストはとあるイベントのせいで非常に印象に残りやすく、そのイベントに関連するこの剣もまた、勇者30をプレイするプレイヤーの心に深く刻まれているであろう。
入手自体は森の奥深くに刺さった錆びた剣が変化するというコテコテなものだが、その後のイベントもあって非常に熱い。まさに勇者の剣と呼ぶに相応しい一品である。
……が、性能自体は残念ながら最強武器であるブレイブブレイドに一歩劣り、残念ながら型落ち武器である。……それでも勇者のつるぎこそ最強武器だ!!と思っていたプレイヤーも少なくないんじゃないだろうか?

続編、勇者30 SECONDでも登場。そのまま地面に刺さってる上、シナリオのとある場面で重要な活躍をする……が、何故か前作から大幅に攻撃力が下がってしまった……

……と思いきや、実は贋作であり、本物はおじさまとなったユウシャが所持していた。
……そして終盤、超魔王*3をも超えるかつてない程の強敵に対抗するべく、この剣をついに開放するのだった……(ちなみに前作最強武器だったブレイブブレイドはこの時子孫に渡している。)

……なお、実はプレイヤーもこの勇者のつるぎを使用可能であり、その方法とは武器合成で勇者のつるぎを覚醒強化する事。……しかし素材はまさかのドリームーブレイカー+1である。
……どういうことなの……

トミカヒーロー レスキューファイアー

「レスキュー消火剣 エクスバッシャー」
特撮TV番組にて発生した剣復活イベント。
本来はかつてジャカエンを封印した伝説の剣「龍導剣」であり、ドンカエンの体内から発見された。
発見当時は重い上に錆び付いていて使えなかったが、タツヤのレスキュー魂を受けて新たな武器へと変化した。

時空戦士スピルバン

「伝説魔剣イカヅチ」
特撮TV番組にて、悪役側に発生した剣復活イベント。
ワーラー帝国のニュー戦闘機械人クマソンが、博物館や神社を次々と襲撃して探し出した宝剣。
発見時は錆び付いていて周囲からボロ刀呼ばわりされており、大学の鑑定でも価値の無い剣とされていたが、
クマソンのプルトニウムエネルギーにより本来の魔力を取り戻し、スピルバンのレーザースナイパーもツインブレードも弾き返し、ハイテククリスタルスーツも切り裂く威力を発揮してスピルバンを苦しめる。
だがイカヅチに強い思い入れを抱いていた少女・マユミが、イカヅチを白羽取りして呼びかけた結果、イカヅチはその心に共鳴して元のボロ刀に戻り、砕け散った。

サウザントアームズ

物語の途中で手に入る「斬れない剣」「破れた服」などのアイテム。
これらは「ヴィンテージウェポン」と呼ばれ、特定のダンジョンの奥にある「聖火台」に捧げ、プレイ時間が一定以上経過すると真の姿を取り戻し、キャラクター用の武器として使用可能になる。
しかしプレイ時間で最低でも24時間を費やす事、各キャラの専用武器と違い鍛冶を行うことは出来ず能力も固定、魔法も必殺技も使えない(このゲームではそれぞれの武器を鍛え、魔法や必殺技の力を武器に宿す。マイスの精霊獣は武器関係なしで発動可能)ため、苦労のわりに使えない装備ではある。
「破れた服」だけはネルシャの衣装(必殺技)の一つ「セーラー服」になるため、戻す価値はあるのだが。

風来のシレン

5に登場する「超ボロボロの剣」と「超ボロボロの盾」が該当。
いずれも初期性能は「ただの棒」「ただの木の盾」以下な上、成長させても全くと言っていいほど性能が伸びず、その上成長ペースも鈍い……と絵に描いたような雑魚装備である。
しかし、お約束通り最後の最後まで頑張って鍛え上げると最終段階のLV8で「伝神剣日ノ出」「伝神盾日ノ出」という最強クラスの装備に化ける。ただ、装備を鍛えるには基本的に「その装備をしたまま戦闘する」必要があるため、難易度も危険度もかなり高い。それだけのリスクを負うだけの価値があるかというと……。
なお、当然共鳴するが、LV8で別物に化けるためかLV8の伝神装備とLV7までの超ボロボロ装備では共鳴しないので注意。伝神セットの共鳴効果が「相手が一歩下がることがある」という微妙に使いづらいものなのでボロボロセットの「腕輪2個装備」の方が強いのでは?説が絶えない

Nepheshel

まず酒場のマスターから情報を全て買い(合計8,500G)、「紐が切れたお守り」をもらって道具屋のイリスに渡す。
その後最終ダンジョン“漆黒の迷宮”第六階層に落ちている「折れた剣(刃)」を道具屋に持っていくとイベントが発生し、剣が修復される。
イベント発生時に「調停のオーブ」というアイテムを持っているか否かで修復後の剣が変わり、持っていると「ヴェルダディール」に、持っていないと「エターナルメモリー」になる。
この調停のオーブが曲者で、3人、4人パーティーにするにはこのアイテムが必須。
つまりエターナルメモリーを手に入れるためには最終ダンジョンの下層まで二人旅で行かなければならない。
その代わり性能は強力で、20%の確率で「時間停止」という3ターン行動不可の状態にすることができる。
もう片方のヴェルダディールは攻撃力は同じだが強力な追加効果は特になく無難な強武器という立ち位置に収まっている。
ちなみにこのどちらかを装備していないと手に入らない盾が存在する。

前提条件の厳しさもさることながら、何よりノーヒントすぎる事もあって、所持しているとクリア後のおまけ部屋で称賛の言葉が贈られる。
またエターナルメモリーの方を入手すると、道具屋が使用できなくなる上にあるキャラが犠牲になってしまう。

重い代償を払い手にする時の剣だが、本作最強の剣はなんとこのエターナルメモリーではない。
その名はブレードオブデス。元が折れたり錆びついたりしているわけではないが、条件を満たすとある武器がこの剣に変わる。
条件というのが「終盤の特定の固定ボス群を一定数、主人公が初期装備武器を装備したまま撃破し、対象となる武器を装備したままある敵と戦う」という、
エターナルメモリーよりぶっ飛んだ条件。
このゲームは戦闘のバランスがかなりシビアで、エターナルメモリーと両立させようと思ったらやり込みプレイに片足突っ込む事になる。

指輪物語(小説)

「アンドゥリル」
元はナルシルという名前で、冥王サウロンを敗北させた戦いで折れて以来「折れたる剣」と呼ばれていた。
サウロンが復活して指輪の仲間の旅立ちが決まると、鍛え直されてアンドゥリルと改名した。
冥王にとっては憎悪と恐怖の的であり、ペレンノール野の合戦と黒門の戦いでアラゴルンによって振るわれ、再び魔軍の脅威となった。


余談

錆びた剣の実例

技術的な話をするなら「見た目はサビだらけの古い剣が発掘され、研ぎ直したら見事に蘇った」という実例は存在する。
ただしそうした例の多くはサビが表面のごく浅い層にとどまる場合であり、刃が原形を留めないほど損傷が進んでいるなら修復は不可能といっていい。
柄やら拵やら外装品はそのまま流用するにしても剣身や刃は総取っ換えする事になる。
まあ小さく痩せ減った状態の剣身の行きつく先は、溶鉱炉で鋳潰して材料レベルに還元し、足りない分を別な材料で補って作り直すのが一番手っ取り早い。
無理矢理修復するとしたら、表面の損耗部分を取り除いて残った芯を磨き上げる事になり、元のサイズの数分の一位まで小さくなってしまうだろう。
当然そうなると薄く脆くもなる為、切れ味は維持されても刃がすぐ欠け打ち合ったら容易にポッキリ折れてしまう状態に。

錆びた剣の伝説

世界の伝説・伝承にも「錆びたボロボロの剣かと思ったらもの凄い名剣だった」というエピソードは存在する。
例の一つが『デンマーク人の事績(ゲスタ・ダノールム)』に登場する剣「スクレップ」
怪力を誇る王子「ウッフォ」が、決闘のために剣を用意することになったのだが、王子の力に耐えられる剣が見つからない。
様々な剣を試し切りしては壊してしまい、残ったのは王様の愛剣「スクレップ」のみ。
しかし王様は、剣が自分より劣るものの手に渡ることを嫌がり剣を土中に埋めてしまっており、掘り出した剣はボロボロに錆びてしまっていた。
他に剣が無い以上仕方ないとウッフォ王子はこのスクレップを選び、剣が折れないよう試し斬りもしないまま決闘に臨むことになる。
しかし王子の予想に反して、スクレップは素晴らしい切れ味と、王子の怪力にも耐える強靭さを発揮。
ウッフォ王子は見事決闘に勝利したとされている。

錆びた刃物で怪我をした場合

錆びた刃物で怪我をしても錆自体は無害である。
しかし、土に埋まっていた刃物の場合は土の中の破傷風菌が付着している可能性があり、破傷風菌が傷口から体内に入って死ぬ危険性もある。
予防接種を受けていない場合は注意が必要。

フィクション作品では、錆びた武器に毒属性が付与される例もある(SEKIRO義手忍具「錆び丸」、Kingdom Come: Deliveranceのパーク「錆びた刃」など)。



追記・修正は錆びた剣を磨きながらお願いします。

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最終更新:2024年02月20日 00:41

*1 ジェルトンで青銅で補強→少し使い続ける。クリスタルシティでローザリア鉱で補強→70回程使う。南クジャラートやオイゲンシュタットで南方鉄で補強→80回程使う。ゴールドマインで購入して白鉄鉱で補強→100回程使う。ゴールドマインで鋼糸を購入して補強→130回程使う。トマエ火山等での鉱石サーチ&鉱石採掘で隕鉄を見つけて補強→170回程使う。トマエ火山等での鉱石サーチ&鉱石採掘で廃石(7)を見つけて補強→260回程使うと、何処かの町に入った時に刀鬼が出現。倒すと鬼神刀に変化する。※廃石(7)は補修素材選択時に赤字になるレア素材である。

*2 メタ的な視点で言うと鬼ヶ島へ渡るにはフィールドで道具として勇気の剣を使用しなければならないのだが、装備品を道具として使うには一度外す手間が必要になる。鬼ヶ島で一度アイテムを回収した後は海を割らなくても鬼ヶ島へ行けるようになるので装備していても問題ないようにしたと思われる

*3 かつて時の女神と激しい戦いを繰り広げ、封印された存在。魔王達の女神であり、その魔力は宇宙を滅ぼし、時空を破壊する。勇者30世界のすべての魔力は、この超魔王から溢れ出した物だというトンデモナイ設定がある。