バリア

登録日:2018/05/19 Sat 18:08:03
更新日:2024/03/20 Wed 00:54:20
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「バリアーか!?」

「その通りだ」



バリアとは、「障害物」を意味する英単語。「バリヤー」などの表記・言い方も。
「バリアフリー」というと「障害を除く」という意味であり、身体的障害を負った人でも利用しやすいよう工夫が施された施設を指す。
……という真面目な話はWikipediaでも参照していただくとして、ここではフィクションにおけるバリアを解説していく。



概要

「障害物」という意味で使われるのは稀で、フィクションで「バリア」と言うと大抵は敵からの攻撃を防ぐ障壁を作り出す。
だったりだったり機械に搭載されたそういう機能だったりとパターンは色々だが、
表現方法はほぼ共通して「光る薄い壁」である。これ以外のバリアは少なく、読者・視聴者からもバリアと認識されない場合が多い。

ファンタジー要素の強い作品では「バリア」の代わりに「結界」という単語が用いられることもあるが、意味するものはほぼ同じ*1
作品によっては「××シールド」「△△フィールド」「□□障壁」などの呼称が用いられる。

どうやって防いでいるか、が作中で詳細に説明されることはあまりないが、
視聴者からすると「バリアです」と言われれば「あぁバリアで防いでいるんだな」と納得できる大変便利な表現技法と言える。

一口にバリアと言っても色々あるが、大体共通する特徴はこんな感じだろうか。
  • 光る
  • 透明 ないし 透ける部分がある
  • 薄い
  • ほとんどの攻撃を防ぐ
  • 割れる

なお、どういう原理で防いでいるにしても、 防御側の方が攻撃する側よりも多大なエネルギーを消費する というのは避けられないことである。
例えば、攻撃側が10のエネルギーで攻撃してきたとして、ピンポイントでその攻撃を相殺できるなら防ぐ側も10のエネルギー消費でいいが、
普通はどこに攻撃が飛んでくるかわからないのでより大きな面積を防ぐ障壁を作る必要がある。

さらに、本当に10の威力しかないかも不定であり、
安全策を取るなら「100の威力まで防げる大きな面積のバリアを長時間維持する」必要があるため、
どう考えても防御側の方が消費スピードは比較にならないのだ。

「バリアを低消費で長時間維持できる」能力がない限り、むしろ攻めに回った方が総合的な消耗は少なくて済むというわけである。
そのためバリア能力持ちの実力者の表現としては「大規模バリア」と「ピンポイントバリア」になる場合が多い。

またバリアでバリアを中和する、などの使い方もある。


バリアの種類・応用

壁型のバリア

「バリア」と聞いて多くの人が連想するであろうパターンその1。
主に守る対象(使い手)の正面に展開するバリア。イメージとしては文字通りの「壁」もしくは「」。
正面からの攻撃には十分対処できるが、背後などのバリアの死角からの攻撃には無防備なのが弱点

包囲型のバリア

「バリア」と聞いて多くの人が連想するであろうパターンその2。
守る対象をドームや箱型のバリアですっぽりと覆うパターン。対象が『グラディウス』のビッグバイパーのように宙に浮いているなら球体型の場合もある。
対象を完全に覆うため、壁型バリアと比べて全方位に隙が無いのが長所。
一方、広い面積を防ぐ分、前述のような理由でエネルギーの消耗が激しくなったり、バリア自体が「広く、薄く」なり強度が落ちるといった弱点が現れる場合もある。
また、結果的に守る対象はバリアの中に閉じ込められる形になるため「機動力に欠ける」「反撃に転じにくい」というのも弱点か。

鎧・装甲型のバリア

守る対象の表面をバリアで覆うパターン。人間なら鎧や着ぐるみを着こむような感じでバリアを展開する。
バリアという「エネルギーの膜」による防御であるため、普通の鎧と異なり身軽で動きやすく、機動力を損なわないというのが大きな長所。
作品によってはパワードスーツのように肉体の強化までオマケについてくることもある。
非常に便利なバリアだが、身体を覆うという特性上どうしても他のバリアと比べて薄くなりがちで、
前述の壁やドームのようなバリアと比べて強度が劣るという設定がされることがほとんど。
ちなみに、RPGなどのキャラクター(特に女性キャラ)が無防備な薄着や露出度の高い衣装で戦っていることに対するツッコミ防止のため、
「目に見えない魔法のバリアに包まれているから平気」といった説明がされることがしばしばある。
またバリアで作った衣服というパターンも存在する。

防げる攻撃が限定されているバリア

「1種類のバリアでどんな攻撃でも防げるというのは不自然」という考えから、バリアの種類によって防げる攻撃が決まっている作品も多い。
SFならば「ビームを防ぐバリア」、ファンタジーなら「魔法を防ぐバリア」といった具合で、これらの場合物理的な攻撃には無力である。
特にゲーム作品などでは「1種類のバリアですべての攻撃を防げたら難易度が下がる」「ゲーム性を損なう」といった理由から「物理攻撃用バリア」「魔法攻撃用バリア」といった役割分担がされていたりする。

反射型のバリア

受けた攻撃を相手に弾き返す、攻防一体型のバリア。
吸収/反射の項目も参照。

力場・念力タイプのバリア

上述した「光る薄い壁」ではないバリアの一つ。「力の層」で対象を守るタイプのバリア。
壁のようなバリアとの違いは力場を用いるがための挙動の違いなどか。
強固な壁で「跳ね返す」と言うよりも、強いエネルギーで「押し返す」「攻撃が届かなくなる」といった印象になるものが多い。
現実にあるものだと「向かい風」や「磁石同士の反発」をイメージしてもらえるとわかりやすい。
バリアを突破された際も「割れた」「砕けた」という感じではなく、「押し負けた」といった感じになる。

破壊エネルギーのバリア

こちらも光る薄い壁ではない。触れたものを破壊する性質のバリア。属性は電撃だったり、攻撃技と同じ謎エネルギーだったりと様々。
飛び道具以外に突撃した相手にダメージを与えることができる。
ただ、跳ね返したり押し返したりできないものも多く、ダメージを物ともしない相手には意味をなさない。

バリアで敵を拘束

前述した包囲型バリアの応用技。防御というより「封印」と呼ぶべきか。
相手をバリアの中に閉じ込めてしまえば攻撃の届きようはないし、下手をすれば内側に跳ね返った攻撃で自滅である。
この状態に持ち込めれば相手がよほどの強敵でない限り「勝負あり」であるが、敵をうまく捕捉してバリアを張らねばならない分、難易度も高い。
相手をバリアで包んだうえで、逃げ場のない空間に攻撃を撃ち込むという追い打ちをかけるパターンもある。
「きさまは電子レンジにいれられたダイナマイトだ! メガ粒子の閉鎖空間のなかで分解されるがいい!!」

また円形(この使用方法の場合はドーナツ型の方が正しいか)のバリアを横にしてバインドのように相手を拘束するパターンもある。

バリアの攻撃転用

特に物理的な攻撃を防げるバリアに多い。
強固な壁や鎧をその場に生み出せるなら、そいつを敵にぶつけてしまえという発想である。
バリアを全身に纏ったまま体当たり、もしくは拳をバリアで包んでパンチなど。
「構わん!全速で奴に突っ込め!バリアーに勝てるのはバリアーだけだ!」

現実の歴史上でも、盾を構えて突進するというのは立派な戦い方の一つであり、
創作でもには様々な攻撃方法があるのだから、ごく自然な応用技と言える。


バリアへの対抗策

バリアを破るほどの強力な攻撃

極めてシンプルな方法。バリア自体にこれといった弱点がない場合、この手段を取らざるを得ない。
バリアを張る側もこちらの強力な攻撃による消耗や隙をうかがっていることがあるため、できれば避けたい手段である。
もっとも、高威力の攻撃を容易く繰り出せるような相手の場合「あのバリアが砕かれるなんて……!」といった感じでバリアの方がかませ犬になってしまうことも多い。

バリアが消えるのを待つ

相手が引きこもっている以上手出しはできない。ならば相手が消耗するのを待とうという作戦。
いわゆる籠城戦・攻城戦の形になり、攻撃する側には相当のスタミナが要求される。もちろん防御する側にも。

バリアの破壊・無効化に特化した攻撃

優れたバリアが開発された世界なら、それに対する対抗策が考えられるのも必然。
バリアのエネルギーを打ち消すエネルギー、魔法によるバリアなら「バリアを消す魔法」などが開発されたりする。
スパロボなんかでは「」や「ドリル」などの尖った武器にこの特性が付いていたりする。
「熱血斬りできるの?」

前述の「バリアをバリアで中和」を実行したり「特定の攻撃は素通りしてしまうバリア」の弱点を突くパターンもある。

強力な攻撃手段ではあるものの、あまりに多くの人がバリアの無効化を使えるようになると、今度は物語・設定上でのバリアの存在意義が薄れてしまうため
「量産されていない試作品or一点物の武器」「ごく一部の人間だけが使える特殊能力」「バリアを壊す以外の場面では使い勝手が悪い」
……などの制限がついていることも多い。

また、「バリアを破る強力な攻撃」のパターンもそうだが、こういった攻撃は
「バリアを破る攻撃!」「その攻撃をも防ぐバリア!」「そのバリアをも貫く攻撃!」「その攻撃も効かないバリア!」……
といった具合にインフレ、或いはいたちごっこに発展してしまう恐れがある。

バリアの内側に入り込む

「この距離ならバリアは張れないな!」
バリアの展開範囲が決まっているのなら、その中に潜り込んでしまえというパターン。
バリアを展開した相手に接近する捨て身の覚悟と、バリアの僅かな隙を突く技量を要求される高難易度の手段。
相手が巨大な場合(もしくは自分がもの凄く小さい場合)、相手の体内に入り込んで(もしくはワープ、光速航行)攻撃するという荒業もある。
障壁でも似たようなパターンがあるが、巨大建造物をバリアが覆いきる前に閉じきる穴をねらって飛び込むと言うシーンもある。


いろいろな作品のバリア

スタートレック

SF作品におけるバリアの元祖。
「デフレクター」というパーツで生み出される防御シールドであり、
その原理は「重力を操作することで防御シールド圏内に侵入した異物の進路を操り反発させる」というもの。

あくまで「相殺する」わけでなく「進路を変えて直撃を防ぐ」だけであり、
バリアの元祖ながら既に「防御側の方がエネルギー消費が大きい」に対する一つの解決策を示している。


エイトマン

上記スタートレックと並び古いバリアーの登場作品。作中では「ぼうぎょまく」と呼称される。
天才的頭脳を持つ新人類の発明した装置で、電撃だろうが爆弾だろうが完全に無効化してしまうが、中からの攻撃もできなくなってしまう。しかし重力制御装置を併用することによりバリアーの外も攻撃できるので全く問題は無い。
作中物理的、エネルギー的な攻撃ももほぼ防ぎきっているが、実は空気すら通さないので持続時間の長い攻撃を浴びせ続けると中の人間は窒息してしまう。この他、光は通す(中の人間が見える)のでレーザー光線ならばバリアーを無効化できる。
バリアーの登場作品としてはかなり古い作品だが、既に「特定の属性によるバリアの無効化」「エネルギー切れを狙った持久戦」的な要素が描かれている。

スター・ウォーズ

「シールド」という名前でエネルギー場を展開して敵の攻撃を防ぐ装置が登場している。

主に2種類のシールドが存在し、それぞれ防ぐ対象が異なる。
  • 光線シールド
エネルギー消費の大きいシールド。レーザーなどの主力武装を防ぐことができ、戦闘が激化した際に用いられる。
ただし、質量兵器に対しては効果がないという致命的な弱点があり、第一デススターもこの弱点を突かれて破壊された。

  • 粒子シールド
実体のある攻撃を防ぐシールド。エネルギー消費も少ないため、宇宙航行中の船体保護にも用いられる。
一方で、「ドッキング時には解除しなければいけない」という欠点がある。
また、レーザー兵器に対しては無力。


ウルトラマン

超能力で光の障壁を作り出す「リバウンド光線」。日本の特撮作品におけるバリアの走り。
「両手を頭上で合わせた後開き、一気に足元まで手を下ろすと壁ができる」という演出がカッコイイ。
なお、この系統の技に関してはほとんどの歴代ウルトラマンが使用可能。割れるバリアも少なくない。
逆に上述した「光る薄い壁」でないバリアの例として「ウルトラVバリヤー」等が存在する。
怪獣の場合はバルタン星人2代目やゼットン飛んで上から攻撃すればいいじゃんとツッコまれるキングザウルス三世あたりが有名どころか。


ウルトラマンルーブ

ウルトラシリーズの中でも特に…というかバリア業界でも珍しいバリアを見せた戦士。
バリアの定義について小一時間議論できそうである。

ウルトラマンR/B』に登場するウルトラマンルーブにはニュージェネレーションヒーローズクリスタルをルーブジャイロに装填し、
レバーを3回引くことで発動するニュージェネレーションバリアという技がある。

……のだが、この技…発動するとルーブの周囲に新世代ヒーローズのメンバーである
ギンガビクトリーエックスオーブ(オーブオリジン)、ジード(プリミティブ)の幻影が出現。

そしてそれぞれの必殺光線を一斉射して敵の攻撃を相殺…どころか押し返しきって直撃させるという技である。

技名こそ「バリア」ではあるが、その実態は完全な攻撃技である。バリアを攻撃に転用どころではない。
そのため前作のブラザーズシールドが普通のバリア技だったために名前を聴いて「去年と同じか」と思っていた視聴者の度肝を抜いた。
バリアとは一体……。


仮面ライダーシリーズ

『仮面ライダー(初代)』第13話にて、東海原子力開発研究所に張られていたのが初出。
バーリア破壊ボールを蹴り込むためにトカゲロンが改造された。
その後も時々ショッカーのアジトが不可解なバリアで隠されている描写がある。

後発の作品では、『仮面ライダー剣』に登場する金居/ギラファアンデッド大地/エレファントアンデッドなどがバリアを使用している。
後者は「バリアで敵を閉じ込める」という戦法を使用した。


マジンガーZ

フィクションにおけるバリア描写を広めた立役者と言っていいだろう。
光子力研究所に搭載された主力武装(?)であり、毎週執拗に狙ってくるDr.ヘルの機械獣による攻撃を防いでいた。
「ドーム型に展開され、大抵の攻撃を防ぐがあまりに受けすぎると 割れる 」という表現はこの作品から広まり、多くの作品の秘密基地にこの機構が取り入れられた。
ちなみにマジンガーZも光子力バリアを使用できる(ロボットガールズZのZちゃんも同様)が、便利すぎるせいか初期に1回使っただけだった。


ガンダムシリーズ

宇宙世紀シリーズではガイア・ギアを初出とする「ビーム・バリアー」、それを元にした『Gのレコンギスタ』や劇場版『閃光のハサウェイ』に登場する「ビーム・バリア」、『0083』などに登場する「Iフィールド・バリア」など、攻撃を防ぐバリアー技術が存在する。

世界観の根幹を成す技術体系ミノフスキー物理学の応用であり、難しい理論は項目を参照。
初登場はジオン公国軍の大型MAビグ・ザム。雨のように降り注ぐビーム攻撃をすべて偏向し、敵の懐に肉薄して大きな被害を与えた。
その後、軍需産業を一手に握るアナハイム・エレクトロニクス社を通じてあらゆる陣営に広まり、発展していった。
しかしこのフィールド形成には膨大なエネルギーを要するため、MSサイズの核融合エンジンでは動かせず、長年サイズに余裕のある超大型MA規格外のMSに限られた。

Iフィールド・バリア自体の研究は途切れることなく続けられ、「クロスボーン・ガンダムX3」には両腕に搭載できるサイズのものが開発された。
小型ながらも出力が高く、ビーム耐久はビームシールド以上だったが、一回の限界時間まで使いきるとクールダウンが必要だった。
さらに後年の「V2ガンダム」のオプションパーツにもIフィールド・バリアが搭載されており、こちらは制限時間がなくなっている。
パイロットはあまり使わなかったが、技術的にはここで完成を見たといえるだろう。

この「Iフィールド・バリア」は基本的に「実弾攻撃は防げない」とされるが、
ミノフスキー物理学を応用して戦艦やMSを浮かせるほどの斥力を生み出せるため、実弾兵器を逸らすことも理論上は可能。
しかしその技術はよほど困難だったのか、戦艦サイズですらできていない。
小説版第08MS小隊ではアプサラスIに装備されたIフィールドが100mmマシンガンの威力を低減させる程度には成功している。

宇宙世紀よりはるか未来の世界観『∀ガンダム』では、主役機のやラスボスのターンXは宇宙世紀換算で7,800年頃に建造されたと考えられており、
機体の駆動さえ「Iフィールド・ビーム・ドライブ」で行われ、常時Iフィールドによるバリアが張られているような状態となっている。
Iフィールド・バリアの性能そのものも過去のものとは比較にならず、実体弾どころか衝撃波さえ防ぎ破るには特殊な兵器が必要となる。
また、∀に近い技術を持つスモーはIフィールド・バリアの力場に指向性を持たせて、敵機にぶつけて拘束・破壊できる装備も持つ。

0093年を描いたアニメ・小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』とそれを原典としたアニメ『EVOLVE 5 RX-93 νGUNDAM』では、νガンダムが装備したフィン・ファンネルがビーム・バリアーを展開する。このバリアーは、ファンネルのようなミサイル攻撃、α・アジールのアームによる物理的な攻撃、ビーム攻撃などをも防ぐのだった。また富野由悠季による小説では、無理矢理バリアーを突破しようとしたヤクト・ドーガの装甲がボロボロになるなどメガ粒子ビームの強力さが描写された。

小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』では0100年代を舞台としており、オデュッセウスガンダム/ペーネロペーΞガンダムのようなモビルスーツ、戦艦ラー・カイラムにビーム・バリアーが搭載された。このバリアーは、上述のフィン・ファンネルのビーム・バリアーと同様に、ミサイルのような実体弾、ビーム、高速移動中の空気や大気圏突入時の熱を防ぐなど万能な防御性能を見せた。また地上に設置された小型のビーム・バリアーは、大都市アデレートの全電力を集中させたことで漸くΞガンダムを撃墜するなど、メガ粒子ビームの塊である性質を活かして攻撃にも転用されたのだった。

0123年代を描いたアニメ・小説『機動戦士ガンダムF91』から「ビームシールド」が登場。こちらは「ビームサーベルを状に展開する」というもので、上述のビーム・バリアーが小型化したものと考えればよい。
効果範囲こそ狭くなったものの、ビーム・バリアーと同様に実弾兵器やビーム兵器にも対応できる点、0153年代を描いたアニメ・小説『機動戦士Vガンダム』では大気圏突入時の熱を防ぐために使われるなど、15mサイズの小型MSや戦艦を問わず搭載され、普及していた。

200年代を舞台とした小説『ガイア・ギア』では、モビルスーツであるゾーリン・ソール、ガイア・ギアα(諸般の事情から途中からマン・マシーン扱いとなった)にビーム・バリアーが搭載されている。ほぼ『逆襲のシャア』や『閃光のハサウェイ』と同時期に描かれた作品ということもあって設定がリンクしており、このバリアーの防御性能はやはりビームや実体弾、ミサイルであるファンネルを防ぐのだった。

その他Wの「プラネイトディフェンサー」、SEEDの「アルミューレ・リュミエール」や「陽電子リフレクター」、00の「GNフィールド」、AGEの「電磁シールド」等、多くのシリーズでもそれぞれ異なる原理ではあるがバリアに相当する技術が出てきている。


超時空要塞マクロス

リアル系一部型バリアの開祖。
元々は戦艦であるマクロスにしか積まれていなかった。それも当初はごく小径のピンポイントバリア*2だったが、後に艦全体を保護する全方位バリアも開発された。

バルキリーにも第3世代となるVF-19より搭載されるようになった。
ただしこの頃は出力的な問題でバトロイドでしかバリアを発生出来なかった。
シールド表面に発生させる他に、拳や足に発生させて バリアで格闘戦 なんてのも行う。
第5世代となるYF-27 ルシファーYF-29 デュランダルでは全形態でバリアを発生させる事が出来るようになっているのだが、スパロボでは100%無視される。
だって全形態で使えたらゲームバランス的に変形させる必要無くなるやん…。
約1名VF-19のファイター形態でバリア特効やってるけど、あれは制御AI書き換えて無理矢理やってるだけなんで例外。
そのせいで墜落しかかったし。


聖戦士ダンバイン

「オーラバリア」という名称。搭乗者の持つオーラ力による結界である。
主な舞台となる異世界バイストン・ウェルにおいてはオーラの強弱によって突き破ることが可能だった。
しかし、地上界(現実世界)ではオーラ力が何倍にも増幅されるため、原爆が直撃して無傷水爆ですら強いオーラバトラーなら耐えられるというハイパーインフレを起こした。
ただしこちらでも「人の意思が介在する攻撃」は貫通するため、核に無傷で耐えたオーラバリアでも、パイロットが覚悟を決めて戦闘機ごと神風特攻をして来たら貫通されてしまう。

そしてOVA『リーンの翼』においては、人が作った武器が、人を救うという奇跡を起こした。


ゾイドシリーズ

「エネルギーシールド」というものが登場する。
当初の設定では上記のIフィールドなどと同じくビームのみを弾くものであったが、
アニメ以降は強力なエネルギー(粒子ビーム)の壁を作ることで実体弾は融解させ、小型ミサイルは誘爆させる強力なものになった。
エネルギーシールドを展開したまま突撃し、相手にぶつけて大ダメージを与える「シールドアタック」などの攻撃の応用も利く。
これに正面から突撃したセイバータイガーは、粒子ビームを浴び続けて装甲をボロボロに融解させ、果ててしまった。

第二部ではより強力なエネルギーシールドを持つデススティンガーに対して、シールドライガーが「エネルギーシールド同士をぶつけてショートさせる」という方法で、相手の強力なシールドを中和させた。
なお、シールドライガーなど一般的なタイプは壁型、アニメ版デススティンガーやデスザウラーのものは鎧・装甲型に分類される。

ゾイドフューザーズでは機体ごとに異なる多彩なEシールドの描写が見どころのひとつ。


新世紀エヴァンゲリオン

エヴァンゲリオン使徒が使用できる特殊能力「A.T.フィールド」が見た目はまさしくバリアである。
正式名称は「Absolute Terror FIELD(絶対恐怖領域)」。
通常兵器による攻撃はほぼ完全に無力化できるが、同じA.T.フィールドを展開できるエヴァンゲリオンなら突破可能。
つまり「新世紀エヴァンゲリオン」という作品において巨大ロボット(正確にはナマモノだけどね)が活躍する理論づけになっている。

なお、通常兵器が完全に無力かというとそうでもなく、ヤシマ作戦のような超莫大なエネルギーをつぎ込めば破壊は可能。
ただし、エネルギー効率があまりに良くないので普段はエヴァンゲリオンで戦うことになる。
ちなみに、スパロボ初参戦となるときに庵野監督に「どの程度の攻撃ならA.T.フィールドを突破できるか」と聞いたところ
コン・バトラーVの超電磁スピンなら十分可能」と回答したことは有名。

単なるバリア的な運用だけでなく、敵を弾き飛ばす攻撃的な使い方や足場にして空中浮遊する機動的な使い方も可能。
非常に見栄えが良く、近年フィクションにおけるバリアの使い方に一石を投じた作品とも言えるかもしれない。


機動戦艦ナデシコ

「ディストーションフィールド」と称される重力障壁が登場。
レーザーや重力波(グラビティブラスト)などを偏向させて弾くことが可能であり、一見便利に見えるが、質量を持った実弾兵器には効果が薄い。
同じディストーションフィールドを張った機動兵器が振り回すナイフや槍などではフィールド同士が相殺されダメージを受けてしまう。
また、エステバリスなどの機動兵器は、ディストーションフィールドを張ったまま突撃することにより、戦艦をも沈めるほどの火力を有する。
劇場版に登場したブラックサレナに至っては、敵の戦艦や要塞内部にボソンジャンプ(一種の瞬間移動)してマシンガンを撃ちまくり、
トドメとばかりにディストーションフィールドアタックで内部から破壊し尽くすという小さいボディを活かした凶悪な戦法を使用していた。まるで一寸法師だ。

作中作である『ゲキ・ガンガーV』では、『ナデシコ』をTVで見た敵組織(キョアック星人)がディストーションフィールドをパクって攻撃してくる回があった。
これだけ見るとメタギャグであるが、ナデシコが戦う「木星蜥蜴」は『ゲキ・ガンガーV』を元にしたロボットや兵器を運用するため、その伏線となっている。


宇宙戦艦ヤマト

相手の攻撃は【受け止めて耐える】のが敵味方ともに基本なのでバリアーに相当するものはほとんど出てこない。
しかし、出てくると強烈なものばかりであり、
波動砲クラスの攻撃を完全に相手に反射する『空間磁力メッキ』や、
触れればヤマトでも瞬時に溶けてしまう上に攻撃にも転用できる『ニュートリノビーム防御幕』などがある。

リメイク版ではヤマトの耐久力の理由付けとして『波動防壁』というバリアが設定された。

これとは別にゲーム版では暗黒星団帝国のプレアデス級戦艦や自動惑星ゴルバに『偏向バリヤー』が搭載されている。これによりショックカノンによる艦砲射撃はおろか波動砲すら無効化してしまう。
弱点は実弾兵器で、ミサイルや波動カートリッジ弾ならばバリヤーを貫通して通常通りのダメージを与えられる。
このゲームではよくある原作の描写を上手いこと表現した好例と言えよう。


ふしぎの海のナディア

バリアーに関する上述の名言の数々を生んだ作品。
バリアーに関するお約束のほとんどを忠実に内蔵しており、特にネモ船長とガーゴイルの毎度のやり取りは有名。


ポケットモンスター

エスパータイプの変化技、「バリアー」。
効果は「てっぺき」や「とける」と同じだが、てっぺきよりもPPが多い上位互換。とけるとはPP含めて全く同じ技。
自分の防御を2段階上昇させるシンプルな積み技。
意外と習得者が少なく、さらにその中でも耐久型のポケモンもあまりいないので使いどころは結構難しいかもしれない。
エスパータイプなら誰でも使えると思いきや、サーナイトランクルスなど覚えそうなポケモンが覚えられず、ラグラージなど意外なポケモンが覚える。
素で十分な特殊耐久があり、物理耐久がやや不安なドククラゲ辺りが代表的な使い手だろうか。バリヤードの代名詞でもある。
改造王ことワタルカイリューが覚えていることでも有名。初代のAIは攻撃技と変化技の区別ができず弱点タイプの技を優先するので、エスパー弱点のポケモンを出せばひたすらバリアーを貼るだけの置物と化す。
ただ剣盾では使用不可技になってしまった。バリヤードは泣いていい。

なお、本項目のバリアー(反射除く)の定義に当てはまる技としては「リフレクター」や「ひかりのかべ」が挙げられる。
どちらも特殊な壁を作る技で、5ターン(「ひかりのねんど」を持ったポケモンが使用すると8ターン)の間味方への攻撃を半減する効果がある。
前者は物理、後者は特殊攻撃のみ対応。使用したポケモンが倒れても効果は持続するため、壁張り役と攻撃役を同時に動かせるダブルバトル等で特に効果を発揮する。
ただし、「かわらわり」などの技を受けると効果は消滅する。

剣盾マックスレイドバトルではダメージ大幅軽減に状態異常、能力変化無効と本項のバリアをほぼ踏襲したような「不思議なバリア」が登場。
攻撃すると一枚(ダイマックスわざなら二枚)割れていき、全部割るとHPが少し減って防御と特防が二段階下がる。
ただ「かちき」「まけんき」の特性だと攻撃/特攻が四段階上昇、「あまのじゃくの特性だと逆に防御と特防が二段階上昇する。

アニメ版などでは「しんぴのまもり」などが本項目のバリアーに近い性能をしている。
(ゲームでの性能は5ターンの間状態異常無効化。上記の「ひかりのかべ」などと同系統。)


とっても!ラッキーマン

主要キャラの一人、努力マンが使用。本来バリアを作る能力はないのだが、「努力バリア」というバリアを長年の努力で作れるようになった。
その原理は、 敵の攻撃を見た後に超高速でレンガの壁を築き上げて攻撃を防ぐ というまさかの力技
後に努力で五重構造の壁を築くほどにパワーアップした。
だが作中後半は全くと言っていいほど使われてないインフレしすぎてレンガの壁なんて何の役にも立たなくなったし

ちなみに主人公のラッキーマン バリアを作る能力はない 。が、ラッキーで大抵なんとかなってしまう。


ドラゴンボール

フリーザ人造人間17号ブロリーなどが包囲型のバリアを展開している。
特にフリーザは、このバリアを展開したまま悟空のかめはめ波に突撃し、しかも途中から回り込むことで、悟空の横から強烈な一撃を加えることに成功した。
劇場版ではヒルデガーンの炎をベジータが「自分とは関わりない人々を護るために」壁型バリアを張った場面が印象深い。
セルが使用の際に「このわたしにバリヤーを使わせるとは」と言っていたり、
ベジータがそれほどのダメージの見えない状態から上記の火炎放射を防ぐだけでダウンしていたりと、大技の部類であるらしい。


ONE PIECE

超人系悪魔の実の一つ「バリバリの実」を食べることで指先から半透明のバリアを作れる「バリア人間」になれる。
敵国要塞に一撃で風穴を空けるキングパンチを完璧に防ぐなどその防御性能はすさまじく、作中で破壊された描写は今の所一切ない
保有能力者曰くバリアは「理屈」なので、力の強弱に関わらずとにかく通さないらしい。
その硬さは攻撃にも転用でき、バリアを飛ばしてぶつけたり自分の手にバリアを纏ってパンチの威力を引き上げたりもできる。
様々に形を変えてピンポイントで攻撃を防いだり足場に使ったりと応用が利く能力だが、
一度に作れる面積に限界があり、二つ以上同時に展開することもできないなど完全に無敵な能力というわけではない。
劇中では人食いのバルトロメオなどがこの能力者。


魔法少女リリカルなのはシリーズ

装備しているコスチュームが、魔力で生成した「バリアジャケット」と呼ばれるもので、魔法、物理衝撃、温度変化など様々な衝撃に対応可能なバリアとなっている。
また、魔力で生成している性質上大ダメージで破損しても即座に再生可能であったり、いざという時はバリアジャケットに回す魔力をも攻撃にも転用可能。
バリアジャケットとは別に、バリア・障壁系の防御・結界魔法も存在する。


金色のガッシュ!!

盾術を得意とするティオを筆頭に、多くの魔物が盾系の術を使うことが出来る。呪文名には「~シルド(シルト)(シル)」という名称がつくという法則がある。
電撃を吸収できるパティの「アシルド」、防御範囲が非常に小さいものの武術と合わせる事で柔軟に防御出来るウォンレイの「レルド」など、
魔物によって盾そのものの属性や特性も異なる。
ガッシュの使う「ラシルド」など受けた攻撃をそのまま反射出来るものも多いが、いずれにせよ盾自身の耐久に左右される。
またティオの「セウシル」系統を除いてほとんど前方しか防御できないため、操作型の呪文で回り込まれることに弱い(一方で「セウシル」は防御範囲こそ広いが、耐久力が他の盾より低い)。


IS(インフィニット・ストラトス)

作中に登場するISのほとんどが常備。
現代兵器はすべて無効化可能な優れものだが、エネルギーは有限なので技を受け続けると消滅する。
また、基本的に高速で向かってくる物体や高エネルギーなどに反応するのか、関節技とか絞め技の類は普通に効く。
最も超音速で飛行し、レーザーを躱し、地面にぶつかったら大穴が開くような運動エネルギーを保有するIS相手にそんなことをやるバカはそうそういないが。
主人公・織斑一夏専用機「白式」は何とこのバリアを無効化できる。というかそれが最大の売り。


絶園のテンペスト

登場人物の4/11(養子含めれば5/11、ヒロインの1人が嫁入りしたので最終的に6/11になってやんの)が所属する「鎖部一族」の魔法の一つ。
この世の理を守る聖樹「はじまりの樹」に文明の供物(工業製品等)を捧げることで、バリア(作中では主に防御結界と呼称)を張ることができる。
一部魔法使いが自身の魔力を込めたアクセサリー「魔具」を保持していれば、普通の人間でも一時的にこの魔法が使用できる。
はじまりの魔法使いは攻撃魔法を使用できないので、先述のバルトロメオ同様、バリアで殴る、バリアを変形して弾き飛ばしたり突き刺したりするのが主な攻撃手段。
槍などに纏わせれば、自動車を粉砕したりコンクリートにクレーターを開けたりするほどの威力が生じる。
アニメ版に至っては、作中最強の魔法使いである鎖部葉風が手のひらサイズの金属片で発生させたバリアで山を貫通させている。

また、破壊を司る「絶園の樹」の魔法使いもバリアを使用可能。
アニメ版でははじまりの魔法は青色、絶園の魔法は赤・ピンク色で表現されている。


遊戯王

聖なるバリア −ミラーフォース−が登場。
アニメでも時々活躍するカードで、原作ではバリアを張って相手の攻撃を跳ね返して相手のモンスターを全滅させるという効果。
自分のモンスターの周囲に展開される包囲型のバリアだが、反射能力持ちという結構めずらしい構成。
カードゲームの方では属性別の亜種がある(遊戯王Wikiでは「バリア −フォース−」と纏められている)。


ロックマンエグゼシリーズ

チップとして使用したり、ナビカスのプログラムに登場。
大別して蓄積制のバリア、一定数値以降無効化のオーラが存在する。
フォルテなどの強大なボスが纏って生半な攻撃をシャットアウトしがちなのがオーラ。
キャノンやロックバスター等、遠距離攻撃手段が豊富な中にあってわずか1マス前にしか攻撃できないソードが攻撃力80なのに対し、
ドリームオーラ」はなんと200もの数値をほこる。属性コンボやP.A.でないと攻撃を当てる段階に行くまででも苦戦してしまう。
フォルテが使いがちな「ダークネスオーラ」にいたっては300。勘弁してください。
これにダメージ半減効果のある「ホーリーパネル」や「サンクチュアリ」を合わせられたら目も当てられない。
当然対戦でも強力な手であり、対策してないと一方的にやられかねない。

いっぽう、バリア系はダメージを食らうごとに耐久値が減っていき、限界を超えると消滅する。
シャットアウトするぶんオーラのほうが強いじゃん! となるが、防御力で考えるとその通りな代わりに、
容量が軽くレギュラーチップ(ランダム性を無視して必ず初手に固定)にしやすい、早くに入手しやすい……等の利点がある。
また、ナンバリングによっては制限時間のあるオーラ系と違い外的要因で取り去られるまでは消えない利点もある。
張っておけば必ず一回はダメージを防げる安心感は捨てがたい。
ナビカス(パッシブのカスタマイズ要素)で戦闘開始毎にバリアを張る「ファーストバリア」も精神衛生上、またバスティングレベル的にも良い。
亜種として「バブルラップ」があり、どんな攻撃でも一回で消えてしまうものの、すぐに再生して戦闘中何度でも持続する変わり種。
非常に強力ないっぽう、水属性ゆえに雷属性の攻撃には貫通されるうえに二倍ダメージ再生効果消失と踏んだり蹴ったりな痛手をもらってしまう。
わずかなダメージだろうと大ダメージだろうと、絶対に無効化するので対戦では非常にありがたい存在である。
特にナビチップなど強力なチップで起こる暗転ではカットインとして割り込み、その攻撃をかわしやすくなる。

オーラ・バリア系ともに無条件で取り払う「スーパーキタカゼ」は対戦・対フォルテでは必須級。
6からは「フウジンラケット」等の風系統のチップにも同じ特性を持つように。


怒首領蜂

隠しボスの火蜂が「こちらのボムに対応してバリアを張る」
なのでボムでゴリ押しが効かない。
コレに限らずCaveの真ボスは何かしらでボムを無効化してくる。
ボムに対してボムを撃ってくるエヴァッカニア・ドゥームやボムを撃つと炸裂する前に画面外に運び去る真アキ等。
ちなみに怒首領蜂が最初だと思われてるけど、元祖はガードバリアを使うと画面外に逃げ出すエスプレイドのガラ婦人である。
ばーりあー、へいきだもーんwww
一応デススマイルズの真ボスであるブラッディジルバはボムバリアを持っていない。
どうなったかって?ボムゴリ押しで処られるだけの雑魚扱いでしたよ。


魔術士オーフェン

無謀編においてしばしば「無能警官バリアー」を使用している。
「悪魔の王子」と呼ばれた白魔術士ヒュキオエラの攻撃を防ぐという活躍を見せた。
ただの肉壁じゃねーかって突っ込みは禁止な

強殖装甲ガイバー

ゾアロードの皆さんは標準装備しており、物理攻撃、エネルギー攻撃を防ぐ。
ガイバーの強化装甲「ギガンティック」にもバリヤー能力があり、同じく物理攻撃、エネルギー攻撃を防ぐ。
どういう原理かは不明。
クロノスの首領「アルカンフェル」のバリアは他の連中とは桁違いで、展開することにより小惑星をも砕く。

超兄貴

コミック版ではアドン、サムソンが「ポージングバリヤー」により敵の攻撃を防いでいる。
原理不明。

Splatoon

スペシャルウェポンとして、「バリア」がある。
一定時間無敵になるが攻撃を受けると自分もはじかれる。
バリアはおすそ分けが可能で、制限時間ギリギリに味方全員バリアにして特攻するのを「エターナルファランクスΩ」公式から名づけられてる。
なお、Splatoon2では、一定時間経つか一定ダメージを受けるまで無敵になれる効果を全員に付与する「インクアーマー」に取って代わられている。



鋼鉄の咆哮シリーズ

砲撃など物理的攻撃のダメージを軽減する「防御重力場」と、レーザーなど光学兵器をはね返す「電磁防壁」がある。
後半ステージではこれを装備していないと戦艦でも瞬殺されてしまうほど敵の攻撃力がインフレするので必須。
また、敵の艦船も装備してくるようになるのでプレイヤー側もインフレを強いられる。
ただ、着弾した際にバリアーが一瞬光って見える演出は非常に美しい。


コードギアス 反逆のルルーシュシリーズ

神聖ブリタニア帝国の一部の兵器がブレイズルミナスと呼ばれるバリアを展開することができる。
KMFのエネルギー源であるサクラダイトが発するエネルギーから展開される、視覚的には緑色に光るエネルギー場である。
実弾・光学兵器・質量兵器問わず防ぐことができ、その硬質さから武器として使用することも可能。
元々はランスロットに装備されていたもので、この頃はどちらかと言えばビームシールドに近い代物だったが、
後に浮遊航空艦アヴァロンで対空・対地バリアとして採用されて以来、一部のワンオフKMFなどで使用されるようになった。
シールド型の他、ランスロット・コンクエスターの様に被弾時に被弾部分にだけピンポイントに展開されるものも存在する。
また大型のものは展開時にヘックス状の形状になる傾向が強い。
防御力に関しては、KMFが装備するものはKMF用アサルトライフルやミサイル程度は軽く防いで見せるが、
ハドロン砲となると逸らすのが限度、あまりに強い攻撃には押し切られる、といったところ。
但しモルドレッド天空要塞ダモクレスが装備するものは何を撃ち込んでもビクともしない程強力な出力を持っていた。

斬月を始めとした一部のラクシャータ製KMFなどは輻射障壁と呼ばれるブレイズルミナスとはまた別のバリアを持つ。
こちらは大抵の場合円形で、赤黒い渦のようなエフェクトを纏っている。
紅蓮が持つ「輻射波動機構」は正面に展開する事で実弾攻撃を防ぐ能力を持っているため*3、おそらくこの機能を防御装備に転用したものと思われる。
紅蓮弐式は至近距離で発射されたヴァリスやランスロットコンクエスターのハドロン砲を受け止め切れずに腕部が破壊されてしまった事があるため、
防御力はブレイズルミナス程高くはないと考えられる。

蜃気楼絶対守護領域と呼ばれるバリアを装備する。
エフェクトは発光色がマゼンタになったブレイズルミナスといった感じ。
世界最高峰と称される強力な強度を持ち、絶大な破壊力を持つモルドレッドの四連ハドロン砲を数十秒に渡って受け止め続けられるほど。
最終盤で破られた事もあったが、これは敵機の攻撃力を見誤り展開部位の出力が足りなかったのが原因であり、
上記モルドレッド戦でも危ない所まで追い詰められたとはいえ、絶対守護領域そのものを破られた事はその名の通り無い。
但し、発生させる位置・出力の計算・調整は全てキーボード入力によるマニュアル操作であるため、ルルーシュの常人離れした頭脳無しでは活用し切れない。
実際にロロが操縦した際は展開が上手く行かず、あちこちに被弾しダメージを受けていた。


フレームアームズ

主に月側FAが持つTCSと呼ばれるバリアが登場する。
正式名称は「T Crystal Shield(T結晶シールド)」で、「TCSオシレーター」もしくは「ベリルユニット」と呼ばれるクリアパーツ状の部位から発せられる。
「シールド」とは言うが、強力な遠距離武器として射出したり格闘武器に纏わせて威力を強化するなど様々な利用法がある。
シールドの名を冠するのも単に最初に確認された利用法がシールドだったからというだけである。
攻撃を当て続けても減衰する様子が無い、艦載砲に準じる威力の砲撃でないと突破できないなど防御力は非常に高い一方、
エネルギーの消耗が非常に激しいというお馴染みの欠点も持っている。
また余程の出力差が無い限り、TCS同士が衝突すると強力な「干渉波」が発生、
両者のTCSが消滅する上に周囲にTCSが撒き散らされるという危険な副次効果が発生する性質を持つ。
電磁的な手段で中和する事が可能で、後に「アンチTCS弾」と呼ばれるTCSを貫通する弾丸が開発された。
一方、従来のTCSオシレーターで展開されるTCSを突破可能な攻撃すら防ぎ切る防御力に加え、
発動機を組み込むことでエネルギー消費の問題を解決した「TCSオシレーターII」も登場するなど、イタチごっこ的様相を呈していた。


ARMORED CORE 4ARMORED CORE for Answer

ネクストACを隔世の超兵器たらしめる要素の一つ、プライマルアーマー(PA)が登場する。
一言で表せば「コジマ粒子バリア」。機体周囲に展開したコジマ粒子を機体各部の「PA整波装置」で安定還流させたもの。
強力なレーザー兵器やレールガンといった飛び抜けて貫徹力の高い攻撃や、
PAに強力に干渉するコジマ兵器以外はほとんど無効化せしめる高い防御力を持つ。
攻撃し続ける事で一時的に減衰・消失させる事はできる他、吹雪や砂嵐といった悪天候下でも能力が低下する。
しかしコジマ粒子はジェネレーターで生産され続けるため、減衰ないし消失してもしばらくすれば復活する。
そもそもネクストは超音速で飛び回ることができるため、攻撃を当て続けPAを剥がすなど濃密過ぎる程の弾幕を張るか、
同じネクストの機動力と攻撃力を持ち出さねば困難という、在来兵器からすればクソゲー甚だしい仕様となっている。
一方、コジマ粒子は周辺環境を広範かつ長期に渡って激甚に汚染するため、PAを展開したネクストは言わば「歩く環境汚染源」であり、
そこに存在するだけで自然を破壊するため一部の地域や重要拠点内では使用を制限される事もある。

以上はあくまで設定上のもので、ゲーム内では流石にそこまでの威力は無い。
マシンガンやショットガン、コジマ兵器は減衰力、レーザー兵器は貫通力が高い傾向にあり、
PAを如何にして剥がすか、PA越しにダメージをどれだけ与えられるかは対ネクスト戦の基本の一つである。


ストライクウィッチーズ

ウィッチ共通の技能の一つに「シールド」が存在する。
見た目は青白く発光する魔法陣が書き込まれた大きな円1つとその周りを周回する小さな円3つで構成されている。
この魔法陣は「扶桑式」「カールスラント式」といった具合に習得したシールドの方式によって異なっている。
基本的には人体をすっぽり覆える程度のサイズを自分の正面にしか展開できない。
戦艦を丸々覆うサイズを展開したり自分が居る位置の十数メートル先に張るなんて事ができるのは例外中の例外に限られる。
ストライカーによる魔法力の増強と合わさる事で重巡洋艦をも真っ二つにする威力を持つ大型ネウロイのビームを完全に防ぎ切る防御力を持つ。
ただし連続でビーム攻撃を受け続ける内に遂に限界が来るとシールドが砕け散ると共に吹き飛ばされる事もあり、長時間受け止め続けるのは危険。
またウィッチは20歳を過ぎる頃から魔力が減衰、まず最初にこのシールドに影響が出始め、
ビームどころか撃破後に飛び散るネウロイの破片*4すら貫通してしまうようになる。
そのため、この20歳が事実上ウィッチとしての寿命の目安となっている。中には20代半ばでもまだシールド無しで飛び続ける猛者も居たりするが。


魔法少女プリティ☆ベル

別名・魔力障壁として体系化されており、様々な種類が登場。上記の防御側が攻撃側よりも消費が大きい問題点も指摘されており、これを解決するため「魔力消費の少ないセンサーだけを張り巡らせておき、敵の攻撃を察知したら最適なバリアーを展開する」という高度な技術・装備も開発されている。
シスターエメラルドはバリア特化の天使で、敵の攻撃を微弱なバリアーで逸らして紙一重で回避することで最低限の消費に抑える神業も披露している。でもろりこんのこうげきはふせげずえろいことされた。


ゴジラシリーズ

光線技をバカスカ撃ちまくる怪獣が多い中で、意外とバリアを張る怪獣もロボットも少ない。
その少ない例はスペースゴジラのフォトン・リアティブシールドで、ゴジラの熱線を完全にはじき返すことができる。
また、グランドギドラはレインボーモスラの光線を防ぎきるバリアを持っていたが、鎧モスラの光線ははるかにパワーアップしていて防ぎきれなかった。


ダライアスシリーズ

シリーズ通しての自機シルバーホークは「アーム」という名の包囲型バリアを取得可能。

他方、敵ボスである水棲生物型戦艦にもバリアを用いるものが存在する。
特に印象的なものを1つ挙げるとすれば、『Gダライアス』に登場する「アブソリュートディフェンダー」(マツカサウオ型戦艦)。
惑星破壊砲*1のビームを受け止め平然と反撃する という登場時の演出はインパクト大。
ちなみに実戦では、顎の下についているバリア発生器を破壊すれば本体にダメージが通るようになる(破壊後も時間経過で発生器が復活)。

グラディウスシリーズ

初代ビックバイパーは前方防御の「シールド」を取得可能。不定形の塊型のバリアが2個前方に付く。
『II』以降は全方位防御の「フォースフィールド」も選択可能になった。但しシールドの方が高耐久。
作品によっては塊の付く位置をアレンジした亜種のシールドが登場する事も。


小学生男子

「バリア張ったから俺無敵!」「じゃあ俺バリア貫通攻撃できるから!」「なら俺バリア貫通攻撃無効バリア作れるし!」「でも俺はバリア貫通攻撃無効バリア貫通攻撃できるぜ!」




追記・修正はバリアを張りながらお願いします。

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最終更新:2024年03月20日 00:54

*1 「結界」の方が「探知」や「拘束」など役割の幅が広い傾向にあるが

*2 艦橋からトラックボール(!)で操作し艦の表面を移動させる

*3 原理は簡単に言えば強力な高周波を対象にぶつけ続けるというもの。

*4 手のひらサイズ程の大きさで、拡散する瞬間以外は自由落下する紙片程度のスピードで周囲に降り注ぐ。バルクホルンの妹のように、直撃すると数年間に渡って意識不明の重体になるほどの強度ないし質量がある模様。また劇中の描写では頬を掠めた際に切り傷ができている。