朝倉リク

登録日:2018/05/18 Fri 02:26:27
更新日:2024/02/05 Mon 20:51:49
所要時間:約 8 分で読めます







ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!




朝倉リクとは『ウルトラマンジード』の登場人物。漢字表記は「朝倉陸」
ウルトラマンジードの人間としての姿であり、あのウルトラマンベリアルの遺伝子を受け継ぐ彼の息子である。
演:濱田龍臣/幼少時:志水透哉


概要

どこにでもいるような、平凡な19歳の少年。フリーター。
ベリアルの遺伝子を受け継いでいるという点から分かるように、当然地球人ではないが、
赤ん坊の頃に天文台に捨てられていた所を現地の人々に保護され、紆余曲折を経て愛崎家で生活していため、
自身の出生や本当の両親、そして自分が異星人であることについてはまったく知らないまま育った。

性格はひたすら前向きで、滅多なことでは後ろ向きにならない。
そんな彼の座右の銘とも言うべき口癖が上述のセリフで、略して「ジード」。
これは彼の幼馴染で姉のような存在であるモアの口癖でもあり、土壇場で見せる行動力は間違いなく彼女に影響されている。

幼少期に見たヒーロー番組爆裂戦記ドンシャインの影響で人々を守るヒーローに憧れており、正義感も強い。
ちなみにドンシャインに関しては立場的に文句なしのオタクであり、定期的にグッズを仕入れている。

同時に演じる濱田氏曰く「ブラックというかネガティブな部分が垣間見える」ことがあり、そこら辺はベリアルと親子らしくよく似ている面と言える。
ゼロが世間から称賛されていることに嫉妬して卑屈になったり、1人で問題を抱え込んだり、独断専行して周囲を振り回してしまったり、ポジティブな性格ではあるものの、様々な要素でコンプレックスも多い。

色々な意味で闇堕ち要素自体は豊富だが、
「ベリアルの息子という要素から視聴者が容易に想像できるであろうことや前作との差別化から「闇堕ち」は避けていた」という公式サイドの言葉があったこと、
陛下が『ウルトラマン列伝』やらめちゃイケやらNHKやら、色々な媒体で邪悪の帝王からコミカルな親分肌まで様々な側面を見せていたこともあり、
闇堕ち要素が出るたびに「父親にそっくり」と微笑ましく見ていた人も多かった。彼が歩んだ運命も光の道を歩んだベリアルともとれる要素が豊富であった。


ウルトラマンの遺伝子を持つだけあって身体能力は地球人のそれを超越しており、
本来普通の地球人の耳には聞こえないはずのペガッサ星人ペガの声を聞いたり、
軽くジャンプしただけで天井に頭をぶつけてしまうといった点から、ペガからは「君は(自分を)地球人だと思い込んでいる」と疑われていた。

本人も若干疑っていた面はあったらしく、リク役の濱田氏によればこれらの身体能力から、
リクはずっと「自分は何者なんだろう」と悩みながら大きくなったのでヒーローに憧れている、とのこと。


半面、私生活ではやや大雑把でズボラな面が目立つ。
趣味を抜きにしても、19歳にしては子供っぽく、私物を壊されたという理由だけで親友であるペガと大喧嘩をする自体にまで陥ったことも。
そのため、ライハには何度も注意されている。


本編

物語開始当初である第1話では駄菓子屋「銀河マーケット」にてアルバイトをし、店の裏にある「星雲荘」という店長から借りた部屋で暮らしていた。
ちなみにペガが同居していることは店長や他の人には内緒。良いのかそれで

しかしながら突如現れたベリアル融合獣スカルゴモラによって星雲荘諸共銀河マーケットが踏みつぶされ破壊され行き場所を失ってしまう悲劇に見舞われる。

その後、野宿する場所を探す途中で訪れた天文台の地下深くで出会ったレムの発言により、
そこで初めて自分はウルトラマンの遺伝子を受け継ぐ者であり、99.9%の確率でベリアルと親子関係であると知ることになる。

しかも、ベリアルはこの世界の地球では6年前に『クライシス・インパクト』と呼ばれる大災害を起こしただろう存在として、
世間からもある程度周知されており、3話ではべリアルと因縁のあるウルトラマンゼロにも、そっくりな目からべリアルと誤認された。
正義の味方に憧れていた自分が悪の権化とも呼ぶべき存在の血を引いているというショッキングな事実には、流石にポジティブなリクであっても動揺は隠せなかった。

世間からもその風貌からベリアルと同一視する論調が強いことを知り、反発したリクは一度は「もう二度とフュージョンライズはしない」と宣言してしまうが、
再び現れたスカルゴモラ際に自身の本当の想いと仲間の言葉で再び立ち上がることを決意し、スカルゴモラを倒す。

新たなウルトラカプセルを手に入れた彼は、ウルトラマンとして戦っていくことを改めて決意し、
正義の心を持つの息子というこれ以上ない皮肉で重い運命に苦悩しながらも、戦いを通じて出会った仲間たちと共に成長していく事となる。



ベッドの下
第12話では名付け親であった朝倉錘『ベッドの下に隠しているもの』があることを暴露された。

YouTubeの公式配信では一応、内緒で買ったドンシャイングッズとのことだが、
どう聞いてもR-18的要素しか連想できない言葉に、多くの視聴者達の腹筋にダメージを与えた。

なお、演じた濱田氏の当時の年齢16~17歳から忘れがちだが、リクは19歳なので理論上は買える
ちなみに田口清隆監督曰く、当初はもっと攻めた脚本内容であったとか。これより攻めた内容っていったい

一話限りのネタかと思われたが、19話でもレムによって指摘されることになる。




◆出自の謎

あのベリアルの息子ということで大きな話題となったが、物語当初、彼自身の出自ははっきりしていなかった。
母親はいったい誰なのか?そもそも母親がいるのか?(まあ、ベリアルの宿敵たるゼロセブンの息子と言う設定こそあるものの、母親は明確に明かされていないが)
またベリアルが本当に父親なのか?(血液による診断のため妥当とはいえ、親子の確率が99.9%と言われたため)という意見もあり、いろいろと白熱している話題でもあった。

上述したようにリク本人によって語られた内容によれば赤ん坊のころに天文台に置き去りにされていたらしく、
物語開始時点ではペガを除けば1人暮らしであったため、19年間はウルトラマンや怪獣とは関わらずに生きてきたと推測できる。

ちなみに視聴者やファンから挙げられていた説として

1.ゼロファイト(もしくは銀河伝説)からジード冒頭までの間に作った説:一番普通なんだろうけど今一支持されていない説。

2.ベリアルのクローン説:ある意味、あのベリアルが真っ当に子供作れないだろ、という思考から生まれた説。
 クローン以外にも近い意味合いの説が多く、「ピッコロ大魔王と神様みたいな分身」説とか「ギンガとルギエルみたいな関係」説などがある。
 とは言え本当の意味でクローンならレムが「血縁」と言う形容をせずもっとそれらしい言い回しを使いそうでもあるので、クローンと言うよりは「デザイナーベビー」と言う方が正しいか。

3.レイバトス助産師説:ウルトラファイトオーブにて怪獣墓場に登場しているため、ギガバトルナイザーなどから生まれた…という説。
 レイバトスが直前にウルトラマンベリアルを復活させようとしていたことと妙な消滅の仕方をしたギガバトルナイザーから、可能性が指摘されている。

4.アーリースタイル時の子供説:当初は「悪に堕ちた黒き巨人・ウルトラマンベリアルの遺伝子が受け継がれている」という設定から、
 エンペラ星人の圧倒的な力に魅了されて禁忌を起こしたものの正義のヒーローであったアーリースタイル時の子供の可能性は低いと考えられていたが、
 ジードの変身時の度にアーリースタイルのベリアルとよく似た姿が確認できることから浮上した説。ある意味王道だが、時系列上の問題が特に大きい説でもある。
 朝倉リクの年齢が19歳というのもウルトラマンゼロが地球人換算で高校生のためジード自身の年齢の表記ではないと考えれば一応矛盾はない。

5.ジジーがいればーにでもなる説キングのじいさんがなんかやったんじゃね?という説。皆OPの即オチ2コマにやられたんです……

6.「ウオァァァァァ! 貴様ァ! 俺は貴様とは違い、嫁も子供もいるんだ(汗)」説:ベリアルの中の人の息子の名前は宮迫くんである(ただし本作のベリアルの声優は小野友樹氏)。

などがある。

なお、坂本監督のインタビューによればジードは『ウルトラマンメビウス』以来のM78星雲出身のウルトラマンとのことなので、
一部の例外を除けば生まれも育ちもM78ワールドということになる。



◆出自の真実

そしてついに第11話『ジードアイデンティティー』にて、伏井出ケイの口から真実が語られた。

ストルム星人は、肉体を失ったベリアルを復活させるためにウルトラカプセルを必要としていた。
そして、光の国から盗み出したカプセルの起動にリトルスターを利用しようとしていたが、
リトルスターは宿主がウルトラマンに祈ることでしか譲渡されず、ストルム星人であるケイには起動が不可能だった。

そこで彼はベリアルにカプセルを起動させるためだけの存在を作り出すことを提案。
ベリアルから預けられた彼の遺伝子を用いて、実験室でいずれウルトラマンとなる存在を作り出した。

それこそがリクであり、ジードとは言わばウルトラマンの「模造品」だった
言い換えれば「にせウルトラマンベリアル」というべきか。
そしてリクがライザーとカプセルを手にしてウルトラマンになったのも、ケイがベリアル融合獣としてジードと戦っていたのも、
リトルスターを分離するための「ウルトラマンの偶像」を作るためであり、全ては生まれる前からケイによって書かれたシナリオ通り……
そう、主題歌1番の歌詞の通り、リクにとって「決められたStory」でしかなかった。
リクはヒーローになったのではなく、ケイによって「ヒーロー役」に仕立て上げられていただけに過ぎなかったのだ。

翌話である第12話『僕の名前』では、失意に打ちのめされるリクが、
彼の名付け親である男性・朝倉(すい)との交流を経て、自身がいずれベリアルと相まみえることと、授かった名前の意味を知る。

「この大地にしっかりと足を踏みつけて、立つ。そして、どんな困難な状態にあっても絶対にまた、再び立ち上がる」……
そう思いを込めて錘が少年に授けたのが、(リク)という名前。

あと数か月の命のなか、懸命に息子のような存在を生かそうとする彼の想いが、ウルトラの父カプセルを起動させ、リクを再び立ち上がらせた。

戦いの中で、「模造品」として生まれたリクは人々を守るために戦うその心から、
ウルトラマンキングとウルトラの父から「若きウルトラマン」として認められ、最終的にベリアルと決別する。
そして、人々や子供達からもドンシャインに代わるヒーローとして認められるのだった。

しかし、彼のHistoryはまだまだ続く。
果てしない運命や辛い悲しみがこれから起きようとも、「ジーッとしてても、ドーにもならない」精神で仲間たちと共に、これからもネクストステージを進んでいくことであろう。



劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!

そんなこんなで以後もサイドアースの平和を守っていたのだが、突如として謎のロボット怪獣「ギャラクトロンMK2」が出現。
リクはジードに変身して戦うが、負けこそしなかったものの軽くあしらわれてしまう(この時MK2はジャグジャグを追って来ただけのため破壊活動をするつもりがなかった)。

そんな事態に、ライハやレイトから「ゼロがいなくて本当に大丈夫か」と言われるが、
防衛チームも事実上ないサイドアースに一人しかいないウルトラマンとしての重圧はかなりのものだったようで、
表面上こそ普段のポジティブはあるものの若干ムキになっている面もあった。

20時間のインターバルを埋めてくれたゼロ(やウルトラの父)の存在はリクにとって非常に大きな存在だったとも言える。

そして、愛琉から託されたのにもかかわらず石化が解けない「赤き鋼」…ギガファイナライザーの存在にさらに焦るリク。
自身の経験談も兼ねて「肩の力を抜け」とアドバイスするクレナイ ガイの言葉にも自分は大丈夫だ、と返していたが、
彼の焦りは3度目のギャラクトロンMK2の襲来とサイバー惑星クシアの登場により、とんでもない事態を招くことに……。

テレビシリーズが「少年がヒーローになるまでの物語」までを描いているのに対して、
映画はそこから進めて「ヒーローとして認められた後」「ヒーローになったあと、どんな問題をかかえるか」についても描かれている。

戦いと挫折の果てに、彼が手にした答えとは……


その後のシリーズへの登場

◆『劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル

謎の巨大な腕によってペガとともに別宇宙にある地球へ飛ばされてしまう。
「ジーっとしてても、ドーにもならねぇ!」と変身したら隣に人がいたのでいったん中断したり、
そのうちの1人と息ピッタリに戦ったり、続く戦いの変身では「ジーっとしてても、染め上げろ!」と相手と自分の変身前の決め台詞が混じっちゃったりした*1

お互いの素性を知ってからは湊一家のお世話になる。
家族の団欒という、自身のあまり経験のない光景には憧れのようなものを抱きつつ、しらたきの感想を述べた。

アサヒ とは経歴が近いこともあり、意気投合しお互いの家族に対する思いを答え合っている。
そのせいで全国のファルコン1とリクアサ派閥が戦いを始めることに  ←ギャラクシーファイトにてゼログリ派閥が参戦! New!

◆『ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』

第1話でペガとともにブースカ劇場を訪れる場面で登場。
2話以降は登場しなくなるが、最終話では他のニュージェネヒーローの人間体と共に揃って登場した。


◆『劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス

タイガ』テレビ本編では第1話でトレギアを先輩たちと共に追跡するもののトラップに引っかかり、後輩であるトライスクワッドに任せることになる。その際、ジード=リクはエックス=大地と共にタイタスに力を託した。
映画では湊兄弟共々宇宙人街で「銀河クワトロマーケット」なる出店でドンシャイングッズを売りさばいていたが、場所のスペースを巡りイサミとよくケンカしていることも。
その後、グリムドの力により闇に堕ちた父・タロウとの戦いに苦悩するタイガと親友のヒロユキを気遣う場面を見せている。
前年の主人公である湊兄弟と顔見知りという立ち位置もあるため、ゲストの中では出番が比較的多め。


◆『ウルトラマンクロニクル ZERO&GEED』

ビヨンド学園20000年組の生徒という名目でナビゲーター役としてレギュラー出演。
前年に引き続いての登場となった。

セミ人間セミヤ、セミカ、グローザ星系人、サーペント星人の宇宙人チームとリク、ペガのチームという4vs2でドッジボール対決をしたときには、
見た目が普通の地球人だったので侮られていたが、先述のように人間態でも並の人間を遥かに上回る身体能力があるため、ハンデをものともせずに無双していた。
妙に陛下のBGMが似合うのはやはり血筋か


◆『ウルトラマンZ

『ジード』『R/B』『タイガ』に引き続き4シリーズ連続での登場を果たす。
ネオブリタニア号でペガと共に宇宙を駆け回り、デビルスプリンターによる混乱を防ぐために活躍していた。
途中、復活したギルバリスとの戦いでウルティメイトファイナルへの強化変身をしようとした際に総攻撃を受け。ジードライザーが破損して使用不可能となり、
ヒカリから受領したゼットライザーと新形態ギャラクシーライジングを得てゼットがいる次元の地球へと降り立った。

地球で一旦戦闘を終えてから人間態に戻るとジャグラーが闇の仕草全開で現れ、彼が防衛隊の隊長を務めていることを知らされる。
ちなみに、初対面時、つまり劇場版ジードでは一部怪しい言動は見せながらもジャグラーが終始味方サイドであったためか、
「ジャグラーさん」と呼んで敬語で接しており、リク=ジードはジャグラーを味方だと認識していることが判明した。
常にウルトラマンの味方をするほど単純な立ち位置の人間でないことは知っているようだが、少なくとも自分と敵対する人物ではないと見ているようだ。

第6話タイトルは「帰ってきた男!」であり、帰ってきたウルトラマンことウルトラマンジャックが帰ってくると予想したファンも多かった。

6話・7話・15話と通算3話で出番は終了。
新形態ギャラクシーライジングも15話でジードライザーが直ったことで、使うことはなくなってしまい使用していたウルトラメダルはナツカワ ハルキに託された。

◆『ウルトラマン クロニクルD』

14話から連続して登場。家出したペガを追いかけてペガが滞在していたメトロン星人マルゥルの家に現れた。
これで『クロニクル』シリーズへの登場はレギュラー・ゲストすべて含めて3回目となる。


主な人間関係


鳥羽ライハ
シリーズにおけるメインヒロイン。
2話の時点でジードの正体を知り、リクと協力関係を結んだことでレムが管理する秘密基地「星雲荘」に住み込むようになった。
武術に優れていることからリクを鍛え上げている他、私生活でも叱ったり心配したりと、まるで母親のような接し方をしている。「もう一人で行くなんて言わないで。」なんて恋人のような会話もあったりする。
ちなみに星雲荘ではしょっちゅうつまみ食いしている可愛いところがあるとか……。
格闘するときには真っ先に打って出る。しかし何だかんだ言って一度も相手に勝ったことがない。(ジャッキーちゃんは除く)
キングとは胎児のときに両親の祈りで助けられた関係で、リトルスターを保持したときに彼の声が聞こえることがある。これによりリクはキングカプセルを手にした。
13歳でスカルゴモラの襲撃で両親を失い、その時目撃した伏井出ケイに復讐心を燃やし、第9話以降では直接対決が多く描かれている。基本的なスペックは彼に少し劣っているようだが、(事実、やや押されている描写が多い)心の強さで補っている。
優しい性格で、マユちゃんと楽しく話をすることもある。
最終的にケイを許すことにしたようで、説得を試みるが、本人にその気はないので、第22話では攻撃の手を緩めた瞬間に足をすくわれる。このとき意外にも怯えている(悔しがっている?)表情を見せたので、本来か弱い性格だった可能性もある。
劇場版ではリクをサポートする発言も目立ち、ヒロインらしい役割を担った。
戦闘シーンでの(日常生活でも)ホットパンツから伸びる太腿は魅力的。


ペガッサ星人ペガ
ペガッサ星の男の子。
中学生時代のリクに助けてもらい、それ以来リクと一緒に暮らすようになった。
普段はダーク・ゾーンを作り出してリクの影か星雲荘にいる。
親友にして心強い相棒だが、たまに上述したような理由で喧嘩することも。


レム
星雲荘の報告管理システムのAIであり、リクに基地の所有権を譲渡した。
必要があれば偵察機『ユートム』を飛ばして情報収集してくれる他、変身前・後を問わず、リクを情報面でサポートしてくれる。

ちなみにレムの名前の由来は爆裂戦記ドンシャインに登場するヒロインの名前からである。
初めて会ったAIに咄嗟にこの名前を付ける当たり、リクがどれだけ筋金入りかわかるまさかベッドの下に隠したくなるドンシャイングッズって……


愛崎モア
リクの幼なじみのお姉さんで、かなりドジな性格だが内に秘めた正義感は強く、いざとなると勇敢な一面も見せる。
ニコニコ生命保険のセールスをしているとリクには伝えているが、本当はAIBのエージェントをしている。
リクとは昔からドンシャインごっこをする仲で、「ジーッとしてても、ドーにもならない」という言葉をリクに伝えるなど、人格形成にかなり影響を与えている。
リクに対して昔から異性として好意を抱いていた節があるが、リクがそういう事柄に鈍いこともあり、まったく気付かれていない。


ウルトラマンゼロ
父ベリアルの宿敵とも言える先輩ウルトラマン。
サイドアースでも速攻で人気を勝ち取ったり、体調が万全ではないとはいえ戦闘力も相変わらず高いことから、
リクが嫉妬してしまうことも時折あるが、戦いの際には息の合ったコンビネーションを見せることも多い。
ゼロ自身は兄貴分のように接しており、変な親父もといウルトラマンの父親を持つ息子同士、シンパシーを感じているような描写も。


伊賀栗レイト
ゼロと一体化する事になった平凡なサラリーマン。
ゼロに変身したことで若干調子に乗ってリクに代わってウルトラマンとして戦うと宣言した結果、いざこざはあったものの、以降は良い付き合いをしている。


シャドー星人ゼナ
AIBの上級エージェントでモアの先輩的存在。
基本的にAIBの任務関係やモアの関係で関わることが多いことに加え、
地球人の姿では肉体構造の関係で無表情一本であることから、リクからはなんか怖い人と思われている面も。
なお、あくまでモアの先輩であってリクからすれば「幼馴染の職場の上司(同僚)」でしかないのだが、何故か「ゼナ先輩」と呼んでいる。


久米ハルヲ
リクがバイトしている駄菓子屋『銀河マーケット』の店長。
スカルゴモラの襲撃で店を踏み潰されながらも移動販売でラムネ等を売りさばく気風のいいおやっさん。
別の世界でリクのセリフをパロディしかけたという噂があるとかないとか。


ウルトラマンベリアル
遺伝上の父。復活のために人造ウルトラマンが必要となり、遺伝子を提供してリク(ジード)を作らせた。
その出生からしてリクを息子どころか道具扱いしていてもおかしくはないのだが、一貫してリクを「息子」と呼んでおり、
作中の振る舞いからして言葉だけでなく実際に「息子」と認めているようで、他とは明らかに対応が違う。


伏井出ケイ
リクを作った可哀そうな人…もとい張本人。「伏井出ケイはリクのお母さん」
本性を現しきる前の状態ではまだ抑えているものの、
リクに対してはベリアルからまがりなりにも息子と認められていることに対して激しい嫉妬と憎悪を抱いており、リクへの正体暴露後はかなり捻じ曲がった感情を見せている。


朝倉錘
12話で登場したリクの名付け親。本来であればリクの養父となるはずだったが、諸事情から愛崎家に預けることとなった。
リトルスターでウルトラの父の能力を得た彼はアイデンティティーを見失ったリクに手紙を送り、19年ぶりに対面することになる。



比嘉愛琉
劇場版で出会った女性。
母を思わせる年上の女性ということで初対面から好印象を抱いていた様子。その様子にモアが危機感を抱いたのは言うまでもない
彼女からギガファイナライザーを託されるが……。


クレナイ ガイ
おなじみラムネのお兄さん夕陽の風来坊ことウルトラマンオーブ。劇場版で出会った先輩ウルトラマン。
先輩方二人分の力で戦うという似た者同士でもある。
初めて出会った際には諸先輩方と同じように、恐らく反射的に「ジードさん!」と呼びかけられるも、
リクの年恰好で年下と判断したのか「……俺の方が先輩だよな?」と改め、「さん」付けを止めている*2
上述したようにアドバイスを受け取るが……。


ウルティメイトフォースゼロ
劇場版のラストにて出会ったアナザースペースでのゼロの仲間たち。
ゼロからいろいろと話は聞いていた様子。


ナオ
(リアルの時間で)7年ほど前にアナザースペースを守るため、鋼鉄の武人に搭乗してベリアルと戦ったことどこかリクにそっくりな少年。
濱田龍臣的裏設定では「コズモクロニクル」の内容についてゼロから話を聞いたことで、ウルティメイトフォースゼロのこと以外に彼やラン、エメラナ姫のことも一応名前は知っている……という解釈があるとか。

ジャンボット「ちょっと『ジャンファイト!』と言ってみてくれないか?」


ウルトラマンゼット
ウルトラマンゼロの自称弟子。
かつて師匠であるゼロと共に戦ったことやベリアルを倒した偉業から、彼からは兄弟子扱いされているが、リク/ジードとゼロはお互いに変な生い立ちを持つ兄弟のように対等な関係*3なので「弟子」であること自体を否定している。


ナツカワ ハルキ
ウルトラマンゼットと共に戦う異次元世界の地球人。
デビルスプリンターを巡る騒動の中で遭遇した。
人間としては歳上だがウルトラマンとしては先輩なので、ハルキからは「リクくん先輩」という奇妙な呼ばれ方をしている。


キャプテン・マーベラス
人違いです



余談

フルネームの由来は、SF小説家のアーサー・C・クラークを捩ったもの(Cはチャールズだが、チャールズの愛称はチャーリー)。
乙一氏によれば当初は「スイ」を主人公の名前として用意していたらしい。

「小さいころからウルトラマンになるのが夢だった」と語っていた濱田龍臣だったが、朝倉リク役に抜擢されたことが決定した際にはとても嬉しかったものの、
ウルトラシリーズ初参加の『ベリアル銀河帝国』からまだ7年ちょっとしか経っていなかったため、「嬉しかった一方でかなり焦った」とも語っている*4
『つなぐぜ!願い!!』のメイキング映像ではそんな彼の貴重な映像を見ることができる。

当時17歳ということもあって撮影中も肩幅あたりが成長しており、各種衣装は劇場版撮影の時点で4、5代目だったとか。

ちなみにジードの形態で一番好きなのはマグニフィセント(ジードで一番好きな話が12話なのも大きいとか)。
戦い方はプリミティブが一番好きとのこと。

なにかと客演機会には恵まれており、『ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』では初回と最終回に登場、『ウルトラマンクロニクル ZERO&GEED』ではナビゲーター役としてレギュラー出演。
また、本編シリーズでは『劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』『ウルトラマンZ』にゲスト出演。断続的に3年も地上波に新規映像で出演を果たし、更には4年連続で本編シリーズに登場した。
演者の濱田龍臣はまさにウルトララッキーボーイである。これもウルトラシリーズへの愛が為せることであろう。

濱田龍臣がウルトラシリーズのガチヲタなのは有名であり、誰が呼んだか別名は「龍臣プロ」。
成人するまでSNSはエゴサしかやらせてもらえなかったのでインタビュー等では様々な語録を披露しており、一種のコピペと化してるものも。


ん? 彼が一番好きな歴代ウルトラマン? わざわざ明言する必要があるかね?

MC「リクくん、あれは誰ですか?」
リク「ジャスティス、です!!」

MC「しかも?」
リク「クラッシャーモードォ……!!」


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最終更新:2024年02月05日 20:51

*1 ついでに言うと、両者の変身アイテムの掲げ方も混じっている

*2 そもそも役者の濱田龍臣氏の実年齢を抜きにしても、リク=ジードはウルトラマン基準に直しても19歳なのでトップクラスに若い。明言されている中ではトップ確定であろう。

*3 一応、ゼロが兄貴分扱いではある

*4 家族とは「一回出ちゃったけど、ここまでいっぱい「ウルトラマンになりたい」と言ってるから、もしかしたら20代後半にはウルトラマンになれるんじゃないかな」と話していたらしい。