仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーブレイブ&スナイプ

登録日:2018/05/13 Sun 22:24:32
更新日:2023/03/19 Sun 16:20:37
所要時間:約 9 分で読めます





「会えるといいな、お前の恋人に」

「会ってみせるさ、必ず・・・」


飛彩の消滅者復元の夢ー

大我のバグスター撲滅の夢ー

2人の夢を砕くのは最悪の恋愛ゲームだったー





概要

2018年2月3日に劇場公開、3月28日にリリースされた『仮面ライダーエグゼイド』のVシネマ作品『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』の第1章。
タイトルの通り、仮面ライダーブレイブ/鏡飛彩と仮面ライダースナイプ/花家大我のダブル主人公となっている。
監督は『エグゼイド』の「裏技」シリーズの鈴村展弘、脚本はテレビシリーズと(春映画を除いた)3本の劇場版を描いた高橋悠也


檀黎斗脱獄から端を発した事件の序章を描いており、飛彩の消滅した恋人・百瀬小姫への思いの決着、大我のバグスター撲滅への執着心と7年前の事件との決着を描いている。
『エグゼイド』完結編の序章というべき作品で、シリーズ構成の高橋氏曰く、本作からこのシリーズを追っての視聴を推奨している。
本作には限定フォームや限定敵キャラクターは登場しない(強いていうなら大我が変身する完全体クロノスが限定フォームに相当するが)。


あらすじ

仮面ライダークロニクル』を巡る一連の事件から3年。
新たに開発されたバグスターウィルスの特効薬によりゲーム病の治療技術は大きく発展し、更に消滅した感染者の再生医療の研究が進んでいた。
そんな最中、鏡飛彩の目の前に消滅したはずの恋人・百瀬小姫が現れる。
「自分のことを忘れてほしい」と告げる小姫の隣には、まさかの復活を遂げたラヴリカバグスター・天ヶ崎恋の姿があった…
時を同じくして、アメリカから西馬ニコに会うために来日した青年、ルークが花家大我の病院に押しかける。
しかしルークは大我の目の前で、未だ治療薬が開発されていないラヴリカのゲーム病を発症してしまう。
しかしそれはCRから「脱獄」を果たしたラスボス・檀黎斗の仕掛ける新たなゲームの始まりに過ぎなかった…
確執を経て深い絆を得た2人のドクターは、運命に立ち向かうべくいま再び変身する!


登場人物

本作の主人公の1人で、消滅した恋人・小姫の再生を夢見る天才外科医。
再生医療センターに貴利矢とともに赴き、消滅者再生の手がかりを掴んでいくが、現れた小姫と彼女の新しい恋人を名乗るラヴリカに困惑し…
本作では小姫との出会いと勉強に集中しすぎてラーメンのびたり、鯖味噌で手術の練習したりする様子が描かれている。

本作のもう一人の主人公で、ゲーム病の専門医としてニコと共に「花家ゲーム病クリニック」を切り盛りする元無免許医。
本作ではかつて彼の患者だった小姫を救えなかった後悔、クロノスの力への執着、ニコに対する思いが描かれている。
飛彩と対峙し、ニコを突き放し、自分を省みず暴走してしまうように見えたが…

  • 西馬ニコ
年収1億の天才ゲーマー「N」であり、現在は花家ゲーム病クリニックで医療事務のアルバイトをしている。幻夢コーポレーションの大株主でもある。
ゲーマー時代の自分の追っかけのルークをキモがって歯牙にもかけなかったが、病床の彼のとある言葉により、ゲーマーとしての葛藤が生まれ…

  • 百瀬小姫
7年前にゲーム病で消滅した飛彩の恋人。
一度檀正宗によりデータが消去されてしまったが、リセットによりデータが復活していた。
本作では復元されるも、ラヴリカに洗脳され恋人にされてしまう。過去といい黎斗は彼女に恨みでもあるのか
どうやら夜の12時に消滅してしまうらしいが…

ゲーム病のワクチンを開発し、病理学の視点から再生医療の研究に参加する監察医。
本作では飛彩がラヴリカの事件で悩んでいる様子を察知したりと、相変わらず洞察力に優れている。

天才ゲーマー「M」としてかつてムテキの力を振るった小児科医。
飛彩に黎斗脱走の原因を語る。

CRに所属する看護士にして、その正体はバグスター。仮面ライダーポッピーにも変身する。
永夢と共に黎斗脱走の原因を語る。

  • 天ヶ崎恋/ラヴリカバグスター
かつて檀正宗のクロノスに「絶版」にされたバグスター。
黎斗の手で復活し、小姫を洗脳しルークに感染。再び完全体となることを目論む。
座右の銘は「世界中にI miss you(あなたが恋しい)」。

CRから脱獄し君臨した「神」。
ラヴリカを再生させ、とある目的のために暗躍する。


【本作初登場&ゲストキャラクター】

  • 八乙女紗衣子
本作初登場の聖都大学附属病院・再生医療センターのゲノム医療研究室ユニットリーダー。
遺伝子医療の権威で、バグスターに組み込まれている消滅者の遺伝子情報から人間の身体を復元する研究をしている。
色気たっぷりな美女医であり、飛彩を食事に誘ったり貴利矢を軽くあしらったりと、個性豊かで強力な味方に思われたが…

  • ルーク・キッドマン
花家ゲーム病クリニックに現れたアメリカ人のゲーマーで、ニコのライバル兼追っかけ。
ニコとの「ゲーム勝負に勝ったら付き合う」というキモーイ!約束を胸に来日するもラヴリカのゲーム病に感染、夜の12時に消滅する危機を迎える。


登場仮面ライダー

  • 仮面ライダーブレイブ
登場形態はクエストゲーマー レベル2、ファンタジーゲーマー レベル50、レガシーゲーマー レベル100。
ラストの羽を広げて戦うレガシーゲーマーの美しさは必見。

  • 仮面ライダースナイプ
登場形態はシューティングゲーマー レベル2のみ。
タイトルの割に影が薄い……。

  • 仮面ライダークロノス
かつて大我が変身したクロノスが再登場。
大我はバグスターウィルスの完全な抗体を手にしていないが…?


結末ネタバレ

時刻は夜12時の間近、ルークと小姫が消滅するタイムリミット。ラヴリカが小姫に口づけをかわそうとした時、明日那からバグヴァイザーⅡを奪い取った大我が現れる。
大我はバグスターを完全に消滅させられるクロノスの力を得るため、この2年の間密かに隠し持っていた仮面ライダークロニクルガシャットを起動し続け、自らバグスターウイルスに感染して完全な抗体を得ようとしていたのだった。

いいところで邪魔されたことに憤慨するラヴリカをよそに、大我はバグルドライバーⅡを装着。
クロノスに変身しようとするも、大量のバグスターウイルスに苦しみ、のたうちまわる。


「ハッ!勇気と無謀は違う。君が、檀正宗のようになれると思ったのかい?」

「俺はドクターだ!患者も…ブレイブの恋人も…俺が救う!」

2年間もの完全な抗体をつくる試みが実ったのか、ドクターとしての思いがそれを成したのか・・・大我はついにバグヴァイザーⅡを用いた完全なクロノスに変身する。

かつて自分を消滅させたその姿に激昂するラヴリカ。大我はクロノスの持つポーズ機能と、消滅者の管理機能を用い、小姫の洗脳を解くことに成功する。

「彼女はお前のもんじゃねえんだよ!!」

かつて救えなかった患者、そして今苦しんでいる患者を救うため、大我はガシャコンウェポンで思い思いの攻撃をラヴリカに浴びせる。
だがやはり適合しきれていなかったのか、致命傷を負わせられないまま変身が解除されてしまう。

「レディのハートを掴めない男に負ける気はない!ひとりぼっちのまま、あの世に行くがいい!お別れだぁ…」

大我を嘲笑うかのようにラヴリカは彼に最後の一撃を与えようとするが、突如何者かに遮られる。

「そのオペは…俺が引き継ぐ…」

ラヴリカを遮ったのは……決意を固めた飛彩だった。

「お前は小姫を救おうとした…今度は俺の番だ…お前の患者は俺が救う!」

「覚悟」が必要なガシャットを起動し、飛彩はレガシーゲーマーレベル100に変身する。
かつて蔑ろにしてしまったが故に、悲しい別れをしてしまった小姫を救うために。彼女をドクターとして救おうとした、大我のために。

飛彩を嘲笑うラヴリカだったが、彼の思いを込めた一撃を受け驚愕する。
洗脳が解けた小姫の気持ちはラヴリカでは無く、飛彩に向いていたのだった。

「小姫との時間を大切にしていれば!小姫の目を見てさえいれば!俺は!世界で一番……最低な男だ!」

小姫へ今までのことを謝罪するかのようにラヴリカを攻撃する飛彩は、トドメの一撃を繰り出す。
その一撃を喰らったラヴリカは薔薇の花の散華と共に断末魔をあげ爆発した。

全てを終え、消えゆく小姫に向き合う飛彩。
謝ろうとした彼に、小姫は逆に夢を追う彼を縛り付けていたことを謝罪し、飛彩に感謝の気持ちを伝える。


「でも今は、心から信じてる。だから飛彩は飛彩の人生を、未来だけを見て。ずっと、ずっと応援してるから。」

「必ずなってみせる。小姫の信じる男に。世界で1番の・・・ドクターに。」

・・・小姫は天に昇るかのように、消えていった。
だがあの時とは違う。小姫と飛彩には本当の笑顔が戻っていた――


エピローグ

ニコはルークとゲームで決着をつけるためにアメリカに渡ることを決め、大我に別れを告げる。
しかし、ニコは変わらず大我に生意気な態度を取るように、大我はニコに憎まれ口を叩くように、離れていても思いは変わらず繋がっていた。

飛彩は気持ちを切り替え、清々しい気持ちで、再生医療の研究に取り組み始めた。小姫の信じる、世界で1番のドクターになるために-

一方、ネクストゲノム研究所跡地。
再生医療研究としてCRに協力しているはずの八乙女紗衣子は、檀黎斗と共にいた。

「本当悪い人、花家大我のドクターとしての信念を利用するなんて…」

彼女こそ黎斗の脱獄を手引きした「共犯者」だったのだ…
黎斗から語られる「最悪の恋愛ゲーム」の真の目的、それは大我を完全なクロノスに変身させ、ライダークロニクルのマスターガシャットを複製することだった。


「さあ、オペを始めてくれ。世界の歴史に革命を起こそうじゃないかぁああああ!ダァーハッハッハッハッハッ!!ブゥハッハッハッハッハッハッ!!!!」

「ええ、人類が成し得なかった未知の領域へ……」

狂気の笑いと魔性の微笑みの視線の先には、檀正宗が横たわっていた…


See you Next game



「この項目も…ブレイブの恋人も…俺が救う!!」

「その追記・修正は…俺が引き継ぐ…」





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最終更新:2023年03月19日 16:20