ヒャド系

登録日:2009/07/20(月) 03:11:14
更新日:2023/08/08 Tue 00:16:19
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ヒャド系とは、ドラゴンクエストシリーズに登場する呪文体系の1つ。

冷気によって生じた氷をぶつけたり、対象の凍結や吹雪を引き起こす呪文。

エフェクトは「氷の塊、もしくは吹雪が相手を襲う」というもの。
氷は地面から出現したり、上空から降ってくる等呪文と作品で変化する。


【体系】
  • ヒャド
初出 :DQⅢ
消費MP:2~3
効果 :約30のダメージ
範囲 :敵1体

  • ヒャダルコ
初出 :DQⅢ
消費MP:5~6
効果 :約40か50のダメージ
範囲 :敵1グループ

  • ヒャダイン
初出 :DQⅢ
消費MP:8~9
効果 :約70のダメージ
範囲 :敵全体

  • マヒャド
初出 :DQⅢ
消費MP:11~12
効果 :約100のダメージ
範囲 :敵1グループ(Ⅲ・Ⅳ)
    敵全体(Ⅴ~)

  • マヒャデドス
初出 :DQMJ
消費MP:36
効果 :約210のダメージ
範囲 :敵全体

※消費MPと威力は作品により違う。
モンスターズ系では範囲も違う。


【設定】
「冷気の呪文」もしくは「氷結の呪文」ならびに「氷の呪文」。
面倒だから統一してほしい。

ヒャドは霜が地面を駆ける感じ、ヒャダルコは地面から氷の柱(敵を氷に閉じ込めてるようにも見える)、
マヒャドは氷の雨or吹雪と段階を経るにつれエフェクトが大きく変化。

ヒャドは基礎の呪文で、漫画等では見習いや落ちこぼれの魔法使いでも使用可能。

メラ系の対極に位置するが、複数範囲ということもありゲームではギラ系とよく比較される。
ダイの大冒険では5大呪文の上位でメラゾーマとマヒャドだけ「極大呪文」を冠していないが、大魔導師マトリフはこの2つを合わせてメドローアを編み出した。
マヒャドは氷炎魔団の軍団長であるフレイザードや北の勇者ノヴァが使用している。
しかし前者はダイのメラの魔法剣で防がれ、後者はシグマのシャハルの鏡に反射されてしまった。

最終局面では大魔王の切り札である黒の核晶(コア)を凍結させ世界を救うという見せ場があった。
新アニメ版では伏線の意味もあるだろうが、序盤からまぞっほが主力呪文としてヒャドを使っている。
ダイが戦力として連れてきた大王イカやキラーパンサーを氷漬けにしてみせた。
勇者アバンと獄炎の魔王』では設定面でも氷系呪文が得意であることが強調された。


【歴史】
4つ合わせてⅢから登場。
何故かヒャド系だけ4段階、FC版だとプログラムミスでヒャダインとマヒャドの習得順が逆。

ヒャダインが敵全体、マヒャドが敵1グループなので一応差別化はできる。
ヒャダインは全体攻撃の中では燃費が良いので雑魚戦で便利。

登場時に唯一4段階から始まり、殆どの作品で中途半端な存在。
覚えたてのヒャドと中盤のヒャダルコは輝いているものの、最近はマヒャド習得頃には特技が充実している。
というか態々マヒャドを使わないといけないシチュエーションもない。

メラ系が氷系に有効なのでヒャド系は逆に炎系に有利…と思いきや、逆に効きづらいといったケースも多々。
火力が強いと逆に冷気の方が減退するのは確かだろうが、正確な相性が把握できず、あまり頼れない要因になっている。
またゾンビ系には大抵効きづらい(冷やすことでかえって腐敗を遅らせてしまうイメージからだろうか)。

歴代ラスボスでも上位の存在感と人気を誇るゾーマの代名詞でもあるため、全くの空気ということはない。
が、そのせいで苦しめられるかというとそこまで脅威ではなかったり…。

まぁ冷遇に関してはもっと酷い扱いの呪文系統があったような(ry


では2章で活躍。
姫様の超攻撃力のせいで記憶には残りにくいが、低燃費で遠征に優しい。
反面、5章では好み&能力の都合で大半のプレイヤーがブライを馬車に引きこもらせるので影が薄い。


SFC版ではヒャドは敵しか使えない(開発段階の画面では、爆弾ベビーにヒャドのエフェクトが飛んでいくものがあったが)。
ヒャダルコ&マヒャドはプレイヤー側も使用可だから気にならないけど。
ヒャダインがひっそりと消滅、それに乗じてマヒャドの範囲が敵全体になった。
魔界に入ると耐性のある敵ばかりでほぼ役に立たないのでそれまでに存分に活用したい。
と言っても習得時期的にまともな使い手はイエッタぐらいしかいないが。


では前作から登場した息系&特技の時代突入で地味に。


ではⅤから始まっていたメラ系と比較しての冷遇がピークに達する。
何故かピンポイントでヒャド系だけ効かない敵が大増加。

は少し改善されたものの寒冷地では無力、後半は力不足。

DQM系では3対3の都合でヒャドの範囲が敵全体に。

DQMJで最上位にマヒャデドスが追加。
賢さを上げれば威力が倍以上になるものの、そこまで鍛えるつもりなら威力&耐性の都合で素直にイオグランデ等のほうが良い。
因みにマヒャドデスではない。

ではベロニカロウがヒャド系を使用可能。
ただしマヒャデドスはロウ専用であり、それも悟りのスキルパネルを経由しなければならない。
それでも効率良く進めれば魔王討伐には間に合い、スキルリセットでスキルポイントも回収できる。
またマヒャドまではギラ系に次いでダメージ効率は低いが、マヒャデドスはイオグランデギガデインと同等の火力を出せるようになった。
ロウの主力攻撃として大いに活用していけるだろう。

DQヒーローズ
ゼシカが修得する。スキルポイントを使うと上位版も修得できる。
氷結の追加効果があり、氷結狙いなら攻撃回数の多いヒャド、ヒャダルコは消費MPと出の速さでマヒャドは範囲に優れる形で差別化されている。(威力は同じ)


【同じ、似た効果&派生】

  • ふぶきのつるぎ
Ⅲでヒャダルコの効果。
Ⅵで攻撃後ヒャドの追加効果。

  • こおりのやいば
Ⅳ&Ⅵでヒャダルコの効果。
Ⅶで攻撃後ヒャダルコの追加効果。
(Ⅴではバギマの効果)

マヒャド+バギクロスの合体呪文。
無数の氷の刃で敵を切り裂く。

  • 息系特技
つめたいいき。
こおりのいき。
こごえるふぶき。
かがやくいき。
絶対零度(モンスターズ)

  • さざなみのつえ
バトルロードでヒャダインの効果。
久々のヒャダイン晴れ舞台。
(Ⅲではマホカンタの効果) 

  • マヒャダイン
Ⅺで登場。ベロニカのマヒャドとセーニャの氷結らんげきを組み合わせたれんけい技。
名前はマヒャド+ヒャダインだが効果は違い、ランダムに氷属性によるダメージを12回与える。


ボスクラスがよく使用し、大魔王ゾーマ様が代表的。

ぶっちゃけゾーマ様のマヒャドは大したことないけど、あの威圧感でなんか凄く感じるともっぱらの評判。
ちなみに、われらが覆面パンツ親父ことオルテガはヒャド系と吹雪系に完全耐性持ちであるため、キングヒドラじゃなくゾーマ相手なら展開次第では勝利できた可能性がある。ゾーマ様マジ策士。

【余談】
ミュージシャンの前山田健一は、「その不遇さがたまらなく好き」という理由で別名義を「ヒャダイン」にしている
しかしマヒャデドスの登場以降はリメイク作品以外でヒャダインの登場機会が激減したこともあり、名前をそこに吸収されてしまった感がある。やっぱり不遇である。

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最終更新:2023年08月08日 00:16