真月譚 月姫

登録日:2010/01/03(日) 17:15:35
更新日:2023/12/09 Sat 21:38:49
所要時間:約 5 分で読めます




TYPE-MOONの同人ゲーム月姫を原作としたアニメ、及び漫画作品

所謂メディアミックス展開の一種だが、ファン達の間ではどちらが好みかで揉める事がある。


〇アニメ版真月譚月姫

2003年10月~12月にBS-iにて放送された。
全12話
アルクェイドTrue√を元にしている。

限定的な地域にしか放送されなかったが、当時は珍しかったエロゲのアニメ――それも同人ゲームという事で話題になった。
その上、現在では大手声優達のデビュー作という事で、度々話題になる。
地味に音楽の評価も高い。

原作を知らない人が見ると凡~良アニメと称される事が多い(超傑作、って言う人もそりゃ探せばいるかもしれないけど)が、
原作ファンからは型月史上最悪のアニメ(いわゆる原作レイプ)に挙げられる程酷い。
原作と切り離した視点で観ると評価される作品の典型的な例だろう。

純粋に話数が足りないという物もあるが、原作の設定を無視した展開が最大の要因。

特にシエル先輩がスパゲティを食べるシーンはあまりにも有名過ぎる。
例えるならキン肉マン/キン肉スグルがシラス丼をウマイウマイと言いながら食べるようなもんである。(万太郎ならさておき)
ちなみに「ひぐらしのなく頃に」に登場するシエル先輩に容姿も声もそっくりな知恵留美子先生の嫌いな食べ物はスパゲティである。

なお、本作のメインキャストはそれ以外のメディアでは本作と同じキャラクターを担当しておらず、
基本的に『月姫』のキャラが出演する際には格闘ゲーム『MELTY BLOOD』でそのキャラを担当した声優がキャスティングされるが、
特にヒロインを務めた声優は、『月姫』以外のTYPE-MOON作品でメインキャラを務めていることが多い。
例えば琥珀役の植田佳奈氏は後に『Fate/stay night』でヒロインの一人である遠坂凛役を担当している。
ただ例外として、本作で翡翠役を務めたかかずゆみ氏は、『MELTY BLOOD』の翡翠役である松来未祐氏が逝去した後、彼女が『プリズマ☆イリヤ』で担当したマジカルサファイア役*1を引き継いでおり、
現状翡翠の声が新録されたメディアがないので断定はできないが、おそらくマジカルサファイアと同じ声である翡翠もかかず氏が引き継ぐと思われる。

余談だが、この作品は生天目仁美さんのデビュー作の一つである。


〇漫画版真月譚月姫


アニメ化に合わせて2003年10月から月刊コミック電撃大王から連載されている。
著者は佐々木少年
当初6巻完結予定であったが、佐々木少年の大幅な加筆(愛)により全10巻となった。各巻の帯には原作者である奈須きのこコメントがある。

こちらは原作のみならずファンディスクや設定集のみの情報を見事に融合し、原作者から「これが真の月姫だ!」と言われた程。

…おいお前らリメイクするんじゃないのか

最新巻が出る度よく次巻の表紙が誰になるかが予想される。
4巻まででヒロインが全員表紙になり次は誰かが議論され、さっちんを望む声が多数あったが、5巻はアルクと志貴。
6巻は志貴7巻は姫アルク と一行に出る気配がない。
さつきファン涙目である。
しかし8巻の表紙裏側にやっと登場した。
やったね!さっちん!小さいけど!
9巻は再び志貴になった。
10巻は再びアルクェイドになり、9巻の志貴と向かい合うような表紙となっている。


ちなみにこの漫画版、ガチでアルクェイドとのSEXシーンを本誌に載せてしまった。GJ!
気になる人は7巻をチェック


上記の通りコミックス月姫の帯には奈須きのこ氏のコメントがあり、各巻きのこ節と漫画版月姫へのリスペクトが迸っている。

以下コミックス帯原文のママ


1巻
「月を穿つ、直死の魔眼」
ゲームでもアニメでもない、佐々木少年の描く新しい、ある殺人鬼と白い吸血鬼の物語。

ようこそ、この素晴らしき佐々木空間へ―――
漫画版月姫、待望の単行本化ですよ? 原作ファンも納得の面白さ、きのこに騙されたと思って読んでみたりみなかったり。


2巻
「死を畏れよ吸血鬼。
其は例外(なんじ)を許さぬ死神なり」

VSネロ。アルクェイドとの出会いを経て、志貴は雲霞の如き暴力と対決する――!
文句なしの佐々木版月姫! 一話ごとに加速する技量と魅力に僕も貴方もKOです。


3巻
今はただ、華やかな日常を。
やがて訪れる終幕を彩る為に。

第二幕、開始。ますますギアをあげていく佐々木版月姫。
アルクェイドはもとより、先輩と遠野家の人たちも遂に本領発揮です!


4巻
森を巡る蜘蛛の紅糸(おりがみ)
撃ち破るは、鋼の如き埋葬の剣

秋葉VSシエル。原作サイドをも唸らせた珠玉のオリジナルエピソードを収録した、佐々木版月姫第四巻。
遠野家(兄・妹)の凶悪なまでの可愛さ&格好良さと、本当は華麗だったシエル先輩の勇姿をご覧あれ。


5巻
集束する断片 点滅する過去の硝痕。
ここに、終わりの刃(ね)が響きだす

物語はついに終盤へ。目眩く夏の記憶。開かれる胸の暇。洋館に隠された過去の残骸が、もう一人の殺人鬼を呼び起こす―――などと真面目な話はさておいて!
五巻の半分を使って描かれる佐々木アルクの可愛さは異常。お天気純真吸血姫の破壊力を思い知ってほしい! あ、あと琥珀さんの奸計も(笑)


6巻
果てを恐れよ泡沫の花。
其は有限(なんじ)越える無限なり。

八雲立つ死者の群れ。語られる七つ夜の童話。芯骨に刻まれる、あまりにも凄惨な死のカタチ。
封じていた過去を解体するため、黒衣のシスターは元凶と対決する―――!
お天気吸血姫の艶姿、本領を発揮する殺人貴、そしてシエルさん空中大決戦を収録した待望の第六巻をお楽しみください。


7巻
それは鮮血の記憶。あるいは殲滅の記録。
千年城に曰く、黄金の姫の昔語り―――

金は静かに鳴り響く。彼女の物語も彼の物語も、終幕に向けて走りだした。だがその前に始まりに立ち返ろう。
因果は呪いのように帳尻を合わせる。その過去を、彼は何より知らねばならない―――
佐々木少年版月姫、遂にクライマックス……!
それはともかくとして、シエル先輩の名脇役っぷりは異常。


8巻
「そして、彼女は死地に赴いた。あの一言が、千年に航る旅の報いだったと微笑みながら」

拮抗する死と命。背反する永遠と永続。だが永遠は既に無く。千年の妄執は、ここに収穫の時を迎えた―――
佐々木少年版月姫、怒濤の連続発刊! 宿敵との対決、過去の清算、最期の決戦と盛りだくさんの内容でお届けします。そう、夜はまだ明けない。原作サイドも目を見張った対決描写の末に残るのは、果たして―――


9巻
「月は翳り、夜は終わる。
―――さよなら、愛しき化身(ひと)よ」

例外は無く、永遠もまた幻。転生の海を泳ぐ蛇は知る。これが、モノを殺すという事だと―――
死闘、決着。殺人貴と吸血姫の物語は、ここに一つの結末を見る……のですが!
まさかまさかの大幅加筆で、見ごたえ、さらにパワーアップ! 最終決戦に相応しい戦いをお楽しみください。


10巻
「オーバー・ザ・ムーン/ムーンライト。
彼女が夢見たお伽噺は、あの月の果ての果てに」

少年の頃、もしもの話を聞かされた。救いのない、救いのある、夕暮れのエンドロール。
その記憶は、今も胸を抉ったまま―――
佐々木少年版月姫、ついに完結。七年間の旅の終わり。漫画だけに託された結末がここにある。―――

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • TYPE-MOON
  • 月姫
  • メディアミックス
  • アニメ
  • 漫画
  • アニメは黒歴史
  • 漫画は良作
  • 電撃大王
  • 佐々木少年
  • 厨ニ
  • ヤっちまったぜ!
  • 漫画版ついに完結!
  • 涙腺崩壊
  • 真月譚
  • 真ゲッター
  • スパゲティ
  • 03年秋アニメ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年12月09日 21:38

*1 姉?にあたるカレイドルビー役は『MELTY BLOOD』以降に琥珀を担当している高野直子氏で、ヒスコハを意識したキャスティングがされている