油女シノ

登録日:2018/04/11 (水) 03:52:31
更新日:2024/01/29 Mon 11:04:57
所要時間:約 8 分で読めます




油女(あぶらめ)シノは漫画『NARUTO‐ナルト‐』及び続編の『BORUTO‐ボルト‐』の登場人物。

◆もくじ

◆プロフィール

所属:木ノ葉隠れ
役職:下忍→中忍
忍者登録番号:012618
誕生日:1月23日
年齢:13歳(第一部)→17歳(第二部)
星座:みずがめ座
身長:156.2cm→175cm(17歳)
体重:45.8kg→62kg(17歳)
血液型:AB型
性格:厳格、秘密主義、ポーカーフェイス
好きな食べ物:野草サラダ、とうがん
嫌いな食べ物:匂いの強い物
戦ってみたい相手:強い者
好きな言葉:切り札
趣味:蟲の観察(生態調査)
忍者学校卒業年齢:12歳
CV:川田紳司

◆概要

木ノ葉隠れの里に所属する忍者
主人公のうずまきナルトとは忍者学校(アカデミー)時代からの同期で、夕日紅が担当する第八班の班員。
チームメイトは忍犬使いの犬塚キバ白眼使いの日向ヒナタ
常にコート襟を立てて着用し、サングラス(第二部ではゴーグル)をかけているため顔がほとんど見えない。
蟲を操るのを得意とする油女一族の一人であり、寄壊蟲を使って攻撃・防御などを行う。
一部時点は下忍だったが、第二部では中忍に昇格している。

◆人物

無口で妙に持って回った独特な喋り方が特徴。口癖は「なぜなら~だからだ」。
基本的にポーカーフェイスで冷静沈着な人物だが、アニメでは盛られた薬が原因で大笑いする、食虫植物やアリクイにより寄壊蟲を失ってパニックを起こす、などといった普段と違う面を見ることができる。

無口だが人と関わるのが嫌いなタイプではなく、むしろ好きなようで、仲間外れにされたりするとすぐ拗ねてしまう。
影(存在感)が薄いことを気にしており、第二部で久しぶりにナルトと再会した際も、同期の中で一人だけナルトに気づいてもらえなかった。

割と面倒見がよく、視野も広い上に子供相手でも侮らず、さりとて下にも出ず対等にわかりやすく話が出来るため、うみのイルカからは「教師向きの人材」と評価されており、
実際にナルトが火影に就任した頃には忍者学校(アカデミー)の教師になっている。ただし影の薄さは相変わらず。

◆能力

シノの属する油女一族は、木ノ葉に伝わる蟲使いの一族であり、この世に生を受けると同時にその体を巣として体内に様々な蟲を寄生させ、自らのチャクラを餌として与える。
その代わりに戦闘では体内の蟲を攻撃・防御・捕獲・治癒・探索・追尾など、あらゆる場面で活用する。

蟲を利用した探知と中・遠距離攻撃を得意とし、自らの操る蟲の特性を熟知した上で論理的に戦闘を組み立てる。

余談だが、よくネット上で「他の同期と比べて出番が少なかったのはシノが強すぎるから」と言われるキャラクターだったりする。
事実、蟲を操って感知・妨害・攻撃・防御とオールラウンドに戦うことができる*1
相手を見ずに攻撃することも出来るので、よほどのものでなければ終始猛威を振るった幻術にも対応できる。
ペイン侵攻編では天道の神羅天征で吹き飛ばされた他の忍がカツユの能力で防ぐことができたのに対し、シノ含む油女一族は自力で蟲を使い防御していた。
ただ体術に関しては、他の能力より低く、アニメオリジナルエピソードでは、そのせいで任務に失敗したこともあったが、仲間達との修行によって克服した。

使用術

  • 寄壊蟲の術
油女一族の秘伝忍術。チャクラを食う特殊な蟲を使役する。

  • 秘術・蟲玉
奇壊蟲で相手の体を隙間なく覆い、チャクラを食い尽くす。劇中ではトビに放ったが、神威の転移で逃げられた。

  • 蟲分身の術
奇壊蟲を集めて分身を作り出す。迂闊に攻撃すると蟲に食いつかれる。

  • 蟲邪民具の術
夥しい数の虫を空中に放ち、チャクラによる感知を妨害する。

  • 消壊虫の術
地中深くに潜れる虫を駆使して情報収集などをおこなう術。

  • 蟲壁の術
大量の蟲で壁をつくり相手の攻撃を防御する術。

  • 虫寄せの術
チャクラを草や木に流すことで虫を集める術。

  • 寄大蟲・虫食い
宿主の肉を食って巨大化する「奇大蟲」を敵に寄生させ、内部から破壊する。
「奇大蟲」は「奇壊蟲」に比べて扱いが難しくチャクラ配分を間違えると術者自身も食い尽くされかねないというリスクがある。

  • 大蟲牙・六十四掌
ナルスト4でのキバ、ヒナタとの連携奥義。ヒナタに奇大蟲のサナギを持たせ、参頭狼化したキバが牙々転牙で突撃。
それにあわせてヒナタが六十四掌で点穴にサナギを打ち込み、トドメにシノが蟲を孵化させて相手を内部から食い尽くす。
〆にシノが奇大蟲の解説をしようとするが、二人に無視されて怒る。

◆劇中の活躍

第一部

中忍選抜試験でチームメイトの犬塚キバ日向ヒナタと共に登場。

第一の試験は蟲を利用したカンニングで突破。
第二の試験も、木ノ葉のトビヒルを利用しあっさり通過する。

第三の試験の予選では、大蛇丸の部下の音忍の一人、ザク・アブミと対戦。
だが、既にサスケに両腕を折られているので闘いは不可能に近く、
「棄権しろ」とシノは忠告したが、ザクはどうにか動く左腕のみで闘おうとする。
そしてシノは背後に蟲の群れを呼び寄せ、片腕しか使えないザクの動きを封じたものの、ザクは実は右腕も使えた。
そして両腕から斬空波を発射しようとするが、シノはあらかじめザクの手の排空口に蟲を詰めてあり、砲身となる腕は爆発し弾け飛んだ。
余裕の一回戦突破である。「チームのリーダーみたいなノリで帰ってきやがって」とキバは舌打ちしていたが、他二名は予選で敗退したため、第八班の班員の中で本選に出場できたのはシノのみ。

本選での対戦相手は、砂のカンクロウ…となる筈だったが、"木ノ葉崩し"を控えていたカンクロウは、手の内を晒すことを嫌って棄権、シノの不戦勝となる。

続くサスケとの試合中に我愛羅が暴走し"木ノ葉崩し"が勃発。
シノは我愛羅を追跡するサスケを追うも、足止めに現れたカンクロウの相手をすることに。
カンクロウの傀儡を相手に善戦。
蟲分身での陽動、傀儡の動きを封じるために関節に蟲を詰める、傀儡を操作するチャクラ糸に蟲を伝わせて術者(カンクロウ)本体を狙う、
など、多彩な技を用いて巧みにカンクロウを追い詰めた。

だが、カンクロウがチャクラ糸を切り離した事で姿を見失い、一転窮地に陥る。
…かに思われたが、発信機代わりに用いた「寄壊蟲の雌*2」によってカンクロウを補足し、逆に背後から蟲攻め。
蟲のオールラウンダーっぷりを存分に発揮して勝利した。

ただし、シノ自身も毒煙を吸ってしまい戦闘不能になったため、結果としては相討ち。
戦闘から脱落し、追ってきた父に助けられた。


…と、中忍試験編では上記の通り八面六臂の大活躍だったが、
続くサスケ奪還編では「親父さんと別の任務があった」らしく下忍の男子勢で唯一参戦できず

任務終了後、チームメイトのキバに任務の内容について細かく問い質し、「一人だけはずれてたのスネてんのか?」とキバに突っ込まれた。
この頃からちょっと僻みっぽい彼の性格が明らかに…*3

第二部

自来也との修行の為に旅に出ていたナルトと久々に再会するも、マスクで顔を隠していたこともあってナルトには気づいてもらえず。
しかもナルトがチームメイトのキバやヒナタにはすぐに気づいたため、思いっきりスネていた

その後はサスケを追うためナルトたち第七班に協力。
そこにトビが足止めに現れる。

攻撃をすり抜ける特殊な術を使う敵に対し、シノは珍しくやる気を見せる。


「当たり前だ。何故なら前の任務は仲間外れだったからな」


…完全に根に持っている様子である。

…だが、健闘虚しく敵を取り逃がしてしまった。


第四次忍界大戦ではアニメオリジナルエピソード薬師カブト穢土転生の術復活した「根」のトルネと対戦。
トルネとは幼馴染であり、彼の「燐壊蟲」に対する抵抗性を持っていることが判明。
ナルトの協力を得つつほぼ単独で封印に成功した。
が、それ以外はこれといった活躍はなく、『寄大蟲』を用いて十尾の分身体を何体か仕留めるも、無限月読の発動と同時に幻術に掛かり戦闘から脱落。
戦争終結まで繭の中で眠らされていた。

BORUTO‐ボルト‐

ナルトたちの子供世代を描いた続編では忍者学校(アカデミー)の教師に就任。
主人公であるうずまきボルトの所属する忍術クラスの担任をしている。
ちなみにこの頃はサングラスではなく金属製のゴーグルを装着している。
教師という職業には強い誇りと情熱を持っているが、熱心過ぎる余り空回りする事も多い。
ボルトを筆頭に個性的な生徒たちに毎度手を焼かされており、ストレスに付け込まれて筧スミレの策略で鵺の「黒いチャクラ」に取り込まれ暴走したことも。
しかし、生徒たちからはなんだかんだ言って慕われている模様。

またBORUTO作中に登場するカードゲーム「激・忍絵巻(通称ゲマキ)」はこの世界の実在の忍達がカード化されており(ナルト達存命の人物も含む)、シノもカードになっている……のだが、レアリティはコモン(一番下)かつどう使えばいいのか誰も思いつかないクソカードらしく、劇中でゲマキが出るたびにネタにされている。

◆主な人間関係

第八班の担当上忍。
班員だった頃は余り絡みがなかったが、『BORUTO』では教師としての自信を失った際に、紅に教師として生徒たちにどう接するべきか相談している。

第八班のチームメイト。
性格が正反対なせいかよく口論になるものの、これは喧嘩するほど仲が良いという関係。
実際は親友といってもよい間柄で、チームメイトとしても信頼している。

第八班のチームメイト。
続編の『BORUTO』ではヒナタの息子のボルトがシノの生徒になった為、三者面談等で度々顔を合わせている。

忍者学校(アカデミー)のクラスメイトで同期。
口やかましいナルトには掴み辛いようで、初登場時の感想は「こいつってばよー分からん」「オレの苦手なタイプ…!」
ただ、サスケ奪還でメンバーを招集した際、「…優秀な奴って言ったよな…誘うならシノとかだろ!」と言われる辺り、ナルトも彼の実力はそれなりに高く評価しているようである。

  • 油女ゲン
父親。
同じ油女一族の忍者。
劇中では「ゲン」と呼ばれているが、資料集では「シビ」になっている。

  • トルネ
ダンゾウの側近の「根」の忍*4
幼馴染だが、志村ダンゾウの勧誘にトルネが応じてからは疎遠になっている。

生徒。
成績優秀だが悪戯好きなボルトには毎度手を焼かされている。

生徒。
シノが担任をしている忍術クラスの学級委員長。
教師としての自信を失っていた時に鵺の「黒いチャクラ」を植え付けられ暴走した。
ただ、その事については恨んでおらず、スミレが事件の黒幕だったと知った後も、
自分が責任を持つので彼女をクラスに戻してあげてほしいと校長のうみのイルカに嘆願している。

◆余談

同期の中では一番大きく銭湯に行った時シノの股間に巨大芋虫がいるとナルトがドン引きしていた程。
因みに身長も同期の中では一番高い。



「追記・修正を頼みたいなぜなら…「追記・修正お願いします」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • NARUTO
  • BORUTO
  • NARUTO登場人物項目
  • 紅班
  • 独身
  • 地味(なクセ)に強い
  • 立派なモノをお持ち
  • 巨根
  • 木ノ葉隠れ
  • 第八班
  • 忍者
  • 油女シノ
  • 教師
  • 同期
  • 蟲使い
  • 下忍
  • 中忍
  • 空気
  • サングラス
  • ゴーグル
  • 影が薄い
  • 実は強い
  • 川田紳司
  • 不審者
  • 不遇←強すぎるが故に
  • インフレの被害者

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月29日 11:04

*1 実際、アニオリも含めて劇中ではまともに負けたシーンがほぼない

*2 奇壊蟲の雄は雌の微かな臭いを嗅ぎつけることができる

*3 シノが参戦していればサスケ奪還は成功していたのではないか?と読者から言われている

*4 カブトが穢土転生の説明をした時に、首を折られた方。