ギルバリス

登録日:2018/03/31 Sat 03:52:04
更新日:2024/03/24 Sun 09:01:25
所要時間:約 6 分で読めます






この項目には映画『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』のネタバレが含まれています。




















画像出典:『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』より
©円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会・テレビ東京





私はギルバリス。


不要な知的生命体は全て抹殺します。




ギルバリスとは、『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』に登場する人工頭脳及びロボット怪獣。
かつて『ウルトラマンオーブ』に登場したギャラクトロンを作成した親玉と言える存在でもある。



概要

数万年間、M78ワールドに一つの惑星が存在していた。
その名は「クシア」……そこに住むクシア人は非常に頭が良かったため、その優れた科学力を誇り繁栄を極めていた。

ある時、クシア人は理由は定かではないが宇宙に永遠の平和をもたらすために、クシアの言葉で“平和を我らに”を意味する「テラハーキス」という名前の人工知能を作り上げた。

しかし、その人工知能はやがて「宇宙平和には知的生命体は不要」と判断。
自らを「ギルバリス」と名乗ってその目的達成の第一歩として創造主たるクシアを制圧し、
「宇宙の争乱の元凶=生態系そのもの」と(勝手に)判断し、独善極まりない平和実現の手段として知的生命体の抹殺に乗り出した。

その手法とは抹殺対象に認定した惑星を丸ごと自身のサイバー空間に飲み込み、そこに住む生物を根こそぎ消し去るという極めて豪快なやり口*1

量産兵器であるギャラクトロン軍団を様々な世界や惑星に送り込んで宇宙規模での破壊と殺戮の限りを尽くし、
最後は星そのものをデータに変え消し去ってしまうギルバリスの暴挙を当然光の国が許すはずもなく、ギルバリスの存在は宇宙警備隊に厳重にマークされている。
……が、ギルバリスとその本拠地は普段はデジタル化しているため宇宙警備隊も手が出せず、大量生産され送り込まれ続けるギャラクトロン軍団に有効な打開策がないという事実が判明。

ギルバリス撲滅には至っていないばかりか、光の国側は「ギャラクトロンが出る度に潰して破壊を食い止める」という対処療法しか取れない状況に陥っている。
まさしく全宇宙の災厄と呼ぶに相応しいクソコテ悪魔の機械である。


ちなみに劇場版の未公開シーンによれば、
  • 「ギルバリスに永遠の平和を築くように命じたのはクシア人」
  • 「惑星クシアには山や海のような自然もあったが、それすらも平和のために必要ないと判断したギルバリスが奪った」
などの事実が明かされる予定だった事が判明している。
これらの点からやはりギルバリスは面目上は「知的生命体の抹殺」としているが、オーブの個体のギャラクトロン同様、場合によっては生態系・海・空・大地も滅ぼす気満々だった様子。
これが一応、プログラムを書き換えたとかなどの方向での暴走ではなく、仮にも正常な動作の上でというのが非常にタチが悪い。
そのため、ギルバリス本人はクシア人の命令を忠実に守っている(ほぼつもりだが)だけであり、クシア人に反逆したとも思っていない。


ギルバリスの本体は(サイズは異なるが)レムに近い球形体をした赤いコア
コアは単体での戦闘力こそないが、ジャグラス ジャグラー「ヤツにウルトラマンの光線技は効かない」とハッキリ明言されただけでなく、
実際タワー形態のギルバリスの装甲を一撃で全損させるウルトラマンタロウストリウム光線の直撃を受けても傷一つ付かない理不尽な防御力を誇る。

ただこのコアを露出化したままでいる事は珍しく、普段はギャラクトロンにも似た白い塔のような姿をしている。
こちらの装甲自体はコアほど頑強ではない様子。

そして基本的には戦闘手段は「シビルジャッジメンター・ギャラクトロン」「戦闘員バリスレイダー」によるものだが、
有事の際には自身が戦闘に特化した黒い怪獣形態の装甲を纏い、ラストジャッジメンターとして起動する。


ラストジャッジメンター ギルバリス完全態


宇宙に『永遠の平和』を築くため、不要な知的生命体は全て抹殺します。


オオオオオオオオオオオ


別名:巨大人工頭脳 / ラストジャッジメンター
身長:75m
体重:9万7千t
出身地:惑星クシア
最大飛行速度:マッハ6
最大走力:マッハ1.5
最大ジャンプ力:800m
腕力:19万7千t
握力:13万t


巨大人工頭脳ギルバリスが「高次元増殖物質置換」により変身する戦闘形態。
外見は全身を銃口や砲門で覆った砲撃戦特化と言わんばかりのギャラクトロン。
何といってもビーム砲やガトリングなど無数の砲身が密集したかのように取り付けられた超巨大アーム「バリスブラチア」が最大の特徴で、その銃火器の多さはもはやを彷彿とさせる程。

なお、この姿はコアを守る為の武装兼外装でしかなく、ギルバリスの真の姿というわけではない。
それどころかコアが生きている限り、「ラストジャッジメンター」としての外殻は何度でも自己再生してしまう。


戦闘能力

巨体と重量故動きは鈍重だが、格闘戦でも3大ウルトラマンに引けを取らない怪力の持ち主。
装甲はキングギャラクトロンを撃破したツインギガブレイクを無傷で受け切り、特攻武器のギガファイナライザーによる「ライザーレイビーム」も耐える恐るべき防御力を誇る。
武装も
  • 全身の砲門「バリストレッタ」からの強力なビーム砲撃
  • 破砕電磁ビーム「バリスデストルツ」
  • 破砕電磁光弾「バリスチオーネ」
  • 多数の誘導ミサイル
  • 指先の砲門から放つ機銃掃射「バリスメテオーラ」
  • 頭部の鋭利かつ巨大な一本角で相手を貫く「バリスコルノーラ」
  • 胸からの破壊光線「バリスグランデストルツ」
など種類は多彩で、さらに防御障壁「バリスルーチェ」を展開して身を守る事ができるなど、正に自律戦闘する要塞のような化け物。
さらに両腕のアームを回転変形させる事でモードチェンジし、その状態で全ての砲門から放たれる一斉掃射「バリスダルフィティー」は全てのものを破壊し尽くす。
……と機動要塞染みたおっそろしいほどの遠距離武装量を誇る。さすがギャラクトロンの親玉というべきか。

おまけに口から放つ波動により、敵の機械の操作(AI制御)を乗っ取って操る能力「バリスドミナーレ」を持つなど力押し以外の面も極めて厄介。
この能力に対抗するためにハッキングを受けない装備であるギガバトルナイザーやギガファイナライザーが作成されたほど。


加えてこの手の首領系の敵では珍しく思考ルーチンがガン逃げ思考なのも特徴。
自身がコアだけの状態に追い詰められようものなら即座に撤退を選び、最終的にはクシア諸共自身をデジタル化させて完全に戦場から離脱するため、
電脳空間への干渉能力が無ければ宇宙警備隊すら追撃不可能という理不尽さを持つ*2


サイバー惑星クシア

惑星クシアが変貌させられたギルバリス及びギャラクトロン軍団の本拠地。
「惑星」と名付けられているが、実態は惑星サイズの移動要塞兼ギャラクトロン軍団の製造工場と呼ぶのが正しい。
惑星表面は燃え盛る炎に覆われており、建造物は基本廃墟ばかりと戦火に包まれたかのような過酷な環境。
ギルバリスの意向もあり、生命体は存在しない。

惑星サイズの電子データのような存在であり、電脳空間への干渉能力が無ければ侵入や攻撃自体が困難という難攻不落の要塞と化している。
この惑星から各次元にギャラクトロン軍団が送り込まれ、破壊と殺戮の限りを尽くしている。
劇中ではデジタル化して逃げ出すクシアとギルバリスに干渉できずまんまと逃走を許し、
為すすべもなく何もない宇宙空間に置き去りにされたタロウ達宇宙警備隊の姿が描かれている。


配下

かつてオーブの宇宙にも登場したクソコテロボット怪獣。
『つなぐぜ!願い!!』では過去回想シーンも含め何十体も登場しアナザースペースや沖縄で大暴れする。
オーブの時と違い人間を取り込んでいない事とギルバリスの指示で動いているため、あくまで量産されたロボット怪獣の一体で戦闘員という感じの扱いだが……
……お前らのような戦闘員がいるか!!

ギルバリスがギャラクトロンを強化改造をした新型のクソコテメカ怪獣。
ジャグラーを追ってサイドアースに現れたが、その際ギガファイナライザーを見つけた事で本格活動。
フュージョンアップフュージョンライズタイプチェンジを駆使して戦うウルトラマン達3人を圧倒的パワーで苦しめる。
お前のような中ボスがいるか!


  • アンドロイド兵 バリスレイダー
身長:2m
体重:130kg

ギャラクトロンで街を駆逐した後に、生き残った生命体を殲滅するために送り込まれる戦闘用量産型アンドロイドで、「レイディングソード」という専用剣を持つ。
しかし坂本浩一監督が生身アクションを多用する以上、彼らに与えられた役目は大体分かるだろう。
その後『ウルトラマンZ』にも登場するが、劇中ではギルバリスの破片を介して数十体が召喚。
人間への擬態能力の他、『つなぐぜ!願い!!』では見られなかった「人間をデータ化し吸収するリング状の機械」や「ビームガン」などで武装した個体が出現。
戦闘力自体も『Z』の宇宙の防衛隊「ストレイジ」に支給されている銃火器では簡単に倒せない耐久力があったりと、地味に厄介な敵だった事が判明した。
そしてそんな戦闘員をバッサバッサ斬り払って無双してた鳥羽ライハやシャドー星人ゼナの評価が上がった。

  • ナヴィ
アプリゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』のナビゲーター&インフォーマーだったアンドロイド。
ギャラクトロンと同時に作られた個体で、その任務はギルバリス製の人造惑星「セクター」の一つである「惑星ウルバト」において怪獣のデータを再現、ブリーダーの育成した怪獣と戦わせてデータを取得する事。
つまり、プレイヤーがこのアプリを遊ぶ事自体がギルバリスによるデータ収集実験になっていた。
セクターと管理者は他にも存在するが、ナヴィの場合起動したのが親機のギルバリス消滅後であり、自身も記憶を損傷していたために本来の役割は果たされず、
別のセクターを管理する「統括者」からの攻撃を退けた後は稼働中のセクターを捜索するため、ギルバリスのいた仮想空間へ姿を消した。


劇中での活躍

暴走したギルバリスの暴威が迫るそんな中でも諦めなかったクシア人のある科学者達は、ギルバリスに対抗するためのアイテムを開発した。
一つは後にレイブラッド星人の手によりウルトラマンベリアルに渡り、数万年にわたって様々な出来事に関わる事になる『ギガバトルナイザー』
そしてもう一つはそれを発展させた、ギガバトルナイザーと対になるアイテム『赤き鋼』……『ギガファイナライザー』

自身に唯一有効打となるそのアイテムの存在を恐れたギルバリスは新たに作り出したギャラクトロン部隊を、ギガファイナライザーの開発者である科学者のサデルーナ親子へと差し向けた。
だが、ブラン・サデルーナは死亡したものの、ギガファイナライザーは彼の娘であるアイル・サデルーナが何とか別宇宙であるサイドスペースへと脱出する事に成功したため破壊には失敗。

それも受けて惑星クシアをデジタル化して自身の移動拠点「サイバー惑星クシア」へと変えたギルバリスは、自身の使命を果たすためいくつもの星々を滅ぼしつつも、同時進行で『赤き鋼』の捜索を続けていた。

やがて(どの宇宙のものかは不明だが)「地球」という惑星に捜索に赴く際に本拠地にジャグラーが潜入。
それを追う形でギャラクトロンMK2を差し向けた際に偶然にも『赤き鋼』がその地球「サイドアース」に存在することを知り、サイバー惑星クシアで本格的に侵攻を開始する。

そしてたどり着いたサイドアースにて、サイドアースの知的生命体と生態系の削除を勝手に宣言。
地球を自身の本拠地で覆いサイドアースを隔離しサイドアース外から援軍が来れない状況を作った上でサイドアースをサイバー化し、ギガファイナライザー諸共生命を消滅させようと目論んだ。


劇中では本拠地サイバー惑星クシアにウルトラマンジードウルトラマンオーブウルトラマンゼロが降り立った時に完全態に変形。
その怒涛の攻撃でオーブトリニティゼロビヨンドを圧倒して通常形態に戻すまでに追い込んだり、
ウルティメイトファイナルとなったジードですらも一度は追い詰めたほどの圧倒的な戦闘力を見せる。


知的生命体は平和を望みながら、争いを止めることも、星を穢すことも止められません。
矛盾と欠陥を抱えた弱い存在。宇宙の平和の為に、全てをリセットするのです。

屁理屈なんざ知った事かァ!

破壊の先に、本当の平和は築けはしないッ!!


確かに僕達は欠点もある、欠点だらけさ!!

ライハは健康のために食べ物に気をつけろって言ってる癖に、自分はつまみ食いするし…!
ペガは都合が悪いとすぐ影に隠れるし!

レイトさんは星雲荘で仕事サボるし!
モアは落ち込むと僕のラーメンヤケ食いするし! ゼナさんは未だに怖いし、レムは融通利かないし……僕もダメな所だらけだ…!

でも…みんなは僕を信じてくれた! 信じて頑張ってくれた!!


僕は…みんなと生きていく!!!


しかし自分を見つめ直し、奮起したジードの力が増していく事に驚愕*3
その猛攻を受け、ギガファイナライザーによって放たれたギガスラストとライザーレイビームにより装甲が破損し、追い詰められていく。


みんなと明日に向かって進み続けるんだ! ライザーレイビーム!!

ウルトラマンジードのエネルギーが増幅しています。理解、不能。エネルギー増大、計測、不能。


さらに自身が一切理解できないジードのパワーアップに困惑しているその隙を狙って放たれたオーブスプリームカリバーとゼロツインシュートを浴びてボディを破壊され、
慌てて本体のみで逃走を図ろうとしたところをクレセントファイナルジードによって止めを刺されて爆散。
ギルバリスは完全に滅ぶこととなった。

理解、不能! 理解、不能!

僕らはみんな…!みんなで、ウルトラマンなんだ!!うわぁああああああああっ!!!

クレセントファイナルジード!!





ところが……











ウルトラマンZ



《未確認機械生命体、急速に接近中》



なに? (・Д・ )



《未確認機械生命体、分析結果出ます》



ギルバリス!? Σ(゚Д゚;)


なんと『Z』第6話「帰ってきた男!」においてまさかの再登場
本作の根幹を成す現象……デビルスプリンターにより復活した。
しかし、復活は一部不安定だったのか言語能力は完全に失われている(小西氏の声は回想シーンで使用されており、OPでクレジットされている)。

相変わらず全生命体抹殺を目論んでおり、これに対しジャグ……ヘビクラ ショウタ「優秀な人工頭脳のくせに学習能力が無い」と称したが、
自身の復活を知ったジードと惑星アインで交戦した際にはジードがギガファイナライザーを取り出した隙に攻撃する事で勝利、ジードライザーを破壊して天敵となるウルティメイトファイナルを封じることに成功した。

その後はウルトラマンゼットのいる地球に飛来し、特空機の模擬戦中だったセブンガーウインダムを圧倒。
硬芯鉄拳弾を放とうとしたセブンガーをハッキングし、ストレイジのテントに向けて放たせ現場を大混乱に陥れる。
しかしそこへ新たな姿ギャラクシーライジングに変身したジードが現れ迎え撃つも圧倒され、レッキングフェニックスでボディを破壊されてしまう。

その後逃走したコアは損傷した集積回路を修復するべくケイ素を奪っていたが、インターネットから情報を得ている事を見抜かれ、
ストレイジが流した偽情報に引っかかって誘き出され、ウインダムに捕まってしまったため完全態へ変身。

修復が済んでいないため不完全な状態ながらもウインダムは圧倒し、ゼットとジードの2人がかりでも互角の戦いを繰り広げたが、
『宿題』と称されウインダムからミレニアム懸賞問題*4のデータをコアに叩き込まれてしまった結果、ギルバリスが処理落ちを起こしてしまい全機能が低下。
そこへギャラクシーバーストとゼットランスファイヤーを受け、コアも含めて完全に破壊されることとなった。

映画と比べると最重要たるコアが損傷しており、判断力などが弱体化していたものの、
一度自分を負かした天敵たるウルティメイトファイナルには即座に対処していた辺り戦闘に関する学習能力は健在であり、
ハッキングにより機械を操る能力はストレイジの保有する特空機にとっては天敵であり、ジードが来なければ大惨事になっていた可能性は高い。
その脅威度は変わらずだったと言える。最悪、完全復活しようものならゼットのいる地球が第2のクシアになりかねなかったとも言える。

なお、上述したように完全な機械のはずなのだが、ストレイジのセンサーには「機械生命体」として認識されている。
恐らくベリアル(及びレイブラッド星人)が関係するデビルスプリンターによる歪な復活が原因と思われ、よりにもよって『平和を乱す奴ら』の因子で蘇ったというギルバリスにとっても皮肉でしかないと言える。


それにしても、いくらコアが損傷していて不完全とはいえ、地球より遥かに優れた科学力を持つ星から生まれたAIですら隙ができるほどの時間を費やすミレニアム懸賞問題とは一体……。
オオタ ユカちゃん的には解かれたら解かれたでストレイジの予算になるし、あと5問もあるので結果はどっちでも良かったのかもしれない。


さらにこの戦いの後に残骸の一部がセレブロによって回収されており、護身用の武器としてだけでなく洗脳やバリスレイダーの召喚に使われていたが、
ベリアルメダルを失って半狂乱していたセレブロの手によって「ギルバリスメダル」 の素材として消費され、同じ経緯で作られた「ギャラクトロンMK2メダル」と共にホロボロスに投与され、メツボロスへと変貌させた。
ギルバリスの一部とはいえ『平和を乱す』セレブロにいいように使われ、最終的にはよりにもよって『有機生命体』の強化素材として『使い捨てられる』というますます皮肉な末路を辿った。


余談

完全態の初期デザインは2パターン存在する。
一つは亀のシルエットをベースにしたデザインであり、『太平風土記』のイラストを手掛けた越知靖氏によれば「監督がギルバリスを当初メカガメラと言っていた」とのこと。
そんな経緯から劇中の『太平風土記』のイラストでのギルバリスに当たる武神が対抗する存在は鉄釜の甲羅をもつ亀の化物となっている。

もう一つは背中に翼にも見える突起パーツがあり、それがビーム攻撃時に円形(スターゲイザーとかスサノオモンのような感じ)に合体する仕様だった様子のデザイン。
こちらは腕の形状も男のロマンたるドリルやジャイアントクローを装備したりと差異がみられる。

決定稿はこの両者を混ぜつつブラッシュアップしたような感じ(イメージは前者の方が大きい)のものとなっている。
ちなみにデザイナー曰く「沖縄が舞台の有名怪獣映画敵キャラ」を「もう一つの有名怪獣でトレースする」というアクロバティックな提案を最終的にした模様。
また、デザイン段階での仮称は「タルタロス」だった。

スーツはビクトルギエルの改造。回転のギミックを加えるために大掛かりな作業になったとのこと。
なお、ギルバリスのデザインや行動は『ウルトラマンレオ』に登場したガメロットによく似ているが、『レオ』ファンの坂本監督の事なのでオマージュした可能性もある。


劇中にてウルティメイトファイナルの想定を超えた力に驚き、完全態の装甲が破壊された後、
すぐさま逃げるという行動に移ったことに対して驚いた観客も少なくなかった様子。
実際、他のキャラだとそれでも(自身の負けを認めなかったりして)闘いを継続しようとするものが多かったので意外と思うのも無理はない。

とはいえ、ギルバリスの場合はギャラクトロンという優秀な手駒がいるので戦闘行為はそれらに任せればよいし、
それでも敵わない敵が現れた場合はサイバー惑星クシアの力で逃げる事を優先していたのは劇中の行動からも読み取れる。
自身が戦闘する事を選んだ時点でそれほど『ギガファイナライザー』が真っ先に消滅させなければならない代物であり、同時に破壊できなかった時点でギルバリスには逃げる以外の選択肢がなかったと言える(ギガファイナライザーが唯一自身のコアを破壊できるため)。
また、この手の敵で断末魔の叫びが一切なかった事にも驚きの声が一部で見られた。メガヘクス思い出した人が多かったんだろうか


展開や尺の都合、ギャラクトロンMK2が異常な強さを発揮した事から「ギャラクトロンMK2の方が強く感じた」という声は少なくない。
とはいえ、ギャラクトロンMK2とギルバリスでは戦闘スタイルが大きく違う(あちらは近接特化)上、
カタログスペックもあちらの方が最大飛行速度と最大走力以外のスペックは上回っているため、あちらが強いと感じてもおかしくはない。
また別にギルバリス自身も弱いわけではなくむしろ強い方で、上記の活躍をしているし、尺を抜きにしても特攻武器たるギガファイナライザーを相手にしているので分が悪いなか戦っている形となる。


本来の名前であったテラハーキスの名前の由来だが、一部では「ITC制作の人形劇『地球防衛軍テラホークス』が元ネタでは?」という意見も。
となるとコアの元ネタがゼロ軍曹になってしまうわけだが……まさかギルバリスも200体いたりしないよね?


今回登場したジャンナインの創造主たるビートスターとは設定面でかなり共通点が多いが、
ビートスターの行動の切っ掛けは住民の暴走と自身の感情によるものだったため、似ているようで実は結構違う関係となる。
ジャンナイン自身がギルバリスの行動をどう思っていたかは気になるところ。

また、今回の中の人である小西氏が以前ウルトラシリーズで担当したビースト・ザ・ワンとはやりたい事は似ているが、
あちらがギルバリスの排除対象である「邪悪な知的生命体」であるため、仮にであったとしたら全面戦争確定であろう。



追記・修正は全宇宙の知的生命体を抹殺してからお願いします。


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最終更新:2024年03月24日 09:01

*1 ギルバリスが倒されると同時にデータ化された人々が復活した事と、オーブの個体の言葉も含めると、惑星の方はただ消しているのではなく、知的生命体や生態系から「保護」しているのだと思われる。

*2 一応、M78ワールドのウルトラマンもメビウスやゼロが電脳空間への干渉能力を見せているが、前者にてかなりリスキーな行為である事が言及されているため、ギルバリス軍団の力やそのガン逃げ思考的にこの能力が仮に使えてもリスクが高過ぎるだろうと思われる。

*3 ウルティメイトファイナルとギガファイナライザーの真の力である「リクの想いの力によってさらに戦闘力を上げていく能力」「人の想いの強さを物理的破壊エネルギーに変換する機能」によるもの。

*4 アメリカの非営利組織・クレイ数学研究所によって2000年に発表された、1問につき100万ドル(約1億円)の懸賞金がかけられている7つの超激ムズ数学問題。2020年現在、7問のうち「ポアンカレ予想」しか正解が立証されていない。今回登場したのはその残る未正解問題6問の内の一つ「リーマン予想」。