棚橋弘至

登録日:2011/05/11(水) 20:08:09
更新日:2022/03/23 Wed 14:30:44
所要時間:約 6 分で読めます




棚橋(たなはし)弘至(ひろし)は新日本プロレス所属の男子プロレスラー。

生年月日/1976年11月13日
身長/181.5cm
体重/101kg
血液型/O型
出身地/岐阜県大垣市
入場曲/HIGH ENERGY → LOVE&ENERGY


  • 経歴
出身校の立命館大学では学生プロレスとアマチュアレスリングを兼任しプロレスの基礎を築き上げ、1999年に新日本プロレスに入団。

2001年頃から同期の鈴木健想(現KENSO)と頻繁にタッグを組み、後にはチームを結成し団体内の若手の急先鋒となる。

これからの更なる飛躍を期待された2002年にとてつもないアクシデントが起こった。
痴情の縺れから当時交際していたタレントの女に背中をナイフで刺され瀕死の重傷を負う。
棚橋はスキャンダラスな格好で有名になってしまったが、その後の復帰会見では傷痕を記者団に見せつけ、一時危篤だったものの無事をアピール。

2003年は自ら提唱したIWGP U-30王者に輝き完全復活した。

その後はずっと我慢の時期だった。
後輩の中邑真輔や第三世代の永田裕志などに水を空けられこのままエース候補のまま終わるかと思われた。

しかし2005年、アントニオ猪木が新日本プロレスを手放しスポンサーも撤退、2006年始めには団体から大量の離脱者が出てしまい一時は倒産の危機となったが、
腐らずにベストを求めた棚橋は7月にIWGPヘビー級王座に挑戦し見事初奪取。試合後思わず号泣するほど感激した一幕だった。

そこから棚橋はスター街道を歩む。
2007年にはG1 CLIMAX初優勝、2008年には全日本プロレスのチャンピオンカーニバル準優勝と次々に好成績を納め、当初は批判的だったファンからも人気を得る事にも成功し、
団体の人気も復活させる原動力の一人になる。
中でも評判が良かったのが07年11月の後藤洋央紀戦で、試合前の煽り映像を含めて現在の彼のスタイルが確立された試合と言える。
2009年には東京スポーツのプロレス大賞MVPに輝く。

2010年からは名実共に新日本のエースとして団体を引っ張り、小島聡にIWGP王座を奪われるものの、翌年の東京ドーム大会で奪還。同年のプロレス大賞MVPにも輝く。

そこから防衛を重ね続け、2012年の鈴木みのる戦で最多防衛記録となるV11を達成。
残念ながらその次の防衛戦だったオカダ・カズチカ戦でベルトを落とすも、2012年6月16日、オカダに「レインメーカー封じ」を徹底し、最後は必殺・ハイフライフローでベルト奪還。
雑誌には「レインメーカーの負け惜しみ」が書かれていた。

2013年、後輩の内藤哲也にG1 CLIMAX決勝で敗れ、翌年1月4日のIWGP挑戦権利を取り損なうが、この年のみに行われた観客投票によりメインイベントを決定する試みの結果、中邑とIC王座をメインで争った。
2015年には制御不能になった内藤に敗れる不運に見舞われるも宿命のライバル中邑真輔を相手に再びG1CLIMAXを制覇。

彼はこの先もプロレス界の王道を突き進んで行くだろう。



  • スタイル
師匠が藤波辰爾と武藤敬司
特に武藤からの影響が色濃く出ており、新日本特有の「ストロングスタイル」をあまり重視せずにプロレスで魅せる事をポリシーとし、
会社が総合格闘技路線に向かった際は真っ向から否定した。

整った顔や見事に割れた腹筋から「チャラ男」を自称したり、エアギターをしたり、「愛してま~す!!」と叫ぶのが試合後には定番のシメになっているなど、
これまでの新日本にはなかったキャラクターから女性や子供からの人気が圧倒的である。

ジャイアント馬場が提唱した、危険技や大技で相手を動けなくなるまで追い詰めてからのフォール勝ちのみを至高とする「四天王プロレス」に対して、
自らのプロレスで異を唱えた存在でもある。
後述する棚橋の必殺技「ハイフライフロー」は、かつては多くのプロレスファンから「ただのダイビングボディプレス」と罵倒され、
「スター性がない」「地味なプロレス」と否定され続けていた。
だが彼はその技を使い続けた事で一流の必殺技として評価されたのみならず、プロレスの危険性を抑える事に成功した。


  • 得意技
○ハイフライフロー
所謂フロッグスプラッシュ(空中で屈伸するフライングボディプレス)。しかし棚橋のそれはモーションが美しく技の説得力も上げる。
現在のフィニッシュホールドで最近は背中→正調と決めることが多い。

○スリングブレイド
かつてのフィニッシュホールド。自身が走り、相手に飛びつき首に腕を巻き込みそのままマットに後頭部を打ち付ける技。
この技から回転十字固めを決める「スリングブレイドル」という技もある。

ドラゴンスープレックス、ドラゴンスクリュー
師匠藤波、武藤譲りの技。劣勢時の起死回生になる。

○太陽ブロー
相手のみぞおちにアッパーカットを入れ、エルボーとのコンビネーションで打ち付ける。

○テキサスクローバーホールド
テリーマンが使用する事で馴染みのある技。棚橋のそれは相手をギブアップさせる事も可能だが、やはり最近は繋ぎで使用する事が多い。
しかし前述の後藤戦や矢野通とのIWGP戦ではフィニッシュで使用した。


  • 余談
○無類の仮面ライダー好きで、前述のエアギターも音楽含め『仮面ライダーキバ』から引用している。「100年に1度の逸材」というキャッチコピーも『キバ』の主人公・紅渡がモデルである。
その縁か、2016年には映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』にて、来瀬荘司/ロボルバグスター役で仮面ライダーシリーズへの出演を果たした。

〇2016年8月5日放送の「アメトーク」では 新日本プロレスに「『仮面ライダークウガ』の主役のオファー」があったことを告白。棚橋もその候補に入っていたようで、スタッフに「バイク乗れますか」と確認されたという。しかし、結局は新日側の判断でその話はナシになってしまったそうだ。
放送後、『クウガ』のプロデューサー・髙寺成紀氏が自身のTwitterで当時の状況を明かしていたが、どうやら作中での起用ではなく、タイアップ企画として進行していたようだ。髙寺氏のツイートによると、なんでもアニメ『獣神ライガー』とのタイアップで生まれた現・獣神サンダー・ライガーを手本に、「テレビ以外でも露出の場を作り、ファンを増やせないかという発想」で、新日本プロレスにオファーしにいったという。「ドラマのキャストはレスラークウガとは別立てでオーディションを進めていた」そうで、作品内の五代雄介役については、オダギリジョーで進行していたそう。「棚橋選手をこちらから名指しでお願いしたのか、新日側から候補として提案されたのか、記憶は曖昧」だそうだが、たしかに“レスラークウガ”の案はあったようだ。

○高校までは野球少年であった。

○学プロ時代に真壁刀義と試合をしたことがある。

○2015年にG1ベルトを奪還した際、優勝旗を振り上げながら得意のエアギターを披露するも、テンションが上がりすぎてG1の優勝旗を折ってしまった
あわやヒールターンかと騒がれたのだが、本人はorz←こんな感じになっていたので、おそらく完全な事故。
その後優勝旗の修復を試みるも結局どうにもならず、後日「ワールドプロレスリング」にて「棚橋が折ったG1優勝旗」を1名様にプレゼントすることになった。




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最終更新:2022年03月23日 14:30