戦闘員(ウルトラシリーズ)

登録日:2018/03/11 Sun 18:11:40
更新日:2023/07/27 Thu 15:39:09
所要時間:約 14 分で読めます




本項では、ウルトラシリーズにおける戦闘員について解説する。


概要

基本的にレギュラーの敵組織があまり登場しないウルトラシリーズだが、まれに戦闘員格の敵が登場する事がある。
等身大の場合は基本的に他のシリーズ同様やられ役だが、怪獣の群れや量産型ロボット怪獣など巨人サイズの敵の場合は、
ウルトラマンを数の暴力でピンチに追い込むトラウマメーカーであることが多い。
時間制限やエネルギー量による活動限界があるウルトラマンにとって、倒しても倒しても後続がウジャウジャと現れるのはやりにくいことこの上ない。
また、特撮以外だとアニメ『ザ☆ウルトラマン』では悪のウルトラ人・ヘラーに従う「ヘラー軍兵士」なる戦闘員が登場している他、
怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~』の敵勢力である謎の存在・シャドウの小型個体は複数で現れる性質を持つ。


戦闘員格の敵のみなさん

ではここから戦闘員格の敵を等身大サイズと巨人サイズに分けて紹介する。
なお敵の中には等身大から超能力で巨大化したり集合合体したり、怪獣やロボットを召喚して巨人戦を行う場合があるが、
本項目では「集団で現れた敵」のサイズを主とし、巨人サイズでの戦闘があれば付け加えて書く形とした。

等身大サイズ

宇宙忍者 バルタン星人二代目(ウルトラマン)

第16話「科特隊宇宙へ」に登場。
ご存じウルトラシリーズ一の有名な宇宙人。
初代は1人しか戦わなかったが、二代目は複数で侵略活動に乗り出した。
1人は宇宙ロケット「おおとり」を襲撃して科学特捜隊を宇宙へと誘い出し、その隙に地球へ円盤が侵入、科特隊の留守を狙って無数の等身大バルタンが破壊行動を始めた。
地球に残っていたイデが新兵器・マルス133で立ち向かい、数人を倒したものの、バルタン達は円盤へと退避し、光波バリヤーを張って対抗する。
その後、テレポーテーションで地球へと駆け付けたウルトラマンに対抗し、等身大バルタン達は合体巨大化して戦うも、敗れた。
ちなみにおおとりを襲撃したバルタンは地球のバルタン達とは異なり、1人で巨大化している。

一峰大二の漫画版では初代バルタン星人戦に相当する場面で、ウルトラマンが複数のバルタン星人相手に立ち回りを見せるシーンがある。


◇復讐怪人 ザンパ星人兵士(ウルトラセブン)

第35話「月世界の戦慄」に登場。
本来ウルトラシリーズの宇宙人は「地球を拠点とする防衛組織に対し、外宇宙から艦隊が押し寄せて攻撃してくる」と
いうのが一般的であり、ザンパ星人もそうだった。
ところが情けないことに、ザンパ星人の艦隊はその戦いでたった二人の地球人によって文字通りの意味で全滅してしまったのである!!!
大艦隊がわずか2人相手にボッコボコにされるという、創作史上でも類を見ない大敗北を喫したことから、一説には空想科学世界最弱の侵略者ではないかとされている。

最後の残党が復讐のために怪獣ペテロをけしかけて怨敵・キリヤマ隊長へと挑むが、ペテロはウルトラセブンに斃され、
残されたザンパ星人もキリヤマに射殺されてしまい、かくて地球侵略をもくろんだザンパ星人は本当に全滅した。


◇四次元宇宙人 バム星人兵士(ウルトラマン80)

第5話「まぼろしの街」に登場。
四次元ロボ獣メカギラスを操っていた宇宙人の一派。偽の電車を使って人々を異次元に拉致し、洗脳を施して働かせていた。
人間に変身する能力を持ち、銀色の棍棒とリボルバー拳銃型のレーザーガンで武装し、一人一人がグリーンベレー*1に匹敵するほどの実力を持つ。
一人一人がグリーンベレーに匹敵するほどの実力を持つ(大事な事なので2度書きます)。*2
にもかかわらず、ウルトラマン80こと矢的猛一人に十数名がかりで挑んで、全員素手でボコボコにされて敗北。
しかも矢的は直前に銃で撃たれて手負いの状態だった。
いくら防衛隊員でウルトラマンな相手とはいえ、弱いぞお前ら!


遊牧星人 ガラガラ星人(ウルトラマン80)

第43話「ウルトラの星から飛んできた女戦士」に登場した、ガルタン大王の手下達。
元々は宇宙の遊牧民らしいが個々の力は弱いため、大王と共に全宇宙の制覇を夢見ている。
集団行動を重視し、短剣やなどで武装しており、人間にも変身できる。

エミをユリアンと誤認したり、猛と涼子・イケダの3人に大人数で奇襲しても敗北、イケダに手玉に取られたりと
情けない奴らだが、エミを殺害したのは紛れもなくこいつらである。
最後はガルタン大王の基地の爆発と共に全員爆死した。


◇誘拐宇宙人 レイビーク星人(ウルトラマンティガ)

第13話「人間採集」に登場。
地球人を誘拐して奴隷にする目的で地球に侵入した宇宙人の一派。ティガ初の等身大戦闘の相手でもある。
ウルトラシリーズでは珍しく最後まで巨大化も怪獣召喚もしなかった宇宙人であり、
強いボスが一体にモブの部下が多数という典型的な怪人と戦闘員を思わせるメンバー構成で活動している。
誘拐用の縮小光線銃以外の武装は持っておらず、戦闘は専ら徒手空拳。
最終的に部下はGUTSとティガに蹴散らされ、ボスも宇宙船で逃走を図ったところを巨大化したティガに撃墜された。


◇機械人形(メカロイド) ゴブニュ ヴァハ(ウルトラマンティガ)

第19話「GUTSよ宙へ・前編」、第20話「GUTSよ宙へ・後篇」に登場。
TPCによるマキシマオーバードライブの開発を妨害しようとする謎の存在の刺客。
一見、中身がない等身大の鎧がひとりでに動いているように見えるが、
実は装甲そのものに頭脳と動力が組み込まれているという超技術の産物。この特性でGUTSを欺きまんまとアートデッセイ号の間近に迫る。
しかしアートデッセイの破壊に失敗したため、ダイブハンガーを襲うべくヴァハは一箇所に集まり巨大な「ギガ」に合体*3。ダイゴもティガに変身して戦う。
劇中、パワータイプをも上回る怪力を持つ初めての敵で、ティガを道連れに自爆しようとするがティガはなんとかギリギリで脱出に成功した。

後に本拠地の機械島からも大量に出撃し、GUTS初の宇宙戦の相手となった。


◇半魚人兵士 ディゴン(ウルトラマンダイナ)

第25話「移動要塞(クラーコフ)浮上せず!(前編)」、第26話「移動要塞(クラーコフ)浮上せず!(後編)」に登場。
水棲生命体スヒュームが造った遺伝子改造兵士。
半魚人のような姿をしており、アイスキャッスルやクラーコフに侵入して暴れ回る。
ガッツブラスターのエネルギーを切らしたアスカを集団で追い詰めたが、ダイナに変身されてからは歯が立たなかった。
ちなみに、この時は格闘戦が苦手だったアスカだが、後に『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にてゼットン星人を蹴り殺している。


◇異形進化兵 ゾンボーグ兵(ウルトラマンダイナ)

第39話「青春の光と影」に登場。
エボリュウ細胞を利用しようとする悪の科学者ヤマザキが創り出した人造人間。
ヤマザキを追うアスカとフドウ・ケンジを襲撃したが、あっさり返り討ちにあった。

ウルトラマンデッカー』第19話「月面の戦士たち」にも登場。
本作では人造人間ではなくTPU月面基地の警備ロボ*4であり、基地が不要になったことで停止していたが、ヤプールによって再起動。
強固な装甲でカナタとケンゴの銃撃をものともせず2人を追い詰めるが、デッカーとトリガーに等身大変身され全機破壊された。

元々は『電光超人グリッドマン』のアトラクショーに登場していた戦闘員の流用。


◇インセクトタイプビースト バグバズンブルード(ウルトラマンネクサス)

DVDに収録されたEXエピソード「詩織-ロストメモリーズ-」に登場。
かつてナイトレイダーの活躍で倒されたスペースビースト「バグバズン」が強化されて復活した
「バグバズングローラー」によって生み出される。
怪獣デザインのグロさに定評があるネクサスに登場しただけあって中々に気持ち悪い容姿の持ち主。

服で人間に化けて人間を捕食、巣に帰ったこいつをグローラーが捕食する。
獲物となる人間を捕らえた際は捕食する前に特殊なガスを吹きかける事で万一逃がした際にもすぐに居場所が分かるようにし、
更に頭部の特殊な器官のせいでビースト振動波を感知することができないなど厄介な相手。

スタンガンモードのパルスブレイガー(平木隊員曰く「世界最強のスタンガン」)に耐え、
拳銃弾を何発喰らっても平然としているなどそこそこの耐久力を持つが、流石にディバイトシューターには耐えられない模様。
うち1体がアンノウンハンドによって巨大化されてネクサスと交戦するが、
ジェネレードナックルを喰らった事で巨体を維持出来なくなり、消滅した。

ウルトラマンX第20話にも登場。
小型の個体は特装チームXioとネクサスによって倒されたが、生き残りがダークサンダーエナジーを浴びて巨大化。
さらにザ・ワンを思わせるパーツが現れ、大幅に強化されてエックスとネクサスの2大ウルトラマンを相手に激戦を繰り広げるも、エクスラッガーショットとオーバーレイシュトロームの同時攻撃で倒された。
未放送回の戦闘員ポジションだったことを考えれば大出世である。


◇策略宇宙人 ペダン星人(レイオニクスハンター)(ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY)

第6話「史上最強のレイオニクス」、第10話「新たな戦いの地平で」、第11話「ある戦士の墓標」に登場。
かつて宇宙ロボット キングジョーを送り込んだ宇宙人の同族だが、セブンよりはるか未来の話である本作の、さらに50年後の未来からやってきた部隊の兵士。
50年後の未来でレイオニクスの力を戦争に利用しようとした結果、母星が滅亡してしまい、歴史を変えるために司令官ハーランの指揮のもとレイオニクスを抹殺しようとする。
戦力として、量産されたキングジョーの後継機、キングジョーブラック(後述)を用いる。

ウルトラマンジード』『ウルトラマンタイガ』にも同様の外見の個体が登場した。


◇ヴァイロ星人(ULTRASEVEN X)

第7話『YOUR SONG』に登場したエイリアン。肩書きの類は特に無い。
独特の白い仮面を装着しているが、これは兵士になる時に権力者から貰う物で、死ぬまで外すことが許されないらしい(食事とかどうするんだろうか)。
侵略の先遣隊として派遣されたナタルが特殊捜査チーム DEUSのエージェント・ディーを愛してしまい仮面を外した為、
彼女を裏切り者として抹殺しようとする。

武器は仮面の口元の装置から発射される音波攻撃。ナタルは2丁のレーザー拳銃を使用する。
リーダー格の個体はウルトラガンの攻撃を素手で弾いたものの、戦闘能力はそれほど高くないようで(DEUSが強いだけかもしれないが)、
ラブ&ピースに弱いエージェント4人とナタルの計5人に10数人で挑んであえなく全滅する。
更に、最終兵器として隠していた生物機械兵器バドリュードはわずか6秒ほどでセブンXに瞬殺され
逃げようとした円盤もエメリウム光線で撃墜された。

着ぐるみは後に『ウルトラマンジード作中作の『爆裂戦記ドンシャイン』に登場する戦闘員に改造された。


◇傀儡戦士 チブロイド(ウルトラマンギンガS)

チブル星人エクセラーが製作した等身大アンドロイド兵士。
アンドロイド・ワンゼロが持つ、黒い球体から複数召喚される。
装甲に身を包んでおり、格闘戦を得意としているが、光線銃を使う事もある。

前半でUPGのモブ警備兵を軽く蹴散らした為そこそこ強いかと思われたが、
後半に入ると損傷したワンゼロに多対1で勝てなかったり、負傷した女性隊員に遅れをとったり、
挙げ句の果てには10歳程の子供に蹴っ倒されるなどの醜態を晒しまくる。
というかこんなのに蹴散らされたUPG警備兵って…
(フォローしておくと蹴った子供は一般人よりはるかに強い地底人ビクトリアンの一族である)

チブルスパークを使ってモンスライブする事も可能であり、集団でインペライザーにモンスライブし、
ギンガやビクトリーを数の暴力で追い詰めた事もある。

『ウルトラマンタイガ』にもチブル星人マブゼの戦力として登場。

着ぐるみは先述したペダン星人(レイオニクスハンター)の改造。


◇アンドロイド兵 バリスレイダー(劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!)

ギルバリスが製作した白い戦闘兵士。
大型ロボットのギャラクトロンで目的地の武力無力化とビームによる地表焼き払いを行った後に、生き残った生命体を殲滅をするために送り込まれる。
レイディングソードという剣を持つ。

基本的にそこら辺の地球人よりは強い程度で、宇宙人の戦闘員や特殊武器を持った地球人が相手だとあっさりやられる。
ギガファイナライザーを狙ってリクとアイルに襲いかかるも、
ライハやゼロ憑依レイト、ゼナ、モアらによって次々と蹴散らされた。
え?特殊武器を持たない地球人の戦闘員がいる?ライハは仕方ない。

ウルトラマンZ』にも登場。
メインヴィランの寄生生物セレブロがギルバリスの破片から召喚し、私兵として使った。
元からあったのかセレブロが追加したのかは不明だが、地球人に擬態する機能を披露した。


巨人サイズ

◇グア兵(アンドロメロス)

グア軍団の最下級戦闘員。
身軽な動きで戦う。武器は刃物や小型爆弾。掛け声は「グアー」。
ファイティングベムの特訓に付き合う事も。
ちなみにグラビア版では、怪獣戦艦ギエロニア搭乗の「ギエラ兵」と、怪獣戦艦ペストリア搭乗の「ペスダ兵」なる戦闘員が登場する。


超古代尖兵怪獣 ゾイガー(ウルトラマンティガ)

第50話「もっと高く!〜Take Me Higher!〜」~第52話「輝けるものたちへ」に登場。
闇の化身ガタノゾーアが尖兵として生み出した怪獣。
怪鳥じみた外見を持ち、超音速飛行能力も有するのだが、その速度はガッツウイング1号、2号はおろか、
高速性能に特化したブルートルネードやマキシマオーバードライブ搭載試作機スノーホワイトすら追いつけないほど。
最初に現れた個体ですらティガ・スカイタイプを圧倒する強さを持つというのに、それが倒された直後にこのバケモノが世界中に現れるという悪夢のような事態に陥り、
アメリカでは準GUTS機関のブルートルネード小隊がなすすべなく全滅している。
幸い、ガタノゾーアがグリッターティガに敗北した際にすべて消失した。
ティガがガタノゾーアに敗れて石像化していた際もGUTSのティガ救出作戦妨害のために1体が出現したが、
この個体はイルマ隊長のガッツウイングEX-Jβとハヤテ隊長のコスモアタッカーの連携で撃破されている。
劇場版には小型の「シビトゾイガー」が登場した。


◇破滅魔虫 ドビシ(ウルトラマンガイア)

◇破滅魔虫 カイザードビシ(ウルトラマンガイア)

第49話「天使降臨」~第51話「地球はウルトラマンの星」に登場。
根源的破滅招来体が送り込んだ小型怪獣。カイザードビシはドビシが合体した姿。
目からの光線や腹から飛び出す口のついた触手やドビシの群れなど多彩な攻撃手段を有するが防御力はそこまでなく、戦車部隊でも倒せてしまう。
だが、恐ろしいのはその数。
合体前のドビシがワームホールから地球の空を闇で覆い尽くすほどに無尽蔵に溢れ続けているため、
倒しても倒しても新たなカイザードビシに合体してしまうのである。
しかも現れる度に1体ずつ増えるという恐ろしいおまけ付き。
また、合体しなくても数多のドビシがウルトラマンの全身にまとわり付けば話は別。
ウルトラマンはドビシを振り払うまで行動不能に近い状態となり、マトモに戦えなくなる。
文字通りの数の暴力で、ウルトラマンや地球怪獣を苦戦させ続けた。


◇怪獣兵器 スコーピス(ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET)

異形生命体サンドロスが作り出した怪獣兵器。ギャシー星を滅ぼした上で生き残りを抹殺するために追手として宇宙に放たれた。
赤い光弾ポイゾニクトで自然を砂漠化させ、光弾フラジレッドボムで全てを破壊し、毒を含んだ尾で相手を苦しめる。
パラスタンを倒して惑星ジュランを死の星にし、地球上に張られたバリアを破るために特攻を行うほどの数の暴力でギャシー星人と地球を脅かすが、
2人のウルトラマンには全く歯が立たず、エクリプスモードの圧倒的な力を見て逃亡を図った個体がサンドロス自身に粛清され全滅。


◇スペースリセッター グローカー(ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE)

宇宙の調和を図ろうとする存在「デラシオン」の破壊兵器。
巨大な戦闘兵器「グローカーマザー」から大量生産される「グローカーボーン」、
2体のポーンが合体した形態「グローカールーク」で構成される。
グローカーボーンは地球怪獣やEYESの力でも倒せるくらいの力だが、ルークはウルトラマンを苦戦させるほどの実力。
さらにグローカーマザーはパーツや生産機能を捨て去る事で戦闘形態「グローカービショップ」に変形する事も出来、
2人のウルトラマンを相手に善戦するほどの力を見せつけている。

なお地球に送り込まれたグローカーマザーは1体のみだが、実際は凄まじい数が存在している。


無双鉄人 インペライザー(ウルトラマンメビウス)

第29話「別れの日」、第30話「約束の炎」で初登場し、第48話「皇帝の降臨」、第49話「絶望の暗雲」で多数の個体が登場。
暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人の作り出したロボット兵士。
黒鉄色のボディとターレット状のアイレンズが渋カッコいい。

量産機ながらテレポート能力、武器精製能力、メビュームシュートを耐える防御力、
タロウのウルトラダイナマイトでも完全撃破が出来ない程の自己修復能力を持ち、
メビウスとタロウの師弟コンビを圧倒し、普段は滅多に落ちないガンフェニックスも撃墜してみせた。
しかし、バーニングブレイブへとパワーアップしたメビウスのメビュームバーストを受け倒された。
最終章ではついに量産されて登場し、世界中の主要都市に13体が出現。
なんとか全機撃破されたものの、倒しても倒しても次々と後続が送り込まれてメビウスを苦しめ、フェニックスネストも破壊してしまった。

その後、『ゴーストリバース』に複数機登場したが、その時は量産機らしく、また再生怪人(ロボットだが)らしく弱体化していた。
『キラー・ザ・ビートスター』でも模造品の天球鉄人が量産されて登場するも、光線が使えないミラーナイトにボコボコにやられている。
また先述した『ウルトラマンギンガS』ではチブロイドがモンスライブして複数機登場。
こちらも性能は低いものの、数の暴力でギンガやビクトリーを苦しめた。


宇宙ロボット キングジョーブラック(ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY)

本作より50年後の未来で製造された、キングジョーの後継機。
名前の通り真っ黒なカラーリングに塗装され、右腕がペダニウムランチャーになっている。
1期では1体だけが登場し、惑星ボリスで怪獣達を抹殺していたが、2期となる本作ではレイオニクスハンターに操られた個体が複数登場。
惑星ハマーでレイオニクスバトルを繰り広げるレイオニクスたちを襲撃していた。
第11話では指揮官機である真っ赤なキングジョースカーレットともに大量の個体が登場してレイのゴモラミクラスと交戦し、ZAPのメンバーを人質に取った上に数の暴力で苦しめたが、最後はスペースペンドラゴンに搭載されたペダニウムランチャーでまとめて撃破され、司令官のハーランもスカーレットの残骸に押しつぶされて死亡したことで全滅した。
この第11話では着ぐるみが2つしかないため、大半の個体は「超合金魂」を用いて撮影されている。

◇帝国機兵 レギオノイド(ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国)

ベリアル銀河帝国のロボット型機械兵士。エスメラルダから奪った資源で造られている。
両手がドリルになった陸戦型のα、両手がキャノン砲になった宇宙戦型のβが存在。また、小説に登場したレギオノイド・ネグロという指揮官仕様の存在も明らかになっている。
帝国戦列艦ブリガンテによって輸送され、目標の惑星や宙域に一気に放たれる。
ファイヤーマン」のロボット怪獣バランダーVに似ている気がするが無関係らしい。
が、『ウルトラマン列伝』で別次元の戦士の戦いが紹介された際には、アイアロンのモデルであるミラーマンの鋼鉄竜アイアンとともにバランダーVの映像も使われているので、全く意識していないわけではないようだ。
後に『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』ではビートスターがデータを回収し、コピーの天球機兵を作っている。
映画『ウルトラマンサーガ』にも多数の残党が登場。

『ウルトラマンジード』ではダダによって鹵獲・改造されたレギオノイド・ダダカスタマイズがウルトラマンゼロと交戦した。
こちらはゼロが本調子ではないとはいえ、タイマンの真っ向勝負でなんと強化形態であるウルトラマンゼロ ビヨンドを時間切れの変身解除に追い込んだ強豪であった。
作中、他にゼロに勝利したのはラスボスのウルトラマンベリアル アトロシアスのみ。
戦闘員ポジションから一転、最強クラスの敵に大出世である。その後ザイゴーグに瞬殺されたけど。

『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』では次元漂流で流れ着いた帝国の基地にてデビルスプリンターをベリアルと誤認して守っており、エックス、ジード、タイタス、ゼットと戦った。


◇帝国猟兵 ダークロプス(ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国)

(CV:宮野真守
ベリアル銀河帝国のウルトラマン型機械兵士。
ゼロを模したにせウルトラマンであり、偵察や強襲任務の他、レギオノイド部隊を統率する隊長機として運用される。
目がモノアイになっている事と色の違いを除けばゼロそっくりであり、ゼロはアナザースペースで度々こいつと間違えられる羽目になった。
前日談』登場のダークロプスゼロは実験中に行方不明となっていた試作型で、量産型は色々な部分で劣っている。
それでも他の組織の戦闘員よりはるかに大きく(まあ当たり前だが)、数百万体規模の量産が可能な上、3体いればゼロを追い詰めることができるという、特撮史上最強クラスの戦闘員でもある。
時空揚陸舟艇デルストによって輸送される。
終盤には100万体が光の国に送り込まれたものの、ウルトラ戦士全員による光線の雨の前に星と散っていった。

『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』では上記のレギオノイドと共にエックス、ジード、タイタス、ゼットと戦った。

なお、『ウルトラマンジード』では試作型のダークロプスゼロも伏井出ケイにより複数体が召喚された。


◇宇宙悪魔 ベゼルブ(ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA)

力を手に入れたばかりのウルトラマンオーブと戦った宇宙悪魔。
宇宙悪魔クイーンベゼルブによって生み出され、意のままに操られる。
人型の2mサイズ、中型の10mサイズ、怪獣並みの50mサイズの3タイプが存在する。
背中の翼で飛行し、地中に潜る事も可能で、両手の鉤爪、口から吐き出す火炎弾、角から放つ稲妻状の光線と、多彩な武器を持つが、最大の武器は伸縮自在の尻尾の針で注入する毒・クグツであり、これを注入された者は意志を奪われてベゼルブに操られてしまう。

後に『ウルトラマンR/B』にも登場、TVシリーズ初登場を果たした。

シビルジャッジメンター ギャラクトロン(劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!)

ウルトラマンオーブ』で初登場した、竜のような姿をした白いロボット。
単体でもウルトラマンオーブを苦しめた強敵であったが、ジード劇場版にて「争い」と言えるものの全てを文字通り消し尽くす目的でギルバリスが生み出した戦闘用メカだと判明した。
伏井出ケイもギャラクトロンの力が込められた怪獣カプセルを複数保有しており、ジード本編で2体召喚してジードを苦しめたほか、ベリアル融合獣・キングギャラクトロンの素材としても使用している。
ジード劇場版では合計11体が登場し、ウルティメイトフォースゼロ、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンオーブ、ジャグラスジャグラー、ウルトラマンジード、グクルシーサーらと大立ち回りを演じた。

戦闘員であり量産されているが1体1体が非常に強く、ギガファイナライザー以外では簡単に倒せる相手ではない。
ジードがギガファイナライザーを手に入れてからはウルトラ戦士が無双していたが、ジャグラーが数人を相手にまとめて戦ったときは押されていた。
お前のような戦闘員がいるか。

宇宙凶険怪獣 ケルビム(ケルビムjr.)(ウルトラマンZ)

第21話「D4」に登場。公式サイトでは単に「ケルビム」表記だが、書籍によっては「ケルビムjr.」と表記されている場合もある。
ウルトラマンメビウス』で初登場して以来、度々登場していた怪獣だが、本作にて初めてその生態が描かれ、強いエネルギーを求めて星を襲い、寄生するということが明らかになった。
巨大なマザーケルビムによって大量の卵が産み落とされ、また、一体でも孵化するとマザーからの重力波を受信して周りの卵も次々に孵化してしまい、数の暴力でゼットキングジョーSCを苦しめた。

◇人工ゼットン軍団(ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀)

究極生命体アブソリューティアンの戦士アブソリュートタルタロスが軍門に加えたバット星人が複製した、あの宇宙恐竜ゼットンの軍団。
宇宙恐魔人ゼットに率いられ、ウルトラ戦士たちと戦った。
通常ゼットン以外にも、2代目を思わせるくたびれた個体*5EXゼットンハイパーゼットン(イマーゴ)、ゼットン・ファルクス*6といった様々な種類がいる。着ぐるみが無いからかパワードゼットンはハブられた。

光線吸収能力は使わないものの、火球、バリア、テレポートといった特殊能力は使用しており、タイガも「さすがゼットン、複製体とはいえ手ごわいぜ!」と溢している。
とはいえ複製体の性か個々の耐久力は弱まっているようであり、ウルトラ戦士たちも数が揃えば各個撃破できる程度の能力である。
しかし、ゼットがいる限り無尽蔵に出現するという厄介な特性もあり、仲間が合流するまでのトライスクワッドや80&ユリアンも苦しめられた。

ちなみに、初出のウルフェス2016第2部では、2001年のライブステージに登場したクローンゼットン(幼体と半甲殻体)や、なぜかゼットン星人も混ざっており、また、一段強力な個体として厳密にはゼットンではないマガゼットンも登場していた。

究極生命体 アブソリューティアン(ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突)

ウルトラ族に宣戦布告した究極生命体 アブソリューティアンの雑兵。
幹部格のアブソリューティアンが主人公クラスのウルトラ戦士複数名を相手取れるのに対してこちらはウルトラ戦士やカプセル怪獣に数人まとめて倒されるなどあまり強くない。
しかし数は非常に多く、コスモス暗殺作戦や惑星バベルでの戦いではそれぞれ数十名の雑兵が投入されている。

マグマ星人(ULTRAMANREGULOS)

マグマ侵略軍提督ヴォルカンが指揮する「マグマ侵略軍」の雑兵。
マグマ地獄兄妹ユラブとラバに率いられてL77星を滅ぼし、多数の宇宙船でD60にも襲撃を仕掛ける。
雑兵達の外見及び武装は、過去の作品に出てきたマグマ星人達と大差なく、マグマサーベルを武器としている。



追記・修正はやられ役の雑魚にお願いします。

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最終更新:2023年07月27日 15:39

*1 アメリカ陸軍の特殊部隊の通称

*2 グリーンベレー50人分としている資料もある

*3 外見は全く同じなので「融合」というべきか

*4 ただし、公式Twitterの紹介では本当にロボットなのか怪しまれている

*5 ただし、2代目の特徴であるゼットンナパームは使用せず、また、2代目が使用しなかったバリアを使用している

*6 本作で初登場となるゼットンの亜種。ウルフェスなどのアトラクショーに登場したゼットンバルタン星人にハイパーゼットンデスサイスの鎌を付けた容姿をしている