ルパンコレクション(快盗戦隊VS警察戦隊)

登録日:2018/03/10 Sat 17:54:06
更新日:2024/04/09 Tue 10:55:34
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ルパンコレクションとは、スーパー戦隊シリーズ第42作『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に登場するアイテムの総称。




◆概要◇

かつて伝説の快盗アルセーヌ・ルパンが蒐集し、遺した宝物。
「ルパンレンジャー」側の物語はこれをギャングラーの手から奪い返すのがメインとなる。一部のコレクションは人間社会に紛れ込んでしまった物や、どこかに隠されている物もある。
そして快盗戦隊及び警察戦隊の変身アイテムや武器もその一部であり、ギャングラーへの対抗手段、自戦隊の戦力増強アイテムである。

「正しく扱えば楽しい効果を得られるが、悪用すれば被害をもたらす危険なアイテム」とされ、アルセーヌの末裔の手で管理されていたが、
ある時異世界から訪れた犯罪者集団であるギャングラーにそのほとんどを奪われてしまう。
アルセーヌの末裔に仕える執事・コグレはギャングラーに大切な人を奪われた若者たちをスカウトし、
「コレクションをすべて回収し終えた暁には、その力を使って大切な人たちを甦らせる」という条件で、
わずかに残っていた戦闘用のコレクションを貸し出して奪われたコレクションの回収を依頼している。

ギャングラーは身体のどこかに金庫があり、普段はそこに自身の持つコレクションを保管し、時にその力を使って人間界で悪事を起こす。
コレクションの効果が発動する時は金庫が緑色に光る。
別のコレクションを使う際には金庫の中身を入れ替えているため、金庫に入っていないコレクションは使えないらしい。

国際警察の戦力部隊である警察戦隊には実力行使が認められているが、事情や知識が乏しい彼らは金庫にコレクションが入ったまま撃破しようとするため、
コレクションを回収する必要がある快盗戦隊との衝突の一因となっている。
国際警察からすれば下手すれば兵器クラスの被害を出しかねないコレクションならば壊してしまう方がいいという理屈である。そもそも出自が出自なので、ルパン家からは盗難届も出されていないのだろう。
快盗は快盗で、詳しい事情を口にすれば正体バレに繋がりかねない上、そもそも実際に全て揃った現場を見たことはないため半信半疑というのが実情。

ストーリーが進むにつれ、両戦隊が戦力増強のために奪い合うコレクション、両戦隊が協力しなければ回収できないコレクションが登場する。

「危険な力を秘めた宝物」ではあるが、多分プレシャスの一部ではない。


◆快盗戦隊・警察戦隊の持つルパンコレクション◇

先述した通り、二つの戦隊の持つ装備もルパンコレクションのひとつ。
快盗戦隊にとっては警察戦隊の持つコレクションも回収対象のひとつであるので、ギャングラーとの戦闘で鉢合わせると必ず争奪戦が起きる。


VSチェンジャー/Changer le monde(シャンジェ・ル・モンド)*2

快盗戦隊と警察戦隊が共通して使用する変身銃。フランス語の正式名称は最終話にて判明。
後述の「VSビークル」を銃身に装着して捻るように銃身を回転させ、トリガーを引くことで変身する。

ルパンレンジャーの場合は、ルパンレンジャー専用VSビークル「ダイヤルファイター」を銃身に装着し、
ダイヤルファイターのダイヤルを回して変身コードを入力すると「マスカレイズ!!」のコールが鳴り、
銃身をダイヤルファイターが上を向くように回転させてトリガーを引くことで「快盗チェンジ」する。

パトレンジャーの場合は、パトレンジャー専用VSビークル「トリガーマシン」を銃身に装着し、
「パトライズ!!」とコールの後に銃身をトリガーマシンが下向きに回転させ、
VSチェンジャーとトリガーマシンのトリガーが重なるようにしてからトリガーを引くことで「警察チェンジ」する。
変身後は銃としての使用は勿論のこと、各VSビークルを巨大化させて召喚することもできる。

なお他のコレクションとは違い同一の物が複数存在するが、コグレに直接渡された快盗戦隊はともかく、
何故高尾ノエルの手で調整された3つの同一物が警察戦隊側に支給されたのかは不明。


VSビークル

両戦隊の使う変身アイテム。
VSチェンジャーにセットすることで「快盗戦隊」もしくは「警察戦隊」に変身するほか、巨大化させることで搭乗マシンにも変化する。
更に「グッドストライカー」と併せることで、「ルパンカイザー」や「パトカイザー」に合体する。

いくつか種類があり、使うビークルによって変身後の姿が変わる。
またダイヤルファイター独自の機能として、さまざまな金庫に底面を押し当てることで開錠が可能。
ギャングラーから金庫に入ったコレクションを奪い返す際はこの機能を使う。
なおサイクロンダイヤルファイターやトリガーマシンバイカーなど、ノエルが一から作ったもので厳密には「ルパンコレクション擬き」と言えるものも存在する。

詳細は該当項目にて。


グッドストライカー

CV.三ツ矢雄二
初美花から「グッティ」との愛称を付けられている。
数少ない明確な意志を持ったルパンコレクションで、VSビークルの一種。ダイヤルファイターとトリガーマシン両方の性質を持つ。
性格は気紛れなんてレベルでなく、当初こそパトレンジャー側の装備だったが気分次第で味方する戦隊を変えるため、ある意味今作一番のトリックスター。
VSチェンジャーにセットすることで、各戦隊ごとに異なる必殺技を発動する。
さらに巨大化することで同じく巨大化したダイヤルファイター、トリガーマシンと合体、「ルパンカイザー」または「パトカイザー」に合体する。
……のだが、グッティ本人が気紛れすぎるせいで戦闘中に勝手に合体を解いてもう一方の戦隊と合体する……なんて光景も。

詳細は該当項目にて。


エックストレイン

ルパン家に仕えるエンジニアにして、国際特別警察フランス本部の潜入捜査官を名乗る高尾ノエルが使用するVSビークル。
エックストレインシルバーエックストレインゴールドは、組み合わせることで変身銃「Xチェンジャー」となり、
銃身部を360度回転させることで「快盗エックスチェンジ」および「警察エックスチェンジ」が発動。
「エックスナイズ!!」のコールとともにノエルをルパンエックスパトレンエックスに変身させる。
さらに、巨大戦時には変身時に銃身を360度回転させることで巨大なエックストレインシルバーとゴールドが連結状態で出発進行する。


ルパンマグナム

アルセーヌが愛用したと言われる伝説の銃で、彼の隠れ家である洞窟の奥に厳重に保管されていた。
それを握るには、「目的のために大切な人を撃ち抜く覚悟」を持たなければならないという試練を乗り越える必要がある。
最終的に兄・勝利の幻影を撃ち抜き、試練を超えたルパンレッド/夜野魁利が所有者となる。

通常形態であるマグナムモードでもあらゆる敵を撃ち抜く威力を持ち、多少の壁程度ならば容易く貫通する。
VSチェンジャーにセットすることで「ルパンフィーバー!!」の音声が鳴り、ダイヤルを回すことで必殺の銃撃を繰り出す。
ダイヤルを回す回数に応じて技が変化し、3回回すことでギャングラーの体に大きな風穴を開けるほどの銃撃『イタダキ・ド・ド・ドストライク』を放つ。
また、同様の手順で放つ『イカサマ・ドストライク』巨大化したギャングラー怪人を一撃で撃破するほどの規格外の威力を備える。

さらに、マグナムモード時にダイヤルを回すことで「ダイヤライズ!!」の音声が鳴り、
トリガーを弾くことで「快盗ヘンケイ!ルパンマグナム!ハッ!!」の音声と共にロボモードへと変形・巨大化する。
自律行動が可能となり、両腕に備わるビームガンを武器とした素早い身のこなしで敵を翻弄する。
ダイヤルが付いているため、手で触れることでギャングラー怪人の金庫を開ける能力も有している。

また、巨大化した状態でもマグナムモードに変形することが可能。
この状態での必殺技は強烈なエネルギー弾を撃ち出す『グッドストライカー ぶっぱなしちまえマグナム』
基本的にはルパンカイザーなどが保持して発動するが、ルパンマグナム単体でも使用可能。

さらにブルー&イエローダイヤルファイターを両腕として合体させることで、強化形態「ルパンマグナムスペリオル」となる。


◆ギャングラーの所持する・所持していたルパンコレクション◇

ギャングラーがアルセーヌの末裔から強奪したコレクション。
その能力は様々で、ユニークな効果を持つものが多いが、中には悪意しか感じない効果やヤバい効果を持つもの、未だ能力が不明なものもある。
なおギャングラーのルパンコレクションは歴代のスーパー戦隊シリーズに登場したアイテムをデザインモチーフにしている。
明らかにそのまんまリペイントしただけ、みたいなのもあるが
公式サイトでは説明文に該当する戦隊を連想させるフレーズが入っている。また、全体的に濃淡様々な緑色が入っているのも特徴。
ちなみに、コレクションの名前は主に有名な洋楽の邦題、もしくは曲名を日本語に直訳したものが元ネタとなっている。
特に「監獄ロック」や「医者医者」あたりが判りやすかったものと思われるが、ある程度洋楽に詳しい視聴者であれば、元ネタを考察するのも楽しみであったかもしれない。
なお本編最終回でルパンレンジャーがドグラニオとカーゼミーからコレクションを取り返したことでギャングラーの持つコレクションは全て回収されたことになった。

なお、下記の物以外にも、シアターGロッソで登場した物や回想シーンで登場した物、終盤のドグラニオの金庫内に浮いていた物など、名称不明のコレクションが多数登場している。

転がる賽のように/Comme un cube qui roule(コ・マン・キューブ・キ・ルレ)

「あらゆるゲームで王者のように確率を操作することができるサイコロ」

ルレッタ・ゲロウが所有していた巨大なサイコロ
これを手にすればあらゆるゲームにおいて、確率を持ち主の思うがままに操れる代物。
ルレッタは違法賭博カジノを経営し、相手から全財産をガッポガッポと奪い取るイカサマプレイを見せつけた。

モチーフは『動物戦隊ジュウオウジャー』のジュウオウチェンジャー。
ジュウオウジャーの変身アイテムで、「王者の資格」という立方体型のアイテムが変化した携帯電話。


私に火をつけて/Allume-moi(アリュム・モア)

「永遠に燃料が絶えずいつまでも使える烈火ライター」

ガラット・ナーゴが所有していた、漢字の「火」のような模様が描かれた将棋の駒の形のライター。
永遠に尽きることのない燃料を秘めているらしく、一度つけると烈火のごとく燃え上がる。
ガラットはこの力で宝石強盗の後、襲った店を跡形もなく焼き尽くしていた。
戦闘にも効果を発揮し、両手からの火炎放射で両戦隊を翻弄して見せた。

モチーフは『侍戦隊シンケンジャー』の獅子折神
シンケンレッドが所有する赤いライオン型の折神。
デザインの元となったのは変形前の「エンブレムモード」と呼ばれる姿。
説明文の元ネタは、シンケンレッドの専用武器「烈火大斬刀」から。


大きくなれ/Gros calibre(グロ・カリブル)

汲々(きゅうきゅう)としたピンチにも成長エネルギーで体を巨大にさせる注射ガン」

ゴーシュ・ル・メドゥが所有する、一見拳銃に見える注射器。
ゴーシュはこの力で倒されたギャングラー怪人を再生・巨大化させる。

モチーフは『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のテイルインジェクター。
鳥型の多機能変形ツール『ライフバード』の尻尾部分のパーツに該当する無針注射器。
説明文は「救急」と「汲々」をかけている。


誰が誰を作ったのか/Qui a fait qui(キ・ア・フェ・キ)

「思い通りの楽しい像をドンドコ彫り出すことができるフィギュア」

ナメーロ・バッチョが所有していた、古の巨人を象ったフィギュア。
持ち主の思うがままに像を作り出すことができ、ナメーロはビル街にドグラニオ・ヤーブンを称える像を作り出した。
……が、ナメーロ渾身のドグラニオ像はパトカイザーの初陣に巻き込まれ呆気なく破壊された……ご愁傷様。

モチーフは『超力戦隊オーレンジャー』のガンマジン
6億年以上も前の超古代から存在を確認されている魔神。
デザインの元となったのは「神面像モード」という小さな石像のような姿。
説明文の元ネタのヒントはガンマジンの起動の呪文から来ている。


あなたをドレスアップ/Je vais t'habiller(ジュ・ヴェ・タビエ)

宝石のようなきらめきで何でもかわいくデコることのできるリボン」

ラブルム・ジョウズが所有していた、柄に「V」の字が描かれたピンク色のリボン。
どんな物体であってもかわいらしくデコレーションする能力を持つ。
ラブルムはこれを利用して転送能力を持つ顎骨を「サメーラちゃん」という鮫ののぬいぐるみに変化させ、ぬいぐるみに頬ずりした者を転送する形で誘拐を行っていた。
デコレーションによる偽装は完璧で、ジム・カーターの分析をもっても「ただのぬいぐるみ」としか判別できなかった。

モチーフは『大戦隊ゴーグルファイブ』のピンクリボン。
ゴーグルピンク専用の体操リボン型武器で、ダイヤエネルギーを受けることで『ピンクダイヤバトン』へと変化する。


稲妻のように飛び跳ねる/Jack bondissant tel l'éclair(ジャック・ボンディサン・テ・レクレール)

新星のような無重力状態でジャンプすることができるブーツ」

ブンドルト・ペギーが所有していた、カラフルな角ばったブーツ。
所有者のジャンプ力を高めることができ、甲冑を着込んでいるがゆえの鈍重な動きを補って逃走に使用していた。
コレクション自体は片足分しか存在しないが、効果はしっかりと両足に作用している。

モチーフは『超新星フラッシュマン』のプリズムブーツ。
ピンクフラッシュ専用のプリズム製ブーツで、元から高い彼女の脚力をさらに向上させる。


胸いっぱいの愛を/Tout ton amour(トゥ・ト・ナムール)

「空間を拡張することができる魔法のランプ

メルグ・アリータが所有していた、アラビアンな銀色のランプ。
メルグはこれを使い、自身の内臓を拡張してレストランの客を大量に飲み込んでいた。胸というか腹いっぱい。

モチーフは『魔法戦隊マジレンジャー』のマジランプ。
天空勇者マジシャインが所有する、魔法猫スモーキーが閉じ込められているランプ。
変形することで『マジランプバスター』という銃になる。


世界を癒そう/Guéris le monde(ゲリ・ル・モンド)

「あらゆるウイークポイントを完璧に見抜く透視双眼鏡」

ゴーシュ・ル・メドゥが所有する2つ目のコレクション。
桃色の双眼鏡のような形状で、対象を細胞レベルで観察したり、消えたギャングラー怪人の金庫を探し当てることができる模様。
またゴーシュはこのコレクションの効果でノエルのとある秘密を見抜いている。

モチーフは『特命戦隊ゴーバスターズ』のソウガンブレード。
ゴーバスターズの共通装備の一つで、双眼鏡からブレードに変形する。
スコープモードでエネトロンの流動を視認できるほか、遠距離の探索も可能な万能アイテム。
説明文の「ウィークポイント」はゴーバスターズのメンバーが超人的な能力と引き換えに背負っている弱点を意味する劇中用語。


電撃の嵐/L'Orage électrique(ロラージュ・エレクトリーク)

「ドラゴンを倒すほどの強力な電撃を放つという勇者の電池

ブレッツ・アレニシカが所有していた巨大な電池。
四方八方に緑色の電撃を放つことができ、遠距離攻撃を持たないブレッツはいたく気に入っていた。

モチーフは『獣電戦隊キョウリュウジャー』の獣電池
獣電竜の魂であるキョウリュウスピリットがインプットされた乾電池型アイテム。
キョウリュウジャーへの変身や必殺技の発動など、戦闘の要となっている。


ベートーベンをぶっとばせ/Fais rouler Beethoven(フェ・ルーレ・ベートーヴェン)

「どんな相手もマッハで転倒させることのできるタイヤ」

ピッチ・コックが所有していた小型のタイヤ。
どんな相手でも「ズコーン!」と転倒させることができ、戦闘のサポートに使用された。
しかし初美花が「くだらない」と言うほど単純な効果であり、空中の相手は転ばせられないという欠点もある。
さらにピッチ自身の性転換の技とも噛み合わないため、使いこなせていたかどうかは疑問符がつく。

モチーフは『炎神戦隊ゴーオンジャー』のゴローダーGT。
ゴーオンゴールドと炎神ジャン・ボエールが開発したサポートメカ。
元となったのはタイヤ型の「ホイールモード」の状態。
説明文の元ネタは、ゴーオンレッドの口癖「マッハで行くぜ!」から。


駆け足の人生/La vie sur la voie rapide(ラ・ヴィ・スー・ラ・ヴォー・ラピッド)

時を超えるほどのスピードで駆けることのできる魔法の腕輪」

ジェンコ・コパミーノが所有していた金色の腕輪。
所有者の脚をとてつもないスピードに高めることができ、ジェンコは超高速で駆け回りながら大量の爆弾を投下していた。

モチーフは『未来戦隊タイムレンジャー』のクロノチェンジャー。
タイムレンジャーの通信機能付き変身用ブレス。
後にシオンが組み込んだ「アクセルストップ」という超加速機能が元か。


監獄ロック/Le rock du bagne(ル・ロック・デュ・バーニュ)

シークレットな透明バリア忍法を使えるようになる巻物」

ナイーヨ・カパジャーが所有していた巻物。
不可視の巨大バリアを展開することができ、ナイーヨはバリア内に監禁した人間を襲っていた。

モチーフは『忍者戦隊カクレンジャー』の忍之巻。
カクレンジャーの共通装備の巻物で、隠流超忍獣の術を使用する際に用いる。
説明文の元ネタのヒントはオープニングのタイトル(シークレット カクレンジャー)から来ている。

スモール・ワールド/Le petit monde(ル・プティ・モンド)

「体の縮尺を自在に縮小できるアクセサリー」

トゲーノ・エイブスが元々所有していた手裏剣のような円盤。
所有者の身体を小さくすることができ、トゲーノは縮小時のトリガーマシンの内部に潜入してトラップを仕掛けていた。

モチーフは『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の忍シュリケン。
ニンニンジャーが持つ手裏剣型アイテムで、変身や技の発動に用いられるほか、ブレードだけを手裏剣として投擲武器に用いることもあった。
劇中に「縮尺縮小の術」が使える「縮尺縮小シュリケン」が登場したため、説明文を見る限りそれが効果のモデルおよび元ネタのヒントだと思われる。しかしデザインの元になったのはアカニンジャーの忍シュリケン。恐らく縮尺縮小シュリケンを使ったのがアカニンジャーだからだろう。


遠く離れて/Au loin(オー・ロワン)

「射程距離を10倍にメガ延長することのできるスリング

トゲーノ・エイブスデストラから与えられた鳥型のスリングショット。
射撃攻撃の射程を10倍に高める能力を持ち、トゲーノはより射程の長くなった毒針を乱射して人々を苦しめた。

モチーフは『電磁戦隊メガレンジャー』のメガスリング
メガイエロー専用のスリングショットで、弾は弾でも光弾を放つ。
メガスナイパーと合体させることで『スリングスナイパー』となり、1km先の敵をも狙い撃つ。


火の玉ロック/Belles balles de feu(ベル・バル・ドゥ・フー)

太陽のような灼熱火球を生成するボール」

マンタ・バヤーシが所有していたオレンジ色のボール。
高熱の火球を生み出す能力を持ち、マンタは遠距離攻撃に用いていた。
……もっともマンタ本人が透真の身体で羽目を外してる間に取り返されたので、これまでのルパンコレクションに比べると地味な印象を受ける。

モチーフは『太陽戦隊サンバルカン』のバルカンボール。
サンバルカンの必殺技に使用される、三色のバレーボール型爆弾。


長く長く長く/Long,long et long(ロン・ロン・エ・ロン)

とともに体の一部を伸び縮みさせることができる肉体改造剣」

ネロー・キルナーが所有していた、刃に矢印が描かれた短剣。
身体の一部を伸縮できるよう改造する能力を持ち、ネローは右肩のバクの鼻を鞭の如く伸縮させていた。

モチーフは『光戦隊マスクマン』のマスキーブレード。
レッドマスク専用の剣で、刀身を三段階に伸縮させることができる。


幸運の大当たり/Le coup de chance(ル・クー・ド・シャンス)

マジックばりにクルクルと攻撃の命中率を高める自動照準器」

復活したアニダラ・マキシモフがデストラから与えられた照準器。パッと見は携帯ゲーム機っぽい。
攻撃に誘導性を持たせることが可能で、これにより「ケダマミサイル」が敵を自動で追尾するようになった。

モチーフは『激走戦隊カーレンジャー』のカーナビック。
カーレンジャーの共通装備の一つで、カーナビ型の多機能アイテム。
探索機能に秀でた「ナビックコム」、姿を消した相手すらも追尾する銃の「ナビックショット」という形態を持つ。
説明文の元ネタはカーレンジャーの力の源「クルマジックパワー」。


風立ちぬ/Filer comme le vent(フィレール・コム・ル・ヴァン)

過激な突風から風の刃を作り出すことのできる斬撃鉄扇」

スダル・ウルキューが所持していた緑色と黄金色のツートンカラーの扇。
強烈な風の刃を作り出す能力を持ち、スダルは透明化して様々な物体を切り裂くかまいたち事件を起こしていた。
しかし、「コレクションの力を使用する際にコレクションを納めた金庫が光る」ため、咲也に透明化を見破られた。宮崎駿とは関係無い。

モチーフは『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のゲキファン。
ゲキブルー専用の蝙蝠を模した鉄扇で、舞い踊るようなゲキワザを放つ。


元気になる装置/La machine d’endorphin(ラ・マシン・デンドルフィン)

粒子状の生命エネルギーによって攻撃力を倍加させるパワーブレス」

ザルダン・ホウが所有していたブレスレット。
ザルダンはこのコレクションでパワーアップしようとしていたが、丁寧にコレクションの力を説明している間にルパンエックスに盗まれてしまった。
そもそもルパンエックスの装甲はかなり硬いため、使ったところで効果があったかどうかは微妙である。

モチーフは『超電子バイオマン』のテクノブレス。
バイオマンの通信機能付き変身用ブレス。


煙が目にしみる/La fumée t’embrouille les yeux(ラ・フュメ・トンブルイユ・レジュー)

「雲の乗り物を気力で生み出すことのできる香炉」

ザルダン・ホウが所有していた緑色のライオン型の香炉。
ザルダンはこのコレクションの力で雲を作り、さながら西遊記の孫悟空のように雲に乗って戦った。

モチーフは『五星戦隊ダイレンジャー』の星獅子
“天幻星”シシレンジャーの気伝獣。霧や煙を操って幻覚を見せる能力を持つ。
能見さん、あなたのアイテムがモチーフのお宝ですよ。


石に変わる/Je me change en pierre(ジュ・ム・シャンジュ・アン・ピエール)

「ボディを硬化させて強大な防御力を発揮する鋼鉄アレイ

ガバット・カババッチが所有していた鉄アレイ。
所有者の肉体を鋼鉄のように硬くする力を持ち、ルパンレンジャーとパトレンジャーの攻撃をことごとく跳ね返した。
しかし、防御力を自慢して調子に乗っていた隙を突かれてルパンレッドに盗まれてしまった。

モチーフは『地球戦隊ファイブマン』のツインアレイ。
ファイブブルー専用の戦車をも砕く回転するブレードが付いた鉄アレイで、円盤部分を取り外すとフリスビーやヨーヨーにもなる。
説明文は「兄弟」と「強大」をかけている(ファイブマンのメンバーは5人兄弟のため)。


紫色の雨/La pluie violette(ラ・プリュイー・ヴァイオレット)

「空気中の水分を内部に転送して撃ち出す鉄砲」

デメラン・ヤトミスが所有していた、鮫型のノズルが付いた水鉄砲。
デメランはこのコレクションの力で口から高圧水流を放つ攻撃が使えるようになった。
牽制程度には十分ではあるものの、ダメージはそこまで高くはないため攻撃には不向き。

モチーフは『天装戦隊ゴセイジャー』のゴセイブラスター&シャークヘッダー。
前者はゴセイジャーの共通装備のビームガン。後者はゴセイブルー専用のサメ型ゴセイヘッダー。
ゴセイブラスターに装着することで、威力を底上げできる。説明文は「天装」と「転送」をかけている。


熱くなれ/La chaleur est la’(ラ・シャルー・レ・ラ)

「分子を振動させて高熱を発生させる電子レンジリング」

ウシバロック・ザ・ブロウが所有していた電子レンジ型の黄金色のリング。
電子レンジの如く電磁波で対象を加熱することができ、ウシバロックは戦闘の他に肉を焼くのにも活用していた。
ウシバロック曰く、「料理に攻撃に大活躍だ!」とのこと。一見平和利用されていたルパンコレクションだが、ライモンの弁によると透真以前に拐われた料理人は皆ウシバロックとの料理対決に敗れ散った(=殺された)らしい…。

モチーフは『電子戦隊デンジマン』のデンジリング。
デンジマンの通信機能付き変身用指輪。
実物に比べてかなり肥大化しており、指輪というより腕輪のようなサイズになっているが、「エコ」にも見える「D」の字は健在。


逃亡せよ/L'e'vasion(レヴァズィオン)

「攻撃の軌道を乗り換えさせて回避率を上げる誘導棒」

ギーウィ・ニューズィーが所有していた緑色の交通誘導棒。
あらゆる攻撃(銃撃だけでなくパトメガボーなどの近接攻撃も含む)の軌道を捻じ曲げる能力を持つ。
ギーウィは持ち前の身のこなしとコレクションの力を併せたトリッキーな戦術を取っていた。
しかし「運勢を操る」というギーウィ自身の犯罪技が、その攻略の糸口になるという皮肉な結果に。

モチーフは『烈車戦隊トッキュウジャー』のユウドウブレイカー。
トッキュウ6号専用の誘導棒を模したロッド武器。
なぜか使用者に存在を忘れられやすく、即座に投げ捨てられることが多い。


医者医者/Docteur, docteur(ドクトゥール、ドクトゥール)

超重傷ダメージも完全に治癒させる生命のライフタンク」

ライモン・ガオルファングが所有していた点滴タンク。
持ち主が致死性のダメージを受けてもたちどころに回復させる能力を持ち、ただでさえ強力だったライモンはほぼ不死身の肉体を得た。
ちなみにザミーゴにはこのコレクションの能力は通用しないとのこと。これはザミーゴが氷漬けにした相手を転送する能力を持っていることが由来らしく、殺傷力は皆無なので意味が無いということか?

モチーフは『超獣戦隊ライブマン』のツインブレス。
ライブマンの通信機能付き変身用ブレス。
説明文は「超獣」と「“超重”傷」をかけている。


小さな泡/Les minuscules bulles(レ・ミニュスキュル・ビュル)

に打ち寄せる泡の輝きでその身を消し去るたそがれの人魚像」

グリスト・ロイドが所有していた人魚の像。
無数のシャボン玉を作り出す能力を持ち、グリストはシャボン玉で相手の気を逸らしつつ、体を覆い隠して姿を晦ませていた。
また、グリストは金稼ぎのための囮としてコレクション自体を自身が主宰するオークションに出品していた。

モチーフは『電撃戦隊チェンジマン』のチェンジマーメイドの頭部及び額の紋章である聖獣マーメイド。
これまでのモチーフは変身アイテムや武器、ロボットなどであったが、このルパンコレクションはスーツのヘルメット、すなわちスーパー戦隊のメンバーそのものがモチーフになっている。
説明文には変身者「さやか」の苗字が入っている。


操作する/Le contrôle(ル・コントロール)

「頑固な無頼漢をも言霊の音色で操ってしまうリコーダー」

ピョードルが所有していた、剣の形をした笛。
人間を所有者の言葉通りに洗脳する能力を持ち、ピョードルは自身が運営するインチキ武術の道場に人を集め、受講料を巻き上げていた。
さらに戦闘でも効果を発揮し、相手の連携を崩したり追跡を止めさせたりなど極めて汎用性が高い。
弱点としては能力の発動条件が音声なため、口を塞がれるとどうしようもなくなる。

ギャグ補正こそ掛かってはいるものの、これまでに登場したルパンコレクションでも屈指のチートアイテム
薄い本に活用できそうなコレクションだとは考えないこと。

モチーフは『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の獣奏剣。
ドラゴンレンジャー専用の短剣。
ビームを発射するほか、横笛として使うことで守護獣ドラゴンシーザーを召還・使役する。
説明文は獣奏剣の持ち主である「ブライ」の名前と「無頼漢」をかけている。


飛び込む/Plonge(プロンジュ)

「地面や壁に潜水することのできる怒涛の土とんカッター」

リューグ・タマテバッコが所有していた、紫色の二本一組のカッター。
所有者に壁や床の中を水中のごとく潜水・移動できる能力を与える。
泳ぎが得意なリューグはこの力を使い、まさに水を得た魚の如き素早いヒット&アウェイで両陣営を翻弄した。
弱点としては障害物があると潜水できず、マジックアローのように壁を貫通してくる攻撃には防戦一方になってしまうこと。

モチーフは『百獣戦隊ガオレンジャー』のシャークカッター。
怒涛の鮫』ことガオブルー専用のサメの背びれを模した二本一組のカッター。
破邪の爪と呼ばれる武器の一種。


想い出/La mémoire(ラ・メモワール)

「記憶を写真に閉じ込めてシャットダウンしてしまうカメラ」

改造で頭を金庫にされたポーダマンが所有していた金色の一眼レフカメラ。
触れた相手の記憶を写真に閉じ込めてばらまく能力を持ち、相手はその分の記憶を失ってしまう。
作中では圭一郎が被害に遭い記憶喪失となってしまったが、ゴーシュ曰く『調整が足りなかった』ようで全ての記憶を失ったわけではなかった。*3
全ての写真を集めなければ記憶は元には戻らない……というわけでもなく、本人にきっかけがあれば写真は自動的に本人の頭に吸収される。
この回は圭一郎の写真からこれまでの戦いを振り返る、謂わば総集編となっている。

モチーフは『特命戦隊ゴーバスターズ』のイチガンバスター。
ゴーバスターズの共通装備の一つで、一眼レフカメラからビームガンに変形する。
カメラモードではレンズに写したものをヴァグラスか否か判別できる。
説明文はヴァグラス撃破の際に「シャットダウン完了」と述べることから来ている。


ばら色の人生/La Vie en rose(ラ・ヴィ・アン・ローズ)

「いかに爆発的な悪臭をも無効化する花束消臭剤」

カンクス・ブチルメルカプタンが所有していた、バラの花束型の消臭剤。
カンクスのとてつもない悪臭を放つ可燃性のガスでさえ一切臭わなくするほどの消臭効果を持つ。
これを利用して密かに町中に無臭のガスをばら撒き、一気に引火させる「人間界火の海作戦」を決行しようとしていた。

ガスのせいでVSチェンジャーが誘爆してしまうなど苦戦を強いられたものの、ルパンブルーが見事金庫から脱臭……じゃなく奪取。
しかしそのせいでコレクションの効果が切れてしまい、周囲に撒き散らされていたガスの悪臭が復活。
レッドと1号を除いたメンバーがあまりの悪臭にのたうち回るという地獄絵図が繰り広げられた。*4

モチーフは『科学戦隊ダイナマン』のローズサーベル。
ダイナピンク専用のバラの花束を模したサーベル。運動神経を麻痺させて動きを封じる能力を持つ。
説明文のヒントはダイナマンの名乗りの決め台詞、「爆発!科学戦隊ダイナマン!」から来ている。

楽しくいこうぜ/Prends-le dessus(プラン・ル・ドゥシュ)

化石型のコレクション。能力は謎」

2体目の改造ポーダマンが所有していた恐竜の化石。
画面に登場した時点で既にルパンレンジャーに奪還されており、どのような効果は不明。
ただゴーシュは戦闘の様子を見て「コレクションを安定させる方法は分かったわ」と口にしており、この発言から
恐らく戦闘面で効果を発揮するコレクションだったと思われる。

モチーフは『爆竜戦隊アバレンジャー』のダイノブレス。
アバレッド・ブルー・イエローの通信機能付き変身用ブレス。メンバー間だけでなく、表示されている爆竜との会話も可能。
デザインの元となったのはアバレッドのもので、ティラノサウルスを模している。
説明文は化石→恐竜という分かりにくいもので、見た目の方がむしろ元ネタのヒントになるか…。


ひっくり返す/À l’envers(アランヴェール)

「善と悪の心を入れ替えるジャッジメントプレート」

ヨシー・ウラザーが所有していた、大きく○が描かれたプレート。
所有者の善悪の心を反転させる効果があり、本性が凶悪であればあるほど善人になる。
本来極悪非道な性格のヨシーはこのコレクションによって性格が変化、ギャングラーから足を洗おうと国際警察に自首、司法取引を申し出ることになった。
自分に親身になってくれたつかさとも一時は心を通わせるも、「世話になった礼」としてつかさにこのコレクションを手渡そうとした結果……。

モチーフは『特捜戦隊デカレンジャー』のSPライセンス。
デカレンジャーの変身アイテムである警察手帳。
敵怪人であるアリエナイザーの撃破前に「ジャッジメント!」で判決を下すのがお約束で、それが元ネタのヒントになっている。


悪い奴ら/Les voyous(レ・ヴォワイユ)

「ルパンコレクションの豪快なパワーを弱体化させるデバイス」

ステイタス・クインティプルの実験体が所有していた、クロスマークが目を引く紫色の携帯電話。
ルパンコレクションの持つ力を弱体化させる効果を持ち、勿論グッティも対象内。故にグッティからも恐れられ、最も警戒していたコレクションである。

ゴーシュによって送り込まれた実験体は、この力でパトカイザーを弱体化させ撃破した。
実験体のコレクションを奪うためには5つの金庫を同時に開錠しなければならないという事実が判明したが、
「イタダキストライク」すらも満足に使えない状況で如何にしてコレクションを取り戻すかと議論していたところ、一人の男に白羽の矢がたつことに……
そしてサラッと戦力外通告されるコグレさんェ……

恐らく本来の用途はルパンコレクションの力を悪用されないための抑止力だと思われる。グッティからは「バッドボーイズ」と呼ばれていた。
また、ヨシー・ウラザーの身に起こった事象から元々彼が所持していたコレクションではと推察されており、
二つのコレクションの能力が相殺されなくなった結果、ヨシーの性格が逆転し、ギャングラーに追われる身になった可能性がある。
尤も言及されていないので実際のところは不明。

モチーフは『海賊戦隊ゴーカイジャー』のモバイレーツ。
ゴーカイジャーの変身アイテムである携帯電話。鍵穴にレンジャーキーを差し込むことで、それに対応した戦士に変身できる。
効果は恐らく「ゴーカイジャーが他の戦隊に変身している時、本家の戦隊は変身できない」ことに由来すると思われる。
説明文は「ゴーカイ」と「豪快」をかけている。


あなたを起こす/L’Appel de réveil(ラベル・ドゥ・レヴェイユ)

「鋭い爪から真剣状の衝撃波を発射するソードデバイス」

同じく実験体が所有していた、橙色の携帯電話。
爪から衝撃波を出すことができるようになる。こちらは主に牽制として使われていた。

モチーフは『侍戦隊シンケンジャー』のショドウフォン。
シンケンジャーの変身アイテムである携帯電話。
通信ができる携帯モードと、文字を書くことでモヂカラを発動する書道モードの2形態を持つ。
説明文は「シンケン」と「真剣」をかけている。


十字路/Le croisement(ル・クロワズマン)

「脚力を上昇させてストレートに突き進む轟音キックデバイス」

同じく実験体が所有していた、黄金色の携帯電話。
所有者の脚力を地面を砕き割るほどに高める力を持ち、強烈なキックを繰り出すことも可能となる。

モチーフは『炎神戦隊ゴーオンジャー』のゴーフォン。
ゴーオンレッド・ブルー・イエローの変身アイテムである携帯電話。
チェンジソウルをセットすることで変身できるほか、炎神との会話や炎神のハンドルの一部として使用する。
説明文は「ゴーオン」と「轟音」をかけている。
また、主題歌の歌詞の一部にある「若さの十字路」も名前の由来か。


私を呼んで/Appelle-moi(アペル・モア)

「あらゆる障害から冒険者を保護してくれるバリアデバイス」

同じく実験体が所有していた、青色の携帯電話。
所有者に強固なバリアを展開する能力を与える効果を持ち、そのバリアはパトカイザーの必殺技である『弾丸ストライク』を余裕で耐えるほどの頑強さを誇る。

モチーフは『轟轟戦隊ボウケンジャー』のアクセルラー。
ボウケンジャーの変身アイテムである携帯電話。
探索に用いるサーチモード、ゴーゴービークルを操作するコマンドモードなどの機能を持つ。
説明文は「ボウケンジャー」と「冒険者」をかけている。


燃えるような恋/Ton amour brûlant(ト・ナムール・ブリュラン)

マジ熱い炎を錬成することのできるファイヤーデバイス」

実験体がゴーシュから新たに譲り受けた、真っ赤な携帯電話。
『私に火をつけて/Allume-moi』『火の玉ロック/Belles balles de feu』に続く火炎放射系のコレクション。
その能力はすさまじく、対象物を一瞬で燃え上がらせたり、溜めた後に放つエネルギー弾はパトカイザーを一撃で合体解除まで追い込むほどの威力*5

モチーフは『魔法戦隊マジレンジャー』のマージフォン。
マジレンジャーの変身アイテムである携帯電話。勇気を見せることでマジトピアから新たな魔法が転送される。
説明文の「マジ」「熱い」「炎」「錬成(レッドの得意魔法は練成術)」、そして名前の「燃えるような恋」など要素がてんこ盛りである。*6


嵐を呼ぶ人/Le porte-tempête(ル・ポルト・タンペート)

高速回転によって旋風を巻き起こすターボファン」

エンビィ・チルダが所有していたタイヤ型の扇風機。
高速回転することで猛烈な風を巻き起こすことができ、エンビィはこの風に乗って神出鬼没に町中に現れ、人間を子供に変えていた。
一応攻撃にも使えるようだが、ルパンレンジャーにあらかじめ予習・対策されていたためあまり活用できず、
パトレンジャーとの戦いでも自身の犯罪技をメインに立ち回り、コレクションを奪回された際の弱体化がなかったこと、
あとコグレさんのインパクトある女装もあってあまり目立った活躍はなかった。

モチーフは『高速戦隊ターボレンジャー』のターボブレス。
ターボレンジャーの通信機能付き変身ブレス。
ただし、右腕側のプロペラ部分と左腕側の赤いY字マークを無理矢理一つにしたような形なのでぱっと見では分かりにくい。


これらの壁/Ces murs(セ・ミュール)

「土を合成して壁を作り出すことのできる顔面像」

ケルベーロ・ガンガンが所有していた、顔面を象ったレリーフ。モアイに似ている。
土を操って壁を作り出す能力を持ち、銃撃戦が得意なケルベーロはVSチェンジャーの銃撃を防ぐ遮蔽物を作り、戦闘を有利に運んでいた。
しかしVSチェンジャー以上の威力を持つルパンマグナムには通用せず、簡単に撃ち砕かれた。

モチーフは『天装戦隊ゴセイジャー』のテンソウダー。
ゴセイジャーの天装術を使用するためのアイテム。
ゴセイカードをセットすることで、変身など様々な効力を発揮する。
説明文は「護星(ごせい)」と「合成(ごうせい)」をかけている。


大いなる分裂/Le grand fossé(ル・グラン・フォッセ)

「人間の良い所と悪い所をドロンと分裂させる印ろう」

ドリューン・サンブが所有していた、三人の人影が刻まれた印ろう。
光線を発射し、これに当たったものは『本体』『善い人格』『悪い人格』の三人に分裂されてしまう。
分裂された人格は、6時間以内に元に戻れなかった場合は全て消滅してしまう。分身のうち誰か一人が欠けてしまっても同様。

これらの分身は意思疎通ができず、各々が身勝手な行動を取ってしまう。
悪い人格は文字通り、他人の命令などお構いなしに好き勝手に暴れるので厄介。
善い人格は悪に比べるとまだ人の話を聞くが、『困っている人を見ると放っておけない』という性格上、
目につく困っている人全てを助けようとするうえ、人助けのならば自らの身を犠牲にしようとまでするのである意味ではこちらも厄介といえる。

ドリューンはこの力を悪用し、人間の悪い人格を引出し暴れさせることで混乱を招こうとしていた。
ちなみに元に戻すには全人格の体を全力で押し込めばいい。

作中では沢山の人間が分裂されるなか、コグレも不慮の事故で被害に遭ってしまった。
悪いコグレは特攻服を着込みバイクで暴走という昭和スタイルだったため、魁利からも『平成が終わるっていうのになんてギャグだ』とツッコまれていた。
前回、シリアスな雰囲気で終わったのに次回予告で突然『バリバリだぜ~』とつっぱる悪コグレさんに腹筋をやられた人は少なくない筈。

モチーフは『忍者戦隊カクレンジャー』のドロンチェンジャー。
カクレンジャーの印ろう型通信機兼変身アイテム。


賢者/L' homme sage(ロム・サージュ)

「あらゆるデータをインストールして頭脳を明晰化する電磁計算機」

ペッカー・ツェッペリンが所有していた計算機。
所有者を賢くさせる能力で、元々天才的な科学者であったペッカーはこの力で知能を底上げし、
複雑な反射を瞬時に割り出したり怒りをエネルギー源に変える爆弾を開発するなど、その頭脳を如何なく発揮してみせた。
だが、ペッカー本人のうっかり屋な性格が改善されなかったところを見るに、ただ単純に『知識だけが豊富になる』といった感じかもしれない。*7
しかもペッカーはその能力を利用して作った爆弾により命を落とすという何とも皮肉な最期を遂げてしまう。

モチーフは『電磁戦隊メガレンジャー』のデジタイザー。
メガレンジャーの通信機能付き変身ブレス。


あなたに手が届く/Atteindre pour toucher(アタンドル・プール・トゥッシェ)

「空間を自在に切断・接続することのできる手刀型必殺剣

ヤドガー・ゴーホムが所有していた、手刀の形をした剣。
空間を切断してポータルを作り出すことがき、ヤドガーは死角からハサミ攻撃や犯罪技を繰り出して両戦隊を翻弄した。
また、犯罪技を敢えて自分に向けて撃たせるようにすることで戦線離脱をするなど、幅広く応用した。
ルパンレンジャーは事前に情報を得ていたので避けられたが、彼らが「知らなかったら絶対食らっていた」と言わしめるほど不意打ちに適しているコレクション。

モチーフは『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のサイブレード。
ゲキチョッパー専用の手刀を模した武器及び変身アイテム。
説明文は持ち主である「久津ケン」の名前と「必殺剣」をかけている。


夢中にさせる/Elle me rend fou(エル・ム・ラン・フウ)

轟轟と荒ぶる乗り物も遠隔操作することのできるステアリング」

ジャネーク・ソーサーが所有していたハンドル。
どんな乗り物も自由に遠隔操作することができ、VSビークルでさえも能力の対象内になる。

作中ではその力に目を付けたザミーゴがビクトリーストライカーを手に入れるためにジャネークに接触した。
既に巨大化状態であったビクトリーストライカーを完全に操るほど強力*8だが、操れる乗り物は一つだけという弱点がある。

モチーフは『轟轟戦隊ボウケンジャー』のボウケンドライバー。
ボウケンジャーの共通装備の一つで、ゴーゴービークルのコントローラー。
一台のビークルにセットすることで、他のビークルの遠隔操作も可能になる。


飛び去って/Je veux m'envoler(ジュ・ヴ・マンヴォレ)

「あらゆるものを空中浮遊させる鳥人ブローチ」

イセロブ・スターフライドが所有していた、大きな五角形の形をしたブローチ。
あらゆるものを空中に浮かせる能力を持ち、浮かせられた相手は自由に身動きが取れない無防備状態となる。
イセロブはこのコレクションの力でパトレンジャーを宙に浮かせ、抵抗できなくなったところにミサイルを叩き込むというトリッキーな戦法を見せた。
人数制限等もなく、一対多数でも無類の強さを発揮できるが、ルパンレッドのワイヤーのような空中移動の手段を相手が持っていると全く意味がない。

モチーフは『鳥人戦隊ジェットマン』のフォーメーションスカイダイビング。
ジェットマンのオープニングの映像に出てくる、輪になって飛行するシーン。
つまりこのルパンコレクションはジェットマンの5人のメンバーそのものがモチーフになっている。


水の上の煙/La fumée sur I'eau(ラ・フュメ・スー・ロウ)

「深い霧で縦横の視界を封じてしまうスピアヘッド」

ジュゴーン・マナッティが所有していた小型サイズの青い槍。
周囲に霧を発生させる能力を持ち、一寸先の視認が難しいほどの深い霧を瞬時に展開できる。
ジュゴーンはこの霧に身を隠しながら自身の犯罪技をルパンブルー・イエローに命中させ、極度の心配性にした。
弱点としては、いくら深い霧といえど強力な風に吹かれれば簡単に消えてしまうこと。

モチーフは『動物戦隊ジュウオウジャー』のカイオースピア。
ジュウオウホエールの潮吹き部分が変形した、ドデカイオーの主武器となる巨大槍。
スケールを小さくすることで、等身大時にも武器として活用できる。
説明文は『ジュウオウ』と『縦横(じゅうおう)』をかけている。


しなやかな心/Le cœur élastique(ル・クール・エラスティーク)

「体を弾力化させて敵の先制攻撃を弾き返すことのできる反発弾」

トカゲイル・ナクシャークノエルではなくナリズマ・シボンズから渡された赤いボール。
所有者の体に弾力性を持たせる能力を持ち、相手の簡単な攻撃なら弾き返すことができる。
弾力性に自身の強力な脚力が加わったことでボールの如く体を弾ませることが可能となり機動力が大幅に向上した。

モチーフは『地球戦隊ファイブマン』のスーパーファイブボール。
ファイブマンのトドメに使われるボールで、5人がボールに触れるたびに色が変わる。
デザインの元になったのはファイブレッドが最後にボールを蹴る時の形態で、ファイブレッドのゴーグルの形もデザインされている。
説明文は「先生」と「先制」をかけている(ファイブマンのメンバーは全員小学校の教師を務めているため)。


人形遣い/Le maitre des marionnettes(ル・メイトル・デ・マリオネット)

暴れる体も自在にコントロールできるときめきの操りタクト」

ナリズマ・シボンズトカゲイル・ナクシャークから奪い取ったタクト。
他人の体を操る能力を持ち、劇中ではパトレンジャー全員が被害に遭い、ノエルは発砲、圭一郎、咲也、つかさも発砲寸前まで操られてしまった。
同じタイプの能力である『操作する/Le contrôle』に匹敵するほどのチートアイテムである。*9

モチーフは『爆竜戦隊アバレンジャー』のウイングペンタクト。
アバレキラー専用の羽ペン型武器で、空間に文字や絵を描く『ペンモード』、
振ることで催眠波や衝撃波を発射する『タクトモード』、鋭い切れ味を持つ『ブレードモード』の三つの形態を持つ万能武器。
ちなみに説明文の「ときめき」の部分は、変身者である「仲代壬琴」の口癖である「ときめくぜ」から来ている。


万人の声/Un million de voix(アン・ミリオン・ドゥ・ヴォワ)

「あらゆる声色にズバッと変換できる変声マイク」

ナリズマ・シボンズが所有していた緑色のマイク。
どんな声色にも変えられる、いわゆるボイスチェンジャーのような能力を持つ。
劇中ではナリズマがこの能力と化けの皮で東雲悟の姿を完全にコピーしてパトレンジャー達を騙したほか、ノエル名義で前述の「しなやかな心/Le coeur élastique」をトカゲイルに渡した上でヒルトップの声になりすまし、ノエルをトカゲイルの元へ誘い出してギャングラーの内通者に仕立て上げるという悪事を働いていた。

モチーフは『忍風戦隊ハリケンジャー』のシュリケンズバット
天空忍者シュリケンジャー専用の武器で、柄の先端にマイクが付いている。
通常の『剣モード』では冷気や火炎、電撃などの技を使用できる。
必殺技を発動する際は鞘に納めることで野球のバットのように使用する『バットモード』となる。
マイクが付いている事に加え、シュリケンジャーが変装の達人である事も選出の理由と思われる。


飢えた獣のように/Une faim de loup(ユヌ・ファン・ドゥ・ルー)

「極限的な嗅覚であらゆる匂いを鮮烈に嗅ぎつけるウルフヘッド」

サモーン・シャケキスタンチンが所有していた、狼の頭部を模した銀色のアクセサリー。
所有者の嗅覚を極限にまで高める力を持ち、サモーンはチキンの匂いを嗅ぎつけては妨害行為を働いていた。
しかし、いくら嗅覚を強化するといえど流石に日本の外の匂いまでは嗅ぎとれない。

モチーフは『百獣戦隊ガオレンジャー』のGブレスフォン。
ガオシルバー専用の通信機兼変身アイテムのブレスレット型携帯電話。
説明文はガオシルバーの名乗り口上『閃烈の銀狼』と『鮮烈』をかけている。


いっしょに遊ぼう/Attrapé dans le jeu(アトラペ・ダン・ル・ジュー)

未来永劫タイムできない永遠のゲーム空間へといざなうチェスピース」

改造ポーダマン(赤)が所有していた白いチェスの駒。
任意の人物・物を楽しいゲーム空間へと転送する能力で、グッティ曰く『パーティにはもってこい』のコレクション。かつてのアルセーヌも愛用していたらしい。
ポーダマンはこれを利用し、ノエル・グッティを含めたルパンレンジャー陣営を転送し、『クリアしなければ永遠に出られない』というルールでゲーム対決を挑んだ。
コレクション作動のスイッチは特定のポーズを取ることで、一度ポーズを取ってしまうと所有者の意思とは関係なく作動してしまうのが欠点。
本来ならば害のない楽しい効果だが、ギャングラーが悪用してしまえば『転送したものを未来永劫、異空間に閉じ込める』という凶悪な能力に早変わりというルパンコレクションの特性を表した能力と言える。

モチーフは『未来戦隊タイムレンジャー』の圧縮冷凍カプセル。
圧縮冷凍して縮んだロンダー囚人を保管するカプセル。
タイムレンジャーの装備というよりはロンダー刑務所及び時間保護局の備品といったほうが正しいか。


ケーキ入刀/Coupe le gâteau(クープ・ル・ガトー)

「患者にむいて百個にも切り刻んでしまうビッグメス」

ゴーシュ・ル・メドゥがドグラニオより譲り受けた3つ目のコレクションである白いナイフ。
所有者の腕を巨大なメスに変形させる効果を持ち、その切れ味はルパンエックスの装甲を易々と切り裂くほど。
元々射撃戦が得意なゴーシュだったが、これによって接近戦にも対応することが出来るようになり、
本人も「私のためにあるようなコレクション」と気に入っている。

モチーフは『五星戦隊ダイレンジャー』の白虎真剣。
“吼新星”キバレンジャー専用の武器であり相棒。
切れ味が鋭いだけでなく、飛行能力も有する万能武器。自我を持っており言葉を発することができる。
説明文は『白虎(びゃっこ)』と『百個(ひゃっこ)』をかけている。


突き抜けろ/Évade-toi de l’autre côté(エヴァド・トワ・ドゥ・ロートル・コート)

「体を液状化させてあらゆる攻撃を無効にする超絶の紋章。

ザミーゴ・デルマゴーシュ・ル・メドゥから貰った青いライオンのような紋章。
体を液体にする効果があり、ザミーゴはあらゆる攻撃を無効化できるようになった。
もちろん体を液体にした状態で自由に移動することも可能。

モチーフは『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の超絶勝負チェンジャー。
天空のオトモ忍ライオンハオーの精霊「獅子王」が宿る腕輪型カラクリで、使用者を超絶モードに強化させる。


あの日をもう一度/Hier une fois de plus(イエール・ユヌ・フォア・ドゥ・プリュス)

「自由自在に爆発をフィーバーさせる時限タイマー」

カーゼミーが所有していたタイマー。実はオープニングの映像で既に登場していた。
爆発に関連した効果を持つようだが、爆弾を一発放っただけだったので、効果の詳細は不明。

モチーフは『バトルフィーバーJ』のバトルフィーバーロボ
バトルフィーバーの巨大ロボにしてスーパー戦隊初の巨大戦力。
ただしロボットの胸部、肩部、頭部の飾りを無理矢理ボール型に押し込んだような見た目なのでぱっと見だと分かりにくい。
一応時計盤に世界地図*10が描かれているので全くヒントが無いわけではないが…。
細かいことにこのコレクションの時計の針はルパパトが始まる9時半の時刻を指している。
さらにバトルフィーバーJは八手三郎が手掛けた初のスーパー戦隊、所有していたカーゼミーがルレッタの着ぐるみの改造、
そしてオープニングが流れる中での戦闘シーンなど、ルパパトの最終回は「原点回帰」を意識したものになっていた。


◇TV以外で登場したルパンコレクション

隕石落とし/En attendant qu'une étoile tombe(ア・ナタンダン・キュヌ・エトワール・トンプ)

最高級の燃える隕石を宇宙から呼び寄せる究極鉱石」

エルロック・ショルメが所有していた土星のような石。
劇場版に登場したルパンコレクション。
その名の通り隕石を降らす能力を持つ。しかしなぜか乱戦時には向かないようである。

モチーフは『宇宙戦隊キュウレンジャー』のサイコーキュータマ。
シシレッドがシシレッドオリオンにパワーアップする際に使うキュータマ
説明文はサイコーキュータマと最高級をかけている。


密林へようこそ/Bienvenue a la jungle(ビアンヴニュ・ア・ラ・ジャングル)

「大地を貫く伝説のツタを自在に操るジャングルのシンボル」
ウィルソンが所有していた緑色のジグザグ模様が目を引くレリーフ。
劇場版に登場したルパンコレクション。
蔦を繰り出して相手を捕らえる能力を持つが、あまり使っていないので地味な印象。

モチーフは『星獣戦隊ギンガマン』のギンガブレス。
ギンガマンのモークとの通信機能付き変身ブレス。
説明文の元ネタのヒントはギンガマンのオープニングの歌詞(銀河を貫く伝説の刃)。

人生は花/La vie est une fleur l’eclair(ラ・ヴィ・エ・ユヌ・フルー・レクレール)

花びらの爪あとを残す幻惑自在牙」

マグーダ・ポーンが所有していた桃色の剣。花吹雪を起こすことができ、マグーダはこの能力で逃走や攻撃回避を行なっていた。

モチーフは『星獣戦隊ギンガマン』の自在剣機刃。
ギンガマン共通の装備で、それぞれ牙の形から異なる武器に変化する。コレクションの色や効果からギンガピンクのものがモチーフだろう。


トップに叫べ/Crier vers le haut(クリエ・ヴェ・ル・オー)

ハリケーン級に音波を増幅させることのできるメガホン」

ゾニック・リーが所有していた小さなメガホン。
音波を増幅させる効果があり、その威力はヘッドホンを破壊してしまうほど。

モチーフは『忍風戦隊ハリケンジャー』のソニックメガホン。
ハリケンブルーの専用武器であるイルカの尾びれを模した水色のメガホンで、衝撃波を撃って攻撃する。


焔/Le feu inoubliable(ル・フー・イヌブリアブル)

怒りの業火で全てを燃やし尽くす藁燃焼スマホ」

『VSキュウレンジャー』に登場するステイタス・トリプルのギャングラー、リルス・リピッグが所有していた黄色いスマートフォン。
強力な炎を発生させることができ、リルスはこれに他2つのコレクションの力を合わせた必殺技を多用していた。

モチーフは『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイセルラー。
ゴーカイシルバーが所有する携帯電話型変身アイテムで、これにレンジャーキーをセットすることで歴代戦士に変身できる。
説明文は持ち主である「伊狩鎧」の苗字と「怒り」をかけている。


ノルウェーの森/Le bois norvègien(ル・ボワ・ノルヴェジャン)

荒れる木の杭ミサイルが止められない樹木連射スマホ」

同じくリルス・リピッグが所有していた赤いスマートフォン。
貫通力のある木の杭を生成して撃ち出すことができ、リルスはこの杭を炎で燃やして発射する攻撃を得意としていた。(TV本編でドグラニオ・ヤーブンの披露した技と酷似している。)

モチーフは『獣電戦隊キョウリュウジャー』の獣電モバックル。
キョウリュウジャー全員が共通して持っているバックルで、獣電池のストックや仲間との通信、解析ができる万能バックル。
説明文のヒントはキョウリュウジャーの名乗り「荒れるぜ!」とOPの歌詞「あっちこっち噛みついて 誰にも止められない」から。


壁の中のレンガ/Une autre brique dans le mur(ユヌ・オートル・ブリック・ダン・ル・ミュール)

「頑強なレンガを雨あられと降らせることができる石錬成スマホ」

リルス・リピッグが所有していたオレンジ色のスマートフォン。
頑丈なレンガを生成して障壁を作ることができる他、リルスはレンガを炎で燃やして相手に叩き込む攻撃を使用していた。

モチーフは『烈車戦隊トッキュウジャー』のアプリチェンジャー。
トッキュウ6号が所有するスマートフォンで、変身の他にも通信やレッシャーの呼び出しができる。しかし、認識機能がなく誰でもトッキュウ6号に変身できてしまうという意外な欠点がある。
説明文のヒントは持ち主である虹野明がかつてザラムという名のシャドー怪人であり、雨を降らせる能力で人間たちの行事を中止にしてしまったと悔いていたことに由来。



時を共に過ごそう/Vieillis avec moi(ヴィエイリ・サヴェク・モア)

のリュウソウ立って伝わった切な玉手箱」


「リュウソウジャーVS」に登場した黒い玉手箱。
かつてアルセーヌが、友人である海のリュウソウ族と「はじまりのリュウソウル」との交換で手渡したもの。劇中ではアスナからの連絡を受けたオトが龍井家に持ち込んだことで、リュウソウジャーと知り合ったノエルの手に渡ることになった。

詳しい能力は不明だが、(リュウソウジャーの世界観的に)童話『浦島太郎』に登場する玉手箱のモチーフになったと考えられる。
(コレクション名のフランス語部分を訳すと「私と一緒に年老いて」となることから、やはり開けた人物を老化させる効果でもあるのだろうか?ちょうどルパパト本編にも「リュウグウノツカイ」がモチーフで「玉手箱」が名前に含まれ、「相手を老化させる」能力を持つギャングラーが登場しているが。)

モチーフは『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイトレンジャーボックス。ゴーカイガレオンに置かれている宝箱で、中にはゴーカイジャーが集めたレンジャーキーが入っている。ゴーカイジャーのバックルと「カーギーロード」で繋ぐことで、ガレオンから思い通りのキーを転送することが可能。


天使のマイク/Le microphone d'ange

「手にするとガッチャとラップ口調になってしまう不思議なマイク」

ナッチョ・クリーピーが所有していたマイク。
『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー VSサウンドコレクション1 Soundtrack』に登場。
このマイクを持った者を強制的にDJ口調にする力を持つが、上手下手は持った人次第という能力だけを見れば完全に外れなコレクションである。
金庫を持っていない人間でもただ持つだけで力が発揮されるという他のコレクションにはない特徴があるが、戦闘にも犯罪にも役には立たない。
もっとも、ラップが好きなナッチョはこのコレクションのことを気に入っていたようだが。
劇中では快盗と警察を互いに潰し合わせるための囮として使用し、何名かがDJ口調になる羽目に。
ドラマCD内での登場のため、詳しい形状は不明。しかし解説文や「天使」といったワードから、『天装戦隊ゴセイジャー』のゴセイマイク(ゴセイジャーのED、『ガッチャ!ゴセイジャー』で使用されていたマイク)がモチーフだと考えられる。


追記・修正は、それらの能力を持ったコレクションでお願い致します。なお編集完了後は私、コグレにご返却の程を。

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最終更新:2024年04月09日 10:55

*1 直訳すれば「世界を変えろ」。ルパンコレクションの名前の法則に従えば名前の由来はエリック・クラプトンの「change the world」か。

*2 直訳すれば「世界を変えろ」。ルパンコレクションの名前の法則に従えば名前の由来はエリック・クラプトンの「change the world」か。

*3 つかさを覚えていたことと、そんな彼女の趣味が発覚した瞬間の写真があったことから、警察学校に入学したての頃以降の記憶を失ったと推測される。ちなみにヒルトップ管理官はアメリカの映画俳優と勘違いされた。

*4 ドグラニオでさえも「見てるだけでクサい」と言わしめたり、配下のポーダマンがいなかったりとギャングラー内において彼のガスがいかに恐れられているかが伺える。

*5 逆を言ってしまえばルパンコレクションの力に依存しているとも言えてしまい、コレクションを全て取られてしまった後は文字通り手も足も出なかった。

*6 マジレッドこと小津魁はサッカー部のマネージャーである山崎さんに想いを寄せていた。

*7 例えば思慮の低いギャングラーに使ったところで『勉強はできるのにやっぱり思慮は低いギャングラー』になるといったもの

*8 コックピットに潜入したレッドがVSチェンジャーを差し込んでも制御不能だった

*9 ただし「長期間に亘る洗脳」であるあちらとは違い、あくまで「一時的に体を操る」ものなので利便性は劣るが、「相手に自分の声を聞かせる」という手順が必要がない点や「口を塞がれると操れない」という弱点がない等、汎用性ではこちらに軍配が上がる。

*10 バトルフィーバーJの戦士はそれぞれ日本、フランス、ロシア(当時はソビエト連邦)、ケニア、アメリカ合衆国と国をモチーフにしているため