聖王機ジ・インサー

登録日:2012/04/12(木) 10:47:57
更新日:2022/04/05 Tue 22:12:19
所要時間:約 4 分で読めます






憎しみも怒りも……すべては余が背負う!



聖王機ジ・インサーとは、『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』の機動兵器である。

以下再世篇のネタバレです。閲覧注意


データ

全高:110.0 m
重量:1120.4 t
動力:スフィア「尽きぬ水瓶」
BGM:王の愛は民のために
デザイン:安藤弘

概要

聖インサラウム王国の聖王が、王位と共に与えられる王冠の役割を持つ機体である。
これ自体は他のアークセイバ―機や量産機と違い聖インサラウム王国で開発されたものではなく、2000年ほど前に古代遺跡で発掘された物である。
後にキング・インサラウム1世となる人物が乗り込み宝剣コールブランドを以てその力で大陸を統一し聖インサラウム王国を建国した。
次元科学に因って作られており後のアークセイバー機や量産機の元となっているらしい。
ただ、次元科学は王国でも禁忌とされエネルギー機関関係に限られていた為、聖王は聖王機を継ぐと同時に悪用されないようにそれを管理する役割を持つ。
歴代の聖王が王位を継承するたびに改造が施されており、機体には王冠のような装備のセイクリッド・クラウンを備え、これを以て主に戦う。

実は、この機体にもスフィアが搭載されており「尽きぬ水瓶のスフィア」を持つ。
真の名は「ジ・インサリアス・アークライナス」
宝剣コールブランドは初代以来誰も抜けなかったが、終盤現聖王であるユーサー・インサラウムの決意に機体がスフィアの資格者として認めたのか宝剣が抜けそれを武器に戦う。
火星にてZEXISと最終決戦を行い、それに敗れ機体はアサキムによって撃破され「尽きぬ水瓶」と「偽りの黒羊」のスフィアを奪われている。

メインオリジナル敵勢力の総大将の機体という、準ラスボスといっても差し支えない存在でありながら非常に早い登場のタイミング、
最初は見かけ倒し(初戦は固いだけのデク、妙にあっさりした戦闘デモなど)そのものの扱いであったが、
操縦者のユーサーの奮起と潜在能力の開花に伴いその真の力を発揮していき、
最後は大ボスに相応しい貫禄を持つに到った『成長』に重きを置いた描写とオリジナル敵メカの中ではかなり異質な存在感を持つ。

インサラウム視点から物語を見るならば、ある意味再世篇の裏の主人公機といえるのかもしれない。
歴代の禍々しい雰囲気のボス機体と違い王族に相応しい清らかな高貴さを感じさせる『コイツ味方になるよ!』と言われたら思わず納得してしまいそうになるデザイン*1に仕上がっている。

武装

  • セイクリッド・クラウン
自機中心型マップ兵器。
セイクリッド・クラウンから周囲に目がけてレーザーを放ち攻撃する。

  • セイクリッド・クラウン・オーバー
機体周囲を翼のように覆う王冠型ユニット「セイクリッド・クラウン」から無数の誘導レーザーを発射。
着弾点の地面に無数の天使を模した彫刻を乱立させて相手を飲み込み粉砕する。
火星の広範囲の大地を飲み込むほど広大な影響力を誇る。

  • 宝剣コールブランド
本機の最強の武装にしてスフィアを内包する宝剣。
名称はエクスカリバーの別名の1つ。…エクスカリバーというより約束された勝利の剣に似てるのは気にしないでおこう。
普段は軍配のような形状の短い刀身をしているが、これは謂わば『鞘』に納まっている状態であり、スフィアの力を解放した状態で後述のラテン語の詠唱を行うことで刀身が展開する。
ゲームではセイクリッド・クラウンを飛ばして相手の頭上に配置させた後、光輪型の力場で相手を包んで地面もろとも空中に浮上させ拘束。
力場によって動けなくなった相手を浮遊させた地面ごと自身の頭上まで移動させた後、コールブランドを振り上げ大地もろとも両断する。

  • ジ・インサリアス・アークライナス
尽きぬ水瓶よ!我に力を!

ソール・ルーケト・オムニブス(太陽は万物の為に)
エト・カリタ・レーグ・ビーヴト・ポピュラス(そして王の愛は民の為に)
ノス・ストルチ・クイアンブラトビア(愚者の道を歩みし者よ)
ルクエス・セ・ビアテドゥ・アドバドス(浄福の光を以て、汝を救わん)

今こそ余は聖王機と一つになる!
破界の王よ、そなたに裁きを!

ジ・インサーの必殺技。
詠唱によってスフィアの力を最大限まで高めることで準備完了。
インサラウムの紋章で相手を拘束した上で、儀礼用の期待が立ち並ぶ中その間を優雅に歩き敵機に接近。
その後コールブランドの先端が火星の成層圏上層にまで届き、惑星を覆い尽くすほどの波動を放出する極大の次元力の光刃を顕す。
この一連のシークエンスは『宝剣を抜く』と称し、ユーサーが成功するまで、この偉業を成し遂げたのは初代インサラウム聖王のみだったらしい。
なお、必殺技であるの演出時は金枠が画面に入り詠唱に合わせて画面下に字幕が入る。
しかし、発動中はスフィアに力を吸い取られるためか、ユーサーの顔面が副作用でひび割れていくカットインが差し込まれる。

詠唱中はフェイスカバーが開き、人間のように端正な顔が顕わになるが、『キラキラした目が可愛い』『バリ作画じみたイケメン』とファンからの評判は中々。
ただ、近年のオリジナル系では恒例だがこの必殺技はやたら長い。一度見ればお腹いっぱいというプレイヤーもまた多い。
詠唱の元ネタはラテン語の格言。


余談

  • ジ・インサーに限った話ではないが、立ちグラフィックがデフォルメにしては頭身が高めに描かれているため、普通に攻撃するとほぼ全ての攻撃が股間に直撃しているように見える。

  • 前述の通り最後まで味方にはならないのだが、ifルート最終面では不死身のアサキムをZONEに封印するため、ランドセツコクロウと力を合わせる場面が存在する。ZONE中心に押し込んだシュロウガの四方を固めるスフィア・リアクターの競演は壮観。



追記・修正はアークセイバーの一員になってからお願いします。



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最終更新:2022年04月05日 22:12

*1 第2次αのガンエデンのような欺瞞や偽善のシンボルとしてそうしたデザインのボスがいなかったわけでもないが