ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン

登録日:2018/03/03 (土) 15:56:00
更新日:2024/01/31 Wed 07:44:15
所要時間:約 5 分で読めます






もはやここは

キミの知っている

アローラではない。



ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』(Pokémon Ultra Sun/ Ultra Moon)とは、『ポケットモンスター』シリーズの一つ、『サン・ムーン』のマイナーチェンジ版。
2017年11月17日に発売し、ニンテンドー3DSに対応している。

パッケージを飾るのはフォルムチェンジしたネクロズマ

他のマイナーチェンジ版と同様、オリジナルとは様々な部分で異なるパラレルワールドという設定。
プレイヤーからの略称は「USUM」だったり「USM」だったりと安定しない傾向にある。


以下に本作からの新要素について紹介する(ネタバレ注意)。



◆新要素

●シナリオ面の追加・変更

主人公のデザイン変更

歴代のマイナーチェンジと同じく主人公のコスチュームが変更。
着せ替え機能が付いてから初めてのマイチェンということもあってか今回は初期髪型も違う。
もちろん着せ替えでSMの初期容姿を再現することも可能。

・主要人物の行動の変化

リーリエルザミーネをはじめ、登場人物の行動や役割が様々な部分でSMと異なる。
試練やリーグの顔ぶれが変化したり、意外なキャラが新たな事件の発端になったりもする。
割と序盤から大きく展開が異なるため、油断していると思わぬ不意打ちを食らうことも。

ディレクターの岩尾氏と杉中氏曰く、SMと本質的な部分は変わっておらず、ウルトラ調査隊との出会い等取り巻く状況の違いが変化を生んだとしている。

細かな相違点についてはサン・ムーンの項目も参照。

・新規シナリオの追加

パッケージを飾ったネクロズマがクローズアップされている。

さらに次元を超えて結集した悪の組織レインボーロケット団が出現。
伝説のポケモンをも従えて主人公の前に立ちはだかる。

ウルトラホールを超えた先にある異世界の一つウルトラメガロポリスではウルトラ調査隊という組織も登場。
新たな災いに対処するために主人公と協力関係となる。


●登場するポケモン

・新ポケモン

ネクロズマやルガルガンに新規フォルムが追加。
新たなウルトラビーストであるアーゴヨンズガドーンツンデツンデも登場。
アーゴヨンはUBの中で唯一の進化形で種族値合計も異なる等、特異性が強い。
さらに新たな幻のポケモンゼラオラが登場した。

世代が変わる前に純粋な新種が追加されたのは今回が初。
これにより本作では、1本のセーブデータに最大807種を集めることが出来る。これは第8世代移行時点で約9割、第9世代移行時点で約8割の網羅率となる。

・新Zワザ

ジャラランガ・ルガルガン・ミミッキュソルガレオルナアーラ・ネクロズマが専用Zワザを習得。

なお、レジギガスの特殊Zワザの威力が半減するバグはそのまま。

色違いの一部解禁

ウルトラビースト達の色違いが全て解禁された。
ただし、、ほしぐも系、ネクロズマ、そしてジガルデは無理なので注意。

・ウルトラスペースゼロ

ウルトラホールから行ける異次元空間で過去作に登場した伝説のポケモンを捕獲できる。
USではライコウホウオウラティオスグラードンヒードランディアルガトルネロスレシラムゼルネアスが、
UMではエンテイルギアラティアスカイオーガ・レジギガス・パルキアボルトロスゼクロムイベルタルが入手できる。
スイクンレックウザギラティナランドロスキュレムはバージョンを問わないが、同系統の2匹を手持ちに加える必要がある。
フリーザーサンダーファイヤーミュウツーユクシーエムリットアグノムクレセリアコバルオンテラキオンビリジオンは両バージョンで無条件で入手可能。
幻のポケモン達は入手できず、デオキシスも入手できないので幻から降格されたわけではないことが分かる。

「もえつきる」を習得したホウオウはここでしか入手できないので貴重。
ただし、ここで手に入るポケモンは全て通常特性なので注意。

また、ここでは伝説以外に普通の野生のポケモンも登場するが、通常よりも色違いで登場する確率が高い。
滝のステージではハスブレロヌオーマッギョフローゼルガメノデス
洞窟のステージではイワパレスユキノオーマグカルゴカバルドンチャーレム
空のステージではメガヤンマチルタリススワンナシンボラーオオスバメ
岩のステージではコノハナエレザードドラピオンブーピッグタブンネが登場する。
これらの種族の色違いが欲しい人は粘ってみるのも良い。

伝説・野生共にレベルは60で固定。

またウルトラスペースゼロで進化させることでリージョンフォームではない七世代産ライチュウナッシーガラガラを入手できる。

ぬしポケモンの入手

各地にある「ヌシール」を集めることでナリヤ・オーキドからぬしポケモンと同じ体格のポケモンを貰える。
なお、サイズの巨大化ではなくフォルムチェンジによってぬしの役目を果たしていたヨワシは貰えるポケモンの中に含まれていない。
20・40・50・70・80・100枚で1匹ずつ貰え、80枚のミミッキュ以外はバージョンで貰えるポケモンが異なる。
それぞれUSではデカグースアローラガラガララランテスクワガノンアブリボン
UMではアローララッタオニシズクモエンニュートトゲデマル・ジャラランガ。
性格はランダムだが特性は固定(通常特性固定と隠れ特性固定がそれぞれ存在する)で個体値は伝説系と同様3V以上確定だが、色違いは出ない。
タマゴ技が使えない点、体格が大きい分「ヘビーボンバー」に強いが「けたぐり」等に弱い点、対戦では特性がバレる点等に注意。
正直言って全体的にデメリットの方が多いが、オニシズクモとジャラランガに「フリーフォール」が効かなくなるのは利点。
ぬしの体格や特性については各ポケモンの項目を参照。


●新システム等

・教え技

待望の教え技が登場し、ジャラランガをはじめ不遇扱いされていた種族も大幅に強化された。
リストに追加された技としては「アクアブレイク」や「じだんだ」、新技の「じごくづき」等。
みずタイプの物理アタッカーやじめんあくタイプサブウェポンに恵まれなかったポケモンには嬉しい所。
三猿シルヴァディには御三家の誓い系の技が追加され、ダブルバトル等での活躍の幅が広がった。
シルヴァディが得たのが「くさのちかい」のみなのは設定ミスという説が有力。

マンタインサーフ

通常のポケモンライドと違い島間を移動するときにしか使えないが、その際にミニゲームが遊べる。
マンタインでサーフィンを行い華麗な技を決めることで、バトル施設と同じようにBP(バトルポイントと共通だがこれの場合ビーチポイントと呼称)を溜められる。
バトルが苦手な人にとっては画期的なシステムであり、人によってはバトル施設でよりBPを溜めやすいとも。
また全ての島の記録を塗り替えると「なみのり」を覚えたピカチュウを貰える(通常特性)。

・アローラフォトクラブ

手持ちのポケモンと一緒に写真を撮ることができ、フレームやスタンプで飾り付けもできる施設。
一緒に撮影したポケモンとはポケリフレで仲良くなれる。

・BGMのアレンジ

一部のBGMがSMのものをベースにアレンジされている。
しかし本作以降サントラが発売されなくなってしまった。

・タマゴ技等の追加

一部のポケモンにレベル技やタマゴ技が追加されている。
一例をあげると「であいがしら」を習得したカモネギ。

・余談

この作品は3DS最後のポケモンの作品であるが、Switchシリーズに移行して以降、一つのゲームソフトにすべてのポケモンが登場しないため、現状当時までに登場したすべてのポケモンが使える最後の作品となっている。




追記・修正はウルトラワープライドで伝説を全種類入手してからお願いします。


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最終更新:2024年01月31日 07:44