ガルタン大王/ガラガラ星人

登録日:2018/02/25 Sun 22:24:22
更新日:2023/11/23 Thu 19:43:03
所要時間:約 6 分で読めます





80…UGMの隊員とは上手く化けたモンだな。


ガルタン大王およびガラガラ星人とは、『ウルトラマン80』第43話「ウルトラの星から飛んできた女戦士」に登場する宇宙人である。


概要

ガルタン大王

身長:2~60m
体重:120kg~3万2千t
別名侵略星人
出身地:宇宙
CV:村松康雄

全宇宙の征服を企む大王で、閻魔大王と西洋の悪魔合体させたような威厳ある姿をしている。
かつてはM78星雲・ウルトラの星にも侵攻をかけたが返り討ちにあい、息子を失ってしまう。
そのためウルトラ一族を激しく憎んでいる。

武器は鋭い切れ味を誇る青龍刀「爆裂青竜刀」で、剣先から光線を放ち、地面に刺せば衝撃波が発生して周囲を破壊する。
切れ味とは

ガラガラ星人

身長:1.8~2m
体重:100㎏
別名:遊牧星人
出身地:ガラガラ星

ガルタン大王に従う宇宙人達。元々は宇宙の遊牧民だった。その数およそ数百万(地球方面軍はもっと少ない)。
大王に征服されたわけではなく、自ら大王の傘下に入ることで身元を保証している。
個々の力は弱いため集団行動を重視し、剣や槍で武装している。
人間にも変身できるが体からガラガラヘビのような音が鳴るためすぐにバレる。


劇中での行動

ウルトラの星への復讐のため、手始めに地球で活動中の80の命を狙い、そのことを知らせに出発した王女ユリアンを襲撃。
結果彼女の宇宙船を撃墜するも、人間に変身し記憶喪失になった彼女はUGMに保護されてしまう。

その後、星涼子と名付けられたユリアンは親交の証として城野エミ隊員に身に着けていたブレスレットを渡し、
そのせいでユリアンだと勘違いされたエミはガラガラ星人に拉致され、80をおびき寄せる囮にされてしまう。

一方、記憶の戻ったユリアンとウルトラマン80=矢的猛はすぐにエミの救出に向かう。
道中の罠も打ち破り、大王とエミの元へ到着、大王と猛の会話からエミは猛が80であることを知ってしまう。
その陰から、ガラガラ星人の1人が忍び寄ってきた。それに気付いたエミは……


猛!危ない!

エミッ!!!


ガラガラ星人の攻撃からエミは猛を庇い倒れる。エミをユリアンに任せ、怒りの猛はウルトラマン80に変身、
ガルタン大王も巨大化して対峙する(この時の余波でガラガラ星人は全滅したと思われる)。

激闘の末、ウルトラダブルアローで青龍刀をへし折り、サクシウム光線を発射、ガルタン大王を倒す。
だが、城野エミの命の火は消えてしまった……(どうやらユリアンには地球人との一体化能力はない模様)

その訃報は他のUGM隊員にも届き、皆悲しみに打ちひしがれる。
そしてユリアン=星涼子は彼女への償いとしてUGMに入隊、猛も彼女の分まで地球を守る事を誓うのだった。

と、本編では悪行の限りを尽くしたガルタン大王とガラガラ星人だったが、よくよく見てみればどうにも小物臭い面が散見される。
  • ウルトラの星を襲撃し、息子を失ったのでウルトラ一族を恨む。
    →戦いを仕掛けてきたのは自分たちであり、そんな事しなければ息子は死ななかったはずである。どう考えても逆恨み。
  • その報復として当時一番の新人であった80を狙う。
    →言い換えればエリート連中に叶わないから腹いせにルーキーを殺してやろうという、80にとっては甚だ迷惑な行為である。
  • 人間に化けたウルトラマンを見破れない。
    →エミが攫われた原因でもあるが、ウルトラシリーズに登場する宇宙人は大半がウルトラマン=主人公を当然のように見破っているので、レベルが低いと言わざるを得ない。
  • 80を呼び出すためにエミを拷問するが、ムチで叩くだけ。
    →ぶっちゃけ地球人でももっと痛い拷問ができる、実際エミもちょっと痛い位にしかダメージを受けていなかった。
  • 戦闘は自分のの腕前と青龍剣の能力を最大限に利用→逆に考えれば自分の剣の腕前と青龍剣の能力頼みなため折られたり奪われたりしたらどうするか全く考えておらず青龍剣を折られた直後何も出来ずサクシウム光線で瞬殺された。
  • そもそも大王が肝心の80ただ1人にも勝てない
    →最大の問題、ルーキーとはいえ相手はここまで無敗の実力者である、舐めていたとしか思えない。

そもそもウルトラの星を直接狙った連中といえば
…このような大物連中でさえ、ウルトラの星を落とせなかったので、レベルの低いこいつらが挑むなんて無謀と言わざるを得ない。

だが、忘れてはいけない、
弱いとはいえこいつらはレギュラーの女性キャラクターを殺害し、主人公に深い心の傷を負わせるという、
あのナックル星人シルバーブルーメに匹敵する悪行を成し得たことを……

一応、後述の外伝小説を顧みればあのザムシャーと互角に戦える実力はあったと思われるが………


ウルトラマンメビウス外伝 守るための太刀

ムック本「ウルトラマンメビウス ARCHIVE DOCUMENT」に掲載された『メビウス』の外伝小説。
ガルタン大王とガラガラ星人は名前のみ地の文で記述されており、大王は宇宙剣豪であるザムシャーとは若い頃から鎬を削るライバル同士だった事が言及されている他、
大王の傘下に収まる前のガラガラ星人がザムシャーを襲撃して返り討ちに遭う様子も回想されている。


闘士ガルタン大王

漫画ウルトラマン超闘士激伝』に登場する闘士。
元々は装鉄鋼を有しておらず、テンペラー星人やヒッポリト星人と同じ普通の格闘家(?)だった。
第2回銀河最強武闘会では優勝候補として鳴り物入りで登場し「何が闘士だ、我々強豪宇宙人を差し置いて」と嘲笑していたが、
予選で闘士怪獣五獣士レッドキングにタワーブリッジを掛けられあっさり敗北。
巻末のコメントにすら「何の活躍も出来なかった」と書かれてしまった。

…が、新章で再登場。
闘士ウルトラマン80にボコボコにやられて改心し、なんとガラガラ星人を引き連れて80の門下生となる。
体を鍛え直して装鉄鋼を着用して「闘士ガルタン大王」として認識され、予選を破竹の勢いで勝ち抜いて第4回銀河最強武闘会に進出した。
この際に情報収集の一環としてウルトラ戦士の戦いを見ているうちにすっかりウルトラマンオタクになってしまい、
口では偉そうなことを言いつつもウルトラマンたちにしっかり傾倒してしまう。
ゼットンエースキラーに対しても「ウヒョー強豪怪獣じゃねーか 後でサインもらお」などと喜んでいた)

1回戦ではウルトラマンダイナ変身できる闘士グレゴール人に怒りを募らせ、「本当のウルトラ戦士ってのは見掛け倒しじゃねえ、正義の心を持ってるんだ」と激怒。
観客や選手、ウルトラ戦士たち、そして読者の想像をも裏切り1回戦を突破した。
多分本物のダイナが見ていたら後でグレゴール人をぶん殴ろうとするはずである
そして第2回戦では遂に超振動波を会得した強敵・闘士ゴモラ私怨執念で破り、準決勝に進出。
ゴモラに負けたレッドキングからは「すげー強くなったもんなお前…」と素直に感心された。

その後、ウルトラマンがデスレムの策略によりエンペラ星人に捕獲されると、暴走する魔獣デスレムの討伐に参加。
魔獣デスレム死滅後は皇帝空間に向かおうとするも当然ながら落とされ、インペライザーに破壊されたウルトラの星の再建作業に回される。
第4回暫定ファイナリストであるウルトラマンメビウスたちが皇帝空間行きになった時にははせ参じ、
「まだ第4回銀河最強武闘会は終わっちゃいねえ…俺とネオスとおめえとテンペラー星人で1位を決めてねえんだ…!
 だからよ…もし…帰ってこれねえようなことがあったら…ぶっ飛ばすぞォ…!!」
と涙ながらに訴え、メビウスからも再戦を誓われることとなった。


ウルトラ怪獣擬人化計画

KADOKAWA版で2018年6月度のラインナップとして『G's magazine』7月号誌上にて発表された。
デザインは黒銀氏。
詳しくは言えないが容姿とスタイルは紳士諸君が喜ぶほどアレである。


余談

デザインはガルタン大王、ガラガラ星人ともに山口修。
いずれもイメージボードに描かれたアジトを含めデザインに忠実に造形されているが、ガラガラ星人のカラーリングだけは実際のスーツと異なっている。


追記、修正はウルトラマンの擬態を見抜いてからお願いします。

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最終更新:2023年11月23日 19:43