ブラッディ・バレンタイン3D(映画)

登録日:2018/02/14 Wed 01:53:31
更新日:2024/02/24 Sat 19:10:22
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体感せよ!! 3Dで迫る超リアルな恐怖体験!

飛び出す凶器! 血しぶき!

3Dメガネをかけたら、もう逃げられない!!


【概要】

2009年に公開されたホラー映画。

1981年のカナダ映画『血のバレンタイン』のリメイクであり、タイトル通りに3D映画として公開された。
日本では2009年2月14日のバレンタインデー日本語吹き替えの3D版のみで公開された。

日本版のイメージソングは「鏡の国のアリア」であり、アニメ版『鋼の錬金術師』のED曲「消せない罪」で有名な北出菜奈がボーカルを担当。
ロック調ながらもどこかダークな雰囲気が特徴で、歌詞の一部が何気に本作の核心をついている。
また、ボーカルを担当した北出菜奈は本作の日本語吹き替えとして声優に初挑戦していた(彼女曰く「殺害される金髪の女性役」)。



【あらすじ】

アメリカの小さな炭鉱町ハーモニー。
10年ぶりに帰郷したトムは、かつて自身の不注意が原因で起きた炭鉱事故の唯一の生存者、ハリー・ウォーデンバレンタインデーに住民22人を惨殺した事件の罪悪感に未だに苦しんでいた。
元恋人のサラを訪れたトムだったが、ある夜、まるでトムの帰りを歓迎するかのように、ガスマスクを付け、ツルハシを持った殺人鬼が再び姿を現した!
見えざる恐怖が忍び寄る中、果たしてトムと町の人々の運命は――。



【登場人物】

  • トム・ハニガー(演:ジェンセン・アクレス/吹替:東地宏樹
主人公。
ハニガー炭鉱の跡取り息子である新人炭鉱作業員であったが、炭鉱内の作業ミスで爆発事故を起こして6人が生き埋めとなり、その内の5人が命を落としてしまった。
その1年後のバレンタインデーに爆発事故の生存者であるハリー・ウォーデンに殺されかけた末に町を去ってしまった。
それから10年後ぶりに町に戻ったが、爆発事故の件に加え、父親の死で相続した炭鉱の売却を決意したため、現在では町の住人から忌み嫌われ、挙句に友人や恋人からも見放されてしまう。
要約すると、オリジナル版における主人公T.J.とハリー・ウォーデンの同僚を1つにまとめたような立ち位置と言える。

一度は周囲の反対を押し切って売却の手続きを行おうとしたが、炭鉱内でウォーデンらしきガスマスクの殺人鬼に遭遇したのをキッカケに一転して売却を取り止め、過去の償いのために町に残る事に…


  • サラ・パーマー(演:ジェイミー・キング/吹替:宮島依里)
ヒロイン。
トムに想いを寄せていたが、バレンタインデーの惨劇をキッカケに彼とは疎遠となり、現在はアクセルと結婚して1児の母となっている。
10年ぶりにトムと再会した際には逃げる形で町を去った事を責めていたものの、その一方では彼に対する未練が残っている等、ある意味オリジナル版のサラとは対照的な人物として描かれている。


  • アクセル・パーマー(演:カー・スミス/吹替:草尾毅
トムの友人。
10年前は別の女性と付き合っていたが、現在はサラと結婚して保安官となっている等、オリジナル版のアクセルとは異なった設定となっている。
炭鉱の爆発事故以降はトムに対しては良い感情を持っておらず、10年ぶりに町に戻ってきたトムがサラと再会した事を知った時には露骨に嫌悪感を露わにしていた。

10年前のバレンタインパーティーに参加した当時はリア充な若者であったが、現在は真面目で血の気が多い性格になっており、事件の重要参考人となったトムの取り調べをするシーンでは、サラとの結婚の話題を持ち出したトムにブチキレて殴り飛ばしていた。これはぶっちゃけトムが悪い。
しかし、その一方ではサラの店で働いているミーガンと密かに不倫していた。サラからは薄々不倫に気づかれていたようであるが、彼女も彼女でトムに未練タラタラなため、どっこいどっこいである。


  • バーク(演:トム・アトキンス/吹替:内海賢二
町の保安官。
10年前のバレンタインデーでハリー・ウォーデンに襲われたトムを救った。
なお、爆発事故が起きた当時はトムを庇っていたものの、酒場で住人達が10年ぶりに町に戻ってきたトムに絡んできた際には喧嘩を仲裁しつつもトムを厄介者扱いして町から去るよう忠告していた。
本編後半でガスマスクの殺人鬼に襲われて顎をツルハシで下から突き刺され、直後にそのまま下顎を引きちぎられて死亡。


  • マーティン(演:エディ・ガテギ/吹替:星野貴紀
アクセルの部下である黒人男性。


  • フェリス(演:カレン・バウム/吹替:不明)
アクセルの部下である女性保安官。


  • ベン・フォーリー(演:ケヴィン・タイ/吹替:川久保潔)
ベテランの炭鉱夫。
オーナーであったトムの父親とは古くからの付き合いであり、彼が亡くなった後もハニガー炭鉱で働いている。
他の住人と違ってトムを敵視してはいないものの、父親の葬儀にも出ずに一度町から去った挙句に町の都合を無視して炭鉱を売ろうとする行為に関しては流石に憤慨していた。
もっとも、トムが戻ってくる前から炭鉱は廃業寸前で町の景気も悪くなっており、毎年バレンタインデーが近づく度にハリー・ウォーデンの事件ばかりが報道で取り沙汰される等、どのみち詰んでる状態であった。
最期は床に置かれたツルハシの先端に目を突っ込まされて死亡。


サラが経営しているスーパーマーケットの店員。
上記にある通り、アクセルと不倫している。おまけに既に妊娠の状態であったが、当のアクセルは気まずそうにしていた。
本編後半でサラ共々ガスマスクの殺人鬼に襲われ、店の窓から逃げようとしたところを先回りしていた彼に捕まった挙句、最期は心臓を抉り取られて死亡。


  • アイリーン(演:ベッツィ・リュー/吹替:不明)
アクセルの元カノである金髪美女。本作のエロ要員
10年前はアクセルと付き合っていたが、現在はセフレのフランクと付き合っている。
モーテルでフランクとセックスしていたが、彼が隠しカメラでその時の情事を盗撮した事に気づいて激怒。
フランクが外に出た際にはカメラを奪おうとわざわざ全裸姿の状態でモーテルを飛び出したところ、ガスマスクの殺人鬼が現れてフランクを殺害、モーテルに逃げ込んだ末にツルハシで腹を裂かれて死亡。
なお、上記のヌード姿を披露するシーンではアソコを含む全身を丸々映している等、もはや洋ポルノと言ってもいいレベルの際どいエロ描写であるせいか、レンタル版ではモーテルでのシーンがほぼ丸ごとカットされている
彼女の裸体を拝みたい方は完全版か動画サイトを観るしかない。裸体が見たいだけなら外国語でググれば普通にヌード姿のキャプ画が出てくるけどな


  • フランク(演:トッド・ファーマー/吹替:不明)
アイリーンのセフレであるスキンヘッドのトラック運転手。
モーテル内でアイリーンとセックスする傍らであらかじめ部屋に設置したカメラで彼女の裸を盗撮する等、ホラー映画のお約束とも言えるロクデナシである。
そして、盗撮に激怒したアイリーンに対して意に介すことなくトラックで逃げようとしたところを運転席で待ち伏せしていたガスマスクの殺人鬼にツルハシで脳天を叩きこまれて死亡。ざまあwww


  • ノア・パーマー(演:アンドリュー・ラーソン/吹替:不明)
サラとアクセルの息子。
中盤でガスマスクの殺人鬼に家を襲撃されたが、保安官に保護されるまでずっと隠れていたため無事であった。


  • ローザ(演:ジョイ・デ・ラ・パズ/吹替:不明)
パーマー家の家政婦。
中盤で家に侵入してきたガスマスクの殺人鬼につるはしで殺害された。
その後、オリジナル版で登場したメイベルと同じように乾燥機で加熱された。


  • セレーネ(演:セレーネ・ルナ/吹替:不明)
モーテルの管理人。
子供並みに身長が低い女性であり、彼女も例外なくガスマスクの殺人鬼に殺害された。


  • ハリー・ウォーデン(演:リチャード・ジョン・ウォルターズ/吹替:不明)
ガスマスクの殺人鬼。
元は炭鉱夫で他の作業員のミスで生き埋めになった末に1人だけ生き残った点はオリジナル版と同様であるが、本作では意識不明の状態で救助された後に警察の捜査で「ウォーデンが生き残るための酸素を確保するために他の5人をツルハシで全員殺害した」という疑惑が浮上していた。
病院に搬送された後は意識が回復することなく昏睡状態のまま眠り続けていたが、その1年後に突然意識を取り戻して職員と患者を皆殺しにして病院から逃亡。
その後、バレンタインパーティーが開催されている炭鉱へと向かい、そこでパーティーで楽しんでいた若者達をも無差別に惨殺。そして、爆発事故の元凶であるトムに復讐しようとしたところを駆けつけた保安官に数発撃たれた末にトンネルの奥へと姿を消した。

それから10年後、一晩で22人を殺害して保安官の銃弾を受けても平然と走って逃げたウォーデンはハーモニーの忌まわしい伝説と化している。




余談

日本での公開日の前日(2009年2月13日)に試写会が開催され、北出菜奈が血まみれの花嫁姿で会場に訪れていた。
ちなみにその日は13日の金曜日であり、奇しくもリメイク版13日の金曜日が公開された日でもあった。





追記・修正はハリー・ウォーデンのコスプレをしてからお願いします。

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最終更新:2024年02月24日 19:10

*1 隊員を殺害するシーンに関しては第三者から見れば唐突と言えるが、BD版付属の特典ディスクに収録されている別エンディングではトムの視点で描かれており、目の前に現れた隊員の姿がウォーデンと重なって見えて思わず恐怖して衝動的にツルハシで殺害するという流れになっている。