坂田ネムノ(東方Project)

登録日:2018/02/08 (木) 11:14:24
更新日:2023/12/01 Fri 00:38:35
所要時間:約 12 分で読めます




坂田 ネムノ
Sakata Nemuno

種族:山姥

二つ名:浮世の関を超える山姥

能力:聖域を作る程度の能力

関連曲:色無き風は妖怪の山に(天空璋 STAGE 2 テーマ曲)
    山奥のエンカウンター(天空璋 ネムノ テーマ曲)

スペルカード:雨符「囚われの秋雨」(天空璋 Easy / Normal)
       雨符「呪われた柴榑雨」(天空璋 Hard / Lunatic)
       刃符「山姥の包丁研ぎ」(天空璋 Easy / Normal)
       刃符「山姥の鬼包丁研ぎ」(天空璋 Hard / Lunatic)
       尽符「マウンテンマーダー」(天空璋 Easy / Normal)
       尽符「ブラッディマウンテンマーダー」(天空璋 Hard / Lunatic)
       研符「狂い輝く鬼包丁」(秘封ナイトメアダイアリー 僅かな成長を覚える夜 木曜日 弾幕夢2)
       殺符「窮僻の山姥」(秘封ナイトメアダイアリー 僅かな成長を覚える夜 木曜日 弾幕夢3)
       夢尽「殺人鬼の懐」(秘封ナイトメアダイアリー 夢が支配を始める夜 裏・日曜日 弾幕夢6)


東方Project第16弾「東方天空璋 ~ Hidden Star in Four Seasons.」で初登場したキャラクター
同作における STAGE 2 紅葉した山 紅い山の孤独 Red Mountain Loneliness のボスである。
赤いリボンの巻いた鉈を右手に持った白髪紅眼の女性で、ZUN絵では珍しく成熟した豊満な体形をしている。
山吹色の肩出しトップスに橙色の腰巻と艶紅色の穴開きスカートを組み合わせたファッションで、
青白い袖は霊夢や早苗と同様に独立していて、腋が見えるデザインとなっている。
スカートと袖の裏地には五弁の花柄模様が入っているが、花の種類は不明。少なくとも、名の由来とされるネムノキではないようだ。
当初は1998年から2001年にかけて流行したヤマンバギャル風の化粧が濃いメイクにする案も検討していたが、
面白いけど出落ち感が強すぎる等の理由で、寒そうながらもみすぼらしさは感じられない秋っぽい意匠に落ち着いた。


四季異変の影響で暦上は真夏にも関わらず真秋同然となった妖怪の山に居て、調査目的で訪れた自機勢を縄張りから追い返すべく戦闘に挑んでくる。
本人曰く強い奴は嫌いではない性分で、敗北後はどの自機(霊夢日焼けしたチルノ魔理沙)でも比較的友好的に接してくれる。
残念ながら四季異変については全く気付いておらず、異変解決に繋がる情報は持ち合わせていなかった。
また聖域を作る程度の能力を持っているのだが、使用された形跡は無いのでどういう能力なのかは謎に包まれている。
ファンの中には、聖域のお蔭でチルノや成美のような暴走状態へ陥らずに済んだと解釈している者もいる。


秘封ナイトメアダイアリーでも登場しているが、本人ではなく夢の世界の住人である。
幻想郷の菫子(ドッペルゲンガー)と入れ替わる形で生身の体を得た夢の菫子を妬んでおり、他の夢の世界の住人と結託して彼女に襲い掛かった*1
菫子からは「この人、ヤマンバだってさ。超ゼツメツ危惧種ーw マジ昔話ーww」と馬鹿にされたり、
弾幕について「よく見たら投げているのって包丁じゃ無くない? 黒髭危機一髪のナイフみたいじゃね?」とも突っ込まれている。


東方Projectにおける山姥は、情報化社会を形成している天狗とは対照的に閉鎖社会を築いており、天狗とは不可侵条約を結んでひっそりと暮らしている。
種族的な特徴は詳細不明で、霊夢に言わせれば「人知れず山の中に住んでいて、社会を持たず、他所とも関係を持たない超閉鎖的で生態不明の妖怪」との事。
ネムノ自身も魔理沙との遣り取りで「うちはここから出ない」と話しており、民話や伝説の山姥と異なり人間の居る家屋や市へ訪れる事は無いようである
(※人間との接触を避ける山姥や人嫌いで山姥になった元人間の昔話も伝承されているので、必ずしも人間と関わりを持つとは限らない事に留意されたい)。
他の自機勢よりも事情に詳しいと思われる文は、山姥について「脱依存主義」「自然主義」で「本当は友好的な種族」と認識している。
テキストの設定によれば、集団や組織を持たず単独行動を好む種族で、同族間でも交流は殆ど無く、異種族と交流する際でもビジネスライク程度に留まるらしい。
人間に対する反応は、迷い込んだ者が大人の場合は脅かして送り返し、子供の場合は保護して立派に育て上げる事が多いようだが、その理由は判明していない。
里に住む人間からは恐れられており、山へ立ち入って行方不明となった者は山姥に遭遇して何らかの形で処理されたと思われている。
山姥の住む一角は「幻想郷の中では未開で情報も殆ど無い」とも書かれており、幻想郷縁起による情報の追加を期待したいところ。
なお、ネムノは世間に興味が無い性格の持ち主で方言色の強い喋り方もしているが、他の山姥も当て嵌まるのかは不明である。
正邪によれば、ネムノは「優しい殺人鬼」「残虐性と慈悲心の二面性を上手く使い分け」といった特徴を備えているらしい。




民俗学者が研究の対象にする山姥(山姨、山姑、山婆、山母、野婆、野女とも称す)は、
天狗河童らと同じく全国各地で語り継がれていたポピュラーな妖怪である。
山爺(山丈、山男、山父、山鬼、山精)や山童とともに山人(大人)に属していて、山のと同一視される場合もある*2
大抵は女怪だと考えられているが、男性の山姥もいるようである(『民俗採訪通巻昭和38年度号』)。
特定の地域では、天邪鬼、雪乳母・雪姥、川姫・川女郎とも呼ばれていた。
天邪鬼とは関連が深いのか、両者は『瓜子姫』に登場したり、血飛沫で植物(蕎麦・唐黍・粟・ほうれん草・萱等)の部位を赤く染めたという話が語られている。

山爺の妻とされる話は多いが、島根県の一部地域ではかつて“天狗様の女房”とも呼ばれていたという。
艶めかしい黒髪と白肌を持つ若い容姿の山姥は山女郎、山女、山姫とも称し、白粉や鉄漿で化粧したり、人間の男性と結ばれて子を儲ける異類婚姻譚も存在する。
山野で遭遇する濡れ嫁女も山姫と呼ばれるが、こちらは産女に近い幽霊である。

一般的な山姥は白髪で鬼女や口裂け女にも通じる外見的な特徴を持ち、人間や鳥獣を捕食・吸血したり、人間や動植物や器物に化ける、
剥いだ皮を纏って他人に成りすます、目撃者に災厄(病気・不幸)を招く、人間に憑依して発狂させる、子供を誘拐する、畑に棘を撒く、放火する、
等マイナス面が目立つ。

しかし害を為すばかりではなく、恩返しで富や猟運を授ける、豊穣や良縁を恵む、労働を手伝う、市の相場を下げる、蛭を懲らしめる等、福神的に振る舞う事もある。
お産の神や乳神として扱われたり、夜尿症や虚弱体質といった手間が掛かる子供の面倒を見てもらう逸話もあり、守護神として祠に祀る地域もあったという。
金太郎伝説や雨乞い伝説とも関わる大姥様は、忌鎌神事で疳の虫を封じてくれるとも言われている。鏡岩の山姥は、不心得者に説教して最終的に改心させている。
ただし『越裏門の姥御前』のように豊穣の神の如く信仰の対象となる一方で、場合によっては人間の命を奪う恐ろしい一面を持つ山姥もいる。

三枚の護符』『牛方山姥』『山姥の櫛』『踵太郎』『姉弟と山姥』『天道さん金の鎖』『雀の仇討ち』『山姥と糸車』『鍛冶屋と山姥』『観音様二つ』等、
加害者の立場が多い山姥も無辜の被害者となる例(『山姥と稲焼き』『山姥と山焼き』『三木里の山姥』等)もあり、
心無い人間や過剰反応ないし不可抗力から一方的に拒絶・退治されてしまう事もある。
もっとも因果応報と言うべきなのか、その後は祟りや何らかの不幸に見舞われる場合が多いようである。
山姥本人ではなく、伴侶と思しき山爺・山男が退治されて寡婦となってしまう話もある。

不思議な道具(呪宝)を所有する例もあり、叩くと欲しい物が出る福杓子(同様の効果がある打ち出の小槌や宝蓑を持っていた例もある)、
炊く前にかき回すと僅かな穀粒が沢山になる杓文字、機織りしても減らない糸巻や錦、常に小銭が入っている巾着、見掛け以上の容量を誇る瓢箪や徳利、
窃盗を幇助する欠椀、他人に見せてはいけない盃、外見を変えられる蓑や姥皮、死者蘇生の内服薬、振ると気持ちを静める音色がする槌、等がある。
上記は『米福粟福』『山姥口説』『山姥の杓文字』『山姥の錦』『山姥の巾着』『五郎の欠椀』『姥皮』『猪の洞谷の山姥』『山姥の贈り物』等で登場している。
良い面ばかりでなく所持してると不幸になるアイテムもあり、福島県立博物館で展示されている『山姥の髢』がそれに当たる。

山姥が利用する水辺にも不思議な現象が生じ、有名な姥子温泉は眼病治療、全国に点在する山姥の足洗淵は汲み出す事で雨乞いの効果を齎すという。
水不足を防いだり(『山姥のとぎ汁』)、風雨を招く(『山姥の洗濯日』『茂助婆』)という民話もあるので、水に関わる霊験を有している可能性もある。
僧侶に一杯食わされて満身創痍となった山姥が川へ飛び込んだ後、急に大雨が降り出して七日七夜の大洪水になったという記録もある(『白髪の洪水』)。
後述する『遠江国風土記伝』の山姥は水神に転化した(山姥権現として祀られた)とも言われており、息子の白髯童子は雨乞いの神として祠に祀られている。
その山姥は火防で有名な秋葉山の天狗様(三尺坊)の御衣を織った者でもあり、彼女が居た機織の井戸は雨乞いに効果覿面とされた(『機織井の伝説』)。
逆に雨を絶つ事も可能らしく、前述の『山姥と山焼き』では人間の夢枕へ立って雨を降らせない代わりに山焼きを待ってくれるよう懇願した山姥もいた。
他に降雨を操作したと思しき例では、大雨の日にもかかわらず山姥の指示で焼畑の火入れを無事に済ませられたという話が伝わっている(『越裏門の姥御前』)。
山姥を改心させた水場もあり、迷惑者で攫った人間の娘を扱き使う砂原峠の山姥を好々婆へと変えてしまった井戸の伝説が存在する(『小鍋立の湯』)。

山姥には読心能力を持つ者もいて、人間の考えている事を全て見透かせるとも言われている。
岩手県・愛媛県・熊本県ではと似たようなエピソード(『山姥問答』)が採集されている。

人間離れした面は他にもあり、頭に口を隠している(『食わず女房』)、いくらでも糸を紡げる(『山姥の手績み』)、搗いた餅が増える(『山姥の正月餅』)、
排泄物が糸になる(『糞が綾錦』)、糸状の母乳を分泌する(『山姥の乳』)、膨らませた乳房で人間を巻き取る(『山姥と石餅』)、
尾を引いて飛ぶ(『山姥と稲焼き』)、78,000人もの多産(『長野県飯田市上村程野の伝説』)、莫大な山土を運ぶ(『浅間山起源譚』)、
岩場に窪みを残す(『山姥の足跡』)、銃弾を手で受けては投げ捨てる(『伯母子岳の一本足』)、一晩で姥塚を築く(『谷間の百合姫』)、
日没間近の太陽を招き返そうとする(『マゴジャクシと山姥』)、山の松や藤を絶やす(『武甲山の山姥』)、体の自由を奪う(『小仏峠の怪異』)、
刎ねられた首が宙を舞ったり火を噴く(『姥ヶ火』)、一晩で千腰の刀を打とうとする(『阿波木頭民俗誌』)、髪の毛で首を絞める等、枚挙が無い。

出自については、元山の神説、元巫女説(折口説・山田説)、機織姫説、竜女説、元人間説、人間説(山民・棄民・精神障害者・神隠し等)、
元器物説(木戸・靫・桶・鰐口・金銭等)、元植物説(野老・団栗・松脂・杉脂等)、動物の化生説、巨人族説、渡来人・異民族説*3、等様々で、
神主もテーマ曲のコメントで「いやー、山姥ですよ。昔話に頻繁に出てくる割には正体不明な存在ですよねぇ」と記している。
巨人族説は奇異にも感じられるが、『南路志』『鬽物語実記』『高木日記』『奥州波奈志』『むかしばなし(※只野真葛/著)』は身長1丈(約3m)以上、
『最上川物語』では雲のような大女と推測された山姥の事が記されてる。
日本の神職に起源を求める元巫女説については、古い伝承では一本足の妖怪とされていて種族名も中国の山魈の別称に由来する事から疑問視されている。
また異民族説も実証性が乏しく、現在はあまり支持されていない。他の説も俗説・仮説の域を脱していないため、確たる定説は無いに等しい。

山姥は死後に正体を現す場合もあるが、別の存在へ生まれ変わる例もある。
煮溶かした汁を畑に捨てたら人参が生えた、灰や糞が蝿・虻・等の羽虫となって人間を襲うようになったという話が該当し、
これらは起源譚としても語り継がれている。

坂田金時(金太郎)を産み育てたという足柄山等の伝説は幻想郷にも伝わっていて、ネムノ自身が言及したり、彼女の姓の由来にもなった。
肥後天草では、山姥が後の酒呑童子である実子と取り替えて育てた人間の子供が坂田金時だったという因縁の溢れる説話と化している。
金太郎の乳母であるとする伝承(『金太郎の力石』)もあり、この山姥は美人で武家の血を引いていたとされている。
頼光四天王の一員で金太郎を見出した碓井貞光も、唯氷山の山姥によって育てられたという伝説もあるという。
『遠江国風土記伝』では龍筑坊、白髯童子、常光坊の母親だと伝えられていて、明光寺裏山にある子産み石は出産で苦しんだ間に付けた痕跡とされている。

人間の乳幼児を養育する昔話もあり、迷子を保護して育て上げるという東方Projectでの設定はおそらくこれに基づいている。
報恩譚の『山姥の仲人』では、人食いにも拘わらず人間の赤子を17歳になるまで手元に置いて嫁として送り出したという類話も確認されている。
『妖怪談義』(山姥奇聞)や『山姥の杓文字』でも子供に優しい山姥が登場している。
京都府の美山では毎年1月15日に、松の香りがして食すと体が丈夫となって達者に過ごせる餅を子供達のために谷川へ流す山姥の話が伝わっている(『山姥正月』)。
約束破りの男の子を喰おうとしたものの、母親を残して出稼ぎに来た事が判ると断念し、家まで送り返して報酬も授けた山姥の話もある(『山姥の家』)。

ZUN絵のネムノや江戸時代の浮世絵では胸を大きく描かれているが、日本昔話には巨乳の山姥も散見されるので全く根拠が無い訳ではないらしい。
山梨県では、山姥の垂乳と経血を嘲笑して山の神の怒りに触れ、紅い雪が降るまで貞操を守る羽目になった雪女の話が言い伝えられていたそうである。

尾籠な話題だが、異性の人間と性交渉を求める山姥も存在した模様である。
『和漢三才図会』『老媼茶話』や『自然の精霊たち』(季刊民話3号)や『山父と山女』(郷土研究2巻6号※未遂事案)では生殖、
『黒甜鎖語』や『不思議な縁女の話』(佐々木喜善全集・1)では情交、『阿州奇事雑話』(山父山姥)では誘惑に及ぶ山姥が記載されている。
ちなみに、秋に旬を迎えるアケビは山女や山姫とも表記するが、熟して割れた果実が女陰に似ているので付けられたとする卑猥な説もあるらしい。




神主は外來韋編のインタビューでゲームにおける出番の少ない山姥について、
「基本的に怖い役や敵役、悲しい話になっちゃうから、いい話があるとしたら金太郎くらい」
「華やかな訳でもないし、おばあさんのイメージが強い」といった理由で微妙に扱いづらいと評していて*4
「今回キャラを作って山姥がゲームに登場しない理由がよくわかりましたよ」と述懐している。




以下は完全に余談。

東方Projectへ影響を与えた奇々怪界にも、山姥(表記・呼称は山婆(さんば))が起用されている。
こちらは4面ボスで、刃物を投げてくる点はネムノと共通している。

二次創作では、ちょっと怖いけど優しいお母さん的なキャラクターとして登場する機会が多い。
幼い外見の妖精や一部妖怪のみならず、母性に餓えたファンも魅了している。通称 ネムノママ 逆から読むとママノムネ
鉈に結んでいる赤いリボンは、保護して育て上げた人間の子供から贈られた物ではないかとも考察されている。
主なカップリングの相手は……特に確認されていない(※2018年2月現在)。
天空璋では唯一親密な相手がおらず*5、交流に乏しく単独行動を好むという原作設定上、恋愛関係を妄想するのが困難であるせいだろうか?
前述の折口説から霊夢や早苗と絡ませる二次創作はあるが、大抵は先輩後輩的な間柄に留まっている。
だが、正邪や女苑のような悪ガキなど、世話の焼き甲斐がありそうなキャラクターと一緒に生活…というほっこりストーリーを描かれることも。
渡来人説を下敷きにして、神子こころ隠岐奈との関係性を見出すファンもいるようだ。
謎に包まれている聖域を作る程度の能力に着目して、独自の見解や解釈を示す作品も出ている。

非公式の東方Project人気投票では、異例の100位台スタートとなってしまった。
投票開始半月前に頒布された憑依華で登場した依神姉妹が注目を浴び、新キャラに贈られるご祝儀票の大部が同姉妹に流れてしまったせいだと推測されている。
とはいえ旧作を除いても名有りキャラクターは100名以上に達しているので(※2017年当時)、やむを得ないとする慎重な意見もある。
それでも独自の属性を持っているため、ショートストーリーや同人誌でお目にかかる機会はそう少なくないはずである。今後に期待がかかる。




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最終更新:2023年12月01日 00:38

*1 外來韋編掲載の香霖堂第六話『宇佐見菫子は三人いる!』によれば、宇佐見菫子失踪事件対策本部もとい宇佐見菫子救出本部(構成員:霖之助華扇・霊夢・魔理沙)に協力させられたドレミーの世界の住人へ頼んだ結果らしい

*2 例えば、飛騨の匠に勝負を持ち掛けられた山姥は神様だと言われている(『山姥の腕比べ』)。島根県の邑南町では、矢上姫命という女性の神である山姥の話が語り継がれている(『落子』)。

*3 市井の研究家が機織の側面を介して山姥と秦氏を結び付ける主張を行っているが、秦氏と機織の関連性は異論もあり妥当性は高いとは言えない。摩多羅隠岐奈の元ネタである摩多羅神を扱っている『宿神論』にも引用された関晃の『帰化人』では、「不思議なことに、雄略記のいかにも作り話らしいウズマサの語源説話一つを除くと、秦氏が機織とつながりがあることを物語るような史料は全然ない」「機織に関する限りは、わずかな関係を暗示するようなものも見当たらない。大化以前だけでなく、大化以後も律令制度の中で機織関係の官司にとくに秦氏の人が結びついているというようなこともないのである。これは確実な史料については勿論、伝説の類についてもそうであって、甚だきれいさっぱりとしている。だからウズマサの話一つだけをはずしてしまえば、機織技術の氏だという根拠は、完全になくなってしまうのである」と記述されており、仮に秦の姓が機織に由来するものだとしても機織の部の管掌者だった程度ではないかと推測されている。

*4 天空璋のキャラクターは比較的再登場の機会を与えられているが、残念ながら2018年時点でネムノはその機会に恵まれなかった。

*5 対応キャラである文とはあくまで「天狗」と「山姥」という種族としての関係。