わるあがき(ポケモン)

登録日:2018/02/07 Wed 21:18:08
更新日:2023/11/04 Sat 07:05:42
所要時間:約 3 分で読めます




「わるあがき」とはポケットモンスターシリーズに登場する技の一つ。
初代から存在する。

性能

タイプ ノーマル(便宜上)
分類 物理
威力 50
命中 100(第三世代)→必中(第四世代以降)
PP なし (内部データ上では1)
接触判定 あり
範囲 単体
効果 反動ダメージを受ける(後述)

概要

全てのポケモンが使用可能 だが、レベルアップやわざマシンで習得することは一切不可能。ドーブルが「スケッチ」できない数少ない技の一つ。
このわざを使う条件は、 戦闘中使用できる技がなくなること
つまり、他の技のPPを全て使い切ってしまうか、あるいは「かなしばり」「ふういん」などで使える技がなくなった時だけ使える技である。
基本的に対人戦では後者の条件で出ることが多い。特に「ふういん+へんしん」ドーブルに当たってしまうと確実にこの状態になる。

性能自体は、「外すことのないたいあたり」と言った感じだが、実際のところはこのわざに頼るケースはまずない。
なぜなら、反動ダメージがあまりにキツすぎるからである。なんとそのダメージは 最大HPの1/4 。4回使ったらひんしになってしまうのである。
まさにわるあがき。実質的には「互いにPP切れ」で対戦が終わらなくなってしまう状況を回避するためにあると言える(ソーナンス同士とか)。
控えがいるならとっとと交代すべき。最後の1匹がわるあがきしかできなくなったら、大人しく降参しよう。
ちなみに性質上当たり前と言えば当たり前だが、特性「いしあたま」「マジックガード」で反動ダメージを無効化することはできない。
というより仕様的には「みがわり」等のHPコストに近いものがある。
第五世代までは「すてみ」や「テクニシャン」の威力上昇も乗らなかったが、第六世代以降は乗るようになっている。対戦的にはほぼ関係ない話だが。

なお、タイプは便宜上ノーマルだが、第二世代以降タイプ相性の影響は一切受けないという特殊仕様がある。
このため、ゴーストタイプ同士が互いにわるあがきしかできなくなったりしても詰みにはならない。
ヌケニンも普通に倒せる。
また、ノーマルタイプのポケモンが使っても威力は上昇しない。
「ノーマルZ」持ちに使わせてもZワザにすることもできないし、「ノーマルジュエル」も無効。

第四世代以降は「最大HPの1/4」になった反動ダメージだが、第一世代では「与えたダメージの1/2」、第二・第三世代では「与えたダメージの1/4」となっている。
これの何が問題かと言うと、持ち物のなかった第一世代はともかく、第二・第三世代では「たべのこし」などを持たせることで 反動ダメージ量を持ち物での回復量が上回ってしまう 可能性があるのだ。
あまりないが、両者ともにこの状態になってしまうとどうしようもない。特に第三世代でかげふみ持ちのソーナンスが相対し、両者ともにたべのこしを持っていた場合は…
特に延々防御上昇技を積んでいたり、回避率も上がっていると危険。第四世代から反動ダメージが最大HP依存になっただけでなく必中になったのはこういう事情もあるのだろう。
ちなみにこの「与えたダメージの1/4」だった性質を活かしてか、第二世代ではアンノーンを倒して努力値を貯める育成をするときに使用するという限定的過ぎる活かし方があるのだとか。*1

第一世代(赤緑青版)ではポイントアップを使用している技があるとPPが全てゼロになってもわるあがきを出せないという問題があった。後のピカチュウ版では修正。
また、野生ポケモンやトレーナーの手持ちは技の使用回数をカウントしていないため「技を1つしか覚えていないポケモンにかなしばりを使う」という条件以外でわるあがきを繰り出すことがなかった。

対戦で見かけることは少ないが、「アンコール」と「かなしばり」を組み合わせる、こだわりアイテム持ちに「いちゃもん」を使う等、技の使用を封じてわるあがきの使用(または交代)を強要する戦法がある。第八世代の対戦で幻ポケモンが使用可能なルールとなった際には、「ふういん」と「へんしん」を使うミュウが注目された。

ゆびをふる」対戦ではミュウツーヨノワール系の「プレッシャー」、ゲンガーの「のろわれボディ」によってわるあがきしか使えなくなることも。
逆に「とつげきチョッキチャーレムにわるあがきを連発させて相手が弱い技しか発動できない内に倒すという身も蓋もない戦法もある。


派生作品でのわるあがき

ポケダンではなぜかはかいこうせん」と同威力 という恐ろしいダメージになっている。またノーマルタイプとして扱われ、補正も受ける仕様。
反動ダメージは『青の救助隊・赤の救助隊』から既に最大HPの1/4。
あまりにも技がなさすぎるドーブル、ダンバルメタモンで戦う時はコレを命綱にしなければならない。
当たれば大ダメージで基本命中率が100という高性能な代物だが、これだけで戦おうとすると間違いなく身を滅ぼすので色々なサポートが必要になる。

敵として出てくるメタモンやドーブルは当然PP1の「へんしん」「スケッチ」しか覚えていない。
へんしんした後やスケッチに失敗した個体は タイプ一致はかいこうせんと同威力 の技を延々まき散らしてくるので、いかに使用者の能力が低いとはいえかなり危険…かといわれるとそうではない、見かけ倒し要素の強い技である。
なお、メタモンは『』以降は「へんしん」の仕様とポジションが原作&ンドゥバひとくいばこ寄りになって、わるあがきを卒業した。

ポケモンGOでは、キャタピー/トランセルビードル/コクーンコイキング、メタモンのスペシャル技として登場。
性能は非常に低いが、いずれのポケモンもこのまま戦わせることはまずないので、実際に目にすることはあまりないだろう。



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最終更新:2023年11月04日 07:05

*1 PPのある技を使う場合ポケモンセンターと往復するか非売品のアイテムを使う必要があるが、わるあがきならいくらでも繰り出せる上にPPが関係ないので問題になるのはHPのみ。つまり回復薬を買い込んでおけばいくらでも稼ぎ続けることが出来るためである