フリアグネ(灼眼のシャナ)

登録日:2018/02/07 (水) 06:18:55
更新日:2023/08/10 Thu 14:16:22
所要時間:約 7 分で読めます




灼眼のシャナ』の登場人物。


●目次


【プロフィール】

真名:“狩人”
炎の色:薄い白
CV:諏訪部順一(アニメ)、松風雅也(CD)

【概要】

この世の“歩いて行けない隣”にある世界“紅世”の住人“紅世の徒”の中でも、特に強い力を持った“紅世の王”。
世に散らばる“紅世”の宝具の収集家。
本物の坂井悠二を喰らい、トーチである作中の坂井悠二を作り出した張本人。ある意味、全ての元凶

外見は線の細い美青年風の容貌。ただし、これは人化の自在法によるもので、本性の姿は白い鳥。
“燐子”可愛いマリアンヌを恋人にしている。

坂井悠二が持つ火除けの指輪『アズュール』や、作中でマージョリー・ドーらが頻用する監視の箱庭『玻璃壇』も、元々はフリアグネの宝具の一部。
固有の能力として『獲物の性質』を見抜く力を持ち、この力で手にした宝具の能力や使い方を即座に看破することも可能。
また、宝具のみならず、“燐子”可愛いマリアンヌを始め人形や玩具なども無数に収集しており、アジトにしていた旧依田デパートの一階層にこれらを山積みにしていた。

【戦闘能力】

数多の宝具と持ち前の狡知を駆使して、名のあるフレイムヘイズを幾人も返り討ちにしてきた、近代では五指に入る強大な“紅世の王”。
一巻のボスということで実力を過小評価されがちだが、

  • 当たればシャナのような例外を除き確実に殺せる『トリガーハッピー』
  • その他『アズュール』のようなフレイムヘイズ特攻の宝具を多数所持
  • 力技ではなく狡知によって相手を追い詰める策士タイプ
  • そもそも目的が勝利でなく『都喰らい』の発動なので勝てばいいというわけでもない

と、近代で五指に入るという評価は伊達ではない、実力と厄介さを併せ持つ強大な“王”。
まともに戦うとカムシン辺りですら手を焼く程。
相性メタに対するメタともいえるシャナと、『都喰らい』を知るアラストール、“存在の力”の感知能力がずば抜けた悠二というフリアグネにとって最悪の組み合わせが立ちはだかったという意味では、彼もまた間と運の悪い“王”だったと言えよう。

【燐子】

  • 可愛いマリアンヌ
CV:こやまきみこ
人形型の燐子。
フリアグネから特別に高度な力を与えられており、宝具を使って戦うこともできる。
フリアグネとは相思相愛で、マリアンヌを他者の“存在の力”に依存する事無い存在にして永遠に一緒に生きることがフリアグネの望みであり、宝具『アズュール』から彼女に組み込んだ『転生の自在式』を起動させるために『都喰らい』を決行しようとした。

最期は追い詰められたフリアグネを救うために主人を説得し、『バブルルート』でシャナを拘束したところで『ダンスパーティー』により自爆。
『転生の自在式』による復活に望みを託して消滅した。

  • ニーナ
猫の人形型の燐子。
主であるフリアグネが討滅された後も執念から主の仇である坂井悠二を襲撃した。

  • 人形の燐子
アクションフィギュア型やマネキン型の名もなき燐子たち。
主人の趣味からマニアックな服装をしている。


【宝具】

  • トリガーハッピー
銃型の宝具。
身の内に在る“紅世の王”の休眠を破ることにより、器たる契約者を爆死させるフレイムヘイズ殺しの宝具。

北米開拓時代、インディアンに協力して開拓者を襲っていたフレイムヘイズへの復讐を誓う開拓者の少年を、『フレイムヘイズ殺し』の宝具を求めていたフリアグネが利害の一致から拾い上げ創り出したモノ。
完成当初はフリアグネも「休眠を破られて顕現した”紅世の王”が最後のあがきで大暴れする」事を警戒していたが、使い続けても危惧していた「”紅世の王”が最後のあがき」が全く起きなかった事から本編開始時点では完成当初と比べるとリスクに対する警戒感が弱くなっていた。

  • ダンスパーティ
ハンドベル型の宝具。
音色で燐子を爆発させる。
フリアグネは御崎市全域に作ったトーチに仕掛けを埋め込み、これらを一斉に爆発させることで『都喰らい』を起こそうとした。

  • バブルルート
コイン型の宝具。
弾いた軌跡に鎖を作り、敵の武器を絡めとる。
別名『武器殺し』
相手が武器を振るう瞬間に合わせて発動する必要があるため、使いこなすには相応の実力が要る。

  • レギュラー・シャープ
カード型の宝具。
一枚から無数に分裂し、刃の雪崩となって敵を攻撃する。

実はこれ自体はただの「自動で切れるカード」の宝具でしかなく、そこに“存在の力”を込めて飛ばすことで武器として転用している。

  • リシャッフル
万華鏡型の宝具。
覗き込んだ者と覗かれた相手の意識総体を入れ替える。
ただし、お互いの心が通じ合っていないと効力を発揮しない。

  • アズュール
指輪型の宝具。
火を防ぐ結界を張る。『炎弾』をはじめとした炎の自在式を扱うフレイムヘイズにとって相性がいいが、格闘主体のシャナ相手には意味がなかった。

内側に『転生の自在式』が刻まれており、シリーズ最終盤にて意外な役割を果たすことになる。

  • 玻璃壇
銅鏡型の宝具。
範囲内の地形を周囲の物体を取り込んだ巨大な箱庭の形で再現し、内部の“存在の力”の流れを逐次投影する。
人間やトーチなどに加え、使われた自在法までも把握できる一方、フレイムヘイズや“紅世の徒”を投影することはできない。

かつて紅世で真正の『神』と称される祭礼の蛇が、自らの創り出した都市『大縛鎖』を監視するために作り上げた宝具。

【作中の活躍】

愛するマリアンヌに『転生の自在式』を使い、他者の力に頼らなくても存在していける独立した存在にしてずっと一緒に生きることを願い、そのために必要な“存在の力”を得るため御崎市において秘法『都喰らい』の発動を企てる。
しかし、『炎髪灼眼の討ち手』が『都喰らい』成就寸前に御崎市に現れたことで彼の計画は狂い始めた。

トリガーハッピー』による爆発で『都喰らい』の準備が崩れることをおそれて常套手段の決め手が使えず、また『都喰らい』のために自分がトーチを使おうとしていることを悠二やシャナに看破され、坂井悠二の作戦でトーチを消費され続けたために、彼らと戦わざるを得なくなった。

『ダンスパーティー』で“燐子”の軍団に自爆戦法を取らせることで、「『ダンスパーティー』は戦闘のための物」とシャナや悠二たちに錯覚させ、さらに悠二を人質に取って『トリガーハッピー』の能力を明かしシャナに伝えさせることで、本当の切り札である『ダンスパーティー』からシャナの目をそらさせ、同時にビル屋上で戦うことで「『ダンスパーティー』を鳴らしてもおかしくない状況」を作り上げ、シャナと戦う振りをしつつ『都喰らい』を進めていた。

しかし、フレイムヘイズとの長年の戦歴から、彼が勝てると踏んで取った戦法は、自在法を使わず格闘戦に特化したシャナにはほとんど通じないという誤算、隠蔽のために護衛にして戦力である“燐子”達を自爆させながら戦うしかないという状況、『都喰らい』のために市内全域のトーチの爆破の鼓動の一斉制御・加速という緻密かつ大規模な作業と戦闘の同時進行、といった数々の要因から、自分の策で作り出した状況に追い詰められてしまう。

マリアンヌがフリアグネを助け、「ふたりの願い」を叶えるために自分をフリアグネに爆破させたことにより、なんとかシャナを追い詰めるものの、悠二の異常に鋭敏な感覚に『都喰らい』のための狙いと仕掛けを看破され、シャナの攻撃で『ダンスパーティー』を破壊されたことで望みが潰える。
破れかぶれとなって放った宝具『トリガーハッピー』をシャナに炸裂させ、アラストールの休眠を破った……まではよかったが、神の目覚めを以てしても巨大過ぎるシャナの「器」を破壊することは出来ず、一時的な顕現を果たしたアラストールに焼き尽くされ消滅した。

【余談】

外伝巻のQ&Aコーナーでは恋人のマリアンヌと共に解説を務めており、ここで初めて明らかになった情報も数多かった。
またアニメ版DVDでは「フリアグネとマリアンヌのなぜなにシャナ」として、第1期・第2期を通じて解説役を務めた。



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最終更新:2023年08月10日 14:16