ダーリン・イン・ザ・フランキス

登録日:2018/02/05 Mon 00:02:06
更新日:2023/11/30 Thu 20:57:39
所要時間:約 13 分で読めます





比翼の鳥……と言うらしい
その鳥は片方の翼しか持たず
雄と雌 つがいで寄り添わなければ空を飛べない
不完全な生き物

でも なぜだろう
私はそんな生命(いのち)の在り方を
美しいと思ってしまったのだ
美しいと、感じてしまったのだ……


比翼の鳥……と言うらしい

昔本で読んだその鳥は
雄と雌で寄り添わなければ空さえ飛べない
哀れな生き物

きっとその片割れを見つけるまでは
木々の葉に身を隠し、息を殺しては
いつの日にか大空に羽ばたく夢を見るのだろう

じゃあ、最後まで飛べなかった鳥はどこへ行くんだ?
その答えを、僕は知っている。
その答えは……

知っている。
飛べない鳥に、行くところなんかない。



ダーリン・イン・ザ・フランキス XX





●概要

「ダーリン・イン・ザ・フランキス」は、2018年1月よりTOKYOMX、及びテレビ朝日系列にて放送された、TRIGGERとA-1 picturesの共同制作によるTVアニメ。
アルファベット表記は『DARLING in the FRANXXX』、公式略称は『ダリフラ』。
フラダリではない。

アニメ版アイドルマスター(アニマス)を手掛けた錦織敦史氏が監督とシリーズ構成を務め、シリーズ構成は更に林直孝氏も担当している。
キャラクターデザインは『君の名は。』『心が叫びたがってるんだ。』に携わった、田中将賀氏。
メカニックデザインは『トップをねらえ2!』で知られるコヤマシゲト氏であり、丸みのある女性的なデザインが特徴。

直接的なサービスシーン以外にも、性的要素を仄めかすような設定といくつか見られる為に、所謂エロで釣るタイプの作風かと思いきや、実際所はシリアス寄り。
話としてはエヴァファフナーを彷彿とさせると専らの評判。毎回の終わりにポエム入るし。

また、集英社の漫画アプリ「ジャンプ+」にて、コミカライズ版が毎週日曜日に連載された。
作者は『BLACK CAT』『To LOVEる -とらぶる-』でお馴染み矢吹健太朗氏。
アニメと漫画で進行速度が大幅に異なるためか、本編のシーンを忠実に取り上げつつも独自の展開を見せており、もう一つの本編とも言える。
全年齢向けアプリでありながら惜しげもなく乳首を描く辺りは流石である。え?『終末のハーレム』とかお色気路線の作品沢山載せてるのに何を今更だって?
なお、毎週日曜日朝8時になると謎の光による修正が入る。
スピンオフ作品として、ポップな絵柄のギャグ漫画『だーりん・いん・ざ・ふらんきす!』も、毎週日・月・火曜日に連載。
こちらの作者は、ジャンプ+にて『エンペラーといっしょ』を連載していたmato氏。

複数のパイロットが同時に動かす巨大ロボという事で、特別CMや前述のmato氏の4コマ等で『パシフィック・リム』とのコラボをしている。


◆主題歌
KISS OF DEATH(中島美嘉)

◆EDテーマ
特記がない限り歌はXX:me(ゼロツー(戸松遥)、イチゴ(一ノ瀬加那)、ミク(山下七海)、ココロ(早見沙織)、イクノ(石上静香))が担当している
トリカゴ(第1話~第6話)
真夏のセツナ(第7話)
Beautiful World(第8話~第12話、第14話)
ひとり(第13話) ※ゼロツー(戸松遥)ソロ曲


●ストーリー


彼らは夢を見る。
いつの日か大空へはばたく夢を。
ガラスによって遮られたその空が、
どれだけ遠いものだと知っていても。

遠い未来。
人類は荒廃した大地に、
移動要塞都市"プランテーション"を建設し
文明を謳歌していた。

その中に作られた
パイロット居住施設"ミストルティン"、
通称"トリカゴ"。
コドモたちは、そこで暮らしている。
外の世界を知らず。
自由な空を知らず。
教えられた使命は、ただ、
戦うことだけだった。

敵は、すべてが謎に包まれた
巨大生命体"叫竜"。
まだ見ぬ敵に立ち向かうため、
コドモたちは"フランクス"と呼ばれる
ロボットを駆る。
それに乗ることが、
自らの存在を証明するのだと信じて。

かつて神童と呼ばれた少年がいた。
コードナンバーは016。名をヒロ。
けれど今は落ちこぼれ。
必要とされない存在。

フランクスに乗れなければ、
居ないのと同じだというのに。

そんなヒロの前に、ある日、
ゼロツーと呼ばれる謎の少女が現れる。
彼女の額からは、
艶めかしい二本のツノが生えていた。

「――見つけたよ、ボクのダーリン」

(以上、公式サイトに掲載されたストーリー)


人類が成功した超深度掘削により採掘された「マグマ燃料」
並外れたエネルギー効率と引き換えの地殻変動・環境破壊により、地表は荒廃
やがて人類は、緑が失われた大地に「巨大移動要塞都市(プランテーション)」を建設し文明を謳歌していた

しかし、突如として現れ、次々に都市を襲撃し始めた謎の巨大生命体『叫竜(きょりゅう)

天才科学者集団APE(エイプ)は、叫竜に対抗すべく
人型ロボット兵器『FRANXXX』を開発

そしてそれに乗り込み、人類を守る使命を与えられたのは―――……

(以上、コミカライズ版に掲載されたストーリー)




●用語

APE(エイプ)
人類を統治する天才科学者集団。
「七賢人」と呼ばれる上層部によって治められている。

巨大移動要塞都市(プランテーション)
人類が荒廃した大地を捨てて築き上げたドーム状の都市。
その名の通り、自走することも可能。
複数存在し、ヒロ達がいるのは第13プランテーション『セラスス』。
ヒロ達はこの中の上部に位置する「ミストルティン」という区画にいる。
各都市ごとにフランクス部隊が配属されており、コドモは自分の住むプランテーションを守る為に戦う。
しかし、コドモ達は行動を制限されており、エレベーターから見える都市のようなミストルティン以外の区画には立ち入る事は出来ない。
またミク曰く食事や洗濯は「見えない世話係」がやっているようだが、内部の掃除だけは自分たちでやらなければいけない。
その為か、ミストルティンは別名「トリカゴ」とも呼ばれる。

なおプランテーションの外には人類に捨てられ廃墟となった、かつての都市がいくつも存在する。

◆コドモ
その名の通り、若い世代の人々であり、オトナと並んでこの世界における人類の呼称。
彼らは育成所(ガーデン)によってパラサイトとなるための教育を施される。
その中では彼らは与えられたコード、番号で呼ばれる。
番号が若いほど成績は優秀なようだ。
戦闘以外の知識は一切与えられることは無く、ヒロやイチゴも「キス」という名称が何を意味するかという事すら知らないほど。
また思春期を迎えることも稀で、迎えた場合は早期介入し事態収拾することがマニュアル化されている。
成績が一定以下の者は容赦なくどこかへと連れ去られていったらしく、その者がどうなったのか知る術はない。
CODE:090によると「オトナになれたコドモは自分たちの部隊にはいないし、噂も聞いたことが無い」という。

◆オトナ
コドモ以外の都市の住民たち。
賢人や兵隊も含まれるものと思われ、目元をバイザーや白く細長い頭巾で覆っている。
また場面などによって異なるが、基本的には白いローブ状の衣装を纏っている。
式典などで登場するモブ同然のキャラであったが、10話でその生活の一端が語られる。


◆パラサイト
この作品におけるパイロットの呼称。
基本的に男女二人一組でパートナーとして扱われている。
一応、パートナー以外の人間同士でフランクスに乗り込むことは可能。
しかし、このパートナーはかなり神聖な存在のようで、本来のパートナー以外の人間とフランクスに乗る事を咎める者も多い。
フランクス博士曰く、パラサイトは少しくらいエッチなほうが向いている、とのこと。

◆パラキャパシティ
フランクスに搭乗中の操縦者と機体の同調度を示す数値。コネクト値とも。

◆黄血球
コドモたちの血液中に含まれる成分で、パラサイトとしてフランクスとコネクトすることを可能にしている化学物質。
二度目の搭乗後のヒロはこの数値が異常なまでに上昇していた。
また「エリクシル・インジェクション」という薬物の投与で人為的に上昇させることも可能だが、投与時の生存率は15%程度と低い。

雄式/雌式(ステイメン/ピスティル)
パラサイトの内、男子を雄式、女子を雌式と呼ぶ。
雄式はフランクスの操縦、雌式はフランクスとの同調を担当し、二人の意識を接続する事でフランクスは起動する。
逆に二人の信頼関係に何らかの亀裂が入った場合、フランクスはあっけなく活動を停止してしまう。

雌式だけでもフランクスを動かすことは可能だが、その場合は相当な負担がかかる為、危険な行為とされている。
逆に雄式だけだとフランクスのマグマエネルギーを使うことが出来ず活動不能となる。

◆第13部隊
ヒロ達が所属している部隊。
急造のチームで物語の開始時点では叫竜との戦闘経験の無いコドモばかりである。
しかし戦闘の経験を重ねていったことで、中盤にはパパ達から「他の部隊にない連携が生まれている」と評され、他の部隊では考えられないほどの撃破数の上昇を記録する。
ハチによると「イレギュラーな部隊だが高い適正値を持つ検体から絞り込んだ」部隊らしく、はしゃぐ様子に手を焼いたナナ曰く「コドモらしくない」。

ヒロ達が配属される以前の部隊やメンバーがどうなったのかを当初は気にする様子すらないが、3話などでのゼロツーの発言や8話で発見した部屋の様子からすると全滅したのだと思われる。



●登場人物


パラサイト

◆ヒロ(CODE:016)
CV.上村祐翔/小清水亜美(幼少期)
本作の主人公で、真面目で努力家な性格。
幼少期には他の子供達にコード以外の名前を付けた、パラサイトたちの名付け親ともいえる。
かつては神童とまで呼ばれるほどの優秀かつ好奇心旺盛なコドモで、名前を付けた話もあってか他の都市のコドモの間でも名前が知られた「有名人」。
その優秀さから幼少期はガーデンに付属したラボで一人研究対象となっていた。
劇中序盤にイチゴと搭乗した際には、幼い頃からの付き合いである彼女と数分間ではあったがは高い数値を叩き出してもいるが、
肝心のフランクスの試験時にピスティルと同調して起動させることすら叶わず、落第を言い渡された。
育成所への送還は特例として免れたものの、何もできない今の自分に居場所はないとして、自暴自棄になっていたところに、
ゼロツー、そしてストレリチアとの出会いによって、再びフランクスに乗る決意をする事となる。
ゼロツーとの邂逅時、彼女の角が本物であると目に入った瞬間に理解しつつ「艶めかしい」と表現する剛の者。

七賢人のメンバーからは「特殊検体」「穢れた血のステイメン」と評され、ゼロツーとの接触を危険視されている。
また、ゼロツーと二度目の搭乗の後、高熱を発したり胸部が青い腫瘍のような何かに侵食され、彼の黄血球の数値を見たナナから「生きているのが不思議なくらい」と評されるなど、明らかにヒロ自身も危険な状態となった。
しかし三度目の搭乗となるグーテンベルク級との戦いの中、意識の底でナオミの声を聴き、ゼロツーと真に意識を通じ合わせ、彼女のための翼となることを決意してそれを克服した*1



◆ゼロツー(CODE:002)
CV.戸松遥
ピンクの髪に目の淵の赤い隈取、そして赤く小さなツノを持った、叫竜の血を引く少女。ヒロ達と違いコードは00ナンバー。
一人称は「ボク」、二人称は「キミ」という少年のような口調で話すボクっ娘
ヒロ達とは違い、APE直属特殊親衛部隊「ナインズ」として前線で戦っている凄腕パラサイト。ナインズからは「ナインイオタ(9'Ι)」あるいは略して「イオタ」と呼ばれる。
最初のうちは他のナインズも着用する赤いパイロットスーツを着ているが、途中から白いパイロットスーツを着用。
しかし、彼女のパートナーは必ず三度以内の出撃で命を落としてしまう為、「パートナー殺し」という不名誉な異名を持つ。6話でヒロが三度目の出撃から生還したことで、第13部隊からは「パートナー殺し」は間違った噂だった、と思われているが……
自由奔放な性格で、基本的に周りの人間の意思は尊重せず、ヒロに対してもほぼ一方的にダーリンにする事を決め、彼につきまとう。
ただ、ヒロが言うなら渋々ながら他のパートナーと出撃をしたり、ヒロと離れて帰還する命令が出た際には悲しげに別れを告げるなど、その想いは本物。
それゆえかオトナの世界は自由が効かないためか、息が詰まるようだ。
また、各地を転戦していたためかこの世界についての知識はヒロやイチゴ達を上回る一方で、「弱いヤツ」にほぼ一切の関心や興味を示さず、その奔放さも相まってかつて共闘した部隊を無視し、窮地に陥らせたこともあったという。
叫竜の血を引いている為か生身での身体能力も人間離れおり、不意打ちとはいえ銃を持った兵士にも負けることは無い。あとヒロが腰に巻いていたタオルを器用に足で剥ぎ取ったり。
味覚も人間離れしており、ベーコンを蜂蜜まみれにして手づかみで食べている。
本人曰く「この方が甘くて美味しい」とのこと。
自身のツノを恐れなかったヒロに好意を抱き、後にヒロがやはりそのツノで自分を避けていると感じた時には失望したような表情を見せるあたり、自分が恐れられることを恐れているように見える節がある。
そして中盤、ツノや犬歯が伸びるのになるのに併せて塞ぎ込み、攻撃的になり……



◆イチゴ(CODE:015)
CV.一ノ瀬加那
パラサイト候補生たちの委員長的存在。
ヒロの事はパートナーのゴローと同じく他のパラサイト以上に気にかけていて、部外者であるゼロツーがヒロのパートナーとなろうとした時は「ヒロに期待をさせないで」とゼロツーを突き放した事もあった。
そして、ヒロを気遣うあまり彼を省みずに無茶な戦いをするゼロツーを糾弾し、拒絶したことさえあったが、過去の記憶を取り戻し、ゼロツーを深く想うヒロを見たことで、ようやくゼロツーを受け入れられるようになった。
ゼロツー自体にはヒロ以上ではないにしても気に入られている。
普段はまじめだが、猫が大好きで猫には赤ちゃん言葉で話す可愛い一面も。
その滲み出る負けヒロインオーラに当てられた視聴者も多い。

ちなみにコードに関してはヒロとは1つ違うだけで部隊で2人のみが10ナンバーであり、コードはパラサイトとしての優良さを表しているらしく、共闘したCODE:090はヒロとともに「何故こんな急造の部隊に?」と評している。


◆ゴロー(CODE:056)
CV.梅原裕一郎
イチゴのパートナーの少年。
イチゴがヒロとフランクスに乗る提案をしても快諾する話の分かる好青年でイチゴと同じくヒロを心配し気にかけ励ましたりする一面がある。
ヒロ、イチゴとは兄弟のようにずっと一緒に育ってきた間柄でヒロとはルームメイト同士である。その為イチゴとは高い数値を上げている。
次第に自分がイチゴに惹かれていた事に気付き始める。

今では想像しにくいが、ガーデン時代は一時期集団生活への嫌気から荒れていた。



◆ゾロメ(CODE:666)
CV.田村陸心
ミクと共にアルジェンティアのパラサイトを務める少年。
人一倍「大人」になることに憧れているが、それに反してヒロやフトシをからかうなど精神的に幼い部分がある。
オトナとの連絡が取れなくなった際には見捨てられたのかと不安になる一方で、自力で食料を調達すると「(パパから与えられたものじゃないから)パパへのお祈りをする必要はない」と、誰よりも早くパパから脱却した。
また、他のパラサイトへの対抗心から調子に乗りやすく、噂話も好きなど落ち着きのなさが見られる。

◆ミク(CODE:390)
CV.山下七海
ゾロメのパートナーの少女だが、ゾロメとはパートナーというよりはケンカ友達に近い。
しかし、心の底ではゾロメの事をパートナーとして信頼し、深く想っている。
彼と同様幼く見えて、ヒロとゼロツーの関係には興味津々だった。
13部隊のパラサイトの中では誰よりも早く外見的な変化が見られ、髪の中に白髪がまぎれ始めた。


◆フトシ(CODE:214)
CV.後藤ヒロキ
その名の通りふくよかな体系の男子で、くいしんぼう。
メンバー1の常識人で誰とも気さくに接する人物。
ココロに強い思いを抱いているが……

◆ココロ(CODE:556)
CV.早見沙織
フトシと同様穏やかな性格で、皆のマドンナでお姉さん的な存在だが時折影を見せている。
ミストルティン内部での植物の手入れをしているのは彼女。
そのおかげで、同じく一人になりたい時に植物園を訪れるミツルに徐々に引かれ、パートナーシャッフルを提案。
また、廃墟となったかつての都市で母子手帳を拾ったことから男女の違いについて意識し始めるようになり、ミツルに想いを打ち明け、彼と結ばれる事となった。

◆ミツル(CODE:326)
CV.市川蒼
プライドが高くイクノ曰く「クールぶってる」「不器用」なリアリスト。
何かを信じると裏切られる、と信じており、丁寧な口調で他人への配慮に欠いた、トゲのある発言をすることが多い。
パートナーをしていたイクノにも例外ではなく、不調の際に呆れたような態度を見せたり、その後ゼロツーと共にストレリチアに乗り込んだ際には「僕には問題がなかった」と口走る。
かつてはヒロに強い憧れを持っていたが、ある一件を経て現在では冷たく接している。
その一方でパラサイトとしての能力を失いながらも訓練を続けるヒロに対して「これ以上今の彼を見たくない」とも発言している。
その一件とは、かつて共にフランクスに乗って戦うという約束をしたにも関わらずそれを忘れられたショックによるもの。
元々は低かった適性値を生存率の低いエリクシル注射で強引に上げていたため、そのショックは計り知れなかった。
しかし、後にヒロがかつての記憶をなくしていたことを知り、戦いを経て和解することができた。
物語り当初は髪を後ろに撫で付けたキザな印象のある外見だったが、後にココロに散髪を頼んで、かつてのようなショートヘアにイメチェンを果たした。


◆イクノ(CODE:196)
CV.石上静香
物静かで読書好きな少女。それがどこか冷めているように見える事も。本人曰く「わざとらしく騒ぐの、苦手」。
パラサイトとしては不安定な部分もあるらしく、それが原因でフランクスの起動に至らず出撃ができないこともあった。
よくみると頬に薄くそばかすがあるのが特徴。


◆ナオミ(CODE:703)
CV.小清水亜美
ヒロのパートナーを務めていた少女。
しかし、ヒロの巻き添えを食う形で落第し、育成所へと送還された。
都市に残留できる可能性を捨てて一緒に育成所に戻ろうとするヒロに対して「私だったら死んでも残り続ける」「なんで貴方が私のパートナーだったの」と、どうしようもない怒りをぶつける。
しかし、別れの際には「新しいパートナーを見つけて」と、笑顔でヒロと別れていった。
だがその直後、彼女の乗った輸送船は叫竜に襲われ、地に飲み込まれてしまう……
イチゴ達コドモには生存しているとの報告があり、ヒロ達はガーデンにいると思っているようだが、その後ガーデンに戻った際には「ガーデンに戻ってきたパラサイトはいない」と一蹴されてしまった。


◆CODE:081
CV.星野貴紀
一話でゼロツーのパートナーだった少年。
既にストレリチアには二回搭乗していたのかコルセットや酸素マスクをし、輸送機内では点滴を受けるほどのボロボロっぷりで、モホロビッチ級との戦闘中に死亡。
なお彼と面識のあった第13部隊のメンバーはヒロのみであった。

◆CODE:090
CV.古川慎
第26都市におけるパラサイト部隊のリーダーを務める少年。通称オクレ兄さん。
イチゴらより成熟しており、実戦経験も豊富なのだが、共同作戦では彼らを経験が浅いものと配慮しすぎたせいで反感を買ってしまう。
かつてゼロツーと共闘した際に彼女の独断専行によって孤立し、その結果パートナーを失った過去がある。
第15話にて再登場するも、頭髪が白く変貌していた。
数多の叫竜に対しても善戦するが、パパ達から「プロトコル32」を命じられ、マグマ燃料を持ったまま超レーマン級の叫竜に特攻をかける。

◆9'α
CV.斉藤壮馬
APE直属特殊親衛部隊「ナインズ」のリーダー格の少年。
6話や7話では少し出てきては意味深な言葉を発する。いわゆるカヲルポジ
検査を受けるゼロツーと共にガーデンに併設されたラボに赴いた第13部隊と接触する。


APE関係者

◆ナナ
CV.井上麻里奈
ヒロ達の管理を務める女性で、彼らとは育成所のころからの付き合いである、先生のような存在。
彼らを尊重しているのか、コードではなく名前で呼んでいる良き上官。
しかし、後にオトナの手を離れたコドモの生活を監視するうちに苛立ちを覚え始め、ココロに反論された際には過去の記憶がフラッシュバックして苦しんだ。
9'αは「新しいナナと変えてもらえば?」と発言をしたが……?

◆ハチ
CV.小西克幸
APE作戦本部の都市防衛司令官。
ナナとは深い仲なのか気になるところ。

◆フランクス博士
CV.堀内賢雄
フランクスの開発者。ナナやハチの上司。
顔の一部を機械化してはいるが、平気な顔してナナにセクハラをかます健全なおじいさん。
ゼロツーとの正式なパートナーとなったヒロには「パートナーを続けて行きたいのなら、己の感情までは食われるな」と忠告した。
ストレリチアの戦いを美しいと評する一方で、過去にはゼロツーに対し非人道的な実験も行なっていた底の読めない老人。
第13部隊を運用するに当たってパパとは別の思惑で動いているらしく、ナナやハチに出した指示や第13部隊の成績から「これまでの運用方法を否定することが狙いでは」とも推測されているが……


◆七賢人
CV.玄田哲章(主席)、飛田展男(副主席)、古川慎、田馬章寛
マスクで顔を覆ったAPEの首脳部。
他の者からは「パパ」と呼ばれる、人類の主導者的存在。

彼らが属するAPE本部中央本部会議は「ラマルククラブ」とも呼ばれる。
彼らが言うには、グランクレバスの攻略が長年の悲願であり、また凪のような存在にこそ、APEの唱える未来があるらしい。


その他

◆叫竜の姫
CV.釘宮理恵
グランクレバスの奥深くに潜んでいる、叫竜を従える少女。
巨大な一本角が特徴。
口を開かず、脳内に直接言葉をかけることができる。



●フランクス(FRANXXX)

本作における巨大人型兵器。
全体的に細く女性的なシルエットであることが特徴。
また、パラサイトが搭乗し、機体と同調する事で顔のパーツに表情が浮かぶ。
この表情は雌式の感情とシンクロしており、戦闘中でも様々な表情を見せる事がある。
対叫竜用の装備として、機体ごとに専用のマグマエネルギー兵器が装備されている。
コクピットでは雌式が四つん這いになり、その後方で雄式がシートに座るといった形になる。
また、雄式の使う操縦桿は雌式のスーツの臀部あたりにある。
角度によっては入ってるように見える
ただ、そのせいか性を前面に押し出しすぎとして、賛否が分かれる部分であるともいえる(ゾロメは自覚があるのか変な声出すなと怒鳴った時も)。

緊急時にはステイメンからの操作でピスティルをカプセルに収めて射出・退避させることが可能。
ただしピスティルが居なくなったフランクスはマグマエネルギーを使うことが出来なくなるので、射出後は予備電源に頼るしかなくなる。
逆にステイメンが気絶などすると「スタンピードモード」という暴走形態となり、獣のような荒々しい戦いをする。

本来、各都市のフランクスは戦闘時の連携のために同一規格、同一の武装で統一されており、第13都市のように見た目も武器もバラバラなのは他には無いそうだ。
機体名はすべて「鳥の名前が入る植物」で統一されており、その鳥をモチーフとした意匠が機体にもあしらわれている。
なお女側が身につけるヘルメットはツノ部分を隠すような作りとなっている。

◆ストレリチア
ゼロツーが雌式として操るフランクス。
機体色は白と赤で、一角獣のようなツノが特徴。
専用武器はケーブルで本体と繋がれた右腕の大槍「クイーンパイク」で、突き刺した状態でエネルギーを流し込み叫竜を粉砕する。
また、左腕にはクロロフィッツと似た形状の翼のようなパーツが備わる。
スタンピードモードではライオンのような形状へと変化する。
ストレリチアは「極楽鳥花」の意。

◆デルフィニウム
イチゴが雌式として操るフランクス。
機体色は白と青で、イチゴと同様、前髪で右目が隠れている
頭部を覆う帽子のようなパーツは着脱可能で、その下には赤い髪が隠れている。
ストレリチアの姉妹機であり、全体的な形状が酷似している。
専用武器として両腕の双槍「エンビショップ」を扱うバランスのいい機体で、第13都市の指揮官機のような存在。
腰部のスカート状のパーツはバーニアも兼ねており、向きを変えることで爆発的な推進力を得る。
デルフィニウムは「大飛燕草」の意。

◆アルジェンティア
ミクが雌式として操るフランクス。
機体色はピンクと白で、頭部にあるツインテールが特徴。
近接戦闘に特化したスピード重視のフランクス。
専用武器は両手首にある3本の鉤爪「ナイトクロウ」。
アルジェンティアは「鶏頭」の意。

◆ジェニスタ
ココロが雌式として操るフランクス。
機体色は黒と黄緑で、帽子とコート型の装甲を纏ったロシア風の姿。
装甲内には他のフランクスと同様、女性らしい細いボディが存在している。裸エプロン。
重装砲撃型のフランクスで、専用武器は先端に銃剣が装着された大砲「ルークスパロウ」。
踵部分には砲撃の反動を吸収するアンカーも備わる。第11話では一時的にスタンピード化し、頭部のみが変化した。
ジェニスタは「金雀枝」の意。

◆クロロフィッツ
イクノが雌式として操るフランクス。
機体色は白と紫で、目元をバイザーで覆ったセンター分けの紫髪な外見
両腕に巨大な翼のようなフィン「ウィングスパン」を備えているのが特徴で、長時間飛行できる。
遠距離攻撃に重きを置く支援型フランクスで、手首を腕に引っ込めることで機関砲として機能する。
フィンの背部から高威力の砲撃を行うことも可能だが、燃費は悪くそう連発ができないのが難点。
また、嘴のように尖った爪先「ランスペディグリー」での格闘戦も可能。
クロロフィッツは「折鶴蘭」の意。

◆訓練機
ヒロがパラサイトとしての能力を失ってからも使用していた、雄式のみで扱える機体。
フランクスとは違い、武骨な作業用機械といったフォルムをしている。
雌式のいる場所には女性の臀部型のパーツがしっかり置かれている。

◆量産型
第13部隊以外に配備されている量産型フランクス。
機体色はグレーと白で、デルフィニウムをより簡略化したような形状。
個体差がないため組織的な作戦行動に長けており、多対一での各個撃破が主な戦闘スタイル。
専用武器として、先端の刃を射出可能な片刃の槍「ポーンハスタ」を装備する。
射出される刃はケーブルで柄と繋がれており、打ち込んだり捕縛した敵にエネルギーを流し込むことが可能。

◆九式
ナインズ専用のフランクス。
ストレリチアのような白をベースに赤いラインが描かれた外見だが、顔はV字のスリットのあるマスクで覆われたよう。
「口」の部分が無いので量産型を含めたほかのフランクスと比べると無機質な印象が強い。
最大の特徴は雄式と思われるパラサイトが機体と接続し、雌式と思われるパイロットがそれを操るという、従来のフランクスとは真逆の操作方式であること。ドM向け・・・?
武器こそ量産型の「ポーンハスタ」と似たような槍だが、その戦闘力は非常に高く、ミクに「ストレリチアが何機もいるみたい」とまで思わせるほど。



●叫竜(きょりゅう)

人類を脅かす異形の化け物。
マグマエネルギーに反応し、引き寄せられる性質を持つ。
一口に叫竜と言っても、様々な種類が存在している。
共通している点としては、黒い外殻と青い体液といったところ。
また、桁外れの生命力を持っていて、体のどこかに存在する「核」を破壊しないと倒すことができない。
「巨乳」ではない。
「~級」という呼称はサイズによってカテゴライズされており、また4話のワーム型や8話の個体のように何級に該当するのか作中では呼称されないものも存在する。設定資料集はよ


◆モホロビッチ級
通称「モホ級」。逆じゃなくてよかった。
1話の個体は巨大な顎に両足、尻尾と比べて、極端に両手が小さい、ティラノザウルスのような外見。
尻尾は展開してエネルギーを溜め、口からビームを放つこともできる。
フランクス博士曰く「でかくて強靭でよい面構え」。

◆コンラッド級
フランクスの半分程度しかないサイズの小型叫竜。
しかし群れで行動しているため、数に任せて巣への侵入者を撃退する。
また、寄り集まって大型の叫竜となることも。

◆ワームタイプ
地中に潜む叫竜。
尖ってないドリルや回転式の電気剃刀に見える頭部と巨大な牙をもった頭部、二種類いるかと思われたが、実は1つの体の両端にそれぞれ2つの頭部を持っていた。
胴の部分から、地面に刺さるとマキビシのように展開するうろこのような物を射出して攻撃する。

◆グーテンベルク級
圧倒的な巨体を誇る叫竜。
第6話ではコンラッド級を率いて第13都市、第26都市とのキッシング中に襲ってきた。
普段は牛のようなツノの生えた四角い箱をしている。
だが自身のパーツを組み替えることで巨大な人型になったりピストンマシンのような形態へと変化した。
第9話では上部に軟質なドーム状の球体、下部に無数の触手を持つクラゲのような姿で登場。
自身の体液を爆破させる事が可能。

◆第8話の叫竜(仮称)
複数の顔を持った叫竜。
第13部隊の面々でも苦もなく倒せるあたり戦闘力はさほど高くないようだが、フランキスの内部へ浸透し衣服のみを消化する謎の青い液体を吐くというエロに全振りした男らしい叫竜。
だーりん・いん・ざ・ふらんきすでも「都合よく布だけを溶かす液体」と言われた。

◆超レーマン級
山が動いてるとまで思わせるほどの規格外の大きさを誇る叫竜であり、地中から出てくるだけでプランテーションをひっくり返し破壊するほどの巨体。
体内には無数のコンラッド級の叫竜を格納しており、第13プランテーションの外壁を破壊した後、口部からそれを排出した。
また、コアも複合型と言われており、巨大なコアの中に無数のコアが蠢いている異形の存在と言える。


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最終更新:2023年11月30日 20:57

*1 胸部の青い腫瘍も7話や8話では外見上は消失し、傷跡らしき影が残る程度になっている