オメガ・ケンタウリの六鎗客

登録日:2018/02/03(土) 13:49:00
更新日:2023/08/19 Sat 19:16:19
所要時間:約 39 分で読めます





ファファファ~

ギュイギュイギュイ

シャシャシャ~


オメガ・ケンタウリの六鎗客(ろくそうかく)とは、漫画『キン肉マン』に登場する超人集団である。

目次

■概要


宇宙の辺境の地、オメガ・ケンタウルス星団からやって来た超人達。
【キン肉星王位争奪編】に登場し、フェニックス及び超人閻魔の配下だったジ・オメガマンことオメガマン・ディクシアの同胞。
リーダーはディクシアの双子の兄であり、オメガ一族の当主であるオメガマン・アリステラ。

【完璧超人始祖編】の1ヶ月後のストーリーである【オメガ・ケンタウリの六鎗客編】に登場。
プロローグでストロング・ザ・武道がウルルに遺した竹刀を握りつぶした男と同じデザインのフードを全員が着込み登場。
まずはアリステラがマントを脱ぎ捨て「地上の超人の抹殺」を宣言し、
彼らの言う所の「お宝」を求め、スペインのサグラダ・ファミリアを襲撃。
サイコマンの遺産であるマグネット・パワーを狙い、
周辺を警備していた兵士や若手正義超人達も瞬く間に片付けてしまう。

彼らのバックにはかつて悪魔将軍と結託していた大魔王サタンの姿があり、六鎗客援護のために地球の強豪超人達の動きを封じる結界を張る。
これにより先の闘いでの功績を称える受勲式のためにキン肉星に来ていたアイドル超人達、及び魔界の悪魔超人と超人墓場の完璧超人達は封殺。
六鎗客に対峙できるのは主力以外の正義超人達とたまたまキン肉星行きの宇宙船に乗り遅れたキン肉マンミートのみという事態になってしまう。
それと完璧超人を離脱したジャスティスマン
サタンは自我を取り戻したゴールドマンに代わる『真の悪魔』を見出したとも述べており、これが六鎗客のことを指している可能性がある。
ただ結界のことは「余計なこと」と不満を漏らしており、六鎗客としてはサタンを利用しているだけで信頼しているわけではない様子。
サタンの部下扱いされると「アレ」呼ばわりの上「ただの情報源」扱いしており、どうやら何かを教えられただけの関係らしい。

アリステラを除く5対5の全面対抗戦となるが、
この時の「正義の5本槍」の面子がウルフマンベンキマンカレクックティーパックマンカナディアンマン

全員超人オリンピックファイナリストで前者3人は読み切りで活躍したとは言え、
ウルフマンは本来足の怪我で引退した身で、後者2人は勝ち試合の描写自体がない*1
この展開には読者からも驚きや困惑等様々な反応が寄せられた。

結局5本槍はウルフマン以外は全滅してしまうが、今度はソルジャーを除く運命王子が六鎗客の前に立ちはだかる。
彼らは邪悪神達からサタンの企みや六鎗客の事情について聞かされているようだが、キン肉マンに詳細を話してくれることはなかった。

使命の下、メンバー間の結束は強固。
それでいて前シリーズの敵であり、同様に使命の下に結束を見せていた完璧・無量大数軍とは違いメンバーが個人個人を互いに思いやるような描写もある。
特に自害したメンバーへの対応は全くの真逆である。

その結束力はまさしく「慣れ合うのではなく、互いが自主性を持って使命に当たり協調する」というアタルが提唱した「真・友情パワー」のそれである。
前シリーズに続く、一貫性があり、また強い仲間意識の下に行動する超人集団である。


■詳細


太古の昔に地球の支配者だったこと、サグラダ・ファミリアに眠る「お宝」以外に火事場のクソ力(友情パワー)をも得ようとしていることが明らかになっている。
実力で大きく劣る正義の5本槍の面々がある程度六鎗客と渡り合えていたのも、六鎗客が火事場のクソ力を引き出そうと手加減していたためである。
ギヤマスターがベンキマンに流されるという代償を払ってクソ力と直に戦うことに成功したものの会得のヒントは得られなかったことを受けて、
アリステラは更に「半端な勝利はもういいから死んでも謎の力を最大限に引き出せ、 むしろ死ね と無情な命令を出したが、
ルナイトとマリキータマンは「ひねくれた奴だ」という言いながら従った。
実際にルナイトがクソ力を発動させた上で死ぬと勝手な死に怒りながらも弔い合戦を誓った。
地球の超人達や彼らが持つ力についての情報はディクシアからの報告書によって知ったらしい。
ディクシアは以前からスパイとして完璧超人界に潜入しており、超人閻魔から与えられたネプチューンマン討伐の任を果たすために知性チームの一員として行動していた。

かつてオメガの祖先は完璧超人始祖によって粛清され、宇宙船で現在のオメガ星へと住処を移した。その後何代も特殊な進化をすることによって、一千万以上の巨大な超人強度を持つようになった。
特に一族を代表する六鎗客の超人強度は完璧・無量大数軍をも上回る水準であり、神の1億パワーに限りなく近いレベルである。
しかし、そんな彼らの星も現在滅亡の危機に瀕しており、六鎗客が新たな力を求めるのは星を救うと共に仇敵であるザ・マンを倒し超人を神の支配から解放するためでもある。
マグネット・パワーについては祖先がサイコマンの使ったものに目をつけ研究を続けていたが始祖に研究施設を破壊され打ち捨てられることとなった。

なお過去にマグネット・パワーと火事場のクソ力(友情パワー)の両立を達成したのはキン肉マンただ一人。
それも【宇宙超人タッグトーナメント編】のヘル・ミッショネルズ戦で一時的に『火事場のマグネット・パワー』を使ったのみであった。

当初は運命の王子達をただの邪魔者扱いしてキン肉マンと戦いたがっていたが
ルーマニアのブラン城、中国の紫禁城、イタリアのデルモンテ城、ロシアのスワローズ・ネスト、日本の安土城
を見せられると急に焦りだし、「所詮アイツらもある意味我ら一族の仇敵と同じ穴のムジナ」と言い戦うことを決める。
これらの城は勝手に荒らされたくない土地でありパイレートマンによればオメガの民の祖先の最後の拠点だったという。



【メンバー】


その力 我らオメガの民が真に使えるものかどうなのか

存分に暴れてこのオレに見せてみろーーっ!

オメガマン・アリステラ


身長:231cm
体重:208kg
超人強度:8600万パワー

ジ・オメガマンことオメガマン・ディクシアに酷似した彼の双子の兄であり、六鎗客のリーダー。
背中の巨大な手「オメガハンド」が弟とは逆に左手になっていることや、仮面の目つきが鋭くなっているのが特徴。*2
なお、ギリシャ語で「ディクシア」は右、「アリステラ」は左を意味する。コレを連想した人もいたとか。(こっちはラテン語の左右)
「アリスちゃん」と萌えキャラのような呼び方をする読者もいるとか
弟と同じく口癖は「フォーフォフォフォ」で身長・体重・超人強度も同じ。

詳しくは当該項目を参照。




そらそら アイスショーはまだ始まったばかりだぜーーーっ!

ヘイルマン


身長:221cm
体重:127kg
超人強度:5500万パワー

全身が氷で形成された超人。モチーフはかき氷か。
冷気を自在に操り、あらゆる物を凍らせてしまう
口癖は「カキカキ」

詳しくは当該項目を参照。




向かう先は悪天候ばかり

なかなか順風満帆とはいかぬものだな…

パイレートマン


身長:285cm
体重:302kg
超人強度:8000万パワー

海賊の衣装に身を包んだ巨漢超人であり、六鎗客のサブリーダー的存在。
比較的人間に近い外見をしており、ギミック系の技も少ない。
口癖は「ムマムマ」

詳しくは当該項目を参照。




その貧弱な身体 ジェノサイドギヤの餌食にするまでなぁ!

ギヤマスター*3


身長:260cm
体重:1.2t
超人強度:6200万パワー

体の大部分が歯車状の仕掛けで構成された巨漢超人。
上半身の4つの傘歯車からなる*4胴体中央部の巨大ギヤで相手を粉砕する戦術を駆使する一芸特化型。
口癖は「ギュイギュイ」

詳しくは当該項目を参照。




もはやお前の考えは全て把握した

未来を予測し攻撃を封じて確実な勝利をモノにする

お前の敗北はもう決定事項も同然なのだキャミャーーッ

マリキータマン


身長:212cm
体重:141kg
超人強度:8200万パワー

てんとう虫の化身超人で、顔にまで斑点模様がある。
「マリキータ(mariquita)」とはスペイン語でテントウムシのこと。
語感は似ているが、マリポーサとは空を飛ぶ虫ということしか共通点がない。
口癖は「キャミキャミ」*5

詳しくは当該項目を参照。




テメーは勝手に相撲のルールで闘ってな!

こっちは遠慮なくオレ様のルールでいかせてもらうぜ!

ルナイト


身長:232cm
体重:186kg
超人強度:6500万パワー

騎士の合体超人で、鋼鉄の牙や爪を持つ。
口癖は「ガウガウ」


詳しくは当該項目を参照。

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最終更新:2023年08月19日 19:16

*1 一応、ティーパックマンは『マッスルリターンズ』でのトーナメント表で誰かに勝っていることが確認されているが、詳細は不明。

*2 違いに気付いていた読者もいたが、順当に双子と予想する人から、「影」といったファンタジックな説を唱える人、「サタンによる強化」「デザインのリファイン」や「ゆでのミス(だってゆでだから)」で片付ける人まで、反応は様々だった。

*3 WEB掲載時初期は「ギアマスター」だった。単行本では修正済。

*4 差動装置と言えばわかりやすいかも

*5 WEB掲載時初期は「フィフィフィ」だった。単行本では修正済。