ヨルムンガンド(漫画)

登録日:2010/06/08(火) 14:19:17
更新日:2023/09/22 Fri 22:51:44
所要時間:約 5 分で読めます









僕は、武器商人と旅をした。







ヨルムンガンドとは2006年から2012年まで月刊サンデーGXで連載していたガンアクションコミックである。作者は高橋慶太郎。
全11巻で作者曰く当初は10巻完結の予定だったらしい。
絵はクセが強く好き嫌いが分かれるところだが、キャラクター・戦闘シーンの描写に独特の勢いがあり、スピーディーに展開する物語と相性が良い。
登場するキャラクター達は敵味方共に一癖も二癖もあり個性的で魅力的。
武器商人の話であったり、作者のミリオタ趣味も強く反映されており色々な武器や兵器が出てくるのも特徴。
最終巻は設定に穴が多く、更にこれまでの展開的に……といった感じの衝撃的な内容となっているため、賛否両論となっている。それについては作中でキャスパーも触れている程。

おまけ漫画がカオスなのも特徴。
ちなみに同じくサンデーGXで連載しているBLACK LAGOONとのコラボ漫画がありBLACK LAGOON本編にもそのアイテムが出てきている。
本作の最終回後の世界を舞台とした同作者の作品デストロ246も存在する。

  • あらすじ
両親を戦争で失い、武器と武器に関わる者全てを憎む元少年兵、ヨナはひょんな事で武器商人のココ・ヘクマティアルの護衛をする事になる。
彼女と、彼女の個性的な私兵達。そして様々な目的を持つ襲撃者が織り成す物語。


  • 登場人物

ヨナ
本作の主人公本名ジョナサン・マル。ココにはヨナヨナとも。
基本的に無口で無愛想だが子供らしく笑ったりする事もあるので感情が欠如してる訳ではない。どっちかと言うと純粋で恥ずかしがり屋。
殺しから護衛など仕事を黙々とこなしているが子供相手に甘い一面があり、遊んであげたり、敵であっても逃がしたりする事もある。
部隊に所属しているのも、「保護していた自分より年下の孤児の子供達を養う」ことを部隊に入る交換条件として提示した為でもある。子どもたちは現在後述のキャスパーの保護下におかれ、日本の小学校に通っているらしい。
そんな性格故か部隊からも可愛がられており、大体の女性に気に入られたりしている。
けど大体のスキンシップ(主にココ)には無反応で裸を見ても動じない。
射撃から白兵までこなすが中でも夜間や山中の戦いを得意としてる。
愛銃はFN社のFNCライフルとハイパワーMk.3


ココ・ヘクマティアル
本作もう1人の主人公。海運業の王とも言われる大富豪を父に持つ武器商人。HCLI社のヨーロッパ・アフリカ兵器運搬部門現場担当。当初からヨナの事を弟の様に可愛がっておりスキンシップも激しくよくベタベタ絡んでいる。
「ボスはいつも笑顔」が信条でカリスマを漂わせているが、その仮面の下は普通の少女で自由奔放。
精神的に未成熟で脆い部分を笑顔の鉄仮面で守っているが、それが一度剥がれてしまうと年相応に動揺を隠せない一面も。
そのカリスマ性から役職や勢力問わず一目置かれているが、同時に恨んでる連中も多いらしく殺し屋に狙われるのは日常茶飯事。
実際に戦闘に加わるわけではないが、全体的な指示を出したりと指揮能力に長ける(銃の扱いを見る限り決して腕自体は悪くない)。
理由は不明だが麻薬を嫌悪しており、タブーの1つになっている。
作中ではヨルムンガンド計画を企んでおり、武器商人の傍らロケット打ち上げからあらゆる事を企てている。

なお、10巻で「ヨルムンガンド計画」の詳細が明らかになった。

おなじく10巻で待望のサービスシーンが披露された。貧n……
夢の国が大好き。 


レーム
本名レームブリック。ココ護衛の最古参。元デルタフォースの中年おじさん。喫煙者。ココの兄・キャスパーの私兵の1人であるチェキータとは元夫婦で、再婚と離婚を繰り返しているらしい。
戦場での現場指揮を担当する事が多く、ワイリと出会った時は大尉。最終的には少佐まで昇格した。
また自身の実力も一級で作中最強候補の一角。ちょっと褒められるとはしゃぐかわいいおっさん。
けど怒らせると怖い。
M727アブダビ・カービンやレミントンM24SWS狙撃銃、Mk23SOCOMピストルなど米国系の銃器を好む。


バルメ
本名ソフィア・ヴェルマー。元フィンランド軍人で国防軍緊急展開部隊員。冷静沈着の眼帯付き。
超巨乳・隻眼であるにも関わらず、ナイフでの格闘戦なら最強候補でレームにも劣らない。
並外れた格闘センスと仲間想いな一面もある事からアール達にはアネゴと呼ばれている(そしてよくセクハラの被害も)。説教臭い一面も。
ココにラブラブで鼻血を出したりと百合疑惑…てか多分百合。
初期は入りたてのヨナの事を危険視していたが、純粋で真っ直ぐな人柄に触れて今ではすっかり気に入っている。
ナイフの他にシュタイアーAUG、M249等を使用。


トージョ
本名・東條秋彦。ココ一味、唯一の日本人。元自衛隊員だが、秘密部隊であるSR班に所属していた為に公式記録では事故死扱い。SR班脱退後、キャスパーに雇われた。そして、ココの部隊へ。
元SR班で元キャスパー実力部隊の一人だったりとドンパチも十分できるが、日本人らしく情報処理を任される事もあるほか、客との交渉でココの代理人を務める事もある。
教育を受けていないヨナに、算数を教えているのも彼。笑い方が独特。ダハハハ!
メインアームはシュタイアーAUGを使用。


ワイリ
本名ウィリアム・ネルソン。メガネを掛けた黒人。元は米軍の戦闘工兵で、とある任務でレームと知り合ったのがきっかけで努力の末デルタ入りする。
しかしその時には既にレームはデルタを離れてHCLIの私兵になっており、そのままレームを追ってココの部隊に入隊する。
時には狙撃手のスポッター役等も任される、古参の一人のようだ。表面的には受け答えが柔らかく腰の低い「いい人」。
超一流の爆弾使いで、ココを狙う爆弾テロを「そのまんま返し」*1でことごとく返り討ちに葬ってきた。事件としてはココを狙う爆弾使いが片っ端から自爆しているだけなのだが、あまりにこの戦闘工兵が怪しいのでココと共にFBIのブラックリスト入りしている。
褒められて伸びるタイプで、レームやココにその爆殺技術を褒められてやる気になってしまい、どんどんやり口がヤバくなってしまった。ワイリヤバい。
ヨナに「ヤバい」と言われて距離を置かれた時はショックを受けていた(ヨナ坊がワイリの授業だけはちゃんと受けないとヤバいと認識する動機になったが)。
爆弾以外に普通の戦闘能力もデルタ入りするだけあって非常に高く、レームの「後片付け」常連メンバー。
愛銃はM4カービン。AHAHAHAHA!



マオ
元東南アジア某国の砲兵部隊員。曰く「普通の兵隊さん」で、事故で所属部隊が解散して失職した後にココに拾われた。
しかし飛行中の輸送機からフレシェット弾で地上のSAM部隊を対地砲撃したりと常人離れした事もやってのける。
護衛隊唯一の家族持ち。妻と娘と息子がおり、家族には「軍の仕事で世界を飛び回っている」と嘘を吐いている。ちなみに子どもたちは見事に母親似である。
子持ち故か少年のヨナを気にかけているがそれでよく授業をはぐらからされる場面も。
愛銃はG36やGLOCK等。
理科担当。
自称「普通の兵隊」だがレームが「後片付け」をする際にはお決まりの指名メンバーであり、本人が謙遜しているだけで紛れもない精鋭。



ルツ
イケメンスナイパー。元対テロ特殊部隊所属。
部隊ではヨナの兄貴分的な位置で調子者だが900m狙撃をやってのけたり優秀。
元軍人の人物と違い、警察出身なので野戦は苦手。ヨナとの模擬戦では見事に惨敗している。
弱点はケツ。呪われているらしく頻繁にケツを負傷する。
また、女子供を撃つことが出来ない。
警察特殊部隊出身らしくSIGブレーザーR93狙撃銃やMP5等比較的精度の高い銃を愛用している(警察の特殊部隊は人質救出等の標的以外に弾が飛ぶと困る場面が戦場よりも多い+砂塵などの影響は市街での活動が主なのである程度度外視できるためデリケートな高精度の銃器を好む傾向にある)。


ウゴ
元マフィアの大柄の男。見た目とは裏腹に温厚。
マフィア時代から運転手をしており操縦技術は一級品。腕力も強く、ホテルの壁をブチ抜いたり、XM8を片手撃ちしたり。部隊では軽機関銃を使用して弾幕を張ったり、RPG-7をぶっ放したりする。
弟を麻薬で失っているので麻薬が嫌いらしい。所属していた組織があろうことかココとの取引の代金として麻薬を提示して殲滅された際「麻薬が出た時、1人だけ嫌そうな顔をしていた」という理由から見逃され、そのままココの部隊へ所属している。
高速カーチェイスをしながら(しかも後ろ向きに走りながら)デザートイーグルを片手でぶっ放すシーンは作中屈指の熱い所だと思う。
車好きな一面があり、愛用のボルボが南アフリカに置き去りになった際は酷く落ち込み、無事に戻ってきた時には飛び上がって喜んだほど。
元軍人(しかも精鋭の特殊部隊ばかり)が揃うココ部隊の中で元マフィアという異例の経歴だが、驚異的フィジカルと運転技術により決して引けを取らない戦闘能力を誇る。


アール
本名レナート・ソッチ。ルツと双璧をなすイケメンでムードメーカーそしてスケベ。エコーの後任として部隊にスカウトされた元イタリア陸軍のベルサリエリ(特殊狙撃兵)。現在はCIA。つまりはココへのスパイである。
ココ以下部隊のメンバーにその素性を悟られておらず、度々上司であるジョージ・ブラックと密会していた。
ちなみにCIAにスカウトしたのは彼であり、彼の事を「ソウ」と呼び固い信頼関係で結ばれているがココに対する思い入れは単純な監視対象のそれを超えており、
その身にピンチが訪れた時、スパイである事を自ら明かし騙し続けていた事を謝罪した後、それまでの罪滅ぼしのように彼女を守って死亡。部隊二人目の死亡者となる。この時の彼は非常に漢だった。
愛銃はシュタイヤーAUG。


エコー
作中では既に故人で回想シーンにのみ登場する。アールやヨナがココの私兵となる以前に部隊に参加していたが、ヘックスらCIAの部隊の襲撃を受けた際にココを守って被弾し、死亡。
常日頃からココに対して「ボスとはどんな時でも笑っているべきだ」と諭しており、エコーの死からココは常に笑顔でいるようになった。
元デルタフォース出身で、レームはその時の上司。ワイリとも仲が良く、共に作戦に参加した事もあった。本名はエッカートで元少尉。
デルタフォース時代はコルト M733、ココの私兵時代はベクター CR21をそれぞれ使用している。
エコーとアールの死の両方に関わり、無関係な周囲にも被害を撒き散らしたヘックスはアールの死で遂にココの逆鱗に触れ、敗走中のヘックス部隊は周辺一帯の地形ごと吹き飛ばす空爆をされることになった。

なお、現在はココの部隊はマガジンと弾薬の共有を理由にメインアームにマグプル MASADA9mmパラベラム弾以外の拳銃を使っていた者はSIG SAUER SP2022の9mmモデルに統一された。


キャスパー・ヘクマティアル
ココの兄。双子では無いが双子のようにそっくり。
ココの画策した計画についての欠点を指摘する役割も担っている影の立ち位置。
SR班を離れた後のトージョの元上司で、キューバでの作戦後に突発的に班を離れたせいで露頭に迷っていた彼を食事中にスカウトし、ヨナとの約束で「ヨナが保護していた孤児の子供達を養うこと」を条件にヨナをココの護衛にした張本人。
テンションが高くジャンクフード好き。武器や戦争を嫌悪するココとは真逆でそれらを好み、『武器商人』としての在り様を非常に気に入っている。
ココと同じくヨナの事を気に入っているが、ヨナが両親を失うきっかけとなった戦争に武器を供給していた事、自身が武器を愛する事もあって、自身は決してヨナと相容れない存在である事も自覚している。
次回作となるデストロ246の前日譚デストロ016にも登場。


チェキータ
愛称「チェキ」。右腕にタトゥーがあり、黒髪にバルメも凌駕するおっぱいが特徴の女性。
ココの部隊初期メンバーの一人であったが、現在はキャスパー実力部隊の一員で中でも高い戦闘能力を有する作中最強候補の一角。中でも格闘技術はバルメ以上と思われる。
カンが鋭いのか不意打ちにめっぽう強く、キャスパーに向けた不意打ちを止めるシーンが何度もある。
レームとはくっついては別れを繰り返す元夫婦。レーム曰く「口の悪い女」らしい。
ヨナの事を子熊(ミーシャ)と呼び、非常に気に入っている。
愛用の銃器はFN P90とH&K MP5。


Dr.マイアミ
本名は天田南。日本人科学者で幼い頃のココの唯一の友人で計画の全豹を最初から知っていた唯一の人物。
現在はメルヒェン社の南アフリカ工場に勤めるが、必ずといっていいほど彼女の作る物は軍事転用されてしまう、ロボット技術のスペシャリスト。
超がつく程の蝶マニアで他にも貝拾いや魚釣りなど、自然に触れる遊びを好む趣味を持ちよく約束をすっぽかしては秘書のモコエナを連れ回し、社員のマリーンが謝罪している。
そんな奇行にはココも慣れっこであり、約束の場所にマリーンが現れて彼女が平謝りし始める前に察する程である。


モコエナ
黒人男性でマイアミの秘書。通称「モコ君」で好奇心の赴くまま奔放に振る舞うマイアミをサポートする苦労人。
戦闘に関してはある程度知識があるのか、銃声を察知しても動じずにいた。
銃を携帯しているシーンもあり、護衛も兼ねていると思われる。


カレン・ロウ
元人民解放軍のアジア系女性。切れ長の目にストレートの黒髪が特徴。
体術に優れ、肘や膝の打撃力を生かした徒手空拳や銃剣付き2丁拳銃による格闘をこなすが、指揮官としてはイマイチ。
陳の配下だった頃は何度かココの分隊と戦闘しており重傷負うもココに保護され一命を取り留めたが深夜の内に病院から行方をくらます。
その後は路頭に迷っていたところをマイアミに拾われ秘書として雇われた。バルメとは過去の因縁からか犬猿気味。
出身が出身だけに麻雀を打てるがよくそれで給料をよく巻き上げられている。
使用する拳銃は主にSIG GSR。


ジョージ・ブラック
アールの上司でCIA本部NCSヨーロッパ課長。同僚からは「ブックマン(学者)」と呼ばれることが多い。本人が「自分の名前を忘れてしまう」と冗談めかすほど数多くの異名を持つ。
その為どんな名前で呼んでも構わないらしいが、アール(レナート)以外の人物が「ソウ」と呼ぶ事だけは例外で許していない。
気さくな口調で接するが、無駄口は一切叩かないタイプ。
ココの計画を早い段階から察知しており同時に彼女に対して興味を示している。
何かと食べ物を沢山食べてる大食漢。


カリー
元イギリス空軍の精鋭パイロットでCCAT社の社長。ココとは物語開始以前から面識がある模様。
東欧各地からスティンガー携行対空ミサイルをかき集めてポルック少佐らに納入した。
ミルドの失態で窮地に追い込まれ、頭を抱えてもすぐ立ち直り次の手を考え、自らも銃を取って包囲網を突破するなど腕は衰えていない様子。
スーツの中には護身用のFN P90を2丁隠し持つ。


ミルド
ココとは旧知の仲でカリーの部下の女性。
ナイフを使用した格闘戦を得意としており、バルメを一方的にライバル視しているが本人にはあまり。
根っからの戦闘狂で暴走しがちだが忠誠心は確か。
頭が残念ではあるものの勘が鋭く、遠方の敵の接近を察知に長けておりバルメはそこは評価している。


ルー
カリーの部下でミルドと同じく忠誠心が厚い。
寡黙な性格だがおまけを見る限りではよくミルドの馬鹿騒ぎにはある程度付き合ってる様子。
読書が趣味。


スケアクロウ
CIA工作担当官のアメリカ人男性。
軽薄かつ粗暴な言動だが実力は確かで、キャスパーには「金策の才能があるので合衆国に重宝されていて自由がきく」と評されている。
武器商人であるココとは水と油の関係で何かと突っかかっては追いかけている。
ただし、等価交換を条件にCIAが追い回していた犯罪者の位置情報をショコラーデ経由でココから手に入れたりと、利害関係さえ合致すれば手を組まないこともない様子。


ショコラーデ
白人女性。タレ目の若い女性で、大食いで美味しいものに目がなく何かと現地で色々食べている。
CIA対外情報収集官で盗聴器の設置・目標の監視などを担当している。
主にスケアクロウの指示で主にココ達を監視しているが個人的な交流もありココとCIAの橋渡し的な役目を果たすことが多い。スケアクロウには何かと辛辣。


アマーリア・トロホブスキー
かつては有名な舞台女優だったが、引退後は兵器ディーラーに転向したフランス人の女性。フランスダッソー社所属。
無人航空機を納入する取引を巡り、ロンドン入りしたココと対立したが、次第にココを気に入り、対立とは別の交流が増えていった。
戦場での経験はないものの、資産家であった亡夫から受け継いだ武器関連の資産と人脈を駆使する事に加えて、女優時代に培った経験や持前の美貌と機転で常にココより先んじてB国陸空軍の要人を次々と懐柔して追い詰めた実力者で、
ココが二度と戦いたくないと言わしめる程。


日野木
トージョの元上司でSR班を率いてきた指揮官で階級は一佐。現役時代は幕僚課程やアメリカ連絡将校も務めたエリートでアメリカからは「日本唯一のスパイマスター」と評されている。
豪快な笑い方が特徴でタイ人の妻と娘がいる。


『師匠』
殺し屋グループ「オーケストラ」の片割れ。かつて8人存在したメンバー最後の生き残り。銃撃や爆音などを音楽と捉える自称"芸術家"の戦闘狂。
同種の人間が寄り集まったと思われる最盛期の「オーケストラ」は、フランスで警察隊を相手に2万発を撃つ銃撃戦を繰り広げた。
1人になった後、仕事上で行った無差別攻撃でチナツの両親を殺害。偶然生き残り、当時、ただの一般人の身でありながら拾った銃で自分に反撃したチナツに素養を見出し、自分の弟子にする。
高い戦闘力を持つが、自身の感性を優先し、慎重さに欠ける。
ドバイにて、ココとその部隊を相手に、街中でグレネードランチャーやらM2重機関銃やらを持ち出しての大立ち回りを演じるが、ルツの狙撃により射殺された。
熟女好きで、自身に好意を向けるチナツは対象範囲外の模様。


チナツ
殺し屋グループ「オーケストラ」の片割れ。日本の女子高生風の少女。『師匠』から贈られたテンガロンハットを常に身に付けている。
『師匠』が仕事上で行った無差別攻撃により両親を殺害されるが、当時、一般人の子供でありながら、拾った銃で『師匠』に対し反撃。素養を見出され、彼の弟子にされた。
事実、素養があったらしく、現在は残酷な拷問も平然とこなし、単独でココの部隊と渡り合うほどの戦闘力も身に付けている。
『師匠』を強く慕っており、彼の力になることを望んでいる。

暴走気味な『師匠』の行動を上手く誘導したり、レームの不意打ちを察知し防いだりと、現「オーケストラ」の実質的な頭脳であり、レームやバルメからも「テンガロンの方が能力的にヤバい」と評された。
勘が鋭く、ジンクスを重んじており、『師匠』との初仕事で川を歩いて渡ったために濡れた下着が不快で脱いで臨んだ結果、良好な結果を残せたことから、以降、仕事に際してはノーパンを貫いている*2
また、テンガロンハットが撃ち抜かれた際には、嫌な予感から『師匠』に撤退を進言するも、聞き入れなかった『師匠』は、直後に狙撃により射殺される。

『師匠』を殺害された後、ココらへの復讐を宣言し、『師匠』を狙撃したルツが女であるチナツを撃てなかったこともあり、武器を破壊されるものの部隊からの攻撃を振り切って逃亡。
3日後ビルの屋上から侵入しようとするも、ココとレームに待ち伏せされ敗けを認める。
ココからノーパンのジンクスを説明する代わりとして、その行動目的を聞かされる。その後、ココから仲間に誘われるが結果を承知で「オーケストラ」であることを貫き、レームに狙撃された。
最期は死の間際に見えたココの姿を見て「化け物」と評し、息絶える。
ココのことは当初から「ウザイ」「気に入らない」と嫌悪する一方、ヨナのことは「可愛い」といい、『師匠』の銃撃を邪魔して守ったりもしている。



ドミニク&リリアーヌ&グレゴワール
3人組の殺し屋。
リーダーであり、目元に常に隈をつけたローテンションでやや神経質な性格の『ボス』ドミニク、
ミドルティーンにも見える独特な笑いとハイテンションが特徴の少女リリアーヌ、
常に顔をすっぽりと覆ったやや片言な喋り方の大男のグレゴワールからなる。
殺し屋ながら互いに仲間意識が強く、殺し屋を辞めた後は3人でレストランを営もうと話している。
ココらの部隊の殲滅を依頼されるが、その経歴を調べた結果、ただの武器商人とは思えないその陣容に対し、一人ずつ削っていく方針を決定。
最初の目標を唯一前歴に軍や警察への所属歴がないウゴに定め、一撃離脱の強襲を掛けるが押し込み切れず、リリアーヌとグレゴワールは捕らえられ、ドミニクもカーチェイス&銃撃戦の末、敗北する。
その後、殺し屋としてはご法度の雇い主を話すことと引き換えに見逃された。


ナイト・ナイン
アメリカ海兵隊SEALsチーム9。
チーム9は実際には存在せず、「欠番のはずの9番目を冠する極秘部隊」という設定の架空の部隊。
SEALsそのものは実在するアメリカ海兵隊の精鋭であり、デルタ、グリーンベレーと並び称される「最強部隊」の代名詞。
精鋭ぞろいのココ隊のメンバーですら「速い」「弾が当たらない」と言う程のすさまじい精鋭。
一般兵士には現れた事に全く気付けないほどに無音で動き、百戦錬磨のレームや山が主戦場のヨナでようやく接近に気づけるほど。
全員揃った状態のココ部隊を真っ当な戦闘で正面から追い詰めた作中でほぼ唯一の存在。
最終的にココの遠隔サポートのおかげで欠員なくココ部隊は離脱できたが、サポートが無ければ欠員が出ていてもおかしくない戦闘である。
ココ部隊の離脱後、彼らは現れた時と同じように音もなく闇に消えていった。



  • アニメ
2012年に本作は分割2クールでアニメ化されている。
製作はWHITE FOX。
一期は2012年4月から6月まで、二期は同年10月から12月まで。
なお、一期放送前から二期が10月より放送されることが予定されており、原作の始まりからラストまでをしっかりと描いた事からファンからの評価も高い。





ココ「フフーフ。今回の任務は追記・修正! 状況開始!!」




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最終更新:2023年09月22日 22:51

*1 敵が仕掛けた爆弾を見破って細工し、逆に仕掛け人を爆殺する。コール・オブ・デューティシリーズでいう「Return to Sender(郵便物送り主返送)」、英語では「give them a taste of their own medicine(相手と同じ手口でしっぺ返しをかますという意味の言い回し)」

*2 しかも女子高生服風のミニスカのため、敵方にノーパンを確認され、困惑される