柳生十兵衛(YAIBA)

登録日:2018/01/21 (日) 17:20:59
更新日:2022/08/03 Wed 16:52:21
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この柳生十兵衛光厳!!

まだまだ武蔵殿の域には達しておりませぬ…


漫画『YAIBA』の登場人物。
実在する剣豪をモデルにした人物だが、ここでは『YAIBA』に登場する「柳生十兵衛」について解説する。

CV:土師孝也


人物

柳生新陰流で有名な剣豪「柳生十兵衛」本人。
魔王鬼丸の妖術によって、に魂を宿らせ現代に蘇った剣士剣豪軍団の一人。
見た目は20代程度(史実では44歳で死去)。幼少の頃、父・但馬から真剣の指南を受けていた際に左目を失い、それ以来左目に眼帯をしている。
かつて宮本武蔵の弟子だった事があり、武蔵を師と仰ぎ純粋に尊敬している。
そのため武蔵の事を悪く言う者は誰であろうと許さない。
武蔵がせこいことをしたのが事実でも許さない。

トラックをも一刀両断する柳生新陰流の使い手であり、作中屈指の強さを誇るサムライ。
隻眼でありながらも長い年月をかけて鍛錬を積んだ事で弱点である死角の狭さを克服。その苦境を乗り越えた事で父をも凌ぐ凄腕の剣豪となった。
鉄刃からも「武蔵よりも強そう」と尊敬され、出会ってすぐの時には弟子にしないかと頼まれていた。

とても礼儀正しく真面目な性格で、質実剛健という言葉がよく似合う人物。
正々堂々とした勝負を好んでおり、相手より有利な条件で勝利する事を嫌う。
ショックを受けたり責任を取ろうとする際にはすぐに腹を切ろうとする困った癖があり、その度に刃達に止められている。
修行中の身であるため女性と酒を断っており、相変わらず女好きな佐々木小次郎を見た際には「武士が女子に現を抜かすとは世も末」と嘆いていた。

鬼丸の手で復活したが、鬼丸の手下になったという自覚はなく、使命を忘れて各地を放浪していた際に鉄刃と出会い、そのまま仲間になった。
しかし酒を飲むと途端に殺し屋「さすらいのウルフ」の人格が目覚め、狼男へと変貌して鬼丸からの使命を果たすために刃達に襲い掛かる。
「さすらいのウルフ」の人格は十兵衛とは似ても似つかない極めて凶暴な性格。言動は酔っ払い親父のように荒々しく女にも手を出すようになる。
この時には狼なので赤ずきんやウサギを好む(もちろん食欲的な意味で)。
酔っ払ってはいるものの剣の腕は十兵衛そのものであり、刃達もこの状態の彼とのまともなぶつかり合いは避けるようにしている。
ちなみに狼男に変貌している間の記憶は、人格が入れ替わっているため十兵衛自身は全く覚えていない。
この事が発覚した後は、刃達は彼に酒を飲ませる事を避けるようにするが、敵を倒すための作戦としてわざと酒を飲ませる事もあった。

ちなみに史実の柳生十兵衛(柳生三厳)はとても酒好きであったうえに、酔いが回ると言動も荒々しくなったといわれている。
但馬の親友である沢庵和尚も「頼むから酒だけは控えてくれ、もうほんとお願いするから」と重ねて記しているほど。
また、史実では武蔵と十兵衛が師弟関係であったという事実は一切ない*1十兵衛と武蔵が死闘を繰り広げた作品(魔界転生)ならあるが。


活躍


  • 玉収集~富士山決戦編
鬼丸の妖術によって狼に魂を宿らせて復活したが、与えられた使命を忘れて武者修行のために各地を放浪していた。
新潟にいた時に刃達と出会い、小次郎を文字通り倒して東京送りにした後で刃と剣を交え、武蔵が一行の中にいる事を知るとそのまま仲間に加わった。
その際には武蔵の年老いた姿に愕然とし、思わず切腹しようとしたが。
宴会中に無理に酒を飲まされたために上記の体質が発覚。刃達を追い詰めるが、使命より酒の方を優先する程の酒好きのため酔い潰されて寝ているうちに元に戻った。
闇の玉に刃と飲み込まれた時には、日本一のサムライになる夢を諦めて玉の中で一生のんびり暮らそうとまで言い出すが、
刃に酒を飲まされ狼男化し、刃の修行相手となる。
その修行で刃が新必殺技の風車を編み出した事で、無事脱出に成功した。

  • 月の女王かぐや編
刃一行とかぐやの本拠地に乗り込んだ際に逃げ遅れてしまい、かぐや一味に捕らえられてしまう。
その後、ハンゲツに合体されて体を乗っ取られ、刃達と戦う事となる。
それでも人並みはずれた精神力でハンゲツの意識に抵抗するが、ハンゲツの力には勝てなかった。
だが武蔵の奇策で狼男化した事で精神世界内で「さすらいのウルフ」の意識がウサギであるハンゲツの意識を食おうとし、無事ハンゲツを追い出すもののすぐに殴られて元の姿に戻るまで意識を失っていた。

  • 地底人出現編
地の民が世界中に現れて侵略活動を開始したため、敵の親玉を叩くために刃一行と地下帝国へ突入する。
しかしゴールドの攻撃から刃を守った際に負傷してしまい、やむなく戦線を離脱する。
それでも仲間と共に、刃とゴールドの戦いを最後まで見守った。

  • ヤマタノオロチ最終決戦編
仲間と共にバーナーに襲われた後は峰家で待機。
東京に鬼丸が現れた事に気づかずヤマタノオロチの封印を解かれてしまう(本人曰く「てっきり運動会だと思った」らしい)が、
北海道で刃達がピンチになると仲間と共に駆けつけ、協力してプラズマを撃破した。
オロチが復活するとそのまま取り込まれてしまうが、オロチの角が刃に斬られると仲間と共に無事助かった。
ちなみにこの騒動で鬼丸は元の少年へと戻るが、彼の魔力がなくなった後も生存している。

  • 織田信長御前試合編
オロチの事件のすぐ後で武者修行の旅に出発し、剣の腕に更なる磨きをかける。
そして織田信長御前試合に出場し、大会を制して自分の実力を天下にしらしめようとした。
準々決勝で刃と対決、木刀で向かってくる刃と正々堂々とした勝負をするために峰を返して応戦する。
柳生新陰流秘伝の奥義「無限の位」で刃を追いつめ降参するよう促すが、
土壇場で刃が出した闘刃に惑わされた事で隙が出来てしまい、腹に強烈な一撃を食らって敗北した。

  • エピローグ
御前試合の後は再び武者修行の旅に出ており、3年経った後も各地を放浪しながら剣の腕を磨き続けている。


他作品において


本人は登場しないが、『きのこと熊と探偵団』で「十兵衛」と呼ばれているツキノワグマが登場。
その名前の由来が語られていた時にイメージとして十兵衛の姿が描かれていた。


主な技


  • 疾風の太刀
柳生新陰流の剣技の1つ。刀を高速で回転させながら突撃し、疾風の如き早さで相手を斬りつける。
狼男になっていた際に使用。

  • 月影、林雲、逆風の太刀
いずれも柳生新陰流奥義の剣技。
御前試合での刃との戦いで立て続けに繰り出した。

  • 無限の位
柳生新陰流秘伝奥義。
隙だらけのように見せかけながら力を溜め、相手が攻撃を仕掛けてこようとした瞬間に攻撃を予測、
そして相手が剣を繰り出す前に刀を振り上げて、渾身の力を込めて相手の切っ先目掛けて振り下ろす。
いかなる剣の達人でも攻撃の際は必ず隙ができるので、この秘剣を受けた相手は刀を弾き飛ばされた後で刃を受ける事となる。
十兵衛は人並みはずれた感覚を修行によって手に入れているため、たとえ相手の刀が針のように尖っていても逃すことはない。





「追記・修正もできぬとは…この十兵衛まだまだ未熟!!」


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最終更新:2022年08月03日 16:52

*1 「でも但馬の親友の沢庵和尚は、たしか武蔵の師匠じゃなかったっけ…」と言う人もいるかもしれないが、そもそも沢庵和尚と武蔵の面識は吉川英治の創作である。