宮本武蔵(YAIBA)

登録日:2018/01/21 (日) 17:17:14
更新日:2023/07/20 Thu 19:26:11
所要時間:約 7 分で読めます





フン、お前も剣を志しているのなら、しっておろう…

ようきけ!ワシの名は…


宮本武蔵じゃ…


漫画『YAIBA』の登場人物。
実在する剣豪をモデルにした人物だが、ここでは『YAIBA』に登場する「宮本武蔵」について解説する。

CV:佐藤正治


人物

巌流島の戦いで有名な剣豪「宮本武蔵」本人。
史実では1645年(正保2年)に死去したとされているが、この世界では今でも健在である。ちなみに年齢はもうすぐ410歳(ヤマタノオロチ編時点)。
昔はかなりの男前であったが今では見る影もなくヨボヨボになっており、身長の低い鉄刃よりさらに小さい二頭身の爺さんになっている。
長い髭と眉毛が特徴。よく「ヒョッヒョッヒョッ…」と笑う。
武蔵に憧れていた峰さやかの祖母は彼の現在の姿を見た途端に幻滅し、
かつてのライバルだった佐々木小次郎や弟子の柳生十兵衛も指摘されるまで彼が武蔵本人である事に気づかなかった。
刃の父・剣十郎とも知り合いだが、かつて名刀コテツを剣十郎に盗まれた事があり、今でもその事を気にしている。

現在まで負けを失った事がないらしく、二頭身になったもののその剣技は未だ衰えていない。自称「100万年に一度のスーパーグレイトストロング剣士」
全盛期には屋根から落ちてきた木材を一瞬で2万回斬り、更に自身の銘を入れていたほど。
身体能力も高く機敏な動きをする事も出来るが、やはり歳には勝てず肝心な時にぎっくり腰になって動けなくなる事もしばしば。
刃一行のブレイン的存在で、豊富な知識や経験を生かして経験の浅い刃一行を導く。
また血気盛んな刃が後先考えずに行動しようとすると「バカモノ!!」と諌める事もある。
しかし、彼が立てる作戦は(所謂講談や小説に出てくる「武蔵」のように)ズルイ物も多く、さやかに「こういう卑怯な手は得意よね~」と褒められた(?)事がある。

刃が雷神剣を手にした事をきっかけに、彼を立派なサムライにするための修行を課すようになった。
そのため刃にとっては師のような存在だが、彼が刃に課している修行には剣の腕を磨くのに役立たなさそうなものも多くあり、
刃は「わけのわかんない修行」と半信半疑に思いながら修行に付き合っている。
ちなみに刃が戦っている時には解説役に回っている事が多い。

金にがめつく相当なスケベ。
これでも昔は硬派だったが、過去に起きたある出来事によって女好きとなった(詳しくは後述)。
また刃に負けず劣らず食い意地が張っており、山篭りしていた時には麓の村で頻繁に食料を盗んでいた。
小次郎を倒した事を鼻にかけており、「小次郎やぶれたり」という本に兵法はなんたるかを記して肌身離さず持ち歩いている。
ちなみに小次郎が現代に蘇るまでは、毎年彼の墓参りに巌流島を訪れていた(その度に憎まれ口を叩いているが)。
普段は仲が良いが実は未だにライバル心剥き出しであり、子供が父親に「ムサシとコジローってどっちが強いの」と質問した際には2人して自分だと主張したり、
TVの時代劇で巌流島の戦いを目にするとその都度お茶の間で乱闘を繰り広げたりしている。

活躍


  • 風神剣、雷神剣登場~国会議事堂決戦編
伝説の「雷神剣」を抜く事が出来る伝説のサムライを見出すため、400年間ずっと天狗岳に篭っていた。
その雷神剣が光った事で鬼が現代に蘇った事を察知し、この剣を抜ける伝説のサムライが来るのを待ち望んでいたが、抜いたのはまだまだ未熟者であった刃だった。
自分ですら抜けなかった雷神剣を刃にあっさり抜かれた事で最初は「この世の終わり」だと嘆いていたが、
刃を天下無双のサムライに育て上げる事こそが自らに課せられた使命だと思い直し、刃を伝説のサムライに仕立てる事を決意した。
その後は刃に数々の修行を課しながら魔王鬼丸の待つ東京へと向かい、その道中で宿命のライバルである小次郎とも再会する。
鬼丸城での決戦では、鬼丸の刺客に苦戦する刃を知恵でサポートし、数々のピンチを切り抜けた。
また敵の作戦で急激に老化した刃と小次郎が玉手箱で元に戻ろうとした時には、便乗して自分も若返ろうとするも、煙を浴びても全く変化がなかった(クモ男曰く「歳の取りすぎ」)。

  • 玉収集~富士山決戦編
空飛ぶ鬼丸城に乗り込む手段を考えていた時に、龍神の玉の在り処を示した(と思われる)地図を見つける。
その途端「雷神剣に龍神の玉をはめ込んだら自由自在に空を飛ぶ事ができる!!……はず」と言い出し、刃達と玉を探す旅に出る。
今回立ちはだかったのは鬼丸の手で蘇った剣士剣豪であり、その中には知り合い(三好清海入道など)もいた*1が、
その道中でかつての弟子であった柳生十兵衛光厳と再会すると、鬼丸の手で蘇ったと気づかずにそのまま仲間に加えた
(十兵衛には鬼丸の手で蘇ったという自覚はなく、武蔵の変わり果てた姿を見てひどく落ち込んで切腹しようとしていたが)。
松尾芭蕉との戦いで石化した際には、刃とさやかのせいで自慢の眉毛がポキポキ折れてしまうが、接着剤で繋げた事でどうにかなった。

  • 月の女王かぐや編
がくやから命からがら逃げた後で、刃に強靭な体力をつけさせる修行を課すが、そのすぐ後で鬼丸とかぐやの戦いが始まった。
それを知ると、彼らに潰しあいをさせて生き残ったほうと戦う事を思いつき、それまで刃にこの事を黙っておこうとするが、ひょんな事ですぐにばれてしまう。
さやかがかぐや一味にさらわれると、最終手段としてカーボン化した鬼丸の復活を決断し、刃と復活した鬼丸を協力させてかぐやと対抗しようとした。
最終決戦でも仲間や鬼丸一味と敵本拠地に乗り込み、刃の戦いをサポートした。

  • タイムスリップ編
時は慶応17年。
小次郎との決闘前日に、未来からやってきた刃とナマコ男と出会い、恋人のおつう*2とも再会する。
刃達から事情を聞いた後で「決闘にわざと遅れて小次郎に勝利した」と決闘の結末を聞き、
遅れないよう前の晩から張り切って身支度をするが、その事で歴史が狂い始めた事で雷神剣と刃そのものが消えかけてしまう。
それに気づいた刃は彼の気を引くために「未来のミニスカートの女の子」の話を切り出す。
その話に興味を持った武蔵は酒を飲みながらその話を聞き、朝になる頃にはぐっすり眠っていた。
その後はなんやかんやで武蔵は小次郎に勝利し、歴史は守られる事となったのだが、
刃のスケベな話に興味を持った事で「極楽のような未来を見るまで生き抜いてみせる」と決意し、現代まで生きながらえる事となった。

  • 地底人出現編
地底からピラミッドが出現した後は峰家で待機していたが、ピラミッドが崩れそうになった時には庄之介と駆けつけ、完全に崩れる前に刃達を救出した。
その後は世界各地にピラミッドが現れ「ワシらの手にはおえん」と諦めかけるが、刃が雷神剣と風神剣が融合した新たな剣(覇王剣)を持っている事を知ると
「これなら渡り合えるかもしれん」と思い直し、地の民の企てを阻止するため一行と地下帝国へ向かった。
地の民が今回の黒幕だった鬼丸に裏切られた事で手のひら返しをした時には「誰がきさまらのために戦うか!!」と激怒する。
だが刃が「地の民にエメラルドのような悲しい戦士を作らせないため」に戦おうとしている事を知ると黙って彼を見送り、
刃が勝つまで人間の誇りにかけてここを動かないという決意を見せ、戦いの行く末を仲間と共に見届けた。

  • ヤマタノオロチ最終決戦編
鬼丸がヤマタノオロチの封印を解いて回っている事を知り、刃達とそれを阻止する旅に出る。
鬼丸との決戦では自らも刀を抜いて戦うが、力及ばずオロチが復活。完全に復活する前に何とか逃げるが日本列島がオロチと化してしまった。
その後はオロチの角を切ろうとする刃とさやかを送り出し、地下帝国で彼らの戦いを見守る。
そして鬼丸が倒されオロチの角が切られると、真っ先に刃のもとへ駆けつけ「終わったんじゃよ…長い長い戦いがのう…」と感慨を込めて言っていた。

  • 織田信長御前試合編
刃の剣道の試合の応援に来ていた時に、謎の少女・諸羽と出会い、彼女の剣の癖が刃と似ている事を一瞬で見抜く。
そして彼女が刃の妹だと判明し、刃の母親とされる女性・美智子がかなりの美人だと知った時には驚いていた。
その後、諸羽によってルール無用の賭博試合・織田信長御前試合の第1回優勝者である事が発覚。
しかしこれは苦い経験であったらしく、武蔵は以降の御前試合には二度と出場していなかった。
何故そうなったのかについては、この後を読み進めていくと察することができるが、
「武蔵以外に賭けていた者たちからの恨みを大いに買ってしまい、刺客や追っ手を差し向けられ相当な苦労や迷惑をした」ことと、
「織田信長御前試合の、対戦相手にトドメを刺すまで戦い続けるルールが受け入れ難かった」ためだと思われる。

その試合に刃が出たいと言い出したので、さやか達と一緒に会場のあるヨロイ島へと向かった。
試合中には「戦いに情けは無用」と度々言う諸羽に対し侍とはなんたるかを説き、彼女の考え方を次第に変えていく。
そして刃が優勝を果たした後は、刃を「ギラギラしている抜き身の刀」に、さやかを「それを包み込むサヤ」に喩えるが、
その直後にいつもの口喧嘩が始まったので「まだまだあやつには修行が足りんわい」と嘆いていた。

  • エピローグ
帰ってからすぐに刃達と新たな旅に出る。
だが3年後、ある洞窟に入った時にとんでもない化け物に出くわし、仲間とともに捕まってしまう。
刃は彼らを助けるため、平穏な生活を送っていたさやかと再会。刃の旅に同行する事を決めたさやかは武蔵達を救出するために彼らのいる火星へと向かう事となった。


他作品において


番外編『刃vs快斗の巻』に登場。
見事な身のこなしで刃と渡り合う怪盗キッドを見て、「まるでネズミ小僧次郎吉のようだ」と賞賛していた。

OVA(上記エピソードにコナンが加わった回)を除けば出番が無いが、作中作『スターブレイド』ではYAIBAに登場する剣豪たちをもじったキャラが登場する。
武蔵は何なのかというと悪の帝王ダーク・サシム。う~む、なんという扱い…。
また、悪人に捕らえられた妃英理暗号で使ったこともある。イメージでは流石に本作の二頭身の姿だと誰だか分かんないため、十兵衛の時と違い肖像画のほうが使われたが。


「項目を立てる修行が済んだら、今度は追記・修正の修行じゃ!!」


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最終更新:2023年07月20日 19:26

*1 本作ではどうなのかは不明だが、武蔵は関ヶ原の戦いに東軍・水野勝成麾下で出陣していたので面識があってもおかしくない。最も清海入道の実在性は限りなくゼロに近いが…。

*2 実在の人物(がモデル)だが、武蔵の恋人というのは吉川英二による創作で面識はなく、実際は武蔵よりずっと年上。