ジャニーズ事務所

登録日:2018/01/18 (木) 20:37:20
更新日:2019/07/10 Wed 01:10:12
所要時間:約 6 分で読めます





株式会社ジャニーズ事務所とは、東京都港区赤坂八丁目に本社を置く、男性アイドル事務所。

■概要


株式非上場。代表取締役社長はジャニー喜多川。

現在の日本における男性アイドル業界の頂点に立つ会社である。
グループ活動は勿論、舞台・バラエティ番組・ドラマ・アニメといった多くのコンテンツに多数のタレントを送り込む芸能界屈指の有力事務所。
誰が言ったか「ジャニーズがいないと男性アイドルのコンテンツは作れない」とか。
最も、2000年代以降はEXILEを擁するLDHや、2,5次元ミュージカル俳優の台頭、他事務所の男性アイドル進出*1もあって現在は完全に市場を牛耳っているという訳でもないが。

歴史的に見ればアイドル事務所というよりもミュージカル俳優の事務所。
実は女性タレントも少数抱えていた時期があり、現在の事務所幹部である藤島ジュリー景子(副社長メリー喜多川の娘で、『3年B組金八先生』の初代生徒)も元はそのメンバーである。

男性アイドル業界のトップ企業だが、その経営はブラックな面もこれまで見せてきている。
芸能界における大騒動を定期的に起こすのは勿論、マスメディアやTV局へのメディアコントロール力も非常に強いと噂される。
ジャニーズに関する騒動は、芸能界という世界の闇を学ぶには良い教材だとかなんとか。
インターネットメディアなどが発展した2010年代以降は、前世紀的な経営手法を「時代遅れ」と批判する意見も。
一方、公に内部事情を語る機会がなく、ネットメディアを中心にブラックイメージが先行するあまり、根拠のない噂やネガティブな物事の原因全てを事務所に負わせるような言説も多く流れており、「元は噂話だったはずが、いつの間にか事実のように流布している」パターンも多い。

ジャニーズ事務所に所属するタレントのファンは「ジャニヲタ」と呼ばれている*2
様々なオタクファンコミュニティの中でも多くのファンと長い歴史を持ち、コミュニティで形成された独自用語もある。
しかし、人が多ければ変な輩や行為も目立つためか、マナー違反・誹謗中傷・ストーカーなどの迷惑行為で悪い意味で注目を浴びる機会も少なくない。

子会社としては、レコード会社のジャニーズ・エンタテイメントなどがある。


■歴史


ロサンゼルスの真言宗の寺院の息子に生まれたジャニー喜多川は、幼い頃に日本に帰国するが戦後ロスの高校、大学に進学。このアメリカでの生活の中でエンターテイメントの世界に接触するようになる。

ジャニーは帰国後、知人が野球チームを設立していたのを真似して野球チーム「ジャニーズ少年野球団」が設立。
このチームのメンバーのうち4人の少年をスカウトし、野球チームと同名の男性グループを結成する。
現在の社名はこのジャニーズの所属事務所として創業したことによる。これが1962年6月のことである。
その後1975年にこれまで業務提携していた渡辺プロダクションから独立して「ジャニーズ事務所」として創立。

独立と時を同じくしてに現在に繋がるアイドル路線を確立し、今なお名前が知られる男性アイドルも輩出する。
80年代になると、爆発的な大人気を持つタレントやグループを抱え込み、芸能界での地位を手に入れた。

しかし、90年代初頭は光GENJIの人気低下もあって苦しむことになる。
そんな中でSMAPがバラエティ番組やドラマへの挑戦を行い、新たなジャニーズ像を作り上げた。
この挑戦が成功したジャニーズ事務所は、以降も男性アイドル業界での巨大勢力を持ち続けて現在に至る。

なお所属タレントの全部が全部歌手というわけでもなく、バンド活動や俳優お百姓さんを主軸においているタレントも若干存在する。

◇創業者死去


2019年6月、創業者ジャニー喜多川氏はくも膜下出血に倒れ、半月以上の療養の末同年7月9日に死去。享年87。
このため、今後は様々な体制の変革を余儀無くされるものと思われる。

■事務所独自のルール


◇アイドル事情


所属タレント同士は年齢、キャリア的に先輩の相手でも「君」付けで呼ぶ事が多く、社長・副社長・副社長令嬢に対しては「~さん」と呼んでいる。
「君」付けは、少年隊に対して光GENJIメンバーが使い出したのがキッカケで浸透したものと植草克秀がテレビ番組で語っており、更に先輩にあたる近藤真彦に対しては「~さん」付けで呼ぶ者が多い。
ただし、呼び方が馴れ馴れしくとも先輩後輩の上下関係は厳しい。
先輩後輩の序列はデビュー順ではなく入所順。そのため95年デビューのV6・長野博が、87年デビューの光GENJI・佐藤アツヒロにタメ口で話すこともある。

また所属タレントの人数や年齢層の割に既婚者がとても少なく、結婚に関してルールがあるのではという憶測も多い。
もっとも「アイドルという立場なので単純に結婚しにくい」「熱狂的すぎるファンの圧に耐えられる女性が少ない」と言うのも理由としては大きいのだろう。
最も既婚者率が高いのはV6。6人中4人が既婚で今のところ嫁が全て芸能人である。

また長い間、各グループなどの派閥構図があるとの噂も出ていた。
現に特定のグループ同士は極一部のメディアを除いて共演していなかったのである。
飯島三智マネージャーの退所後は派閥対立のような関係は消えつつあるともされているが……。

アルバイト、副業、事務所を通さない仕事は原則禁止。
家族名義でこっそりやっているタレントがいるのではと言う噂も度々出るが、表沙汰になれば処分は避けられず元KAT-TUNの田中聖の解雇原因もこれ*3と言われている。


◇肖像権への対応


ジャニーズ事務所はタレントの肖像権に関して相当厳しいことでも有名。

第三者が所属タレントのブロマイドを作って商売されることを恐れているためである。
肖像権に拘るのはジャニー喜多川氏の在米時代の経験も理由の一つらしい。

インターネットの成立後もその方針は変わらないどころか、ネット上でも監視の目を光らせている。

ジャニーズの公式ホームページにすら、長い間所属タレントの写真は一切掲載していなかった(プロフィール写真は掲載)。
雑誌に至っては雑誌掲載時に乗せられた所属タレントの写真を公式サイトに流用するのは不可能となっている。
ジャニーズが表紙を飾った雑誌が、インターネット上の見本例の画像がアイドルの写っている部分だけシルエットになっていることも。
見本画像にまでの統制に対しては悪い意味でのネタ扱いや批判といった声も多い。

個人のファンサイトや動画サイトにもアートバンクという子会社を利用して削除要請を出す活動もしている。
ファンの中にはこのルールを知っているが故の意識なのか、ジャニーズ関係者でもないのに個人に対して削除要請を仕掛ける者もいるんだとか…。

また、合法的なインターネットの配信であってもこのルールは徹底しており、ネット版ポスターには主演が映らないことや自社タレントが出演しているドラマはシリーズものでも配信しないゲスト出演含む)ため、近年では不自然なことになりがち。

しかし流石に時代的に肖像権の完全保護は無理だと悟ったのか、2018年からは公式サイトなどでの写真掲載の解禁に踏み切る動きも見せている。
元所属タレントの滝沢秀明が芸能活動をやめてスタッフ(関連会社社長及び専属演出家)となってからはバーチャルアイドル企画やコンサートのネット配信なども打ち出している。
しかし、これまであまりにガチガチにやりすぎていたおかげで一部のジャニヲタには昔の「頑なにネット配信しない」方針を神聖化していた者が出てきてしまい、滝沢の方針に猛反発する一派もいる。

■所属タレント及びグループ


下記のタレント以外にもアイドル予備軍的な「ジャニーズJr.」と呼ばれる所属タレント達が存在し、その数は300人程度いる。
Jr.の中で多数のユニットやグループがいるがそのままデビューできる保証はなく、ジャニー氏の鶴の一声「You、デビュー」を待つのが基本。
基本的にCDデビュー=ジュニア卒業だが、近年では活動を評価されCDデビューしないままジュニア卒業する者もいる。
しかしジャニー氏が2019年7月9日に亡くなった為、今後は別の形を取るものと思われる。


◇グループ【Jr.卒業年】


  • 少年隊【1985年】(グループ自体は存続しているがグループ活動はなく、ソロ活動を行っている)
  • TOKIO【1994年】(山口脱退後、音楽活動休止中)
  • V6(20th Century、Coming Century)【1995年】
  • KinKi Kids【1997年】
  • 【1999年】(2020年末日で活動休止予定)
  • NEWS【2003年】
  • 関ジャニ∞【2004年】
  • KAT-TUN【2006年】
  • Hey! Say! JUMP【2007年】
  • Kis-My-Ft2【2011年】
  • Sexy Zone【2011年】
  • A.B.C.-Z【2012年】
  • 舞祭組【2013年】(Kis-My-Ft2グループ内ユニット)
  • ジャニーズWEST【2014年】
  • ふぉ~ゆ~【2018年】(CDデビューはしていない)
  • King & Prince【2018年】

◇ソロ


  • 近藤真彦【1980年】(事務所在籍最古参*4)
  • 内海光司(元・光GENNJI【1987年】)
  • 佐藤アツヒロ(元・光GENNJI)
  • 岡本健一(元・男闘呼組【1988年】)
  • 中居正広(元・SMAP【1991年】)
  • 木村拓哉(元・SMAP)
  • 山下智久(元・NEWS)
  • 内博貴(元・NEWS、関ジャニ∞)
  • 中山優馬【2009年】
  • 生田斗真【2010年】
  • 屋良朝幸【2015年】
  • 風間俊介【2015年】
  • 長谷川純【2015年】


■主なかつて所属していたタレント及びグループ


◇解散したグループ


  • ジャニーズ(メンバーの内あおい輝彦は退所後矢吹丈や「あなただけを」で有名になり、飯野おさみは劇団四季座員に)
  • フォーリーブス(メンバーの内2人は子役からのスカウト。全員退所後2002年に再結成)
  • JOHNNYS' ジュニア・スペシャル(アニメ版『ベルサイユのばら』主題歌を担当)
  • リトルギャング
  • たのきんトリオ(厳密にはグループではなく、『3年B組金八先生』でドラマデビューした田原俊彦・野村義男・近藤真彦を売り出すための期間限定ユニットに近い)
  • シブがき隊
  • The good bye(元「リトルギャング」の曽我泰久とたのきんトリオ解散後の野村義男がコアとなり、他のメンバーは外部から雇用。全員退所後2003年に再結成)
  • 光GENJI
  • 男闘呼組
  • 忍者
  • SMAP(メンバーの内稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾は既に退所)
  • タッキー&翼

◇退所した主なタレント


  • 永田英二(子役からのスカウト。プロデビュー前の「フォーリーブス」メンバーながら、テレビでの年齢制限などで外されソロデビュー)
  • 内田喜郎(子役からのスカウト)
  • 郷ひろみ(バーニングプロダクションへ移籍し、同社の看板タレントに。後に本木雅弘も続いたせいか21世紀にはDVDやCS再放送でジャニーズ系とバーニング系の共演映像がNGに)
  • 葵テルヨシ(現在は玉木宏のいる芸能事務所を経営)
  • 井上純一(アニヲタ的には後のビッグコンボイ)
  • 豊川誕
  • 田原俊彦
  • 川﨑麻世
  • ひかる一平
  • 三好圭一
  • 中村繁之
  • 土田一徳
  • 大沢秀高
  • 目黒正樹
  • 森且行(元・SMAP、現オートレーサー)
  • 森内貴寛(元・NEWS、現ONE OK ROCKのTaka)
  • 佐野瑞樹
  • 今井翼(元・タッキー&翼)


■アニヲタ的には


この事務所の所属タレントは各創作物でも見かけるため、ジャニーズに興味がなくても結果として所属タレントを知ることが多い。

特にドラマでは高確率でジャニーズタレントを目にする機会は当たり前のようにある。
これは事務所側がテレビ局の編成側に激しく売り出しているという話もある。
しかし、俳優業や声優業は本業ではないためか、演技力が通常の俳優と比べて稚拙なタレントがいることも。
このような理由もあって、ドラマファンや映画ファンにはジャニーズを嫌っている層も一定数いるのも事実。

『3年B組金八先生』には全シリーズ通して「ジャニーズ系枠」が存在したが、これが出来た最初の切っ掛けは、
TBSスタッフ「よし、これで生徒役全員揃ったぞ!」→ジャニーズ事務所「うちらのとこの子供も入れてよ!(せっかく副社長令嬢がレギュラー入りしてるし)」→「試しにオーディションしてみたら3人くらい行けそうだから元の採用組から一人落とすか…」
という事務所側からの熱烈なラブコールだったそうで、郷ひろみ移籍やフォーリーブス解散で「華」が低めになっていたジャニーズ系が大々的にブレイクするターニングポイントとなった。

テレビ局単位で見ると特にNHKとはジャニーズの時代から、テレ東とはフォーリーブスの時代から縁が深く、
NHK大河ドラマでは2018年現在計4作ジャニーズ系主役作品があり、1974~86年に放送された歌番組『レッツゴーヤング』では何と約2年分を除いて本事務所のアイドルがレギュラー出演していた。

アニメ声優としても出演する事が存在し、有名な例は『遊戯王デュエルモンスターズ』にて主人公・武藤遊戯を演じた風間俊介だろうか。
他にもSMAPのメンバーや堂本光一もアニメ作品で声優を演じたことがある。
ただし、声優としての関連作品の再出演には壁もあるようで、後に代役を立てられることや理由付けで声が出なくなることも(実際風間遊戯もそうなりかけた)。

特撮作品にもジャニーズが名前を出すことがあり、有名な例はかの『ウルトラマンティガ』の長野博。
長野の出演の縁でウルトラマンティガの主題歌はV6が務め、その主題歌『TAKE ME HIGHER』はV6を代表する名曲として知られる。
ジャニーズJr.及び元ジャニーズJr.という経歴を持つ特撮出演者も少なくなく、「フォーリーブス」メンバーだった江木俊夫は事務所入りする前に『マグマ大使』でレギュラーを務めていた。
一方で、出演者の写真を積極的に用いる特撮とジャニーズの肖像権の方針は合わないのではないかとも言われる*5


■余談


ジャニーズ事務所のタレントのような雰囲気を与える人物を「ジャニーズ系(ジャニ系)」と呼ぶことがある。

この会社なんかは所属モデルがジャニーズ系であることを売りにしている。
似たような単語としては「体育会系」「EXILE系」などという物も存在する。







追記・修正はジャニーズ系イケメンと呼ばれてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/