新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION

登録日:2018/01/15 Mon 19:06:13
更新日:2019/07/01 Mon 20:46:24
所要時間:約 39 分で読めます





少年の夢を乗せた新幹線は、シンカリオンにチェンジする!







■概要


『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』とは2018年1月から放送開始したアニメ。
TBS系列で毎週土曜朝7:00から放送中。
前番組となる同じくタカラトミーのロボットアニメ「トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド~機動救急警察~」から放送枠を引き継ぐ形でスタートした。
制作会社はアニメ「ポケットモンスター」「妖怪ウォッチ」などを手掛けるOLM(実制作は亜細亜堂(第1話 - 第52話)→SynergySP(第53話 - ))。
シリーズ構成は『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のメインライターを手がけた下山健人氏。

タカラトミーの人気玩具シリーズである『新幹線変形ロボ シンカリオン』のアニメ化作品である(ドライブヘッドも同じくトミカハイパーレスキューのアニメ化)。

内容を簡単に説明するならば、新幹線が変形するロボ・シンカリオンのアニメである。
それも、新幹線から変形した巨大ロボットを、そのロボットと心を通わせた少年パイロットが操り、
クールキャラと熱血キャラの仲間とともに、人類をおびやかす未知の敵に立ち向かい、ついでにオペ子が妙にかわいいという、超王道スーパーロボットアニメである。
勇者シリーズは記憶の彼方となり、子供向け作品といえば『超速変形ジャイロゼッター』(2012-2014)が最後*1
残るロボといえば深夜枠かガンダムシリーズ程度というロボットアニメ冬の時代にあって、
新幹線で言えばドクターイエロー並に貴重なド直球スーパーロボットアニメであり、古き良きロボットアニメファンから熱い注目を浴びている。
「新幹線が変形するロボ」は勇者特急マイトガインをはじめ勇者シリーズで何度も使われたモチーフであり、
その懐かしいコンセプトが最新の車両と技術で現代に蘇った点もアツい。

また、第1話で一番最初に出てくる鉄道車両が新幹線のような人気のある車両ではなくマルチプルタイタンパー*2だったり、
主人公が「盛岡~秋田区間をE5系が走るくらい無茶*3」などと何かと鉄道に例えた話をしたがったりと、
妙にディープな鉄道ネタも多いので、鉄オタの皆様にもぜひご覧いただきたい。
実在車輌がきちんと登場することでわかるとおり、JRも公式に協賛*4しており、駅構内にはポスターも数多く貼られている。

シンカリオンは元々2015年よりプラレールの系列商品として販売されていた製品であり、玩具版のシンカリオンはプラレールと完全互換。
モーターを搭載していないため自走こそできないが*5、プラレールと連結したり、プラレールの線路上を手転がしで走行したりできる。
なおプラレールは以前にも列車がロボットに変形する電光超特急ヒカリアンシリーズを展開していたが、
SD体型だった「ヒカリアン」と異なり、こちらは見事なスーパーロボット体型となっている。

ちなみに玩具の……というか大元のシンカリオンの企画は、テレ東が2015年まで放送したいた「のりスタ!」で新幹線が突出した人気を持つのを受けて、
同番組に携わっていたジェイアール東日本企画と小学館プロダクションが立ち上げた企画。
2014年の東京おもちゃショーで"Project E5"の名前で発表されて以来一躍話題となり、それに後からタカラトミーが加わり、現行デザインになったというもの。
アニメ版の協賛は新幹線が走っていないJR四国以外のJR各社が参加している。
当初は1年の予定であったがプラレールなど関連商品の好調ぶりからTBS系列のロボットアニメではゾイド -ZOIDS-以来となる4クール以上の延長が決定した。

…が新章に突入した4月から僅か1クールで終了、途中から話の展開が駆け足気味だったことや放送終了後は朝アニメの枠そのものがなくなることが判明し
ユーザーからはTBS側からの編成の都合によるものでは?という憶測が流れていた。
その後タカラトミーの株主総会でゾイド共々9月までの放送を予定しJRなどともコラボなどの準備を進めていたがTBSの都合で終了になったことが説明された。
放送終了後に劇場版の公開が告知されたためアニメは今後も続く予定である。

放送後にYouTubeで配信、数日遅れでニコニコ生放送でも配信している。
ニコニコでは第一話は無料。二話以降は最新話であっても有料である。


■あらすじ


鉄道博物館、京都鉄道博物館、リニア・鉄道館の地下深くに存在する特務機関「新幹線超進化研究所」は、
“漆黒の新幹線”が生み出す巨大怪物体から日本の未来を守るため「新幹線変形ロボ シンカリオン」を開発した。

「シンカリオン」とは、実在する新幹線から変形する巨大ロボット! 
その「シンカリオン」と高い適合率を持つ速杉ハヤトら子どもたちが運転士となり、研究所員ら大人たちと力を合わせて強大な敵に立ち向かう!
果たして“漆黒の新幹線”の目的は……!? 子どもたちは日本の未来を守れるのか……!?

チェンジ! シンカリオン!


(公式より引用)



■登場人物


●超進化研究所
CV:佐倉綾音
本作の主人公。大宮に住んでいる11歳。
「俺は『時間と言った事は守る男』だからね!」が口癖で、リーダーシップがあり責任感も強い
新幹線が大好きないわゆる鉄道オタクであり、写真なども好きだが特に乗り鉄と呼ばれる趣味を持つ。
例え話にも列車関連で例えるなど、無知なアズサと視聴者を置いてけぼりにする。
鉄道に関係する知識は豊富で国外の鉄道にも詳しい。なぜかホクト世代の鉄道CMにも詳しい
そのため将来は新幹線の運転士になることが夢。
そんな性格だからか、他人が情熱をかけるものへの理解・共感力が強く、
一癖あるキャラばかりの運転手達をうまくまとめることも多い。まあ大抵新幹線ネタに「再翻訳」するのだが
お父さんっ子であり、父の役に立つため『シンカリオン E5はやぶさ』に乗る事に。
実は大の空嫌い

  • 速杉ホクト
CV:杉田智和
無精ひげを生やしたハヤトの父親。ハヤトの鉄オタは彼の遺伝。
仕事が忙しく夜遅くまで帰れない事もあり、休みの日の朝はハヤトに起こされるまで寝ている。
表向きは大宮にある鉄道博物館の職員だが、実際には新幹線超進化研究所の指導長。
子供であるハヤトに危険な事をさせるのを嫌がっていたが、フタバの「大人と子供が力を合わせ世界を守る」という言葉で考えを改め、ハヤトと協力する事になる。
後に巨大怪物体の活発化を危惧した上層部の判断により、西日本にも活動拠点を作るべく京都への転勤を命じられ、
7話でハヤト達の後押しを受けて単身赴任して行った。
かつては新幹線運転手であったが超進化速度に関する論文を書いたことがありそれがきっかけで超進化研究所に移籍した。
杉田氏は電脳冒険記ウェブダイバーとのコラボを望んでおり、公式Twitterもノリ気なようだが、果たして実現できるのだろうか……。

  • 速杉ハルカ
CV:金魚わかな
ハヤトの妹。「~と思われ」「~なわけで」といった口調で喋るローテンション幼女。
外見からは性別が判断しにくいが、金魚氏がTwitterで妹と言っているので女の子の様だ。本編で妹と明言したのは11話になってから。
父も母も兄も茶髪系の一家の中で紫髪なので非常に浮いている。

  • 速杉サクラ
CV:清水理沙
ハヤトの母でホクトの妻。
家庭内ヒエラルキーの頂点に君臨し、怒らせると怖い。
普段は隠しているが実は歴オタで、58話では転居の候補と称して現存12天守の名前を一気に暗誦する一幕も。
夫からシンカリオンに携わることとなった息子の事を聞いても反対しようとせず、
「せめて家では普通にいられるように」と普段通りに振る舞うことを決意する。

  • 男鹿アキタ
CV:沼倉愛美
秋田出身の11歳。「話は読めた」が口癖。
スポーツのビームライフル競技で全国レベルの腕前を持つ。
クールな性格だが意外に世話焼きで甘党。そしてツンデレ。
秋田生まれで名前がアキタなので、アズサから両親の地元愛が強すぎると呆れられた。
アズサがシンカリオン運転手らと共に行動する時は動画撮影も担当。
秋田出身なのに秋田弁を喋らず、てっきり視聴者への配慮かと思われていたが、実は意図的に標準語を喋っていたらしく、気を抜くと秋田弁が出る。
なお秋田には残念ながらTBS系列局がないため本作は放送されていなかった。
7月から日テレ系列のABS秋田放送で放送決定。

  • 大門山ツラヌキ
CV:村川梨衣
金沢出身の11歳。自称「金沢の土木王」。
義理堅い熱血漢で「まったくもって問題ねえ」が口癖。
またテンションが上がると「俺の好きな四字熟語は○○○○だぁーっ!!」と叫ぶ*6
母の経営する大門山建設の長男坊。将来は会社を継ぐことで、今も少しながら家業を手伝っている。
他人と壁を作らないハヤトに対して、他人との壁を自ら壊せる人間、とアキタは分析している。
建築物が大好きで土木・地形マニア。新幹線や電車そのものには興味がないが、山手線の路線そのものには感激しており、その点はハヤトと非常に気が合う。
また14話ではアイドルグループ「スーパースパイス」の結成時からの熱狂的なファンという意外な一面も。
反面アキタとはイマイチ馬が合わなかったため、チームワークを鍛えるため寮の同室に住むハメになってしまった

CV:吉村那奈美
山形出身の10歳。黒髪の一部が紫色のメッシュ。年齢もあってかシンカリオン運転士の中では一番小柄。
東日本指令室の山形支部に所属。
「月山流」という忍者をしてきた家系であり、シノブ自身も忍術の修行をし山の中で暮らしている。
その他情報は個別記事参照。

CV:逢坂良太
シンカリオンの運転士としては初の中学生。14歳。東海支部に所属。
白い肌にグレーの髪と全体的に色素が薄め。
京都でホクトに直接指導をしてもらい、幼い頃から経験のある空手を取り入れた戦い方をする。

ハヤト達は実戦経験の多さを認めつつも戦い方はまだ未熟とやや上から目線で評している。
ただハヤトの父親への思いには、自身の母親が入院中ということもあり感じるところがある様子。
その他の情報は個別項目参照

  • 清洲タツミ
CV:日野佑美
リュウジの弟で12歳。兄と同じ東海支部所属。
兄同様空手をしており地区大会で優勝するほどの実力者。
目先のことに捕らわれることが多く兄からは「目先のことより大局を見ろ。」とよく説教をされる。
兄がドクターイエローの運転手となり空席となったN700Aの運転手として兄に黙って試験を受け合格するが
そのことで兄と対立してしまったことがある。
ちなみに試験での適合率はアキタよりも上だった。

  • 発音ミク
CV:藤田咲
北海道出身の11歳。はやぶさに似た色のツインテールが特徴。
E5 はやぶさの兄弟機『H5 はやぶさ』の運転士。
まさかの初音ミクとのコラボレーションキャラクターであり、準レギュラー。
見た目と声は同じだが名字と年齢は違い、設定も他の運転士と大差はない普通の小学生になっている。
また普段は眼鏡をかけているがシンカリオン運転時は外している。解せぬ。
自分にも他人にも厳しい剣道少女だが、揺れに弱く乗り物酔いしやすいという弱点が……。

声は藤田氏が収録した台詞にクリプトンがボカロ風の加工を施すという手の込んだ試みがなされている。
正直手間のわりに違和感がすごい。
クリプトンの制作プロデューサーは「ネットでの機械音声過ぎるという反響を受けて人間味を増す調整する」と発言している。

  • 大空レイ
CV:松井恵理子
九州出身の9歳。門司支部所属。
金髪で耳にカフスピアス、と見てくれこそ軽い雰囲気であるが、
最年少運転士で同時にロボット工学に詳しく、800系の設計開発にも携わる天才肌。
「~ッス」が口癖でハヤトら先輩を素直に慕う良き後輩。
ただ怖いもの知らずでどこか向う見ずな一面もあり、独断先行をした結果ピンチに陥ってしまったこともある。

  • 霧島タカトラ
CV:市来光弘
鹿児島出身の12歳。門司支部所属。料亭の跡取り息子として修行中の身。
厳つい体格とは裏腹に礼儀正しく几帳面だが、九州男児らしく頑固で融通の利かない面もある。
伝統を重んじる性格から当初は新技術を推奨する五ツ橋兄弟とは反目し合っていたが、ハヤトの意見に感化されて和解。協力体制をとっていくようになる。
またその修行経験から「夢があることは厳しくつらい思いもする、シビアなことでもある」とも語る。

  • 五ツ橋ギン
  • 五ツ橋ジョー
CV:合田絵利
山口出身の双子の男の子。京都支部所属。
瀬戸内海で漁業を営む家の息子。ギンは形容詞に「ぶち」を付けて強調し、ジョーは語尾に「~っちゃ」と付けるのが特徴。
2人そろって口が悪く苛烈な性格で、年上のタカトラにも躊躇いなく食って掛かるほど血の気が多い。
漁業の激戦区で生き残るための様々な試行錯誤を目にしながら育ってきたためチャレンジ意識が高く、最新技術・技法の導入にも肯定的。
魚の味にもうるさく、宿舎で出された養殖の魚が原因でタカトラとは対立関係にあった。
後にハヤトの協力で和解し、タカトラの料理の腕を気に入って親交を深めていくことになる。

  • 出水シンペイ
CV:緑川光
新幹線超進化研究所・東日本指令室の指令長。ホクトの部下で大学時代からの仲。
人使いが荒く、時々本気なのか冗談なのか分かりにくい発言をし、何を考えているか分かりにくい。
彼なりに巨大怪物体の調査を行っており、エージェントと接触し、その真意を探っている。
また敢えて敵に隙を見せて誘い込む手を好むのか、24話や28話、29話などで用いている。
なお超進化研究所への参加はホクトよりも早く、それまではホクトを先輩付けで呼んでいた。
中の人は25年前は電車ロボと敵対するライバル役を演じていた事も…

CV:雨宮天
研修を終え新幹線超進化研究所・東日本指令室に配属されたばかりの新人オペレーター。
シンペイに振り回される日々を送る。
8話でホクト転勤に伴い、指導長代理に就任する事に。
配属前に研修を兼ねて東スバルの元で働いていたことがある。

  • 本庄アカギ
CV:古島清孝
新幹線超進化研究所・東日本指令室所属の男性オペレーター。
運転士の体調管理や行動パターン解析などを務めている。
フタバ着任前はシンカリオン運転士との相互通信も行っていた。
常識人でツラヌキの言うように顔も良いのだが肝心なところで残念。

小山 ダイヤ(おやま ダイヤ)
CV:天崎滉平 (第8話)/ 観世智顕(第26話以降)
新幹線超進化研究所東日本指令室の男性オペレーター。丸眼鏡。
アカギを補佐するポジションの一方で博識でいわゆる「解説役」的な発言も多い。

  • 小田原キントキ
CV:北沢洋
新幹線超進化研究所東日本司令室の整備長。小柄だが東日本司令室の中では最年長。
部屋には使わなくなった部品(ナガト曰く「ガラクタ」)をため込んでいる。
口うるさく顔もいかついがその腕前は確かで、各部の摩耗からハヤトらの戦闘スタイルを推測し欠点を指摘してみせた。
ナガトの上司かつ師匠で、ホクトは超進化研究所に属する以前から雑誌で知っており色々とアドバイスを受けていた。

  • 山口ナガト
CV:伊原正明
新幹線超進化研究所東日本司令室の男性整備士。筋骨隆々の逞しい身体を持つ。
杉田「ザブングルに出てなかった?」

  • 三島 ヒビキ(みしま ヒビキ)
CV:長谷川暖
新幹線超進化研究所東日本指令室の女性研究員。
「物理学・化学・生物学・脳科学・ 地学と理科と付く学問と、人類学・心理学と関連した学問は許容範囲」としてあらゆる分野に精通するいわゆる「博士役」。
シンカリオンと運転手の調査・分析に強化、「黒い粒子」を含む巨大怪物体の解析は専ら彼女の出番。
出水とは互いに「ひびやん」「いずっぺ」と呼び合う仲。
その一方でBL好きやコミケ参加を示唆する発言も……あれシンカリオンって子供向けアニメだよね

  • 上田アズサ
CV:竹達彩奈
ハヤトのクラスメイトで家も学校の席でもお隣さん。
『JSが初めて○○してみた』という動画を投稿している人気YouTuber。なお動画をUPするのは父親に任せている。
好奇心旺盛で動画のネタのために京都まで行ったり、転校生たちを自分の動画に巻き込みたがったりしている。
徐々に溝は埋まってはいるものの、他者への好奇心への理解や共感を得意とするハヤトが苦手とする珍しい人物。
ハヤトたちの最近の行動を怪しんでいたが、14話でスザクに体よく人質に取られてついに秘密を知ってしまう。
以降は「JSがはじめてシンカリオンを躍らせてみた」なる動画の撮影に執念を燃やす。
当初はあまり出番もなく蚊帳の外にいることが多かったが、セイリュウやゲンブと絡む重要な存在となった。

名前や中の人のせいか、タカラトミーの公式Twitterでも「あずにゃん」とか呼ばれている。

  • シャショット
CV:うえだゆうじ
「~でございま~す」と車掌さんのような口調で話す、超進化研究所のマスコットロボット。
一方でE5はやぶさを駆動させるAIのような役割も果たしており、戦闘中はキリッとした口調となりハヤトと共に戦う。
「マスコットキャラクター」と、勇者シリーズでおなじみの「ロボットの意志」を両立したオイシいキャラクター。
基礎設計はイザの手によるものであり、AIプログラムの大部分はブラックボックス化している。

  • 大沼ソウヤ
CV:土師孝也
新幹線超進化研究所東日本司令室北海道支部の指令長。
表向きは青函連絡船記念館摩周丸の館長となっている。

  • 羽島リンドウ
CV:星野貴紀
新幹線超進化研究所東海指令室の指令長。
ニヒルなナイスミドルで清洲家の事情を気遣っている。

  • 小倉アカツキ
CV:矢崎文也
新幹線超進化研究所九州指令室の指令長。
西郷隆盛を彷彿とさせる容姿だが福岡弁。ツラヌキ曰く「暑苦しいおっさん」。

  • 東スバル
CV:山寺宏一
新幹線超進化研究所総合指令室総指令長。キャリア組の中でも異例の若さと速さで出世した。
普段は総司令長らしく振舞っており、研修中に一時期居たフタバを含めて秘書や部下たちからも近寄り難く厳格な人物と認識されている。
……が、根はフランクでオーバーリアクションな人物で、厳格なキャラは演技。この演技は本人も不本意なのだが、ついやってしまうらしい。
そしてハヤトやホクトと同じかそれ以上の鉄オタで、何かと理由をつけて自分から赴くために鉄道に乗ろうとするほど。
部屋のロッカーでスイカペンギンをこっそり飼っていて、コイツくらいにしか素の自分を出せなかったところに偶然知り合ったハヤトと意気投合。
総指令長と運転手の関係ではなく一介の鉄オタ仲間でいたいため、ハマちゃんとスーさんのような関係になっている。
おかげでシンカリオン運転手や東日本指令室スタッフと対面を強いられる際には某少年探偵よろしく、
スイカペンギンの陰からボイスチェンジャーで声を変えて(CV:金魚わかな)会話をすることに……

●キトラルザス
本作の敵勢力。
ゲンブによると心を持たない生命体らしい。その割にはフツーに会話しているし、感情も持っているようだが
彼ら自身は「地の底より這い出し種族」「滅び行く種族」とも自称する。

人類が登場するはるか昔から地球内部で独自の進化を遂げ、そこで生活し、発展していた種族。
しかしここ数万年は環境の変化により進化が止まり、種の保存まで困難となった。
その解決策として地上への進出・適応を目論む。
胸部には心臓の役割を持つ赤いクリスタルがあり、これを破壊されると石化し活動が停止する。

エージェントと呼ばれる存在が7人おり、四神の名を冠する「新世代」と、宇宙に出ていた鉱物の名を冠する「旧世代」にわけられる。
旧世代の3人は10年前に「ファースト・エネミー」を使って人類に攻撃を仕掛けている。

  • ビャッコ
CV:細谷佳正
「新世代」。巨大怪物体を出現させる敵のエージェント。
冷静な性格で俯瞰的にシンカリオンを分析、戦略をたてる。
しかしトラメの帰還を機に、徐々に焦りを見せるようになる。

  • ゲンブ
CV:マックスウェル・パワーズ
新世代エージェントの一人。
人間に興味を持ち、力を試すべく巨大怪物体を送り込む。
自身の事を「地の底より這いあがり種族」と語る。
12話・13話では自らシンカリオンと対峙するもN700Aに敗北、その後はスザクと入れ替わる形でしばらく出番がなかったが、18話で再登場した。

  • セイリュウ
CV:真堂圭
新世代エージェントの一人。
小柄で粗暴な口調だが何を考えているか分からない性格で、シンカリオンに興味を持つ。
ゲンブを破った「白いシンカリオン」ことN700Aに執着するも、やがて最も注目すべきはハヤトとE5と気付く。
中盤ではブラックシンカリオンの運転士となり、超進化研究所最大の難敵として立ちはだかる。

  • スザク
CV:渡辺明乃
新世代エージェントの一人。
1クールが終わってゲンブに代わりようやく登場した女性のエージェント。知ってた。
外見が人間の女性に近く、上田アズサやシャショットと町中で直接接触したようにエージェントの中で一番人間界に馴染みやすい。
戦いとは敵の弱点を突く事だと言い、「弱点を作り、その弱点を徹底的に攻める。それが私のスタイル」と豪語する。

  • トラメ
CV:高階俊嗣
「旧世代」。
33話で登場した新たなるエージェント。猛獣か狛犬のように牙をむき出した異形の巨漢。
カイレン、ソウギョクと共にビャッコらよりも強硬的な方針をとる武闘派。
ビャッコによるとそれまでは地球以外の可能性を探っていたらしいが、それも見込めなかったらしく地球に帰還した。
地球外にいたためかブラックシンカリオンを含めてシンカリオンを見たことがなく、同話ではバチガミに乗って出るも敗北。
41話ではブラックシンカリオンに乗りこもうとするも適合率不足から乗車すら出来なかった。
仮に乗れてもかなり窮屈そうだが
彼を含む旧世代エージェントは非常に好戦的な性質であり、さらに新世代とは仲が悪い。
47話から50話にかけて、離反したセイリュウを抹殺すべくソウギョクの策に乗り、
まず影武者を巨大怪物体と化してハヤト達と戦うも、セイリュウにより弱点を暴露されてしまい敗北。
トラメ本人は7日後の決着を宣言して一時撤退し、その後7日目に宣言通り再登場、セイリュウ駆るブラックシンカリオンと一騎打ちを展開した。
が、ハヤト達が救援に駆け付けたこと、セイリュウが種族の垣根を超える決意を固めたことで形勢が決まり、最後はダブルグランクロスを受けて粉砕された。

  • ソウギョク
CV:山内健嗣
「旧世代」。
セイリュウが33話で言及し、42話で登場したエージェント。
白黒のマスクで目元を隠した、悪魔あるいは骸骨と道化師を合わせたような容姿。
対話を生ぬるいと一笑に付す武闘派だが、自身の手を汚さずに身内を駒とする、トラメ曰く「性根が悪い」策士。
カイレンのやりかたでは時間的な余裕のないキトラルザスに未来は無い、とゲンブに語っているが、これが彼の本心かゲンブに合わせただけなのかは不明。
その本質は「人間に屈したくない」といういわば劣等者への意地あるいはプライドに近いものであり、セイリュウを使ってまで戦いに執着するのはこれが理由。
62話の総攻撃では郡山駅付近でセイリュウとアキタら東日本指令室組と相対。
ゲンブの犠牲を強いた動機がただ自分の目的の為であったことを明かし、激高した彼らによって打倒される。
…が、69話で生きていたことが判明。その際に胡散臭い紳士姿の人間態を披露した。
元々カイレンに仕える気はなかったようで、現在はある人物の下で暗躍している模様。

  • カイレン
CV:増田俊樹
「旧世代」。
トラメの帰還以降、ビャッコらがしばしば名前を口にし、40話で登場したエージェント。
イザとの会話によると異星への移住を目的とした探索から5年ぶりに帰ってきた。
ソウギョク曰く「刃向う者に容赦はない」性格で、ビャッコが焦るようになった原因。
四白眼で黄色い瞳が四角という異形の、コートを羽織った長身の痩せ形ビジュアル系、あるいはパンク系ミュージシャン
旧世代エージェントの中でも一際闘争に固執する性格で、新世代エージェントから恐れられている。
トラメやソウギョクの行動には全く興味を持っていないが、52話以降は自らも行動開始。シンカリオン本来の姿についてある程度察しがついている模様。
64話の総攻撃では東京駅に乗り込み、自身が乗った黒い貨物列車と、
地底から吸い上げた大量の黒い粒子を使って60話とは異なるアサシンクリードめいたフードを被ったような姿で巨大化。
シャショットのデータを利用して一切の感情を殺した、対話の全面拒否という結論を体現する形態で集結したシンカリオン各機と互角に戦う。


  • イザ
CV:うえだゆうじ
エージェントたちを束ねる謎の存在。
キトラルザスの首領的なポジションと思われ、トラメとカイレンの会話などでは「ドクター・イザ」とも呼ばれる。
長い髭を伸ばした老人の姿をしており、体の一部が石化し始めているためか、普段は地下の一区画に座したまま動くことはない。
独断でブラックシンカリオンで出撃したセイリュウが劣勢になるとワープさせるなど、エージェント達とはケタ違いの能力を持つ。
ゲンブは超進化研究所である人物の写真を見た際にこの人物を想起し、「キトラルザスにブラックシンカリオンを与えた人物」と述べている。

キトラルザスのこれからについて「戦いの道」「移住の道」「変革の道」のいずれかであると告げ、これを受けた旧世代エージェントは移住を選択し調査に赴いていた。


■登場ロボ


  • シンカリオンE5はやぶさ
全長26.5m、重量100t。
車両モードは『JR東日本E5系新幹線電車』
東日本司令室に所属するシンカリオンの一機だが、適合者が見つからず死蔵されていた。
しかしシャショットが見出したハヤトと言う運転士を得たことで起動。巨大怪物体との戦いへと投入される。
E6、E7に比べて総合性能が最も高く、それ故に三機のリンク合体の時は主にこの機体がベースとなる。
またその性能を支える為に運転士との連結にシャショットによるインターロックを必要とし、
彼らの連携が乱れると適合率に関係なく稼働が停止してしまう。
脚部にスラスターを内蔵した高機動タイプで、専用武装は自動改札機を模した長剣「カイサツソード」。
後に適合率上昇に伴い追加のウイングユニットが制限解除され、空中の機動性が更に向上。
加えてカイサツソードに合体させることで3つの刃が並ぶ連刃剣「超カイサツソード」に強化される。
必殺技は胸部連結器から放つ高出力粒子ビーム砲「グランクロス」。

  • シンカリオンE5はやぶさMk-Ⅱ
全長27.5m、重量:125t。
来たるべき「ヒトとキトラルザスの描く未来の創造」のために、
「適合率100%以上の者が運転するシンカリオン」として、イザの手によって密かに開発されたシンカリオン。
E5から変形機構が刷新されており、シンカリオンモードへは3両で変形するためやや大型化。
機体各部に黄金の超硬金属のパーツを使用することで強度・防御力が格段に向上している。
また余剰パーツは鳥型のサポートメカ「上空探査機ハヤブサ」に変形し、各種援護行動を行う。
専用武装は日本刀型の「カイサツブレード」。必殺技は並列連装化された「デュアルグランクロス」。
更に他の機体を組み込み強化する新合体機構「オーバークロス合体」のシステムも搭載。

  • シンカリオンE6こまち
全長25.0m、重量95t。
車両モードは『JR東日本E6系新幹線電車』
本編開始時点で既に起動しているシンカリオン。
当初は、適合者を得てはいるものの適合率が高くなかったらしく、
巨大怪物体相手にE7と二機がかりで傷つきながらなんとか撃退しているといった状態だった。
第4話でアキタが運転士となり、本来の力を発揮することとなる。
頭部に高感度センサースコープ「ナマハゲゴーグル」を備えた射撃戦タイプで、足底部のグランドホイールは地上での高い機動力を発揮する。
専用武装は踏切の遮断機を模した二挺の銃「フミキリガン」。
精密狙撃に適したロングバレルタイプのライフルモードや肩に接続した高出力形態のキャノンモード、火炎放射モードや放水モードなど、多彩な運用が可能。

  • シンカリオンE7かがやき
全長26.0m、重量110t。
車両モードは『JR東日本E7系新幹線電車』
E6と同様、本編開始時点で既に起動していたシンカリオン。
第5話でツラヌキが運転士となり、第6話から本格参戦。
駆動系の出力に秀でたパワータイプの機体で、足底部のクローラーを用いて悪路でも難なく突き進む。
専用武装であるE7系の台車ユニットを模した大型掘削機「シャリンドリル」は、
本機の膂力でなければマトモに扱えないが、重装甲の敵をもたやすく掘り貫く絶大な破壊力を誇る。
後半では掘削装置を巨大化させるパワードモードの発動が可能になった。
また特別なモーターを搭載する事で他のシンカリオンより厳しい環境でも稼働が可能。

  • シンカリオンE3つばさ フレアウイング
全長25.0m、重量95t。
車両モードは『JR東日本E3系1000番台新幹線電車』
10話から登場し、初登場時からシノブが運転士を務める。
秋田同様にフル規格の新幹線が入線出来ない山形新幹線区間をカバーするための山形局地戦専用のシンカリオン。
専用武器の「フミキリシュリケン」は投擲して使うだけではなく、2分割させ素早く立ち回るクナイモードも有る。
またニンジャらしく煙幕を放ったり、手首からウィンチを発射することも可能。

ちなみにシノブの乗るフレアウイングは2014年以降「つばさ」に施された新塗装版が元で、
玩具展開ではそれ以前の旧塗装車両がベースのものをアイアンウイングの名称でリリースしていた。
……が、2016年につばさが新塗装に統一された現在、アイアンウイングには果たして出番があるのだろうか。シノブの車両の玩具もフレアウイングの名称が削られているし。
加えて旧玩具の発売時期の影響からか最新の2000番台ではなく、既に廃車になる編成も出ている1000番台がベースとなっている。

  • シンカリオンE3つばさ アイアンウイング
全長25.0m、重量95t。
車両モードは『JR東日本E3系1000番台新幹線電車(旧塗装)』
49話から登場し、シノブが運転士を務める。
上記の通り登場が危ぶまれていたが、48話で右腕を喪失したフレアウイングに代わる新たな乗機として参戦を果たした。
専用武装は「シン・フミキリシュリケン」。刃が鋸状になり破壊力が向上しており、必殺技発動時には巨大化して広範囲への攻撃か可能となった。
運行終了した仕様の車両がベース車両となるのは初となる。

  • シンカリオンN700Aのぞみ
全長26.5m(N)/27.5m(A)、重量100t(N)/140t(A)。
車両モードは『JR東海N700系1000番台新幹線電車』。
12話終盤から登場し、初代はリュウジ、2代目はタツミが運転士を務める。
類まれな格闘能力と運動性能を持ち、近距離戦では最強クラスのハイレベルな活躍を見せる。
両先頭車で変形するノーマルモードに加え、中間車両も(いわゆる追加パーツ的に)変形合体することでアドバンスドモードへの進化が可能である。
アドバンスドモード時には中間車両が変形して右腕の「アドバンスドアーム」、左腕の「クルマドメシールド」、背部の「バックパックブースター」となり、
肩部と脚部も展開して「アドバンスドショルダー」「アドバンスドレッグ」へと変形する。
ノーマルモードの必殺技はガントレットからビームナイフを出力して突撃する「エアロダブルスマッシュ」。
アドバンスドモードの必殺技はアドバンスドアームから放たれるロケットパンチ「ドラゴンナックル」。
また1体1の戦闘では機体性能を最大限に発揮するため、
周囲の僚機や捕縛フィールドへの被害を抑えるための隔離用光波シールドを展開する「デュエルモード」の機能も搭載されている。
タツミ搭乗後は専用武装として「マクラギヌンチャク」が追加された。

  • シンカリオンH5はやぶさ
全長26.5m、重量100t。
車両モードは『JR北海道H5系新幹線電車』
ミクが運転士を務める、E5はやぶさの兄弟機。
ボディやカイサツソードに「YHS(ユーバリ・ヒート・システム)」という防寒機構を内蔵しており、発熱部分は夕張メロンの果肉のようなオレンジ色に発光する。
頭部には銀のティアラのような装飾が施されていて、これを左横から見ると北海道の形をしているという洒落たデザイン。

ちなみに実在するE5の「はやぶさ」というペットネームは一般利用客の投票で決められたのだが、
ネットユーザーの投票が多かったという2位の候補は「はつね」であった。いわずもがな元ネタはミクの元ネタの人。

  • シンカリオン500こだま
全長27m、重量120t。
車両モードは『JR西日本500系7000番台新幹線電車』。
4両の新幹線から変形することが特徴的なシンカリオン。
ホクトが運転士を務める。
大人でも戦力になれるシンカリオンを目指して開発されており、全電動車編成による潤沢なエネルギーソースの恩恵で豊富な武装を持つ超攻撃型。
後尾車両は丸ごと武装に変形する豪快な仕様で、大部分は「ミサイルシールド」と「脚部ミサイルポッド」を構成する。
この武装は召喚を介さず変形と同時に装備される装備で、武装を召喚出来ない適合率の運転士であっても十分な攻撃力と防御力を担保してくれる。
ただ適合率の低さから来る本体のスペック不足は否定出来ず、強力な敵と戦うには他のシンカリオンとの連携が欠かせない。
携行武装の「シンゴウスピア」はホクトでも制限解除されるほど必要適合率が低く、
スピアモード、メイスモード、ライフルモードの3形態に変形するマルチウエポン
腕部のガントレットには速射性の高い連装ビームガンも備わっており、多彩な武装により幅広い戦術で対応できる。
更には他のシンカリオンの先頭車両をコアとして組み込む圧巻の5両変形機構「クロス合体」のシステムも搭載されている。

  • シンカリオン800つばめ
全長26.5m、重量95t。
車両モードは『JR九州800系1000/2000番台新幹線電車』
長時間の滑空を可能とする背部の「スワローウイング」と姿勢制御を行う脚部の「サブウイング」の二種類の翼が特徴的な、ダブルウイングシステムを搭載。
得意とする空中戦の強さはシンカリオンの中でもトップクラスで、劇中では設定上自身と同じ重さのE5を抱えて飛ぶ芸当まで見せる。
なお運転士であるレイは飛翔能力はシンカリオン共通の能力だと思っていたが、現在のところ飛翔能力を持つ唯一のシンカンリオンである。
武器は「パンタグラフアロー」。敵のタイプに合わせて発射するエネルギー矢の特性を変更できる。

  • シンカリオン700のぞみ
全長19.0m、重量45t。
車両モードは『JR西日本700系3000番台新幹線電車』
先頭車1両のみで変形する小型のシンカリオン「700シリーズ」の1機。ジョーが運転士を務める。
小柄な機体を活かして狭い環境や高い敏捷性が求められる作戦で性能を発揮する。
専用武装はシンカリオン起動用ICカード「Shinca」を模した剣「シンカブレード」。

  • シンカリオン700ひかりレールスター
全長19.0m、重量45t。
車両モードは『JR西日本700系7000番台新幹線電車』
先頭車1両のみで変形する小型のシンカリオン「700シリーズ」の1機。ギンが運転士を務める。
専用武装は踏切の警報器をモチーフにした銃「カンカンガン」。

  • シンカリオンN700みずほ
全長19.0m、重量45t。
車両モードは『JR九州N700系7000番台新幹線電車』
先頭車1両のみで変形する小型のシンカリオン「700シリーズ」の1機。タカトラが運転士を務める。
当初は門司支部への配備を予定していたが、700シリーズの連携運用を考慮して制式配備は京都支部になった。
専用武装は蒸気機関車の動輪を模した「ドウリンハンマー」。

  • シンカリオン トリニティー
全長28.0m、重量140t。
700シリーズの3機が合体して完成する大型シンカリオン。
合体には3人の運転士の適合率が完全一致が必要で、まさしく三位一体の信頼・協力が不可欠となる。
専用武装は3機の武装を合体させた「トリニティーハルバード」。
必殺技は胸部・両腕部のノーズ先端部連結器から発射するビーム3門斉射「トリニティーストライク」。
劇中では700のぞみを中心に配置した「トリニティーネオ」で運用されるが、
玩具版では700ひかりレールスターを中心にした「トリニティーハイパー」、N700みずほを中心にした「トリニティーメガ」にも合体可能。

  • シンカリオン ドクターイエロー
全長35.0m、重量255t。
車両モードは『JR東海923形0番台新幹線電気軌道総合試験車』
リュウジがN700Aに代わって運転士を務める、最大サイズのシンカリオン。
1編成7両のうち5両で機体を構成する大胆な方式を採用しており、変形機構自体も他の機体とは大幅に異なる。
専用武装には「レーザーウエポン」2基が用意されており、変形パターンを変化させることで双頭大剣「レーザーソード」と連装光線砲「レーザーブラスター」の2形態に変形する。
胸部先頭車ノーズの観測カメラウインドウからはデュエルモードの技術を流用した「ケンソクレーザーシールド」を展開可能。
ヘッドギアの左右には精密観測用バイザー「レーザースキャナ」が備えられており、顔面を覆うように展開して敵の詳細な情報を得ることができる。
また500と同様にクロス合体機能も搭載しているが、本機のものはより進化したシステムとなっており、7両もの車両を使用した超弩級のパワーを発揮する。

  • ブラックシンカリオン
全長26.5m(N)/19.5m(D)/34m(B)、重量100t(N)/150t(D)/120t(B)。
キトラルザスが保有していた黒いシンカリオン。ドクター・イザがもたらしたとされる。
詳しくは個別項目参照。


■用語


公式サイトにて各話に出て来た用語の解説がある。

  • 新幹線超進化研究所
表向きは新幹線の最先端技術研究所。
本当はシンカリオンを開発・運用し、巨大怪物体の研究もしている機関。
略称はS.U.E.I.(Shinkansen Ultra Evolution Institute)
10年前に現れた巨大怪物体に対抗するために設立されたとされている。世界中に支部がある。
元々は鉄道輸送速度の革新的向上を目的とした研究機関であったが、
キトラルザスの地上侵攻によってシンカリオンの開発・運用に方針転換された。

  • シンカリオン
日本の最先端技術の集合である新幹線の技術を流用して新幹線超進化研究所が開発したロボ。
東日本指令室には『シンカリオンE5はやぶさ』、『シンカリオンE6こまち』、『シンカリオンE7かがやき』が所属。
新幹線型である事に関しては、遠くの現場に急行する際は通常の線路を使用する必要がある事に加え、
超進化研究所の活動が一般には秘密である事から、偽装と規格共有の観点から意外と合理性はあったりする。
そしてそれを良い事に、超進化研究所の業務内とはいえ移動の足に使われる事も。
操縦方法は運転士の動きをトレースするマスタースレイヴ方式が基本で、必殺技の発動やモードチェンジ時にはシンカギアへのコマンド入力を行う。

  • 超進化速度
シンカリオンの変形システムを作動させるために必要な速度。
最低でも時速1100km以上に達する必要があり、基本的には音速である時速1225kmを標準値としている。
元々は陸上軌道輸送速度の向上に対して停滞感を持っていた速杉ホクトが大学院時代に書いた修士論文で提唱した概念であり、
鉄道で航空機輸送に対抗しうる速度への到達を構想していた。

  • リンク合体
シンカリオンの上半身に他の車両の下半身を連結して機体特性を付与する合体機能。
残念ながらメイン機体の下半身と合体対象の上半身は合体時に消失するため、片割れの機体は出ない。
現状ではE5がE6、E7、800と、E6がE3とのリンク合体が確認されている。

  • クロス合体
E5をコアユニットとし、システム搭載機をオーバーボディとして合体させる強化合体システム。

500にて初搭載され、こちらはE5の上半身に500を四肢として合体させる方式を採用。
5両分もの膨大なエネルギー量を内包しており、運転士が親子ということもあって適合率も飛躍的に上昇する。
携行武装はカイサツソードとシンゴウスピアが合体した「カイサツトライデント」。
グランクロスは「超グランクロス」に強化される。
当初は消費電力が桁違いに高く1発の発射でシステムダウンする重大な課題も抱えていたが、後に改善され複数回の発射が可能となった。

追って開発されたドクターイエローのものはE5を2両、ドクターイエローを5両使用する7両変形方式。
検測車両であるドクターイエローが合体することで両機の性能を限界まで引き出すことができるが、合体条件は運転士2名の適合率が差が0.2%以内でなければならない。
レーザーウエポンは翼状に展開して背部に装着され、「レーザーブースター」として機能する。
これを用いて大気中のエネルギーを集め、機体の膨大な出力を更に高めて放たれる「ウルトラグランクロス」は規格外の破壊力を誇る。

  • 適合率
シンカリオンの力をどれだけ引き出せるかを表す数値。
適合率が高いと専用の武器と必殺技が使えるようになる一方で、低いと操縦する事も出来ない。
何故か子供の方がこの数値が高く、戦闘中のコンディションでも大きく上下するが、それらの理由はハッキリしていない。
物語開始時のハヤトの適合率が約94%、アキタとツラヌキは80%台(後に戦闘中に向上)に対し、
それまでシンカリオンを動かしていたと思われる運転士の適合率は10%がやっとという有様だった。

  • 鉄分
シンカリオンとの高い適合率を見みせる運転士に共通している要素。
名前の由来は鉄道オタクの使う「テツ分」から。

  • 捕縛フィールド
民間人に被害を出さないよう巨大怪物体を閉じ込めるフィールド。
日本上空に浮かんでいる人工衛星から発射される。
フィールド内でならどんな激しい戦闘でも被害を最小限に抑える事ができ、光学迷彩機能で外から認知される事はない。
ただ封鎖するだけならかなり長時間展開でき、任意の物体のみを出入りさせられる他、
内部の環境のある程度のコントロールも可能と多機能だが、内部から攻撃を受けるとそれだけ展開時間は削られてしまう。
また水中には展開できず、低気圧などの気象条件によって展開可能な時間は左右される様子。

  • 巨大怪物体
10年前に地球で現れるようになった未知の存在の総称。
使われている技術・目的、その他モロモロ分かっていないが、人類を脅かすという事だけは分かっている。
撃破されると素材となった物体に戻る為、残骸が残らず、活動の観測以外での解析も進んでいない。
逆に言うと残骸が残る場合はまだ撃破が完了していないと言うことでもある。
姿形は個体ごとに異なっているが皆数十メートルはある巨体であり、攻撃方法もそれぞれ異なっている。
そのため進化し続ける存在ではないのかと恐れられている。
出現時には個体コードネームが名付けられるのだが、そのどれもこれもが厨二っぽい。
なお、大宮支部の管轄内で出現時に一番最初にコードネームを呼ぶのが本庄のため、一部を除いて彼が命名担当の可能性あり。


  • 黒い貨物列車
43話から登場したキトラルザス側の車両。
ブラックシンカリオン同様に黒い粒子をまき散らしながら線路上を走行するが、
牽引するコンテナ内部に地底世界の生物「クレアツルス」を収納しているのが特徴。
ブラックシンカリオンとは違い複数存在する様子。

  • ルクスヴェテ
漆黒の新幹線などが散布する黒い粒子体ナノマシン。
地底世界を構成し支える物質であり、付着した対象を変形させ、進化させる能力を持つ。
巨大怪物体やキトラルザスの戦闘形態はこの能力を利用して生成される。


■主題歌


OP「進化理論」 歌:BOYS AND MEN
作詞は予言者と定評のある藤林聖子氏。「進化理論」と「シンカリオン」をかけている。
歌っているBOYS AND MENは、アニヲタ的には駆紋戒斗/仮面ライダーバロン役を務めた小林豊氏の所属するアイドルグループと言えば分かるか。

ED1:「Go One Step Ahead」 歌:村上佳佑
ED2:「I WANNA BE WITH YOU」 歌:TETSUYA
ED3:「Go Way!」 歌:SILENT SIREN
ED4:「STARTRAiN」 歌:天月
ED5:「スタートライン」 歌:ベリーグッドマン

挿入歌:「チェンジ! シンカリオン」 歌:山寺宏一*8


■エヴァンゲリオンとのコラボ


シンカリオンは『新世紀エヴァンゲリオン』とコラボした、
500系新幹線電車をシンカリオン化した『新幹線変形ロボ シンカリオン 500 TYPE EVA』という商品をアニメ放送前に発売していた。
本作の一話はエヴァンゲリオンを彷彿とさせる*9ためと「親子関係が良好なエヴァ」などと視聴者に言われていた。おい聞いてるかゲンドウ。
更にその反響を受けてかエヴァンゲリオンスタッフと交渉し、テレビアニメにも『シンカリオン 500 TYPE EVA』の登場が決定した。

コラボ新幹線運転終了間際の放送だった第17話で登場し、
態々レコード会社に頭下げて地上波放送のみ『残酷な天使のテーゼ』や『DECISIVE BATTLE』を流すなど粋なことをしたことで話題となった。
その後公式から第31話でコラボ回を放送することが告知されたが、
地上波放送の次回予告ではなんと三石琴乃とエヴァ次回予告曲を使いタイトル表記もエヴァと同じものにする徹底ぶり。
ネット配信では差し替えられることが多い中*10特別にYoutubeでも地上波放送と同じものが配信され200万再生を記録した。
更に1週間限定で公式サイトもエヴァ風のものに差し替えられるなどその本気ぶりが凄まじかった。

満を持した第31話も先述の2曲以外にも多数のエヴァ楽曲が使用、
登場キャラは何れもオリジナルキャストを起用、新幹線コラボで判明した委員長の姉妹が本編より先に登場。

運転士のシンジも本編とは違い良い兄貴分なキャラとなっており、
ATフィールドも力技で破るなど男前、あまりの逞しさに『親子関係が良好なシンジ』と言われた。おい聞いて
ダブルヒロインもちょい役ながら出演しており、Q公開直後に一時期呂律が回らないほど病状が悪化していた宮村優子も違和感のない演技を見せた。
Type EVAも500系の変形シーンに第1話発進直後の顔を上げる・OPの手を広げる動作などを追加、戦闘では普段のシンカリオンではやらないエヴァばりの走りを見せる
など細かいネタが多く双方のファンを満足させ、関東限定で後日再放送が行われたほどであった。

庵野秀明監督は「保線から始まる第1話の描写に、心がシビれました。男の子の善き夢が詰まった子ども向けアニメとして、すばらしいと思います。
最終回まで遅延なく、無事故で走行しきって下さい。500系エヴァ新幹線の活躍も、ぜひ!」
「車両同士の連結カットは、鉄心としてアップでじっくり、観たかったです」とコメントしていた。
ちなみに上記のコラボ回も夫婦で見ていたとのことである。
なお庵野カントクの鉄オタっぷりはエヴァやシン・ゴジラ本編を参照のこと。


■余談

  • 上記の通り「ヒカリアン」とコンセプトの似た「シンカリオン」だが、「ヒカリアン」もプラレールとの互換性のある製品であった。
    よってヒカリアン⇔プラレール⇔シンカリオンという形で互換性があり、「ヒカリアン」の一部製品と「シンカリオン」は非公式ながら合体可能である。
    更には、ジョイントをタカラトミー製品で共有しているためトランスフォーマーの武器を持たせる事ができたり、
    あのカブトボーグに武器を装着できたりと、拡張性は異常に広い。フリーオプションだろ?

  • 実はJR東海は2014年に就任した山田社長*11になるまでアニメ・ゲーム・映像系コンテンツ等への協力をすべて断っていた。
    本作ではJR東海は玩具展開の頃から協力するほど積極的で、その影響かキャンペーンCMであったクリスマス・エクスプレスや、
    ファイト!エクスプレスのパロディがあるがエヴァのように地上波限定で元のCMと同じ楽曲を流している。*12

  • 速杉家の所在地は東北新幹線沿線の「新さいたま市」とされている。新=ネオと訳すと……アイエエエ!!

  • 2019年6月24日、期間限定ながらスマホ向けゲーム「スーパーロボット大戦X-Ω」への参戦が発表。YouTubeにも記念PVが公開されている。
    さらに『勇者特急マイトガイン』や『勇者エクスカイザー*13も同時に参戦することも明かされ、新幹線変形ロボットの共演が実現することとなった。

  • 上述の通りテレビ放送は当初の予定よりも早く終了してしまったが、それでも放送話数は全76話となり、巨大ロボットアニメとしては非常に珍しい連続放送期間4クール越えを達成したのに加え、2019年時点で『マジンガーZ(アニメ)』の全92話、『鉄人28号(1963年版)』の全84+13話(途中に3ヶ月の中断期間あり)に次ぐ史上第3位の放送話数という大記録を打ち立てた。
    勿論TBS系列で放送された巨大ロボットアニメとしても『ゾイド -ZOIDS-』の全67話を抜く最多記録である。


追記・修正は黄色い線の内側でお願いしま~す。

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*1 2018年に『ゾイドワイルド』が復活したが、これもゾイドシリーズという屋台骨あっての作品であり完全新作ではない。

*2 線路を整備する大型機械。車両としての籍がないため、鉄道図鑑にもあまり載っていない

*3 秋田新幹線・盛岡~秋田間は狭い在来線の設備に幅広な新幹線の線路を設置した「ミニ新幹線」区間なので、普通の新幹線であるE5系が走るとトンネルに頭をぶつける

*4 トランスフォーマーなどは「車がバラバラになるのが縁起が悪い」と協賛しないメーカーも多い。

*5 ブラックシンカリオンや超進化電動貨物は動力車が付属するため自走可能。また動力車のシャーシに中間車の外装を被せれば一部を除く他シンカリオンも自走可能

*6 使い方は大体間違っており、公式サイトでもツッコまれている。

*7 ヒカリ達の写真は残っており、ハヤトが実際に別世界に行ったとも取れる

*8 アニメ放送前の玩具展開時から使われていたイメージソングである。

*9 というかエヴァもシンカリオンもロボットアニメ王道の1話をやっているのが正しいか。

*10 事実第17・31話本編と30話での次回予告は差し替えられている。

*11 2018年には会長

*12 エヴァ同様配信版では差し替えられている

*13 100系新幹線・200系新幹線から変形する「レイカーブラザーズ」という兄弟勇者が登場する。