クレヨンしんちゃん 激アツ!おでんわ〜るど大コン乱!!

登録日:2017/12/30(土)12:07:45
更新日:2024/03/24 Sun 21:20:52
所要時間:15分で読めます





『クレヨンしんちゃん 激アツ!おでんわ〜るど大コン乱!!』とはクレヨンしんちゃんを題材にした横スクロールアクションゲーム、ニンテンドー3DSの第三作目である。2017年11月30日にフリューより発売された。
CMではおでんマンに扮した小島よしおが出演している。『金矛の勇者 』以来、二度目の出演。
今まで同様アクションだが、3DS版で初めておたすけ機能が使えるようになる。
今回はしんのすけ一人で冒険するためか、定番にもなっている「野原一家(または、カスカベ防衛隊)、ファイヤー‼︎」が出されておらず、野原一家及びかすかべ防衛隊以外のカスカベの住民達もストーリーに登場しない。寂しい。なお、しんのすけを含めた家族や友達以外のカスカベの住民達が登場しなかった事例は、(よしなが先生やななこおねいさんを除けば)『嵐を呼ぶ ねんどろろ〜ん大変身!』以来。

しんのすけ役の矢島晶子が3DS版で出演する最後の作品となった。

※ネタバレ注意!








あらすじ

しんのすけの家で家族やかすかべ防衛隊のみんなとおでんパーティをしている。
その時、シロが庭で何やら騒ぐ。しんのすけが様子を見に行くと見知らぬスマホが落ちていた。
シロの所持品と思い込んだしんのすけは興味本位でスマホを見ようとすると、着信が。
その相手はツミレと名乗る少女。電脳世界にいるという彼女はしんのすけに自分を助けて欲しいと伝える。しかし、その話の途中でまたもや着信が。ツミレは出ない方がいいと忠告するも、そのまましんのすけは出てしまった。
次の電話の相手はちょんまげ姿の男。その男はスマホを渡すように要求するが、しんのすけは拒否。すると男は家族やかすかべ防衛隊の一同を電脳世界へ攫ってしまった。
たった一人残されたしんのすけはみんなを助けるため、ツミレのサポートを受けスマホのアプリを活用しながら電脳世界を冒険することになる。

キャラクター


ツミレちゃん、
みんなオラを置いて
どこかにお出掛けしちゃったんだゾ。
毎度お馴染みのおバカな主人公。
かすかべ防衛隊のみんなにパーティの招待状を渡す。(マサオくんには渡していない)が、それがおでんパーティであることをこってり…ではなくうっかり伝え忘れてしまった。
パーティの開始時でシロの小屋からスマホを見つけ、助けを求めるツミレから電話が来るが、その直後に謎の組織オデンジャラスのボス"ナベスキー・コンニャック"からのスマホを渡す要求を断ってしまったため、自分以外の家族とかすかべ防衛隊のみんなが電脳世界に拉致られてしまうという事態に。悪い人の言う事を聞いてはいけない事とはいえ、まさかの想定外。
ツミレのサポートを受けながらみんなを助けることになるが、今回も相変わらずのおバカ振りでプレイヤーの腹筋を崩壊させた。

野原一家

最初に助け出されたシロ以外は物語後半で電脳世界から解放された後、野原家の自宅に居る。

しんのすけの父親。
お馴染みの足クサ係長。スマホで話しているツミレからも「画面が曇る」と言われるほど。
おたすけアプリは恒例の足のニオイで敵を撃退する。

しんのすけの母親。
大安売りに目が眩んだあまりにおでんの具材を買い過ぎてしまったことで、急遽おでんパーティをすることとなってしまった。いわば、おでんパーティのきっかけをつくった張本人。だが、まさかそのパーティの矢先にしんのすけ以外全員電脳世界に飛ばされてしまうのは夢にも思わなかった。
おたすけアプリはケツデカでアタックする。

  • ひまわり
しんのすけの妹、0歳。
おたすけアプリはおしりあい帳カードを探してくれる。

  • シロ
しんのすけが飼っている。ツミレの投げたスマホの第一発見者。
オデンジャラスに攫われるも、その直後しんのすけがおでんのう公園のボスを倒したことにより一番最初に助け出された。しかし、そこでワープアプリに最初のロックがかかってしまう。それを解除するにはシロ自身の力が鍵となる。また、物語が進むに連れシロの小屋に異変が…。
おたすけアプリはわたあめになって、敵を体当たりしたりアイテムを手に入れられる。


かすかべ防衛隊

物語前半で電脳世界から解放された後、シロと一緒に野原家の庭にいる。しかし、順番は問わずとも第3の電脳世界を攻略した時点で、ワープアプリに二度目のロックかかってしまう。

  • カザマくん
もえP大好きのしんのすけの友達。本作でスマホを母親から買ってもらったことが判明した。おでんパーティで食べようしたのはちくわ。
おたすけアプリはもえPステッキを使い、しんのすけを10秒間スピードアップすることができる。稀だが、もえPも出てくる。もえP関連のおたすけは『ねんどろろ〜ん』以来であるが、キアリクのような効果であるのに対し、本作側ではピオラのような効果を持っている。

  • ネネちゃん
リアルおままごとが趣味のかすかべ防衛隊紅一点。おでんパーティで食べようとしたのは餅巾着。
しんのすけによって助け出された後、ネネちゃんのアプリが出た際に「モッチーちゃんのアプリが欲しかった。」と彼にボヤかれ、怒りを買う。怖い。
おたすけアプリはうさぎのぬいぐるみを飛ばして敵を攻撃する。
また、厚揚げのブロックを破壊することも可能。食パンと勘違いする奴もいるが。ちなみに、みさえでも厚揚げブロックを壊せるが真上からの破壊であることに対し、ネネちゃんの場合は横からの破壊、しんのすけの顔向きの方向で行う。

  • ボーちゃん
かすかべ防衛隊の知恵袋的な存在。おでんパーティで食べようとしたのはしらたき。
おたすけアプリは鼻ちょうちんを作り、しんのすけを高いところへ飛ばせる。

  • マサオくん
かすかべ防衛隊の中でしんのすけに忘れられてしまっている可哀想なやつ。おでんパーティで食べようしたのは昆布巻き。
「なんで僕だけ呼んでくれないの〜?!」
と電脳世界に攫われた状況であっても、とにかくツッコむ。
ずっと前にもあったような…。
唯一、おでんパーティーの招待状を受け取らなかったが、これが物語の結末を左右することに…。
おたすけアプリは自分が描いた絵をアイテム化する。ランダムだが緊急事態には有効であるので、是非とも活用してほしい。

オリジナルキャラクター


  • ツミレ
声:有馬莞奈
で・ん・の・う・せ・か・い!
……でも、間違ってはいないわね……
本作のヒロイン。
首に魚の柄のストールを巻いて、黄色いカーディガンを着用している少女。頭にツミレ団子のかんざしをつけている。
両親を探している最中、スマホを手に入れようとするコンニャックに追われるが、どこかの部屋に隠れ込んだ際に偶然的にヒビの入った電脳空間を見つけスマホを投げ込む。その後はしんのすけと連絡をとりながら、どこかへ逃げ切れたように思えたが…。
しんのすけとスマホで生電話を取り合うような形で、彼をサポートする。
公式HPによれば好物はイワシ。

  • ツミレの両親
声:古川裕隆(父)、野川さくら(母)
2人とも科学者だが、正式な名前は不明。
ナルトの眼鏡をかけているのが父親、容姿がツミレに似ているのが母親。
オデンジャラスとの間に何かあったらしく、消息不明。

オデンジャラス

本作の敵である謎の組織。
正式名称の由来は「おでん」と「dangerous(危険な)」を掛け合わせたものである。そのためカザマくんからは恐ろしいおでんのことだと思われた。
ちなみに『友情のおバカラテ』では悪人だと思われていた3姉妹が本当は完全な善人だったり、『カスカベ映画スターズ』では事件の原因がカリピーやしんのすけの手違いで発生したものであることが判明したためオリジナルの敵は一切登場していなかった。そのため、3DS版では事実上初の敵であることがうかがえる。
組織のオリジナルキャラクターは皆しんのすけ以外のかすかべ防衛隊のみんなが最初に食べようとしたおでんの具材に関連するものをモチーフにしており、その防衛隊のメンバーに関連性があるような特徴を持っている。

  • ナベスキー・コンニャック
声:北村謙次
フフフフフ……!
さあ、みんなを返して欲しければ
大人しくそのスマホを渡しなさい!
オデンジャラスのボスで本作の黒幕。鍋将軍。公式HPによると、おでんを愛する天才科学者。
ちょんまげ頭の男。モチーフは鍋とこんにゃく。しんのすけからは「コンニャ君」と呼ばれてしまう。(笑)
しんのすけに名前を間違われた被害者。*1
おでんの素晴らしさを伝えるため、この世の全てをおでんにすることを目論む。
ツミレによって送られたスマホを渡すようしんのすけに要求を迫るが、断られてしまう。その腹いせでしんのすけ以外の野原一家やかすかべ防衛隊のみんなを電脳世界へ攫ってしまう。*2
しんのすけ自身も事情を知らなかったとはいえ、さすがにこんな事はやり過ぎ。

  • キャプテンちくわ
声:玄田哲章
ぴぴぴぴっ!
ターゲット発見!ターゲット発見!
おでんぱ宇宙ステーションのボス。
全身にちくわのようなロケットを着用しているガタイ男性。宇宙飛行士の隊長。一人称は「吾輩」。モチーフはちくわ。
しんのすけを「ボウズ」と呼ぶ人物だが、自己紹介時に「弱点チワワ」と呼ばれてしまったことで彼を襲った。しんのすけに名前を間違われた2人目の被害者。
見た目も性格も熱く、勢いよく突進してくるが、公式HPによればスタミナ不足が悩み。
バトルではしんのすけを狙いを定めて突進したり、ミサイルで狙ったりするが、途中でスタンすることがあるので、体力次第で上手くかわせばスタンしたところを攻撃しよう。

  • 巾着姫モッチー
声:こおろぎさとみ
やっほー☆
みんな元気ぃーー!?
巾着姫モッチーだよぉ~!!
モッチーステージはじまるよぉ~!!
きんちゃくオンステージのボス。
下半身から胸あたりに巾着のようなハート柄のドレスを着用している天真爛漫の美人なおねいさんアイドル。一人称は「モッチー」。声が大人ひまわりで、ボスなのにかわいい。モチーフは餅巾着。公式HPによればトレードマークの巾着の中に何を入れたのか自分でも覚えておらず、また名前の表記が「きんちゃく姫モッチー」とひらがなになっている。
「しんちゃん」と呼ぶ人物。彼女に惚れ込んだしんのすけを誘惑し虜にしようとするも、この電脳世界に捕らえられていたネネちゃんのことを話題に出したことが仇となり、結局しんのすけと闘うことになる。
小さな2つの巾着袋から弾を出してしんのすけを攻撃するが、スマホバリアの方向がポイント。モッチーがダメージを3回受けると、雑魚を出してくる。その後、1回ダメージを受けたら巾着袋の方向が変わる。

  • バロン・シラタキ
声:菅原淳一
さあ
果たしてマジックショーの館を
攻略できますかなぁ~?
シラタキの館のボス。
白い紐のような物でぐるぐる巻きに縛っているようなシルクハットを被っており、黄色い怪しげな衣装で身を包むマジシャンの色白男性。目元は紫のマスクで隠している。一人称は「私(わたくし)」。モチーフはしらたき。公式HPによれば人を驚かせることが大好きで、しらたきのように掴み所がない性格。
中ボスでは唯一しんのすけの呼び方がなかったが、しんのすけが電脳世界へやってきて、すぐさま出現した人物。しんのすけからは「メロン・イバラキ」と呼ばれてしまう。しんのすけに名前を間違われた3人目の被害者。
しんのすけに自分のマジックショーに対して「(値段が)お高いんでしょう?」と訊かれると無料(タダ)だと通販番組のようなノリでちゃんと答えてたり*3、対決直前で館を突破してしまったしんのすけに「もうちょっと刺激が欲しかった。」とダメ出しをされても前向きだったりとしんのすけを気に入っている様子がうかがえる。
4体に分身し、本物一体が攻撃を行う。しかし、しんのすけが偽物にぶつかってもダメージは受けない。一見見分けがつかないようだが、実はバロンが分身を行う際に彼のシルクハットをよく見ればわかる。バロンが3回ダメージを受けたら、身体から紐のようなものを出しそれを風車のように回転する。始めはゆっくりだがスピードアップor逆回転→スピードダウンの順番で行う。その後、倒れるまでは分身→回転を繰り返す。

  • こんブック先生
声:北村謙次
ふぁはは!
面白いことを言うのう。
次のマンガのネタにでもするか。
巨匠こんブックの世界のボス。
明治か昭和っぽい作家と思わせるような姿でデッカイ万年筆を持っている偉大なる天才漫画家を名乗る老人。クレしんゲームでは老人のボスは珍しい。この電脳世界は彼によって描かれたものである。一人称は「ワシ」。モチーフは昆布巻き。公式HPによればスケッチ中は独り言が多いが、本人はそのことに気がついていない。
自分の描いた絵を自由に操ることができる。しんのすけを「少年」と呼ぶ人物。しんのすけの見せたぶりぶりざえもんのイラストを操り、彼を翻弄させた。バトル自体はかくれんぼのような要素で画面外に必ず逃げ隠れするが、独り言を話す癖があるのでその声の方向が勝利の鍵となる。また、こんブック先生の体力の減り具合はその独り言の内容から確認できる。

  • 3幹部
しんのすけがシロとかすかべ防衛隊を助け出した後の電脳世界に登場する優秀な3人の幹部。
コンニャックの会話から判明した。
しかし、その正体は?以下を参照。


作中用語

  • スマホ
本作の必須アイテム。オデンジャラスの野望を阻止するため、ツミレが不思議な空間に投げ込んだ。
スマホは野原家のシロの小屋へ落とされ、それを(シロの物と思い込んでいた)しんのすけが拾ったが、これが今回の事件の発端にもなった。
電脳世界へ行くにはスマホの機能である『ワープアプリ』を使用するが、時々ロックが掛けられてしまう。それ解除するにはミニゲームアプリをクリアしなければならないが、しんのすけの自宅=野原家のような安全な場所でしか使えない。ボス戦になると『おたすけアプリ』以外の使用ができない。
スマホは最初に触った人以外には使えないようになっている。*4

  • 電脳世界
本作の世界の舞台。どれもおでんの具材が混じり合っており、そのためか『おでんのう世界』と呼ばれることもある。
オデンジャラスに捕まった人または洗脳された人の意識によって作られる。人間の記憶や性格、願望などによって構成されるので、電脳世界の外観によっては(クレしんファンなら)誰の世界なのかはわかるものもある。その世界のボスを倒すことによって、その人は電脳世界から解放されるが、中にはそれまでの記憶が欠落している場合もある。*5

  • おしりあい帳
スマホに入っているアプリ。
ツミレが子供の頃、彼女の両親が作ってくれたもの。
知り合いのデータを集めるが、人と出会ったり *6ステージの水色のカードを集めることで追加されていく。お馴染みの人や本作に登場したキャラクターはもちろんのこと、映画に登場したキャラクターもいる。
これが物語で重要な役割を果たすことになる。



物語の結末



追記・修正は電脳世界を冒険した後のおでんを楽しんだ人にお願いします。

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最終更新:2024年03月24日 21:20

*1 物語上、しんのすけがボスの名前を間違えた順番はキャプテンちくわorバロン・シラタキ→コンニャック。なお、しんのすけに名前を間違われてしまったボスはタマ影ヤマト(カスカベ忍者隊)、モールド(DS版ショックガーン)以来である。

*2 スマホを持っているしんのすけには直接手を出すことができないため。仮に、しんのすけに手を出すことはできたとしてもコンニャックの狙いであるスマホの行方自体もわからなくなってしまう可能性がある。

*3 この時は一度姿を消した後にしんのすけは「母ちゃん、連れてくればよかった。」とぼやいているのに対し、ツミレは「緊張感がない。」と呆れていた。

*4 ツミレはスマホを見つけた第1発見者に助けを求めるつもりであったが、見つけたのがシロであったため、自宅にいた野原家や防衛隊のみんなに知らせようとした結果、あらすじでの項目でも述べたようにしんのすけがスマホに触ってしまった。しかし、助けを求められたのは幸いであったのは言えなくもない。

*5 しかし、助け出された人はしんのすけやツミレから事情を知ることになる。

*6 本作では電脳世界の敵やボスを倒したり、助け出された人のデータが入手される。しかし、場合によっては物語でしんのすけに会ったとしても特定の条件を果たさないと載せることができないキャラクターも存在している。

*7 クレしんゲームで物語が大詰めに差し掛かる時点で敵に攫われしまうヒロインはキャルト(ショックガーン)以来であるが、キャルトの場合はコタツの誘惑に負けてしまった挙句に罠にかかってしまっている。一方、ツミレの場合は罠にかかるパターンではなく不意打ちで捕まってしまっている。

*8 下画面の映像にはヒビが使用するごとに入り、最後は画面が暗くなってしまう描写があるが、3DS本体は壊れている訳ではないので、それは誤解しないで欲しい。

*9 物語の冒頭で、ひろしは行きつけのおでん屋が潰れたことを話していたが、コンニャックもその店の常連の可能性がある。