イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(プリズマ☆イリヤ)

登録日:2017/12/28 Thu 02:46:29
更新日:2023/11/17 Fri 20:31:59
所要時間:約 8 分で読めます





わたしはもう逃げない! 出会った人も起こってしまったことも、なかったことになんて絶対しない!


Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の主人公。
元ネタである『Fate/stay night』のイリヤについてはこちらへ。
CV.門脇舞以

●目次

【データ】

身長:133cm
体重:29kg
3サイズ:B61/W47/H62
イメージカラー:ピンク


【概要】

穂群原学園初等部に通う小学生。『Fate/stay night』では実年齢17、18歳の合法ロリだったが、こちらは10歳→11歳のガチのロリ。ちなみに誕生日も違う。

元ネタのイリヤ同様、衛宮切嗣アイリスフィール・フォン・アインツベルンの娘。義兄である衛宮士郎を「おにーちゃん」と慕う、どこにでもいる普通の女の子。
……日本人とドイツ人(それどころか人間とホムンクルス)のハーフだったり、血の繋がらない兄が居たり、一般邸宅にメイドが2人居たりするが、「普通の女の子」。
ろくな家庭環境ではない型月主人公の中では貴重な一般家庭上がりではある。

【人物】

元ネタのイリヤと違い、真っ当に育てられた為、至って善良な一般人。
お兄ちゃんラブやメイドフェチなどを除けば常識人であり、大抵はツッコミ役。
何度も挫けてふさぎ込んでしまうが、友達の為になら何度でも立ち上がる。

マジカルルビー遠坂凛のいざこざに巻き込まれた結果、クラスカードの回収に関わることに。
魔法少女に憧れていたためか、自分がなることにも満更でもない様子を見せている。命の危険は勘弁だけど。

ルビーの妹(?)であるカレイドサファイアと契約を結んで魔法少女となった美遊・エーデルフェルトとは、
クラスカード回収への姿勢の違いもあって冷たくされることもあったが、接していくうちに美遊からの態度が柔らかくなっていく。
終盤でイリヤが塞ぎ込むと、彼女はその気持ちを汲み、単身バーサーカーのカード回収へ向かう。
窮地に陥った美遊をイリヤが助け出したことで、改めて「友達」となる。
イリヤは美遊と仲良くなれたことを喜んでいるが、たまにちょっと「友達」に向けるにはヘヴィな親愛を向けてくることには困惑している。

天真爛漫な性格のため友達は多く、学校でもいつも友達に囲まれているほか、元は敵であった人達とも友人になってしまう圧倒的コミュ力の持ち主。
凛曰く「敵と友達になっちゃう天才」だとか。碌に人付き合いがなく、敵は容赦なくコロコロしていた元ネタのイリヤとは大違いである。

好きな季節は夏。
元ネタのイリヤが設計からして走ることを想定されていなかったのと対照的に、こちらは走ることが得意で、その走力は士郎の自転車ガチ漕ぎに追いつくほど。マジ速い。そしてありがとう、まひろちゃん。
足の速さは学級でも知られる特技らしく、美遊や記憶喪失の体操服女子に追い越されたときは動揺していた。

若干メイドフェチな一面もあり、美遊のメイド姿を見た時には妙なスイッチが入ってパン一で襲いかけた
美遊の方は満更でもなさそうだが、イリヤは(スイッチが入らない限り)ノーマルなのでそういう関係にはしたくない模様。
どうやらベーシックなメイド服が好みで、アインツベルンの物は食指が動かないらしい。

『魔法少女マジカル☆ブシドームサシ』というアニメが好きで、彼女の魔法少女観はこれがルーツ。
宮本武蔵を元ネタにしている様で、二刀流の和風魔法少女ではあるが、勿論後から登場したサーヴァントの武蔵とは別物。
ちなみにアニメは子供らしからぬディープな楽しみ方をする模様。将来有望。

上述のアニメから彼女が受けた影響は相当なもので、空中から魔力砲を撃ちまくってくるキャスターの対処法として、
凛とルヴィアから飛行を提案された際に、「そっか、飛べばよかったんだ」と言うなりすんなりと飛行してみせた。
本来飛行には相当な訓練を要するらしく、遠坂凛ルヴィアは1日訓練してようやく習得した為、イリヤが思い込みだけで実現したことに唖然としている*1

兄に対して恋愛感情を持っており、ルビーにその辺を突っつかれたときは盛大に照れている。
普段は巻き込まれ体質だが士郎に対してはやはりというか積極的で、金ドリとツインテのせいで無人島に漂流したときは極限状況だったとはいえ3人がかりで士郎に(性的な意味で)襲い掛かったりしている。
というか作中よく色んな人に襲い掛かったり襲い掛かられたりされている(物騒な意味含む)。全国のお兄ちゃん歓喜。
社長「小さな女の子に興奮するなんて病気だね☆」作者「そりゃないぜボス!」


【活躍】

◆一期

一般人の小5らしいお気楽さと思い込み、そして人並み外れた発想力で次々とカードを回収していくが、キャスター戦後で疲弊した状態で乱入してきたセイバーの『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』の前に凛とルヴィアが敗北。

ルビーと美遊の契約相手であるサファイアを一時喪失という絶対絶命のピンチに『クラスカード:アーチャー』を夢幻召喚(インストール)
錬鉄の英雄の投影を駆使し、『約束された勝利の剣』を投影
劣化した真作と本物を再現した贋作の戦いに勝利するも、イリヤはその記憶を失った。

その後のアサシン戦ではアサシンの毒で体が動かなくなり全滅しかけ、死の恐怖に怯えたイリヤは魔力を暴発させ『妄想幻像(ザバーニーヤ)』で分身したアサシンをまとめて薙ぎ払うも、危うく美遊らを巻き込みかける。
自分の力とそれによって自分の日常が崩れさることを恐れたイリヤは、魔法少女をやめると言い出して、カード回収任務から逃げた。ルビーは付き纏ったままだったが

だが、帰国したアイリに諭されると共に、美遊の「一人で何でも背負い込んで無理をする」性格から1人で任務を続けるだろうことに考えが及んだイリヤは、
単独でバーサーカーのカードと戦うも敗北しかけていた「友達」の下に駆けつけ、「友達を助ける」決意のもとに再び魔法少女に変身。
美遊と共に並列限定展開(パラレルインクルード)した9本の『約束された勝利の剣』を用いてバーサーカーの打倒を果たし、無事にカード回収任務を達成する。


◆二期『2wei!』

(美遊から向けられる重い友情以外は)平和な日常を享受していたが、地脈の正常化のために再び駆り出される。
その最中、崩落する洞窟から美遊たちを守るために再びアーチャーのカードを夢幻召喚、『熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)』を投影する。
何とか事なきを得たかと思いきや、どういう訳かイリヤが2人に分裂。
分裂したイリヤ(黒イリヤ)はすぐに逃げ出して行方を眩ませ、
本来のイリヤを殺害しようとあの手この手で命を付け狙うと共に、何故かイリヤの周囲の女性にイリヤを装ってキスをする事件を起こし、
イリヤは物理的にも社会的にも殺されかける羽目になる。
黒イリヤの言動は元ネタのイリヤにだいぶ寄せており、笑顔で殺すと言うところなどはかなり意識している。

凛、ルヴィア、美遊と協力して黒イリヤを捕縛することに成功し、凛が彼女に「痛覚共有の呪い」を施して、イリヤが死ねば彼女も致命的な幻痛を覚えると脅し無力化させた。


果たして、黒イリヤの正体と真意とは――



※以下ネタバレ



















黒イリヤ――クロは、封印され「なかったこと」にされたイリヤの小聖杯としての機能と聖杯戦争の知識が独自に人格を持ち、
イリヤが夢幻召喚に用いた「クラスカード:アーチャー」を核に生まれたもの。
そして彼女を「なかったこと」にした張本人は他でもない、母親であるアイリスフィールその人。

というのも、彼女が生きているのは切嗣が理想()ではなく妻子()を選んだ」ためである。

この世界の切嗣とアイリは聖杯戦争への参加を放棄して、イリヤを守るためにアインツベルン家から離反しており、
娘に「普通の女の子」としての人生を歩ませるため、聖杯戦争や魔術に関する知識や技能を封印したのだった。
Zero』での切嗣は「その選択をしたらそれまでの死を無意味にした罪悪感で自殺するだろう」とまでアイリに言われていたが、こちらの切嗣はもう少し精神に余裕があったらしく、アイリの選択に従った。プリヤ独自設定万歳。

イリヤが「人としての生」を歩むならクロは「魔術師の生」を歩もうとする。しかし、アイリからアインツベルンはすでにないと聞かされる。
「自分の居場所がどこにもない」と嘆く彼女は魔力切れを起こし消滅しかかるが、イリヤが魔力を与え「願い」を問う。
クロの聖杯としての機能はその願いを叶え、魔力切れで消滅するリスクは残ったままなものの、彼女は10年越しに「一人の女の子としての生」を得たのだった。

ルヴィアが超法規的な措置で戸籍を用意し、クロはイリヤの「従姉妹」、クロエ・フォン・アインツベルンとしてイリヤの家に滞在することになった。
その出自から魔力供給の目的で唇を狙われたり、士郎を誘惑しようとしたりするクロには悩まされることもあるが、なんだかんだで姉妹のような関係になりつつある。

その後もカード回収の前任者であるバゼット・フラガ・マクレミッツと一戦交え、その後自身の誕生会で訪れた海でダメットさんのアイスの押し売りに遭ったり、
クロに魔力を供給するために定期的にディープキスさせられたりしながら日常を過ごしていたが、お約束とばかりにそんな日々は崩壊。

8枚目のカードであるギルガメッシュを打倒しようとするが圧倒的戦力差を前に撤退を余儀なくされ、自ら次元を切り裂いて実数域に出現した英雄王を取り逃がし、大聖杯への到達を許してしまう。
どうにか術式への接続だけは阻止しようと追い出す過程でUBWのお返しゴールデン☆キャッチをするが、
その後美遊の出生を知り、巨大化した英雄王に取り込まれた美遊をひっぱたく為に血管系・神経系・リンパ系を魔術回路と誤認させ出力を上げるが代償にそれらを著しく損傷させる『ツヴァイフォーム』に転身。
友を助けるために己を犠牲にするイリヤに応え英雄王は全力を発揮、最大出力の『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』を『多元重奏飽和砲撃(クヴィンテット・フォイア)』で迎撃、勝利を収めるが、
その余波で次元が揺らぎ、並行世界からエインズワースの使いが襲来。美遊を連れさられ、自身も美遊が元居た並行世界へ転移してしまう。


◆三期『3rei!』序~中盤

見知らぬ世界で右も左もわからない状況に叩き込まれたが、「記憶喪失」という自分より困っている田中のお陰で逆に冷静になり、
ラーメン屋店主に地獄のような辛さの麻婆を食わされた挙句、無銭飲食の罰だと殺されかけたり、そこを偶然店を訪れた英雄王(小)に助けられたり、
警戒してたのに「お姉ちゃん」と呼ばれてあっさり陥落したりと、なんだかんだいつも通り(?)やっている。
意識をぬいぐるみに移し替えられ、敵対しているエインズワースの娘・エリカの人形にされかけたことも。

ちなみにその際のエリカの言動とイリヤの反応だが、

エリカ「よかったね! これで美遊お姉ちゃんとイリヤお姉ちゃんはずっといっしょにいられるよ!」
イリヤ『歪な子……!!』

……うん、厳密にはお前じゃないけどお前が言うな。

エインズワース城の屋根裏で籠城戦を仕掛けていたサファイアと仮契約し、自分の肉体を取り戻したが、そこでアンジェリカから
  • 「この世界」は魔力が枯渇寸前で、その代わりに既存の生命すべてに有害な未知の成分が各地で噴出していること
  • 地球の環境変化に人類を適応させるため、美遊の聖杯としての機能を使おうとしていること
  • しかしそれを行えば美遊はその時点で死亡、その魂も永久に束縛され続けること
等を訊かされ、「女の子の命は世界より重い」と断言するクロ、「滅亡を選ぶのが人間とは認めない」とするアンジェリカに挟まれ、戦意を、正しさをなくしてしまう。

悩んだ末に出した答えは、そのどちらでもなかった。


どっちかしか選べない……なんて、はじめからそれが間違ってる!

聖杯なんでしょう!? 人の願いを! 希望を託すのが聖杯なんでしょう!?

だったらどうして…全ての人の幸せを願わないの!!!


私は ミユも世界も両方救う!


多数のために少数を切り捨てるのではなく、たった一つの為にすべてを捨てるのでもなく。
大人になってどちらかしか選べなくなった彼らとは違う。何もかもを救おうとし、さりとて何もかもを取りこぼすこともない…彼らがどこかで望んでいた「 本当の正義の味方 」。

子供だからこそ選べた「当たり前」を、彼女は当然のように宣言した。
凛、ルヴィア、クロ、バゼット、ギルとも合流し、これ以降彼女は仲間たちと共に、彼女が、誰もが望む「本当のハッピーエンド」へと向けて、これまで以上に奔走することになる。

まずは彼らの助けを受けつつ、聖杯戦争の破戒を狙ってキャスターの『破戒すべき全ての符』をダリウスに使用し、彼が怯んだ隙に美遊の救出にも成功。
だが、外殻の概念置換を破戒されたことで姿を現した真のエインズワース当主・ジュリアンにキャスターのクラスカードを破棄されてしまい、さらには謎の巨大立方体『ピトス』から溢出した泥、そしてそこから具現する泥の英霊たちに取り囲まれ、状況は一転全面戦争に。
一体一体が雑魚ではないながら無数無尽蔵に顕れる理性のない英霊たち。それでもイリヤは絶望せず、終末じみた光景を前にし戦意喪失しかけた美遊を励ました。

そして、そのタイミングでギルの手引で縛を解かれ戦場に表した美遊の兄――この世界の衛宮士郎を複雑な心境ながらも守るかたちで、『セイバー』のカードを夢幻召喚。彼とクロがアンジェリカの相手をしている間露払いし続ける。
その後は『約束された勝利の剣』の真名解放2連で英霊たちを一時掃討、さらには突然現れた正体不明の火の剣(エリカ曰く「贋作を わたしたちを断罪する火の矢」)によってピトスを損傷させ、それ以上の泥の現出を阻止。
ベアトリスの宝具によってあわや全滅、という窮地はあったものの、それは士郎の『熾天覆う七つの円環』により防がれ、最終的な結果を見るなら「ジュリアンたちを撤退させた」と言えるまで戦況をひっくり返した。

そこからは士郎の提案で衛宮邸に拠点を構えることに。士郎と美遊のあまりにも悲壮な過去を知り、そして士郎に自らの世界での美遊との顛末を語る。
加えて先の戦いでエインズワースに見捨てられ、行きずりに近いで連れてきたアンジェリカも新たにパーティに迎えると、改めて「ハッピーエンド」のための戦いへの決意を固めた。

が、明朝。突然駆け出してしまった田中を追いかけ向かった穂群原学園初等部にて、子供らしい明るさから一転して暗い雰囲気を纏ったエリカと遭遇。
「わたしを助けてくれる?」と問うエリカ。それに「助けるよ。わたしはみんなが助かる道を探すって決めたから」と返すが、エリカのあまりにも無邪気にはしゃいだような「わたしを殺してくれる?」という問いに気圧されてしまう。
エリカとの一触即発の状況は田中、そして迎えに来たジュリアンによって阻まれるも、衛宮邸に帰り、この世界が滅びに瀕している理由について考察しながら、みんなでお風呂に入るなどして夜を明かした。

……それが、全員で過ごす最後の夜となることも知らず。


◆三期『3rei!』終盤(劇場アニメ『Licht』以降)



【主な人間関係】

元凶其の一。
序盤は一方的に振り回される立場だったが、物語が進むにつれてイリヤの無謀な行為を諫める場面も増えている。

元凶其の二。こちらの世界では呼び捨てではなく「さん」付け。
年長者としても魔術師としても信頼しているが、同時にその傍若無人な振る舞いには辟易しており、ルヴィアとの下らないケンカにはあきれ果てている。

親友。
当初はギクシャクしていたものの、様々な困難を共に乗り越えたことで無二の親友となった。

もう一人の自分。 イリヤにそっくりな姿をした浅黒い肌の少女。
封印されていた「小聖杯」としての機能が人格を持ち、イリヤから分かれたもの。
始めは命を狙われていたが、アイリの介入もあって和解。
和解後は、どちらが姉なのかを争っている。

  • 桂美々、嶽間沢龍子、栗原雀花、森山那奈亀
イリヤの学友。通称『イリヤ☆フレンズ』。
四者四様に過ぎるほど個性的で、互いに容赦ないツッコミを浴びせ合ったりもする。
友人としては信頼しており、悩み事を相談することも。

義理の兄。彼女の住む世界では一般人。異性としても好き。
将来的には恋人になりたいとも考えているが、照れ隠しから暴力をふるってしまう事も。

こちらの世界でも一応メイド。アインツベルンの事情は知っているが、魔法少女については知らない。
『Fate/stay night』だと年齢は1、2歳だが、こちらはイリヤが生まれた頃から製造されている様子で、アイリスフィールや切嗣の意思を尊重し共にアインツベルン家を離反している。
セラは不在がちな母親の代わりに士郎と代わる代わる家事全般を請け負い、リズはメイドとしての職務を放棄しダラダラ過ごしている*2
2人とも、主人と使用人の垣根を超えて今や大事な家族である。

こちらの世界では「ママ」と呼んでいる。イリヤ達が魔法少女になっている事を知っている数少ない人物。
後にイリヤ達に聖杯戦争を起きるのを未然に防いでいた事を伝える。
通称「エアブレイカーママ」。登場するたび場の空気を知っちゃかめっちゃかにして楽しそうに笑っているが、彼女の言葉がイリヤの背中を押すことも多い。

こちらの世界では「おとーさん」と呼んでいる。経緯が違うので、仲は普通に良好。


【その他登場作品】

『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』

美遊、クロと共に「盗んだステッキで走り出す魔法少女の夜」チームとして参戦。盗んだどころかほぼ押し売りだったが気にしてはいけない。
ギャグ全振りとはいえベースが『Fate/Zero』なので全盛期の両親(&別世界でのお兄ちゃんの嫁)とも遭遇するが、
まさか別世界で自分の愛娘がひらひらの服を着て魔法少女やってるなんて夢にも思わない切嗣からは
「ウチの娘があんなふざけた恥ずかしい格好をするはずがない」
とバッサリ切り捨てられた挙句、敵認定を食らってマジで凹む羽目に。……うん。
他にも聖杯戦争エンジョイ勢に素材にされそうになったり割と散々。


Fate/Grand Order

イリヤスフィール(術)


えっと、イリヤって言います。小学五年生です。
一応……魔法少女、やってます、はい。

2016年9月8-21日に開催されたコラボイベント「魔法少女紀行プリズマコーズ」で参戦。
限定ガチャから排出されるキャスターで、レアリティは☆5。お供のルビー(CV:高野直子)も勿論セット。
召喚時の台詞から推測するに、どうやら「主人公がイリヤと契約し、イリヤがルビーを使役」という雇用形態の模様。
イベント復刻の際にモーションがリニューアルされた。遂に別世界の自分の無二の相棒の武器を振るうイリヤに多くのお兄ちゃんが涙したとか。

◇データ(術)

属性:中立・善  
性別:女性
別世界に迷い込むのは割と慣れっこ。普通普通。

【パラメーター】
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
E C D B A A+

【スキル】
クラス別スキル
対魔力:B

無限の魔力供給:C

保有スキル
愉快型魔術礼装:A
カレイドステッキの事。ある魔法使いが作った高度な魔術礼装。傍迷惑な精霊が宿っている。自分だけ楽しめればそれで良い、故に愉快型。

自然の嬰児:B
父・衛宮切嗣と母・アイリスフィールの間に生を受けた奇跡。そしてごく平凡な生涯をこそと望まれた。
その奇跡と愛が無垢なイリヤを包み、祝福を与えている。
嬰児(みどりご)」とは生まれたばかりの赤子のこと。「自然の嬰児」はホムンクルスのことである。ハーフの為か、ランクはB。

未来へと輝く:A
強化クエストで取得。スキル名からはイリヤの生き様が垣間見える。

あやしい薬:A
ルビーが夜な夜な屋根裏部屋で精製している謎のお薬。
まさにアンバーハーブ。
原料は主に植物(毒草)。
人知れずアインツ家の裏庭に怪しげな草花を植え付けて、見る人が見れば通報もののサイコガーデンを形成しているとの噂。
怖いくらいに効果は抜群なのだが、大抵はろくでもない展開になるのでなるべく使用は控えたい。


宝具 (術)

『多元重奏飽和砲撃』


筋系、神経系、血管系、リンパ系──疑似魔術回路変換、完了!

これがわたしの全て……! 『多元重奏飽和砲撃』!


ランク:A+ 種別:対人宝具
クウィンテットフォイア。
筋系、神経系、血管系、リンパ系を疑似的な魔術回路と誤認させることにより、瞬間的な出力を得る捨て身の技。
全身を巡る五つの回路が奏で上げた壮絶な魔力の奔流は、星の光にも匹敵する殲滅力を誇る。

原作では内側がズタズタになっていたが、どうやらサーヴァントの霊基を得たことで「田植え後のおばあちゃん」程度に負担が軽くなった様子。


◇人物(術)

カルデアではプリヤ本編中でのコミュ力はどこへやらという感じで意外にも付き合いはそこまで広くない。まあ流石に基本年長者な英霊だらけの所に突然放り込まれたのだから無理もない。
クロも配布サーヴァントとして登場しており、キャラクエやイベントで共演することも多い。

『プリズマ☆イリヤ』からの登場で、兄(弟)と、衛宮一家の全員がサーヴァントとして実装されたことになる。
最もイリヤ(とクロ、美遊)は別世界出身であり、お互いに自分の家族とは別人として接している。
ただ、ぐだぐだイベントでは真田家に取り憑かれ、家族として登場することが多い。あれ、シトナイは?
「サバ☆フェス」イベントでは天の衣とクロと共にお昼ご飯を食べていた。何でもママが前に美味しいロコモコ丼を作ってくれたとか。プリヤのママって料理できなかった様な

主人公に対する距離感は(イリヤの世界の)士郎からちょっと距離をおいた感じであり、好感度は最初から割りとかなり高い。

特殊会話はクロ、美遊、別世界の母、、黒髭、自分の元ネタの派生相手に発生。
美遊に対しては変なスイッチがまた入っており完全にぶっ壊れる。
そして赤い弓兵は完全にストーカー状態である。通報される前にやめておきなさい。


◇ゲーム性能(術)

スキルはBusterアップの「愉快型魔術礼装」、無敵とNP獲得アップの「自然の嬰児」、確定でHP回復、ガッツ・弱体無効1回を確率で付与するどう考えてもルビーの保有スキルな「あやしい薬」の3種。
他にクラススキルとしてキャスターには珍しい「対魔力」と毎ターンNPを獲得する「無限の魔力供給」を持つが、代わりにキャスターのクラススキルである「道具作成」「陣地作成」を持たない。
強化クエストをクリアすると「自然の嬰児」が「未来へと輝く」に変化し、NPチャージが追加される。NP獲得量は最大50とキャスターにしてはちょい控えめだが、それでも全体的には高水準。

宝具は上述の通り。Buster属性の単体宝具で、攻撃前にBusterアップのバフを掛けてから攻撃、その後デメリットとして攻撃と防御が僅かにダウンする。
幕間の物語をクリアすることで威力とOC以降のBusterアップの倍率が上がる他、3ターンNP獲得量とスター発生率がアップする。

性能としてはキャスターには珍しい単体宝具持ちのメインアタッカー。
キャスターとしてはArtsの性能が高くないが代わりに「無限の魔力供給」のおかげで何もしなくてもある程度はNPが貯まるため、NPに困ることはあまりないだろう。
宝具の単発火力は間違いなくキャスター最高峰。デメリットも2連発する程度なら気にならない程度で、「あやしい薬」の弱体無効によって防げるためほとんど問題ない。
もし弱体無効の付与に失敗してもガッツ一回、それを外しても確定回復と別口の無敵があるため、生存力も高い。強化済みのクロや美遊が居れば付与成功率も上昇させられる。
宝具火力の高さから短期決戦型と思われがちだが実際は無敵と回復を使って居座るタイプのアタッカーである。
すごい簡単に言ってしまえば「全てを賭けた一撃のために何としてでも生き残る」的な感じ。
強化クエストクリア後はある程度短期決戦運用もしやすくなっている。耐久運用の場合でも単純に宝具回数が増えるので打点アップに貢献してくれる。

ただ宝具も含めてサポート能力はほぼ持たないので、その点、支援役が多いキャスターの中では割りと癖がある。
そして同じ単体宝具持ちキャスターの三蔵ちゃんと比べた時の明確な欠点でもある。
それでもキャスターの特性上不足しやすい対ボス火力を確実に補えるのは確か。パーティー単位で火力やNP効率を補助してやれば間違いなくエースアタッカーになれる素質を秘めている。やはり可能性の娘だった。
火力サポートする場合、Busterバフは本人のものだけで十分なので、イリヤが持たない他の種類(攻撃力と宝具威力)のバフを付与してやると火力が伸びやすくなる。

イベント復刻に併せて追加実装された美遊との相性は狙ったかのように良い。きちんと運用してやればお互いの強みを活かしつつ弱点をほぼ完全にカバーしあえる。
クロの声繋がりでタマモとか組み合わせるともう止まらない。


イリヤスフィール(弓)


海だー!!
イリヤです! アーチャーです! 水着も持ってきました!
というわけで改めて……海だー!!
……え、海じゃない? 湖?
うん、泳げるならどこでも良いよ。
夏休みの楽しい思い出、いっぱい作ろうね!

2020年8月に水着Verが追加。ルビーもホース状に変化。
……とはいえ本人が恥ずかしがっている為、再臨を繰り返してもフード、バスタオル、雨合羽をつけており完全に水着にはならない


◇データ(弓)

身長:133cm
体重:29.5kg
属性:中立・

ちょっとだけ発育した。理由は語るまい。

クラス別スキル
対魔力:A

単独行動:B

無限の魔力供給:C

クラス補正で単独行動が追加され、対魔力もアップ。

保有スキル
ハイ・プレッシャー!:A
ホース内の水圧を高め、放水の威力を上げるスキル。
ちなみに水とは言っているが、実際にはルビーが魔力をなんとなく夏っぽい感じに加工した何かであり、
その時々でノズルから出てくるものは変わるらしい。

サマー・バケーション!(子供):A
夏休みの小学生は無敵である。
なんでもできる(気がする)し、時間は無限にある(気がする)。

リーガル・シャワー!:B++
ルビーちゃんご謹製のハーブエキス(猛毒)を充填。
皮膚接触はもちろん、揮発した成分を吸い込むだけでも効果を発揮。

「ですが高度な選択毒性により、イリヤさんには無害どころかちょっと集中力とかUPするおまけ付きですよ!」

ヒュドラもドン引きするような成分のはずだが、
完全無害とのことなので、親御さんも安心である。


宝具 (弓)

『少女よ虹になれ』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:10~50 最大捕捉:30人

プリズマ☆スプラッシュレインボー!
人生に一度しか無い、小学五年生の夏休み。
……を、何年も延長してきたイリヤが至った夏の悟り。

この世の全てには終りがある。
何かを始めたその瞬間から、
終わりに向かうカウントダウンもまた始まるのだ。
手に入れた宝物も、その時の感情も、大切な記憶も、
きっといつかは消えてしまう。
けれど失うことを恐れ秒針を止めてしまったとしても、手の中の宝物はくすんでいくばかりだ。
だからわたしたちは、止まることはできない。
何かを失いながら、何かを終わらせながら、未来に向かって進んでいくんだ。
落としてしまった古い宝物は星座となり、
歩んだ軌跡は虹となって空を彩ることだろう───。

……とかなんとか、人生の大切な教訓めいた何かを得てしまった。
そういうのはもっとシリアスな本編とかで悟ってほしい。
ともあれイリヤは、夏の思い出とかみんなとの絆とか、なんかそういうものを力に変えて
「プリズマ☆イリヤ スプラッシュレインボー!」へと転身する。
夏休みを終わらせるという覚悟が別時間のイリヤを呼び寄せ、
7倍の時間密度を持つ光弾となって停滞するものを打ち破る。

新学期からは頑張ろう。


◆人物(弓)

その日、イリヤは唐突に気付いた。
「カルデアにいる限り、無限に夏休みなのでは……?」

しっかり計画を立てて、夏休みの前半で宿題を終わらせる派のおりこうなイリヤさんであったが、
それが故に夏休みの後半はいつも暇を持て余していた。
今はその後半が無限に間延びしている状況である。

「そろそろ遊んでも良いのでは……?
水着なのでは……?」

原因不明のはっちゃけ願望が、日に日に増してくる。
そういえば毎年夏になるたび、一部のサーヴァントの頭が少しおかしくなっていた。

「なんらかの風土病では」とは美遊。
なにそれ怖い。
「普段は真面目な人ほど症状が重い」とクロ。
脅かすのはやめてよね。
「予防のためにワクチン打っときますねー」とルビー。
わぁ、それなら安心。

「ってルビー!? その注射なに……熱い!
体が……!
霊基がっ……夏になるっ……!

かくして少女は水着霊基へと変貌させられたのだった。

ということで「あやしい薬」を注射されたために「夏」になったイリヤ。何度も見たパターンだが水を発射するのでアーチャー。プリヤ本編での至ってシリアスな「アーチャー・イリヤ」はどこへやらである。

そのため普段のイリヤ以上にテンションが高い。体も頭も夏なので遊び倒すことしか考えてない。HF映画での感動を返して欲しい

シナリオでは基本的に振り回されるだけの賑やかし要因。言ってしまえば絶叫要因。
ホラーな現象で真っ先に驚いてくれるのでプレイヤーの感じる恐怖を見事に軽減してくれる。
それ以外だと赤い弓兵との交流が多い。よかったね、アーチャー。

ちなみにクリア後イベントで会話はしなかったがもうひとりの自分とも言えるシトナイとニアミスした。
水着でない方も後に開催された「いざ鎌倉にさよならを」イベントで遂に会話。仲はそれなりに良いらしい。


◇ゲーム性能(弓)

スキルはQuickアップ(3T)、Quickカードのスター集中度アップ(1T)、クリティカル威力アップ(1T)が複合する「ハイ・プレッシャー!」、無敵(1回・3T)、NP獲得量アップ(3T)、味方全体の「子供のサーヴァント」の攻撃力アップ(3T)が複合する「サマー・バケーション!(子供)」、自身のNP増加、クリティカル威力アップ(3T)、確率で毎ターンHP回復付与(5T)の複合の「リーガル・シャワー!」の3種。3種のスキル全てが3つの効果を備えており、何かしら打点に絡む構成となっている。
ちなみに「サマー・バケーション!(子供)」のロリショタ専用攻撃力アップバフは、一部サーヴァントは再臨段階で適用非適用が変わるという面倒くさい仕様になっている。
なおこれは厳密には「子供であるとイリヤが思っているサーヴァント」が対象であり、子ギルやアレキサンダー、アビゲイルやボイジャーだけでなく、
基本的にちょっと大人/和風のお嬢様っぽい清姫茨木童子、成人男性のガタイをしているアステリオス中学生の宇津見エリセとも対象に入っているので、多分その言動・性格が判断基準かと思われる。
意外なところではアナちゃん紅閻魔アンデルセン再臨後のナーサリー、再臨カーマも子供扱い。本人たちからしたら不服も良いとこかもしれないが。
逆に、セイバー・リリィ、メディア・リリィといった先輩の他、本状態のナーサリーや、ネモ船長、ステンノ、エウリュアレ、妖精騎士ランスロットといった見た目によらず精神が成熟しまくっている人外ズ者たちはたいてい対象外である。
一応子供扱いのサーヴァントはほぼ全クラスにいるものの、対象者がアタッカーだらけなので深く考えずに自分だけのバフとして使った方が無難。

宝具は上述の通り。全カードバフと必中付与後に全体攻撃する。Hit数は各5なのでスターは十分回収できるはず。
性能としては全体Quick宝具持ちのアタッカー。スカディシステム対策からか宝具でNPを回収しにくくなっているが、NP効率そのものはそれなり。
実は伸びが最も良いのはクリティカル威力。「ハイ・プレッシャー!」のクリティカル威力アップ倍率は1T限りだがその代わりに英雄作成やら「原初のルーン」やらと同倍率で非常に高い。さらに「リーガル・シャワー!」でもクリティカル威力がアップし、こちらも倍率高め。
全スキル合わせたクリティカル威力は凄まじいことになる。

総じて爆発力と扱いやすさを兼ね備えた優良サーヴァントだが、スター供給手段がカードや宝具頼りになりがちなのが厳しいところ。どちらかに特化させないとどっちつかずになりがちなので役割を明確にすべし。


アニヲタWikiって追記・修正するものでしょ…

凛&ルヴィア「プリズマ☆イリヤー?!」

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最終更新:2023年11月17日 20:31

*1 カレイドステッキは割と何でもありの礼装なのだが、美遊が「人は飛べない」という思い込みが強いせいで飛べないところを見ると、飛ぶためには契約者がそのイメージを持たないといけない様子

*2 本来の役割は屋敷の守護役だが、家庭は平和なので出番がない