パソコン通信探偵団事件ノートシリーズ

登録日:2017/12/22(金) 20:27:00
更新日:2021/10/03 Sun 23:40:08
所要時間:約 15分で読めます



『パソコン通信探偵団事件ノートシリーズ』とは、講談社青い鳥文庫より1995年から刊行されている児童向けミステリシリーズ。
作者は松原秀行。挿絵は梶山直美。

●目次

【概要】

タイトルに必ず「パスワード」が入ることから「パスワードシリーズ」とも呼ばれている。

2017年12月までに単行本として37作が刊行されている。またその他、短編や合作形式で発表された作品9本がある。
これとは別に、この作品に登場する野沢レイの高校生時代を描いた『レイの青春事件簿』シリーズが講談社のYA!ENTERTAINMENTから刊行されている。

ネットを使った学習塾のうち、電子探偵団という掲示板に集まった同年代の小学生(第20巻からは中学生)たちが日常の謎やパズル、実際に巻き込まれた事件の謎を解いていくというシナリオである。

タイトルの「パスワード」は、当初は電子探偵団へのログインに必要なパスワードや解(Q.E.D.)のことを指していたが、続刊に連れて意味合いが薄れており4巻以降特に本編との繋がりは見られない。
2016年以降に刊行されている作品からタイトルロゴが変更されている。
また「パスワードシリーズ」ではあるが「風浜電子探偵団事件ノート」が付かない作品もある。

チャットを用いた会議など情報技術の積極的な活用描写が多い作品だが、1995年から現在に至るまで20年以上にわたって執筆されており、その間に現実の情報技術、とりわけ一般家庭をとりまくIT事情が刊行当時とは大幅に変化している。
パソコン通信自体も事実上廃止されていて、フロッピーカメラやポケベルが出てくるなど初期作品の描写と現実とのギャップが大きくなってしまった。
そのため、2011年以降に初期の作品のIT面やネットマナーなどの時代背景を2010年代風に改めた新装版が「new版」として本編と並行して6巻まで刊行された。

青い鳥文庫20周年企画として名探偵夢水清志郎シリーズとの競作『いつも心に好奇心(ミステリー)!』があり彼らと共演する場面が存在する。
2011年からパソコン通信探偵団事件ノートから風浜電子探偵団事件ノートへと変更された。

【あらすじ】

パソコン通信を知ったマコトは、入団資格テストにみごと合格。飛鳥、ダイ、みずきとともにチャットを通して捜査会議に参加する。団長のネロが出題する事件や、メンバーが出会った事件をみんなで解いているまではよかったのたが、ある朝、ジョギングをしていたみずきが現実の事件にまきこまれて…。

【登場人物】


◆電子探偵団

●小海マコト detective code 001

本作の主人公。
電子探偵団最初の合格者。
風浜市立旭小学校という極々普通の小学校出身で、第20巻からは風浜市立風浜第三中学校に通い、探偵部の新入部員としても活動している。
なお探偵部に事件の依頼があることはあまりなく、ミステリー同好会に近い。
通信簿に「3」が並ぶなどイマイチな学校の成績とは裏腹に、団員一の推理力と観察力を持ち時折団長のネロでも舌を巻くほど。
きょうだいはおらず一人っ子。家は「ラ=メール洋菓子店」(フランス語で海)というケーキ屋で、偶に店番や配達などの手伝いをしている。
くだらないダジャレを言い合い、無意味に褒めあうなど茶目っ気たっぷりの両親には頭を悩まされているが、マコトの明るい性格は二人のおかげであるとネロには思われている。
母親からはまどかと付き合っていると思われており、その誤解も悩みの種。
読書好きで、小学3年生のときにシャーロック・ホームズの物語に出会いミステリー好きになった。
本棚はミステリーで埋まっていて、お小遣いをミステリーに費やしている。
作文を書くのも好きで最近は自分でミステリーを作っており、将来の夢は作家。
とはいえ前途は多難で本格ミステリーを書き上げるはずが、コメディやバカミスになってしまうことがある。
第20巻から携帯を持ち、着メロは、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』のテーマソング。
遅刻癖があり、家から一番近いはずが旧ベーカー街でのオフ会にはしばしば遅刻しており、中学生編でも遅刻癖は抜けていないようだ。
理想的な探偵であろうとする気持ちが強く、卑劣漢に追い詰められても決して屈しようとしなかった。
クールで好奇心旺盛な性格だが、まどかに影響されたのか頭が明後日の方向に暴走することがある。
血筋からか美人に弱く、時折みずきをやきもきさせる。
また少しやきもち焼きな面もあり色恋には疎い。
彼女のことになると冷静さを失ってしまうこともある。
みずきのことを少しは意識しつつも、当初はまどかにメロメロだった。
みずきとまどかの双方から誘われた時には、あっさりまどかの方を選んだこともある(残念ながらマコトの想像していたデートではなく、しかもみずきと鉢合わせしてしまった)。
元々多少は気になっていたが4巻からみずきを強く意識しはじめ、両想いになる。
彼女との仲はなかなか進展しない間柄で、作者にはマコトとみずきの仲をもっと深めてほしいという便りがよく送られていた。
しかし作中が進むにつれて、自分からみずきをデートに誘うなどしいずれ告白を考えている模様。



●鳥遊飛鳥 detective code 002

電子探偵団2番目の合格者。
東大合格者を多数輩出する山王学園初等部出身で、第20巻からは山王学園の中等部に通っている。建築家の父とインテリアコーディネーターの母を持つ一人っ子。また、栄養士をしている叔母がいる。
部活は初等部から引き続きパソコン部に所属している。
眼鏡をかけた一目でわかる秀才タイプでプライドが高く、当初はマコトをライバル視しておりなにかと皮肉を飛ばしていた。
とはいえマコトに負けることも多く団員たちの実力は素直に認めている。
またダイ同様ホラーは大の苦手である。
団員たちのことは、早くから親友だと思っていたせいか友情に厚い一面を持つ。
一時期犯人からマインドコントロールのようなものを受け冷たい人物となっていたが、探偵団の尽力で自分を取り戻し照れ臭いながらも感謝の意を示した。
中学生編では電子探偵団が中学進学やネロ失踪による環境の変化によって有耶無耶になっていた際に、業を煮やした飛鳥は自身の手でサイトを立ち上げ、電子探偵団のリブートに一役買った。
論理パズルや計算系の問題が得意で、科学の知識や計算力で謎を解くが推理の詰めが甘かったり、こじつけになってしまうこともある。
メカ少年で最新の機器に詳しくパソコンが得意。
鉄道や恐竜にも詳しいが、アイドル名鑑なるものを買うなど少々オタクの気もある。
犯人グループの目をそらすためにダイとともにクマの着ぐるみを着て踊ったことがきっかけで弱小プロダクションにスカウトされ、2人でクマの着ぐるみを着てビラ配りをするアルバイトをしておりダイとともにやりがいを感じ始め、次第にプロ意識を持つようになった。
捜査会議中も含めて、ダイと会話している内に漫才のようになってしまうこともしばしばあり、そのおかげかギャグにも進歩が出ている。
アイドルである野原たまみの大ファンで、両思いでもあるが、彼女を前にするとよくどもることも。
実際、「たまみちゃん」と言いたいのに「た・た・た・た…」としか言えなかったことがよくある。
たまみへの好意は隠しているつもりだが、周囲には完全にばれている。
はじめはそのことを受け止めきれなかったが、徐々に親密になって積極的に行動するようになり、プレゼントを贈りあったりデートしたりする間柄にはなった。
将来の夢は弁護士。
また、もっと推理力を磨いてたまみにとってもっと頼りになる名探偵でいることを決心している。
4巻で飛鳥にそっくりなカッパの銅像(カッパの銅像の顔のモデルに飛鳥の写真が採用されたため)に遭遇して以来、飛鳥のイメージはカッパで固まってしまった。
団員たちにゆかりのある人物たちが登場した際にも飛鳥顔のカッパが登場している(本人はいたって迷惑そうだった)。



●林葉みずき detective code 003

電子探偵団3番目の合格者。
葉村市立第二小学校出身で、第20巻からは葉村市立一本木中学校に通っている。
ボーイッシュな健康的美少女
少しに日に焼けたと評されることもあるが、カラーイラストでは色白である。
同年代では全国レベルのマラソンランナーであり、県対抗駅伝やキッズクロスカントリーに出場し活躍した。
大の犬好きで、ある事件からメスのダルメシアン「ハチ」を飼っており頬ずりするほど溺愛している。
明るくはつらつとした性格だが意外に打たれ弱く思い悩むこともある。
当初はマコトのことをライバル視していたが後に「ほんとのほんとに名探偵」と評している。
涙もろい一面もあり、団員の中では最も涙することが多い。
中学生編では陸上部に所属していたが、学校裏サイトによる誹謗中傷を主な原因として退部してしまう(個人的なトレーニングは続けている)。
その後一条京香の熱心な勧誘と、いざという時のために「朧心影流体術」という古武術を習い始め実力をつけ道場でも一目を置かれている。
飛躍しすぎた推理をすることもあり、よくマコトの家のシュークリームを買いに来る人はマコト目当ての同性愛者、盗難事件の犯人は完璧な暗殺を邪魔されたくない狙撃手であると推理したことがある。
暗号解読が得意で、こと暗号に関してはマコト以上の天才。
捜査会議では推理が漫才になっている飛鳥とダイやまどかの暴走推理を止めるストッパー役をすることも。
成績優秀で読書好きであり、マコトとは異なりあらゆるジャンルを読破している。
家族構成は両親と兄。ごく普通の家庭…と思いきや、のちに実は母方が忍者の末裔であることが判明。祖母には「蛍火」と呼ばれる。
当初からマコトのことが気になっていたようで、マコトに他の女性の影がちらついたりするとやきもちを焼く。
一方でフェアで頭もよくレディファーストなアイザックとマコトとの間で揺れ動いたこともあった。
先輩にときめいたりすることがあり、マコトへの好意を素直に表せなかったが、まどかが小学校卒業とともにオーストラリアに転居することになった際、彼女がマコトとみずきがうまくいくことを望んで尽力していたことを知り、以来、自分の気持ちを自覚するようになった様子。
後にマコトのことを「大好きな大好きな、だれよりもいちばん好きな男の子」と言っている。



●仙崎ダイ detective code 004

電子探偵団4番目の合格者。
風浜市と隣接する藤堂市若宮小学校出身で、第20巻からは中高一貫校のあけぼの学院中等部に通っている。家族構成は両親と妹。
部活は将棋部でエースとして活躍している。
小学生の時点で60kgあり、中学生編で68kgあるなど肥満体型。
ただし力は強く、体重を活かしたタックルが得意。
好物は苺大福と豚カツ目玉焼き。ただしかき氷は食べると頭痛がするというので苦手としている。
大食漢(ラーメンを7杯完食、フィッシュアンドチップスを5皿平らげるなどし、中学生編では大学芋やパンケーキをkg単位で食べたことも)で運動音痴。
しかし将棋ではアマ4段の腕前を持ち、県の2年連続小学生名人や全国大会ではBEST4に輝いた実績を持つ。
通う将棋道場でも一目置かれ棋力の向上に余念がないが、電子探偵団での活動に熱中するあまり将棋がおろそかになり悩むことも。
気弱で優しい性格だが探偵団と事件を解決するごとに少しづつ勇気が出ている。
父親が建設会社社長ということもありユンボなど建築機械に詳しい。
数学はそれなりにできるようだが、国語や地理、英語が苦手で成績はあまりよくない。
やや安易な発想に流れがちなところがあり、よく謎解きやパズルの解答がギャグになってしまう。
この言動は通称「ギャグ推理」と呼ばれ、いつの間にか電子探偵団での名物となっている。
しかし図形のパズルでは他の電子探偵団の面々が分からなかった難問を解くなど鋭い閃きを見せることもある。
また、ダジャレの問題を最も得意としている。
知識や理屈を重んじる飛鳥とは正反対な性格だが、彼とは息が合っており、推理合戦では二人の掛け合いがいつも漫才のようになる。
また彼と共にたまにクマの着ぐるみを着てビラまきのアルバイトをしており、軽快なステップを踏むなど様になっている。
妹・夢ちゃんの彼氏を名乗るタケヒコ少年(容姿や性格は飛鳥そっくり)から、ひんぱんにパズル勝負や将棋を挑まれ、頭を悩ませている。
中学生編では同級生でアマ4段の石橋ナオの口車に乗せられ角落ちで対局した挙句に惨敗してしまい、こき使われるなどしばらくは苦汁を舐める日々だったが、パズルでリベンジし平手戦でも倒せるようになるなど苦手意識を克服した。
まどかのことが好きで、彼女の家出事件の際には自分のところに来るように勧めた。
彼女が人質に取られた際には、誰よりも素早く駆け付けて犯人を真っ先に倒し彼女を救出した。




●神岡まどか detective code 005

県内でも有名なお嬢様学校である四葉女子大学付属小学校出身。
帰国子女で英語が堪能。
1巻での誘拐事件で団員に助けられた後に電子探偵団に加入した。
お人形さん風の美少女で、テレビ局のプロデューサーから目を付けられ度々スカウトされているが関心がないのか全て断っている。
成績は優秀で、通信簿には「5」がずらりと並ぶ。
温和でミーハーな性格だが、本人曰くネコ語が話せるなど不思議ちゃんで空想好きである。
また団員随一の行動派で、その行動力が事件解決に結びつくこともある。
携帯の着メロに「ラジオ体操第1」を使用したり、ヘビが好きだったりと見かけによらず謎のセンスの持ち主で、ワニの形をした和ばさみやポリスキッズ手帳など謎の物を持ち歩きマコトやダイをあきれさせたこともある。
惚れっぽい一面がありすぐに一目惚れをするが一貫性がなく、団員たちも時折ついていけないことがある。
小柄な体型だが本人曰く甘いものは別腹のようでマコトの家でケーキを10個も食べたり、ダイとともにパンケーキや大学芋の山を食べたこともある。
またフルーツパーラーの女性部門での大食い記録を持っている。
父子家庭で、父親は工学博士の神岡博士。
当初は小さい頃に母親が交通事故で亡くなったと思っていたが、後に健在であったことが判明。
真相を隠した父親に不信感を抱き、さらに母親には捨てられたと思い込んで一時はマコトの家に家出をするまでに思いつめるが、レイの助言もあり和解。外伝では一緒にオーストラリアを旅するほどに関係が改善された。
妖精やおとぎ話の登場人物が出てくるなど、現実離れした突拍子もない空想を繰り広げる「暴走推理」(マコト曰く「ファンタジー推理」)が得意。
マコトの父親とはとても気が合い、マコトの母親からは将来二人は結婚するものといたく気に入られている。
推理するとき以外でも時々空想にひたり、脳内で愛と真実の少女戦士に変身することも。
18巻で小学校卒業を機に父親の仕事の都合でオーストラリアのメルボルンへ行く。
22巻で帰国が決定し、9月からかつて事件で知り合った海東夫妻のところへホームステイする形で四葉女子大付属中学校へ編入した。
後に外伝として彼女が主人公の『猫耳探偵まどか』というスピンオフが出された(その際ダイが探偵を務める短編も収録された)。
誘拐されやすい体質で作中で拉致されたり、人質にされる回数が最も多い。
そのためか誘拐という犯罪を非常に嫌っていて、フィジカルな危害は加えないと自己弁護した誘拐犯の一味を偽善者と罵倒したことがある。
マコトとみずきの関係にいち早く気づいており、18巻では二人の関係の発展を願って尽力した(初々しすぎる二人に溜め息をつくこともあるが)。
また飛鳥の後押しもしている。
ダイの思いが伝わっているかは不明だが、二人きりで盛り上がったり行動を共にするなどしばしば意気投合し、彼のことは少なくとも憎からず思ってる模様(みずきにはもしかしたらダイのことを好きになりはじめていると思われた)。




●野原たまみ detective code 006

4巻より登場し、探偵団とは夢野(遠野がモデル)で知り合った。現在は東京の私立中学に通っている。
マコトたちと同年代で人気の小学生アイドルの美少女で、小学校5年生の夏休みにスカウトされ芸能界入り。
登場時の第一声が「ぱほぱほ〜ん」、語尾に「〜だどっ」をつけるなど、独特の「ノハラ語」で人気タレントに。水森亜土や篠原ともえがモデルになっている模様。
三つ編みの髪に、白い服に白いブーツ、白い羽のついた帽子がトレードマーク。
タレントとしては陽気なキャラクターだが、プライベート(特に飛鳥の前)ではありのままの自分を見せることも多い。
「学校仮面」というドラマで主演デビューした際にロケを見に来たマコトたちと友人になった。
一人称は基本「ノハラ」だが時折少女らしい「あたし」になることも。
当初はパズルが苦手だったが、電子探偵団の影響でパズルにハマりパズル番組にも多数出演するようになった。
頭の回転が早く正義感に溢れ探偵としての素質がある。
また、危害を加えようとしたファンや脅迫状を送り付けたタレントを許すなど心優しく器の大きい面もある。
最初の出会いの際には電子探偵団へ勧誘されるものの辞退したが、その後も彼らと度々行動を共にすることになる。
29巻からはネロによってスカウトされ、正式に電子探偵団に加わっている(その際他の団員同様ちゃん付けではなく呼び捨てになった)。
もっとも頼りになる探偵として飛鳥を完全に信頼し、何かあったら真っ先に相談している。
飛鳥に明確な好意を抱いており、よく彼を頼りアイドルとしての活動中にも飛鳥にもらった河童の文鎮を大切にしたり、キャンペーン中にウィンクを送るなどさりげなくアピールしている。




●野沢レイ/ネロ/サブリナ

電子探偵団の団長を務める女性。
年齢不詳(30代半ば程度だと推定されるがはっきりしていない)。
絶世の美女(TV出演した際に問い合わせが殺到するほど)にしてずば抜けた推理力をもち、団員からの信頼も厚く探偵団の両親から彼女が一緒なら安心だと探偵団の海外旅行を快諾されるほど。
パズルや謎解きの面白さを知ってもらおうと電子探偵団を創設した。
ハンドルネームとして名乗る「ネロ」という名はNozawa Reiの頭文字、NとRの次のoとeを入れ替えたこと、お気に入りの探偵ネロ・ウルフと『フランダースの犬』の主人公ネロからきている。
普段は女性の口調だが、ネロとして発言する際には男性口調になる。
ピンクのルージュとマリンブルーのワンピースがトレードマークだが、黄色のワンピースは好みではない模様。
怒ると怖く犯罪者に対しては毅然とした口調で接する。
団員たちを大人の女性として教育者のように優しく導く。
電子探偵団の保護者の様な存在だが、マジックに目を輝かせたりみずきがまどかの家に泊まるのを羨ましそうに見るなど子供っぽい一面もある。
若宮小学校出身で、ダイの先輩に当たり、中学・高校は天の川学園という制服のない私立校で過ごしお気に入りのブルーのワンピースを着ていた。
元は有能なプログラマーで、渡米し大手メーカーに勤務していたが、同僚でもあった恋人・アラン(李 大龍)との死別という悲劇に見舞われる。
失意のさなか、「ペスト・ウイルス」と呼ばれるコンピュータ・ウイルスが猛威を振るった際、ワクチンソフト「ジャンヌダルク」を開発し、そのソースを公開した後に引退した。
現在、「ジャンヌダルク」は様々なプログラマによる改良・改変を経て、基本のウイルス対策ソフトとしてほとんどのパソコンに最初からインストールされていて、IT関連から手を引いた後も業界人からは名前が知られている。
その後帰国し、風浜で喫茶店「ベーカー街」を開業、「電子塾」立ち上げにも関与している。
大変ミルクティーが美味しいとの評判で、ベイカー街遊撃隊をなぞらえた男性ファンたちもいる。
20巻では行方不明になるが、21巻で記憶喪失になっていたことが判明。記憶を取り戻した後に充電期間を経て24巻で新店舗で復帰した。
『レイの青春事件簿』シリーズでは高校生時代の彼女が主人公を務めている。
マコトたちの幼い恋愛模様を、口出しすることはないが優しく見守っている。
一度シャーロキアンの男性からアイリーン・アドラーにたとえられ告白されるも、マコトたちの成長を見守ること、及びアイリーンとホームズは結ばれない宿命とし断った。
愛車は当初赤いセダンだったが、後に(おそらく子供たちを乗せるため)ブルーのワゴンにかわっている。(ただし『パスワード 学校の怪談』では【真っ赤なワゴン】の表記が。果たして……)
作中において誰もが認める、唯一無二にして絶対の美貌の持ち主。そのため死別した恋人の弟から結婚を迫られたり、フランス人実業家に一目惚れされたりしたほか、TVプロデューサー、警視など作中に登場する男性キャラから憧れの目で見られることも多い(ちなみに探偵団の男性陣では、初期のマコトに明らかに憧れの描写があった)が、現在恋愛にはあまり興味ない様子。
……の割には、前述のシャーロキアンが別の年下の女性と結婚したと知った際(しかも同じ口説き文句)、心の底の底のそのまた底あたりで、ほんの少しだけじくじくするものがあった。


その他の登場人物

●アイザック=ホームズ
シャーロック・ホームズの兄・マイクロフトのひ孫に当たる少年で、
シャーロックは大大叔父にあたる。
灰色の目をもち日本語に堪能。また英・仏・伊・独・西の五か国語に通じている。カトーという日系人の執事がいる。母親のはとこであるアルヌール夫人はパリで宝石商をしており、その伝手でネロと一茶はパリ滞在中に夫人の邸宅に滞在させてもらったことも。
とある事件を解決するため、飛鳥が通う山王学園に編入という形で日本へやってくる。
当初はホームズ家の子孫であると知られることを嫌い、名の当て字とファミリーネームのイニシャルHから「愛咲英知」と名乗っていた。
抜群の推理力を持ち、電子探偵団との初対面時には彼らの特徴を言い当てている。
またイギリスの警察からも頼られているが、先祖同様もっぱら手柄は警察に譲っている。
常にレディーファーストを忘れないなど、イギリス人らしく紳士的だが先祖のホームズ同様慇懃無礼な面もある。
またやられたらきちんとやり返す性分で悪人に対しては、不意打ちしたりせず正々堂々と叩きのめした。
一度推理やマコトの出題した問題を含めてやり込めたからか、当初はマコトを見くびっていたものの後に実力を認めライバル視するようになる。
体格に似合わずかなりの大食漢で、先祖同様ボクシングも得意。
一度日本で起きた事件の際に海に落ちて行方不明になり死亡したと思われていたが、実は生存しており先祖のホームズにあやかって「ライヘンバッハの滝」というメールを団員たちに送った。
レイに関する事件では一度身柄をさらわれ、殺されそうになるも辛くも脱出している。
その後はロンドンに帰郷しレイがヨーロッパ巡りをしていた時期には助力し、日本では彼女の記憶を取り戻すのにも協力した。
中学生編ではマコトたちが巻きこまれた事件を受け継ぎ、関係者とともに事件に決着をつけた。
みずきのことが好きで、マコトとは推理面でも恋愛面でもライバル。
すでにみずきのマコトに対する思いは察しているが、ロンドンからマコトが帰郷する際にはマコトにみずきのことを諦めないと宣言した。




●桜木竜子
風浜最強のスケ番といわれる合気道の達人。ふかづめではない
相手を竜巻のように投げ飛ばすことから「竜巻お竜」と呼ばれ恐れられ、親の言いつけや宿命には逆らうマコトも彼女には逆らえない。
マコトが思わず見とれるほどの美人。
聖バルタン女学院中学時代は、白いセーラー服に赤いリボンで束ねたチリチリヘアがトレードマークだったが、風浜女学館高校に進学した時に金髪のように髪を脱色し、ベリーショートに。そして白いブラウスにチェック柄のベストとミニスカートの制服、紺のハイソックスにローファーを履きイメチェンしている。
父は合気の師匠でもあるが、幼い頃に亡くしている。
そのためかマコトが店番をしているときにラ=メール洋菓子店に来た際、ケーキの代金を踏み倒すつもりだった竜子らに対し引かずに父のケーキを守ろうとしたマコトの気持ちに心を打たれる。
それ以来マコトの事を気に入り、「マー坊」と呼び頻繁に冗談でからかったり「ラ=メール洋菓子店」に訪れていた。
みずきのこともひと目で気に入ったようでマコトとの仲を冗談でからかっている。
マコトの推理力に敬服し、マコトたちも危険な目にあった際には度々助けてもらっている。
もともとは風浜工業高校の番長と付きあっていたが、中学生編からはラ=メール洋菓子店で働くジンさんに惚れ付き合っている。
また「なぎなたお京」の異名を持つ一条京香が親友であり実力は伯仲している模様。
昔ヤンチャしすぎたせいで、少年課の刑事が知り合いにいる。



●一条京香
聖バルタン女学院中学で竜子の同級生。
スカートが長い以外は一見するとスケ番には見えない日本人形のような黒髪ロングの美少女。
竜子とは親友でライバル。
なぎなたの名手かつ「朧心影流体術」の継承者で、竜子と対抗できる強さを持ち、本気を出せば有段者でも瞬殺できる。
中学卒業後は高校へは進まず、実家の道場を継いだ。
道場は葉村市にあり、みずきは陸上部退部後にその門をたたいた。
絡まれているみずきを助けた後、みずきに武道の才能を見出し自分の道場に来ることを勧めた。
みずきのことは厳しくも熱心に指導し、マンツーマンで指導している。
あまり表情を表に出さず、物静かに見えるが、口を開くと「ズタボロにしてさしあげますことよ」など、意外に物騒なセリフをはく。
竜子とともに窃盗団を叩きのめすなど大立ち回りを演じた。
宝塚少女となったまどかに懐かれている。



●内山太一
レイとは学生時代からの知り合いで森崎署の刑事。主に窃盗や詐欺などの犯罪を担当している。
電子探偵団の遭遇した謎から犯罪が発覚した際にレイが協力を求める人物。
彼のほうからレイに協力を求める場合もあり、事件の度に遭遇する電子探偵団の面々とも顔なじみとなる。
「石頭上司より当てになる」と話すなど、電子探偵団やレイの推理力には素直に感服している。
赤ら顔なことから「ハマの赤鬼」の異名を持つが、携帯の着メロは見た目や異名からはとても想像のつかない「ぞうさん」で、レイを脱力させたことがある。
17巻にて菩薩崎のスーツケース爆弾爆発事故を未然に防いだ功績で警部補に昇進。
青春事件簿シリーズでもちょくちょく登場しレイを支える。
レイとは別の高校だが、悪事を働いていた後輩を締め上げた結果関わっていた事件に結びつくなど不思議な縁があった。
腕っぷしも強く、学生時代に黒帯を獲得し県の柔道大会で優勝していた。



●田中一茶
ヤギのようなギョロっとした目が特徴の紅茶博士の異名を持つ大学院生。
紅茶に造詣が深くネロ不在時には代理で店主を務めた。
捜査会議にもネロの代理として参加している(ただしたった2回でばれてしまった)。
フレンドリーな性格で団員ともすぐに打ち解けた。
まどかが一時ファンだった。
後にフランスで会ったアガートというメイドと意気投合し婚約した。



●吉田ケン
マコトのクラスの友人で小学校時には新聞部員だった。
通っている塾がマコトの家の近くで、よくマコトの家でシュークリームを買っている。
情報通だがマコトの家に訪れた際にまどかに出会ったことでマコトとまどかが付き合っているというデマ記事を学級新聞に掲載したこともある(その際本人はまどかの美しさに動揺した)。
マコトとみずきの仲も記事に書こうとしたがマコトのシュークリームによって買収された。
外伝にも登場しマコトのために協力するなど一肌脱いだ。



●明神仁
ラ=メール洋菓子店勤務。
中学生編にて登場、通称はジンさん。
彼の登場で、マコトは長年の懸案だった「店番」から解放された(ただし繁忙期には流石にマコトも駆り出される)。
大学の文学部を卒業してからケーキ職人となった変わり種。
マコトの父の元職場である「カフェ・ド・カスピアン」で2年修行後、自らラ=メール洋菓子店で働きたいと申し出た。
並ならぬ推理力を持ち、マコトはおろかレイさえも舌を巻く。多方面に広い知識と教養を見せ、ときとして哲学的な発言をすることから、マコトは「哲学パティシエ」と名付けた。
マコトにとっては兄のような存在でマコトの本命にも気がついている。
ひょうひょうとしてつかみどころがなく、不良に絡まれても口八丁で煙に巻くセリフをはくなど度胸も据わっている。
見た目はのっぺりした「ひな人形」で、感情を露わにすることもない。
年齢不詳だがおそらく20代前半。
竜子とは年の差カップル。
竜子といると面白いことが絶えないと言うなど仲は良好。
近頃マコトの父親の影響からかギャグっぽい発言をすることも。



●水田アカネ
マコトのクラスのナンバーワン美少女。
マコト曰く学校一の美少女で旭小のアイドル。
マコトも多少あこがれていたが、自分が四葉女子大付属中へ進学希望のため、マコトに(次期ミス四葉の呼び声高い)まどかを紹介してもらい四葉での影響力を得ようとしたり、芸能界デビューのために芸能人のゴシップをマスコミに暴露し注目を浴びようとしたりする(その現場を目撃したみずきは「けっこう美人だが性格が悪そう」と評しマコトのことを心配した)など、自己中心的で性格の悪い部分を露呈させマコトを失望させた(後に性格が悪いと見切られている)。


●沢井桃花
マコトの中学での同級生で、探偵部の同僚。
清楚な美少女で、おっとりした性格で人当たりもよい。
マコトも彼女と二人きりの時には浮かれていた。
マコトも舌を巻くほどミステリーに詳しくパズルも得意。
ネロ失踪で電子探偵団が休止状態の時期で、マコトが電子探偵団をちょっぴり忘れてしまうくらい魅力的だったのだが、探偵部部長の黒沢一馬とつきあっていることが発覚し、マコトは撃沈した。
部長と彼女のバカップルの様相はマコトから呆れられている。



●石橋ナオ
ダイの中学の同級生で同じ将棋部。
ダイの将棋部の顧問でプロ棋士・米松九段を叔父に持つ将棋サラブレッド少女で、ダイと同じアマチュア四段。
道場には通ってないが叔父に鍛えられ、いけいけ銀戦法が得意。
またチェスやオセロも得意。
彼女を甘くみたダイを軽くひねり、一時期こき使っていた。
ただし普通に勝負しても何度も返り討ちにするなど実力は高い。
しかしパズルではダイの方が得意でリベンジされてしまった。
ダイの紹介でマコト、飛鳥、みずきとは一度だけ顔を合わせ、「いつか電子探偵団に入りたい」と宣言した。
その際に飛鳥やみずきからはまどかがメルボルンに行ってしまったために寂しくなってつくった彼女だと誤解された(ダイ曰く付き合うのはカレーライスジャムを入れるようなものでありえないと言っている)。
とてつもなく陽気でいたずらっぽく、ダイを「ダイっぺ」と呼んでおちょくるほど気安い。
また表情豊かなため対局中によくダイに写真を撮られている。



●郷田直人
みずきの中学での二年先輩。
一本木中学陸上部キャプテンでエース。
絵に描いたようなイケメンさわやか先輩(マコト曰くコロンなんかつけたすかした奴)で、彼女の才能を高く買っている。
みずきも一時期ポーッとなっていたが、イヌが大の苦手で、追いかけられてヘタレと化してしまった姿を見たみずきは大いに幻滅した。



●八木リカ
四葉女子大付属小でまどかの友人である同級生。母親は小説家。
併設の中高に二人の姉がいるおかげか情報通で、学園内外のさまざまな情報量においては適う者はなく「人間グーグル」、「歩くニュースペーパー」とまで呼ばれる。
好奇心旺盛で快活な性格で交流も広い。



●時田ススム/ドクター・クロノス/ブラック・ビネガー
飛鳥の元同級生。
パソコンとミステリーが大好きでパソコン雑誌を定期購読している。
迷信などを信じホラーは苦手としている。
パスワードを推測し、電子探偵団のオンラインに侵入したこともある。
第3巻で電子探偵団の存在を飛鳥から知った時に非常に興味を示し入団したいと願望を抱いていた。
あまり友達がいない暗い性格でクラスで人気者になるべく予言者と名乗ったが、自分が仕掛けた予言トリックの真相を飛鳥に晒されたことから電子探偵団を逆恨みし騒動を起こしてしまう。
後に事件に探偵団とともに巻き込まれた際に犯人グループの逮捕に貢献し、探偵団とは和解し探偵団加入を打診させられるも、父の仕事の都合で渡米することとなり転校してしまう。
第17巻で一時アメリカの同級生と共に帰国することとなり、電子探偵団とのドラマチックな再会を構想。
レイとの相談のもと同級生と共に架空組織「ビネガー6」をでっち上げた上で「ネロを誘拐した」と嘘のふれこみをし、自身も組織のボス「ブラック・ビネガー」を名乗り、見事な謎解き合戦を展開した。



●今泉純
電子塾の経営者。
レイの2学年上の中・高時代、部活の先輩(部長)だった。
レイとは天の川学園高一の時に出会い、自ら部長を務める「現代アート研究会」で共に活動した。
アートについての知識・造詣は非常に深くかつ多岐にわたり、レイをして「歩く百科事典」といわしめる。
そのためにバーなど未成年立ち入り禁止の店にも出入りしていた。
ややスノッブなところはあるが、ひょうひょうとして大らかな性格。
いっぽうで、個性派ぞろいの現ア研メンバーをしっかりまとめる牽引力の持ち主。
電子探偵団を認めており、レイ不在時にベーカー街を再建する際には、インテリアや店づくりを電子探偵団に監修させた。
マコトの母親には「イケメン塾長」として認識され、彼と話したことによりマコトは電子塾への入塾を認められた。



●流川幻水
『レイの青春事件簿』シリーズにて登場した男性で後にパスワードシリーズ本編にも登場した。
レイの母校の天の川学園は元々先祖の城だったらしく学園を憎んでいる。
青春事件簿では一連の騒動の黒幕として暗躍する。
大げさで回りくどい行動を好み、幾度もレイを自分に協力させようとする。
人を食った性格で平然と犯罪行為を行う。



●小田切十六夜
みずきの祖母で忍びの一族出身。
勝手に名前をつける癖(マコト曰く「十六夜ネーム」)があり、電子探偵団の面々にも初対面に関わらず勝手に名前をつけて呼んでいる。
マコトを「左衛門佐」、飛鳥を「彦一」、みずき「蛍火」、ダイを「八兵衛」、まどかを「鞠姫様」、レイを「群青院殿」と呼んでいる(みずきの母親は十六夜ネームが嫌で「陽炎」から「陽子」に改名した)。
先祖代々のゆかりの地の危機に際し、みずきを後継者として探偵団共々呼び寄せる。
みずきがマコトの事を好いていることを察し、マコトに彼女のことを託した。
みずきの母親が単身赴任した父のもとへ行くことが決まったため、葉村のもとでみずきと暮らすことになる。
忍者出身のため戦闘力は高い。



【登場用語・施設等】

●風浜市
主な舞台となる都市。
ロンドンと姉妹都市協定を結んでいる。マコト、飛鳥、まどかとレイはこの町に住んでおり、ダイとみずきはそれぞれ隣町の藤堂市、葉村市在住。
横浜市がモデルだと思われる。



●電子塾
パソコン通信上の民間会員制フォーラムを用いた学習塾。
今泉が経営し、システムの構築にレイが参加している。
科目や学年ごとに「教室」のページが設置されており、各教室で問題が表示され、これをチャットで講師の相談を仰ぎながら解いていくスタイルとなっている。
マコトは塾に通うのには変わりないと早々に挫折した。



●電子探偵団
電子塾に作られたチャットルーム。
他の「教室」とは異なり勉強を目的としていない息抜き用の場所であり、ミステリーファン向け。
電子塾の生徒でも入団試験に合格した者のみに知らされるパスワードがなければ入室できない。
小学生編では水曜と土曜の夜に定例で「電子捜査会議」と呼ばれるチャット会が開かれる。
本来はネロが書き込んだパズルなどを解いて楽しむ場所であったが、次第に団員が考案したパズルの出題や日常で遭遇した謎の考察がメインの活動内容となっていく。
中学生編からはネロ失踪に伴い飛鳥が独力でサイトを立ち上げ、土曜の夜にチャット会が開かれている。



●ベーカー街
レイが経営する喫茶店。
店名の由来はシャーロック・ホームズの下宿の所在地。
シャーロックホームズの肖像画が掲げられており、電子探偵団のオフは基本的にこのベーカー街が会場となる。
21巻で取り壊されてしまうが、22巻で新たなベーカー街の開店準備が整い、24巻で営業を再開する。



●山王学園
飛鳥が通う小中高完全一貫の私立の男子校。
県内一の難関校で毎年東大合格者を何人も出し、山王の生徒は「王者のタマゴ」と呼ばれている(事なかれ主義な体質とお坊ちゃんばかりからか不良たちからはカモ扱いされているが…)。
かつてある事件をきっかけに校舎が移転している。


●四葉女子大付属中学校
まどかが通う中学校で、全国で指折りのお嬢様学校にしてカトリック系名門校。小学校から大学まであり、政治家や宝塚スターなどなど様々な人材を輩出してきた。
当初は保守的な校風だったが、新理事長の就任により次第に開放的になりつつある。


●あけぼの学院
ダイが通う共学の中高一貫校。当初は興味がなかったが、将棋部でプロ棋士の指導を受けられることや食堂があることなどから入学を決意。


●ピラミッド・スクエア
森崎町にある巨大ショッピングセンター。
多数の店舗があり連日賑わっていた。
建設に際し黒い噂があったものの、地元商店街まで潤させるなど風浜の人気スポットだった。
後の事件で真相が暴かれ、閑古鳥が鳴くほど零落した。




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最終更新:2021年10月03日 23:40