海王(刃牙シリーズ)

登録日:2011/03/13 Sun 18:18:44
更新日:2024/03/15 Fri 09:50:53
所要時間:約 7 分で読めます






百年経ったらまたおいでッッッ


天体の位置を表し十二黄ッッ

一年を月で隔てて十と二月ッッ

天・地・日・月、八方を守護する十二天ッッ

釈尊を護りし神が十二神将ッッ

基督(キリスト)に選ばれし弟子十二使徒ッッ



そして今ッッ

母国を護る一二名の戦士がここにいる!!!



海 王 入 場 !!


〇概要

「海王」とは刃牙シリーズにおける中国武術の高位の強者にして強さを求めるための建前である中国を守る気が極一部を除いてさらさらない守護達に与えられる名誉ある称号である。
また、その最高位は海王改め「海皇」と呼ばれる。

ちなみに、一度「海王」として認可されたら、自ら返上しない限り称号は剥奪されないらしい。

『グラップラー刃牙』には烈海王や劉海王が登場するが、多くは『バキ』の中国大擂台賽編に登場し、そのかませ犬っぷりを盛大に披露した。
ちなみに作者が中国拳法に明るくなかったためか、拳法の内容も不明な面々も多い。超メジャーな少林拳や八極拳の使い手すら登場しなかった。


項目では主に中国大擂台賽編について説明し、『グラップラー刃牙』・最凶死刑囚編・『範馬刃牙』については省略する。


●目次

〇中国大擂台賽編あらすじ


最凶死刑囚の一人である柳龍光の毒手によって瀕死になった範馬刃牙は烈の勧めによって「治療」のために中国を訪れる。
そこでは百年に一回、中国武術界最強の座をめぐるトーナメント大擂台賽が行われていた。
「最大トーナメント優勝者」範馬刃牙
「地上最強の生物」範馬勇次郎
「怪力無双」ビスケット・オリバ
「神の子」マホメド・アライJr.
などのイレギュラーが参加する今大会では、紆余曲折の果てに「中国チーム」VS「日米合同チーム」による5対5のチーム戦が始まることになった……


というわけで
「トーナメント一回戦終了」→「チーム戦」という流れであることを把握して下さい。

一回戦のラインナップは
勇次郎VS劉海王
JrVS徐海王
刃牙VS李海王
ドリアン海王VS楊海王(後オリバVS楊になる)
寂海王VS陳海王
烈海王VS孫海王 
郭海皇VSサムワン海王
範海王VS毛海王(中止)
である

チーム戦は
先鋒:オリバVS龍書文
次峰:刃牙VS郭春成
中堅:寂VS烈
副将:JrVS範
大将:勇次郎VS郭海皇
である


〇海王


劉海王

CV:飯塚昭三
ドリアンが学んだ白林寺の総帥であり、彼らの師匠。
「闘神」の異名を持ち、齢100歳でありながら筋骨隆々の肉体を持つ達人。
『グラップラー刃牙』27巻で初登場し、その時は100歳の誕生日を祝われながらも、「半分生きたくらいか」と化け物っぷりを見せていた。
かの武神・愚地独歩でさえ年齢によるピークを気にしていたように、年齢による衰えはこの作品の世界観的にも重要であるが、その中でも100歳を超えてなお勇次郎を頭二つ分ほども超える巨漢に加え鋼のように鍛え上げられた肉体は、烈の師匠であり中国の誇りと呼ばれるに足る強さを窺わせる。
烈が勇次郎の強さを近代兵器に例えた際も劉は「海王の圧勝である」と自信に満ち溢れていたため、銃や生半可な武装くらいなら難なく相手取り勝利できる強さはある模様。
後述する岩山を素手で開通させた海王と比較して烈を海王になるには未熟と称している辺り、海王である劉もまた、素手でトンネルを掘る程度は可能であると思われる。

若い頃の烈が海王の称号を未だ自分が貰えないことに対して「自分は粗暴だからか」と腹を立てていた際には、ドリアンが脱走の際に作った大穴を見せて「烈はまだただ単に実力不足」と諭した。
他の海王の立場がないが、こういう厳しい人物だったからこそ実力を持つ真の海王を二人も生み出せたのだろう。
実際、当時の烈はドリアン海王が開通させたトンネルを見て驚愕してしまっていたため、明らかに劉が求める水準には至っていなかったのは事実である。
後に海王のレベルの低下に憤慨した郭海皇によって、武術省のお偉い方が利き腕の手首から先を切断されるというやり過ぎなペナルティを食らっているのを見るに、この段階で烈の海王への昇格を一旦保留とした劉の英断であったのは間違いない。

圧倒的な強者の風格を見せていた彼だが、大擂台賽一回戦の相手があの勇次郎であったのが運の尽き。
顔の皮を剥がされ顔面をコンクリートの地面位叩きつけられ敗北を喫する。

直後、慕っていた師を無惨にも倒されたことにブチ切れた烈が舞台に乱入、仇討ちのため勇次郎に挑もうとするが、自力で立ち上がった劉はそんな弟子を静止する。
「私を侮辱する気か!」という咆哮と共に、劉は顔面血だらけの重症を負いながらも勇次郎に後ろ蹴りを打ち込むが、勇次郎はそれを後ろにのけぞり回避、劉の決死の攻撃も勇次郎をかすめ服を破いただけに終わり、カウンター気味のハイキックを皮膚のない顔面に叩き込まれて遂に撃沈。幸いにも治療は間に合い命に別状はなかったらしい。

その後は療養中なのか出番がほぼ皆無となり、存在が限りなく薄くなってしまった。

武人としては活躍に恵まれなかった彼だが、少なくとも海王を二人(自分を含めれば三人)輩出していることから教育者としては一流の人物である事に間違いはない。

また、烈からは偉大な師匠として最も尊敬していたのが劉であったようで、以前から郭海王と面識があるにもかかわらず擂台賽以前までの回想では劉海王との回想が多い。刃牙を擂台賽に出場させる旨も劉に相談していた。
烈が白林寺に入門した際最初に手ほどきを受けたのもまた劉海王からであり、勇次郎に敗北をしたとはいえ烈が最も尊敬し中国が誇る偉大な海王であるようだ。


・徐海王

CV:蓮池龍三
竜王拳の使い手。
デカい。今大会No.1の巨体。
巨人はだいたいかませ犬という刃牙シリーズのジンクスに乗っ取り、マホメド・アライJr.に金的を殴られて悶絶。
何とか持ち直したが、突きの瞬間にカウンターされK.O.。


・李海王

CV:池田智聡
中国の毒手拳である薬硬拳の使い手。
範海王の弟。だが苗字が違うため、恐らく異父兄弟と思われる。
最凶死刑囚の一人である柳龍光と同じ毒手の使い手。
ただし彼と違って手の変色はなく、毒も受けると肉が腐り落ちる柳と違い、患部が非常に腫れ上がるが、相手を死に至らしめるものではない模様。*1
毒手を食らった患部の吸い出しを待ってくれるなど、誇り高くフェアな精神の持ち主。
三番目にて刃牙と対戦。両手の毒手を用い、死に体とは言え並みの武術家が相手にならない刃牙を圧倒。
一時は刃牙の大量喀血で勝負あり…かと思われた。

柳の項目でも記載されているが、毒手は前半七巻の「陰手」と後半五巻の「陽手」を加えた全十二巻で完成する技であり、日本に伝来した前半七巻の陰手のみを修得した柳と異なり、李のそれはいわゆる「陽手」の毒手。
陰手で受けた毒は限られた状況下で陽手の毒を受けることで毒が裏返り、解毒に転じるという。
その性質上すでに柳の「陰手」の毒に侵されていた刃牙の体で毒が裏返り、中和してしまうという超展開が発生。
完全復活した刃牙に瞬殺された。

半ば偶然とはいえ、刃牙にとっては命の恩人であり、試合後は李に対して最大限の感謝を示していた。

刃牙に敗れこそしたものの、(コピー技の)合気を初体験にもかかわらず無傷で捌いてのけるなど技量は高く、海王としてはかなりマシな上位の強さと思われる。


怒李庵(ドリアン)海王

CV:銀河万丈
白林寺出身。
アメリカ人。
最凶死刑囚の一人。
すでに精神崩壊して幼児化していたため、何もできずに楊海王に敗北。
だがダメージはほとんど受けていなかった。
実質、オリバが途中参加のために用意した捨て駒。


楊海王

CV:川津泰彦
金剛拳の使い手。
ドリアンにあっさり勝ったことに不満を抱き、彼の付き人になっていたビスケット・オリバがその腕力で楊海王を挑発したため、その挑発に乗せられてオリバに勝負を挑む。

オリバにはあっさり腕を握り潰されかけたもののこれに反省せず、
自分の拳法に絶対の自信をもつ初期の烈海王に似た性格で、五体をダイヤモンドの如く丈夫にする金剛拳の自信から、
「遠慮はいらぬ。存分に叩き尽し給えッ」
と調子に乗るが、オリバに頭から押し潰され敗北。
生死は不明。


・陳海王

CV:遠藤大智
三合拳の使い手。なかなかのイケメン。
三合拳とは気・拳・地のことを指し、地面からの反動を攻撃に利用する。
大股を前後に開けて足を地面にしっかりつけてからパンチを放つという、ガイアの環境利用闘法やJ・ゲバルの地軸パンチに似たコンセプト。

徐海王の醜態を見て呆れるなど、海王の中では中の上ぐらいの実力はあった模様。

一回戦では、寂海王相手に善戦したが、寂海王によるいきなりの講師としての勧誘と「強いだけではつまらんぞ」と余裕ある不敵な態度に気圧され、
一瞬の隙を突かれて柔を食らって肩を外されK.O.。
結局、この後講師として日本に渡ったのかは不明。


寂海王

CV:青山譲
空拳道の使い手。
日本人ながら海王の名を得た達人で柔と剛を使いこなす。
日本にいる大勢の弟子を導ける人材を青田買いしようとするのが趣味。

一回戦は陳海王を撃破。

チーム戦では刃牙たちと同じチームに入り、「魔拳」烈海王と戦う。
自分の単純な力量だけでは絶対に勝てない天才である烈を相手に老獪な戦法で迫り、彼の奥の手を引き出すまでに至ったが敗北。
烈には、「足技や急所狙いなど、本来ならば格下相手に使うべきではない技を次々と使わされた」と戦士として認められた。
……スカウトは忘れずにやったけど。


・孫海王

CV:幸野善之
節拳道の使い手。外国人っぽい容姿の二枚目。
握力が自慢で、両手に付けた指輪を握り込みで破壊するパフォーマンスまでやってみせた。

……が、重ねたトランプを引きちぎり、人間の腕を破裂させる花山薫の方が凄いのは言うまでもない。
おまけに、海王認可を機に握力を封印していたと語っており、海王の称号にあぐらをかいて練度維持・向上の為の鍛錬を碌にしてこなかった可能性が高い。破壊した指輪も元々大した強度なかったのでは?

案の定、一回戦では烈に単純な握力勝負で圧倒され、手刀一発で昏倒。握り込んで固めた拳を存分に打ち込む戦法を得意としていたようだが、それ以前の問題だった。

終いには烈から「今の地位を返上し、初心に戻って基礎からやり直せ(意訳)」と、最大級のダメ出しを食らってしまう。

烈「海王のレベルも堕ちたものだ…」


烈海王

CV:小山力也
白林寺出身。
中国武術が生み出した天才中の天才である「魔拳」。
最大トーナメント編では準決勝まで凄まじい強さを見せ付け、刃牙と死闘を繰り広げた。

大擂台賽編では刃牙を中国に案内して世話を焼くツンデレ。
一回戦は孫海王を秒殺。
チーム戦は自軍が二敗して追い詰められた状況で寂海王と対戦。
その強さを遺憾なく発揮して勝利したが、格下とみなしていた寂の善戦で彼を戦士として認めた。


・サムワン海王

CV:星野貴紀
ムエタイと中国拳法の複合拳法の使い手。
タイ出身ながら海王の地位を得た25歳の若き武術家。
合理主義者で、気・発頸などを軽視している。
少年時代に、巨大なコブラと戯れる姿を師匠となる中国拳法家・蘇栁勝に見初められ、10年近くにも及ぶマンツーマン指導を受ける。
その後香港で各種擂台を総ナメにし、タイ出身でありながらも海王の認可を得た。

ムエタイはだいたいかませ犬という刃牙シリーズのジンクスに乗っ取り、郭海皇にトランクスを脱がされ、金的をデコピンされて気絶という赤っ恥をさらして敗北。
だが、あの消力の威力を知った後だと、今後のサムワンのムスコさんが心配である。試合後もめちゃくちゃ痛がってたし。

その後勇次郎に煽られて彼に襲いかかるも当然瞬殺されたが、その負けん気は評価された。

一応これでもしようと思えば柱を壊せるぐらいの地力はあったのだが如何せん相手が悪すぎた&悪すぎた。

マトモな台詞が与えられた数少ないムエタイ戦士。


・毛海王

CV:石川ひろあき
受柔拳の使い手。
細目のデブ。ちょっとカタコトっぽく、ひと昔前のマンガの中国人のキャラ、といった印象。
一回戦で範海王と戦うはずだったが、チーム戦の数合わせの邪魔とみなされ、郭海皇に人中を突かれ昏倒。
技を披露する機会は一切なかった。
毛の体型と拳の名前からして、その柔らかい肉体で相手の攻撃をあえて受けて受け流す…と言った金剛拳と対をなす流派だったのかもしれない。
そんな技も、郭の『消力』には通用しなかったようである。
コンクリの壁破壊する消力を人中に食らったらそりゃ昏倒するわ…
原作では戦うことなく退場したがアニメのOPにおいてはハイキックを繰り出す勇姿が見られる。


・範海王

CV:滝知史
拳王道の使い手。
李海王の兄。太い眉の端正な二枚目。

  • 」の名字
  • マホメド・アライの回想に登場した勇次郎の「世界中に播いた俺の種」という発言
  • 1回戦観戦の際、勇次郎が彼に近づき、二人仲良く無言で観戦

などの描写から、範馬一族の血縁者では?と読者には噂されていた。が、別にそんなことはなかったぜ!

チーム戦の代表にも選ばれたのでかなりの使い手と思われた…。

……しかしドヤって蹴りの優位性を説いてた癖にうっかり突きを放ち、アライJrからはカウンター気味のたった二発のパンチで沈められてしまった。
その後一旦は持ち直すも脳震盪でブラックアウト。

かませ犬中のかませ犬その1

余談だが、愚地克巳に似ている。というかソックリである
また、コラ素材やAAなど諸々のパロディに活用される「そんなふうに考えていた時期が、俺にもありました」のシーンは、彼とアライJrの試合を観戦していた刃牙のものである。


〇海皇



慣例とはいえ許されるのか

この最前線に加わりますッッ


百年経ったからまた来たよッッ


正真正銘本物ですッッ

齢 百と四十六ッッ


前ッッ大擂台祭覇者ッッ

ご起立くださいッッ

未だ健在ッッ 海王中の海王ッッ




郭 海皇その人ですッッ


郭海皇

CV:緒方賢一
生きていることが奇跡としか思えない146歳の老人にして、中国武術界最高の達人。そして海皇。

トーナメント一回戦ではサムワン海王を秒殺してその強さの片鱗を見せた。

中国出身の武術家の不甲斐なさに腹を立て、面子を保つためにチーム戦を強引に行わせた。

あの勇次郎をして、彼に勝てなければチーム戦の勝利など何の意味も持たないとまで言わしめた。
勇次郎との戦闘では、
  • 「地上最強の生物」の打撃すら無効化する消力(シャオリー)
  • 完全にリラックスした体勢から生み出すコンクリートの壁をぶち抜くという勇次郎並みの攻撃「攻めの消力」
を駆使して激しい試合を繰り広げた。
最終的に背中の「鬼の貌」を使用した勇次郎に追い詰められ、トドメを刺される瞬間に老衰で死亡した…












はずだったが、実は自身の秘技によって仮死状態になっただけだった。
彼曰く「死に勝る護身なし。およそこの世に存在する勝負事。ゲーム・スポーツから殺し合いまで、相手が死すれば勝負なし。故に負けもなし」
しかし、勇次郎の海皇称号を密かに認めた。

ちなみに百年前の大擂台賽でも優勝しているが、当時はオリバや劉海王に似てムキムキで、理合も軽業と舐めていた。
しかし理合を取得した正真正銘の武術家であった老人との戦いで惨敗し、余りの悔しさのあまり自身も理合を身に着けようと修行を開始した。

『範馬刃牙』では愚地克巳に真マッハ突きの極意を伝授した。



〇中国チームの選抜メンバー

チーム戦では郭海皇が選抜した武術家(海皇曰く友達)が海王の代わりに参加した。
双方その凶暴性や危険性などで海王の称号を与えられなかったものと思われる。(ドリアンが犯罪を犯したのは海王認可後の模様)
ついでに解説する。

・龍書文

CV:手塚秀彰
出身である台湾の擂台賽で優勝経験を持つ武術家。
その強さで裏社会に勧誘されて以降、闇社会における代理決闘に参加。以後25年間無敗と生涯一度も負けたことがない。
「凶人」や、オリバやドイルと同じ「アンチェイン」という異名を持ち、その強さは勇次郎も最大限の警戒を示したほど。
人物像としては基本的に口数の少ない無口で無表情な態度を崩さないクールな人物。オリバに己の戦闘スタイルを揶揄され挑発されても逆に挑発し返す胆力の持ち主。
とはいえ武術家としてのプライドはしっかりあり、何度もオリバに挑発された際は流石にイラっとしていた。

ハンドポケット状態から手を抜いて繰り出す超高速の居合い拳を武器とする独自の闘法「抜拳術」やナイフのような貫手を使ったスピーディな打撃でオリバに対し優位に戦った。
しかし本気で力を込めたオリバには貫手による攻撃が通じず、顔面頭突きを三連発受けて敗北した。
勇次郎いわく「オリバの頭突きとか想像したくもねえ
だがハンドポケットの姿勢は気絶しても決して崩さなかったりと、噛ませのオンパレードだった中国側ではトップクラスに善戦した方のキャラ。
相手が作中で強キャラの部類であるオリバであることを考えれば、彼自身の力量も十分高い方である。

顔が凹み手が複雑骨折しているほどの重症だったが、例によって治療が間に合ったのか郭海皇vs勇次郎の時には意識を取り戻し手もだいたい治っていた様子。
大体無表情で常にポケットに手を突っ込んでいるが、さすがに勇次郎との戦い後に郭海皇が復活した時はポケットから手を出して全身で驚いていた。

モデルは八極拳でおなじみの李書文……ではなく、プロ雀士の桜井章一。

・郭春成

CV:安元洋貴
郭海皇が120歳の時の息子。ジジイパねえ。
色黒のイケメンだが「狂獣」の異名を持ち、勇次郎も彼の事を知っていた。

チーム戦では刃牙と対戦。共に「最強の父」を持つ者同士として、読者からはベストバウトを期待されたが…
鳴り物入りで登場した割に、ベストコンディションの刃牙に崩拳へのカウンターで顎を撃たれ脳震盪
→駄目押しの左アッパー
→背足からの左ハイで意識がさらなる遠い世界へ…
と、すぐにK.O.。
その間、実に2秒。

父の郭に「武から身を引けい」とまで言われてしまった。
もちろん、この叱責を糧に息子がさらに飛躍する事を望んだのかもしれないが…

かませ犬中のかませ犬その2。




〇外伝作品に登場した海王

今のところは下記の黄海王ただ1人のみ。

・黄海王

「ゆうえんち -バキ外伝-」に登場。読み方は黄(ホァン)海王。
158cmという子供のような小柄な体躯だが、牡丹の花を潰さずに乗り、鰐の顎先に立って翻弄できるほどの身軽さを持つ。
主人公のライバルの1人、黄金丸の目付け役であり「打岩」を超える難易度の「打針」を考案、実践させている。
彼自身は「ゆうえんち」に参加しておらず、レフェリーとして入園している模様。

漫画版では、ゆうえんちの参加テストとして主人公・葛城無門との一本勝負*2を行う場面が追加。
虫を模した象形拳を得意とする流派で、とくにや蠅といった羽虫の動きによって無門を手玉に取ってみせる。
それを無門が突破すると、本領である蜻蛉(せいれい)拳=トンボの型を解禁。
生物デザインの1つの完成形にして、狩りの成功率95%という地球最強のハンターを模して20分以上も無門をめった打ちにする。
しかし最後の数分、逆に蜻蛉拳を真似るという無門の挑発によって決定打を誘われ、辛くも1本をかすめ取られる事となった。
彼もまた、自分の技を真似されれば黙ってなどいられない「中国一の負けず嫌い」海王だったのである。





〇余談

海王の実力は上記のとおり、かませ犬もしくは、雑魚扱いされて等しい存在であり、
相手が強すぎることもあり、出番や活躍も少ないという声も非常に多い。
しかしマジレス(?)すると海王は実は結構活躍する場面が多いのである。
それを伝えるために、まとめると以下の通りである。

李 海王→(刃牙を相手に善戦)
陳 海王→(寂 海王に健闘)
龍 書文→(オリバとほぼ同等の実力者)
楊 海王→(ドリアンを瞬殺)
烈 海王→(孫海王、寂海王を撃破)
範 海王→(得意の蹴り技でアライJrを翻弄)
寂 海王→(陳海王を倒し、烈相手に善戦)
郭 海皇→(勇次郎とほぼ同等の実力者)
黄 海王→(外伝「ゆうえんち」の登場人物。漫画版によって本物の実力者であることが明かされた)

という一応このような感じである。
実際、大擂台賽の格闘レベルが最大トーナメントよりもやや上であるのも事実。





烈「復ッ活ッ」
「アニヲタWiki復活ッッ」
「アニヲタWiki復活ッッ」
「アニヲタWiki復活ッッ」
「アニヲタWiki復活ッッ」
「アニヲタWiki復活ッッ」
「アニヲタWiki復活ッッ」
刃牙「してぇ・・・・追記修正してェ〜〜〜〜」

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最終更新:2024年03月15日 09:50

*1 なお、アニメ版では任意で手を変色させているが、彼の毒手は「陽手」であるためか、「陰手」の毒手の使い手である柳ほど毒々しい色ではない。

*2 まともにやっては勝負にならない為、無門が1本を取るか、30分の制限時間を過ぎるか、途中で黄海王が無門を不可とみなしてK.Oするか、を決着とする形式。