綾里千尋

登録日:2011/04/12(火) 00:32:00
更新日:2024/02/07 Wed 18:33:21
所要時間:約 12 分で読めます




綾里(あやさと)千尋(ちひろ)」は、『逆転裁判』シリーズに登場するキャラクター。


(*1)


■概要

身長:168cm
スリーサイズ:B92/W61/H89
CV:河原深雪(ゲーム開発サポート業務担当、『3』本編)/大原さやか(成歩堂セレクションドラマCD・パチンコ版)/中村千絵(アニメ版)
演:壇れい(映画版)


欧米版の名前は"Mia Fey"。
法廷注目の若手敏腕弁護士にして、成歩堂の永遠の師匠。
また、綾里真宵の実姉でもある。風貌は巨乳でグラマラス。


プレイヤーのサポートキャラとして、弟子である成歩堂を全面的にバックアップしてくれる心強い存在。
一見あらゆることをそつなくこなす完璧な女性に見えるが、実は「機械に弱い」という弱点がある。
妹の真宵と同様、「倉院の里」出身。
実は霊媒の才能も強く、普通に霊媒師としても成功できたが、ある理由から里を出て弁護士になることを決意する。
その理由は母の「失踪」の真相を探るためと、後継者を決めるために真宵と争いたくないということであった。


初登場時は27歳。
ぶっちゃけ20代の割に老けt‥‥ゲフンゲフン!!
大変落ち着いた雰囲気である。
性格は温厚そうに見えるが、要所要所で毒舌を吐いたりと、その根はドS
覚えの悪い成歩堂や天然裁判長に呆れたり、皮肉を言うこともしばしば。
時には検事にも喧嘩を売るあたり、かなりの負けず嫌いでもある様子(そのせいで成歩堂が女の戦いにびびることもあった)。
しかし、基本的には面倒見の良い姐御肌といった感じで、成歩堂や真宵からは大いに信頼されている。
案外あっけらかんとしており、自分の体形(つーか胸)で男性を誘惑して情報を得ることもある。なんという悪女。
とはいえ、個性的すぎるキャラクターの多い『逆転裁判』シリーズでは比較的常識人の部類に入るほう。
ちなみに、開発側によると、「千尋」という名前には、弁護士という職業がら「回でもねましょう」という意味がこめられているのだとか。
成歩堂を最初に「なるほどくん」と呼んだのは彼女であると思われる上、初対面の矢張も「ヤッパリさん」と呼んだりしていた為人にあだ名を付けることが好きな一面もあるようだ。


彼女の《信条》である「発想の逆転」及び
弁護士はピンチの時ほどふてぶてしく笑うもの」は、後に成歩堂へと受け継がれた。


■ゲーム内での活躍

  • 『逆転裁判』(1作目)
初登場は第1話「はじめての逆転」。
成歩堂に的確なアドバイスとノウハウを仕込み、勝訴に導いた。
この時、多くのプレイヤーは彼女に絶大な信頼を抱いたことだろう。
きっとこれから先も千尋さんがアドバイスをくれるに違いない。
裁判ゲーなんて難しいと思っていたけど、千尋さんがいれば大丈夫!
‥‥みたいな。




そして、第2話「逆転姉妹」では、千尋さんは死ぬ


‥‥what?


もう一度言う。


2話目で、千尋さんは死ぬ。


死ぬ。


しかも冒頭で



大事なことなので3回言いました。


そのあまりにも早すぎる「退場」に、ショックを隠しきれないプレイヤーも多数。
そもそもいきなりアドバイザーが死んでどうするんだ。こっちはまだ初心者なのに。
かと思いきや、それ以降は「霊媒」という非ィ科学的な手段で登場し、成歩堂たちをサポートしてくれるようになる。
よって、死んでしまっても、そんなに困ることもなかったり‥‥。
というか、結構頻繁に出てくるので死んだ実感が湧かなかったり‥‥。


しかし、この設定、今でこそ(割と)受け入れられているが、当時は拒否反応を示していたプレイヤーも少なくない。
まあ、『逆転裁判』ではよくあることである。
ちなみに、この第2話は開発当初は1話目となる予定だったそうだが、「いきなり死んではプレイヤーが感情移入できないだろう」というツッコミが入り、2話目になった。


  • 『逆転裁判2』
真宵や春美に憑依する形で何度か登場し、絶体絶命のピンチに陥った成歩堂に助言を与えてくれる。
また、第2話では成歩堂がある理由からそれを逆手に取り、春美に千尋を「霊媒」するように頼み、
春美に裁判のようすを「見せない」ようにするという手段が取られたこともある。


  • 『逆転裁判3』
『3』では、なんと彼女が主人公のエピソードが2つ収録されている。
そのうちのひとつが第1話「思い出の逆転」。
プレイヤーは新人弁護士の千尋を操作して、裁判に挑むこととなる。
‥‥え? チュートリアル用の適任キャラが居なかったから? 聞こえんなぁ~


そして被告人は‥‥なんと、大学生時代の成歩堂。なんという胸熱。
ちなみに、この頃の師匠は『1』に登場した星影宇宙ノ介先生。第1話では彼がサポートキャラとなる。


ちなみに、若い頃(24)は現在よりやや胸が小さく(といっても他の人と比べれば充分おっきい)顔もまるで別人。
言動も何もかもが初々しくて可愛い。
成歩堂のルーツを感じられる天然発言もしばしば。やっぱり師弟である。
いったい3年間で何があったんだ‥‥。
まあぶっちゃけデザイナーが変わっただk(ry




  • 『逆転裁判4』以降
『4』以降は、残念ながら千尋本人は登場していない。
ただ、成歩堂の事務所内には千尋が気に入っていた観葉植物「チャーリーくん」が今も置かれており、
成歩堂をはじめ、事務所のメンバーがずっと大切に世話をしている。
そして、千尋から受け継いだ成歩堂の弁護士としての《信念》は、成歩堂の部下である王泥喜法介希月心音にも受け継がれていった。


『6』の特別編、二日目の法廷パートのある場面で、成歩堂が真宵を見て「あの人」の顔を思い浮かべる描写がされている。
作中では千尋の名前や姿は出てこないが、成歩堂の心の中にはきっと今も千尋が存在しているのだろう。


■おもなドS発言

チヒロ(ああ。敵の悲鳴って‥‥なんて心地よく、ムネにヒビくの!)


チヒロ(裁判長‥‥暗い夜道には気をつけることね‥‥)


ナルホド(よかった、千尋さんは見てくれているぞ)
チヒロ「冷ややかな目で。」


チヒロ「あなたは、私には勝てないの。
一生かかっても‥‥いいえ。死んでも、勝てやしない。
この私の前で‥‥永久に、恥をかきつづけるのよ!


■余談

『逆転裁判』のプロトタイプでは、作務衣のヒゲデブオヤジが彼女のポジションだった。こちらも序盤で死んでしまう。恐らく千尋さんと同様に霊媒される予定だったのだろう。
結局そんなプロト千尋さんのデザインは、その後裁判長に流用された。もしそのまま実装されていたら、真宵ちゃんやはみちゃんがサイバンチョを霊媒していたのかもしれない。実装されなくて本当に良かった。


キャラクターデザインをしたスエカネクミコ女史による『1』攻略本の公式漫画では、
竹刀を振り回して成歩堂を調きょ……指導したり、真宵に勝手にとりつきラーメン屋台の親父に色仕掛けしたりとやりたい放題やっている。
この作品での最強人物はきっと彼女に違いない。


初期の段階では敬語で話すキャラだったのだが、急遽タメ口へと変更になったという経緯がある。
しかし、当時の開発スケジュールが厳しく、脚本の原稿チェックが全体に回せず修正出来なかった所が多々あった。
その為、『1』では所々(探偵パートの「調べる」コマンド等)に敬語で話す千尋を見る事が出来る。


これまではPVや特別法廷に登場していなかったため、音声はゲーム中のものしかなかったが、
2014年の『逆転裁判123 成歩堂セレクション』の限定版に付属するドラマCD『逆転のコンビネーション』にてゴドーと共に正式に声優が決まった。





「アニヲタくん、発想を逆転して」

「『秀逸な項目を探す方法』を探すのではなく」

「秀逸な項目にするために、『項目を追記・修正する方法』を考えるの」



(*1) SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS、SNKプレイモア、2006/12/14

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最終更新:2024年02月07日 18:33
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