ツンデツンデ

登録日:2017/11/26(日) 16:46:00
更新日:2024/02/15 Thu 00:00:31
所要時間:約 5 分で読めます




※『ウルトラサン・ウルトラムーン』シナリオのネタバレを一部含みます。
























■データ


アローラ図鑑No.392/全国図鑑No.805
分類:いしがきポケモン
UBコード:UB:LAY
英語名:Stakataka
高さ:5.5m
重さ:820.0kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:いわはがね

特性:ビーストブースト(相手を倒すと、HP以外の自分の最も高い能力が1段階上がる)

HP:61
攻撃:131
防御:211
特攻:53
特防:101
素早さ:13
合計:570

努力値:防御+3


■概要


巨大な石垣に多数の目玉と4本の脚が付いたような容姿のポケモン。
その正体は単眼を持つブロック状の生物の集合体で、集まることで個々の脆弱さを補っている
ブロックに比べて眼の数が少ないのは、大半の個体は弱点の眼を集合体内部に隠しているため。
戦いの時や怒りを顕わにした時には全ての眼が赤く発光する。
普段は脚を格納してただの石垣に擬態しており、突然襲いかかることもあるとか。

UBの中でもアクジキングに匹敵する巨体だが、これでも重量では68kg負けている。

ネット上では名前とコードネームを組み合わせて「ツンデLAY」呼ばわりされることも。

ポケリフレでは石垣に擬態して登場するので、初見ではどう接していいかわからないプレイヤーも多い。
喜びポイントは画面から見て外周部を撫でてやるといい感じで、嫌がりポイントは中心部、特に怒る時に裏返る部分を触られるのが不服な模様。
口元っぽい下の方にポケマメを持っていくと食べさせることができる。

色違い原色よりもレンガっぽいカラーリングである。


■ゲームでのツンデツンデ


ウルトラムーンにのみ出現し、ウルトラサンのズガドーンとは対の関係。
殿堂入り後、自宅に戻りUB捕獲隊の依頼を受けることでイベントが発生。
ポニの古道を通じポニの樹林を訪れると草むらに出現する。レベルは60。お約束で2匹出現する。

他の野生ポケモンの出現を防ぐ為のスプレーがあると吉だが、意外と簡単に出現する為あまり気にしなくてもいい。
捕獲の際はオーラでたださえ高い防御が二段階も上昇した状態になっている上に「てっぺき」まで覚えているので物理では弱らせづらい。
幸い攻撃技が「アイアンヘッド」と「ロックブラスト」しかない為、はがねタイプを出すと比較的相手しやすい。



■対戦でのツンデツンデ


圧倒的な物理耐久を誇り、攻撃と特防も高めで、素早さはUB最遅……だけならばまだ良く、何と僅か 13 しかない。
一般ポケモン含めてもツンデツンデより遅いのは進化前のポケモンを加えてもナックラーツボツボナマコブシゴンベの僅か4種類。

タイプはいわ・はがね複合
この複合は耐性9に対して弱点3と決して悪いタイプではないのだが、メジャーなじめんかくとうが4倍弱点である為どうしても無耐性に見られてしまう。
第7世代ではランドロスカバルドンと言ったじめんタイプ、メガルカリオを始めとしたフェアリー等倍のかくとうタイプが環境に多い為猶更。

最大の問題が壊滅的すぎる素早さ。低すぎて鈍足の代名詞であるカビゴンナットレイの上すら取れない。
余程の事が無い限りまず先手は取れず、どうしても後手後手になりがちでダメージがかさばりやすい。
困った事に恒常的に使える回復技も無い。「じこさいせい」も使えない。群体生物なのに…。

その為、発表当時のツンデツンデの評価は芳しくなかった。
既存のいわ・はがね複合にはボスゴドラダイノーズトリデプスがいるが、ボスゴドラ(と進化前のココドラ)以外がパッとしない微妙な性能であることも印象の悪さに一役買ってしまい、これらのポケモン全てが持っている強特性「がんじょう」すらツンデツンデは持っていないのでなおさら打たれ弱く見られてしまったのである。
(無論、高耐久のポケモンに4倍弱点をつけるのはバランス調整なので一概に批判はできないが)

……が 、コイツにはそんな不安と悪評を吹き飛ばす優れた能力が隠されていた。





それが 「トリックルーム」と「ジャイロボール」が両立可能である と言う事。

「ジャイロボール」使いとしては言うまでもなく歴代最強。
圧倒的遅さにより素早さ実数値96(努力値4振り75族)以上の相手には最高威力の150を叩き出せる。
高速化の進んだ現環境では容易に狙うことができ、しかもタイプ一致技なので実質威力225。
攻撃種族値も一致「ジャイロボール」使いの中で最高の131を誇っている。

さらに優秀なのが自ら「トリックルーム」を発動できる点。
トリパ向きの鈍足高火力アタッカーの中でも、自らトリル始動役を兼任できるのは大きい。
この条件自体はナッシーランクルスムシャーナ等、他にも当てはまるポケモンはいる。
しかし、一致ジャイロとトリル始動役を両立できるのは他にドータクンぐらいしかいない。
そして上述の通り、攻撃種族値ではツンデツンデが勝っている。

ただ、自らトリルを貼って攻撃に転じる場合持ちうるのは4倍弱点のリスク。
始動役としては「だいばくはつ」など、自主退場技がない点なども気がかり。
流し性能の高いナットレイ辺りと同じ感覚では使えず、特にシングルでは慎重な扱いが求められる。
不一致「じしん」ぐらいならまず耐えるので割り切って受けてしまうのも手。
ちなみに一度でも防御ブーストすれば 特化ランドロスの「じしん」ですら耐えてしまう

いわ技はどれも一長一短。
「ストーンエッジ」は火力が一番高いが、命中率が80と不安定。
「いわなだれ」は威力こそはストーンエッジより控えめだがトリル下でのひるみを狙え、ダブルでは全体攻撃にもなる。
「ロックブラスト」は襷や「ばけのかわ」、トリルに合わせて使われた「みがわり」を破壊することもできるが、威力不安定かつぼうだん持ちには無力。

サブウェポンは自分が使う分には心強い「じしん」や「ばかぢから」等。
「しねんのずつき」はみず/かくとうやドラゴン/かくとうの弱点を突けるほか、こちらもトリル中はひるみを狙える。ただ環境的に打ちたい相手がジャラランガ位しかいないので採用は稀。

トリル以外の変化技としては「ステルスロック」やじめん対策の「でんじふゆう」、両壁貼り等。
スキルスワップ」や「ワイドガード」も使用でき、ダブルではトリルや「いわなだれ」の存在もあってアタッカーから補助役まで幅広くこなせる。
「フレンドガード」と「このゆびとまれ」を持つ奇石ピッピ辺りと組ませるのも有効。
UBの中で唯一の「スキルスワップ」使い=味方に「ビーストブースト」を渡せる存在でもあり、組み合わせ次第で面白い戦いができるかもしれない。

このようにトリパ/ダブルバトルでの適性は極めて高いが、逆に言えばコイツをまともに活躍させようとした時点でトリパの構築を強いられることになりがち。
その為他のトリル要員を準備したり等、入念な準備が必要になる。
第7世代は高速環境なのも相まってトリルは使いやすい方なので、上手くこちらのペースに持ち込めるように立ち回るべし。

ツンデツンデの持ち物で一番多いのは「シュカのみ」(じめん半減)。
かくとう技の需要がフェアリー環境故に落ちており、大体不一致でしか飛んでこないのも大きいか。
シングルだと「こだわりハチマキ」も多い。
何気に 「ジャイロボール」でガブリアスが確1、メガボーマンダも高乱数1発 と言う凄まじい火力が出る。
他に、どちらの4倍弱点が来てもいいように「きあいのタスキ」、特殊の4倍弱点持ちが少ないことを利用した「とつげきチョッキ」も。

くさ・ゴーストタイプのポケモンとは相性補完に優れる。
特に「サイドチェンジ」を覚えるダダリンとはトリルも活用でき、相手の戦術をかき乱せるため好相性。
但しほのお技やゴースト技は一貫してしまう為その点には注意。
また、 レベル1 トゲデマルと組んだダブル構成も有名。

剣盾では『冠の雪原』にてようやく参戦。
新技をいくつか習得したが、その中でも高いBで高火力を出せる相性補完抜群のかくとう技「ボディプレス」、ややピンポイントだがナットレイ対策のほのお技「ヒートスタンプ」が有用。
特性「ビーストブースト」で防御を上げれば、ボディプレスの威力も増す。

性格は「ゆうかん(攻撃↑素早さ↓)」のほか、ビーストブーストで攻撃を上げるために「さみしがり(攻撃↑防御↓)」も候補に上がる。
ただ本気でここまで持って行くのであれば、厳選難易度はかなり高め。
まずタマゴから生まれない為、捕獲時点で素早さ個体値0を粘らなければならない。
しかもツンデツンデは準伝説ポケモン。ここで3V確定の仕様が大いにプレイヤーの邪魔をする。要するに結構頻繁に素早さがVになる
さらにさみしがり型の場合防御個体値も17以下に抑えなければならない。
特殊アタッカーのめざパオシャボを同時に厳選する方が遥かにマシなレベルである。
まあ第七世代なので、素早さ個体値0(場合によっては防御個体値17)さえ粘れば他は王冠で解決できるのでさほど問題ではないが。
なお、第8世代では4V確定にパワーアップしている。厳選難易度異常ってレベルじゃねーぞ!
ぶっちゃけ「ボディプレス」の火力がさみしがりB17より高くなるゆうかんorのんきBVで良かったりするケースも多いのは内緒。
ある意味で「ボディプレス」は逆説的に厳選難易度を低下させているのかもしれない…。
なお、こんな有様なので純物理アタッカーにもかかわらず特攻Vは大歓迎される(特攻がVになると実質素早さや防御がVになる確率が下がる為)。



ちなみに素早さに関しては実数値19のポケモンが先制できれば個体値は0~2と判定できる。
だが、ぶっちゃけキリがないのでほどほどで妥協するのが無難。


アニメ


第85話にて登場。
アニメでは、上に乗られる事を極度に嫌う生態を持つ。

サトシ達が通う学校上空のウルトラホールから出現し、校庭に鎮座。
当初はかなり高い跳び箱だと思っていたが、ルザミーネの報告でそれがツンデツンデと判明。
早速、ウルトラボールで捕獲に挑むが集合体という性質を活かして飛んできたボールをスライド移動、当たる箇所を折り畳む等をして回避。
その回避行動にサトシ達も苦戦し、諦めて翌日に持ち越す。

しかしその夜…町まで移動してブルガングループが開発途中のビルの敷地内に避難。
翌朝に逃げたツンデツンデを探していたサトシ一行。
そこにブルガンが自身の黄金像を台座に乗せようとしたが、その台座こそがツンデツンデだったが、像を乗せたので振り払おうと暴れだす。

その巨体に近づくことも困難だったが、隙をうかがいサトシとピカチュウはツンデツンデの上に乗ることに成功。
振り払おうと左右に揺れまくるツンデツンデにサトシは踏ん張っていたが、しばらくすると乗りこなすことが出来ればその者を認めたのか暴れるのを止めて大人しくなる。
最終的に像を取り外し、ツンデツンデを無事に捕獲して元の世界に帰した。


追記・修正は理想個体ツンデツンデを捕獲してからお願いします。

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最終更新:2024年02月15日 00:00