Napstablook(UNDERTALE)

登録日:2017/11/26 Sun 00:52:58
更新日:2024/01/05 Fri 01:01:30
所要時間:約 8 分で読めます





Napstablook(ナプスタブルーク、以下略称として『ナプスタ』を用いる)とは、ゲームUNDERTALE』に登場する架空のモンスターである]]。
白い毛布をかぶせたような古典的なゴーストらしい見た目にシンプルな顔のパーツがくっついている。エクトプラズムの匂いがするらしい。
彼の名前は「Napster」という音楽共有サービス+「bloke」(あの男、奴の意)に由来するなどいくつかの説がある。
公式ローカライズに際し原作者・Toby氏から発音は「ナプスタブルーク」であると語られた。
非常にネガティブな性格だが物腰が柔らかく、言うときは意外と言う性格である。


●最初の出会い

主人公にとってナプスタブルークは地下に落ちてきてから最初に対峙する中ボスとなる。
いせき道中の一本道で「グーグー」と寝たふりをしているナプスタをどかそうとすると戦闘が始まる。
戦闘曲はジャジーな「Ghost Fight」。この曲のフレーズは他の中ボスの戦闘曲にも流用されている。
なお、この段階でGルートの条件を満たしているとシンボルがスーッと消えて戦闘が発生しない。いせき内でのGルート条件はあくまで「トリエル殺害までにいせき内のモンスターを20体殺し全滅させること」なので、ナプスタブルークと戦ってからGルート突入も可能。

攻撃パターンは戦闘グラフィックの目のあたりから出てくる涙がそのまま弾幕となり降ってくるというもの。
「はげます」「ナンパする」など肯定的な行動を取ると涙の勢いが緩やかになり、「おどす」など否定的な行動をとると攻撃が激しい涙弾幕となる。
ターンが進むと自分の涙を操ってシルクハットを作る「ヒヤリハット(dapper blook/おしゃれblook)」という芸を披露してくる。
この次の自ターンで肯定的なリアクションを取るか、ナプスタを攻撃してHPを0まで減らすと戦闘終了となる。

HPを0にすると「ゴーストには物理攻撃が効かないが、こちらに気を使ってHPを減らしていただけ」だと明らかになる。
ナプスタを攻撃して戦闘を終了してもEXPは増えず、それどころか"けいけんち"が1減ってしまう。これはこのゲームにおける「EXP」という言葉の意味の重要な伏線の一つとなっている。
ちなみにこのフラグを立ててPルートをクリアすると「君が僕を攻撃しようとしたことは忘れない」と恨み言っぽいセリフに変わってしまう。

戦闘後、ある仕掛けの落とし穴に落ちて戻れなくなっているナプスタを見つけることができる。
しかし主人公と話すうち自分がゴーストで浮遊できることを思い出し、去っていく。天然なのだろうか……。


●再会

人間のソウルを狙うロイヤルガード隊長・アンダインに追われ、湿地帯ウォーターフェルのゴミ捨て場に転落した主人公。
地上から人間の出したゴミが流れついてくる空間を抜けようとすると、「いとこ」の恨みを晴らさんとゴーストが憑依した「ぷんすかマネキン」が襲い掛かってくる。
彼は物体にソウルを定着させている最中のゴーストであり、ナプスタ同様に物理攻撃が通用しない。相手の攻撃を跳ね返すことでダメージを与えていくことになる。

ぷんすかマネキンとの戦闘後、頼みの武器であったナイフを失いやけくそになったマネキンの「こちらにターンを回さない」というまさかのメタ戦法により、
あわや詰みかと思われたが、そこに酸性雨が降り注ぐ。

酸性雨はナプスタの涙だった。
「ただ挨拶したかっただけなのに、邪魔をしてごめんね」と少々ずれたセリフの後、ナプスタと和解していた場合は去り際にこの近くに自分の家があると教えてくれる。
ナプスタを倒していた場合はこの近くに自宅があるので来ないほうがいい、と言われてしまう。


●お宅訪問

ゴミ捨て場を抜けると静寂のエリアが広がっており、そこにナプスタの家と、彼の一族が経営するカタツムリ牧場がある。とは言ってもここに残っているゴーストは彼一人のようだ。
互いの家が近くにあるためアンダインはご近所さんにあたるが、彼女がナプスタの家に遊びに行くと怖がって姿を消してしまった、という話を聞ける。
Pルートの最終盤でもアンダインがナプスタを気にかけていることがうかがえる。

自宅にお邪魔すると寒々しい内装にパソコン、冷蔵庫、テレビ、CD(そして蜘蛛の巣)が置かれたワンルームになっている。
ここで流れる曲のタイトルも公式日本語訳では「みすぼらしい家」。
ここでのナプスタはヘッドホンを着けており、主人公がこのゴーストにとった行動に応じて出迎えるセリフが多少変化する。

パソコンでは音楽共有フォーラムを開いており、このパソコンで曲のミックスも行っているらしい。
地下世界のSNSにも登録しているようで、ホットランドを探索中に主人公の携帯に「napstablook22」というユーザーからフレンド申請が来るが、
承認/拒否のどちらを選んでもすでに取り下げられてしまっている。

家の中に置かれているCDを再生すると「ブルブルチューン」「ブルブルウェーブ」「グロすマスソング」の三曲を聴くことができ、
再生中にナプスタに話しかけるとそれぞれの曲へのコメントを聴くことができる。
これらの曲を再生したままナプスタの家の外に出ることができるが、その時にモンスターと遭遇するとボロクソに曲を酷評され、逃げ出してしまう。

冷蔵庫を調べると「ゴーストサンドイッチ」なるものをふるまってくれるが、ゴースト専用のものなのか主人公が食べようとするとすり抜けてしまう。
サンドイッチを断るとショックを受け、後述のゴミの気分になるイベントも断ると家の壁をすり抜けてどこかに行ってしまう。

ゴーストサンドイッチをいただいた後はナプスタから「床に寝転がりゴミのような気分になる」かどうか誘ってくる。どうもブルーク一族の習慣らしい。
誘いに乗ると主人公とナプスタが寝転がり、徐々に背景に雄大な宇宙が広がる(本当にそうとしか書きようがない)。ここでしか流れないチルい(=のんびりできる)BGMも存在する。
ゴミのような気分になったあとすぐにCDを再生しようとすると「あれだけゴロゴロしたあとはしばらく やすんだほうがいい」という隠しメッセージが表示される。


●カタツムリ牧場

昔はカタツムリが好物なお得意さんがいたらしいが、今ではすっかり客足が遠のいてしまっている。
ナプスタの経営する牧場ではカタツムリレースのミニゲームを遊ぶことができる。
利益を出すために一回10ゴールド支払うことになるが、所持金がそれより少ない場合はその金額でも遊ぶことができる。
「Z」ボタンを押して右から左に進むカタツムリを応援し、順位を競うというもの。
応援のペースが激しすぎるとカタツムリが燃え上がってしまうが、これはアニメ『スポンジボブ』でも同様のシーンがあるようだ。
実は一番稼げるのは僅差で2位になった場合で、「カタツムリ自身は勝った気でいるから」と30ゴールドをくれる。
レース中で流れるBGM「Thundersnail」は「Undertale」との語呂合わせではないかという説がある。


●メタトンとの関係

ナプスタは地下世界唯一のTVスター・メタトンの大ファンである。
そのことは彼の家のテレビはボロボロでもチャンネルボタンだけが新品同様であることからも察することができる。

主人公がメタトンと戦闘したあと、生存フラグが立っているとメタトンは視聴者に電話をつなぎ始める。
おどおどとした口ぶりから最初につながった電話の相手はナプスタだとわかる。
ナプスタはメタトンの番組をとても楽しみにしていたこと、そして彼の番組が最終回だと知りとても寂しいことをたどたどしく話す。
それを聞いているメタトンの様子が明らかにおかしい。まるでなにか後ろめたいことを隠しているかのようだ。
「待って! ブル……」と聞き慣れない名前で呼び止めようとするも電話は切れてしまう。単なるスターとそのファンという関係ではなさそうだが……。

+ ネタバレ注意!
メタトンとナプスタブルークは従兄弟の関係である。
といっても、だいぶ前に別れたりらしく、2人いた従兄弟の片方がチュートリアルのマネキン、もう片方…後のメタトンも出奔して現在はひとりぼっちだった、という。
ちなみにチュートリアルのマネキンことはぷんすかマネキンも従兄弟だと称しており、名前を忘れているので信憑性には欠けているものの、事実だとすればナプスタブルークとメタトンだけでなくぷんすかマネキンの中身も従兄弟ということになる。


●その後

Pルートのエンディングではウォーターフェルの自宅の前にいる。
同じエリアにいるメタトンからコンポーザーに抜擢され、シャイレーン・バーガーパンツと共に地上ツアーに同行することが決まったようだ。

自宅で音楽を聴いていたところ外が激しく光り、牧場のカタツムリが消えたところを目撃し、更に誰かが家の扉をノックしていたが、
そこでブラインドを閉めたためラスボスにソウルを取り込まれずに済んだ、という強運? を発揮している。
そのせいか主人公の本当の名前を唯一知らず、涙を使って手のひらにメモしようとするが案の定失敗する。やはり天然なのだろうか……?


●余談

  • アートブックによるともともとナプスタは戦闘画面のモックアップにあてがわれたプレースホルダーに過ぎなかった(しかも今より顔が凶悪)。
    しかしToby氏の友人がこのキャラクターを気に入り、採用されたという経緯がある。
  • Undertaleのグッズを取り扱うFangamerではナプスタをモチーフにしたTシャツ「space junk」を販売中である。ヘッドホンを着用したナプスタを大胆に配置したクールなデザイン。
  • 同じくFangamerで取扱中のタロットカードにもナプスタのカードがあるが、大アルカナの「月」と同じ順番が割り当てられている。
  • 条件を満たすと挑戦できるハードモードでも戦闘の難易度が変わらない。テキストは若干メタいものに変わる。


●DELTARUNEでは

日記だけはCHAPTER1に存在していたが、ナプスタブルーク本人はCHAPTER2から登場。アンダインが署長を務める警察署に勤務している。
囚人の脱獄警報を自分のミックステープにするなど好き勝手やってはいるが、アンテよりは社交的で明るい性格になっている。
また、ぷんすかマネキン(の中身と思しき人物)とメタトンと3人で暮らしている様子。


ついき しゅうせい …なんか ぜんぜん やるき でないヤ

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最終更新:2024年01月05日 01:01