Zワザ

登録日:2017/11/25 Sat 15:00:00
更新日:2023/01/07 Sat 13:50:52
所要時間:約 15 分で読めます






出典:ポケットモンスター、77話『超電磁ハイパークラスバトル!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


Zワザとは、ポケットモンスターシリーズにおいて第七世代に存在するシステムである。


■概要


トレーナーとポケモンが互いに全力を出すことで使える強力な技であり、Zワザの「Z」は「ZENRYOKU(全力)」から来ている。
使用するには「Zリング」or「Zパワーリング」および「Zクリスタル」というアイテムが必要。
トレーナーがZクリスタルをはめ込んだZリングを装着することで使用できる。
ゲームの仕様上はポケモンにもZクリスタルを「持たせる」必要がある。
使用する際にはポケモンにZパワーという謎の力が付与される。

Zなんとかさんとは無関係。
Ζガンダムとは身体を通して出る力とこじつけられそうだがやはり無関係。
こっちのZクリスタルとも無関係…だが、想いを力にする下りには共通性があるかもしれない。こじつけ派歓喜

Zワザのネーミングや発動時のトレーナーのポーズが非常に独特。
某超次元サッカーを彷彿させるという声も。


■システム


メガシンカとの類似点が多いほか、ノーマルタイプを除いて廃止された「ジュエル」のアレンジ版とも言える性能。

条件を満たすポケモンにZクリスタルを持たせることで、ベースとして選択した技の性能を変化させられる。
汎用Zワザはポケモンの種族やベースとなる技の種類を問わず、持たせたZクリスタルが対応するタイプの技の性能を変化させられる。
どのタイプにもそれぞれ対応するZクリスタルが存在し、「ホノオZ」「カクトウZ」「ハガネZ」等、全タイプがカタカナで表記される。
専用Zワザはポケモンの種族・Zクリスタルの種類・ベースとなる技を全て指定し、「ピカチュウZ」「イーブイZ」等種族名で表記される。

通常の技にも専用技があることをはじめ、メガシンカや専用道具等、大抵のシステムには格差が存在する。
しかし、その中でZワザは種族に関係なく使える汎用版が存在するだけでもマイナーポケモン等にとって救いと言えるのかもしれない。

全力で放つ技だけあって一度の戦闘で一度しか使えないため、使い所を考える必要がある。
タイプ相性で無効化されたり、使う前に相手が自滅退場した場合もZワザを使ったことになってしまう。
ただし、ジュエルと違い強制発動ではないため、使用するタイミングは任意で決められる。
またメガストーン同様、「はたきおとす」「トリック」「すりかえ」「どろぼう」等で無力化できない。
特性『ぶきよう』や「マジックルーム」に影響を受けずに使用できる点も同じ。

「アンコール」に縛られないのも特徴。
Zワザを「アンコール」することはできず、また既に「アンコール」状態になっている場合もZワザを使う時には無視できる。

めざめるパワー」をZワザ化した場合は個体値に応じてタイプが変わる効果が無効になり、ノーマルタイプのZワザになる。
そのため、自由にタイプを選べるZワザとして使うことはできない。
また持ち物枠が空いているか否かに関わらず、Zワザはメガシンカと両立できない仕様となっている。
つまりレックウザに「ガリョウテンセイ」を覚えさせZクリスタルを持たせた場合、Zワザは使えるがメガシンカができない。
メガシンカ・ゲンシカイキ・ウルトラバーストしたポケモンに「へんしん」したポケモンがZクリスタルを持っていた場合でもZワザを使えない。
この辺りはバランス調整を重視した制約と思われる。
また、『ノーマルZ』を持たせていても「わるあがき」はZワザ化できない。

このほか、Zクリスタルを持たせたアルセウスはZクリスタルのタイプに応じて自身のタイプを変化させるが、
「さばきのつぶて」のタイプはプレートに応じて変化するため、ノーマルZ以外を持たせて「さばきのつぶて」をZワザ化することはできない。
もっとも、アルセウスは技レパートリーが広いので、Zワザのベースとなる技にはあまり困らない。
但しアルセウスはフェアリータイプの技を覚えない為『フェアリーZ』を持たせてもZワザは使えない。

ジュエルの上位互換に近いが、消費アイテムではないため「アクロバット」や『かるわざ』等とのコンボができない点では劣る。
おかげでワタッコ等がアタッカーとしては不遇をかこっているが、やはりファイアローとの兼ね合いなのだろうか。

以下、汎用Zワザを「攻撃技」と「変化技」に分けて紹介し、その後に専用技について解説する。


■攻撃技


ベースとなった技の威力を参照し、その数値に応じて威力が決定する。
タイプ毎に名称が決まっており、全て必中・追加効果なし・非接触・単体対象の攻撃として扱われる。
まもる」系の技でも完全には防ぎ切れず、本来の1/4のダメージを受ける。
ただし、「みがわり」は特性『すりぬけ』がなければ貫通できない。

こだわり系アイテムと同等以上の火力を得られる上、交代の必要もないのが大きい。
このため対戦環境に与える影響は非常に大きく、ほぼ必須扱いされている。

Zワザを使わせる上で注意が必要なポケモンとしてレジギガスゾロアークがいる。
前者はバグにより、特殊技をZワザとして使う際に『スロースタート』による威力低下が適用されるというもの。
後者はZワザを使うと『イリュージョン』が解けてしまうというもの。USUMではグラジオがゾロアークに『アクZ』を持たせており、意図されている仕様と思われる。理由は不明だが、前述のメガシンカポケモンがZワザを使えない点と関係があるとかないとか。

基本的にZワザ化した際の威力の変動の仕方は以下の通り。


55以下→100
60~65→120
70~75→140
80~85→160
90~95→175
100→180
110→185
120~125→190
130→195
140以上→200


ただし、一部の技は上記の法則に当てはまらず、以下のように変化する。


メガドレイン(40)→120
ウェザーボール(50)→160
たたりめ(65)→160
コアパニッシャー(100)→140
フライングプレス(100)→170
Vジェネレート(180)→220

その他の特殊な技については後述する。


タイプ毎の技名は以下の通り。
ノーマルウルトラダッシュアタック
くさブルームシャインエクストラ
ほのおダイナミックフルフレイム
みずスーパーアクアトルネード
でんきスパーキングギガボルト
こおりレイジングジオフリーズ
かくとう全力無双激烈拳(ぜんりょくむそうげきれつけん)
どくアシッドポイズンデリート
じめんライジングランドオーバー
ひこうファイナルダイブクラッシュ
エスパーマキシマムサイブレイカー
むし絶対捕食回転斬(ぜったいほしょくかいてんざん)
いわワールズエンドフォール
ゴースト無限暗夜(むげんあんや)への(いざな)
ドラゴンアルティメットドラゴンバーン
あくブラックホールイクリプス
はがね超絶螺旋連撃(ちょうぜつらせんれんげき)
フェアリーラブリースターインパクト


タイプ一致技は等倍なら奇石ポリ2ラッキーでもない限り、まず受け切れないほどの火力となる。
サブウェポンをZワザ化すれば本来苦手なポケモンへの切り札にもなる。



Zワザのベースとして有用な攻撃技としては以下のようなものがある。

  • 命中不安技
威力や攻撃範囲が優秀だが命中率が不安定な技のフォローに。
代表的な技としてはサブウェポンとしての需要の高い「ストーンエッジ」や「きあいだま」等。
メインウェポンとして使わざるを得ない技では「じゃれつく」や「しねんのずつき」等も候補。
アイアントラッタ等、特性『はりきり』持ちの補助としても有用。

  • 低火力技
高火力のメインウェポンがない場合でも上述の通りタイプ一致+Zワザ補正で等倍なら十分確1が見込める威力に。
特に「ワイルドボルト」は火力不足と反動ダメージ付きという2つの弱点を一度に解消できるため恩恵が大きい。
また「いわくだき」や「みずのはどう」といった普通に使うには威力の低すぎる技をまともな威力のサブウェポンとして使えるようになる。
しかしZ枠を潰して並程度の火力では割に合わないことやそこまでするほど技に困るポケモンが少ないためか、この用途で使われることは少ない。
ギギギアルフリーザー等サブウェポンが少なく、かつ低火力だがタイプ的には相性補完として優秀な技を持つポケモンなら採用の余地があると思われる。

『パワフルハーブ』型のほぼ上位互換。
晴れパの「ソーラービーム」以外は本編攻略用扱いされることが多かったが、対戦でも有用性が出てきた。
特に飛行技は上記の命中率にも難があったため恩恵が大きく、通りの良さを存分に活かせるようになった。
使い手としてはカイリューが特に有名で、ギャラドスがそれに次ぐ。
じしん」の普及率が高いため、「あなをほる」の使い手はテッカニン等一部に留まる。

「じばく」は威力160、「だいばくはつ」は200になる。
シルヴァディの「だいばくはつ」が特に有名。

  • 反動技
「すてみタックル」等ではなく、「はかいこうせん」系の技。
基本的にタイプ一致かノーマル技に限られるため、使用者は少ない。
ただ、ゲッコウガは「ハイドロカノン」、ドサイドンは「がんせきほう」の使用率が高い。

威力180になる。
相手の耐久力に応じて用途を変えられるのが強み。
「じわれ」と「ぜったいれいど」は攻撃タイプとしても優秀。
比較的使用率が高いのはカミツルギの「ハサミギロチン」か。

  • 能力低下技
りゅうせいぐん」「オーバーヒート」等のデメリットを無視できる。
やはり使用率が高いのは「ばかぢから」等のかくとう技か。

  • 自動攻撃技
げきりん」「はなびらのまい」等の自動攻撃と混乱を防げる。

  • HP依存技
「ふんか」と「しおふき」はZワザとして使うと威力200になる。
2発目以降の威力を確保する手段として有用。
ただ、使い手に優秀な高速特殊アタッカーがいないのが難点か。

「じたばた」と「きしかいせい」は威力160になる。
きあいのタスキ』等を捨ててこの火力と考えるとやや微妙か。

  • 重量依存技
けたぐり」「くさむすび」「ジャイロボール」「ヒートスタンプ」は全て威力160になる。
「ヒートスタンプ」以外は他に同タイプのサブウェポンがない場合に安定した威力を確保する手段となり得る。

  • 発動制限技
「とっておき」「きあいパンチ」等の発動条件を無視できる。
サザンドラの「ゲップ」が対フェアリー技として使える。採用率はお察しください。


余談だが、容量の都合等があるためか、後述の専用技を除き、攻撃Zワザ専用のモーションというものは設定されていない。
そのため、一部のZワザは使うポケモンによってはシュールな絵面になることがある。

例:・「ウルトラダッシュアタック」を使用する際、二足歩行するポケモンは直立もしくは前傾姿勢で足を動かさずに突っ込んでくる。
  ・地面に足を着いているポケモンが「ファイナルダイブクラッシュ」を使用すると、基本姿勢(大抵直立)で落下してくる。
  ・「絶対捕食回転斬」を使用すると、「いとをはく」を覚えないポケモンはおろかエルレイドギルガルドであっても糸を放出する。

また、設定上ブラックホールを作り出すことができるポケモンにアクZを持たせることで、実際にブラックホールを作りだす姿を拝むことも可能。
ベースは「なげつける」しかない。

更に余談だが、Zワザの説明を見ると、最初に述べたZパワーがどのようなことに使われているのかを知ることができる。
単純にポケモンの能力を上げるだけでなく、強い怨念を呼び寄せたり気温を急激に下げたりポケモンを高速回転(と言うかドリル化)させたりする。
暇な時は説明を読んでみたりするのも一興。


■変化技


ベースとなった技の基本性能はそのままに追加効果が付与され、相手の「ちょうはつ」も無視できる。
追加効果の大半は「攻撃が1段階上昇」や「状態異常を回復」等、切り札と呼ぶにはいささか地味なもの。
「いやしのねがい」や「みかづきのまい」に至っては一切追加効果がない。

しかし、中には優秀または個性的な効果が付与される技もある。
以下にその例を上げる。

  • オウムがえし
自分の攻撃を2段階上昇。
さらに相手が最後に使ったZワザ以外の攻撃技をZワザとして使う。
使い手としてはバシャーモヤミカラスが有名。

  • さきどり
自分の素早さを2段階上昇。
さらに相手が使おうとした攻撃技をZワザとして使う。通常同様、先制できないと失敗する。
ちなみに相手側のZワザを「さきどり」する場合、「さきどり」は失敗してしまう。

攻撃3段階アップという驚異的な補正を得られる。
しかし、「りゅうのまい」等と違い素早さは据え置きなのが難点。

  • すてゼリフ
交代先のHPを全回復させる。
ペルシアン(アローラのすがた)の主力技。シルヴァディでも使われるかも。
Z「すてゼリフ」が「まもる」や『ぼうおん』などにより失敗した場合、回復効果も不発する。

  • おきみやげ
交代先のHPを全回復させる。
バトル中盤に相手が傷を負ったエースを下げて、ナマコブシユクシーなどを出してきた場合は、この技での第2回戦(ラウンド)を狙っているとみていいだろう。
Z「おきみやげ」が「みがわり」や「まもる」などにより失敗して使用者が場に残ってしまった場合、回復効果も不発する。おきみやげが失敗しても使用者が普通に瀕死になり交代できた場合は回復効果が発動する。

  • おいかぜ
自分の急所ランクを2段階上げる。早い話が「きあいだめ」。
トゲキッスドンカラスケンホロウは特性の効果で確定急所を狙える。
一応「つぼをつく」も同効果だが、素の効果が効果なので使いにくいか。

自分の素早さを1段階上昇。
「あくび」はトゲキッスの先制まひるみコンボの補助や、ドーブルの「ムラっけ」の試行回数を稼ぐ等の使い方が可能。
「マジックガード」「シンクロ」持ちのエーフィも相手に妨害されにくいという点で優秀。
後者2つはデンジュモクが使い手として有名。

  • ねごと
自分の急所ランクを1段階上昇させ、効果で発動した技をZワザ化する。
ネッコアラは特性『ぜったいねむり』により「ねむる」を使わずに使用できる。
起きてる時にねごとZを使用しても急所アップ効果は発動する。「ねごと」は失敗するけど。

  • くろいきり/うらみ/はらだいこ/じこあんじ/いやしのすず/のろい(ゴースト版)
自分のHPを全回復する。
Z「はらだいこ」は回復してから腹を叩くのでHP不足による失敗がなく、確実にHPを半分残せる。使用率が高いのはカビゴンか。
Z「じこあんじ」はレジギガスにとって「ドレインパンチ」以外で唯一の回復技となる。
Z「うらみ」は耐久力に優れたギラティナと相性が良く、回復しつつPP切れを狙える。Z「ゴーストダイブ」との使い分けも可能。
Z「のろい」(ゴースト版)は回復後に技自体の効果でHPが半減するので注意。

効果によって発動した技がZワザ化する。
実用性よりエンターテインメント性を重視して使う技だろうか。
カプ系を入れるパーティでは、特にダブルではZ「しぜんのちから」も選択肢に入る、

  • トリック/すりかえ
素早さが2段階上昇する。
一見強そうだが、Zクリスタル自体の制約によって持ち物を交換する効果は発動できない。つまり持ち物枠とZワザの使用権を犠牲にする「こうそくいどう」であり、実用性があるかは微妙なところ。

  • サイドチェンジ
素早さが2段階上昇する。
使うならダブル限定。USUMで使用者が激増したこの技は結構議論された。新構築が見つかる可能性があるか?

  • テクスチャー/もりののろい/ハロウィン/ジオコントロール
それぞれポリゴン系・オーロットパンプジンゼルネアスの専用技。
Zワザ化すると攻撃・防御・特攻・特防・素早さが1段階上昇と強力な効果が追加される。
ただし「ジオコントロール」は溜め技である為、どうしても1ターンのラグを作ってしまう点には注意。
ジオコンZ使用時に「ちょうはつ」を打たれた場合、Zワザの仕様によりちょうはつを無視して能力は上昇するが、2ターン目のジオコンはちょうはつ効果により失敗する。

  • おいわい/てをつなぐ/ハッピータイム
いずれも配布ポケモンのみ使用できる特別な技。
前者2つは技自体に効果はなく、「てをつなぐ」はダブル専用。
「ハッピータイム」は本編のトレーナー戦で貰える賞金が倍になる。
Zワザ化した際の効果は上記3つと同様。
使い手はピカチュウやブイズ、ホウオウ等様々。


■専用技


特定の技を覚えた特定のポケモンによって発動できるZワザ。
ゼンリョクポーズは「ひっさつのピカチュート」と「1000まんボルト」以外、元となる技のタイプに依存するが、専用Zワザは固有の演出とモーションが設定されている。
通常Zワザの場合はゼンリョクポーズが終わってからカメラの方向が変わり、Zワザを使うポケモンへと切り替わるが、専用Zワザはゼンリョクポーズが終わると同時にカメラが引いてトレーナーとポケモンが同時に画面に映るようになっている。
カビゴンの場合はトレーナーが腹の上に乗る、イーブイであればイーブイがトレーナーの頭の上に乗る、といった直接的に触れ合う演出があるZワザもある。
攻撃技は汎用Zワザと同様、必中扱いとなる。


ひっさつのピカチュート
威力:210 タイプ:でんき 分類:特殊 接触:○ 範囲:単体
使用者:ピカチュウ ベース技:ボルテッカー

通常攻撃。
このZ技のゼンリョクポーズは、実際に開催されたイベント「ピカチュウ大量発生チュウ」のダンスで、トレーナーとピカチュウが一体となって行う。
一般のZワザを超える威力を誇るが、『でんきだま』補正込みの「ボルテッカー」より弱い。
反動ダメージを一回防ぐためだけに『でんきだま』を捨てるのは割に合わないため、浪漫技の域を出ないと言わざるを得ない。
なお、後述するサトシのピカチュウはこのZワザが使えない。


1000まんボルト
威力:195 タイプ:でんき 分類:特殊 接触:× 範囲:単体
使用者:サトシのピカチュウ ベース技:10まんボルト

急所ランク+2に加え威力が普通のZ「10まんボルト」より20高い。
映画の前売り券特典として配布されたサトシの帽子を被ったピカチュウ専用。
ちなみに「10まんボルト」の威力は90である為、1発限りとは言え『でんきだま』を超える火力が出る。
問題は使用者であるサトピカが性格「がんばりや」固定である点。


ライトニングサーフライド
威力:175 タイプ:でんき 分類:特殊 接触:× 範囲:単体
使用者:ライチュウ(アローラのすがた) ベース技:10まんボルト

威力こそ普通のZ「10まんボルト」と同じだが、 確定でまひ状態にさせる 追加効果がある。
まひが弱体化したとはいえ素早さ110に押し付けられる確定まひは脅威。ただ高火力によって相手を一撃で倒してしまうと確定まひの恩恵が受けられないのは難点といえば難点か。


ナインエボルブースト
タイプ:ノーマル 分類:変化 範囲:自分 
使用者:イーブイ ベース技:とっておき

攻撃・防御・特攻・特防・素早さが2段階上昇する。
配布型の兄弟達が使えるZ「おいわい」の2倍の効果であり、Zワザの仕様により「ちょうはつ」も効かないため最高のバトン役となれる。
ただしイーブイを出した時点で確実に読まれる上、対処法も色々あるので扱いは慎重に。「ちょうはつ」を受けた場合、ナインエボルブはできてもバトンができないため「アシストパワー」などの攻撃技も搭載させておくのがセオリー。


ほんきをだす こうげき
威力:210 タイプ:ノーマル 分類:物理 接触:○ 範囲:単体
使用者:カビゴン ベース技:ギガインパクト

通常攻撃。日頃やる気のなさげなカビゴンがここぞとばかりに全力で相手に突っ込んで攻撃する。
通常のZ「ギガインパクト」より威力が10高く反動を無視できるので、最大火力を狙いたいのであれば。ただ「ギガインパクト」で1枠埋めるのはやや厳しいか。
このZワザではトレーナーがカビゴンのお腹の上でZパワーを発動する。

USUMでは漢字表記が解禁されたのだが、この技に関しては「本気を出す 攻撃」にはならなかった。


オリジンズスーパーノヴァ
威力:185 タイプ:エスパー 分類:特殊 接触:× 範囲:単体
使用者:ミュウ ベース技:サイコキネシス

通常のZ「サイコキネシス」より威力が10高い上に、攻撃成功時にサイコフィールドを展開する。
他のエスパータイプにはない独自の動きができ、強豪ひしめく伝説戦でミュウを採用する理由となり得る。
「ふいうち」に弱いのと、悪タイプへの交換で無効化されるとサイコフィールドも展開できない点に注意。
テテフ出した方が早いは禁句


シャドーアローズストライク
威力:180 タイプ:ゴースト 分類:物理 接触:× 範囲:単体
使用者:ジュナイパー ベース技:かげぬい

通常攻撃。通常のZ「かげぬい」より威力が20高い。
第七世代御三家の専用技はどれも使いやすく強力なものが揃っている。
どれもZワザ化すると単体対象の通常攻撃になるが、それも威力やタイプが優秀なため問題はない。
ベース技と性能を混同はしないように注意したい(特にベース技がフィールド全体を対象とする音技のアシレーヌ)。


ハイパーダーククラッシャー
威力:180 タイプ:あく 分類:物理 接触:○ 範囲:単体
使用者:ガオガエン ベース技:DDラリアット

通常攻撃。通常のZ「DDラリアット」より威力が20高い。
隠れた効果として「ちいさくなる」を使ったポケモンに対しては威力が2倍になる。
接触攻撃である点が惜しく、ギルガルドの「キングシールド」を気にするなら『ホノオZ』か『アクZ』を採用することも考えられる。
Zパワーを送り込むと、ガオガエンが上から飛び降りて現れるという固有演出がある。


わだつみのシンフォニア
威力:195 タイプ:みず 分類:特殊 接触:× 範囲:単体
使用者:アシレーヌ ベース技:うたかたのアリア

海神のシンフォニア。通常攻撃。
通常のZ「うたかたのアリア」より威力が20高い。ベース技と違って音技扱いではないので注意。
みず技なので特性『げきりゅう』による補正を得ることが可能で、上手くいけば凄まじい威力を叩き出せる。
ようつべにこの技が映る動画をうpすると自動判定に引っ掛かり、確実に著作権を理由に即刻削除されたりする。
よく「ハウタッグでこっちに撃ってくる」と言われるが、あれは 「スーパーアクアトルネード」 である点に留意されたし。


ガーディアン・デ・アローラ
威力:- タイプ:フェアリー 分類:特殊 接触:× 範囲:単体
使用者: ベース技:しぜんのいかり

相手の残りHPの3/4の固定ダメージを与える。
「しぜんのいかり」自体が「いかりのまえば」と同じ効果で、Zワザ化によりHPを削る量が1.5倍に増えた。
ただベース技自体は耐久型の能力を持つカプ・レヒレと好相性だが、Zワザとして使われることは少ない。
アイツらバ火力軍団だから
固定ダメージ技なため、「まもる」等を使われると相手の残りHPの3/16というしょっぱいダメージしか与えられないので注意。
Zワザを発動するとカプ神は殻にこもり、地上から現れる巨大な胴体の頭部分に合体して攻撃する。

技名はハワイ語を音転写したもの。
ラテン文字表記にすると「Guardian ke Alora」で、意味は「アローラの守り神」。
ハワイ語は「d」と「k」を区別しないので、「ke」と書いて「デ」と読むのは正しい。
定冠詞「デ」の意味が分からなかった人も多いはず。


七星奪魂腿(しちせいだっこんたい)
威力:195 タイプ:ゴースト 分類:物理 接触:○ 範囲:単体
使用者:マーシャドー ベース技:シャドースチール

通常攻撃。通常のZ「シャドースチール」より威力が20高い。ただし「シャドースチール」自体が持つ追加効果は消える。
マーシャドーがZパワーを受け止めた後、パンチの連打で七つの光天もろともZパワーマークの軌跡を相手に刻み、
最後は飛び上がってからのキックでフィニッシュしターゲットを大爆発に巻き込む。もはや北斗神拳である。


ウルトラサン・ウルトラムーンで追加された技


ブレイジングソウルビート
威力:185 タイプ:ドラゴン 分類:特殊 接触:× 範囲:相手全体
使用者:ジャラランガ ベース技:スケイルノイズ

攻撃成功時に自身の攻撃・防御・特攻・特防・素早さが1段階上昇する。
Zワザ初の音技にして全体攻撃かつ全能力上昇と言う、ジャラランガの特徴である「積み技」の極みといえる技。
また音技の中で唯一「じごくづき」の効果で封じられない。
600族最弱だのなんのとネタにされていたジャラランガを押し上げた要因の1つ。
ただしフェアリータイプへの交換や特性『ぼうおん』で無効化されると能力上昇効果も発生しない点に注意。
モーションはウロコを鳴らして舞ったジャラランガが高らかに飛び上がり、そこから強烈なスケイルノイズをお見舞いするというもの。
なんでアッパーカットじゃないんだと突っ込まれる事もしばしば


ラジアルエッジストーム
威力:190 タイプ:いわ 分類:物理 接触:× 範囲:単体
使用者:ルガルガン ベース技:ストーンエッジ

まひる・まよなか・たそがれいずれのすがたでも使用可能。
攻撃時にフィールドの変化を元に戻す。
通常のZ「ストーンエッジ」の威力を10上回り、かつフィールド効果も打ち消せる。
対カプ系等にも役立つが、ルガルガン自体は特別カプ系に有利ではないため過信は禁物。
追加効果を抜きにしても「ストーンエッジ」必中化の恩恵が大きい。
四足歩行のまひる・たそがれと二足歩行のまよなかではモーションが違うほか、すがたによってルガルガンの背景が昼・夜・黄昏にそれぞれへと変わる。
この技も無効化された場合はフィールドを解除することができないが、いわ技であるため無効化される状況は非常に限定的であり、実戦で無効化されることは殆ど無いと考えていい。
モーションは簡潔に言うと「全方位からのストーンエッジをお見舞い」。


ぽかぼかフレンドタイム
威力:190 タイプ:フェアリー 分類:物理 接触:○ 範囲:単体
使用者:ミミッキュ ベース技:じゃれつく

通常攻撃。通常のZ「じゃれつく」よりも威力が20高い。
「じゃれつく」の命中率は90なので必中化の恩恵もあり、その威力の高さと通りの良さから対戦での使用率も高い。
ターゲットをみてはいけないミミッキュの体の中に捕えてボッコボコにするという、まさに必殺技である。
ちなみに攻略本や内部コードの情報から、「相手の全能力を一段階下げる」という信じられない追加効果があったが発売直前でボツになった模様。


サンシャインスマッシャー
威力:200 タイプ:はがね 分類:物理 接触:○ 範囲:単体
使用者:ソルガレオ/日食ネクロズマ ベース技:メテオドライブ

ベース技同様、攻撃時に相手の特性を無視する。
威力も通常のZ「メテオドライブ」より20高い。
禁止級に相応しい高性能ぶり。
ウルトラホールを開いて相手を異空間に引き込み、
メテオドライブを発動しながら回転して突っ込むという、かなり元技の面影を残した演出になっている。


ムーンライトブラスター
威力:200 タイプ:ゴースト 分類:特殊 接触:× 範囲:単体
使用者:ルナアーラ/月食ネクロズマ ベース技:シャドーレイ

タイプ・分類・接触判定等が違うが、基本的な性能は上記と同様。
同じく高性能だがタイプの都合上ノーマルタイプで透かされるのが難点。
こちらも異空間に引き込んで元技の強化版で攻撃するという、原型を留めた演出になっている。


(てん)()がす滅亡(めつぼう)(ひかり)
威力:200 タイプ:エスパー 分類:特殊 接触:× 範囲:単体
使用者:ウルトラネクロズマ ベース技:フォトンゲイザー

「フォトンゲイザー」の特徴は据え置き。
分類こそ特殊だが、自身の能力が攻撃>特殊なら物理技・特殊≧攻撃ならば特殊技になる。さらに相手の特性も無視する。使い手が両刀も可能な種族値のため、非常に受けづらく厄介な技。
ただし「ウルトラバーストの仕様上1ターン目には撃てない」というデメリットには注意。
強力なZワザなので、Zパワーを送り込んだトレーナーがポーズを解くときに一瞬よろめくという演出がある。


■番外


ひっさつのモクシュート
 威力:不明 タイプ:(おそらく)ひこう 分類:物理 接触○ 範囲:単体
 使用者:モクローアママイコ/アマージョ ベース技:(おそらく)つつく

サン&ムーン54話にて登場したアニメオリジナルのワザ。
マオのアママイコ(アマージョ)の「あまいかおり」で吸い寄せたモクローを空中に弾き飛ばし、オーバーヘッドキックで相手に向かって叩き込む。
モクローは「つつく」の際のエフェクトをまといながら勢いよく突っ込み、ウツロイドによって強化されてたの思われるルザミーネドレディアを一撃で倒した。

アママイコがアマージョに進化した回にも使用された。
名前の元ネタは「ひっさつのピカチュート」と思われる。

Zリングやクリスタルを介していないので正確にはZワザではないが、演出が完全にZワザのソレだったので追記する。
なお命名者はスイレンだが、この時点でアニメでは「ひっさつのピカチュート」は未登場だった。


ワールズエンドフォーリンラブ
 タイプ:いわ 分類:物理 接触:× 範囲:単体
 使用者:ルガルガン(まひるのすがた) ベース技:(おそらく)いわなだれ

サン&ムーン103話にて登場。
ライチロケット団に対して「ワールズエンドフォール」を放とうとした際、タケシもルガルガンにパワーを送り、
ワザ名を叫ぶ際にタケシが上記の名前に改名。
それに合わせてかはたまたタケシのZパワーにあてられたのか、岩の形がハート形になっており、視聴者の腹筋にもダメージを与えた。
威力もろもろは「ワールズエンドフォール」と同じと思われる。


ハイパーダーククラッシャー改
 タイプ:あく 分類:物理 接触:○ 範囲:単体
 使用者:ガオガエン ベース技:DDラリアット

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』に登場する、ガオガエンの最後の切りふだ
演出が派手に・スピーディーに強化されている。



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最終更新:2023年01月07日 13:50
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