ゾフィー・サバリッシュ

登録日:2017/11/23 Thu 15:41:52
更新日:2024/04/16 Tue 16:44:09
所要時間:約 5 分で読めます






何人にも哀れまれず、罪を犯して省みず、存在もならぬ無に堕ちる我らに

せめて勝利よ輝け、アーメン・ハレルヤ・この私


ゾフィー・サバリッシュは『灼眼のシャナ』の登場人物。

●目次

◆プロフィール

称号:震威の結い手
契約した“紅世の王”:“払の雷剣(ふつのらいけん)”タケミカヅチ
炎の色:眩い紫電
神器:ドンナー(刺繍型)
出身:ドイツ(神聖ローマ帝国)

◆人物

払の雷剣(ふつのらいけん)”タケミカヅチのフレイムヘイズ
称号は震威の結い手。

純白のベールに黒い修道服を纏った丸顔の女性。外見年齢は四十代くらい。
落ち着いた雰囲気の中に、どこか歳を感じさせない稚気を漂わせている。

強大な戦闘力と卓越した統率力、さらには人間としての懐の深さをも併せ持つ全フレイムヘイズの中でも屈指の強力な打ち手。
面倒見も良く包容力もある人柄から周囲からは『肝っ玉母さん(ムッタークラージェ)』と呼ばれ慕われている。

先代“炎髪灼眼の討ち手”だったマティルダ・サントメールと友人だったこともあり、『天道宮』から巣立ったばかりのシャナの教育係を引き受け、
戦闘面に留まらないフレイムヘイズとしての心得、人間社会における常識と生活方法、果ては一人の女性としての在り方まで様々な教育を施した。


◆契約した“紅世の王”

  • 払の雷剣(ふつのらいけん)”タケミカヅチ
取り澄ました口調で語る男性の紅世の王。
青い四芒星の刺繍を施したベール型の神器『ドンナー』に意思を表出させる。
古来から何人ものフレイムヘイズと契約してきた歴戦の紅世の王で、太古の“祭礼の蛇”との戦いにも『稲妻の剣士』と呼ばれた当時の契約者と共に参加していた。
通称が和風なのは、以前に日本で契約した際のものをそのまま用いているためである。
古くからの戦友であるカムシン・ネブハーウには『紫電の軍師』と呼ばれていた。
名前の元ネタは、日本神話の雷神建御雷神

◆固有の自在法

  • 落雷蹴り
紫電を纏った必殺のドロップキック。これは作中で呼称されたもので、自在法としての名前は不明。
掛け声は「だぁらっしゃーっ!!」。
幾多の強大な“紅世の王”を討滅したゾフィーの必殺技で、瞬間的な破壊力においては歴代の打ち手の中でもトップクラスを誇る。
ただし、大技故に放つには『充電期間』が必要で、その間はゾフィーは無防備になるため護衛が必要。

◆来歴

神聖ローマ帝国の出身で同国の貴族の生まれ。人間時代、二人の子供を夫に殺され、しがらみから逃れるため修道院に入り出家した。
しかし、そこでもしがらみが争いを呼び、ついには逃避を“紅世の徒”にとどめを刺されタケミカヅチと契約した。

契約後は同じくフレイムヘイズであり、友人でもあるドゥニやアレックスと共に“紅世の徒”を討滅しつつ、欧州各地を渡り歩いていたようだ。
中世の大戦ではフレイムヘイズ兵団の総大将を務め、ほとんど烏合の衆でしかないフレイムヘイズ兵団を自身の実力と人望でまとめ上げ、時に自ら陣頭に立つことで18年に及ぶとむらいの鐘との戦争を勝利へと導いた。

二十世紀初頭に起きた対革正団戦争において、ドゥニとアレックスを亡くして以降は、半ば隠居生活を送っていた。
だが、現代の大戦の前哨戦で『仮装舞踏会(バル・マスケ)』によって実質的に『外界宿(アウトロー)』を取り仕切っていた“愁夢の吹き手”ドレル・クーベリックと、№2であり同じくフレイムヘイズの交通支援を担当していた外界宿(アウトロー)『モンテベルディのコーロ』のトップである“无窮(てんきゅう)の聞き手”ピエトロ・モンテベルディを含む指導層を失い大混乱に陥った外界宿を再編するため、指導者として呼び戻された。

現代の大戦においては再結成されたフレイムヘイズ兵団の総司令官に就任。

ハワイからの暗号電文などいくつかの情報を元に、仮装舞踏会の本拠地である『星黎殿』の座標を特定すると全世界のフレイムヘイズから精鋭を結集し『凪』・『交差点』両作戦を敢行。
兵団を率いて『星黎殿』を目指し奇襲侵攻を仕掛けるが、総司令である“淼渺吏(びょうびょうり)”デカラビアの指揮と『星黎殿』直衛軍の奮戦により膠着状態に陥る。
さらに、防衛線を構成していた各軍が反攻のために集結してきたことで、包囲殲滅の危機的状況に晒されるが、『星黎殿』が仮装舞踏会の予備兵力の上に落下して大打撃を与えたことで対処の機会を掴み、さらにシャナが『神門』や盟主たちの行方に関する情報を『神門』突入直前に宣告していったことで戦況は一気にフレイムヘイズ兵団に優勢となる。
戦局の不利を悟った『仮装舞踏会』側は、総司令官であるデカラビア自らが前線に出撃するも、頭部にゾフィーの落雷蹴りを受け討滅され、戦争はフレイムヘイズ側の勝利に終わるかと思われた。

しかしその直後に、外界宿征討軍総司令官職を引き継いだ“煬煽(ようせん)”ハボリム率いる西部方面主力軍が『星黎殿』戦場に到着。
横合いからフレイムヘイズ兵団に猛攻を加えたことで勝機を逸する。

そして『朧天震』が発生し“祭礼の蛇”の帰還が近いことに気付いたゾフィーは、シャナたちを見捨ててでも『神門』を破壊する事を決断。
だが『神門』を落雷蹴りで破壊しようとしたその寸前、死にかけながらまだ生きていた“嵐蹄”フェコルーの『マグネシア』で落雷蹴りが完全に防がれる。
“嵐蹄”健在が敵味方に知れ渡ることで、辛うじて持ち堪えていたフレイムヘイズ兵団の士気が減衰する結果となってしまった。

祭礼の蛇”の帰還及び大命宣布により、フレイムヘイズ兵団の敗北は決定し、戦場での完敗を悟ったことで、ゾフィーは撤退作戦『引潮』への移行を決断。
しかし、その途上で“祭礼の蛇”坂井悠二による二度目の宣布を受け、己の存在意義を揺るがされ、拠り所を失った討ち手たちはパニックを起こして逃げ惑い、次々と殺害され、フレイムヘイズ兵団は完全に崩壊した。

敗戦後はチューリッヒの外界宿(アウトロー)総本部で弾劾の被告席に着きつつ、独断専行するシャナ一派を黙認・支援。
総司令官の職を解任された後は、チューリヒ総本部で事態の推移を見守った。
戦後は新世界『無何有鏡』が創造され、多くの“紅世の徒”とフレイムヘイズが新世界へと旅立った後もこちらの世界に残り、元の静かな隠居生活へと戻った。


追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ゾフィー・サバリッシュ
  • 灼眼のシャナ
  • 震威の結い手
  • 払の雷剣
  • タケミカヅチ
  • 肝っ玉母さん
  • ドロップキック
  • 修道女
  • シスター
  • フレイムヘイズ
  • 総司令官
  • ドイツ
  • 神聖ローマ帝国
  • ドンナー
  • 雷属性
  • 元人間

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月16日 16:44