アラバスタ王国

登録日:2017/11/12 Sun 13:46:28
更新日:2024/02/04 Sun 10:11:36
所要時間:約 20 分で読めます





ねえペル なぜ毎日戦いの訓練をするの?

護衛兵ですから…この国をお守りするためです 強くならなければ

誰と戦うの?

さァ…戦う事より…守るのです

違うの?

…目的の違いです




アラバスタ王国とは、『ONE PIECE』に登場する国家。

●目次

概要

偉大なる航路(グランドライン)』前半『楽園(パラダイス)』の夏島・サンディ島を中心とする国家。首都はアルバーナ。
国全体が砂漠気候であり、現実世界の中近東(主にエジプト)に似た文化圏を有している。
守護獣はハヤブサとジャッカルで、聖獣は海ねこ。いずれもエジプトでは神の獣とされている(それぞれ太陽神ホルス、冥府神アヌビス、音楽神バステト)。

世界政府加盟国の一つで、統治しているのは世界政府樹立にも関わった「20人の王」の子孫であるネフェルタリ家
ネフェルタリ家の祖先は他の王たちの要請を拒んで聖地マリージョアへの移住を行わず、祖国であるサンディ島に残ったとされている。
つまりアラバスタ王家は、(現在犯罪者扱いになっているドンキホーテ家を除き)世界政府加盟国の中で最古の王族ということになる。
特に葬祭殿や王宮はなんと4000年も前から建造されており、『ONE PIECE』世界において判明している中では最も古い遺跡である。

大理石(アラバスタ)の名の通り建物などのインフラは殆どが石造りでいかにも砂漠情緒があるが、都市には木造家屋もごくまれに立ち並んでいる。
砂漠地帯の常か国全体が慢性的な水不足であり、河川から運河を引くか、オアシスの周辺に作るかした街に人口は集中し、
残りは砂丘や岩場といった何の色気も無い砂漠だらけである。
砂漠の中にはかつて栄えたオアシス都市の残骸もあり、行きかう旅人のキャンプ地などにも使われる。
国土はかなり広く、19巻末に掲載された地図から推察するに、中央を流れるサンドラ川の幅が「50㎞」とビビが言っているため
サンディ島は南北700㎞、東西1000㎞以上もあることになる。
これは日本列島の倍近いサイズであり、アフガニスタンがすっぽり収まるほどの面積となる。
しかもこの地図は見切れているため、実際は100万平方㎞以上あるのかもしれない。
作中ではナノハナからアルバーナまで「騎兵部隊が5時間かかる」という台詞があり、時速70㎞で突っ走ればそのくらいの距離にはなる。


◇政治

他のほとんどの加盟国同様、ネフェルタリ家による王政である。代々善政が敷かれており、
ことに第12代国王ネフェルタリ・コブラはその機知と仁徳で国民から慕われている。

しかし、ある目的のためにこの国を簒奪せんと暗躍していたバロックワークス(以下BW)によって国王は「雨を奪っている」という疑惑を掛けられ、数十万人の死者が出るほどの大反乱が発生。
最終的に麦わらの一味によってBW社長にして王下七武海の一角でもあったクロコダイルが倒され、スモーカー大佐の部隊の動きもあり誤解も解けて暴動は鎮圧。
BWは逮捕により解体され、再びネフェルタリ家の下に政権は戻った。

正式軍隊であるアラバスタ国王軍(王国軍ではないので注意)は100万の兵力を有しており、
敵を倒すよりも民を守ることを考え、戦っている。
基本的には盗賊海賊から国民を守ることが主な仕事だが、前述の反乱では、情報操作に騙され軍内部にも叛旗を翻す者も出る事態となった。
警察組織に関しては全く描写されていないので、国王軍が兼ねているのかもしれない。


地理

◇アルバーナ

アラバスタ王国の首都。国土北東部に所在する円形台地の上に築かれた都市。
高さ数百mの岩肌を削って造られた階段が八方に伸びており、上部にはアラビアンナイトを髣髴とさせる純白の建物が立ち並ぶ。
クロコダイルにより着々と「雨を呼ぶ粉(ダンスパウダー)*1が運び込まれ、国全体が雨不足の中、この町にだけは普通に雨が降っていた。
アルバーナはアラバスタ王国における政治・司法・祭礼・軍事の最大拠点であり、王国軍と反乱軍の最後の戦いの場となった。
21巻でクロコダイルの語る所によると、直径は10㎞ほどあるようである。意外と狭い

  • 王宮
ビビのマイホーム。国の守護神であるファルコンとジャッカルの像が狛犬代わりに置かれている。
ルフィとクロコダイルとの戦いでボロボロになったが、2年後には元通りに修復された。

  • 葬祭殿
王宮から向かって西に作られた、代々の王族を祀る礼拝施設。内部には地下神殿がある。
そこには歴史の本文も安置され、ネフェルタリ家は代々その歴史の本文を秘匿する役目を担っていた(勿論読めない)。
クロコダイルはそこに記されている「古代兵器」プルトンの在り処を求めて反乱の誘導を積み重ねたが、ニコ・ロビンの裏切りにより情報は隠匿され、コブラの仕掛けた細工により崩落。ちなみに葬祭殿は構成する石材がわずかでもズレると連鎖的に崩れるようになっていた。歴史の本文は政府さえ研究を禁じたほどのアイテムなので、悪用を防ぐ上でもそれで良かったのだろう。

  • メディ議事堂
北ブロックに所在する議事堂。
立法を司る所なのだろうが、Mr.1にバラバラに切り刻まれ倒壊…。

  • ポルカ通り
サンジMr.2ボン・クレーが戦った大通り。

  • 時計台
アラバスタ標準時を司るのであろう時計台。先述の面積だと東端と西端で6時間も時差があることになるが、まあその辺はどうにかしているのだろう。
内部は特殊な構造になっており、1階の奥にある階段から適切なルートを辿らなければ最上階の大時計にはたどり着けない。
昔は砂砂団が秘密基地を作ったりしていたため、その記憶が後述の砲撃阻止の要となった。

この時計台はクロコダイルが王宮前広場砲撃用の大砲を設置した所でもあり、
ほぼ王宮から密着した所にこの大砲は置かれていた。
砲弾を打ち込めば、国王軍と反乱軍の戦場のど真ん中に着弾するという寸法。

しかも砲弾そのものは直径5㎞を吹き飛ばす威力の時限爆弾。例え発射に失敗しても両軍壊滅は免れない寸法。
クロコダイルは砲弾が特大爆弾だと砲撃手コンビには教えず、「お前らは砲撃には巻き込まれないから存分に撃て」と嘘を教えていたようである。



◇ナノハナ

サンディ島南部、サンドラ河の河口東岸にある港町。交易が盛んで、隣接するカトレアオアシスの水があるため活気に満ちている。
香水が有名であり、人間たちには素晴らしい香りに満ちているが、鼻が敏感なチョッパーにとっては地獄。
麦わらの一味が最初に上陸した地点であり、ルフィはここで3年前に別れた義兄ポートガス・D・エースと再会を果たした。
BWはこの港を使って「雨を呼ぶ粉」を輸送しており、わざと「国民の目に触れるように運搬」することで、
王家に国中の雨を奪っている疑いの目を向けさせた。
そしてコブラに変装したMr.2ボンクレーに「この国の雨を奪ったのは私だ」「この忌まわしき町はすべて破壊する」と言わせ、
国民を押しのけて破壊工作を行い、あまつさえ国王軍に扮したBW兵により火が放たれた。
挙句の果てにBWが反乱を煽るために用意した武器商船が突っ込み、港は完全に破壊された。あまりに気の毒である。

ちなみにアニメ版では尺の都合上エースはかなり長い間麦わらの一味と行動を共にしており、活躍の場面が増えている。

なお余談であるが、この武器商船の帆に描かれたマークは後にある人物の玉座として登場している。

◇カトレア

ナノハナのすぐ東にあるオアシス都市。反乱軍がアジトを置いていた。

◇エルマル

国土南西、サンドラ河を挟んでナノハナの対岸にある町。
かつては緑の街と呼ばれていたが、雨不足によりサンドラ河の流れが弱くなったことで汽水域には海水が逆流し、遂に枯れ果てた。
麦わらの一味はナノハナを出た後にここにゴーイングメリー号を停泊させた。

◇ユバ

エルマルから北北西に向かった先にあるオアシス。西部アラバスタの交易の拠点。
元々は無人のオアシスだったが、11年前(第2部からは13年前)にコーザやトトが新たに街を作った。
しかしBWの陰謀により他の街同様に「雨」を奪われ、クロコダイルが巻き起こした砂嵐により幾度となく壊滅。
とうとうトト一人を除き住民は全て逃散し、国王への疑惑と憎悪に駆られ反乱軍と化してしまった。
ルフィ達はここで1日目の夜を過ごし、トトからわずかな水を分けてもらった。
騒乱の最中にクロコダイルが巻き起こした砂嵐で、何度目かもわからない壊滅を迎えるが、BW崩壊に伴い、3年越しの雨が降った。

◇スパイダーズカフェ

アラバスタ南西部の砂漠にぽつんと立つ喫茶店。BWオフィサーエージェントの密会場所を兼ねている。オーナーはミス・ダブルフィンガーことポーラ。
BW壊滅に伴い廃墟となるが、脱走したオフィサーエージェントたちにより、別の国で2号店が開業した。
こちらは普通にお菓子やお茶を出す飲食店としてシノギ…もとい生計を立てている模様。もう悪いことすんじゃねーぞ!

モデルは映画『バグダッド・カフェ』に登場する風景。

◇レインベース

ユバの真北およそ50㎞先にあるオアシスの歓楽街。雨の基地(レインベース)の名に恥じず水と緑豊かな町。
クロコダイルが王下七武海の名で経営するカジノ「レインディナーズ」が中央にドンと構え、この底にBW本社が息をひそめていた。
麦わらの一味はクロコダイル討伐のためここに向かうが、海軍本部大佐スモーカーと鉢合わせし、逃げまくった末に地下牢獄に閉じ込められてしまった。
クロコダイルが逮捕された後は民間経営になったようである。

◇タマリスク

アラバスタ東端の港町。沖合で麦わらの一味とヒナ隊が海戦を行った。

◇サンドラ河

国土を南北に流れる大河。総延長およそ700㎞以上*2
国の農業や生活を支える川だが、3年に渡り雨が降らなかった影響で流れの力は弱まり、海水の侵食を受けている。


住民

王家

CV:家弓家正(85話 - 324話)→上田敏也(512話)→郷田ほづみ(776話 - )
アラバスタ王国第12代国王。『国とは民である』という姿勢を貫いている名君で、国民からの信頼も非常に厚い。
『国王の鑑』と言える立派な人格者だが、愛娘・ビビのことを溺愛している親バカな一面や、麦わらの一味ともフランクに接するノリの良い一面も。
詳細は該当項目を参照。

  • ネフェルタリ・ティティ
コブラの妻で先代王妃。既に故人だが、成長したビビは彼女に瓜二つである。
名前の由来はエジプト語で「最も美しい」を表す「ネフェルティティ」からで、同名のエジプト女王も有名。

アラバスタ王国王女。一時期麦わらの一味と行動を共にした。
詳細は該当項目を参照。
女王として即位するのか、婿養子を取るのかはいまだ不明。



国王軍および宮殿関係者

  • イガラム/Mr.8
CV:園部啓一
国王軍王国護衛隊隊長で、事実上の軍事・公安のトップにいるおじさん。
バッハを思わせるクルクルの白髪が特徴的な大男で、ルフィ曰く「ちくわのおっさん」。
喉が少しイガラっぽく、咳払いをして「マ~マ~マ~マ~♪」と声を整えてから話す口癖がある。
ビビの破天荒さに頭を悩ませており、彼女のBW潜入に伴い、自身もBWフロンティアエージェントとして「イガラッポイ」の名でウイスキーピークの賞金稼ぎ達のリーダー格となった。
ちなみにこの時には階級が1つ下のビビ(=ミス・ウェンズデー)に対して偉そうな口を聞いている。スパイを演じてるから仕方ないね。

サックス型の散弾銃「イガラッパ」や、髪の中に仕込んだ小型砲(タイを引くことで出てくる)などによる中距離戦が得意。
ウイスキーピークでは部下たち相手に誤射しまくるわ、ゾロにボコボコにされるわ、全くいい所が無かったが、
本国においてはそのカリスマ性は高く評価されており、チャカやペルでは比較にならない程高い指揮能力を有していた。
Mr.5組によりミス・ウェンズデーの正体が暴かれると、BWからの追撃を避けるためビビに扮してウイスキーピークから囮として脱出するも、出向直後にミス・オールサンデーの爆撃に遭って撃沈した。
その際、海を焼く程の爆炎が上がり*3、それを目撃したビビ達もイガラムの死を確信していたが、実はほぼ無傷で生還していた。それについての経緯は現在でも明確にされていないが、ファンからは「ロビンが爆破寸前にハナハナの実の力で海に突き落とした」「実ははっちゃんが助けた」「ありえないほど頑丈だった」「これは鉄塊を使ったに違いない」「いや武装色の覇気だ!!」など様々な観点から推測がされている。

アラバスタ到着後にナノハナの惨状を目の当たりにするも、大おかま(ボンクレー)が化けた偽者のコブラが町を壊滅させて戦争を引き起こした事をカッパ(後述)から聞かされ、彼を伴いアルバーナへと向かう。戦いの終結と同時に雨が降る中、国王自らが戦争を引き起こしたと主張する反乱軍の前に姿を現わし、カッパと共に真相を明かして反乱を終結に導いた。
王女即位式では替え玉としてまたもビビに扮したがすぐにバレ、国民からは空き缶を投げられた。

2年後には王やビビ、チャカ&ペルと共に世界会議に向かい、破天荒な行動を続けるビビに頭を抱えている。相変わらず喉はいがらっぽい。
海軍の船上で「心配が過ぎますよ 姫様は元々海賊船にいた経験が…」と軽口をたたくペルには即座に「シ~~~!!」と人差し指を立てた。
世界会議のどさくさでビビが行方不明になった後、彼女の写真を片手に泣きながら探し回っていた。

CV:植村喜八郎
王国護衛隊副官。通称「ジャッカルのチャカ」
アラバスタ王家の守護獣であるジャッカルの能力「イヌイヌの実 モデルジャッカル」を持つ。
人獣型に変身することで敏捷性が遥かに上昇し、特異の剣術と合わせた速攻の斬撃「鳴牙」で敵を切り裂く。
生真面目で一本気であり、イヌだけに王への忠誠心は絶対。イガラムが国を離れていた時には臨時に護衛隊隊長の役に付いていた。
詳細は項目参照。

なお、チャカとペルがそれぞれアラバスタの守護獣の悪魔の実の能力者であることはあまりにできすぎているようにも見えるが、
話が進むにつれて「悪魔の実の能力者は死んだら別の果実に能力が移る」という特性が明かされたので、
「ジャッカルやファルコンの能力者は代々アラバスタで王家に仕えていたのでは?」と考える読者も。
後に、動物系の悪魔の実には意思があり人を選んでいるらしき描写がなされたことで、都合よくアラバスタ王国でこの2つの悪魔の実が手に入ってきた経緯についても説明がつくようになった。

CV:野島健児
王国護衛隊副官。通称「ハヤブサのペル」アラバスタ最強の戦士と謳われる男で、ビビの信頼も厚い。
アラバスタ王家の守護獣ファルコンの能力「トリトリの実 モデル(ファルコン)の能力者。
世界に5つしか確認されていないという飛行能力を有しており、人獣時には爪と剣で、獣時にはガトリング砲で相手を薙ぎ払う。
詳細は項目参照。


  • ツメゲリ部隊
国王軍のエリート部隊。黒い鳥を模した頭巾を被っている巨漢四人衆。
一時の力を得るべく命を削る劇薬「豪水」を呑んで、国王軍では突破出来なかったニコ・ロビンによる妨害を乗り越え、クロコダイルと相対。
クロコダイルに挑むも、戦うまでもなく血を吐き力つき始めた惨状を見てクロコダイルは高みの見物を決め込み、そのまま命尽きた。
もう少し飲むのが遅かったら「クロコダイルに豪水をぶっかける」という手段に出られたのではないかと思うと悲しくて仕方がない…。
しかも豪水を飲んでいるとうっかり口を滑らせてしまったのは他でもないチャカである。
以下はその4人。

〇ヒョウタ:無精髭を生やした兵士。身の丈ほどもある巨大な剣が武器。
〇ブラーム:前髪の長い兵士。両手に持った長柄の斧が武器。
〇アロー:長身瘦躯で細面の兵士。左利きで長剣が武器。
〇バレル:目の下を隈取った兵士。両手に持った斧が武器。

  • 兵士
毎日アラバスタの治安を守るため働いている兵士たち。砂防用の頭巾を被り、長柄の戦斧やライフル銃で闘う。


  • テラコッタ
CV:園部啓一
アラバスタ宮殿の給仕長。イガラムの妻で、外見も声も女装したイガラムそのものであるが、こちらの方が目がぱっちり二重で、髪も内巻き。
給仕歴30年のベテランで、料理の腕はサンジがレシピを尋ねるほど。
劇場版ではラストシーンでビビの替え玉役を担う。

『ワンピースパーティ』ではサンジが一撃で死にかけるほどの威力を持つ、恐怖の必殺技を引っ提げて登場した。
ちなみにあの髪の中には夫同様小型砲が仕込んであるらしいが、それよりも「恐怖の必殺技」は何倍もオソロシイ。

  • メイディ
CV:陰山真寿美、川嶋あい(劇場版)
テラコッタの同僚で若い侍女。ビビの衣装直しを行っていた美人さん。

  • Dr.ホウ
王宮就きの医師。
チョッパーの薬の調合技術を絶賛し、チョッパーからお茶を勧められる。

旧反乱軍

  • コーザ
CV:進藤尚美(少年期)→草尾毅
反乱軍のリーダーを務める青年で年齢は22歳。アラバスタ編の裏主人公というべき人物で、常にサングラスをかけている金髪のワイルド系イケメン。黒い愛馬を駆る。

幼い頃は悪ガキグループ「砂砂団」のリーダーで、王への直訴の時にビビと喧嘩し、仲直りして竹馬の友となった。
その後、ユバで開拓を行うも、異常気象により村は枯れ、国王から「雨」を奪還するため反乱軍を結成した。
根は決して悪人ではなく、カッパが「俺は死ぬのだって怖くねえ!」と嘯いて入団を懇願した時には
「じゃあ消えな…意見の不一致だ おれたちはみんな死にたくねえし…闘いたくねえんだ!」と一喝した。

コブラに扮したMr.2ボンクレーによりナノハナが破壊され、カッパまで傷つけられたのを目撃して激昂し、国王軍を滅ぼすべく全軍で侵攻する。
しかし王宮でBWの存在を知って考えを改め、国王軍と和解し白旗を掲げる。
だが時すでに遅し、国王軍に交じっていたBWのスパイから銃撃を受け、反乱軍は裏切りに怒り再び戦いの火ぶたは切られる。
結局、空から雨粒と共にクロコダイルが堕ちてきたことにより反乱は沈静化し、コーザはチャカやイガラムと共に事情を証し戦乱は終焉を迎えた。

戦役終結後はトトの家に帰って2人で暮らしていたが、たまたま土番長に乗ってやってきた叔父と再会し、国王軍たちと一緒にうっかり温泉を訪れた。
新世界編では、王国の環境大臣に就任した。

  • ファラフラ
コーザの側近の大男。国王軍との戦いでコーザを庇って砲撃を受け、右肩と右手を失う傷を負った。
とても寡黙。
名前の由来はエジプトのオアシス名から。
なぜか人気投票ではコアな人気がある。
『ワンピースパーティ』では黄金採掘に向かうビビの護衛として登場。
意外にも笑顔は可愛く、ルフィたちからは「多分いい人なんだろうなー…」と思われていた。

  • エリック
コーザの参謀。元はエルマルのガキ大将だったらしい。
「待て 今突っ込んだ船は武器商船だ」って言ってた人。

  • ケビ
元砂砂団のメンバーで、コーザの右腕。ちょっとローに似ている。
エリックの前述の台詞を聞いて「本当か…」って言ってた人。

  • おかめ
元砂砂団のメンバー。幼少期は名前通りの外見だったが、成長してスタイル抜群の美少女になった。

  • ナットー
砂砂団のメンバーだったが、反乱軍では姿が見えない。どこに行った?

市民

  • トト
CV:塚田正昭
コーザの父親。昔は太っちょだったが、相次ぐ干ばつのためガリガリに痩せ細り、髪も髭も真っ白になっている。
息子たちと共にユバで開拓を行っていたが、異常気象を訝しんだコーザたちは離反し、反乱軍を結成。
一人残されたトトは毎日砂漠を廻り、井戸を掘ろうとしていた。
そんな来歴故に、ルフィたちが街を訪れた際には反乱軍志願者と勘違いし怒鳴り散らしていたのだが、
ビビと再会を果たしたことにより彼らが「国を救う切っ掛け」であることを悟って涙を流す。
別れ際にルフィ達に渡した僅かな湧き水は、クロコダイルの弱点を看破する切っ掛けとなった。
彼もまた、ルフィの勝利に貢献した一人だったのだ。

開拓を諦めていなかったことはクロコダイルの耳にも知っており、彼の巻き起こした砂嵐で度重なる妨害を受けていたにもかかわらず、
それが人為的なモノであることを知らなかったトトは決して諦めず、抗い続けた。
そして迎えた恵みの雨を浴びて、トトは3年間の戦いが無駄ではなかったことを知ることとなった。

  • アスワ
トトの妻でコーザの母。眼鏡美人。

  • カッパ
CV:野田順子
ナノハナに住むシューシャインボーイ。反乱軍入りを志願するも、コーザから一喝され追い出される。
BWがナノハナに火を放った時、Mr.2が変身を解く瞬間を目撃したため「国王は『大おかま』」であることを反乱軍に伝えようとするも、
Mr.1に斬り捨てられて大けがを負い、それを国王軍による狼藉と勘違いした反乱軍は反乱を決起する…。
しかし無事に手当てを受けてイガラムと合流し、ナノハナ崩壊の真の原因を反乱軍に伝えた。

  • ウルトラキング
カジノ「レインディナーズ」の副支配人。支配人であるミス・オールサンデーに服従している。
BWが裏にいることに関しては全く知らなかったらしい。

  • Dr.ポツーン
砂漠の中に診療所を構えているはぐれ医師。空から落ちてきたペルを治療したウルトラスーパー名医。

  • バルバロッサ
CV:長島雄一(現:チョー)
アニメオリジナルキャラ。砂漠を船で移動する砂族である「バルバル団」の船長。

  • ラサ
CV:長沢美樹
アニメオリジナルキャラ。「バルバル団」の船員であるオアシス出身の少女。
ビビの幼馴染でもあり、(内乱の対応に追われて手を差し伸べる余裕が無かったとはいえ)いくら待っても国王がオアシスを救いに行かなかった過去が原因で現在はビビに対して敵意を剥き出しにしているが…?

  • スコーピオン
CV:小杉十郎太
アニメオリジナルキャラ。元は賞金稼ぎ(バウンティーハンター)で、貧困の街バッドランドで農業を営む。
貧しい性格で弱音を吐く息子たちに希望を与えるため、たまたま来ていたエースを倒すべく一計を案じるが…?
なお、この回では食事の後に(水資源が貴重な砂漠の旅なので)布で食器を拭くエースという貴重すぎるシーンがある(笑)。

  • カミュ
CV:山崎たくみ
アニメオリジナルキャラ。ニセ反乱軍であるチンピラ。
3人の手下と共に反乱軍を装い、村を守るフリして村人達から貢物を騙し取っていたが、アラバスタ辺境の地域では反乱軍と聞けば大抵の盗賊は何もせずに逃げ出すため、一応は村の防衛に貢献している。
運悪く村の前に現れたルフィ達と戦う羽目になってしまう。
勝てる自信が無く、村から逃げ出すチャンスを失って窮地に追い込まれるが…?

  • ゴロー
アラバスタ近海に浮かぶ島で温泉採掘を目指す中年男。
扉絵シリーズ『ゲダツのうっかり青海暮らし』にて、空島から落ちてきたゲダツを拾い、2人で温泉を掘っていた。
その正体はトトの弟(つまりコーザの叔父)であり、顔つきはコーザに、体格は太っていた頃のトトによく似ている。
冒険の果てに温泉を掘り当て、うっかり温泉のオーナーとなる。
基本しかめっ面だが、温泉を当ててからは笑顔を見せるようになった。

空島出身者にして元エネル四神官。チョッパーとの戦いの際にうっかり噴風貝で雲海を突き抜けてしまい地上へと落下。
行く宛も無いのでゴローの弟子として温泉を掘り、紆余曲折を経てうっかり番長ならぬ番頭となる。

  • アゴトギ
砂商団アゴトギの頭。
アルバーナの街の外れでビビの誘拐を企てた。

過去の人物

  • ネフェルタリ・リリィ
800年前にアラバスタを統治していた女王。
世界政府を創設した最初の20人の1人。天竜人になる事はなかったが、彼女がアラバスタへ送った手紙は代々王家に受け継がれている。
しかし彼女の名前は国の古い文献にも無く、世界政府創設後には国に帰っておらず、後継として彼女の弟がアラバスタを統治していた。


生息する動物

超カルガモ

アラバスタ最速の脚を持つ大型の鳥。早い話がチョ○ボ。足場の悪い砂地やジャングルでも馬やラクダ以上のスピードで走る。
知能が高く人に懐きやすいため、アラバスタ国王軍では「超カルガモ部隊」も作られている。
偉大なる航路には他にも「超スズメ」など巨大な鳥が生息している。

CV:粗忽屋
超カルガモ部隊隊長。ビビがBWに潜入する際にも連れてきていた。
知能は高いが間が抜けており、突撃の際にビビの利き手の反対側を通ってしまい敵を素通りしたりするなどかなりドジ。
忠誠心は極めて高く、Mr.5から「鳴き声を上げてビビを呼べ」と命令された時には暴行を加えられても決して声を上げなかった。
アラバスタ上陸時には「仲間の証」を翼に付けたが、考案者のルフィからは釣りの餌にされかけたことがある。
港町で一旦ビビと別れ、伝令をアルバーナに届けた後、超カルガモ部隊と合流しビビの元に帰参した。
アルバーナ突入に際してはビビを庇い銃撃を受け、反乱軍の蹄鉄に踏み躙られ重傷を負ったが、
Mr.2からの追撃を振り切るために(短距離ながら)飛行するというガッツを見せた。
麦わらの一味が出航した際にはビビと共に姿を見せ、「仲間の証」を高々と掲げた。

なお、演者の「粗忽屋」はサンジ役の平田広明の別名義。
『ワンピースパーティ』ではビビに不埒な行為を働くブルックをサンジと結託してフルボッコにしていた。


  • その他のメンバー
カウボーイハットをかぶった「カウボーイ」
ウイスキーボトルを首から下げた「バーボンJr.」
葉巻を咥えた「ケンタウロス」
笠と蓑を纏った「ヒコイチ」
キャップを前後ろに被った「ストンプ」
巨体の「イワンX」の6羽。
アルバーナ突入に際し囮役を買った麦わらの一味を載せ激走する。


哺乳類

  • マツゲ
CV:粗忽屋東品川店
サンドラ大トカゲに襲われていたヤサラクダ。男は載せないと嘯く根っからのスケベラクダで、踊り子が大好き。
その横柄な態度に怒った男性陣は「アホ」などと名付けようとし、最終的にナミが「マツゲ」と命名。
王宮潜入作戦においてはフードを被って超カルガモ部隊に乗り、ウソップと共に囮役を担ったが、5秒でボンちゃんにやられた。
戦役終結後は超カルガモ部隊入隊を志願している。

  • クンフージュゴン
CV:粗忽屋西神戸店
近海に生息するジュゴン。「クォー」と鳴く可愛いヤツ。雑食性。
その名の通り、ウソップを秒殺するほど強く、自分を倒した相手には弟子入りしたがる。
ルフィに敗北し弟子入りを志願するも食料を分けられて別れ別れになり、サンドラ河でサンドラマレナマズに襲われていた麦わらの一味を救った。
後にアニメオリジナルエピソードで新世界編で再登場。
海獣海賊団を結成しており、なんと武装色の覇気まで身に付け、ルフィと真っ向から打ち合ったほど。
ブリードのペトペトの実で操られたが、ルフィに敗れたことで正気を取り戻し、懐いた。
ちなみにルフィからは「カンフーアザラシ」と言い間違えられていた。

  • 海ねこ
大型海獣の一種。偉大なる航路に生息する猫の頭に魚型の下半身を持つ哺乳類。前述の通りアラバスタの聖獣。
餓死寸前だったルフィとゾロは即座に捕まえようとしたが、ビビから邪魔され、無事に逃げ切った。
新世界にも同族が生息している。

  • 土番長
温泉島地底に生息する大型モグラ。
ゲダツに敗北し手下になる。地中を掘り進むうちに、温泉を発掘した。

  • 森番長
温泉島の森に棲む巨大マントヒヒで、大工の頭領のような恰好をしている。ゲダツに敗北し手下になる。温泉島に旅館を立てた。
もしかしたらヒューマンドリルの仲間なのかもしれない。

爬虫類

  • バナナワニ
アラバスタの水辺に生息する巨大なワニ。頭部にバナナ状の突起があり、アニメ版では緑がかった黄色の体色をしていた。
極めて貪欲であり、石の階段を食い千切る程の顎の力(流石に海楼石と鉄でできた檻は無理)を有し、海王類すら捕食する。
クロコダイルはこいつらをアジトの水槽で可愛がっており、役立たずは片っ端から餌にしていたのだが、
サンジやゾロ、果ては水に浸かっているため実力が出せないルフィにすらボコボコにされていた。
(ウソップ曰く「あいつらの強さが異常なだけ」)

  • Fワニ
バナナワニの変種で、乾燥した砂漠でも適応可能なスリムなワニ。アラバスタで二番目に足が速く、BWが急ぎの用に使う。

  • バンチ
BWで飼われている水陸両用亀。愛煙家でいつも帽子を被っている。オールサンデーが乗り物替わりによく利用していた。
車を引くこともあり、亀のくせにけっこう足は早い。

  • エリマキランナーズ
BW伝令役のエリマキトカゲ。エージェントコンビ1組に付き1匹。

  • サンドラ大トカゲ
サンドラ砂漠に生息する恐竜ほどのサイズがある蜥蜴。
ルフィ・ゾロ・サンジの「ゴムゴムの龍肩肉巻き鞭シュート」で即死し昼飯にされた。
(ウソップやナミからは「そこまでやらんでも…」「怪物に同情しちゃうわね」とまで言われていた)

その他

  • ワルサギ
サンディ砂漠に生息する鷺。「砂漠の盗賊」の異名を持つ狡賢い鷺で、行き倒れているふりをして旅人から荷物を奪う。
ルフィが騙されて食料を盗まれた。

  • 巨大カエル
サンディ砂漠に棲む恐竜サイズの両生類。カエルのくせに歯が生えており、乾燥に非常に強い。飛び跳ねず待ち伏せして相手を狙う。

  • サンドラマレナマズ
サンドラ河に生息する大魚。出現が非常に「マレ」であり、人間が大好物。
河に落ちたビビ達を襲うもクンフージュゴン軍団にボコボコにされ、船代わりにされた。
肉は食用らしい。

  • ヒッコシクラブ
砂漠で暮らしている巨大な蟹。ビビ達は「ハサミ」というそのまんまな名前を付けていた(命名者は多分ナミ)。
マツゲに匹敵するほどのスケベであるが、そのエロのパワーをもってしても泳げない筋金入りのカナヅチ。
ビビ達が砂漠の足代わりに使用していたが、扉絵連載では温泉島まで繋ぐトンネルのバス役を担う。

  • 砂漠のイチゴ
砂漠に生息する猛毒グモ。イチゴにそっくりなので口に運び、死に至る旅人が続出している。
この毒は感染型であり、潜伏期間を過ぎると即座に発病し一瞬で死に至る。しかも死体から毒が蔓延するので、処理も困難である。
エースは食事中にぶっ倒れたためこれの中毒症状と疑われたが…?






「クソ記事を無かったことになど誰にも出来はしない…この執筆の上に立ち…!! 追記・修正してみせよ!! アニヲタ達よ!!!」

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最終更新:2024年02月04日 10:11

*1 世界政府が使用を禁止している、「雨を降らす薬」。雲を成長させて雨を降らせるが、大気中の水分を消費し風下の国で降るはずの雨を奪う。無用な戦争の火種になるため政府さえ禁じたシロモノ。

*2 日本最大の河川である信濃川の約2倍

*3 アニメ版に至ってはドーム状の火球が発生し、津波が沿岸まで押し寄せた