ARMORED COREシリーズ

登録日:2010/10/27(水) 11:56:04
更新日:2024/04/10 Wed 10:41:28
所要時間:約 7 分で読めます




メインシステム 戦闘モード 起動します
Main system engaging combat mode




【概要】

フロムソフトウェアが製作するゲームシリーズ。ジャンルは『 ハイスピードメカアクション』。
パーツを組み合わせてメカを作る、カスタマイズメカアクションとも呼ぶべきロボゲーで、初代から含めて10以上の作品が作られている。

アクションゲーに類するが、リアル志向を追及しているため、作品によっては熱暴走やパーツ破壊といった現実でも起こりうるシステムも散在。ゲーム的には微妙と評されることもしばしば
更にはシリーズ通してクリア時の戦績評価において使用した実弾の弾薬費、受けたダメージによる修理費が毎回キッチリ取られる。
アーケードの2Dシューティングゲームのような濃密な弾幕がACの魅力であるが、只強いミサイルやガトリングをしこたま積んで闇雲にヒャッハーしてると普通に赤字になったりする。
故に無駄弾を使わず的確に命中させる必要性に駆られる。

慢性的な金欠や借金のカタにナニカサレルのを避けるための金策や、実弾に依らないEN武器を採用したりパーツ構築で試行錯誤するのがACの醍醐味。
AC本体のカスタマイズは『アセンブル』と呼ばれ、各部パーツに消費エネルギーや重量などステータスがパーツ毎に設定されており、ミッションに合ったステータスに調整していく。
ちなみに戦闘中に武装をパージして身軽になったりも可能だが、作品によってはその武器の弾を全て消費した扱いとなり、費用が嵩んだりもする。

ストーリー面においては極々一部の例外を除いてドライで暗い傭兵ライフが展開されることが多い。雇い主は利益の為なら平然と人道を無視するし、誰もそれに突っ込まない。
初代で最初に受けられるミッションが「再開発に反対して廃工場を占拠した市民の武力制圧」*1「処遇改善を訴えて橋を占拠した従業員の武力制圧」の二択なあたりで察してほしい。
とはいえ、その物語はどこか乾いた雰囲気を出しつつもドラマチックだったりシリアスギャグ調だったり王道の熱い展開が描かれたりすることも多く、決して暗いだけの世界ではない。

キャラクターの面から見ると、主人公にプロフィールが設定される事が少なく、NPCも背景を詳細に深掘りされることもあまり無い為、プレイヤーの受け取り方次第で評価が変わるのが特徴的。所謂フロム脳である。
何気に声優が豪華なので、声ゲーと呼ばれることもしばしば。基本キャラデザが存在しない*2ので、時折聞こえる"声"はキャラクターを知るうえでとても重要なのだ。

ハードボイルドな作品で操作性も多少クセが有り、無双には程遠く敵贔屓の方がデフォなゲームバランスであるため、無理ゲーは勿論マゾゲー扱いされる事も有る。
だが慣れると如何なる機体でも楽しめるので、やり込めばやり込む程味が出るスルメな作品。

ナンバリングタイトルの後にその世界観を引き継いだ続編・派生作品*3が出るのが通例となっており、まとめて「○○シリーズ」「○○世代」と呼ばれることが多い。
一方でナンバリングが変わると世界観がガラリと変わることも珍しくない。

フロムソフトウェア保有の最強ネクスト「アリーヤ川手」や、偉大なるガチタンスキーにして総監督「神直利」通称(´神`)等の愛を惜しげなく受けた作品でもある。

フロムの看板作として名を馳せた本シリーズであったが、2013年の作品を最後に展開が止まってしまった。
そして、ネット上では「何かが起きるたびにアーマードコアの新作発表に無理矢理こじつける」というコピペネタが流行り始める始末であった。

一例)

〇〇が起きる

〇〇になる(この辺を更にもう1,2回挟むことも)

身体は闘争を求める

アーマードコアの新作が発表される

こんな感じ。
ちなみにこの「身体は闘争を求める」は作品内にちゃんとした由来のあるフレーズではなく、それが今や新作待ちのしすぎで代名詞のようになっていることを嫌うファンも多いので注意。

コピペは置いといて数多のレイヴン・リンクス・ミグラント(要するにプレイヤーのこと)が新作を望み続けて幾星霜。
だが、その間にフロムはソウルシリーズでACとは比べ物にならない特大ヒットを連発したため「フロムの看板シリーズ」の座は完全に奪われ、フロムはソウルシリーズや派生にかかりっきり状態に。
もはやACは時代の流れに取り残された老兵となり、無駄に流行ったコピペの中にその面影を残すだけとなってしまった…






この話には教訓がある
一度生まれたものは、そう簡単には死なない

しかし、2022年12月9日に開催された“The Game Awards 2022”において遂に最新作である“ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON”が2023年に発売されることが発表。全世界のレイヴン、リンクス、ミグラントが歓喜した。
また、この年の“Game of The Year”を受賞したのが“ELDEN RING”だったこともあり、アーマード・コアシリーズへの注目度はかつてないほど高まっていた。
よく知らないメディア側からソウルシリーズの派生作みたいに扱われることもあったが、蓋を開けてみれば全世界で大きな反響を巻き起こしシリーズ復活に相応しい盛り上がりを見せる事となった。




【作品一覧】

概ね、ナンバリングタイトル→基本システムを踏襲した派生作品(或いは続編)という構成になっている。
いわゆるDLCによる大規模拡張アップデートがメジャーになる前のシリーズであり、派生作品群はいずれも原典となった作品の内容を含まない(俗に言う完全版商法を採った作品はない)。
ナンバリングが変わると世界観も基本的には一新される。ただし初代→2は同一世界線であると明言されている他、3→NXは同一世界線であると考えられている。
作品によっては過去シリーズとの繋がりを想起させる場面もあったりする。

●初代/無印シリーズ

記念すべき最初の作品。ここから始めたプレイヤーは地球人(或いは地底人。ただし3系と被る)と呼ばれる。
仲介役はレイヴンズ・ネスト。
「頭部・コア・腕部・脚部のフレーム」「腕・肩(背中)武器」「各種内装」といったアセンブルシステムの基礎はこの時点で完成されており、以降のシリーズでもほとんど変わっていない。
仲介役がただの仲介役で終わらない、企業同士のドロドロ紛争、傭兵という不安定な立場故に起こるミッション中のトラブルなどシリーズのお約束も概ね初代から確立されている。

ARMORED CORE(初代AC)
ハード:PS
原始の記憶、鋼の監獄

大破壊により地球環境は崩壊、人類が地下への移住を余儀なくされて半世紀。
再び繁栄を取り戻した人類に国家の概念はなく、圧倒的な生産力を持った企業が彼らの統治者となっていた。
地下世界で行われる企業の熾烈な競争の裏で「レイヴン」と呼ばれる傭兵が暗躍する時代を迎える…。

いわゆる初代。多数のミッションを攻略していき、プレイヤーの受けた依頼によって後半の展開が少し変わる。
対戦モードもあり、お気に入りの自機を持ち寄って対戦できる。

ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA(ACPP)
ハード:PS
背徳の技術、ヒトの超越

ある日、レイヴンだった主人公の元に一つの依頼が舞い込んだ。
差出人はスミカ・ユーティライネン、名のあるレイヴンからの物だった。
そして主人公は、とある機関、とあるレイヴンと剣を交える事となる。

本作よりCPUとのタイマン対戦を楽しめる「アリーナ」が追加された。
ミッションの方は登場人物のアクが強い。

ARMORED CORE MASTER OF ARENA(ACMOA)
ハード:PS
二つのペルソナ、一つの悪夢

ある所に、少年が居た。
幸せだったはずの彼は、最強の存在、ナインボールを前に全てを失い、復讐を誓う。
厳しくも優しい、レイヴンの手解きをしてくれるオペレーター
ラナ・ニールセンと共に少年は戦場を駆け抜ける。
その最果ての地にて、彼が目にした物とは―――

「マスターオブアリーナ」の名前通り、アリーナ関係を充実した作品。
ミッションはやや少ないが、当時のプレイヤーに強い印象を残したものが多いだろう。

●2系シリーズ

ハードがPS2に移行してグラフィックが向上。
コア直付のブースターで高速移動する「オーバードブースト」が初登場。
また、「熱」という概念が登場し、それを制御するための「ラジエータ」が追加された。
新たな武装としては「インサイド」「エクステンション」が登場。
連動ミサイルやコンテナミサイルなど後のシリーズに受け継がれてゆく基礎が作られた。
2系から始めたプレイヤーは火星人と呼ばれる。
仲介役はナーヴス・コンコード。

ARMORED CORE 2(AC2)
ハード:PS2
星屑降り注ぐ暁の新天地

人類は大きく脚を踏み出し、火星へとその勢力を拡大しつつあった。
が、火星に突如現れた機械生命体『ディソーダー』、その前に多くの謎が産まれる。
そして、治安維持部隊『フライトナーズ』の隊長レオス・クラインは、密かに何かを求め奔走する。

ARMORED CORE 2 ANOTHER AGE(AC2AA)
ハード:PS2
ロストジェネレーション、再び

AC2より五年後、レイヴンの力を恐れた国家は地上再興よりも軍力の増強に力を注ぐ。
地上は荒れ行き、弱小な勢力達の潰し合いが始まり出した。
そんな中で、何かが少しずつ力を着々と増していく。

ミッションを重視した作品であり、歴代でも最多と言える100のミッションが特徴。アリーナは無く、実質アリーナのようなミッションが12個あるので厳密に言えば88個だがそれでも多い。
ACシリーズに増えた人なら一度は耳にしたであろう「騙して悪いが」はここ。

●3系シリーズ

携帯機移植としてPSP版も登場した。
コアは「オーバードブースト」タイプに加えファンネルっぽいのを射出する「イクシードオービット」タイプが追加。
旧作の基礎的なシステム部分は、本作をもって完成されたと言っても過言ではない。
3系から始めたプレイヤーは地底人と呼ばれる。
仲介役はグローバル・コーテックス。

ARMORED CORE 3(AC3)
ハード:PS2、PSP
その世界に、空は無かった

全てが予定された地下世界『レイヤード』。
その秩序を保つ『管理者』。
過去も未来も定まる世界で、少しずつその予定が狂っていく。

見れば分かるが初代のオマージュを強くした新生アーマードコアと言った趣。本作にて世界観が一度リセットされている。
一部のミッションでは有償でMTやACを雇って僚機にできるシステムが新たに登場した。

ARMORED CORE 3 SILENT LINE(AC3SL)
ハード:PS2、PSP
それは、侵してはならない領域-ライン-

レイヤードを脱した人類は、ある場所を見付ける。
武力で侵入を阻まれる未知なる領域『サイレントライン』。
そこを探る内に、主人公はある研究員と出会う。
名を、セレ・クロワール。



●N系シリーズ

シリーズでも最も賛否両論なシリーズ。
新たな操作タイプが追加。
被弾だけでなく通常ブーストを吹かすだけでも熱が一気に溜まるようになり「熱管理シミュレータ」と呼ばれるほどに熱管理の重要性が増しているのが特徴。
これまで空気だったラジエータが仕事をしているシリーズでもある。

ARMORED CORE NEXUS(ACNX)
ハード:PS2
その意思が、全てを変える

砂漠。
何も無いその場所にて、新興企業の『ナービス』が人類の居住地拡大の為に緑化を進め出した。
そして、人類はその期間に永遠の恐怖を刻まれる。

ARMORED CORE NINE BREAKER(ACNB)
ハード:PS2
求める物は、最強という名の称号

あるレイヴンにあるメールが届く。
それは一種の強化プログラムの参加勧誘だった。
それを受けた主人公は、参加に同意し、肩に輝く『9』の文字に手を伸ばす。

後述の「FF」と共に、これまでと違い純然たる派生作品となっている。
システムやパーツ類が共通しているだけでNXとの世界観やストーリーの繋がりはない様子。というかストーリー自体がない
賛否両論あるNXシリーズの中でも特に賛否が割れる作品だが、熱の緩和やバランス調整が行われた結果NX系統では最も対戦に向いた作品であると評される。

・ARMORED CORE FORMULA FRONT(ACFF)
ハード:PS2、PSP
フォーミュラ・F開幕!

『フォーミュラフロント』。
華やかで輝かしいその称号を求め、『アーキテクト』達はその知略を駆使して仮想の戦場を席巻する。
スポーティーな戦いが、今始まる。

AI操縦のACを運用するというコンセプトの作品であり、基本的には自分で機体を操作するアクションゲームではなくシミュレーションゲームである*4
一応SLとNXの間にあるお話で、LRのVRアリーナはこちらの技術を応用したものだという設定があるらしい。
とは言えテーマがテーマなだけに全体的な印象としては明るいイメージで、そういう意味でもかなり異色の作品である。

ARMORED CORE LAST RAVEN(ACLR)
ハード:PS2、PSP
誰もが生きる為に戦っている

特攻兵器襲来。
人類が恐怖を刻まれ、衰退し始めていた中、企業達が利権を集合して復興に努めていた。
が、突如として現れたレイヴン、ジャックO率いるバーテックスが企業を襲撃すると宣言。
バーテックスの襲撃時刻まで、あと24時間…

NXの直系の続編。本作独自の仕様として、戦闘中に機体の部位が破壊され戦闘力が低下するシステムがある。
また、プレイヤーの選択によってエンディングが変わるマルチエンドが採用されている。

●4系シリーズ

ハードがPS3とXbox360に移行して更にグラフィックが向上。
これまでのシリーズでAC乗りの代名詞となっていた「レイヴン」は旧世代の存在に成り下がり、「リンクス」へと取って代わった。
そのため、4系からのプレイヤーはリンクスと呼ばれる。
AC自体も従来のAC(ノーマル)を完全に凌駕する*5「ネクストAC」となっており、ロックオンや熱量の排除、クイックブーストの追加等、操作感がNXまでと大幅に変更された。
特に戦闘スピードはシリーズでも特に速く、これまでのシリーズとは毛色がかなり違っている。
新システムとしてAPとは別のバリアとなるプライマルアーマー(PA)が登場。PAを巡る駆け引きと高速戦闘は4系の特徴と言える。
fAではACの数倍、数十倍もの巨体を持つアームズフォート(AF)が登場。人気があったのか以降のシリーズでもAFのような巨大兵器戦がちょくちょく登場するようになった。
また本シリーズよりオンライン対戦が標準機能として実装されている。*6

仲介役となる組織は本シリーズでは存在しない。

ARMORED CORE 4(AC4)
ハード:PS3、Xbox360
戦い続ける歓びを/In The Myth,God Is Force.

経済の破綻した国家が企業によって転覆し、多くのレイヴンは絶えて久しい。
小さなコロニー『アナトリア』に瀕死の重傷を負った伝説と呼ばれたレイヴンが辿り着き、前コロニー指導者の娘フィオナ・イェルネフェルトがそれを救う。
そして誰に期待も持たれぬまま、伝説の鴉は何かを守る為、山猫が支配する戦場に再び赴く。

ARMORED CORE for Answer(ACfA)
ハード:PS3、Xbox360
この戦いの向こうに、答えは有るのか

人類は、自らが汚した地上を捨て、空に生きていた。
緩慢な死を待つだけ、惰性の生をただ受け入れる人類。
彼らの前に、三つの答えが用意される。
そして、互いの答えの為に、リンクス達は戦場を奔る。

AC4の続編だが、前作で象徴的だった出来事は断片的に語られるに留まるので未プレイでも問題なく楽しめる。
PS3・XBOX360の普及期に発売されたこともあり、ノーマルモードの難易度がかなり抑えられている。ハードモードは相変わらず難しいので幅広いプレイヤー層に対応した作品と言える。
本作もプレイヤーの選択によってエンディングが変化する他、二周目以降ミッションとミッションの間に挿入される会話が変化する。


●V(5)系シリーズ

なんとAC乗りに対して決まった呼び名がなくなった。
運び屋・行商人から転じて傭兵も含む「ミグラント」がレイヴンやリンクスに相当する存在として位置付けられている。
シリーズでも特にオンライン要素に力が入れられており、対人チーム戦を前提としたゲームデザインとなっている。
4系に比べるとゲームスピードは低下し、空中戦主体だった4系に比べV系は地上戦を主体としていることが特徴。
オーバードウェポン(OW)という「全てを焼き尽くす"暴力"」を体現するかのようなイカれた武器群はVシリーズの代名詞。
操作面では地上ブーストがEN消費0、空中でのブースト上昇が不可など操作性はまたかなり変わっている。
武装面では腕武器のハンガーが共通システムとなり、OW装備時などを除き2+2個の武器が装備可能となった。肩武器は腕部内蔵武器という形に変更され、搭載できる腕部でのみ装備が出来る。
新規アクションとしてブーストチャージという「蹴り」技や、ブーストドライブという壁を蹴って上昇するアクションなどが追加されている。
防御面が3種の属性に明確に分かれ、かつどんなアセンでもいずれか1種は穴が出来るというシステムとなった。
相手の防御値の方が高いと跳弾が発生してダメージが大幅減となるため、相手の弱点に合わせた有効な属性の攻撃を撃ちこんでいくことがこれまでのシリーズ以上に重要になっている。

ARMORED CORE V(ACV)
ハード:PS3、Xbox360
それは、全てを焼き尽くす"暴力"/ここは、名も無き傭兵たちの戦場

利己的な支配する者と、絶望のただ中にいる抗う者。
世界は壊れ、それでも両者は、人類は戦いを止めなかった。
荒みきった世界を見守るモノが二つ。
一つは諦観の嘲笑を浮かべ、一つは愉悦に破顔する。

ARMORED CORE VERDICT DAY(ACVD)
ハード:PS3、Xbox360
“最期”を告げる、評決の日

かつての破滅から、どれほどの時間が流れたのか、知る者はもはやいない。
世界を覆っていた汚染は沈静化し、人類は再びその版図を世界へと広げていた。
それは人類の復興の端緒であると共に、かつて繰り返された戦いが
再び幕を開けようとしていることをも意味していた。
成長と格差。強者と弱者。繁栄と破滅。生と死。
この愚かな生き物は、今再び蛮行を繰り返そうとするのか。



●VI(6)

VDから10年ぶりとなるナンバリングタイトルで、ハードはPS4/PS5/XONE/XSeries/PCと更にグラフィックが向上。
久々のACとなったが作風としては「未曾有の大災害が起きてなおその元凶になった資源を巡る闘争に明け暮れている」という、いつものACワールドである。
ACfA以来となるマルチエンディングが採用されており、プレーヤーの選択によって結末が変化する。
久々に主人公が「レイヴン」となるが、過去作とは異なり個人のライセンス名となっているため、AC乗り全体を指す名称は今回も無し。
ちなみに今作の対応ハードでPS1・PS2・PS3・PS4・PS5と、すべてのPS据え置きハードを制覇したことになる。また、Steamでのリリースも今作が初となる。
基本的な操作感覚は4とVの中間ぐらいと言われている。
特徴的なのは新システムとして過去作の衝撃システムを新たな形で実装した「スタッガー」が登場した点。
相手のバランサーをエラーに陥れて大ダメージを取るという概念は「SEKIRO」の体幹システムとの融合と言われている。
とにかくスタッガーが全ての中心となるシステムであるため、過去作以上に衝撃が重要となっている。
また、登場人物が非常に個性豊かなこともあってこれまで以上に二次創作が活発な作品となっており、そこから完全に無の代物と知らなかった新規プレイヤーが入ってくるという相乗効果もあってか、
VI一本でVDまでのシリーズ国内累計売上を越える280万本の売上を上げた*7

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
ハード:PS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|S、PC(Steam)
火を点けろ、燃え残った全てに(Feed the fire. Let the last cinders burn.)

かつて惑星ルビコン3で発見された新物質「コーラル」によって引き起こされた星系規模の大規模破壊「アイビスの火」
それから50年の月日が経ち、復旧が進みつつある現代。
惑星封鎖機構によって閉鎖された星系の中で再びコーラルの反応が確認された事でルビコンに再進出した星間企業と土着勢力、惑星封鎖機構との間で新たな争いが巻き起こる。
「ハンドラー・ウォルター」なる人物の子飼いである主人公「強化人間C4-621」は独立傭兵としてルビコン3に潜入し、その戦火の中に身を投じる。

一応ミッションがメインの作品だが、アリーナ、オンライン対戦(どちらも過去作と違い、ある程度ストーリーを進めないと解禁されない)と従来作で見られた基本的なコンテンツは揃っている。
仲介役となる組織は存在しないが、傭兵支援組織「オールマインド」がシミュレーターによるチュートリアルやアリーナを提供してくれる。
本作においてもマルチエンドが採用されている他、二周目以降プレイヤーの選択次第でミッション内容を変化させられる要素(ALTミッション)があり、それによって次に受注できるミッションそのものが変わることも。

【著名な関連用語】


  • AC
アーマードコアの略称。作中の主人公や他勢力が運用する人型の有人機動兵器。そのまま『エーシー』と呼ばれる。
腕や肩に多種多様な武装を搭載し、ブースターで空を飛び戦場を縦横無尽に駆け巡る。

シリーズによっても違う可能性があるが、初代では元は作業機械の「MT」をベースに開発された。なので大きく分けるとACもMTにカテゴライズされる。
基本シャーシの『コア』を中心に、最小限の負担であらゆる形状のマシンを構築できるよう対応を図る「コア構想」の元に開発されている。*8
そのためパーツの組み換えが容易で、個人の趣向や実力、戦闘スタイルや任務に合わせたアセンブルが可能な高い汎用性を誇り、作中での第一線級兵器として重宝されている。
操縦士は生身の人間の他、AC操縦のみに『最適化』された強化人間がパイロットを務める。

戦闘能力についても作品によって差異はあれど、概ね通常兵器やMTを相手にするぐらいなら楽勝というニュアンスの描写がされている。
初期シリーズを中心にプレイヤーが使えないパーツを用いたACもそこそこ存在する。そのパーツ(機体)寄越せと思ったレイブンは少なくないだろう。

  • MT
マッスルトレーサーの略称。ゲーム的には所謂ザコ敵に相当し、戦場で度々見られるちっこくて脆いロボット達がコレ。
たまに非人型の大型ボス機体もこれに分類される。

初代においては荒廃した世界において作業用重機として開発され、人類の再繁栄に大きく寄与、比較的安定してきた後に軍事転用され移動砲台として活躍、後にACの母体になっている。
要するにガンダムで言うところのボールである。
一体一体は貧弱だが、ACよりも低コストで数を揃えやすい為、戦術と武装次第では袋叩きで格上を落としかねない。

作品によってはMTと名前の付く機体が出てこなかったり、出てはくるのだがACとの繋がりが全く確認できない場合もある。
AC6に至っては、MTという兵器についての説明が全くないACについても大した説明はないけど

それぞれACの脚部のカテゴリ分別。もっとも分かりやすく挙動と見た目に変化をもたらすのがこのパーツである。
詳細は各項目を参照。
またフロートは4以降は他カテゴリに統合、Vの逆関節は軽量と重量で別脚部扱い、VIの二脚・逆関節は重量別の区分廃止*9等、シリーズによって扱いは変わる。


フロムソフトウェア作品共通の用語。
ACでは初代から最新作まで全てに登場するブレード。
作品によって扱いは異なるが基本的にはいずれも高性能。通常プレイでは入手できない場合が殆どであり、隠しパーツになっていることも多い。


EN兵装におけるエース。
初代では消費ENや重量が少し問題有りだが、それを補う高い威力と弾数でレーザーライフルの頂点に立つ。
以後のシリーズでも高負荷・高火力のレーザーライフルという特性は概ね受け継がれている。
キングスフィールドが初出であるMOONLIGHTと違いこちらは初代とPPのプロデューサーである唐澤氏に由来する名前だからか、作品によってはこの名前じゃなかったりする。
まぁ出てこなくてもそれっぽい特性と見た目のレーザーライフルはどの作品にもあるのだが。


AC3より伝統となった武装。いわゆるパイルバンカー
絶大な威力と絶望的な使い辛さを併せ持つ「漢」の武器
興<この兵器は素晴らしいぞ。
干<まったくだ
≧<是非装備してくれ
古<頼むぜ
δ<新しい…惹かれるな

ACVIではまさかの看板機体が初報のPVで引っ提げて登場し多くの人に衝撃を与えた。
性能面でも各段に使いやすくなった通常攻撃と、当てにくいがおぞましい威力でもってスタッガー中の敵を粉砕するチャージ攻撃を使い分けられる実用とロマンを両立した武装に。

9。それは、最強の証
初代直系の続編である2系では最強の称号として9を打ち破りしものこと「ナインブレイカー」というものがある。ACNBもそこから由来。

全シリーズ通してのパッケージを飾るACのヒロイン。まあ、嘘なんだけどね
AMIDAかわいいよAMIDA…
ちゅっちゅ。


  • 変態企業
キサラギやトーラスなどある特定の分野に特化し「すぎた」企業
深入りすると上記のAMIDAやナニカサレタ人間になること必至。


サイボーグ化により身体機能や反応速度を向上させた人間。名前の由来はまぁ言うまでもないだろう。
借金まみれやOPパーツ、ナニカサレルことでなれる
ゲーム中では、キャノンを構え無しで撃てる、消費EN低下などのメリットがある
アリーナの上位ランカーは大抵これ

AC6ではゲーム開始前からナニカサレタ人となっており、ゲーム内における強化人間であるメリットは全く存在しない。
設定上では「アセン(搭乗機)を大幅に変えても素早く適合できる」のが強化人間のメリットなんだそうな。

他のゲームで言う所のバッドステータスの一種。
脚部毎に設定された「積載量」を超えると重量過多となり、出撃不能となるか到底使い物にならない程スピードが著しく下がるペナルティを受ける。
重装備や重装甲を施そうとするとついつい起こしてしまうACプレイヤーなら誰もが通る道である。また、腕部武器の性能が大幅に下がってしまう「腕部重量過多」という亜種もある。

ただ、武器をパージできるシステムが追加されてからは戦術に組み込めるようになっている。

PS1時代から当時としては高度なCGで描かれていたが、PS2後期からは手を抜いて実写になって行ったAC群。
何れもOP内では縦横無尽に暴れ回る活躍が描かれており、機体自体も目を引く外連味溢れるアセンとなっている。
……が、見栄えを優先し過ぎてほとんどの機体が重量過多を起こしており、ゲーム中ではマトモに動かない
また、いわゆる「フロムマジック」によりゲーム中では不可能な挙動を連発する

AC4以降は看板機体のアセンでも普通に戦えるようにはなってきている。ACVIのナイトフォールは縛りプレイに片足を突っ込んでいるがそれでも普通に動かせる。
フロムマジックについても、ゲーム内で出来ることが増えてきたため大体はゲーム内でも出来るようになった。

  • 初期機体
ゲーム開始時にプレイヤーが操作できるAC。
ここからプレイヤーが自分で購入などしたパーツを入れ替えていくという性質上機体は殆どの場合プレーンな中量二脚で、ライフル、小型ミサイルなどシンプルな武器。
作品にもよるが大体は酷い性能であり、序盤のミッションでプレイヤーが苦労する理由の多くはコレである。
ところがパーツ単位で見ると割と優良なものも多く、アセンブルは総合力であることを嫌と言うほど実感させてくれる。

続編に該当する作品群では序盤に軍資金を持たされていて初っ端からアセンが可能だったりするので、初期機体のままファーストミッションをやらないという例もざらにある。
また、4系では各企業やセレンさんが設計した機体から1つチョイスしてそれを初期機体にするという仕組みなので、初期機体とは言うもののいずれも結構性能が高い。


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最終更新:2024年04月10日 10:41

*1 傭兵である主人公に依頼が来た理由は「公的な治安部隊を動かすと体面が悪いから」

*2 ゲーム内でキャラデザらしきものが確認できるのはACVIだけ。そのACVIも造形は相当ぼかされているうえ、誰がどのキャラを指しているのか明示されているわけでは無い。

*3 拡張ディスクなどではなく十分なボリュームのある新規タイトル

*4 後に発売されたマイナーチェンジ版のみ、自分で操作できるモードがある

*5 PVでは過去作と同デザインのACを圧倒するネクストが描写されていた。ただし、実際のゲーム内で登場する「ノーマル」とされるACはどちらかと言うと過去作のMT寄りの見た目になっており、過去作のACに近いデザインのノーマルと戦闘する場面はない。

*6 それまでのシリーズでは別売りの機器を使わないとオンライン対戦できなかった

*7 VIの280万は国内国外合わせての数字である点に注意…と言いたいが、国内だけでもこれまで一番売れたVの25万本をはるかに超える70万本以上売り上げている。

*8 ただしは「コア構想」の設定が大きく異なる

*9 一応パーツ設定上に「中量」「軽量」といった表記はある