冠城亘

登録日:2017/10/15 (日) 17:20:00
更新日:2024/04/25 Thu 19:05:16NEW!
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右京さん、あんた何様だ…


冠城亘とは、テレビドラマ『相棒』の登場人物である。

演:反町隆史


人物


警視庁生活安全課特命係所属。階級は巡査。
1975年2月9日生まれ。
法務省から警視庁へ出向してきたキャリア官僚で、以前は法務省刑事局総務課企画調査室室長をしていた。
ノーネクタイにスーツの前ボタンは外している事がほとんどで、冬場はコートとマフラーを着用している。
本籍は東京都で港区の北麻布在住。独身で現在恋人はいない。
ちなみに実家はわりと広い。実は裕福だったのだろうか?

今でこそ警察官として杉下右京の部下となっているが、初登場時は法務省の官僚であったため作中初の「警察官ではない相棒」であった。(第一、実際には有り得ない。)
最初は「現場に興味がある」という理由で警視庁に出向し、当時ワケあって空き部屋状態となっていた特命係の部屋に入り浸っていたが、ある事件で不祥事を起こした事で法務省を去る事となり、紆余曲折を経て警察官となり特命係へ配属となった。
かつて特命係に配属されていた神戸尊と同様に知的でクールな人物で、経歴を見て分かるとおり歴代相棒の中ではずば抜けたエリートである。権力を失った後も捜査で法務省時代のコネを使い事件の情報を収集する事がある。
だが右京と同様に真実を明らかにする事に執着しており、そのためならば手段を選ばないという危なっかしい面を持っている。

法務省出身のため、右京からは「相棒でも友人でもない単なる同居人」、周囲の警察関係者からは「お客様」として扱われている。しかし警察官になってからは伊丹憲一に呼び捨てにされるようになった。
ちなみに今のところ歴代相棒の中で唯一あだ名が存在せず、名字も地名から取られていない。
そして前述のように真実を追求するために暴走する事もあるので、歴代相棒が担っていた「正義が暴走しがちな右京のストッパー役」という役割を果たしていない初の相棒でもある。

亀山薫と同じくコーヒー党であるが、薫以上にコーヒーに拘りを持っている。
コーヒーを淹れる際にはコーヒーミルで豆を挽いてからドリッパーを使用。時には自らブレンドする事もある。
他人の運転する車に乗るのが苦手で、右京の運転する車に乗った時には気分が悪くなっていた。

実は特命係には亀山薫に続いて歴代2位の長さで在籍しており(シーズン20の6話まで)、その事はドラマ内でも言及された。
2021年放送開始のシーズン20でも続投しており、登場回数で第7回「かわおとこ」にて亀山薫を抜いた。でもまたに抜かされた。

性格


クールではあるが、とにかく掴みどころのない飄々とした性格。
堅苦しいのが元々苦手なのか、基本はおどけた口調と芝居がかった仕草を絶やさず、周囲の人間にはかなりフランクに接している。
また官僚である自分に気を遣う刑事達に対し、敬語は使わなくていいと言っていた事もある。

前述にあるとおり、真相を究明するためなら手段を選ばないという危険な思想を持っている。
そのためならば自分の持つあらゆるコネクションを駆使し、あの右京の能力をも理解した上で利用する事がある。
情報を得るために時には味方を欺く事もあるが、そのせいで米沢守とは険悪な関係となっている(詳細は後述)。
また興味本位で右京の能力を試そうとして、「この状況だとどう動くか」を見るために捜査妨害を行った事もある。
そのせいか右京から一定の信頼はされてても少々警戒をされているようで、大河内春樹からは「一見飄々としているが何を考えているか分からない恐ろしい男」だと評されている。
また咄嗟の判断力は抜群で、右京が正義を貫く為に様々な敵を作ったり、かつての味方とも対立したりする困った人の為、
裏切った振りをして彼らとのルートを残したり、あえて右京と対立した振りをしてメッセンジャーボーイになったりもする。
右京もこの能力は信頼しており、「君ならそうすると思ってました」という感想を述べることが多い。

元官僚で現場経験も浅いが尊とは違って死体や血を見る事に抵抗はない。
だがややヘタレ気味であり、銃撃戦の現場に突入した時には終始右京の影に隠れていた。
暴漢に襲われていた時には右京が登場していなければ危ないところであったが、全く戦えないというわけでもないようである。
ただS16やS17ではその辺のチンピラでは相手にならない程の強さを見せていた。

「暇潰し」感覚で事件に関わろうとする節があり、右京がトラブル体質である事を面白がり、休暇の時にも彼に同行して事件にいくつか遭遇している。その度に右京に「事件は暇潰しの道具ではない」などと注意されている。

遊び人気質なところがあるが、女性の扱いはいまいち。
作中では軽薄な態度で金髪美女を怒らせて「バカ!」とビンタを食らっており、花の里の女将である月本幸子に一目惚れした時にも彼女にウザがられていた。
また「瞳の綺麗な女性を泣かせた」と占い師を装った詐欺師に言われた時は狼狽していたことから、そういう経験もあるようだ。*1
OL2人から話を聞く為に食事に誘ったのだが、更なる情報のためにケーキを要求されたりする=冠城本人は興味を持たれていないということも。イケメンの筈なのに…。
全くモテないわけではなく、少なくともS16.9に出てきたゲストの女性には惚れられている。
しかしこの冠城君、本命な女性に対しては奥手となってしまう。のだがそれが功を為し結果割と良い仲になることもある。

なお本人にそういう趣味は無いが、意外と男性にはモテる。
しかも単純にモテるのではなく、最初は怪訝な態度を取られたり喧嘩した相手程仲良くなりがちである。


能力・特技


頭脳明晰かつ論理的な思考の持ち主。
右京に引けを取らないほど知識も豊富であり、特に法律の事は元法務省所属だっただけにかなり詳しい。また流暢に英語を話す事も出来る。
捜査能力もそこそこあり、特に巧みな話術で関係者から情報を聞き出す事に長けている切れ者。また情報を聞き出すためなら前述のとおり右京すらも利用する事がある。
優れた嗅覚を持っており、コーヒーの香りを嗅いだだけで、その香りを嗅いだ場所を思い出すことが出来るという特殊能力も持っている。
その鼻は流石に性的指向までは調べる事はできなかったが、大河内の過去をほぼ言い当てるチートレベルで
また香水の香りを嗅いで被害者と関係者の関係を見破った事もある。その嗅覚に関しては右京も認めている。
薫と同様に霊感があるようで、有名な心霊スポットを訪れた時に殺人事件の被害者の霊を目撃している。
その為か、霊のいる事故物件には近寄らないようにしたり、ガチギレした挙句言い訳したりと豹変するくらい幽霊や怪談話は苦手らしい。占い等のオカルト話も苦手なようで、右京からタネ明かしされるまで完全に信じこんでビビっていたことも。

女性関係はともかくそれ以外のところでは「調べてきます」の一言で被疑者の過去を洗ったり、捨てられた遺品を中古屋から手に入れたり、
猫マニアの益子がオークションでもなかなか手に入れられない猫の写真集を手に入れたりと、抜群の調査能力や物資調達能力を持っている。
…がどのような手段を用いているかは描写されることは少ない。何してるんだろうか。

また自らの推理を披露して右京に褒められる等「相棒」として活躍している。
推理に関しては右京に一歩及ばないが、彼のヒントで即座にピースを埋め込めるレベルには達している。


経歴


97年3月に早慶大学法学部法律学科を卒業し、同年に法務省に入省。
そして刑事局総務課に所属となるが、かねてから現場に興味を持っていたので、出向先に警視庁を希望して2015年の春に人事交流という名目で警視庁へ出向した。
しかし警視庁では「お客様」扱いされてろくな仕事が与えられなかったため、右京の無期限停職処分によって空き部屋となっていた特命係に居座るという退屈な日々を送る事となる。
そんな時、都内の刑務所で刑務官が囚人に殺害される事件が発生。この事件をたまたま帰国していた右京と共に捜査し、見事真相を解明してみせる。
この事がきっかけで右京に興味を持つようになり、解決後も法務省に復帰せず警視庁に留まった。
当初は警察関係者でなかったため、右京からは「相棒でも友人でもない単なる同居人」として扱われ、特命係のネームボードもわざわざ自作していた(そのネームボードはサイズが大きすぎたため、後で右京に細かく修正されている)。
右京の事は尊敬しているが、好奇心に負けて彼の捜査を妨害するような事を行ったり、捜査方法を巡って対立する事もある(S14-15ほか)。
だがS14-15にて捜査妨害を行っていた事が遂に警察上層部に知られてしまい、法務省への帰任及び北海道への転勤を命じられる可能性が高くなる。
そしてS14-20で発生した警察学校内での殺人事件と官僚を標的としたテロ事件が、自分にとっての「ラストケース(最後の事件)」になると覚悟した。
しかし解決後に上司の日下部彌彦から天下り先の候補を提示された時に、その中に警視庁があるのを見つける。
その後は退官という形で法務省を去り、日下部と甲斐峯秋の手回しによって警察学校に入学。研修を終えた後は総務部トップの命令で非捜査部門である警視庁総務部広報課に配属された。
その直後に関わった事件の解決後に、日下部から社美彌子の監視を命じられるが、その事を美彌子に明かし、美彌子を庇うような意図を見せつつ「別れたほうがお互いのためになる」とやや強引な交渉を持ちかけて特命係への異動を希望する。
その希望は美彌子を通じて峯秋が受け、彼の手回しによってやっと正式に特命係の一員となる。
特命係に帰ってきた時には右京からも「おかえりなさい」と歓迎され“相棒”として認められていた。
その後も右京とはなかなかのコンビネーションを見せるものの、S15の最終回にて2人の間に険悪なムードが流れる。
週刊誌に怪しい人物の状況をリークするという奇策に出た右京の行動を非難した際に「想像が及ばないなら黙っていろ!」と一喝される。
それに対し亘も「何様だ?」と返すなど一時険悪なムードになり、事件解決後も、互いにその言葉を思い出す状況であった。
…が、S16においては、互いに冗談を言い合うくらいには関係は回復しており、最終話では互いに笑顔を向けるカットで最終回を迎えた。

その後は若干扱いが雑な時もありながらも、基本的に阿吽の呼吸で動いている。


主な人間関係


特命係係長で現在の上司。
出会って数日経った後で彼を「ミスターデンジャラス」と呼ぼうとしたが、当然ながら却下。
現在は彼の事を「右京さん」と呼んでいる。ちなみに右京の事をこう呼ぶのは初代相棒の薫以来である。
相棒として彼と共に様々な事件に関わっているが、無茶な事をする事も多いので、その度に彼に咎められている。
基本は彼の事を尊敬しているので、たまに彼の口癖「はいぃ?」や紅茶の注ぎ方を真似ている。
向こうからは、自分なりの推理を披露し「キミ、意外とやりますね」と褒めてるのか貶してるのか良くわからない感想を言われたり
幽霊が怖い事をおちょくられたり、警察学校で鬼教官からの評価が良い事を「意外ですね」と評されたり、
「優秀だからこっちにくればいいのに」という冗談に「良いですよ」と承諾されたり遊ばれている感は強い。
逆に勝手に右京の首を掛けた挙げ句「杉下右京亡き後の特命係は俺が守る」等と嘯いたりして呆れられる事も多い。
…が、時には捜査方針を巡って対立する事もあり、S15のラストでは彼に「想像が及ばないのであれば…黙っていろ!」と言われ
それに対して「何様だ?」と返した事で2人の関係に亀裂が生じた。
S16においては「自らの考え」や「仮説」を述べることが増えており、彼の「想像」に及ぼうと努力している一面も見られる。
現在のところでは相棒同士互いに信頼しているが、上記の一件があった為か互いにぞんざいに扱ったり軽く見たりすることもある。

右京の前の前の相棒で2代目相棒。
S15(時系列上はS14中)で再登場した時に、亘とはとある事件で知り合っていた事が判明した。
S17では反社会組織相手に亘と共闘。割りと仲がよいようである。

右京の前の3代目相棒。
面識はないものの、亘は彼がどのような人物であるかをよく知っていた。

右京の第0代相棒、最大の理解者の一人にして最大の敵でもあった”官房長”。
2021年時点で共演はないが、実は生前にある事件で彼に召集され、右京や尊とニアミスしていた。

捜査一課の刑事2人組。
法務省から出向していた時には亘を「お客様」ともてはやしていたが、亘が巡査として警視庁に配属になると伊丹は掌返しをして目の敵にし始める。
伊丹曰く「どうせすぐに自分の階級(巡査部長)を追い抜いていく」との事で、それまで徹底的にいびってやると宣言していた。
ちなみに捜査一課のニューカマー出雲麗音からは割と頼りにされているが、彼女は「特命係」としか認識してない為か絡みは意外と少な目。

警察学校教官で元鑑識課員。
鑑識だった頃に亘に騙されて関係者の電話番号を教えてしまったので、それが原因で警察学校へ異動になってしまう。
後に教官として亘を指導しているが、その後の関係もギクシャクしたままであった。
…のだが流石に年数も経過した為か、S20頃には互いに軽口を叩きあう関係となっていた。

組織犯罪対策部課長。
亘が暴力団に関係者を脅迫させて証拠を提出させたと知ると、流石に怒って亘と(連帯責任として)右京を厳しく叱っていた。
また、「初めて志願して特命係に来た奴は初めてだ」とも評していた。

  • 日下部彌彦
法務省の法務事務次官で亘の元上司。
何かと亘の事を気に掛けており、亘が退官処分となった際には彼に天下り先を斡旋していた。
しかし特命係の捜査によって目にかけていた女検事の不正が暴かれ、彼女が辞職にまで追い込まれた時には流石に激怒。
右京は勿論亘にまで「君達を許さない」と敵対宣言をしていた*2
しかしS17にて亘がとある情報を持ってきた際に多少仲直りはした。
その後音沙汰はなかったが、S20最後の事件では、亘に「公安調査庁」の再就職を斡旋した。

  • 社美彌子
警視庁総務部広報課長。亘が広報課にいた頃の上司。
仕事をそつなくこなす事から亘の事はそれなりに評価していたが、彼から日下部の思惑を知ると「別れたほうがお互いのためになる」という提案を飲んで、峯秋に「亘の特命係への異動」を依頼した。

  • 青木年男
警察嫌いなのに警察に入った、厭味ったらしい男。
特命係に恨みを持ちながらも、向こうからその情報収集能力を充てにされたらノリノリで手伝うというわかりやすい小物。
割と狂犬染みたこいつを飼いならすのは右京ですら手こずってというか面倒くさがっており、亘はお構いなしに彼をうまくコントロールしている。
S19頃から「〇〇だ、冠城亘」とため口+フルネームで呼びつけらるという尊大な態度を取りだしたが、それが逆にボケとツッコミとなっており視聴者の笑いを誘っている。
S20後半辺りからはプライベートでの付き合いも増えたらしく、休みの日の彼に車の番をさせたこともある。しかも12時間以上も。
亘も内心実力は認めていたらしく、S20最後の事件では彼を社に推薦した。

  • 千原純次
S14-2で登場した人物。高校の同級生。
フリーライターで、元埼玉県警の刑事。彼の死は「自殺」と判断されたが、実際には他殺だった。

実は埼玉県警埼玉中央署は、署長の浦上*3らが裏金作りを行っていた。資料を渡し、手帳は右京が持ったままと言うと、「副総監の坂之上さんとは話が付いている」と安心する。そこで冠城はかばんに盗聴器が仕掛けられていることを告げ、刑事2人は冠城を始末しようとしたところに右京らが登場。
浦上は「坂之上さんとは話が付いている」と言うが、右京は無視し、伊丹と芹沢が捜査員を逮捕しようとすると「証拠は?」と反発。しかし冠城の眼鏡は撮影録音機能付きで、ヘルメットの男の声も録音され、相手にしてもらえないだろうにわざわざ埼玉中央署の捜査員に会いに行ったのは声紋を照合するためと説明。米沢の鑑定結果からヘルメットをした男は部下の刑事2人と確認したと告げる。
浦上は「同じ警察官だろ」と伊丹に言うが、伊丹は「一緒にしないでほしい、あんたらみたいな警察官は大嫌い」と手を払い、大河内は「恐喝の証拠として十分、問題はなぜ恐喝をしていたかということ。埼玉中央署による裏金作りの証拠が見つかった、埼玉県警の監察官室に報告する」と浦上に告げる*4
彼を殺害した犯人は元同僚の早田茂樹であった。
早田は、「千原が警察を辞めたのは自分が先に出世したのが気に入らなかったのだと思う。元同僚たちの『すねの傷』を熟知していて裏金作りの詳細な情報を聞き出して幹部に『記事にしない代わりに3000万渡せ』と要求してきた。自分が説得しに行ったが妻が主婦売春の常習者と写真を見せられ、投げたら死んだ。殺すつもりはなかった」と供述した。右京は「あなたに残された道は一つ、生きて罪を償うこと」と諭す。
冠城が千原の娘・麻衣に真相を説明した際、麻衣が「本当は父は最低な人間だったということですよね」と言うと、冠城は「俺にとって親友だってことは変わらない。君にとってはいい父親だろ、悪いのはお父さんだけじゃなく警察という組織そのもの」と返した。
実は冠城、高校時代にトイレに行けず漏らしてしまったことがあったのだ。その時にかばってくれたのが千原だった。

  • 若月詠子
S15-10にて、郊外のベッドタウン黒水町にて出会った女性。
地元ケーブルテレビのニュースキャスターであると同時にジャーナリストでもある。
勝ち気で強気だが正義感に富んだ性格であり、その事で亘とも気があった。
しかし何者かによりケーブルテレビごと爆破されて死亡。そして亘は仇討ちとして殺害を決意するほど静かな怒りに燃えるのであった…。

  • 新崎芽依
S16-9にて出会った女性。
キッチンカーにて弁当を販売しており、彼女の作るタコライスは右京も絶賛するほどの絶品。
亘も常連となるのだが、彼女は実は相貌失認という障害を持っており生まれつき顔の区別がつかない。
その為事件に巻き込まれるが、亘によって救われる。
そしてその障害を持ちつつも特命係の顔を認識することができたが、今回の件で踏ん切りがついた為実家に帰ってやり直すこととなった。
再会を約束していたがS.18-17にて特命係を敵視する遠峰小夜子の差し金により危うく殺されそうになる。
何とか一命を取り留めるもこれ以上彼女を巻き込みたくないと願い、二度と近づかないことを決意した…。
  • 竹田ユキ(南侑希)
S18-10にて登場した元カノで詩人「スノウ」。
竹田ユキとして冠城とは知り合いますが、過去の事件のことを隠すための偽名であった。
その後、ユキと同居していた女性が殺害され、ユキが姿を消していることから、捜査一課に容疑者として行方を追われることになる。
だが、実際には彼女もすでに殺害されてしまっており、同居していた女性の殺害は口封じ殺人であった。
動機は犯人が過去の情報を流していることに気付き口止め料を持って「やめて欲しい」と言ってきて、「全てはあなたの為にやった」と詰め寄るが拒絶され逆上、絞殺されてしまった*5
具体的に冠城が侑希にフラれるシーンはないが、右京さん「ユキが詩を書けないのを知り、冠城自ら身を引いたのではないか*6」と想像している。


右京との別れ


2021年11月末に、ファンに落雷の如く衝撃が走った。それは、「冠城亘、相棒を卒業」といったニュースである。しかも発表当時はS20-7話での出演回数を超えたばかりだったので、非情のカウントダウンが始まってしまったのだ。これはソンカイトの卒業よりも衝撃が走ったファンも多かろう。右京は結局7年も死ぬ死ぬ詐欺やりながら、長い付き合いすることで信頼関係が構築され、S20最後の事件でついに「相棒」と明言。事件解決後に日下部からスカウトを受けたことで、公安調査庁に「異動」する形で自ら特命係を去ることを決めた。特命係を去る際は右京から「僕は『来る者拒まず、去る者追わず』なスタンスである」と前置きを言いその上で「辞めないでほしい」「もう少し長くいたい」と最高の餞の言葉を送った。亘自身も「最高のはなむけの言葉ですよ」と言った。

あなたの事は何とお呼びしましょう? ミスター追記・修正で宜しいですか?


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最終更新:2024年04月25日 19:05

*1 右京は「瞳が綺麗というのは個人の感想で誰にも当てはまる為、そう言われて個人を連想するのは当たり前」と説明していた。

*2 但し、日下部はS17-10を最後に、亘が特命係を去るS20-19・20(最終話)まで登場していないため、現在も特命係廃止を画策しているかどうかは不明。

*3 「浦上」は字幕によるもので、作中では名前は登場しない。また、彼を演じた信太昌之氏はこの回では時効になった少女誘拐殺人事件の犯人を演じていた。

*4 また、右京は「千原と早田が持っていた万年筆に刻まれていたのは連続殺人事件の被害者の名前で、それを暗号化した数字をIDとパスワードとして入力したら中を見れたが、不正の証拠は消去されていた」と言う。

*5 犯人は右京と亘に「全て彼女のためにやった」などと宣うも右京から「侑希さんを殺したのは誰のためだったのか言ってごらんなさい!」と言われ何も言い返すことができず連行された。

*6 彼女と冠城が交際していた期間中、スノウは詩集を発表していなかったからです。