スカイピア(ONE PIECE)

登録日:2017/10/09 Mon 11:10:47
更新日:2024/03/07 Thu 08:41:50
所要時間:約 20 分で読めます




スカイピアとは、『ONE PIECE』に登場する空中国家である。
空島」の記事に書けよとお思いの読者もいるかもしれないが、長くなりそうなので別個立項させていただいた次第である。

●目次

【概要】

偉大なる航路前半に浮かぶ巨大な雲の化石「積帝雲」
何万年もの間積み重なるその雲は、あまりの厚さ故に太陽の光すら閉ざし、真昼に夜を齎す。
その積帝雲の中、上空1万mの「白々海」に浮かぶのがこのスカイピアである。

スカイピアには羽の生えた人々が住んでおり、風切り羽根は横を向いている。

◇到達方法

偉大なる航路からスカイピアに向かう方法は二つ。

一つはハイウエストの頂を通る方法で、近くの空島を中継して向かうこととなる。
ガン・フォールによれば、クルー100人で挑んでも道中ほとんどが脱落して最終的には数人しか残らないらしい。コンディションとか各個人のアレコレを考えなければ、空島に行ける確率は数%程度ということか。
第2部ではベラミーが「仲間は失ったが空島で得たものは大きい」と語っていたので恐らくこちらで向かったものと思われる。
しかしその詳細については今も明らかにされていない。

もう一つは突き上げる奔流(ノックアップストリーム)に乗る方法である。
これは偉大なる航路の特定の海域で起こる「バケモノ海流」であり、海底火山の噴火口に落ち込んだ海水が地熱で熱膨張を起こし、水蒸気の圧力で約1分間にもわたり垂直に水柱がドカーンと吹き上がるという何とも豪快な代物である。
ただ単純に真上に乗っかっていては噴火口に流れ込む渦潮に捕まって海の藻屑になるか、直撃して水圧で吹っ飛ぶかのどちらかであり、どこに乗るかは航海士の腕次第、ということになる。
麦わらの一味は猿山連合力の観測データ提供により、噴火地点を正確に把握して水柱に乗ることができた。
更に猿山連合軍によって改造された「ゴーイングメリー号フライングモデル」により上手く気流にも乗り、ナミの天才的な航海技能により五体満足のまま白海まで突っ切った。
が、こんなのは奇跡みたいなもんであり、この方法でスカイピアに行くのは「オール・オア・ナッシング」を地で行くことになる。

この他、数は限られるが優れた飛行能力を持つ能力者もスカイピアに到達可能であると思われる。
ONE PIECE FILM STRONG WORLD』ではフワフワの実の能力者である金獅子のシキが連絡手段として音貝を利用しており、映画冒頭で麦わらの一味と対面する際、彼らが貝の使い方を知っていたことに少し感心する描写がある。

上空7千mの白海には「ヘブンズゲート」という縁起でもない名前の門がかかっており、ここを通ることで上空1万mの白々海に向かうことが可能。
エネルが支配していた頃は後述の入国料が必要だったが、アマゾンばーちゃんが第2部ではワゴームランドの受付に転職しているため、今でも払わなければいけないのかどうかは不明。

◇文化

青海(人間の住む地上のこと)からは隔絶されているため、たまにやってくる旅人や犯罪者が持ってくる物資、もしくは突き上げる奔流や風に乗って飛んでくるゴミなどを収集し、空島にはない「重い物体」などを集めている。
文化圏が青海とは隔絶されているため、ゴムは存在すら知られておらず、エネルは絶縁体という概念すら知らずにとんでもない顔芸を行い、ウソップが輪ゴムを元手に物々交換を行った結果「ワゴームランド」なる遊園地まで建つことになった。

通貨は「エクストル」で、1万エクストルが1ベリーに該当する。
入国料はエネル統治時は1人10億エクストル(10万ベリー相当)、傭兵活動が1ピンチにつき500万エクストル。ジジイ無理すんな!

◇統治

統治者は「神」と呼ばれる。
ただし、本来この国の長の称号に過ぎず、「国王」「統治者」以外の意味は持たない。

神に仕える「神隊」や警察「ホワイトベレー」によって犯罪は摘発されている。

しかしアッパーヤードの黄金目当てにスカイピアへやってきたエネルがガン・フォールから「神』の座を簒奪してからは、彼及びその直属の神兵団による独裁監視体制の圧政が敷かれた。
エネルは青海人によるスカイピア上陸(?)が多いのを見て住民に密告を命じ、逆らった民は即座に感電死させていた。
その行為により、空島へ楽しみにやってきた青海人達を無理矢理罪を着せるなどして仕方なくアッパーヤードという死地に追い込むスカイピア人に「罪の意識」を持たせることで、厳罰のみならず心を掌握し支配していたのである。

が、麦わらの一味の活躍によりエネルが逃走しガン・フォール政権が再び樹立すると、元の様に穏健な国家体制に戻った。
シャンディアの勇猛な戦士たちも揃って「神の護衛隊」に任ぜられ、ホワイトベレーと共に今日も空の平和のために戦っている。

◇刑法典

ちなみにエネルが定めた(のであろう)刑法典には1級から11級までの犯罪が記されており、

  • 第11級 不法入国罪 (※罰金として入国料を本来の10倍徴収される)
  • 第10級 器物損壊罪
  • 第9級 窃盗罪
  • 第5級 公務執行妨害罪
  • 第2級 暴動・武力行使(騒乱罪?) ※神の島(アッパーヤード)にて神官直々に裁きを受けることとなる
  • 第1級 国家反逆罪 ※神官によって受けるはずの裁きを受けないだけで該当、全能なる神エネルへの宣戦布告と見なされるとされる

などが作中で判明している。
特に第5級より上は「雲流しの刑」といって、船が一個乗るだけの島雲に乗せられ、食料も水も与えられないまま国外追放されるという遠回しの死刑が下される。
ルフィ達がアラバスタを出た直後に空から降ってきたガレオン船「セントブリス号」も200年前この刑によって国外追放されたものである。




【歴史】

◇400年前

元々スカイピアは平穏公然に大地(ヴァース)を信仰し平和に暮らしていたのだが、
400年前「突き上げる奔流(ノックアップストリーム)」によりジャヤの北半分が白々海に突き立ったことで状況は一変した。
当時の神(ヤマに似た姿のふてぶてしいオッサン、関係は不明)はあり余るヴァースに目がくらみ、武力で先住民を追い払ってスカイピアの「聖地」にしようと目論んだ。

しかしシャンディアも先祖から語り継がれたポーネグリフを守るため、そして島を救った探検家モンブラン・ノーランドとの約束のために徹底抗戦した。だが慣れない空の環境もあって敗北し、大戦士カルガラもその中で命を落とした。
それから実に300年以上戦争は続き、遂にシャンディア達は「神の島(アッパーヤード)」を追われ、雲隠れの里に押し込まれてしまったのである。

◇8年前

先代の神ガン・フォールは和睦を申し込むも、ワイパーら強硬派の反対により和議は一向に進まず、6年前(現在から8年前)にエネルが突如として侵略してきたことにより、ガン・フォールは神の座を追われてしまった。

神の島(アッパーヤード)」を占領したエネルは己の夢である「環幸」を果たす為、ガン・フォールの部下を奴隷として扱き使い、方舟マクシムを建造させる。
マクシムの原料となる「黄金」は本来空島には存在しない「重い物質」のため、かつて栄えた都により掃いて捨てるほど黄金のある「神の島(アッパーヤード)」はエネルにとって必要不可欠だったのである。

◇2年前

こうして6年の歳月を経てマクシムを作り上げたエネルは、用済みとなった空島と天界人たちを青海に突き落とすという暴挙に出る。
手始めにエネルはマクシムに搭載した装置「デスピア」で作り上げた雷雲の爆弾「雷迎」を作り出し、エンジェル島を消し飛ばす。
続いて積帝雲そのものを消すために巨大な雷迎を投下しようとするも、仲間達とワイパーの協力によりマクシムまで辿り着いたルフィは、ゴムゴムの花火・黄金牡丹で雷迎を放電させて破壊。
続けざまに放たれたゴムゴムの黄金回転弾によりエネルは倒され、マクシムは白海へと沈んで行った…
しかしその後、当日深夜になって意識を取り戻したエネルにより浮上。
そのまま「限りない大地(フェアリーヴァース)」へ向かい、スカイピアには平和が訪れた。
住処を消されたスカイピア人とシャンディアは歴史的な和解を果たし、最後まで残っていた神の島へ移住。

ガン・フォールは全てが終わったことで、後はのんびりとカボチャ栽培に勤しむつもりでいたが、酋長の推薦を受け、スカイピアの人々からもシャンディアの戦士達からもその仁徳を認められて再び神の座に戻ることになった。
こうして新たなスカイピアが誕生したのである。

◇現在(2年後)

ワゴームランドやらパンプキンカフェやらが立ち並ぶ明るい国になった。
ガン・フォールとシャンディアの酋長によって国のシンボルとなったカボチャは、かつてノーランドがシャンディアに伝えた友情の証だったという…。

【地理】

◇エンジェル島

スカイピアの本島。多くの住民が暮らす島雲。
島雲を圧縮加工した特殊な材で家や道路を作っており、どこを見渡してもふかふかの白い街並みが並ぶ天国のような島。
最後はエネルの暴挙により永遠にこの世から消え失せてしまった。なんてもったいない。

◇雲隠れの村

ナルトに出てくる忍者の里ではない。神の島を追放されたシャンディア達が暮らす隠れ里。
島雲の中に隠れており、神の島から徒歩で行けるほど近いのだが、ここもエネルによって消滅の憂き目にあった。

神の島(アッパーヤード)

シャンディアの故郷でもある、スカイピア唯一の「大地」である島。
元々は偉大なる航路に浮かぶ「ジャヤ」という髑髏型の島の半分であり、シャンディア達はここで暮らしていた。
しかし400年前、突如として突き上げる奔流に乗りスカイピアに打ち上げられ、巨大豆蔓に突き刺さってしまった。
前述したとおりの血で血を洗う抗争の果てにエネルに乗っ取られ、神に逆らう者どもを処刑するための「試練の場」にされてしまう。
島には大量の雲の道(ミルキーロード)がかかっており、この中を移動することで罪人たちは人質の捕らえられた「神の祭壇」に向かう。
入り口は四つの門に分かれており、エネル傘下の四神官「サトリ」「シュラ」「ゲダツ」「オーム」の支配する
」「」「」「」の試練に繋がっている。
神官たちは互いにつぶし合いにならないように縄張りを守っているのだが、神の祭壇などのフリーエリアにおいては早いもの勝ちで殺戮を楽しんでいる。

神の島に広がるジャングルはジャヤと同一の植生・生態系を有している…はずなのだが、独自の環境の影響で青海よりも巨大になっている。
シャンドラの遺跡群もこの中にあるが、かつて黄金郷があったとされる都は近くの島雲にバラバラになっている。
エネルの粛清対象となり「万雷(ママラガン)」の集中砲火を浴びるも、根を張る「大地(ヴァース)」を雷が貫くことはできず、
その偉大さに空の人々は一様に大地を巡って争っていた自分たちの愚かさと矮小さを恥じた。
エンジェル島、そして雲隠れの村が無くなったことにより、エネル敗走後はこの島こそが「スカイピア」となった。

巨大豆蔓(ジャイアントジャック)

神の島の真下から生える巨大な豆の木。名前の由来はイギリス民話「ジャックと豆の木」に違いない。
串団子のように神の島と神の社を貫いている。
ノラが激突してもびくともしない程巨大であったが、エネル撃滅のためにゾロに片方が叩き斬られ、残ったもう一方もワイパーが破壊した。

◇神の社

神の島上空に浮かぶ小さな島雲。
エネルが御殿を構えていたが、環幸に際して用済みとなり部下諸共焼き尽くされた挙句、稲妻(サンゴ)に貫かれ完全に破壊された。
なお、黄金の大鐘楼はこのさらに上空に位置する小さな島雲の上に乗っており、ルフィによって下方に落とされた後、
折れた巨大豆蔓(ジャイアントジャック)に引っかかっていたところをシャンディアに回収された。

雲の果て(クラウドエンド)

白海の端にある、積帝雲の出口。竜のオブジェが置かれている。
青海に降りるにはここからしか出られない(海雲にも流れがある)のだが、その方法はあまりにもワイルドである。

【国民】

◇空の民(スカイピア人)

  • ガン・フォール
CV:八奈見乗児→佐藤正治(TVシリーズ)/市川猿之助(エピソードオブ空島)
スカイピアの先々代&当代の神。白い髭と長髪を蓄えた威厳ある老人。
20年前(第2部から22年前)には海賊王ゴールド・ロジャーとも面識があり、彼のことを「豪快で気持ちのいい輩」と評している。
海賊にも偏見を持たず、「時には法律に縛られない者たち」と言っている。

シャンディアとの和解を夢見て奔走していたが、その最中にエネルにより暴行を受け、追放される。
放逐された後は辺境で好物のカボチャを育てる傍ら、傭兵「空の騎士」を名乗りピエールと一緒に暮らしていた。
エネルの暴政を憎み、彼により反逆者や犯罪者の悪名を着せられ虫けらのように消される人々の脱走の斡旋・援助を行っていた。
スカイピアを訪れる青海人にも寛容であり、シャンディアに襲われそうになったら率先して助けている。

武器は巨大な突撃槍と、籠手に仕込んだ衝撃貝。青海性の鉄製の鎧を着こんだ、老人とは思えない戦士。
年は経ているが負傷の療養中ですらコトリを一蹴するほど戦闘力は高い。
かなり痩身に見えるがアップに寄るとガッチリした体格である事が分かるイケ爺。常に傭兵稼業を営んでいるせいか甲冑は常時装備であり、兜の下に赤のバンダナを被り、派手な赤模様の柄シャツの上から甲冑を装備している。追放されて随分と荒れた格好で傭兵稼業(強いて言うなら揉め事処理)をやってるお爺ちゃん。
空島のサバイバルに加わり、麦わらの一味と協力しエネル討伐に向かうも敗北。
エネルが逃走した後は民衆大多数の支持により再び神に返り咲き、平和な統治を行っている。
シャンディアの酋長とは、エネル政権崩壊後から仲が良くなったらしい。もともと二人とも穏健派だし、年も近いしね。

  • ピエール
CV:粗忽屋西神戸店
ガン・フォールの相棒。水玉模様の巨大な鳥。鳴き声も「ピエ~ル」。
普段からガン・フォールを載せて飛び回っているが、実は「ウマウマの実」を食った馬鳥であり、ペガサスに変身できる(外見は水玉模様・顔つきもあって非常にダサく、麦わらの一味の評価もなんともいえない感じだった)ちなみに能力でマジもののペガサスになれるキャラも出たがこちらも別ベクトルで残念である
知能は高く、普段はおとなしいがガン・フォールをバカにした相手には馬に変身して容赦なく噛み付く。

  • マッキンリー
CV:園部啓一
スカイピア警察「ホワイトベレー」隊長。マッチョで厳格な男性。鼻から右頬にかけて傷がある。
かなり堅物であり、見晴らしのいい所でもなぜか匍匐前進で進む。

元々はガン・フォールの部下であったが、エネルが政権を簒奪し、民のことも考えて逆らって殺されるよりは彼に屈服することを選択。
以降、エネルの部下として空にやってきた青海の人間らを無理やり犯罪者に仕立て上げるなどの行為を心を殺して行っていた。

麦わらの一味来訪時には、アマゾンからの通告を受け、不法入国した麦わらの一味を検挙しようとするが、ナミに跳ね飛ばされ、ルフィにボコられてしまう。
翌日、エネルに明確に反逆の意を唱えたガン・フォールとコニスの逮捕に向かうも、
彼女の説得によりエネルの計画を知らされ、エネルに反旗を翻して国民たちを逃がす為に誘導を行った。
エネル逃走後はガン・フォールに頭を下げ(もちろん即許され)、優しいおまわりさんに戻った。

名前の由来はアメリカ第25代大統領ウィリアム・マッキンリーか、もしくはその名が付けられたアラスカの霊峰マッキンリー山(現デナリ)と思われる。

  • 神隊
ガン・フォールの部下たち500人。エネルにより方舟マクシム建造の奴隷にされた。
マクシム完成に伴いエネルに焼き殺されたかに思えたが、生き残った人々は家族と再会し、喜びを分かち合った。

  • アマゾン
CV:山本圭子
天国の門の監視官を名乗るしわくちゃの老婆。
あくまで監視しているだけで、番人や衛兵ではないが、不法侵入者はそつなく通報する。
ちなみに出国料は(天国の門から出ると)入国料の倍の1人毎20億エクストルらしい。
現在はワゴームランドの入場門で働いている。

  • パガヤ
CV:大場真人(スモーカーも担当)
コニスの父。見るからに人のよさそうな顔をした、本当に人のいいエンジニア。口癖は「すいません」。
謙虚で優しい性格であるが、エネルに怯え麦わらの一味を処刑場に送ってしまったことを後悔し島に乗り込もうとするなど度胸も据わっている。
ガン・フォールとは古い付き合いであり、親子そろって公私ともに仲が良い。
エネルの「神の裁き(エル・トール)」を受け、コニスを庇って命を落とした。
…かに見えたがうっかり生きてた。すんません。

  • コニス
CV:高橋理恵子
パガヤの娘。父親と全く似ていない、天使と見まがうほどの美貌を持つ金髪の美女。ハープが得意。
父同様優しく謙虚な性格であり、良心の呵責に耐えられずルフィ達に密告したことを話してしまった(=死刑を受け入れた)がために
エネルの標的にされ、ガン・フォールに匿われた。

パガヤと共に「神の島(アッパーヤード)」に向かい麦わらの一味に加勢するも、神隊の脱走者から恐るべき「環幸」について知らされ、
エンジェル島の人々を避難させるため炎砲(フレイムバズーカ)片手に乗り込み、覚悟を決めて「私はエネルを神と認めない!!!」と絶叫。
直後、雷が「落ちなかった」ことで国民たちは最早自分たちがエネルからは命ある者とすらみられていないことをコニスの言葉で理解し、一斉に避難を開始。
彼女の勇気が、スカイピアの命運を分けたのである。
2年後はラキと共にパンプキンカフェの店員になった。

  • スー
CV:粗忽屋武蔵野店
コニスが飼っている空キツネ。「スー!」と鳴くかわいいやつ。ピエール並みに知能が高く、コニスにとっては大事な相棒。

アニメオリジナルだと、サンジやウソップの物まねをしてコニスに状況報告を行っているかわいらしいシーンもある。

◇シャンディア


◇神の軍団(エネル一派)

先代・神。該当項目参照。

◇四神官


CV:高戸靖広(他にもMr.9ワンゼベポなどを担当)
四神官の一人で、生存率10%「玉の試練」の番人。髪が赤い。通称「森のサトリ」
常に丸メガネと丸い帽子を被った、ボールの様に丸い体型の奇人変人で、「ほっほほう!」が口癖の軽薄な男。

CV:太田真一郎(他にもモモンガピープリー・ルルなどを担当)
四神官の一人で、生存率3%「紐の試練」の番人。服や飛行帽が黄色い。通称「スカイライダーシュラ」。相棒の怪鳥フザで空を駆ける。

CV:高塚正也(他にも、Mr.5ヴァン・オーガージャブラビスタ、八宝水軍ブーなど担当)
四神官の一人で、生存率50%「沼の試練」の番人。髪と上着が青い
四神官の中で唯一更生を果たした。

CV:竹本英史(他にもX・ドレーク、ドーベルマン、ストロベリー、コーミル、処刑人ロシオなどを担当)
四神官最強の男。唯一生存率ゼロ%を誇る悲しみの求道「鉄の試練」の番人。タンクトップが緑。通称「スカイブリーダーオーム」
ツルツルに剃りあげたスキンヘッドに刺青、尖ったサングラスと怪しさ満点の男。
人が幸福を欲し、それでも争い死んでいく姿を見て悲しみ続け、「みんな死んだらいい」と極論に至ってしまった色んな意味で悲しい人
そこまで強くなければ人の苦しみを理解できるいい人に成れたかもしれない。

  • ホーリー
CV:龍谷修武
オームの愛犬。象ほどもある巨体で、オームの調教により二足歩行と拳闘が使える。
シャンディアを簡単に倒す程戦闘力は高いのだが、調教しすぎたために犬に出来る芸は誰が言っても行ってしまうのが玉に瑕。
最後はゾロから「頭打って気絶しろ」と言われたためその通りになった。

◇神兵

  • ヤマ
CV:宇垣秀成
神兵長。常人の倍近い巨体で、文字通り山のような巨デブ(閻魔の由来でもあるインド神話の神「ヤマ」とのダブルミーニングだと思われる)。
傲慢な性格で「過去に拘らないタチ」と嘯く。
巨体に見合わず軽業師のように身は軽く、砲弾を蹴り返すほどの怪力とスピードを持つ。
腹に巻いた多数の斬撃貝を突き出して突撃、ゼロ距離攻撃を喰らわせる斬撃満点(アックスマウンテン)は見た目も威力もイヤ度も最強である。美女が胸に巻いてるとかならまだしも
ちなみに貝を用いない、ただの押しつぶしとして落下満点(ドロップマウンテン)もある。攻撃手段としては「キロキロの実」・「トントンの実」による落下攻撃に近いが、恐ろしいことにヤマは体重を変化させずして高跳びが出来る。
同じく動けるデブのゲンボウを瞬殺するも、遺跡を破壊しまくったことがロビンの逆鱗に触れリンチされ、自分の攻撃を自分で喰らい、最後は谷底に突き落とされた。

  • ホトリ
CV:サトリと同じ
副神兵長。三つ子の兄・サトリとそっくりな外見の神兵(他の神兵同様丸坊主)。
いつも弟・コトリと組んで活動しており、性格も言動もサトリそのまんまである。
左手袋に「炎貝」、右手袋に「斬撃貝」を仕込み、コトリと息を合わせ行動する(←この時点で既に死亡フラグである)。
迷いの森で発見したゴーイングメリー号をサトリの敵と称して襲い、身動きの取れないウソップとサンジに暴虐の限りを尽くすが、
コトリがやられた際に「よくも弟まで!」と発言したせいで文字通り手の内を読まれ、最後はナミの「衝撃貝」で撃破された。

  • コトリ
CV:勿論サトリと同じ
副神兵長その2。ホトリの弟で真ん丸三つ子の末っ子。
左手袋に「衝撃貝(インパクトダイヤル)」、右手袋にを満載した「匂貝」を仕込み、放った屁をホトリに引火させるという汚らしい戦法を使う。
ホトリと共にゴーイングメリー号を襲うが、ガン・フォールに一瞬でやられ、船から突き落とされた。

  • 神兵
「メェ~」が口癖のエネルの手下たち。斬撃貝を仕込み冷酷に相手を討ち滅ぼす。いずれも髪を剃りあげ、犬の耳のような飾りを頭に付けている。
サバイバルに向かった奴等だけでも50人いたが、最終的に麦わらの一味とシャンディアとの抗争の中で壊滅した。

  • ゲダツに逆らった神兵
ゲダツの直属だったが、彼の「うっかり」にいろいろ突き合わされた挙句、沼雲で殺されかけ、チョッパーに助けられる。
チョッパーに恩義を感じ、自分の過ちを認めようともしないゲダツを裏切り、チョッパーと共同戦線を張ることを決めるも、ゲダツに瞬殺されてしまう。
その後はチョッパーにも一切触れられておらず…。

◇神の社

  • 賢者ゴーデ
髪も髭もモジャモジャのおじさん。エネルの側近だったが、マクシム完成に伴い物理的にリストラされた。

  • 侍女
結構可愛いのに、ゴーデと運命を共にさせられた。


【生物】

貝(ダイアル)に関しては「空島(ONE PIECE)」を参照の事。

海雲に生息する魚。空での生活が可能なよう、平べったかったり、風船のようにスカスカだったりと様々な工夫が凝らされている。
大きさも様々で、手のひらサイズから海王類級までより取り見取り。大型になると船を襲い、人を食うものもいる。
フライにすると美味い。

  • 空サメ
神の島内に生息する鮫。ゾロを食おうとするも、逆に殴り飛ばされた。串焼きにすると美味い。

  • 空ヤツメ
神の島内に生息する巨大なヤツメウナギ。獲物を見つけると空中に顔を出し喰らい付く凶暴な魚。
ゾロを襲おうとするも逆に真っ二つにされ、「かば焼きにすると美味いのかな」などと言われてしまった。

  • 空イカ
白海に生息する巨大なイカ。サイズも外見も青海の大王イカそっくりだが、足は風船玉同然の代物で、ゾロが斬ったら破裂してしまった。

  • タコバルーン
雲の果てから降下する青海船を救出するための特殊な蛸。白海内に生息しており、笛で呼び出すことが可能。
空気を吸って風船のように膨らみ、船を抱えてパラシュート代わりになり降下する。
逆に空気を全て吐くと普通のマダコサイズになり、ルフィ達を助けた個体は最後は青海に逃げた。再び膨らんで空島に戻れたりするのかは不明。
原作漫画では普通の海域に降り立っているが、アニメ版ではとんでもない所にゴーイングメリー号を落としてしまう。

  • スカイロブスター
うまい。

  • 特急エビ
ヘブンズゲートとエンジェル島を繋ぐ雲の道に生息する巨大なエビ。船を抱えて一直線にエンジェル島まで向かう。
もっと巨大で素早い「超特急エビ」も生息しており、こちらは裁きを受ける船を神の島に誘導するのが役目。

  • サウスバード
ジャヤに生息する、いついかなる時も南を向く鳥。青海の個体よりもはるかに大きく、フザやピエールに匹敵するほどでかい。
頭も悪くはなく、ゾロを弁当目当てに攫った時には、途中でノラに襲われそうになり、ゾロを見捨てて逃げるなどそれなりに知恵も回る。

  • 空狼
神の島に生息する獰猛な白狼。本来は人に懐かず、最初はキャンプを張っていた麦わらの一味を襲おうとした。
(アニメではナミとのドツキ漫才が追加された後に)最終的にキャンプに混ざってどんちゃん騒ぎしていた。

  • ノラ
CV:高塚正也
神の島に生息する「空の主」。その正体は巨大な毒蝮で、眼球だけで2m程もあり、船や遺跡を一飲みにするほど巨大。
歯は全て猛毒の牙であり、触れた物体を一瞬で腐らせる程危険性は高い。このマンガ毒の表現全部コレだな
400年前のジャヤに生息していた大蟒蛇「カシ神」の孫で、樹熱の一件が落着したあとシャンディアの村に迷い込んできたマムシ。
その際、シャンディアの青年・セトに引き取られ、島の恩人たる「モンブラン・ノーランド」にちなんでノラと名づけられた。
祖父のカシ神や父とは異なりおとなしい性格であり、生まれて間もない頃からシャンディアに飼われていたため、シャンドラの大鐘楼の鐘の音を気に入っている。
ルフィを間違えて食べてしまったがために腹の中で暴れられてその激烈な腹痛で大暴れし、サバイバルを引っ掻き回したが、
最後は神の社を焼き払ったエネルから鬱陶しがられ、「神の裁き」を叩き込まれてKOされた。
意識がもうろうとする中、幼い日のセトやカルガラとの思い出がフラッシュバックし、逆らえぬ「年月」により分かたれた仲間達に涙を流し追いすがった…
…途端に目を覚ましその勢いのまま豆蔓に頭から激突、またも気絶した。
そして、ルフィが大鐘楼を鳴らしたことで眼を覚まし、400年ぶりに聞いた「ノーランドへ届ける鐘の音」の響きにボロ泣き、天に向かって高く咆哮するのだった。
その後は再び神の島にいつき、住民たちと仲良く暮らしている。2年後は子供に大人気らしい。
ノラという名前を知る者こそいなくなったものの、シャンディアにとって祖父や父が恐怖の対象でしかなかったことを踏まえれば、何より嬉しい限りである。

なお、スカイピア編後に麦わらの一味が奪い去っていった黄金は、宴会後に眠りこけていたノラの胃の中から回収したものである。
どうもこの400年でいろいろなものを飲み込んでいたようだが、400年前にジャヤが空に飛んでからというもの黄金都市には戻ってこれなかったようなので、彼がいつどのようにしてこれら財宝を飲み込んだのか地味に不明。





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最終更新:2024年03月07日 08:41