シャーロット・ブリュレ

登録日:2017/10/07 (土) 03:38:00
更新日:2024/02/03 Sat 00:06:56
所要時間:約 8 分で読めます





ねー見てアタシの顔の傷…!! ひどいでしょ?

カワイイウサギさんにカワイイ女の子…

いいわね…そんな美しい顔見るとアタシ…


切り裂きたくなるのよね!!!





漫画『ONE PIECE』の登場人物。

●目次


【プロフィール】


本名:シャーロット・ブリュレ
異名:不明
所属:ビッグ・マム海賊団・シャーロット家8女
所属船:クイーン・ママ・シャンテ号
懸賞金:不明*1
悪魔の実:ミラミラの実(超人系(パラミシア))
年齢:43歳
身長:350cm
誕生日:3月6日(ミロ(●●)ワールド)
星座:魚座
血液型:S型(現実だとO型)
初登場:単行本83巻・第832話・『ジェルマ王国』
出身地:ある巷
好きな食べ物:クリームブリュレ・ドーナツ
笑い方:ウィッウィッウィッ
CV:三田ゆう子


【概要】


四皇“ビッグ・マム”ことシャーロット・リンリン 8女

誘惑の森を拠点とし、大臣職には就かず誘惑の森に配属されたホーミーズをキングバームと共に統括している。
笑い方は「ウィウィウィ」*2

おとぎ話に登場する魔女のような長身の女性。顔にある深い傷と肌と色の違う長い鼻が特徴的。
ビジュアルが完全に老婆に近いため、キャロットやルフィからは 「木」 だの 「枝」 だの散々な呼ばれ方をされ、その度に「ブリュレだよっ!!!」と返している。

なお顔の不気味さが目立つが身体のスタイル自体は結構、というか相当良好な部類に入る。
その顔も小さい頃は鼻が目立つだけでまともだった。むしろ普通にかわいい
ひどいことを言うが彼女の実年齢は43歳であり、顔のビジュアルはある程度仕方ない部分もあるのかもしれない。

弟妹たちからは「ブリュレ姉さん」「ブリュレ姉」と呼ばれている。


名前の由来は、表面の砂糖をバーナーなどで焦がしたカスタードプディングのようなフランス産のお菓子である「クレームブリュレ(Crème brûlée)」。


【人物】

顔にある深い傷がコンプレックスで、「美人の女性を見ると鋭い爪で切り刻みたくなる」という歪んだサディズムを持つ狡猾で陰湿な性格の持ち主。

その一方で、身内の命の危機に際しては、涙を流して嘆く家族想いな一面がある。
たとえ自分の身が危険にさらされようとありのままの家族を受け入れる、家族を思う大きな器も持つ。

長男ペロスペローの事は「ペロス兄」
次男カタクリ、4男オーブンの事は「カタクリお兄ちゃん」「オーブンお兄ちゃん」
3女アマンドの事は「アマンドお姉ちゃん」
10男クラッカーの事は「クラッカー兄さん」

等、兄姉によって細かく呼び方を変えているのも特徴である。
年長者に「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼んでいた*3から可愛がられていたのだろうか。彼女がピンチに陥った際には真っ先に助けようとされていた。

特に弟妹思いで強くて優しい次兄のカタクリの事が大好きであり大変慕っている様子で、カタクリお兄ちゃん自慢を始めたり、何度も助けを求めたりと全幅の信頼を置いており、彼がルフィの攻撃で地に倒れ伏せた時は号泣して悲しんだ。*4
尾田先生「兄が大好きな巨乳の妹キャラだぞ、萌えろ」

なお、家族想いだが敵には容赦がなく残虐なのは彼女に限ったことではなく、
シャーロット・ペロスペローはじめシャーロット家の兄弟姉妹によく見られる。

意外にヘタレで打算的なのか、命を惜しんで「鏡世界」の情報を敵である麦わらの一味にうっかりもらすこともあった。
…が、それでもビッグ・マムやシャーロット家に対する忠誠心は本物である。

他の兄弟姉妹も認める 「ドジっ子」 であり、普段から割と敵に捕まりやすいらしく、「 また ブリュレの姉貴は捕まったのか!?」と言われていた。
劇中でも後述する彼女の能力の便利さと彼女自身の迂闊さのせいで、度々ルフィはじめ様々な登場人物に利用されてしまう。

とにかく家族想いな一面から弟妹達からも好かれているのか、36女フランペの開催する〝ベスト(アネ)ーティスト賞〟では 3位 に輝いている。
ベスト妹ーティスト賞でもかなり上に食い込みそうだが


【能力】


鏡が…映った光を反射する様に!!

鏡に向かってパンチを撃てば当然パンチも反射する!!


超人系悪魔の実「ミラミラの実」を食べた鏡人間
特殊な鏡を肉体から作り出し攻撃を反射したり、鏡の中の世界「鏡世界(ミロワールド)に相手を引きずり込んだりといった芸当ができる。
ブリュレはこの空間を利用して神出鬼没に出現を繰り返す。
また彼女の本拠地である自宅もこの異空間の中にある。

能力の応用として鏡に映した対象者を他の生物に投影し、その生物を鏡に映った対象者に変化させる事ができる。
あくまで姿だけだが、大量に作れば疑似分身を作り出せる。

また自分自身を対象とすることで別人に成り済ますことも可能。
ブリュレ自身が変身した場合は、姿は左右反転し、コピーした対象の持つ能力も一部模倣できるらしく、
ルフィのゴムゴムのガトリングをそのままそっくり返したり、
ホールケーキ城倒壊の際はシーザーに姿を変えたことでガスガスの実の浮遊能力を模倣したりといった方法で難を逃れている。
……どこぞかのベ〇サムもビックリである。ゲーム『海賊無双4』では2人の共演も実現。ブリュレが変化した偽ルフィに攻撃されて戸惑うボンちゃんを救援するミッションとなっていた。

欠点は良くも悪くも能力一芸特化であるため、肉弾戦自体が不得手なこと。
能力自体は搦め手特化な上に典型的な初見殺しなので原理を見破れば対策自体はしやすい部類に入ると思われる。
ブリュレ本人の詰めの甘さや慢心も欠点の一つ。
現状、ビッグ・マム海賊団の幹部クラスの戦闘員基準で見た場合最弱と言っても過言ではない。

とはいえ、劇中では初見殺しとはいえキャロットや怪物化したチョッパーを難なく捕らえるなど非常に厄介な能力をもっていることは変わりなく、
身体面においてもナミの落雷を直に喰らっても次のシーンではケロっとしていたり、他の兄姉が異常にタフなだけで、彼女自身もビッグ・マムの子供らしく相当に頑丈である。

ちなみに描写が少ないが彼女自身が肉弾戦をする際は魔女っぽく大きな鎌を用いる模様。


鏡世界(ミロワールド)

ブリュレの力を支える最大の特性。多分術者であるブリュレよりも重要度が高い。
ブリュレの能力によって創造された鏡の中に存在する異空間。

ホールケーキアイランド内にある全ての鏡が「鏡世界」に入り込むための出入り口となる。
なおここで指す「」とは、「鏡のように物体を反射して映し出す物全般」を指す。
そのため水たまりであろうと鏡世界の出入り口と化し、ブリュレ自身が作り出した鏡もまた鏡世界の出入り口となり、たとえ出入り口となる鏡が砕かれてもそれは単に出入り口が1つ失われたに過ぎないため、鏡世界には何の問題もなければブリュレが気絶しようとこの空間は消えたり異常が発生するといったこともない。

鏡が完全に粉々にならない限り鏡世界と出入り口の鏡の接続は保たれており、人が入れないようなサイズまで小さく砕かれても「鏡の形」さえ残っていれば破片を通信機替わりとしても活用可能。

この世界では外界の様子を確認するには鏡を介するしか無いが、同時に鏡世界内の鏡は意志を持っており、
しゃべりかけると誰が相手だろうと鏡は質問に答えるので自分たちが何処にいるのか割り出すのは比較的容易。

ブリュレが居ればビッグ・マム海賊団は鏡を介して一方的に敵地の偵察や敵地への攻撃を仕掛けたり、敵の拠点に好きなタイミングで鏡を介して侵入したりできる。
当然ながら鏡世界内部は、一部にブリュレの家がある以外は鏡だけでトラップの類は皆無なため、一度侵入すれば中にいる者同士で戦わない限り基本安全。
標的を鏡世界に取り込み隔離するといった使い方も可能など後方支援系能力としては破格とも言える能力。

鏡世界からの干渉を封じるには、能力発動の要となるブリュレを行動不能にさせるか、あるいは自陣の内にある鏡を全て砕くしかない。


◆技

  • 反射(リフレクション)
自身の腕から鏡を形成。
そこに命中した相手の物理攻撃を勢いや威力、特性はそのままに、攻撃を仕掛けた相手目掛けて跳ね返す。


【本編での活躍】


いいかい!! ここが“新世界”の行き止まりさ!!!

「四皇」と戦う!?


夢の話さ!! 

ママに会うこともできない!!!


お茶会に潜入!? 結婚式を止める!? 仲間を奪い返す!?


夢のまた夢さ!!


お前達は!! ママの顔すら拝めずに

この森で死ぬのさ!!!


ビッグ・マムの命でキングバーム達ホーミーズを従えてホールケーキアイランドの 「誘惑の森」 にて、ルフィ達を襲撃。
自身の能力でルフィ達の偽物を作り出したり、配下のホーミーズを操り一味を幻惑・翻弄したりして終始圧倒。
四皇配下の実力を見せつけ、チョッパー達を戦慄させた。
その後チョッパーとキャロットを「鏡世界」へ難なく捕獲し、続いてナミも捕獲しようとしたが、義父パウンドの妨害に遭い、ナミに反撃されたことで「鏡世界」に退避。

閉じ込めたキャロットとチョッパーは「鏡世界」にある鏡が万国中の鏡と通じていることを知り、「鏡世界」からサンジを捜索しようとするが、退避したブリュレはそれに気づき「鏡世界」にある彼女の家に拘束する。
そのまま部下たちと共にキャロットを鍋で釜茹でにしようとするも、2人の作戦で部下もろとも敗北してしまう。

以後は簀巻きにされた状態で連れ回され、キャロットとチョッパーにいいように利用される形となる。
結果、途中で謀反を起こしたジンベエを合流させた事を含め、サンジ奪還の手助けをしてしまう。

さらにその後、ベッジ率いるファイアタンク海賊団が画策する 「ビッグ・マム暗殺計画」 の連合軍の(暗殺計画始動の際の撹乱係、遂行・もしくは失敗した際の脱出手段として)一部に加えられてしまう。

しかし、暗殺計画は失敗。連合軍が避難する際にようやく次男カタクリによって助けられ、ビッグ・マム海賊団の一員として復帰。
ちなみにこの時カタクリには 「さんざん利用されやがって…」 と流石に胸倉を掴まれ怒られてしまっていた。
この後は兄弟姉妹達と共に連合軍脱出の阻止を行うが、玉手箱に入っていた泥棒よけ爆弾が炸裂。 ホールケーキ城倒壊 という大惨事が引き起こされ連合軍を取り逃がしてしまう。

城倒壊後はカタクリ、長男ペロスペローと共に麦わらの首を取る部隊に加わり、「鏡世界」を利用して1万の兵士をいつでもどこにでも出撃させる母艦的な役割を担う。

カタクリを麦わらの船に乗せることに成功したが、カタクリを自身ごと「鏡世界」に隔離し船から追い出すというルフィの機転により、再度利用されるハメに。
いよいよルフィとカタクリによる「鏡世界」の一騎打ちが始まるが、この時ルフィへ皆の自慢のお兄ちゃん、カタクリの 「超人伝説」 を意気揚々と語るのだった。


ウィッウィッ!! カタクリお兄ちゃんはね!
ただの無敗の男じゃない!!

生まれてこの方一度も地に背中をつけた事がない

〝超人〟なのよ!!

この世に生まれたその瞬間に立ち上がり
イスに座って寝たという伝説に始まり

人生で一度も横たわった事がない!!

地面をも見下す男(●●●●●●●●)!!



よせブリュレ……


いつも気高く冷静で強く
全てが完璧な人間

それが私達のカタクリお兄ちゃんなのよ!!!



その後は各部隊への兵力供給、情報提供、ペロスペローへ一騎打ちの経過報告を行う為、隠れながら「鏡世界」でカタクリを見守る。

だがその後、覇気回復の時間稼ぎの為、カタクリから逃走するルフィと ばったり鉢合わせ してしまい、満面の笑みを浮かべたルフィに飛びつかれ無理やり「鏡世界」の外に誘拐されてしまう。


助けて〜〜〜っ!!!
お兄ちゃ〜〜〜〜〜〜ん!!!


くそ!! ブリュレ!!


お前はピーチ姫か

ルフィに覇気回復の間万国中を連れ回される事になり、途中アクシデントでナッツ島に上陸していた母ビッグ・マム、長男ペロスペローと、ナッツ島を治める3女アマンドに偶然出会い、「アマンドお姉ちゃん!! ママー ペロス兄助けて〜!!」と助けを求めるも、結局鏡を伝って連れ去られてしまった。

その後ルフィがカタクリとの決着を望んだことで再びルフィに担がれ「鏡世界」に突入。カタクリとルフィの決闘の結末を見届ける。
その後今度は付近に潜伏していたナゾムズペコムズに捕獲されてしまい、ルフィとペコムズが「鏡世界」から脱出するのに利用されてしまった。
この時、倒れた大好きなお兄ちゃんの姿を見たブリュレは大泣きしていた。

ルフィと麦わらの一味の集合場所であるカカオ島へ鏡を使って突入後、ルフィ脱出の時間稼ぎとしてペコムズに脅され、「助けてみ"んな"ーー!!」と助けを求め、4男オーブンによってようやく解放された。

保護されたブリュレ。
カカオ島の家族達はカタクリがルフィに出し抜かれ逃げられたものだと考えていたが、ブリュレは泣きながら「鏡世界」で起きた事を叫んだ。


完璧で!! 最強で!! 世界最高の
アタシ達のカタクリお兄ちゃんは…!!

〝麦わらのルフィ〟に!!!

敗けたのよォオオ!!!!


「シャーロット家最高傑作」のカタクリが倒されることなど、絶対にありえないと考えていた兄弟姉妹達はこの真実に激しく動揺するのだった。





麦わらの一味脱出後、敗れたカタクリを治療しながら会話するブリュレ。
このシーンで読者は作者の語る「妹萌え」の本当の意味を知る事になる。

【劇場版での活躍】

「ごめんねオーブンお兄ちゃん」
映画『ONE PIECE FILM RED』にてメインキャラとして登場。兄オーブンと共にエレジアに潜入し、ウタを攫おうとするも返り討ちに遭ってしまう。
その後は紆余曲折があったものの麦わらの一味と一時手を組む事になり、魔王トットムジカとの最終決戦では、自身の能力を活かして一般人を避難させるといった活躍をした。また、音符の兵士達に襲われそうになった時は、レディを守る騎士道精神を持ったサンジに助けられ、その姿に惚れ惚れしていた。
エンドロールではウタの歌にハマったのか、彼女の歌を歌っている姿が確認できる。
劇中でナミに説得される際、このままだと家族にも会えないと言われ「カタクリお兄ちゃんにも……?」と非常に戸惑い気味に言う姿は必見。

本作の監督を務めた谷口悟朗氏も、「ウタ、ナミ、ロビンに続くヒロインキャラの1人」と語っていた。

【余談】

  • 最重要キャラ
行動サポート担当としても攪乱担当としてもあまりに便利すぎる能力者であるため、敵でありながら劇中ではルフィ達のビッグ・マム暗殺計画の要を担い、ビッグ・マム海賊団に復帰した後も追撃部隊の輸送を支えている。
いるだけで戦闘時の勢力図が傾きかねない便利すぎる能力から、ホールケーキアイランド編最重要キャラの一人であるといえる。
なのになぜか捕まりやすい

  • 妹萌え
ONE PIECE882話の掲載された週刊少年ジャンプ2017年47号(10/23発売)での巻末作者コメントでは尾田氏が、
「挑戦をやめるくらいなら死んだ方がましだ。僕は今「妹萌え」に挑戦中。妹いいよね」とコメントしている。
初めて彼女を見た読者は どの辺が妹萌えだ となるかもしれないが、終盤まで見るとなるほど妹萌えだ、となるだろう。






追記・修正して〜っ!! お兄ちゃ〜〜ん!!!

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  • サンジが持たなくて良かった
  • 43歳
  • 女幹部
  • 女海賊
  • 見た目より若い
  • 懸賞金不明
  • 初登場がゾウ編~万国編終了まで

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最終更新:2024年02月03日 00:06

*1 おそらく懸けられていない可能性が高い。

*2 おそらく英語で「魔女」を意味する「Witch(ウィッチ)」から

*3 長男ペロスペローだけは何故か他のどんな呼び方をする弟妹からも「ペロス兄」と呼ばれている

*4 逆に10男クラッカーに対しては他の兄弟に比べても若干ツンケンした態度が目立つ。仲があまりよくないのかもしれない