グレートマジンカイザー(機体)

登録日:2017/10/02 (月) 00:12:35
更新日:2024/04/10 Wed 20:58:12
所要時間:約 7 分で読めます






偉大な勇者を超え




偉大な(おう)と成る





グレートマジンカイザー

概要

グレートマジンカイザーとは、真マジンガーZEROvs暗黒大将軍に登場した、偉大な勇者を超えた『偉大な皇』である。

ある世界の兜剣造が作ったグレートブースターに内蔵された合計4基の光子力エンジンによって、
グレートの魔神パワーを極限にまでブーストさせたグレートマジンガーの姿であり、
マジンカイザースパロボFに初登場以来ファンが待ち望んだ「カイザーとしての力を得たグレートマジンガー」である。

形状はグレートを本家カイザーらしくディテールアップされてるが、
本家に比べてグレートブースターによって形成されたスクランダーと、胸の放熱板の形状が大きく異なる。

機体性能はおそらく本家カイザーをも凌駕し、『戦闘のプロ』を超えた『勇者のプロ』である剣鉄也が駆るその強さたるや、
終焉の魔神であるZEROですら「勝利の因果を一瞬で紡ぐことが出来なかった程」である。
ZEROの強さがあまりに規格外すぎて、強さの基準にならないが。



機体性能・武装

全身を本家カイザー同様、超合金ニューZαで形成されており、ZEROも邂逅時は破壊の因果を紡げなかった。
機動力も凄まじく、富士山をも巻き上げるZEROのルストハリケーンを回避し瞬時にZEROの背後を取る程である。

武装も確認できるだけで以下の武装が確認できる。

  • ターボスマッシャーパンチ
  • ギガントミサイル
  • グレートトルネード
  • グレートブラスター
  • ゴッドサンダー*1
  • カイザーソード

ギガントミサイル→グレートトルネード→グレートブラスター→ゴッドサンダーのコンボは、
地球環境すら激変させ、カイザーソードはマジンガーの名を関する機体では唯一ZEROの装甲を切り裂く程である。


劇中の活躍

暗黒大将軍率いるミケーネ帝国の猛攻の前に瀕死の状態であったマジンガーZの前に現れたグレートマジンガーと剣鉄也は、その圧倒的且つ洗練された強さでミケーネ帝国を殲滅したが、
グレートマジンガーという存在が「マジンガーZが最強にして絶対」という定義を乱す存在であると認識したZEROが魔神パワーを開放。

暗黒大将軍を一蹴し瀕死だったボディは再生され、自身の存在を脅かすグレートと拳を交える。そして遂に劇中の進行の時間軸で「マジンガーZERO」が降臨。
自身が唯一無二の最強であるかを見せつけるかの如く世界を破壊するZEROを目の当たりにしたミネルバXは、
もはや過去にデータを飛ばし世界のやり直しが無駄であると悟り、この世界で終焉を迎えることをさやかに告げる。
だがそこに、満身創痍のグレートと鉄也が駆けつけ

「この世界は終わる!」

「だが 終わり方ってもんがあるだろう!」

と間一髪でさやかとミネルバXを救出。

そして世界の終焉が迫る中、兜甲児は仮想空間の中でマジンガーZと共にさやかとミネルバXの前に姿を現し、
「自らに光子ルストハリケーンを当て、世界のリセット」を二人に依頼する。甲児はこの絶望的な状況の中でも世界と皆を救うことを諦めていなかった。
甲児の意思を果たすために、現実世界に戻った彼女らは鉄也に対し「私たちに…あなたの命を頂戴!」と依頼したところ

「いいぜ!!!」

と即答。鉄也は、出撃の時に命はとうにかけてきたのである。

世界をリセットするためにはZEROに取り込まれている甲児に対し、ミネルバXの光子ルストハリケーンを当てる必要がある。
そのためにはグレートでZEROに接近してコクピットのキャノピーを破壊することが絶対条件。
確かに鉄也が駆るグレートは強い。だが、終焉の魔神と化したZEROの前では、近づくのさえ至難の業である。
だが鉄也は、敵が強ければ強い程に燃えていた。彼の戦士としての矜持は本物であった。

「だけど分かるぜ! 俺の命を燃やすのは今この時だってのがなぁ!!!」

どんな窮地でも諦めない。そして必ず立ち上がる!
なぜなら剣鉄也とグレートマジンガーは『勇者』なのだから!!!


そしてそんな満身創痍のグレートの前にグレートブースターが到着。鉄也が剣造に射出を依頼していたのである。
当初剣造はグレートブースターはまだ試作段階であり、それにグレートブースターといえどこの絶望的状況を覆すことは不可能と思っていたが、
鉄也の「全力を出しもせずただ死んでいくなんてまっぴらですよっ」の言葉に感化されグレートブースターを緊急射出。

「出し惜しみ無しだ!!!」

グレートブースターとのドッキングに成功したグレートは、自身の魔神パワーを極限にまでブースト。
満身創痍のボディが再生、進化し、そして遂にその偉大なる姿を顕現する。




『偉大な勇者を超え』


『偉大な(おう)と成る』




グレートマジンカイザー



遂に登場したグレートマジンカイザーであるが、剣造曰く、如何にカイザーであろうと勝機は、ZEROの因果律兵器を発揮する前の一瞬であることを告げる。
そして最後に「我々の屍を超えていけ」と告げ、剣造とジュンは海上基地であるサイエンスフォートレスと共に海の藻屑と化す。
仲間の死を噛みしめ、「戦闘のプロ」から「勇者のプロ」と化した鉄也はグレートマジンカイザーを駆りZEROに闘いを挑む。
世界を救うために。そしてなにより、勇者のプロとして引き受けた依頼を完遂するために。

『マジンカイザー』という存在が敗北する世界線が極端に少ないのと、グレートマジンカイザー自体がZEROの因果率の範囲外の兵器ということもあり、
当初はZEROも破壊の因果を紡げず、カイザーの猛攻を浴びる。

ターボスマッシャ―パンチ、ギガントミサイル、グレートトルネード、グレートブラスター、ゴッドサンダーの地球全体をも揺るがす猛攻の前に、
ZEROすら一旦はカイザーの前から姿を消し因果を紡ぐための時間稼ぎの戦法をとった。

そして、最強の兵器であるカイザーソードを手にした「偉大な皇」と「終焉の魔神」は並び立つ。
どことなくZEROの表情は焦っているようにも見え、事実ZEROは今までの攻撃を全て受けきっていたが、カイザーソードの斬撃は避けた。
それは未だに因果率兵器が使用出来ないことを意味し、同時にカイザーの"勝機"でもあった。

だが、カイザーの剣さばきを躱すZERO。ZEROの動きを止めねば勝機はない。せめて…せめて一太刀!
その時、ZEROに完膚無きまでに叩きのめされた暗黒大将軍の予想外の一撃が入り、ZEROを動きを一瞬止めた。
その一瞬の隙にカイザーソードの一撃がZEROを捉えたのである。

暗黒大将軍は一太刀を加えたことにより、因果を刻めたことに歓喜し、そのままZEROの光子力ビームを直撃し消滅した。

カイザーソードの一撃でZEROを完全にとらえたことにより、
そのまま甲児が捉えられているコクピットのキャノピーを引き剥がそうとする。
が、ZEROの腕がカイザーの腕を掴む。

時間切レダ 因果ハツムガレタ

ZEROを捉えていたカイザーソードはZEROに吸収され、傷も修復されていく。

マガイモノ 貴様ノアラユル死ニ様ヲ予測シタゾ

無様二這イズレ ノタウチ回レ 百ノ残骸スラノコサン

因果を紡いだZEROの前ではカイザーですらもはや相手にならず、立場は完全に逆転し、
カイザーを捉えたZEROはそのままゼロ距離でブレストファイヤーを放つ。

ZEROが放つブレストファイアーは地球を貫通する程で、ブレストファイアーの一撃が収まった時ZEROの前にいたのは、
下半身を完全消滅したカイザーの姿であった。

偉大な皇ですら終焉の魔神の前には成す術はないのか…だがその時、カイザーの腕がZEROの腕を掴んだ。

「無様だ?死だぁ? リスクが怖くて戦えるかっ」

勇者のプロである鉄也は、どんな状況でも受けた依頼を成し遂げることを諦めていなかったのである!

「グレートと俺は 受けた仕事はきっちりやり切る!」

「どんなにボロボロになろうが! 死ぬ寸前だろうが! 最後は必ず勝利を掴む!」

「プロ勇者 なめんなぁあっ」

そのままカイザーの渾身の頭突きがZEROに直撃。
甲児を捕らえていたZEROのコクピットのキャノピー部分を破壊。見事依頼を成し遂げるのである。


「俺たちの勝利だ!!!!!!」


その一撃によって剥き出しとなった甲児にミネルバXは光子ルストハリケーンをぶつけ、世界の巻き戻しを行うことに成功。そして物語は次の世界へと移ることになる。


元々のアニメ作品自体がマジンガーZ程の人気が獲得出来なかったため不遇な評価も多く、剣鉄也もスパロボの影響で「甲児にグレートを寝取られる」「戦闘のプロ(笑)」「真マジンガーでの参戦だとそもそも登場すらしない*2」というネタキャラ扱いが目立っていた(もちろんプラスの面も大きいのだが)が、
本作の剣鉄也はものすごくカッコよく、なかば定着しつつあるネタキャラ臭を一蹴するほどである。
終焉の魔神を前にしても一歩をひかず、引き受けた依頼を成し遂げたことで物語の終焉を止めることに成功した剣鉄也とグレートマジンカイザーは、正に『勇者のプロ』であり、『偉大な皇』であった。
なお、次の世界の剣鉄也はなかなかの残念仕様でお小遣いは二千円である。あとガチ○モっぽい。



余談

当初の予定ではグレートマジンカイザーは登場する予定はなく、サプライズ参戦に近い。
そういう意味でメタ的にも「ZEROの因果率の認識の範囲を超えた存在」とも言える機体である。

また、プレミアムバンダイ限定販売ではあるが、スパロボ超合で立体化もされた(販売は既に終了)。
流石に原作程の巨大なスクランダーはコストと設置した際の重心の関係で再現が難しく、やや小さくなっているが、
漫画オリジナルの機体で、劇中で活躍したページ数もそこまで多くはないこの機体が立体化されただけでも奇跡に近い。


なお、マジンガーZEROが参戦した『スーパーロボット大戦V』ではこの機体ではなく、新たな魔神皇帝「マジンエンペラーG」が登場しているが、
これはマジンガーZEROの持つ因果律兵器対策のためだと思われる(グレートマジンカイザーは上記の通り、すでにZEROにとって既知の存在のためというのがファンの間で定説になっている)。

Xで遂に魔神皇帝達によるZERO打倒を成し遂げた。
まあZEROを追い詰めたグレートカイザーと同等の皇帝が二体もいる上に何よりエクスクロス(自軍部隊)という強大な可能性の光が集っているのだから宜なるかな*3



だけど分かるぜ! 俺の項目を追記・修正するのは今この時だってのがなぁ!!!


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 真マジンガーZEROvs暗黒大将軍
  • グレートマジンガー
  • マジンカイザー
  • 剣鉄也
  • 戦闘のプロ×
  • 勇者のプロ
  • 偉大な皇
  • オリジナル
  • グレートマジンカイザー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月10日 20:58

*1 SKL同様に「ズババンズババン 稲妻で敵を撃て」るカイザーと言える。

*2 最近はVやXと真マジンガー名義での参戦も増えたが。

*3 実は皇帝は強制出撃じゃないのは内緒。