SCP-3133/バージョンA


登録日:2017/09/30 (土) 17:09:45
更新日:2024/04/01 Mon 13:08:27
所要時間:約 11 分で読めます




 SCP-3133は、共同創作サイト「SCP Foundation」で生み出されたオブジェクト
オブジェクトクラスはEuclid。


報告書について

 まずコイツ自体の説明の前に、報告書について解説しておく。
 SCP-3133の報告書は、後述する理由で「バージョンA」「バージョンB」に分かれており、担当職員は3133/A3133/Bとの2つのクリアランスレベルに必ず分けられ、指定された文書しか読むことはできない。
 こちらで解説しているのは「バージョンA」の方だが、もう一つの方、即ちバージョンBにはやむを得ずの欺瞞、つまりウソが含まれているらしい。
 つまりこちらが正しい情報であり、バージョンBは所謂カバー的な物になる。
 そしてクリアランスが違う文章を読むことや、それを別クリアランスの職員に伝えあう職員に対しては終了というキツイお仕置きが待っている。両方を閲覧、編集できるのは倫理委員会所属のシックス博士のみとされている。まあ外宇宙の自分たちはいくらでも編集できr


概要

 さて、SCP-3133についてだが、あろうことかシックス博士の開発したコンピュータープログラムである。
 コンピューター、とは言うもののSCP-3133は三色ボタン()と普段は光らない「INPUT REQUEST」というランプのみの機械である。
 コイツが持つ異常性は、「知性を有し、怒ると認識災害を発動させること」。普段は何も起きないマシンだが、不機嫌になると「INPUT REQUEST」が光り出す。ここで一分以内にボタンのいずれかを押さなければ、攻撃的になり災害が発動。インターネットの接続などが異常をきたす。
 三色に意味はあるのか、だが、緑を60%、赤黒それぞれを20%の割合で押すことが記されている。
 しかし割と適当でいいらしく、財団側も「この割合で押すことを推奨するよ」程度に留めている。
過去に異常性で700人死亡しているのにそんなガバガバでいいのか財団よ…
 また時々不機嫌ライトから暗号らしきメッセージが飛ぶこともあり、その際はシックス博士が記録を取り3133/Bの担当職員がその後の対応を行うことになっている。

さっさと破壊しようぜ!」的な話題もあったらしいが、当のシックス博士が「ダメ」とおっしゃり却下されている。
そもそもこれを開発した経緯すら[編集済み]であり知りようがない。


追記・修正はシックス博士の許可を得てからお願いします。








































SCP-3133/バージョンB


登録日:2017/09/30 (土) 17:09:45
更新日:2024/04/01 Mon 13:08:27
所要時間:約 11 分で読めます




 SCP-3133とは、共同創作サイト「SCP Foundation」で生み出されたオブジェクト
オブジェクトクラスThaumiel


報告書について

 まずコイツ自体の説明の前に、報告書について解説しておく。
 SCP-3133の報告書は、後述する理由で「バージョンA」「バージョンB」に分かれており、担当職員は3133/A3133/Bとの2つのクリアランスレベルに必ず分けられ、指定された文書しか読むことはできない。
 こちらで解説しているのは「バージョンB」の方だが、もう一つの方、即ちバージョンAにはやむを得ずの欺瞞、つまりウソが含まれているらしい。
 つまりこちらが正しい情報であり、バージョンAは所謂カバー的な物になる。
 そしてクリアランスが違う文章を読むことや、それを別クリアランスの職員に伝えあう職員に対しては終了というキツイお仕置きが待っている。両方を閲覧、編集できるのは倫理委員会所属のシックス博士のみとされている。まあ外宇宙の自分たちはいくらでも編集できr


概要

 SCP-3133は28歳の人間女性である。元々はただの誘拐事件の被害者だったが、犯人に4回ほど警察から逃れるための情報を提供。逮捕された際犯人が「アイツが教えてくれた」的なことを言ったことから財団側が注目。丁度その警察署に潜入していたエージェントがSCP-3133を確保するに至った。
 ズバリ、SCP-3133の異常性とは、「苦痛を受けている間、その対象者に対し有用な情報を提供する」こと。まるでモントークのようなえげつない能力である。
 財団側はこれを利用し、常に何か情報を引き出せないかを模索するため、SCP-3133に対し無制限の尋問を許可しているますますモントーク
 SCP-3133の作業員は8~10人のセキュリティクリアランス3以上の職員が交代で業務を行う。業務って? そらシックス博士の開発コンソールで拷問すんだよ。

 手順的には、コンソールに入力→倫理委員会に通知が届く→勤務中の誰かが許可→SCP-3133に電気ショック! となる。

 そして、この情報提供により、
  • 世界オカルト連合のエージェント5人以上の確保
  • EuclidまたはKeterクラスのオブジェクトの封じ込め違反の18件以上の防止
  • [編集済み 3133/A]
  • 脳卒中で苦しんでいたO5-??の救助。情報提供がなければ発見は大幅に遅れていたと推測されます。
 という戦果を挙げることができたそうな。一個だけ浮く[編集済み]が気になってしょうがないが

 幸いにして「封じ込めとかこの取り扱いは良くなくない?」という方々にはシックス博士の事務所に質問できる権利がある……とは言え応対をしているのか定かでない。
 ちなみに、3133/Bの職員はSCP-3133の実体を見ることができない。何故なら致命的な認識災害が発生するからである。じゃあどうやって確保したんだか



追記・修正はSCP-3133に情報を提供してもらってからお願いします。







































I
would
let
件名: 重要な内容です。 御他言は無用に願います。
the five die.





 あっちがウソで、こっちもウソで………
すまない、上に書いて有ること全てがウソだ。





SCP-3133


登録日:2017/09/30 (土) 17:09:45
更新日:2024/04/01 Mon 13:08:27
所要時間:約 11 分で読めます



 SCP-3133とは、共同創作サイト「SCP Foundation」で生み出されたオブジェクト
オブジェクトクラスKeter


概要

 SCP-3133とは、とある大学でM█████元教授が飼育していたイヌ(ボーダーコリー)である。
 コイツの持つ異常性とは、以下の現象を自身の周囲に引き起こすことである。
可能性1: 影響フィールド内では規範的倫理が客観的義務論になります。よってより良い目的のために何か道徳に反することを行うのは間違いとなります。
可能性2: 影響フィールド内の全ての知能がある者は規範的倫理は客観的義務論であると信じるようになります。
 ………これだけでは何が何だか、かも知れない。
 過去の人である「フェルディナンド1世」の言葉を借りれば、義務論とは「正義はなされよ,よしや世界が滅ぶとも」である。
つまり周囲の人間に、結果より行動が道徳的であるべき、という考え方を与える能力を持つイヌなのである。しかもこのフィールドは3cm/分で広がる

 「ぶっちゃけ大したことない?」と思うが、財団においてこの考えは危険極まりないものだ。財団は既にかなりのSCiPを収容し、自由を奪っていると言っても良い。
SCP-3133に罹った人間は例えそれが見ないと死ぬやつでも見ると死ぬやつでもクソトカゲでもブライトの残機であろうと、「可哀想!」と思って解放してしまうのである。こりゃKeterも納得だ。
 このSCP-3133をペットにしていたM█████元教授は結構な義務論者であったらしい。そのおかげか財団はいい迷惑です

 SCP-3133のフィールドを縮小させる方法は、「SCP-3133に対して物理的な痛みを伴わせること」である。よって職員たちはイヌを電気ショックで傷つけ、解決を試みた。


だが。

しかし、道徳的にこの苦痛に責任のあるどのような理性的な行為者も同様の効果をもたらすフィールドを放出するようになります。
 実はSCP-3133の異常性、即ち客観的義務論のフィールドは、イヌを傷つけることに責任を持った人間にも発動するようになっていたのだ。
ついでに、イヌを傷つけること=義務論に違反し続ける=罪の重さで死ぬ事も判明した。

 よって財団は3133/A3133/Bの2つの報告書を作成。
  • まずバージョンBの職員がSCP-3133に電気ショックを与えるよう提言。(ここではあくまで「情報を引き出す」という大義名分があり、かつ許可をもらう=自分は悪くないと考えさせる)
  • それをバージョンAの職員「INPUT REQUEST」として受け取り、ボタンを押しイヌに電気ショックを与える。(もちろん、この時イヌに電気が行っていることを知らない)
  • この2つの作業を別々に行うことで、バージョンAとバージョンBは倫理委員会、もっと言えばシックス博士に責任をなすり付け、罪の意識を感じずにフィールドを縮小させられる
 という収容プロトコルが完成された。

 そして、SCP-3133の真の特性を知りこの報告書を書いた者、SCP-3133と同様のフィールドを持ってしまっている者は誰か?

他ならぬシックス博士その人である。

 バージョンAで電気ショックを与えている相手は、イヌと同様にフィールドを展開するシックス博士でもあるのである。
それ故に、少なくとも私の家では客感的に見ると私は悪人なのです。
 個人ファイルにこんな書き方をしてしまうあたり、相当な影響を受けているのだと考えられる。
彼は現在財団のサイトを離れ、何もかもを隔離した場所で生活している。

 だが、いくらシックス博士のみに責任が限られていても、前述したようにあまりに大きい責任は人を殺す。シックス博士が仮に亡くなった場合、誰が引き継ぐのか。
O5-05、あなたがこれを読んでいるならば私は死んでしまったのでしょう。
そしてあなたはSCP-3133の封じ込めの倫理的責任を引き受けました。
したがって自分自身を財団から隔離し、定期的に自分自身に危害を加えるべきです。
申し訳ありません。

 O5-05。
 シックス博士も恐らく元は05だったのだろう。このEメールが送られてきた、という事は、次なるSCP-3133の犠牲者は、彼なのだ。


SCP-3133 - O5-05へのEメール(解雇通告)


長い、3行で

  • SCP-3133は近くの職員に「SCiPかわいそう」と思わせるオブジェクトだよ!
  • 殴れば良いんだけど、殴った人も周りに「SCiPかわいそう」と思わせちゃうよ!
  • だから責任を負わずにSCP-3133を殴れるプロトコルを開発して解決! でも副作用としてO5-05は犠牲に! かわいそう!

追記・修正は次なるSCP-3133の責任を負いつつお願いします。


SCP-3133 - An Email to O5-05
by CannedBread
www.scp-wiki.net/scp-3133
http://ja.scp-wiki.net/scp-3133(翻訳)
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最終更新:2024年04月01日 13:08