コンドラキ博士(SCP Foundation)

登録日: 2017/09/29 Fri 02:23:30
更新日:2024/03/16 Sat 07:10:48
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適正なクリアランスなしで偽の補遺を書き、そして私のファーストネームを綴り間違えた奴が誰か見つけ出してやるよ。お前は両方の違反行為で厳しい罰を受けるだろうよ。 -ちょおちょおたちの王

コンドラキ博士は、シェアード・ワールドSCP Foundationに登場する、財団研究員の一人である。


概要

コンドラキ博士は当初、あまり出世の見込みがない研究者として財団と雇用契約を結んだ男だった。
だが、彼のカメラ技術が優れているということを財団が見出してからは、「撮影者」としてのコンドラキ博士を重用するようになった。
それ以後、SCP-408(幻想蝶)*1の主任研究員となり、いくつかの知覚不可能な物を研究する研究者として大成した。
いままで光学とカメラの改造の両方の分野について、教育を受けていないのに独力で撮影技術を上げるために身に着けているようだ。
その結果、SCP-515-ARC*2というSCP-408を利用したカメラを制作するところまで行ってしまった。

…のはいいのだが、このコンドラキ博士、財団でも屈指の曲者であった。
この項目を読んでいる皆様なら、財団の誇るトラブル・メーカーといえば誰を思い浮かべるだろうか。
ブライトクレフ?…コンドラキは二人に負けず劣らずやばい男なのである。

まずこのコンドラキ博士、財団の理念とか完全に無視している。
財団は基本的にアノマリーを確保・収容・保護しているが、コンドラキ博士はほぼ自分の退屈を紛らわせるためだけに、
33のアノマリーについて「軍事利用」を提案している。…あのなあ。
この辺はブライトとも並ぶ、ハチャメチャぶりであろう。

また余りに非社交的な人間で、5年間務めたサイトの同僚の名前をひとつも覚えていないとかはザラ。
友達と呼べるのはクレフしかいないんじゃないかとも言えるくらい非社交的で、殆どの職員には陰口まで叩かれている。
しかもクレフとは友達になる前に一度本気で殺し合いまでやっている(SCP-239を参照)。
態度も野放図で、どうやら財団への忠誠心も薄いようだが、コンドラキ博士を解雇するメリットとデメリットを勘案した結果、
現時点でコンドラキ博士は解雇されていない。

”Duke 'till Dawn”での活躍

Tale『Duke 'till Dawn』での活躍はもはや外せない。
『SCP-083-D - Duke』は吸血鬼であるが、維持コストが掛かるという理由で終了されることになった*3
そこで最初は別の人物が終了担当になっていたのだが、その人物が別のオブジェクトにかかりっきりだったようで、
代打になったのがコンドラキ博士だった。この時、周りの人物は皆コンドラキにやめるように説得していたそうである。
悪い予感しかしなかったので

コンドラキ博士はデュークに対して銃撃してニンニクジュースとねこのおしっこのカクテルをぶっかけるなど挑発をかまし、*4
コンドラキとデュークの熱い鬼ごっこが財団で開始された。その途中で機動部隊が壊滅したりいくつかのオブジェクトが収容違反している。
デュークの終了を引き受けた本当の理由を財団は把握していなかった。

デュークが暴れれば暴れるほど、コンドラキ博士はそこで何かしらのオブジェクトを使ってそれを収めることに正当性をもたせられる。
つまりコンドラキ博士は、普段担当していないオブジェクトをおもちゃにするために、つまり手段のために「デュークの終了」という目的を得たのであった。
そして、コンドラキ博士はSCP-143(刃桜)*5を使った手綱を用いて、SCP-682を乗り回すことに成功した。

…うん、デュークの終了を理由にクソトカゲを収容違反させました。何してんだこの人。

なおデュークはクソトカゲに一旦食われ、その状態でクソトカゲはコンドラキを殺そうと暴れ回るも、
コンドラキはその上に乗ってドライブを楽しんでいた。デュークかわいそう。
途中でSCP-173のコンテナを通過した瞬間のみ、コンドラキとクソトカゲは出るまで瞬き一つせずに彫刻を見つめていた。
二大化物とも呼べるコンドラキとクソトカゲも彫刻は怖かった模様。

最期はクソトカゲからなんとか脱出できたデュークだったが、SCP-298(血のオルガン)*6によって全身の血を抜かれて死亡。
…おしっこかけられてクソトカゲに食われて最期はこれってデュークかわいそう。

コンドラキ博士の中の人 - Dr Kondraki氏

コンドラキ博士はDr Kondraki氏のアバターなのだが、Dr Kondraki氏も実は負けず劣らずの問題児だったりする。
Dr Kondraki氏は優秀な執筆者として評価されていたが、同時に度々度を超えた管理をすることでも有名であった。
そのため、管理職権限を手放すようにDrClef氏から提案され、Dr Gears氏やKain Pathos Crow氏にもそれが支持されてしまったほど。

ただしこれはDr Kondraki氏の求める方向性と、その後SCP Foundationの進んだ方向性が異なるというあれもあって、
追放した各メンバーもコミュニティ追放まではしなかった。
その後Dr Kondraki氏は復帰しているが、活動は小規模なものにとどまっている。

…ただ、それでも彼がコミュニティに貢献した部分は大きく、BAN経験もなかったため、今でも特にすごく問題視されているわけではない。
少なくともその後のごたごたやらかしてるメンバーのような無礼千万なことまではしていない。
少なくともDrClef氏がDr Kondraki氏に悪い感情持ってたら自分の著作で度々コンドラキ博士を出した挙句
クレフ博士の大親友にしないだろうし…。

なお、「コンドラキ博士といえば」で出て来る幻想蝶とDuke 'till DawnもDr Kondraki氏の著作である。
特に後者はDecommissioned SCPを扱った名Taleであり、同時にDecommissioned SCPという区分をなくすきっかけになったTaleでもある。
(名作過ぎて一時期サイト住民が『俺のオブジェクトもぶっ壊してくれよ』とわざとDecommissionedオブジェクトを書く人が跡を絶たなかった)



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最終更新:2024年03月16日 07:10

*1 幻覚を見せる能力を持った蝶の群れ。知能はそこそこ高く、コンドラキ博士と仲がいい。

*2 フラッシュ光線発射や他のカメラの遠隔操作など、なんか色々できる凄いカメラ

*3 メタ的に言えば、元記事が「ぼくのかんがえたさいきょうの」オブジェクトと化していたため、削除対象になった

*4 なお、これにより「デュークに猫の小便を引っかけられない」に賭けていたブライト博士は五千ドルを失った

*5 日本の刀鍛冶一族に伝わっていた桜。花びらのフチがカミソリのように鋭い。加工すると硬くてしなやかな素晴らしい武器防具の原料になる

*6 演奏すると、演奏席近くにいる人以外は血が体外で結晶化してゆく